ロボット掃除機とは?
スイッチひとつで、床をキレイにしてくれるロボット掃除機。
便利そうな家電ですが、安い買い物ではないし、買って損はしたくないですよね。本当にきちんと掃除できるか、音はうるさくないか、初心者にも使いこなせるかなど、不安を感じることも。
そこで雑誌『MONOQLO』では、これまでロボット掃除機を使ったことがなかった編集部員が、購入しやすい価格で人気の8製品を比較検証。1カ月間ガチ検証したからこそわかったことを、どこよりも丁寧に解説します。
まずは、意外と知らないロボット掃除機の強みから紹介します!
ロボット掃除機のメリットは?
ロボット掃除機を使っていない人にとって、「すでに家に掃除機があるのに、ロボット掃除機をわざわざ買うメリットはあるの?」と疑問に思うかもしれません。
そこでランキングに入る前に、一般的な掃除機と比較してロボット掃除機にできることを整理してみました。
1:掃除する時間を予約すれば外出中に掃除してくれる!
ロボット掃除機の一番の強みは、言わずもがな「お任せで掃除を済ませてくれる」ことでしょう。
ロボット掃除機は、丸い見た目の本体と充電機能などを搭載した「ドック」をセットで使うのが一般的です。
ドックはロボット掃除機の家のようなもので、掃除を済ませたらドックに戻ってくる仕組みになっています(ドックに戻ったら自動で充電開始)。
最近は専用アプリ付きの製品も増えており、外出先からの操作や掃除の予約までできるようになりました。
一度設定さえしてしまえば、外出中や別の仕事をしている間にも、自動で家の掃除を開始! 終了後はどの部分を掃除したかをアプリで確認できるので便利です。
曜日や時間も細かく設定できる
製品によっては、曜日に時間、清掃モードの強さ、どの部屋を掃除するかまで詳細な掃除予約が可能です。
実際に掃除した経路を確認できる!
掃除した軌跡も一目でわかります!
自動で掃除を開始!
指定した時間になると自動で掃除を開始。掃除が終了すると充電器まで自動で戻ってくれます。
掃除開始と終了時はアプリで通知が来るケースがほとんどです。
エラーが起きてもアプリで通知が来るので安心です。
2:入っちゃダメな場所がわかるモデルがほとんど
2つ目の強みは、「意外と賢い」こと。製品によってはアプリを使って、ロボットに避けてほしい場所を指定できるので、ロボットが物を壊したり、落下してエラーが起きたりすることを未然に防げます。
「電化製品の周りには近づかないでほしい」「カーペットの上は掃除はしてほしいけどモップがけはしないで」なども、思いのままなんです!
水拭き禁止や立入禁止のエリアを設定できる
立入禁止エリアを設定すると、ロボットがその場所を避けて掃除します。ペットの水飲み場や電子機器周辺などに有効です。
そのほかカーペットなどには「水拭き禁止」も設定可能です。
落ちやすい段差も事前に回避します
アプリを使って「壁」を設定すれば、ロボット掃除機はその先へ行けなくなります。
基本的に落下防止機能はついているものの、それでもロボットが転落する場合はぜひ活用を!
部屋の一部が散らかっているときは、「そこだけ立入禁止」にするのもあり!
3:一台二役! 水拭きまでできる
3つ目の強みは、「水拭きもできる」こと。ゴミの吸引はもちろん「水拭き掃除(モップがけ掃除)」までできるものが続々登場しています。
モップの取り付けなどの準備は自分で行う必要があるものの、部屋全体の床の水拭きはかなりの労力ですので、ロボットに任せられるのは大助かり!
頑固な汚れは落とせませんが、裸足で歩き回ることで付着する皮脂汚れなどはきれいに拭き取り、床をピカピカにしてくれます。
タンクに水を入れる
丸い本体部分には、水拭きタンクが付いています。
水を入れて、モップを装着するだけであっという間に水拭き掃除ができるように!
モップを取り付ける
ロボットはモップがついているかいないかを認識して、通常の清掃モードか水拭き清掃モードかを自動で切り替えてくれます(製品によります)。
水拭きモードでモップがけが可能
今回掲載する製品は準備こそ人間の手でする必要があるものの、ゴミの吸引も水拭きも両方できるのは画期的です!
水拭きの強弱はアプリで調整できます。
4:自動ゴミ収集機能つきなら、ゴミ捨てまでお任せ
4つ目の強みは、「ゴミ捨ても任せられる」こと。ロボットは掃除するたびに本体にゴミが溜まるため、こまめに捨てる必要があります。
製品によってはドックに充電機能と自動ゴミ収集機能の両方を備えており、丸い本体にゴミが溜まったら、自動でドックにゴミを移動してくれるんです。
ドックには紙パックが内蔵されており、数ヶ月に一度の取り替えでOKです。
紙パックを取り替えるだけ!
本体からゴミを捨てるのは手間がかかりますが、ドックなら紙パックを捨てるだけなのでラクです!
紙パックの交換費用はかかるが便利!
ちなみに、ロボット掃除機が充電するために戻る「ドック」は製品によって名称が異なりますが、本記事ではメーカーの固有名称によらず、共通名称として「ドック」と表記しています。
ロボット掃除機には苦手なこともある
とっても便利なロボット掃除機ですが、苦手なこともあります。
階段や狭い場所は掃除できないため、ロボット掃除機を買えば一切掃除をしなくて済む、とまではいきません。
しかし、ロボットが大部分を掃除してくれるので、自分で掃除する負担は格段に減ります。
苦手1:階段は登れません
ロボット掃除機は一般的に2cm以上の段差を登ることができません。なので、階段を掃除したり、1階と2階の部屋を一気に掃除したりすることは不可能です。
とはいえ、人の手で持ち運びさえすれば、2階の部屋も掃除することができますよ。
1階と2階で、それぞれ別のロボット掃除機を設置する人もいます。
苦手2:隙間は掃除できません
ロボットが通れないほどの狭い隙間は掃除をすることができません。したがって、可能ならば家具の位置を調整してロボットの通り道を確保しましょう。
また、細かいところの清掃は、スティック掃除機など他の掃除道具を使うと割り切るのもアリ!
ソファの下など低い場所は、通れれば掃除してくれます。
苦手3:床のモノは避けづらいです
一般的にお安めモデルのロボット掃除機は床のものを避けることが苦手です。
掃除をする際は、床にあるものをどかすか、床のものを1カ所にかき集めて「立入禁止エリア」に設定することを推奨します。
低価格モデルはカメラがないので回避力は弱いです。
ゴミと勘違いして吸引する
特に小さいものや軽いものは避けられないことがほとんど。
ゴミだと誤認して吸い込んだ結果、エラーや故障の原因になることもあります。
電源コードは絡まりやすい
電源コードは絡みやすいので要注意。
自力で脱出しようと試みる製品もありますが、多くの場合は動けなくなり、エラーが起きて停止します。
安いロボット掃除機の選び方は?
今回の検証では、ロボット掃除機を使ったことがない人向けの「エントリーモデル」を集めました。お値段が優しいだけでなく、基本機能のみのシンプルなつくりのため、複雑な設定が少ないのが嬉しいポイントです。
いざ集めてみると、安いモデルであるにもかかわらず、全製品に水拭き機能が備わっていることが発覚。どうやら最近のロボット掃除機は水拭き機能付きが主流になっているようです。
一方で、「専用アプリ」と「自動ゴミ収集機能」の有無は製品によってさまざま。こうした機能が豊富になるほど、ロボットに任せられることが増えてとても便利です。
しかし、追加機能が増えることで製品が大型化したり、あるいは製品の値段が高くなったりする傾向が。
自分にとって本当に必要な機能なのか、お値段とのバランスを考慮して見極めるのがおすすめです。
雑誌『MONOQLO』編集部では、そうした追加機能の有無と性能テストの結果を踏まえて、「ロボット掃除機・相性診断チャート」を作成しました。
簡単な質問に答えるだけで、今のあなたにぴったりな製品がわかります。ぜひお試しください!
床にモノが多い人は高価格モデルも要チェック
今回ご紹介する安いロボット掃除機は、床のモノを片付けて使用することが推奨されています。
しかし、お高めモデルになるとカメラが搭載されるので、散らかった部屋でもモノを避けて掃除できるようになります!
カメラは搭載した製品はモノの回避力が高いです。
安いロボット掃除機のテスト方法は?
今回の検証では、初心者におすすめの安いロボット掃除機8製品をピックアップ。次の8項目でテストしました。
テスト1:吸引性能(15点)
実はロボット掃除機は、床の種類が吸引力に大きく影響します。そこで、次の3種類の床を用意。
【フローリング】
【カーペット】
【クッションフロア】
コーヒー粉・毛髪・紙片・砂を仮想ゴミとし、各エリアに散布しました。
そして、もっとも強力な吸引モードで走行させ、ゴミの取り残し量から吸引率を算出して評価しました。
テスト2:水拭き性能(15点)
次の3つの観点から、総合的に評価しました。
【水拭き準備:水拭き準備の楽さ】
水拭き準備は、準備に必要な工程数が少ないほど高評価としています。
【汚れ落とし:汚れを落とせるのか】
床へ複数箇所につけた汚れが拭き取れるかを、チェックしました。
【水拭き準備:ムラなく全面に水拭きをかけられるのか】
水拭き範囲のテストはサーモカメラを用いることで、ロボットが水拭きしたあとの気化熱を視覚化。濡れた箇所を可視化して評価しました。
テスト3:立ち回り性能(15点)
次の2つの観点から、総合的に評価しました。
【障害物回避:障害物をどのくらい回避できるのか】
障害物回避では、家具を配置したリビングルームに「ぬいぐるみ」「おもちゃ」「電源コード」「洗濯物の山」を設置。
加えて、ソファや椅子の下を掃除できるかも確認しました。
【段差:乗り越えられる段差の高さ】
どのくらいの段差を登れるのか、チェックしました。
テスト4:静音性(10点)
45dBほどの室内にて、掃除中の稼働音を測定。
さらに、自動ゴミ収集機能付きの製品は、ドックがゴミを回収するときの音も測定し、総合的に評価しました。
テスト5:アプリ性能(20点)
「ロボットは正確に部屋の地図を作成できるのか」「清掃モードや掃除予約を細かく設定できるのか」「そのほか多機能な仕様になっているか」の3点に着目して評価しました。
テスト6:メンテナンス(10点)
掃除後に溜まるゴミの処理と、水拭きしたあとのモップの洗浄などの後片付けの手間を評価。
工程の数が少ないものほど、手間がかからないとみなし、高評価としました。
テスト7:設置性(5点)
ロボット掃除機は壁から離して使うことが推奨されています。そこで壁から何cm離せばいいのかを踏まえて、省スペースで設置できるものほど高評価としました。
テスト8:使用感(10点)
家電プロレビュアーの石井和美さんが使用感を評価。「初めてロボット掃除機を使用する人でも使いやすいか」に重きを置いて評価しています。
それでは、評価の高かった順に安いロボット掃除機のおすすめを紹介します。
安いロボット掃除機のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、安いロボット掃除機のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
TP-LinkTapo RV20 Mop
|
|
342.6mm |
342.2mm |
78.5mm |
3005g(約) |
|||||
スイッチボットSwitchBot K10+
|
|
248mm |
248mm |
92mm |
2.3kg(約) |
220×160×320mm |
3.6kg(約) |
|||
ドリーミーDreameBot D10 Plus
|
|
350mm |
433mm |
484mm |
6.9kg(約) |
|||||
アンカー・ジャパンEufy Clean X8 Pro with Self-Empty Station
|
|
350mm(約、本体)、195mm(約、ゴミ収集ステーション) |
353mm(約、本体)、155mm(約、ゴミ収集ステーション) |
100mm(約、本体)、384mm(約、ゴミ収集ステーション) |
4.0kg(約、本体)、2.7kg(約、ゴミ収集ステーション) |
|||||
エコバックスDEEBOT Y1 PRO
|
|
325mm(約、本体)、181mm(約、充電台) |
325mm(約、本体)、136mm(約、充電台) |
101mm(約、本体)、97mm(約、充電台) |
4.0kg(約、本体)、2.7kg(約、充電台) |
|||||
シャオミXiaomi ロボット掃除機 S10
|
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350mm |
350mm |
94.5mm |
4.8kg(本体) |
45W |
130分間(最大) |
|||
アイロボットRoomba Combo Essential robot
|
|
330mm |
330mm |
80mm |
2.8kg(約) |
|||||
ツカモトコーポレーションAiMY ROBOT CLEANER 2
|
|
300mm |
300mm |
80mm |
1.5kg(約) |
【1位】TP-Link「Tapo RV20 Mop」
- TP-LinkTapo RV20 Mop
- 実勢価格: ¥37,710〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
12月11日(水)1:59 まで!楽天市場で見る¥37,710〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
性能バランスが良いから弱点が少ない。吸引掃除も水拭きも安心して任せられる!
安いロボット掃除機のおすすめランキングで1位となり、ベストバイを獲得したのはA評価のTP-Link「Tapo RV20 Mop」です。
1位の決め手は、なんといっても総合力の高さ。ゴミの吸引性能、水拭き性能、静音性など、多数のテストで上位の成績を残し、性能面のバランスがとても良好でした。
さらに専用のスマホアプリからは、清掃時の吸引の強さや水拭きする時の水の量を細かく調整可能。「夜間に清掃したいから静音モードで」など、環境に合わせて柔軟な清掃ができるのが魅力です。
そのほか、小さな子どもやペットの誤操作を防止する「チャイルドロック機能」などの便利機能も満載。
通常、安いロボット掃除機は専用アプリの機能を制限することも多いのですが、本製品はこのように機能性がとても高いのがポイントです。
価格的にはエントリー帯の製品だけに本体にカメラなどは内蔵されていないことから、床に散らかったモノは片付けるといった使用前の準備は必要。
それでも、3万円台という価格でこの性能は見事といえます。
毎日の掃除機がけはもちろん、水拭き掃除も同じようにこまめにしたいという人には、本製品はうってつけです。
価格も比較的お手頃なので、初めてのロボット掃除機としてもおすすめです!
- おすすめポイント
-
- 掃除性能の高さに加えアプリが多機能で1位に
- 吸引掃除も水拭きもきっちりこなす
- サッとゴミが捨てられる!
- がっかりポイント
-
- 電源コードには弱い
- 幅
- 342.6mm
- 奥行
- 342.2mm
- 高さ
- 78.5mm
- 重量
- 3005g(約)
- 型番
- TAPO RV20 MOP
【こんな人にぴったり】掃除機がけだけじゃなく水拭きもこまめにしたい人
リビングや廊下の床面のピカピカを保つには、適度な水拭きが必要。とくにフローリングの床が中心の家だと、水拭きする範囲が広くなって大変です。
吸引も水拭きも高性能な本製品なら、日々の掃除の負担を軽減できます。
吸引・水拭きのどちらも高性能! これ1台に安心して任せられます!
【吸引性能】フローリングからカーペットまで吸引力は申し分なし!
一般家屋に多い3種類の床材(木目調のフローリング、カーペット、耐水性が高く柔らかなクッションフロア)で実施した吸引力のテストでは、すべてで上位に入る好成績。
サイドブラシ2本の製品はブラシが多いぶん、風を起こしやすくゴミを散らしがちなのですが、本製品は止まって回転する動作を時折見せており、この動作で散らしたゴミを回収できていたように見えました。
【フローリング】吸引率98.8%
紙片や毛髪は残さず吸引。一方でコーヒー粉は部屋の隅にやや残りました。
それでも吸引率は98.8%。床のゴミ取り性能は高いです。
【タイルカーペット】吸引率100%
カーペット上の5カ所に置いた紙片5枚と毛髪5本は、ひとつ残らず吸い取りました。
カーペットの部屋の清掃は任せても問題ありません。
【クッションフロア】吸引率98.0%
クッションフロア上の全面にまいた砂は、部屋の隅や壁際で取り残しが見られたものの、その量はわずか。
全製品中では2位の好成績でした。
【水拭き性能】壁際への寄りは甘いものの汚れ落とし力は高い!
人の手のようにピンポイントで力を込められないロボット掃除機の水拭きは、回数をこなすのがキモ。そこで重要なのが濡れる範囲です。
本製品は範囲こそ平均的な評価でしたが、モップ自体の性能の高さか、汚れ落としテストでは同点1位の結果に!
上の図の赤枠が床の部分。床の大部分は拭けているものの、壁のキワまでは拭けていません。ロボットの動きが不規則で拭きムラが見られました。
疑似汚れに対して3回連続で水拭き清掃した結果、拭きムラや動きの不規則さが関係したのか、1回目は右側だけ半分の汚れが落ちる形に。
しかし回数を重ねるごとに足あと汚れを落としていきました。
壁際までは届かないものの、汚れ落としの力は強力なようです。
【立ち回り性能】大きい物体は回避! でも電源コードには弱い……
家具や突発的に置かれたモノ(おもちゃ・電源コード・ぬいぐるみなど)への対応力を調べた「障害物回避」テスト。
センサーが感知できなかった小さなおもちゃは部屋のあちこちにばら撒まかれ、電源コードには絡まって止まってしまいましたが、それ以外はおおむね認識して回避。
近づいても触れるか少し押す程度と優秀でした。
なかでも、大きな2体のぬいぐるみは掃除前と位置がほぼ変わらず。他製品では絡まったり強く押しのけられたりしていたイカのぬいぐるみの足の周囲もうまく掃除していました。
大きな2体のぬいぐるみも、近づいて触れはするものの、動かすことはありませんでした。
きちんと物体として認識しているようです。
電源コードはセンサーで感知できないのか、近づくたびに乗り上げて絡まっていました。
計3回のうち1回はエラーで止まるという事態に。
【アプリ性能】マップの精度は高く編集も◎ スケジュール清掃も可能!
専用アプリでは、ゴミを吸引する強さを4段階から、水拭きの際の水量を3段階から選べました。
さらに、通常は部屋を1周掃除するのが一般的ですが、本製品は2周連続で清掃するよう指示することもできます。
掃除予約や立入禁止場所の指定など、とても多機能です!
ボタン一つで部屋全体の掃除を開始! 操作が簡単です。
ソファ(上図リビングの左下部分)こそ、壁と認識してマップに反映されていませんが、それ以外はフロア全体を忠実にマップ化!
部屋の区分けは自動で行ってくれますが、アプリから微調整することも可能です。編集作業もカンタンでした!
【メンテナンス】ダストボックスが開きやすく集めたゴミは捨てやすい!
吸引掃除のゴミがたまるダストボックスはパカっと半分に開くつくり。
本体吸引口とつながる部分に透明のプレートがあるので、中のゴミをこぼすことなく、サッと簡単に捨てられます。
また、専用のブラシがついているので、フィルターなどの細かい箇所の掃除も手軽です!
【2位】スイッチボット「SwitchBot K10+」
- スイッチボットSwitchBot K10+
- 実勢価格: ¥41,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥59,800〜
12月11日(水)1:59 まで!楽天市場で見る¥41,980〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
自動ゴミ収集ドック&使い捨てモップでお手入れが超ラク! 小回りが効くサイズで狭い場所も掃除!
安いロボット掃除機のおすすめランキングの2位は、A評価のスイッチボット「SwitchBot K10+」です。
最大の特徴は、一般的なロボット掃除機よりひとまわり小さい本体。横幅がなく小回りも利くので、イスの足と足の間もスイスイと走行して掃除してくれます。
吸引性能は全体2位の実力なので床掃除も安心して任せられるのが魅力です。
また、充電用のドックは自動ゴミ収集機能を搭載しており、清掃直後のお手入れは必要なし。本体と同様にドックも比較的小型なので、広い部屋から狭い部屋まで設置自由度が高い点も魅力です。
また、専用アプリを使えば、部屋を指定しての清掃やエリアを限定した清掃も可能。
最大10枚までマップが保存できるので1台で複数階の清掃を任せることもできます。
一方で弱点といえるのが、市販のウェットシートも使える水拭き機能。準備が手軽でお手入れもラクですが、水分不足で汚れ落としの力が弱く、やや実用性に欠ける印象です。
- おすすめポイント
-
- 小さめの部屋でも使いやすい!
- 水拭き準備の手間が少ない
- 吸引力は2位の好成績
- がっかりポイント
-
- 水拭き性能がやや弱い
- 幅
- 248mm
- 奥行
- 248mm
- 高さ
- 92mm
- 重量
- 2.3kg(約)
- サイズ(ゴミ収集ステーション)
- 220×160×320mm
- 重量(ゴミ収集ステーション)
- 3.6kg(約)
- 型番
- K10+
【こんな家にぴったり】2階以上のフロアがある一戸建ての家
専用アプリに保存できるマップデータは最大10枚。階層ごとのマップを作っておけば、製品自体が持ち運びやすいのも相まって、各階の掃除が本製品1台でまかなえます。
2階建て以上の家の各階で使いたい人には、ぴったりの製品です。
各階のマップを作れば、本体を移動するだけで各階の清掃ができます。
【吸引性能】すべての床材で大半のゴミを吸引!
吸引性能は全体2位の好成績を記録。ただし、小さい本体で吸引範囲が狭いゆえに、往復回数が増えて清掃完了までは時間を要しました(清掃平均時間は、比較した中で3番目に長い)。
全般的に吸引率は高い(フローリング2位、タイルカーペット同点1位)ですが、クッションフロア上の砂の吸い取りはやや苦手なようで、少量ながら取り残していました。
【フローリング】吸引率99.8%
フローリングはコーヒー粉がわずかに残るのみ。惜しくも1位は逃しましたが、1位の製品との差はわずか0.1%です。
【タイルカーペット】吸引率100%
タイルカーペットはすべて取り切りました。
【クッションフロア】吸引率96.5%
クッションフロアはほんの少し残りましたが、順位でいえば3位と好成績。吸引性能は全般的に高いです。
【メンテナンス】吸引も水拭きもお手入れの手間なし
自動ゴミ収集機能付きの製品なので、吸引掃除後の本体のゴミ捨ては不要。さらに水拭きは使い捨てのウェットシートがモップ代わりなので、他の製品では必要な水拭きモップの洗浄が発生しません。
ドック内のゴミパックは数カ月に1回の交換が必要ですが、日々の掃除後のお手入れは超ラクです。
毎回のお手入れの手間が少ないのは好印象です。
自動ゴミ収集機能でダストボックスがあまり汚れない!
スイッチボットの自動ゴミ収集ドックは他製品と比べて性能が優秀。
清掃直後でも本体ダストボックス内のゴミ残りがほぼありませんでした。
ゴミ箱にポイッと捨てるだけ!
水拭きは使い捨てのウェットシートをモップ代わりにするしくみ。
水拭き後はシートを取り外して捨てるだけなので手間いらずです。
【設置性】ひと回り小さいドックで設置自由度は高め!
一般的に自動ゴミ収集機能付きのドックは、お手入れがラクな反面、ドック自体のサイズが大きく設置場所が制限されがち。
ところが本製品は他の自動ごみ収集機能付きのドックと比べても、本体同様ひとまわり小さい!
充電ドックのみの製品には勝りませんが、設置自由度は比較的高めです。
【立ち回り性能】おもちゃ以外の障害物は触れても大きく動かさず!
想定外の障害物に対する回避能力を調べたテストでは、部門1位の優秀さを発揮。
高額モデルに搭載されていることが多い「前面カメラ」のない製品なので、レーザーセンサー等が感知できない小さなおもちゃこそ部屋のあちこちに散らかしましたが、それ以外の障害物は触れたりちょっと押す程度で、大きく動かすことはありませんでした。
スムーズに走行しました!
触れるも動かさず。
ぶつかるも乗り上げませんでした。
突っ込んで散らかしました!
【水拭き性能】汚れ落としは今ひとつだが準備はラク
水拭きモップにウェットシートを使うという画期的な方法を採用した本製品。
準備の手軽さで評価を上げた反面、清掃途中での水分補給がゼロのウェットシートだけに水拭き範囲が広いと床が濡れず、汚れもしっかり落とせません。
実際、幅1.5メートル、奥行3メートルほどの廊下の掃除では、水分不足のために床が濡れてもすぐ乾き、汚れ落ちテストでも汚れを引き伸ばした感じになってしまいました。
水拭きの準備は専用のプレートにウェットシートを付けるだけ。タンクに水を入れたりモップを濡らしたりする手間が不要です。
シートは、やや取り付けにくい印象でした。
床はあまり濡れていません。
シートを替えつつ実施した3回の水拭きでも、汚れは残る結果に。
狭い範囲の水拭きなら有効ですが、広範囲の水拭きだと汚れ落としはあまり期待できません。
水が補給されないので、濡れも少なく汚れも落ちにくいようです。
【3位】ドリーミー「DreameBot D10 Plus」
- ドリーミーDreameBot D10 Plus
- 実勢価格: ¥40,279〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥40,279〜
12月11日(水)1:59 まで!楽天市場で見る¥47,834〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
壁にあまりぶつからずお安めモデルとしては回避性能が高め!。吸引掃除も短時間できっちりこなす!
安いロボット掃除機のおすすめランキングの3位は、B評価のドリーミー「DreameBot D10 Plus」です。
吸引モードを最大にした時の稼働音がやや大きいなど、惜しい部分はあるものの、総合3位だけあって全体性能は高いです。
吸引も基本はしっかり吸い取っており、専用アプリは多機能なうえに使い勝手が良好。吸引・水拭きのお手入れの手間の少なさも魅力といえます。
なお、評価外の要素ではありますが、本製品は清掃時間が比較的短く、さらに壁際はスレスレに走行するという特徴を持っています。
とくに後者は、壁だけでなく大きい家具も含まれていて、一般的なロボット掃除機でよく見られる「勢いよくぶつかってしまう」ということがほとんどありません。
掃除の性能とは直接関係ない特徴ではありますが、壁や家具を傷つけにくいという点で本製品を選ぶのもアリでしょう。
- おすすめポイント
-
- 直感的に使いやすいアプリ&高精度なマップ
- 壁際に沿ってキレイに走行!
- 清掃時間が比較的短い
- がっかりポイント
-
- クッションフロアの吸引は苦手
- 幅
- 350mm
- 奥行
- 433mm
- 高さ
- 484mm
- 重量
- 6.9kg(約)
- 型番
- D10 Plus
【こんな家にぴったり】広めの部屋が多いマンションか一戸建て!
本体の直径が35cmと、今回の8製品の中ではサイズが大きめのロボット掃除機。
大きい分、間取りが広い部屋でも効率よく清掃できます。さらに床材がフローリングやカーペット中心なら、より最適です。
本体サイズが大きめなので間取りの広い部屋の清掃に向いています。
【メンテナンス】自動ゴミ収集でゴミ捨て軽減! 水拭きモップも取り外しが簡単!
本製品は充電ドックに自動ゴミ収集機能を備えており、掃除後のゴミ捨ての手間がありません。
ただし、ドックがわりと大きく、設置スペースを取るのがやや難点。
水拭きは水タンクの下にモップを取り付けるしくみなので、タンク内の残水処理とモップ洗浄をまとめてこなせるのが便利です。
水タンク自体はわざわざ本体を裏返さなくても床に置いたまま外せてラクです!
吸い取ったゴミはドック内の紙パックに回収
ドック内に設置されている紙パックが満杯になるまで、ゴミ捨ての手間がなくなります。
交換目安は4〜6週間に1回ですが、使用状況によってはさらに延びます。
本体を置いたまま取り外せる!
水タンクは本来後ろの下部に取り付けます。
床に置いたまま着脱できるうえ、タンク両端にスイッチ型のロックがついているため、着脱がわかりやすいです。
なお、本体の下に装着する形状のため、厚みがなく吸水しづらいのが難点です。
【アプリ性能】精度の高いマップを使って多彩な清掃が指示できる!
同点1位の評価を獲得した本製品の専用アプリ。
生成されるマップの精度が高いうえ、そのマップを活用した部屋別清掃やエリアを限定した清掃、掃除予約の指示が可能です。
また、操作ボタンがアイコン付きで画面の見やすい場所に配置されているほか、マップ編集時は選択部分が拡大表示されるなどユーザーフレンドリーな点も好印象です。
床拭きの方式も選べる!
吸引モードの強さは4種類から選択可能。水拭き清掃は、水の量を3種類から選択できるだけでなく、なんと水拭きの拭き方も2種類から選択できます。
吸引のみ、吸引+水拭きなど、清掃方法も選ぶことができ、多彩な指示に対応します。
部屋別清掃やエリア指定清掃など、アプリを使うことで多彩な清掃が可能です。
【吸引性能】床やカーペットは、ほぼパーフェクト!
3種類の床材のうち、フローリングは吸引率99.9%(コーヒー粉がわずかに残った)、タイルカーペットが100%とほぼパーフェクト。
ところが、クッションフロアにまいた砂が思ったよりも吸引しきれず、なんと吸引率は88.1%と下から2番目の結果に。
一部弱点は見られるものの、基本的には床の隅のゴミまできちんと取れていたことが高評価につながりました。
【フローリング】吸引率99.9%
隅のコーヒー粉は、ほぼありません。
【タイルカーペット】吸引率100%
全部吸い取りました!
【クッションフロア】吸引率88.1%
だいぶ残りました。
【水拭き性能】水拭き範囲は良好で汚れ落ちもまずまず
水拭きの範囲は、右側の壁際こそ届ききっていないものの、濡れムラは少なめ。
濡れ具合も適度な水分量でビチャビチャにはならず、高評価でした。
一方、汚れ落としのテストでは、しっかり汚れを取れている部分もあれば、拭き取りムラが出ている部分も見られたりと、やや微妙な落とし具合となり、評価は「◯」止まりとなりました。
拭き幅や濡れ具合は良好も、汚れ落としはムラがあるようです。
【立ち回り性能】認識できないおもちゃは蹴散らしたがそれ以外の障害物はおおむね避けた!
障害物に対して押す力が強く、小さなおもちゃには乗り上げてしまいました。
しかし大きなぬいぐるみや洗濯物の山など、大きめな物体は避けることに成功!
本体直径がやや大きめであるにもかかわらず、ソファの下や椅子の足回りなど、入れる隙間にはすべて入り込んで掃除できた印象です。
無理のない位置まで潜った!
他の製品と同様、センサーが感知できない物体にはちゅうちょなく突っ込み、大きめの物体は触れる程度で回避。
なお、本製品は押す力が強いほうで、おもちゃは突っ込んだあと、部屋のあちこちに運んでいました。
乗り上げてぐちゃぐちゃに。
触れる程度で押しはしませんでした。
【4位】アンカー・ジャパン「Eufy Clean X8 Pro with Self-Empty Station」
- アンカー・ジャパンEufy Clean X8 Pro with Self-Empty Station
- 実勢価格: ¥39,990〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥69,990〜
12月11日(水)1:59 まで!楽天市場で見る¥39,990〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
アプリが多機能なうえ掃除性能も平均以上。自動ゴミ収集と大きめ水タンクでお手入れがラク!
安いロボット掃除機のおすすめランキングの4位は、B評価のアンカー・ジャパン「Eufy Clean X8 Pro with Self-Empty Station」です。
吸引・水拭き性能、静音性、アプリ性能と、各部門1位には届かないものの、いずれも上位と僅差の性能でバランスに優れるのが本製品。
自動ごみ収集機能付きの大きめドックで設置性こそ評価が低いですが、使用後のゴミ捨てが不要なためメンテナンスの手間が減ります。
また、水タンクは容量が大きめで、水拭きの範囲が狭いときは1回の給水で複数回の清掃が可能。
この場合、使用後はモップ洗浄だけで済むので、お手入れのラクさを重視する人なら本製品は選択肢に入ります。
なお、今回のテスト環境ではマップがどうしてもナナメになるため、精度の評価は落としましたが、アプリの性能や使い勝手は良好。
マップを使ったさまざまな清掃が可能です。
- 幅
- 350mm(約、本体)、195mm(約、ゴミ収集ステーション)
- 奥行
- 353mm(約、本体)、155mm(約、ゴミ収集ステーション)
- 高さ
- 100mm(約、本体)、384mm(約、ゴミ収集ステーション)
- 重量
- 4.0kg(約、本体)、2.7kg(約、ゴミ収集ステーション)
- 型番
- EUFY CLEAN X8 PRO WITH SELF-EM
【こんな人にぴったり】使用後のマメなお手入れが苦手な人
集めたゴミをドックに自動回収する「ゴミ収集ステーション」のモデルなので、ゴミ捨ては数カ月に1回の間隔。
水拭きも水タンクとモップが分離していて扱いがラクです。使用後のお手入れが面倒な人にぴったりの一台!
ゴミを自動で回収してくれるうえ水拭きはモップを洗うだけなのでお手入れがラクです。
【アプリ性能】マップを活用した多彩な清掃が可能!
マップがなぜかナナメになってしまう
マップ自体の精度は高いのですが、作成を複数回やり直してもマップがナナメになるのが難点。
マップに従って清掃するため、壁に対してナナメに進んでしまいます。
吸引力レベルの調整も可能!
吸引力レベルは4種類、水拭きの水量は3種類に加え、床環境で吸引力を変える機能も搭載!
部屋ごとにモード設定が可能!
吸引力や水拭き水量を部屋ごとに個別に設定できる「カスタマイズ清掃」も可能です。
【立ち回り性能】大きな物体は障害物と認識!
洗濯物の山やキツネのぬいぐるみなど、大きめの障害物は近づくものの押さずに回避。
一方、電源コードやおもちゃなどのセンサーが認識しない障害物には、躊躇なく突っ込む傾向があります。
【メンテナンス】水拭き掃除後のお手入れが簡単
ダストボックス、水タンク、水拭きモップが分離できるのが特徴です。
ロボット掃除機本体を裏返さなくても置いたままの状態でモッププレートを取り付けることができます。
タンクが大きいため、給水の手間が少ないのも魅力です。
【5位】エコバックス「DEEBOT Y1 PRO」
- エコバックスDEEBOT Y1 PRO
- 実勢価格: ¥35,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥49,800〜
12月11日(水)1:59 まで!楽天市場で見る¥35,980〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
モップが面ファスナー式で準備がラクチン。しかも抜群の水拭き性能で足跡がなくなった!
安いロボット掃除機のおすすめランキングの5位は、B評価のエコバックス「DEEBOT Y1 PRO」です。
今回集めた製品のうち、水拭き性能が最も高かったのが本製品。とくに汚れ落としテストではダントツの成績でした。
清掃の際はまず壁の端から端までモップがけし、切り返す際は往路にやや重なるように復路を行く動きをしていることが好結果につながったと考えられます。
清掃時間も短かったので、モップ込みで水拭きの性能が高いといえます。
また、本製品は静音性も高く、在室中の掃除でも音のストレスが少ないことも特徴です。
一方で、吸引性能はフローリングやカーペットで毛髪の取り残しがあったり、障害物回避ではカーペットにてぬいぐるみを吸って停止したりと、物足りない部分も。
水拭き重視でない場合は、一考の余地がありそうです。
- 幅
- 325mm(約、本体)、181mm(約、充電台)
- 奥行
- 325mm(約、本体)、136mm(約、充電台)
- 高さ
- 101mm(約、本体)、97mm(約、充電台)
- 重量
- 4.0kg(約、本体)、2.7kg(約、充電台)
- 型番
- DEEBOT Y1 PRO
【こんな家にぴったり】小さな子どもが多く水拭きの需要が高い家
小さな子どもがつけやすい泥汚れは、床の色にもよりますが気付きにくいもの。
水拭き性能が優秀なエコバックス「DEEBOT Y1 PRO」を使えば、強めの泥汚れもキレイに落としてくれます。
水拭き性能が優秀だと床のキレイさに磨きがかかります!
【水拭き性能】汚れ落としの実力はNo.1!
3カ所の赤い足跡を拭き取る汚れ落としのテストでは、うっすらと赤さが残るものの、すべての足跡を落としました。
さらに1回の拭き掃除に要した時間が他製品の半分ほどというのも驚きです。
水拭きの回数を増やせば、より強固な汚れも落とせそうです。
壁際までしっかり寄る!
写真からはややわかりづらいですが、水拭きの範囲も壁際まで寄っていることを確認できました。
面ファスナー式で着脱がしやすい
モップは面ファスナーでペタリとつけるしくみになっていて着脱がカンタンです。
【静音性】掃除中の音が全般的に小さい
45.0dBほどの静かな室内で稼働音を計測したところ、強モード・標準モード・静音モードのいずれも、ロボット掃除機の稼働音としては静かであることが判明。
夜間の掃除も気兼ねなくしやすいです。
【メンテナンス】開口部が狭くてゴミが捨てにくい
掃除した後のゴミを溜めておく「ダストボックス」はシンプルな構造をしており、お手入れする際の手間は少ないのが魅力。
ただ、開口部が細長いつくりのため、ゴミが出にくいのが惜しい……! 端のほうのゴミが落ちづらかったです。
【6位】Xiaomi「Xiaomi ロボット掃除機 S10」
- シャオミXiaomi ロボット掃除機 S10
- 検証時価格: ¥24,800〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
水拭き性能やモノを避ける性能がちょっと弱いけど……ゴミを吸引する力はピカイチ!
安いロボット掃除機のおすすめランキングの6位は、B評価のXiaomi「Xiaomi ロボット掃除機 S10」です。
吸引テストの時点で「今回1位では?」と感じたほど、高い吸引性能を誇った本製品。とくに砂をまいたクッションフロアでは他製品より際立って砂が減っていました。
一方で水拭きは、独特のハの字を描く動きで時間をかけて拭いたものの、汚れ落ちは今ひとつ。
また、散らかった床で掃除したところ、センサーが感知できなかったモノには力強く突っ込んだり、誤ってゴミではないモノを吸ってしまうことも。
専用アプリの使い勝手はいいので、床のモノを片付けたうえで吸引掃除をメインに運用するのであれば、選択肢に入ります。
- 幅
- 350mm
- 奥行
- 350mm
- 高さ
- 94.5mm
- 重量
- 4.8kg(本体)
- 定格電力
- 45W
- 連続使用時間
- 130分間(最大)
- 型番
- B106GL
【こんな家にぴったり】犬や猫などのペットや小さな子どもがいる家
ペットがいる家に住んでいると実感するのが、床に落ちている毛の多さ。本製品なら高い吸引力で床に落ちた毛髪をしっかり吸ってくれます。
また、砂の吸引力も高いので、子どもが持ち込んで散らした洗面所の砂もきちんと掃除してくれます。
吸引力が高いので、床・壁際の毛髪や落ちた砂を残さず取ってくれます。
【吸引性能】場所を問わず高い吸引力を発揮!
吸引テストの2カ所で花丸を獲得。なかでもクッションフロアにまいた砂の吸引率は群を抜いて高く、残ったのはわずかに数粒。
床の表面もザラザラしていませんでした。
【フローリング】吸引率96.9.%
コーヒー粉はまばらに残しました。
【タイルカーペット】吸引率100%
髪の毛や紙片残りはなし!
【クッションフロア】吸引率99.1%
目視できたのはわずかに数粒でした!
【アプリ性能】マップ精度が良好で清掃モードも豊富
ソファを壁と認識してしまったものの、それ以外のエリアは正確に作成できました。マップを利用した柔軟な清掃が可能です。
チャイルドロック機能などはないですが、吸引の強さや水拭きの水の量など、清掃に直結する部分は細かく設定できる印象です。
【メンテナンス】ダストボックスのつくりが少し甘い……
吸ったゴミを溜めておく「ダストボックス」の蓋は、フィルターと一体化していました。
つくりが甘めで、開くと内部のゴミがポロポロ落ちてきます。
本体内にもこぼれるため、ゴミ捨て時は注意が必要です。
【7位】アイロボット「Roomba Combo Essential robot」
- アイロボットRoomba Combo Essential robot
- 実勢価格: ¥37,879〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥39,697〜
12月11日(水)1:59 まで!楽天市場で見る¥38,993〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
アプリの性能が物足りないものの吸引・水拭きの性能は悪くない
安いロボット掃除機のおすすめランキングの7位は、B評価のアイロボット「Roomba Combo Essential robot」です。
掃除中の稼働音が静かで、静音性同点1位を獲得した本製品。吸引性能は従来機と同様に高く、新しく追加された水拭き性能も優秀でした。
一方、大幅な減点につながったのが専用アプリ。
清掃マップを作成しない(履歴で見ることは可能)製品のため、部屋やエリアを限定して清掃をしたい人には不向きです。
- 幅
- 330mm
- 奥行
- 330mm
- 高さ
- 80mm
- 重量
- 2.8kg(約)
- 型番
- ルンバ コンボ ESSENTIAL ROBOT ホワイト
【こんな人にぴったり】平日は不在がちなワンルームの単身者
マップ作成機能がないので構造がシンプルなワンルームに向きます。
また、他社製品より時間をかけて掃除をする傾向がありますが、平日の日中に不在がちな人なら支障が出にくいでしょう。
【水拭き性能】汚れ落としも水拭き範囲も優秀!
水拭き範囲と汚れ落としのどちらも優秀。範囲は壁の近い位置まで届き、床の濡れ具合も濡れすぎず乾きすぎずと絶妙でした。
一方、汚れ落としはムラがあるものの、元の足跡がほぼ識別できないほどキレイになりました。
【吸引性能】髪の毛や紙片はきっちり取ってくれる
フローリングや短毛のカーペットに対する吸引力は、上位の製品と遜色ない性能。他製品と比較してやや長時間掃除をする印象にありますが、そのぶん髪の毛や紙片はひとつ残らず回収しました。
一方、クッションフロアにまいた砂の吸引は苦手なようです。
【フローリング】吸引率93.4%
コーヒー粉は取り残しが多めでした。
【タイルカーペット】吸引率100%
タイルカーペットではゴミを全部取り切りました!
【8位】ツカモトコーポレーション「AiMY ROBOT CLEANER 2」
- ツカモトコーポレーションAiMY ROBOT CLEANER 2
- 実勢価格: ¥19,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
12月11日(水)1:59 まで!楽天市場で見る¥19,800〜
- 吸引性能
- 水拭き性能
- 立ち回り性能
- 静音性
- アプリ性能
- メンテナンス
- 設置性
- 使用感
吸引も水拭きもいまひとつだけどシンプルなだけに扱いやすい!
安いロボット掃除機のおすすめランキングの8位は、C評価のツカモトコーポレーション「AiMY ROBOT CLEANER 2」です。
専用アプリなしで、本体自体のつくりもシンプルな本製品。
吸引性能は低め、水拭き(パーツは別売り)も吸引清掃の“おまけ”といった趣きで、性能は今回集めた製品の中では一段落ちる印象です。
一方、アプリを使わないのでWi-Fi環境に依存しないのは利点。マップがないぶん場所に縛られません。
本体が軽いため、別の場所に持ち運んで、その部屋をサッと掃除させるという使い方もできます。
- 幅
- 300mm
- 奥行
- 300mm
- 高さ
- 80mm
- 重量
- 1.5kg(約)
【こんな家にぴったり】床面にモノが少ない小さめのワンルーム
部屋やエリアを限定しての掃除ができないので、間取りがシンプルで狭いワンルーム向けといえます。
また、吸引口の構造上、ラグや長毛カーペットのない、フローリング中心でモノが少ない部屋にぴったりです。
軽量なので片手で持ち運べます!
【メンテナンス】つくりが簡素なのでお手入れはしやすい!
ダストボックスは食品保存容器のようなつくりで、ゴミを捨てやすいのが特徴。
ボックス内もシンプルな構造なので内部に付着した汚れも落としやすいです。
オプションの水拭きモップもツメで取り付けるだけの簡便さで、全般的にメンテナンスしやすいです。
【立ち回り性能】弱めに当たって認識も長毛カーペットは止まる
ソファの下まで潜り込んで掃除できたことは高評価!
しかし吸引口にブラシがなく、長毛カーペットに乗ると毛が詰まってエラーとなり、止まってしまいました。
安いロボット掃除機の特徴は?
ここからは、安いロボット掃除機8製品比較テストを振り返り、各製品の性能の傾向について解説します。
【吸引性能】床の素材が変わると評価が一変するモノも!
3種類の床でテストしたところ、「タイルカーペット(毛足が短め)」では全製品とも96%以上のゴミを吸い取り、非常に優秀!
一方で、「フローリング」と「クッションフロア」では製品によって差がありました。
中にはドリーミー「DreameBot D10 Plus」のように、クッションフロアでは平均以下の評価であるのにもかかわらず、フローリングでは最高評価を獲得するなど、床材が変わると評価が一変する製品も!
フローリング
ゴミを散布してテストしたところ、紙片と髪の毛は全て吸引できる製品が多めです。
一方でコーヒー粉には苦戦し、ツカモトコーポレーション「AiMY ROBOT CLEANER 2」(吸引率78.6%)とアイロボット「Roomba Combo Essential robot」(吸引率93.4%)が平均を下回る結果に。
最高評価を獲得したのはドリーミー「DreameBot D10 Plus」(吸引率99.9%)です!
クッションフロア
クッションフロアでは、かなり評価に差が出ました。
ツカモトコーポレーション「AiMY ROBOT CLEANER 2」(吸引率78.8%)と、フローリングでは最高評価だったドリーミー「DreameBot D10 Plus」(吸引率88.1%)は評価が伸び悩む結果に。
クッションフロアにおける最高評価は、Xiaomi「Xiaomi ロボット掃除機 S10」(吸引率99.1%)でした!
【水拭き性能】汚れを落とすのに苦戦する製品が多発
水拭き性能を比較するために、「水拭き準備の楽さ」「まんべんなく(隅々まで)水拭きできるのか」「汚れは落とせるのか」の3項目のテストを実施したところ、「水拭き準備の楽さ」はどの製品も同じくらいでした。
一方で、水拭きの範囲や汚れを落とす力は製品によって結果に差が出ました!
汚れ落とし
最高評価を獲得したのは、エコバックス「DEEBOT Y1 PRO」とTP-Link「Tapo RV20 Mop」です。
指定エリアを3回連続で掃除させたところ、疑似汚れである赤色の足跡を見事に拭き取りました!
一方で、スイッチボット「SwitchBot K10+」やツカモトコーポレーション「AiMY ROBOT CLEANER 2」、さらにXiaomi「Xiaomi ロボット掃除機 S10」は平均を下回る結果でした。
水拭き範囲
床をムラなく隅々まで拭くことができるかを調べたところ、ドリーミー「DreameBot D10 Plus」とアイロボット「Roomba Combo Essential robot」が最高評価に!
サーモカメラ写真の床に注目すると、ほぼ満遍なく濡れていることがわかります。一方、水拭きシートを使用するスイッチボット「SwitchBot K10+」は、時間がたつとシートが乾いてしまいました。
【立ち回り性能】どの製品も1.5cmまでの段差は乗り越えられた
「段差を乗り越えられる高さ」と「障害物を避けて掃除できるか」の2点に注目した立ち回り性能のテスト。
なんと段差テストでは全製品とも問題なくクリアしました!
1.5cmの高さの段差を乗り越えられるのは優秀だと思われます。
【静音性】掃除中は大差なし! ドックの音が大きめです
吸引モードを最大にした時のドリーミー「DreameBot D10 Plus」の稼働音は大きめでしたが、そのほかの製品は全モードで優秀。
一方、本体からドックへのゴミの回収音は、どの製品も大きめでした。
ドックの回収音が大きく、夜間は使用しづらいかも。
【設置性】設置に必要なスペースには大きく差はなかった
設置に必要な幅は大差がなく、基本的には省スペースで設置が可能!
自動ゴミ収集機能付き製品は、紙パックを取り出すため、上部にスペースが必要です。
見た目の大きさで選んでしまってもOK!
安いロボット掃除機の使用感は?
本記事の担当編集の萩原は、初めてロボット掃除機を使いました。
そこで、初めて使ってみた感想を本音でレビューしていきます!
思っていたよりキレイに掃除できる
まず、一番印象的だったのは、安いモデルであってもゴミの吸引力が想像以上に高いことです。
また、正直「ロボット掃除機って丸いから、部屋の隅のゴミまでは吸収できないんじゃないか」と思っていましたが、実際に掃除している様子を観察すると、きちんとゴミが取れているから驚き。
理由を探るためロボット掃除機を裏返してみると、中心部にあるブラシ(ゴミの吸引口)と、先端にある細い突起状のサイドブラシの二刀流で掃除していることがわかります。
例えるなら、サイドブラシが「ほうき」で、吸引口が「ちりとり」の役割を果たしていました。
サイドブラシが絶えず回転し続けることで、壁や家具の隙間など細かいところにあるゴミを本体の内側にかき集め、集めたゴミを吸引口がどんどん吸っていくのです!
「本体が丸い」ことにおける掃除の悪影響を、きちんと解消できるメカニズムになっているんだなと、とても感心しました。
ちなみに、サイドブラシは製品によって、1本の製品と2本の製品がありました。
「2本付いているほうが、一気にたくさんのゴミをかき集めることができるので、吸引力は高そう!」と予想していましたが、いざテスト結果を振り返ってみると、サイドブラシの数と吸引力の高さに関連性は、とくになかったのが意外でした。
吸引力とブラシの数は関係なかった!
サイドブラシは1本タイプと2本タイプがあり、製品によってさまざま。
2本タイプのほうが広範囲からゴミをかき集めることができますが、サイドブラシの回転でより強く風を巻き起こし、かえってチリなどのゴミを遠くに吹き飛ばしてしまうことも。
壁際の水拭きはやや苦手な様子
ロボット掃除機が水拭きする様子を見ていて気がついたことは、「壁際の水拭きはやや苦手」なことです。
ロボットは壁際を掃除するとき、壁を擦らないよう1センチメートルほど壁から離れて壁際を走行します。
これが水拭き清掃時は仇となり、壁際ギリギリは惜しくも水拭きが行き届いていませんでした。
モップよりも本体が大きい
モップの大きさ(横幅)が本体よりも小さい作りになっていることから、仮にロボットが壁スレスレを走行することができていても、モップが地面にあたらない箇所が出てきます。
モノの回避力はお高めモデルに期待
家電のプロである石井さんによると、「ロボット掃除機は床のモノを避けながら掃除できるものもありますが、そうしたモデルは基本的にカメラが搭載されている」とのこと。
そこで今回扱った製品を見てみると、安いモデルだからか、どれもカメラはついていません。
試しに障害物を避けられるかのテストをしてみましたが、やはり完璧にモノを避けられる製品はありませんでした。
大きなぬいぐるみや洗濯物の山など、比較的大きな物体は避けて掃除することができていましたが、小さなおもちゃや電源コードなどの複雑な形をしているものは避けられず、乗り上げている印象。
そうなると、俄然カメラ付き製品の実力が気になります。
そこで『MONOQLO』では、次はお高めの製品を比較検証し、ロボット掃除機はどこまでパワーアップするのかを見ていきます!
買うのを迷うなら「お試し購入」も!
ロボット掃除機を購入するか迷う人は、インターネット等から「ロボット掃除機 レンタル」で検索して、お試し購入するのがおすすめです。
数百円ほどから気軽にレンタルできます。
プロのイチオシは、公式メーカーが運営しているサブスクです!
メーカー公式の運営サイトは保証やサポートが手厚くておすすめ!
安いロボット掃除機の検証まとめ
以上、安いロボット掃除機のおすすめランキングでした。
今回は各メーカーの安いモデル8製品を集めて、全8分野における性能を細かくテストしました。
総合結果を振り返ると、各製品の特性(得意分野や苦手分野)がとても明確になった印象です。
さらに、製品によって「得意分野と苦手分野の差が激しい」ものから、「突出した得意分野はないが、一方で欠点もない優等生タイプ」の製品までさまざまで、そうしたプラス・マイナスを加味した結果、総合得点はかなりの僅差となりました!
そんな中、大接戦を見事に制したのはTP-Link「Tapo RV20 Mop」です。
全項目で優秀な成績を残し、死角がないのが特徴。自動ゴミ収集機能はないので、本体のゴミ捨ては自分で行う必要がありますが、その分コンパクトかつリーズナブルな値段を実現しています。
まさに、初めてロボット掃除機の購入を検討している方にもってこいの製品です。
続いて、今回比較したような安いモデルの全体的な傾向を総括します。
実は総合評価に注目すると、雑誌『MONOQLO』の最高評価である「A+」に該当する製品はありませんでした。立ち回り性能で花丸評価の製品がないことがひとつの要因です。
つまりは、今回比較した安いモデルは、散らかった床にある障害物を避けて掃除することが苦手な傾向にあるということです。
一方で、設置性の評価に注目すると、全8製品中6製品が最高評価を獲得し、かなりの高成績に! ロボット掃除機は多機能になるほど、壁からしっかりと距離をとって設置する必要があり、場所をとります。
しかし、今回比較したような安いモデルは、シンプルな構造であることから、設置の際に必要な壁からの距離はほどほどでよいことが判明。
省スペースで設置できることから、一人暮らしの人やロボットに場所を占領されたくない人にとって、非常に魅力的といえるでしょう。
今回紹介した商品詳細を参考に、部屋に合った一台をぜひ選んでみてください。
TP-Link「Tapo RV20 Mop」
TP-Link
Tapo RV20 Mop
ロボット掃除機の売れ筋ランキングもチェック
ロボット掃除機のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
ロボットに頼って時間を有効活用できるのは魅力的!