家庭用の“セカンド冷凍庫”が注目されています

コストコや激安スーパー、業務用スーパー(業スー)でまとめ買いした大量のお肉や冷凍食品、アイスなどで冷凍庫がパンパン、もしくはごちゃごちゃ……なんて悩んでいませんか?
そんなお悩みを解決するのにおすすめなのが、セカンド冷凍庫、サブ冷凍庫とも言われる家庭用冷凍庫。
コロナ禍の感染リスク軽減のためにまとめ買いやストックが推奨されたことで注目を浴び、さまざまなサイズ感やデザイン性の高いおしゃれなものも登場するなど人気急上昇中なんです。
でも、冷凍専用庫って冷蔵庫に比べて口コミも少ないし、いったいどれを選べいいか迷いますよね。
そこで、雑誌『家電批評』編集部が、Amazonや楽天市場、Yahoo!ショッピングなどのネットの販売サイト、家電量販店で人気の家庭用の小型冷凍庫をピックアップ。収納力や使い勝手、電気代などを徹底比較。買うべきおすすめはどれか徹底比較しました!
セカンド冷凍庫を置くメリットは?
まずはセカンド冷凍庫として小型冷凍庫を置くことでどんなメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット1:「まとめ買い」ができる

特売デーで冷凍食品やお肉、アイスなどが大安売りされているとき、まとめ買いしたいけれど、収納しきれないから……と、諦めている人も多いのではないでしょうか。
こんなとき冷蔵庫とは別に小型冷凍庫があれば、そんなお悩みは一発解決。容量を気にすることなく、まとめ買いや買い置きができるようになりますし、買い物頻度を減らすこともできます。
メリット2:業務用の大容量食材も購入できる

スペースに余裕ができるので、業務用の塊肉やサイズの大きい食材だって何も気にせず買えるようになります。
「業務用スーパー」や「肉のハナマサ」などで売られている塊肉や、大容量で安い業務用冷凍食品を迷わず買えるので食費も大助かり。
メリット3:お弁当や毎日の食事作りがラクになる

炊いたご飯やおかずが余ったら容器に入れて冷凍し、食べるときに解凍。また、冷凍野菜などをフル活用すると食事作りが楽に! 生活を便利にしてくれるのも大きなメリットです。
メリット4:キャンプの買い出しがラクになる

小型冷凍庫は、アウトドアなどキャンプ時にも威力を発揮します。
事前にお肉や冷凍野菜を買い出しして冷凍専用庫に入れておけば、キャンプ当日はコンビニで飲み物を買う程度で済みます。
家庭用の小型冷凍庫の選び方のポイントは?
家庭用の冷凍専用庫を選ぶポイントは「設置性」と「電気代」です。
選び方1:サイズ感
家庭用のセカンド冷凍庫(冷凍専用庫)は、30Lクラスから100Lを超えるものまでありますが、設置場所や家族の人数、使い方によって最適なものは変わってきます。
容量は入れたい食材の量で選びましょう。ちなみに、一般的なスーパーの買い物カゴの容量は28〜33Lです。
32Lはコンパクトだが大物は入らない
レンティオ
RN-FZ32
実勢価格:1万8720円
(月額780×24カ月)
家電をレンタルできて25カ月以降は支払い不要になるレンティオの小型冷凍庫「RN-FZ32」は32L。コンパクトで一人暮らしの部屋でも圧迫感がなさそうですが、やはり大物は入らないモノも。
詰め込みすぎると視認性もイマイチかもしれません。

省スペースは大事ですが、あまりものが入りません。
60Lは20cm四方のパック肉が入らない
アイリスオーヤマ
KUGD-6B-B
実勢価格:3万4800円
60Lのアイリスオーヤマ「KUGD-6B-B」は、引き出しの奥行きが狭め。19×19㎝のパック肉など入らないモノがありました。

大物はほぼ平積みになります。
85Lは3〜4段サイズで人気
85Lほどのサイズは、ピザなどの“大物”がタテにもヨコにも入る容量です。
100L超はファミリー層向け
100L以上だと、3〜4人家族で使う一般的な冷蔵庫の冷凍室(80L〜120L)に匹敵する容量です。家族が多く、大容量のセカンド冷凍庫が欲しいならこのクラスです。
一般家庭なら85Lがちょうどいい
100Lだと大きすぎるし、60L以下は収納量に不安が……。そう考えたとき〝ちょうどいい〟のが85Lクラス。
今回は85Lクラスで売れている4モデルの家庭用冷凍庫を比較テストし、最後に過去ベストの100L冷凍庫も紹介します。
選び方2:設置性
まず考えるのは自宅の置き場所です。置きたい場所にはまり、使い勝手がいいものを選びましょう。小型冷凍庫は「横開き型」と「上開き型(チェスト型)」の2種類があります。
横開きは上部も活用できる

ハンドルを引いて開けるタイプの横開き型は、比較的容量の大きい冷凍庫に多くみられます。
開けたときに庫内全体を見渡すことができたり、耐熱タイプの天板であれば、上に電子レンジやトースターなどを置いてスペースを有効活用できるメリットがあります。
一点注意したいのは、右開きと左開きの製品があること。左側に壁がある場合は左開き、右側に壁がある場合は右開きを選びましょう。
上開きは大型食品を詰めやすい

上部にドアが付いている上開き型は、大きなピザやブロック肉など、大型食品をそのまま収納・保存でき、取り出しやすいのがポイントです。
さらに、冷気は下へ逃げる傾向があるため、扉を開けても庫内の温度が上がりにくく、節電効果が期待できます。
ただ、食品を積み重ねていくので、底にある食品を取り出しにくくなるのがデメリットになります。
選び方3:電気代
小型冷凍庫は通電させた状態で使用する家電なので、電気代が気になります。ただ、小型冷凍庫の容量による消費電力の差は小さく、同じ容量でも製品によって違います。
電気代を抑えたい方は星の数で表された「省エネ基準達成率」に注目して選ぶといいでしょう。
選び方4:冷却方法や機能性をチェック
冷却方式は「直冷式」と「ファン式」
直冷式は、冷却器で庫内を直接冷やすため、しっかり冷やすことができます。ただ、庫内に入った水分が凍ることで霜が発生しやすいので、定期的に霜取りをする必要があります。
ファン式は、ファンで冷風を送って冷やす方式。直冷式のように霜が発生しないため、霜取りの必要がありません。デメリットとしては、直冷式よりも比較的高価な点です。
ちなみに今回のテストでは、直冷式の4製品を比較しています。
温度調節機能はあると便利
あると便利な機能としては、「温度調節機能」。冷却温度を調節することで肉や野菜の冷凍焼けをしにくくしたり、すぐに使用する食材なら、冷却温度を上げて解凍しやすいようにしておくことができます。
その他、自動で霜を取り除いてくれる「霜取り機能」や、扉の開けっぱなしを知らせてくれる「アラーム」の有無などもチェックしておくといいでしょう。
家庭で使いやすい85L・2万円台の人気4製品を比較
今回は、一般的な家庭で初めて購入するセカンド冷凍庫として、使いやすいサイズの85Lの中からコスパも考えて2万円台の人気・売れ筋4製品を以下の項目でテストしました。
収納力
家庭でよくまとめ買いする冷凍食品や冷凍保存容器を実際に詰め込んで検証。同じ容量でも収納力の違いがあるかテストしました。
▼今回の検証に使用した食品の全リスト
実際にこれだけの食品を詰め込んで検証しました!

- ドン・キホーテ カナダ産 豚肉切り落とし(ロース) 18×25×3
- マルエツ アメリカ産 豚肉しゃぶしゃぶ用(バラ) 19.5×23.5×2.5
- マルエツ アメリカ産 豚肉しゃぶしゃぶ用(バラ)19×19×2.5
- マルエツ 国産 若鶏むね肉 19×13×3
- ドン・キホーテ 国産 若鶏むね肉 19×13×3
- ドン・キホーテ 国産 豚肉(ロース) 19.5×15×3
- マルエツ アメリカ産 牛肩ロース 24.5×14.5×3
- 森永製菓 パリパリバー 16×15×5.5
- 明治 明治えびグラタン 25×12×6
- トップバリュ ほうれん草15×19×3
- 日清食品冷凍 讃岐うどん 14×20×10
- トップバリュ 高原カリフラワー 18×16×1
- マルハニチロ ピリ辛!ビビンバ 22×17×2
- 味の素冷凍食品 具だくさんエビピラフ 21×15×2.5
- ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス eatime 水牛モッツァレッラとトマトの調和を味わうマルゲリータ 26×22×1.2
- テーブルマーク おしいさぬきうどん 21×12×5.5
- 味の素冷凍食品やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック 24×18×2.5
- 味の素冷凍食品 新ギョーザ 27×13×3
- ロッテ ドール スウィーティオもりだくさんフルーツ 18×15×5.5
- ニチレイフーズ じゅわ旨っ。特から 29×20×3
- 日清食品冷凍 汁なし担々麺 22×15×3
- オレアイダ(ハインツ) 細切りフライドポテト シューストリング 26×20×1.5
- 明治 ピッツァ&ピッツァこんがり焼いた4種のチーズ! 21×19×4
- トップバリュ アボカド 13×17×1
- ニッスイ 大きな大きな焼きおにぎり 28×17×3
- ニチレイフーズ 本格炒め炒飯 22×14×3
- ニチレイフーズ 具材たっぷり五目炒飯 20×21.5×2
- ニッスイ 塩あじ茶豆 23×15×2
- 味の素冷凍食品 おいしいスーパースイートコーン 20.5×13×1.5
- ニッスイ 美味しいたこ焼き 22×18×2
- マルハニチロ 北海道産栗かぼちゃ 18×15×2
- ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス eatime アイス ミルク ストロベリー、チョコレート、バニラ、抹茶 7×7×5.5
- カリフラワー 18×16×1
- キャンドゥ 保存容器小 16.5×11×5
- キャンドゥ 保存容器大 17.5×12.5×5.5
※縦×横×深さのサイズ(㎝)は編集部による実測値です。
使いやすさ
引き出しの収まりは良いか、扉は開けやすいかのほか、トップテーブルの使いやすさやスイッチ機能など使い勝手をチェックしました。
電気代・冷凍能力
12時間以上「強」モードで稼働させ、ワットモニターで消費電力を計測しました。1時間あたりの消費電力から、年間電気代を予測して比較しました。
それではベストバイとなった小型冷凍庫を発表します。
家庭用に最適な小型冷凍庫のおすすめは?
収納力も細部の使い勝手も優秀! ハイセンス「HF-A81W」
ハイセンス(Hisense)
HF-A81W
実勢価格:2万2800円
重量:31kg
容量:86L
サイズ:W554mm・H845mm・D574mm
引き出し数:3段
年間消費電力:177kWh
▼テスト結果
総合評価 | 収納力 | 使いやすさ | 電気代 | 消費電力 |
S | ◎ | ◎ | △ | ○ |
ハイセンス「HF-A81W」は、収納力はもちろん、扉の開閉や引き出し内がフラットで詰めやすいなど、使いやすさは最高でした。
室内温度が高い季節以外は「中」モードにすれば、電気代も安心です。
収納力:◎ 引き出し内が広くて大物も余裕

パック肉やピザなどの大物をタテにもヨコにも入れられるので、隙間ができないように詰められるのがポイント。また、引き出し内に出っ張りがなくフラットで、パックや保存容器など変形しないものが収めやすいです。
大パックの肉も余裕で全収納!

引き出しの内部がフラットで奥行きが深く、パックや箱などのスクエアなモノの収まりがバツグンです。

変形できないパック肉も1つの引き出しだけで収納。まだ数パックは入る余裕がありました。

3段で引き出しが大きいため、パック肉(24.5×14.5㎝)や冷凍ピザ(26×22㎝)などの大物も、あまり考えずにササッと詰められました。入らなかったのは保存容器2つだけです。
使いやすさ:◎ 奥行きが深くて縦入れも余裕
引き出しの構造や扉の開きやすさなど、使い勝手は最強。細部まできちんと考えられた設計と感じました。

扉を開いた時の密着感が柔らかで、開きやすさは別格。庫内温度は適切に保たれているので、冷気が漏れる心配もなし。引き出しの動きもスムーズです。
引き出し:◎

突起がなくて収まりがいいです!

引き出しの奥行きが深めで高さも十分。考えずにサッと入れられました。
扉:◎

扉は指が入れやすく、密着感がソフト。軽い力でサッと開き、開きやすさは別格です。
その他の使い勝手:○
トップテーブル対応。スイッチも本体上部にあり、屈まずに操作できるのが便利です。
電気代:△
- 1時間あたりの消費電力(電気代):0.0317kWh(0.86円)
- 年間電気代予測:7490円(メーカー公称値:4779円)
ハイセンスはスペックと異なる高い消費電力量となりましたが、「中」モードで再検証したところ、年間電気代が3372円とスペックよりも低い値になりました。
シンプラス「SP-88LF1」
シンプラス(simplus)
SP-88LF1
実勢価格:2万4364円
重量:30kg
容量:88L
サイズ:W526mm・H875mm・D540mm
引き出し数:3段
年間消費電力:270kW
▼テスト結果
総合評価 | 収納力 | 使いやすさ | 電気代 | 消費電力 |
A+ | ◎ | ○ | △ | ◎ |
シンプラス「SP-88LF1」は、A+評価。収納力はトップクラスですが、電気代がネック。ハイセンスと比べて、やや使いにくかった点と、圧倒的な冷凍能力の活躍する場面が限定される点が評価の分かれ目になりました。
収納力:◎引き出しが深くてタテ置きもラク

ハイセンスと同じく3段タイプで、タテ・ヨコを選ばずに大物を収納で きるのが便利。とくに他製品より背の高い最上段の引き出しは、箱アイス のタテ置き、保存容器の3段重ねなどができて便利です。
最上段もたっぷり入る

他製品より最上段の引き出しは高め。唯一、箱アイス(18×15cm)がタテに入りました。

入らなかったのは大保存容器×2だけ。3段タイプで引き出しが大きく、パック肉(24.5×14.5㎝)や冷凍ピザ(26×22㎝)も余裕です。
使いやすさ:○ 最下段以外は内部が広々
出し入れや扉の開きは及第点。左右開きを選べたり、トップテーブル対応などの付加機能は合格点でした。
引き出し:○

タテ入れも余裕の広さです!

最下段は奥行きが短めですが、それ以外は大物もラクに出し入れ可能でした。
扉:△

親指で本体を押さえられず、片手で開くと本体がズレやすいです。
その他の使い勝手:○
天部の部品を移動すれば、扉の左右開きを選べるのが便利。トップテーブルも対応しています。
電気代:△
- 1時間あたりの消費電力(電気代):0.0304kWh(0.82円)
- 年間電気代予測:7194円(メーカー公称値:7290円)
最強モードで-30℃以下をキープ
冷凍能力はダントツのトップでした。暑い季節に強いといえます。
庫内を冷やす力が強い分、電気代が高くなる
年間の電気代が7000円オーバーで少し高めなのが懸念かもしれません。
アイリスオーヤマ「IUSD-9B-W」
アイリスオーヤマ
IUSD-9B-W
実勢価格:2万7280円
重量:約32kg
容量:85L
サイズ:W550mm・H845mm・D582mm
引き出し数:4段
年間消費電力:171kWh
▼テスト結果
総合評価 | 収納力 | 使いやすさ | 電気代 | 消費電力 |
A | ○ | ○ | ○ | ○ |
アイリスオーヤマ「IUSD-9B-W」は、収納力、使い勝手、電気代とどの項目もソツのない実力でA評価でした。
大物はタテ置きできないモノがあるので、隙間なく収納するのは難しいかもしれませんが、収納量は問題ないレベル。使い勝手もよく、電気代の面から見てもバランスのよい一台といえます。
収納力:○ 底浅なので平積みが多くなる

2段目と3段目の引き出しは背が低く、大きなパック肉や冷凍ピザをタテ入れできないのがやや残念。ただ、冷凍野菜やチャーハンなど、変形しやすい袋タイプの食品を使って隙間を埋めれば、十分な量を収納できました。
2段目&3段目の容量は少なめ

2&3段目の引き出しは高さが浅めで、冷凍ピザ(26×22cm)はタテ置きできませんでした。

小保存容器×6と大保存容器×2が入らず。パックのお肉はタテに入らないモノが多く、1つの引き出しだけで収納しきれませんでした。
使いやすさ:○ やや底浅なので視認性は高め
底が浅めの引き出しは若干の収納しにくさがあります。ただ、その他の使い勝手は大きな問題は感じません。
引き出し:○

最下段の引き出しは高めです。

最下段以外の引き出しは浅めですが、収納したモノは取り出しやすいです。
扉:○

扉のミゾが深くて指を入れやすく、スムーズに開閉できました。
その他の使い勝手:○
トップテーブル対応でレンジなどを置けます。スイッチ位置も問題なしでした。
サイズによってタテ置きができない場合も
4段で引き出しが低めのため、タテ置きできないモノが多めです。
電気代:○
- 1時間あたりの消費電力(電気代):0.0189kWh(0.51円)
- 年間電気代予測:4465円(メーカー公称値:4617円)
ランニングコストは1日12円と高くない
つねに通電する必要のある家電だけに電気代の安さは魅力です。
マクスゼン「JF085HM01」
maxzen(マクスゼン)
JF085HM01
実勢価格:2万2800円
重量:32kg
容量:85L
サイズ:W550mm・H865mm・D575mm
引き出し数:4段
年間消費電力:176kWh
▼テスト結果
総合評価 | 収納力 | 使いやすさ | 電気代 | 消費電力 |
A+ | ○ | △ | ○ | ○ |
マクスゼン「JF085HM01」は、収納力は悪くありませんが、引き出しの突起が邪魔だったり、深さが足りないなど、出し入れのしにくさがネック。年間の電気代も高くなく、本体価格もお手ごろなだけに惜しいです。
3段階の温度調節ダイヤルが付いています。
収納力:○ パックやピザがタテに入りにくい

アイリスオーヤマと同じ4段タイプで、タテに置けない食品が目立ちました。また、引き出し内にある出っ張り(取っ手の裏側)が邪魔でうまく収まらない食品もあり、余分なスペースができてしまうのがネックです。
お肉は引き出しに入りきらず

大きめのパックはタテに入らないため、1つの引き出しで全ての肉を収納できませんでした。

パック肉(19cm四方)×2と冷凍ピザ(26×22cm) ×1、小保存容器×2が入らず。引き出しが低めでタテに置きにくいのはネックです。
使いやすさ:△ 内部の突起が少し邪魔かも
引き出しにある突起や扉の指入れミゾなど、細かなところで使いにくさ、詰めにくさを感じさせるのが少し残念でした。
引き出し:△

引き出し中央の取っ手裏側にある突起で、ものが引っかかってしまいます。

取っ手が邪魔で、収納できない物もありました。
扉:△

指を入れるミゾが狭く、扉が開きにくいのが大きなネックです。
その他の使い勝手:△
今回のラインナップ唯一のトップテーブル非対応です。スイッチ位置は問題ありません。
電気代:◎
- 1時間あたりの消費電力(電気代):0.0175kWh(0.47円)
- 年間電気代予測:4133円(メーカー公称値:4752円)
最強モードで使い続けるのであれば、コスト的には安心です。
85Lまとめ:使い勝手バツグンのハイセンスが正解
以上、85Lサイズの小型冷凍庫おすすめ4選の紹介でした。
電気代の比較のおさらいです。

各機種の最強モードで検証した電気代テストで優秀だったのはマクスゼンとアイリスオーヤマ。最強モードで使い続けるなら、マクスゼンとアイリスが安心かもしれません。
ただ、ハイセンスはスペックと異なる高い消費電力量だったため、「中」モードで再検証したところ、年間電気代が3372円とスペックよりも低い値に。
今回は、これらの結果に加え、使い勝手の良さも抜群だったハイセンスが文句なしのS評価でベストバイとなりました。
ハイセンス「HF-A81W」
ハイセンス
HF-A81W
実勢価格:2万2800円
重量:31kg
容量:86L
過去ベスト:100Lサイズならアイリスオーヤマ
アイリスオーヤマ
ICSD-10A
実勢価格:3万1000円
質量:26kg
容量:100L
サイズ:W565mm・H850mm・D523mm
定格消費電力(JIS C 9801 2015)/(50Hz/60Hz):82/89W
※こちらは新しいモデルが販売されています。
▼検証結果
- 収納力: S
- 使い勝手: B
- 電気代: S
最後に100L超えで過去ベストだったアイリスオーヤマ「ICSD-10A」を紹介します。

抜群の収納力とランニングコストの安さで高評価。引き出しがなく、上からボンボン入れていくタイプなので、ほぼ100Lの収納力なのに、キッチンに置きやすいサイズ感です。
収納力が優秀で電気代も家計に優しい
上開きタイプで収納力抜群。かごを付けなければ、人気スーパー「OKストア」のピザもまるっと収納可!大きな製品がないときは、かご(バスケット)で仕分けられます。

過去に検証した3製品で比較すると、消費電力が圧倒的に安く、電気代予測は1日あたりわずか15.5円。省エネで年間消費電力量を抑えることができ、家計にも優しいです。
収納力の高い上開きタイプをお探しなら参考にしてみてくださいね。
冷凍庫の売れ筋ランキングもチェック!
冷凍庫のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
メーカー公称値の年間消費電力はJIS規格試験のもと表示されています。強モードで公称値以上の電気代がかかってしまったハイセンスですが、外気温にもよりますが、-18℃キープで使用すれば問題ないでしょう。