“コスパ最強”のロボット掃除機を選びたい!

ロボット掃除機は、自動ゴミ収集付きドック※や、モップの給水から洗浄・乾燥まで全自動で行うフルオート仕様など、進化が止まりません。最新モデルほどユーザーの手間は最小限で済む一方、価格は高額になりがちで、ドックも大型化するため設置場所が限られるという課題があります。
そこで注目されているのが、自動ゴミ収集や水拭きモップ自動洗浄といった便利な機能は備えつつ、10万円前後を中心にコストパフォーマンスにも優れたミドルクラスのロボット掃除機です。
今回は、雑誌『家電批評』編集部が機能と価格のバランスに優れたミドルクラスのモデルに注目。知名度トップのルンバをはじめ、ロボロック、エコバックス、シャオミなど人気メーカーの6製品を集め、実際に性能を比較検証しました。
さらに、省スペース設計の小型ロボット掃除機4製品も追加でテスト。狭い部屋でも家具の隙間にスマートに設置できる、小型でも実力派の一台を探しました。
※本記事では、ロボット掃除機が充電に戻る機器(場所)を「ドック」と記載しています。充電ステーション、ベースなど、名称は各製品によって異なります。
【いきなり結論】ロボット掃除機はこの2台が最強!
雑誌『家電批評』が比較テストを行った結果、ミドルクラスのロボット掃除機のおすすめランキング第1位でベストバイは、エコバックス「DEEBOT T50 PRO OMNI」でした。吸引力テストでは、カーペット・クッションフロアともに6製品中トップの成績を記録。ドックの自動化機能によりメンテナンス性も高く、吸引性能と使いやすさが際立つ一台です。
また、小型ロボット掃除機のおすすめランキング第1位でベストバイは、アイロボット「Roomba 205 DustCompactor Combo ロボット」でした。吸引・水拭き性能、立ち回り、設置性、使い勝手の5つのカテゴリで、小型モデル4製品中トップの評価を記録。大型ドックを置けない狭いスペースで使いたい方には、最適な一台といえます。
吸引性能と使いやすさが際立つエコバックス!
- エコバックスDEEBOT T50 PRO OMNI
- 最安価格: ¥88,660〜
狭いスペースで使いたい人ならルンバ!
- アイロボットRoomba 205 DustCompactor Combo ロボット
- 最安価格: ¥39,761〜
それでは早速、ミドルクラスのロボット掃除機のおすすめランキングから見ていきましょう!
【ミドルクラス】ロボット掃除機のおすすめランキング
雑誌「家電批評」がロボット掃除機の検証を行ったところ、1位でベストバイに選ばれたのはエコバックス「DEEBOT T50 PRO OMNI」。吸引性能と使いやすさが評価されました。2位は、ロボット掃除機(10万円以下)部門のべストバイを獲得したシャオミ(Xiaomi)「X20 Max」です。検証時の価格が7万円台と比較的安価ながら、基本性能の高さが評価の決め手です。
| 商品 | ||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
エコバックスDEEBOT T50 PRO OMNI
![]() |
|
352.7mm(本体)、350mm(ドックステーション) |
351.6mm(本体)、533mm(ドックステーション) |
81mm(本体)、477mm(ドックステーション) |
3.7kg(約、本体)、7.6kg(約、ドックステーション) |
|||||||||
シャオミX20 Max
![]() |
|
350mm(本体)、420mm(ドックステーション) |
350mm(本体)、340mm(ドックステーション) |
97mm(本体)、563mm(約、ドックステーション) |
3.9kg(約、本体)、8.6kg(約、ドックステーション) |
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アイロボットRoomba Plus 505 Combo ロボット+AutoWash 充電ステーション
![]() |
|
351mm(本体)、344mm(充電ステーション) |
357mm(本体)、450mm(充電ステーション) |
104mm(本体)、470mm(充電ステーション) |
4.3kg(約、本体)、6.3kg(約、充電ステーション) |
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ナーワルNarwal Freo Pro
![]() |
|
350mm(本体)、415mm(ベースステーション) |
350mm(本体)、370mm(ベースステーション) |
107mm(本体)、434mm(ベースステーション) |
4.2kg(約、本体) |
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アンカーEufy Robot Vacuum Omni C20
![]() |
|
328mm(本体)、330mm(ステーション) |
334mm(本体)、289mm(ステーション) |
85mm(本体)、460mm(ステーション) |
3.3kg(約、本体) |
|||||||||
アイロボットRoomba Plus 405 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション
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|
357mm(本体)、450mm(充電ステーション) |
351mm(本体)、315mm(充電ステーション) |
106mm(本体)、472mm(充電ステーション) |
4.1kg(約、本体) |
【1位】エコバックス「DEEBOT T50 PRO OMNI」
- エコバックスDEEBOT T50 PRO OMNI
- 最安価格: ¥88,660〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- マッピングの精度がいい
- メンテナンスが簡単
- がっかりポイント
-
- 水拭き性能はイマイチ
- 幅
- 352.7mm(本体)、350mm(ドックステーション)
- 奥行
- 351.6mm(本体)、533mm(ドックステーション)
- 高さ
- 81mm(本体)、477mm(ドックステーション)
- 重量
- 3.7kg(約、本体)、7.6kg(約、ドックステーション)
- 型番
- DEEBOT T50 PRO OMNI
<ベストの決め手>【メンテナンス性能】定期的なお手入れが苦にならない!
ドックにはゴミ収集やモップ洗浄といった自動化機能が備わっていますが、定期的なメンテナンスが必要である点は変わりません。
その点、老舗メーカーであるエコバックスは使い勝手の良さが際立っています。本体のダストボックスは奥まで掃除しやすく、モップはマジックテープ式で着脱が簡単。さらに、水タンクも洗いやすいため、細かな手入れまでスムーズに行えます。
取り外しやすく水洗いしやすい!

本体のダストボックスは、上蓋を外すだけで簡単に取り出せます。水洗いもしやすく、日常のお手入れが煩わしくありません。
給水タンク

タンクは持ち上げて水を入れ替えるだけと、とても簡単!
ごみ収集ドック

前面カバーが開く構造で、紙パックの交換がしやすいのもポイントです。
モップ

剥がすだけで、簡単に着脱できます。
本体のダストボックスは複雑ではないので、水洗いしやすいです。
【吸引性能】コーヒー粉はやや残るも紙片や毛髪はきっちりと吸引!
フローリングではわずかにコーヒー粉が残ったものの、タイルカーペットやクッションフロアでは高い吸引力を発揮しました。
特にタイルカーペットでは、紙片も毛髪も100%吸引し、実用面でもトップクラスの性能を示しています。
タイルカーペット:吸引率100%

紙片・毛髪は完璧に吸引しました。
フローリング:吸引率99.4%

細かすぎる粉はやや吸引力弱めです。
クッションフロア:吸引率98.1%

小さい砂もほぼ残しません。
比重の大きい砂のようなゴミも、しっかり吸引してくれそうです。
【アプリ性能】マップ精度が抜群。柔軟な清掃設定で部屋に合った設定可能です

マップ精度

マッピングは、部屋の間取りもほぼ正確に再現。物や柱など侵入できないエリアは斜線が入り、わかりやすいです。
また、マップを分割する際は分割線が部屋の端にフィットして操作しやすいのも◎です。
清掃設定

吸引力は4段階、水拭きは水量を細かく調節できます。
ほかにも、前方カメラを使ったライブストリーミング機能で子どもやペット、介護の見守り用途にも活用できます。
【静音性】最弱モードでの掃除なら日常会話くらい静か!

最弱モードでは他製品と比べて吸引力はやや控えめですが、動作音は約60dBと日常会話レベルの静かさ。自宅で作業中でも、掃除の音が気になりにくいのが魅力です。
さらに、ドックの吸引音も約70dBと静か。平均で約80dB前後の製品が多い中で、エコバックス「DEEBOT T50 PRO OMNI」は静音性に優れたモデルといえます。
<ここは改善に期待!>水拭き性能はあまり期待できない……
before

after

エコバックスといえば、雑誌『家電批評』のこれまでの検証では水拭き性能の高さが強みでした。
しかし今回テストした「DEEBOT T50 PRO OMNI」では、全体的に拭きムラが目立ち、足跡汚れも他製品に比べてあまり落とせていませんでした。
【短評】
最大の特長はアプリ連携機能の多さ。前面カメラを使ったライブストリーミングなど、掃除以外の付加機能も欲しい人におすすめです!
【2位】シャオミ「X20 Max」
- シャオミX20 Max
- 最安価格: ¥74,800〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 吸引・水拭き性能が高い
- 障害物検知も良好
- がっかりポイント
-
- 本体のゴミのお手入れがしにくい
- コンセントが海外仕様で別途変換が必要
- 幅
- 350mm(本体)、420mm(ドックステーション)
- 奥行
- 350mm(本体)、340mm(ドックステーション)
- 高さ
- 97mm(本体)、563mm(約、ドックステーション)
- 重量
- 3.9kg(約、本体)、8.6kg(約、ドックステーション)
- 型番
- BHR9219JP
ドックのコンセントが3ピンタイプ(接地端子付き)なので、変換器や電源タップを別途購入しないといけない点は少し手間です。
【吸引性能】コーヒー粉をほとんど残さず!

吸引率は、フローリング99.9%、タイルカーペット96.0%、クッションフロア94.3%。
クッションフロアの吸引力は及第点も、日本の家庭に多いフローリングの吸引力は抜群です。
最弱モードでも他製品の最強モードに匹敵する吸引性能を見せました。
【水拭き性能】
before

after

水拭き性能は、アイロボット(iRobot)「Roomba Plus 505 Combo ロボット+AutoWash 充電ステーション」と並んで、6製品中同率1位という優秀な結果でした。
2つの円形モップのうち右側が可動式になっており、壁際ではモップがぐっと近づく構造。これにより、キワの部分までしっかりと床を水拭きできます。
水拭き後に床を触ってみたところ、ビショビショにならず、程よい濡れ具合でした。
【立ち回り性能】
電源コード

ぬいぐるみ

電源コードやぬいぐるみはしっかり認識して回避しました。
また、ワゴン下は半分までしか掃除できない製品もある中、奥まで潜って掃除していました。
<ここは改善に期待!>ダストボックスが外しにくい

自動ゴミ収集機能は搭載しているものの、本体内部にゴミが残っている場面が見られました。また、フタが固く開けにくいため、ゴミを撒き散らしてしまう可能性もあります。
フタが固くゴミが散りやすい

シャオミ「X20 Max」はダストボックスのフタが固く、開けた勢いで中に残ったゴミが飛び散りやすいつくりでした。
【短評】
検証時7万円台と廉価帯に近い価格ながら、吸引・水拭きともに申し分ない実力を発揮しました。
本体内部にゴミが残りやすいという欠点はあるものの、総合的な性能は優秀です。コストパフォーマンスを重視する方におすすめできる一台です。
【3位】アイロボット「Roomba Plus 505 Combo ロボット+AutoWash 充電ステーション」
- アイロボットRoomba Plus 505 Combo ロボット+AutoWash 充電ステーション
- 最安価格: ¥89,614〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 障害物の検知が優秀
- 端までしっかりと水拭きできる
- がっかりポイント
-
- 吸引時の音が大きい
- 幅
- 351mm(本体)、344mm(充電ステーション)
- 奥行
- 357mm(本体)、450mm(充電ステーション)
- 高さ
- 104mm(本体)、470mm(充電ステーション)
- 重量
- 4.3kg(約、本体)、6.3kg(約、充電ステーション)
- 型番
- ルンバ PLUS 505 コンボ ロボット + AUT
【立ち回り性能】
おもちゃを引きずったり、電源コードに突っ込んだりする製品が多いなか、このルンバは今回テストしたすべての障害物を正確に認識して回避しました。
その立ち回り性能の高さは、検証時点では唯一無二といえるレベルです。
おもちゃ

小さいおもちゃもしっかりと回避しました。
衣服

衣服にも触れず汚れません。
ワゴン下

奥まで掃除可能です。
回避性能が優秀で、思わずルンバの行動に30分間見入ってしまいました(笑)。
【水拭き性能】
before

after


水拭き後の床の気化熱をサーモカメラで撮影し、水拭き範囲を可視化しました。
その結果、床の濡れ具合は多すぎず少なすぎず適量で、壁際ギリギリまでしっかり水拭きできている点は高評価です。ただ、2つの円形モップの間隔が広いのか、一部に濡れていない箇所が見られました。
マッピングの影響か、奥でまごついて清掃に時間がかかりました。
<ここは改善に期待!>稼働音が大きいのが気になる……

従来のルンバは、本体の動作音やドックのゴミ収集音が大きく、騒音が気になるという声がありました。
本機もその傾向は変わらず、動作音・ゴミ収集音ともに、他製品と比べて一段大きい点が難点です。
同じルンバでも505と405は違う!
「Roomba Plus 505 Combo ロボット」

「Roomba Plus 405 Combo ロボット」

405はLiDARセンサーのみで、前面カメラは非搭載。電源コードなどの障害物は認識できていませんでした。
【短評】
障害物の回避性能は群を抜いて優秀で、散らかりがちな部屋でも問題なく掃除してくれます。
さらに水拭き性能も高く、目的や住環境が合えば非常におすすめできる一台です。
【4位】ナーワル「Narwal Freo Pro」
- ナーワルNarwal Freo Pro
- 最安価格: ¥67,500〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- ドックを含めた本体がコンパクト!
- 使用時の音が全体的に静か
- がっかりポイント
-
- 砂の吸引は苦手
- 幅
- 350mm(本体)、415mm(ベースステーション)
- 奥行
- 350mm(本体)、370mm(ベースステーション)
- 高さ
- 107mm(本体)、434mm(ベースステーション)
- 重量
- 4.2kg(約、本体)
- 型番
- YJCC023
【設置性】

横幅41cm、高さ44cmと、ドックは非常にコンパクト。
水拭き用の清水・汚水タンクを取り出すために多少の上方向スペースは必要ですが、それを踏まえても設置場所の自由度は高めです。
【水拭き性能】
Before

After

廊下の足跡汚れを落とすテストでは、左右にはうっすらと汚れが残ったものの、中央部分はしっかりと拭き取りました。
清掃完了までの所要時間も2分49秒と6製品中で最速で、水拭き性能は総じて良好です。
【立ち回り性能】
電源コード

おもちゃ

洗濯物やぬいぐるみといった大きめの障害物はしっかり回避しますが、電源コードや小さなおもちゃのような、センサーが捉えにくいものにはそのまま突っ込んでしまう場面がありました。
評価としては「良好」ではあるものの、正直なところギリギリの良好といった印象です。
【吸引性能】

吸引率は、フローリング99.2%、タイルカーペット94.0%、クッションフロア84.3%。
フローリングでは及第点をクリアしましたが、カーペットやクッションフロアでは吸い残しが目立ちました。
特に重めのゴミである砂には弱く、6台中ワースト1位という結果に。
総合的な吸引性能は今ひとつでした。
<ここは改善に期待!>2分割までのマップが不便!

マップの分割が最大2部屋までと制限されており、使い勝手に難があります。他製品のように3部屋以上に対応してくれると、より実用的になるはずです。
ナーワルってどんなメーカー?
Narwal(ナーワル)は、2016年に中国で設立されたロボット掃除機メーカー。
日本市場には2022年ごろから参入し、水拭きモップの自動洗浄・乾燥機能を世界で初めて搭載したメーカーともいわれています。
【短評】
水拭き性能は、上位と僅差の3位と優秀な成績。水拭きをメインに使いたい人には、十分“アリ”な選択肢です。また、本体がコンパクトなので、部屋が狭い家庭にも適しています。
【5位】アンカー「Eufy Robot Vacuum Omni C20」
- アンカーEufy Robot Vacuum Omni C20
- 最安価格: ¥44,990〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 掃除中の動作音が小さめ
- アプリも文字が大きく扱いやすい
- がっかりポイント
-
- 水拭き性能は今ひとつ
- 幅
- 328mm(本体)、330mm(ステーション)
- 奥行
- 334mm(本体)、289mm(ステーション)
- 高さ
- 85mm(本体)、460mm(ステーション)
- 重量
- 3.3kg(約、本体)
- 型番
- EUFY ROBOT VACUUM OMNI C20
コンパクトなので、一人暮らしの人にもおすすめです。
【アプリ性能】

専用アプリはインターフェースの文字が大きめなうえにアイコン+文字表示となっていて、初めて使う人でも扱いやすいのが◎です。
マップ精度はややざっくりで、部屋の分割がうまくいかない場合がありましたが、操作全般は良好でした。
【立ち回り性能】
ソファ下

電源コード

ソファやラック下などの狭い空間にも入り込み、きちんと掃除してくれるのが魅力です。
ただ、回避性能はそれほど高くありません。
【短評】
水拭きはやや不得手ですが、吸引性能は問題なし。さらに動作音が小さいため、在宅中や休日の使用でもストレスが少なく快適です。
【6位】アイロボット「Roomba Plus 405 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション」
- アイロボットRoomba Plus 405 Combo ロボット + AutoWash 充電ステーション
- 最安価格: ¥54,697〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 吸引・水拭き性能はよい
- がっかりポイント
-
- 障害物回避性能が低い
- 本体やゴミ収集の音がうるさい
- 幅
- 357mm(本体)、450mm(充電ステーション)
- 奥行
- 351mm(本体)、315mm(充電ステーション)
- 高さ
- 106mm(本体)、472mm(充電ステーション)
- 重量
- 4.1kg(約、本体)
- 型番
- ルンバ PLUS 405 コンボ ロボット + AUT
掃除面は問題ナシ! ただ音が……。
【吸引性能】

吸引率は、フローリング96.4%、タイルカーペット100%、クッションフロア93.7%。
フローリングやクッションフロアでは吸い残しが見られたものの、カーペットについては完璧に掃除できました。
テスト結果では、上位モデルである「Roomba Plus 505 Combo」よりも優れた成績を記録しています。
【水拭き性能】

二度拭きする「スマートスクラブ」機能によって、中央の足跡汚れはしっかり落とせました。
ただし、モップがスイングしない構造のため、壁際の汚れにはやや弱い点が残念です。
【短評】
吸引・水拭きともに掃除性能に大きな問題はありませんが、総合力では上位モデルに一歩及ばない印象です。
とはいえ、「ルンバを使いたい」というこだわりがある方にとっては、十分に選択肢に入るモデルです。
続いて、小型ロボット掃除機のおすすめランキングを発表します。
小型ロボット掃除機のおすすめランキング
【1位】アイロボット「Roomba 205 DustCompactor Combo ロボット」
- アイロボットRoomba 205 DustCompactor Combo ロボット
- 最安価格: ¥39,761〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 吸引・水拭き性能ともに良好
- 設置の自由度が高い
- がっかりポイント
-
- 本体動作時の音が大きめ
- 幅
- 358mm(本体)、134mm(充電ステーション)
- 奥行
- 359mm(本体)、146mm(充電ステーション)
- 高さ
- 101mm(本体)、88mm(充電ステーション)
- 重量
- 3.83kg(約、本体)、0.31kg(約、充電ステーション)
- 型番
- ルンバ 205 DUSTCOMPACTOR コンボ ロホ
清掃時の音は従来のルンバ同様大きめです。
【吸引性能】他製品が苦手だった粉系もきちんと吸引!
フローリング:吸引率96.9%

カーペット:吸引率94.0%

クッションフロア:吸引率96.4%

他製品が評価を落としたコーヒー粉や砂などの粉系ゴミも、このルンバはしっかり吸引しました。
100%吸引できた場所はなかったものの、今回の4製品の中ではトップの吸引力を記録しました。
※上記の吸引率は最大モード時の各ゴミの平均値です。
【水拭き性能】汚れを落としたのは4製品中でルンバだけ!
Before:真ん中の足跡はほぼ落とした!

After

一定距離を前進したあとハの字型に後退してじっくり拭く「スマートスクラブ」機能により、他製品がほとんど落とせなかった足跡汚れもかなり落としました。
【設置性】ドックが小さいので狭いところにも置ける
ベッドの下の設置も可能!

主流の自動ゴミ収集&自動モップ洗浄ではなく、充電のみのドックにすることで全体をコンパクト化しています。
高さがない狭い場所にも設置できるのが魅力です。
【使用感】アプリはひとクセあるも慣れると超ラクに!
清掃場所や方法をルーチンとして登録!

ワンタップで清掃開始!

本機のアプリは清掃設定を「ルーチン」として登録する仕様で、前回と同じ設定なら掃除のたびに再設定する必要がありません。
他製品とは画構成が違うのでクセがありますが、慣れると快適です。
ドックの自動化機能をなくし省スペース化を実現!

本体底面

LiDARセンサーは前面スリットに!

光を使用して測位するLiDARセンサーは前面に格納。他製品と異なり、本体上面がスッキリしています。
<メーカーのイチ推し機能>ダストコンパクター

ダストボックス内のバーでゴミを圧縮。最大60日間のゴミ捨てが不要に!
【2位】ロボロック「Roborock Q7T+」
- ロボロックRoborock Q7T+
- 最安価格: ¥42,300〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 清掃モードが多くマップ精度もいい
- 静音モードでも吸引力が落ちない
- がっかりポイント
-
- 不測の障害物への対応力は低め
- 幅
- 325mm(本体)、213mm(自動ゴミ収集ドック)
- 奥行
- 327mm(本体)、178mm(自動ゴミ収集ドック)
- 高さ
- 99mm(本体)、259mm(自動ゴミ収集ドック)
- 重量
- 2.8kg(約、本体)、2㎏(約、自動ゴミ収集ドック)
ルンバより約3dBほど静かでした。
【吸引性能】カーペットのゴミはすべて吸引!ほかの床材の吸引も及第点レベル
フローリング:吸引率94.5%

カーペット:吸引率100%

クッションフロア:吸引率94.5%

フローリングでの紙片の取り残し、クッションフロアの砂残りが多めだったので評価がやや下がったものの、カーペットは100%吸引。吸引力は1位のアイロボット「Roomba 205 DustCompactor Combo ロボット」と互角です。
【アプリ性能】マップ精度が優秀で編集も操作もしやすい!
ロボロック「Roborock Q7T+」:実際の間取りをきちんとマップ化!

アイロボット「Roomba 205 DustCompactor Combo ロボット」

エコバックス「DEEBOT mini」

スイッチボット「SwitchBot ロボット掃除機 K11+」

他の3製品と比べ、マッピングで作られるマップは、実際の間取りがきちんと再現されていて精度が高いです。
部屋ごとに自動で色分けもしてくれるので視認性も高評価でした。

マップ分割は、アイコンをタップすると分割のラインを90度ごとに回転できるなど、直感的な操作で分割位置を設定できます。

吸引力の設定数は、検証4製品で最も多い5段階。細やかな指示が可能です。
【メンテナンス】自動ゴミ収集機能が強力!ブラシに絡まった毛も取りやすい
ドックの自動ゴミ収集力が強力で、掃除後のダストボックス内のゴミ残りが少なかったうえ、お手入れしやすいダストボックスの形状も好印象です。
また、メインブラシは毛の部分が毛髪をピンッと目立たせるので除去しやすかったです。
メインブラシ

絡まった毛髪も簡単に取り除けます。
ダストボックス

ドックがゴミをしっかり回収!
本体底面

【3位】エコバックス「DEEBOT mini」
- エコバックスDEEBOT mini
- 最安価格: ¥69,800〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 障害物に対する回避性能が高い
- 全自動ドックで普段使いがラク
- がっかりポイント
-
- 吸引性能は4製品中で最下位
- 幅
- 286mm(本体)、320mm(OMNIステーション)
- 奥行
- 286mm(本体)、400mm(OMNIステーション)
- 高さ
- 99.8mm(本体)、385mm(OMNIステーション)
【吸引性能】コーヒー粉や砂の吸引が他より弱い
回転ブラシがゴミを散らす

大きな弱点は最下位だった吸引性能です。コーヒー粉や砂は、回転ブラシで散らしてしまい、取り残しが多かったです。
【立ち回り性能】小さなおもちゃも認識して回避!
おもちゃには一切触れず!

電源コードも認識して回避!

前面カメラ非搭載ながら、おもちゃも電源コードもしっかり回避しました。回避性能は抜群です。
一方、段差は1cmしか超えられませんでした。
【使用感】お手入れがラクな全自動ドックが魅力
上位製品と同等のドック機能!

高さ約38cmとコンパクトなドックながら、自動ゴミ収集と自動モップ洗浄・乾燥機能を搭載しています。
上位機と同等の自動化機能を備えているため、日々のお手入れがラクに行えます。
ただし、モップの取り外しは手動で行う必要があります。
本体底面

【4位】スイッチボット「SwitchBot ロボット掃除機 K11+」
- スイッチボット SwitchBot ロボット掃除機 K11+
- 最安価格: ¥46,512〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
- おすすめポイント
-
- 本体もドックも小さくて軽量
- がっかりポイント
-
- 吸引と水拭きが同時にできない
- カーペット以外の掃除がイマイチ
- 幅
- 248mm(本体)、240mm(ゴミ収集ステーション)
- 奥行
- 248mm(本体)、180mm(ゴミ収集ステーション)
- 高さ
- 92mm(本体)、250mm(ゴミ収集ステーション)
- 重量
- 2.3kg(約、本体)
- 型番
- K11+ ホワイト
【吸引性能】カーペットは満点も粒の吸引が弱い
フローリング

| 吸引率 | |
| コーヒー粉 | 94.1% |
| 紙片 | 88.0% |
| 毛髪 | 100% |
カーペット

| 吸引率 | |
| 紙片 | 100% |
| 毛髪 | 100% |
クッションフロア

| 吸引率 | |
| 砂 | 92.7% |
カーペットの掃除には強いものの、コーヒー粉や砂といった"粉状"のゴミの吸引は苦手でした。
そのため、カーペットが多い部屋での使用に向いているモデルといえます。
【設置性】小型・軽量なので複数階でも使える
まとめて運べるほど軽い!

本体もドックも軽量で持ち運びしやすいのが大きな魅力です。
マップも複数作成・管理可能なので、1Fと2Fなど複数階のフロアで共有するのに便利です。
本体底面
吸引時

水拭き時

水拭き時は吸引口がふさがります。
ロボット掃除機の選び方
今回のロボット掃除機おすすめランキングでは、8つの検証項目で各機種を徹底的にチェックしました。
吸引性能

フローリング・タイルカーペット・クッションフロアの3種類の床にまいたゴミを吸引し、その吸引率を測定して評価しました。
水拭き性能
指定エリアを壁際までムラなく水拭きできているか、
立ち回り性能

おもちゃや衣服などの障害物回避性能に加え、段差の乗り越え性能をチェックしました。
静音性
清掃中の本体動作音、ドック(※)の自動ゴミ収集音を測定。騒音値が低いほど高評価です。
※ロボット掃除機が充電する場所は製品により名称が異なりますが、本記事では「ドック」と呼称します。
アプリ性能
清掃モードの種類や部屋のマッピング精度、アプリ自体の使い勝手を確認して判定しました。
メンテナンス性能

給水・汚水捨てのほか、定期的に必要となるお手入れのしやすさを評価しました。
設置性

設置時の体積を算出し、設置に必要な空間占有率を測定。省スペースな製品ほど高評価としています。
使用感
検証を通して得られた各製品の総合的な使用感を編集部の担当者が主観を交えて評価しました。
ロボット掃除機を選ぶ際によくある質問
ドックとは?
ロボット掃除機のドックとは、単なる充電スタンドではなく、さまざまなメンテナンス機能を備えた“基地”のような存在のこと。充電ステーション、ベースなどと呼ぶメーカーもあります。
エントリーモデルでは充電のみの場合もありますが、最近は機能が大きく進化しており、ミドルクラス以上では自動ゴミ収集機能が標準装備になっています。
ハイエンド機では、モップの自動給水・洗浄・乾燥、さらに洗剤の自動投入まで行えるモデルもあり、ドックの多機能化がロボット掃除機の大型化・高額化の要因にもなっています。
ロボット掃除機の価格帯による違いは?
ロボット掃除機のエントリー機(低価格帯)は、充電のみのシンプルなドックが中心です。掃除前の片付けやゴミ捨て、モップの洗浄など手間は残りますが、基本的な清掃性能は備えています。
ミドルクラス(中価格帯)では、自動ゴミ収集付きドックが主流になります。40〜70日分のゴミをためられる集じんボックスを備えるなど、日々のメンテナンスの手間が大きく減ります。
ハイエンド(高価格帯)では、モップの給水・洗浄・乾燥まで全自動で行うフルオート仕様が一般的です。ユーザーが行う作業は最小限で済むのが特徴です。
ただし、事前の片付けや隅の追加掃除などある程度の手間を許容できるのであれば、エントリーモデルでも十分実用的といえます。
ロボット掃除機のおすすめランキング まとめ
以上、ロボット掃除機のおすすめランキングをご紹介しました。
ルンバとエコバックスどっちがいい?10万円以内ならどれ選ぶべき?
【ミドルクラス】ロボット掃除機おすすめランキングでは、掃除性能から設置性まで総合力の高さを示したエコバックス「DEEBOT T50 PRO OMNI」が第1位・ベストバイに輝きました。
続く第2位には、吸引・水拭きともに優れた性能を持ち、ロボット掃除機(10万円以下)部門のベストバイにも選ばれたシャオミ「X20 Max」がランクイン。さらに、第3位には障害物回避性能の高さが評価されたルンバ、アイロボット「Roomba Plus 505 Combo」が入りました。
なお、今回の【ミドルクラス】検証対象は6〜15万円と幅広い価格帯に及びましたが、これはメーカーごとに価格戦略や主力グレードが異なることが理由です。それでもすべての製品が「A評価」以上という結果になり、いずれも実力派といえます。
小型ロボット掃除機4製品の比較では、アイロボット「Roomba 205 DustCompactor Combo ロボット」がベストバイを獲得しました。吸引・水拭き・立ち回り・設置性・使い勝手の5カテゴリで高く評価された点が決め手となりました。
本記事を参考に、使用環境や予算に合った、自分にとって最適な一台を見つけてみてください。
ロボット掃除機のおすすめ

エコバックス
DEEBOT T50 PRO OMNI

シャオミ
X20 Max
小型ロボット掃除機のおすすめ

アイロボット
Roomba 205 DustCompactor
Combo ロボット
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![家電批評: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/100wm/img_b3288d40ddd40fcbbae4c094af12cf8323865.png)

















ドックの前面カバーは誰でも簡単に外せるのもよかったです。