プロと編集部員が選りすぐった「部屋作りのBESTルール120」を大公開!
雑誌『MONOQLO』が、本当に良いモノを探し続けて早16年。
その長い年月で蓄積したアイデアやベストバイアイテムを、「部屋作りのBESTルール120」としてまとめました。
これがあれば、センスもテクニックも必要なし。書いてある通りにマネするだけで部屋が超快適になる黄金ルールです。
さらに、16年分のおすすめベストバイアイテムも大公開!
今回は、なんとダイソーに衝撃価格、550円のロボット掃除機が売っているということで、掃除のプロである塩月さんと、使えるアイテムなのか検証しました。
ダイソーから550円のロボット掃除機が登場!
ダイソーの“フローリング専用”ロボット掃除機とは?
2025年に発売されてSNSでバズった、ダイソー「ロボット掃除機(電池タイプ)」。吸引ではなく拭き取り専用で、乾電池で動く製品です。
底面に貼り付けたシートでホコリ、髪の毛、ペットの抜け毛を拭き取り、障害物にあたると方向転換します。
ダイソー「ロボット掃除機」の実力は?
ダイソー「ロボット掃除機(電池タイプ)」
- ダイソーロボット掃除機(電池タイプ)
- 実勢価格: ¥550〜
※別途単3乾電池3本が必要
ぶつかりながらランダムに動く! ちょっと手のかかるヤツ
550円というお手頃価格で注目を集める、ダイソー「ロボット掃除機(電池タイプ)」。
本製品は、まず大前提として「フローリングの拭き取り専用」となっています。一般的なロボット掃除機のようにゴミを吸い取る機能がないので要注意です。
用途を踏まえたうえで、掃除のプロ・塩月さんの自宅で製品を試してもらったところ、「稼働中は近くにいて、掃除が終わった頃に手動で電源をオフにしなければならないのは面倒。シート交換の手間はあるけれど、面倒臭さでいったら自分でゴミ捨てをするタイプのロボット掃除機よりメンテナンスはラクでした」とのこと。
肝心の拭き掃除の性能については、壁や家具にあたりながらどこに進むかわからないので広範囲をムラなく拭き取るのは難しいと感じました。
さらに、付属のシートが薄く、床とのあいだに隙間ができ、小さなホコリを拭き取る力はイマイチ。一方で髪の毛はそこそこキャッチするので、狭い範囲の大まかな掃除には活躍してくれそうです。
- 直径
- 23cm
- 高さ
- 5cm
- 重量
- 238g(約、実測値)
- 付属品
- 専用クリーンシート15枚、面テープ
それでは、検証結果を詳しく見てみましょう!
1:まずは本体をじっくり観察
操作は電源ボタン1つのみ
本体中央の電源ボタンでオン・オフを切り替えるだけと、操作はいたってシンプル。リモコンやスマホでの遠隔操作もなく、誰でも迷わず使えます。
指でつまんで持てるほどめちゃ軽い!
単3乾電池3本を含めた重さは、実測で約305g。ロボット掃除機を動かす場所を変えたいときや、使用後に収納する際に、難なく持ち上げられます。
2:使い勝手はどうなの? …準備には、やや手間がかかりました
マジックテープを底面に貼り付ける
専用クリーンシートと、それを固定するための面テープが付属。底面の窪みがガイドとなり貼る位置はわかりやすいですが、16枚も貼るのは結構手間でした。
乾電池を入れてシートをセット
底面に単3乾電池3本をセットしたら、付属のシートを貼り付けます。シートを面テープに密着させようと押し込むと、電源ボタンが作動してしまうこともしばしば。
3:自動で停止しないから、完全放置での掃除はNG
障害物を検知するわけではないので、同じ場所を行き来して隙間にハマってしまうことも。自動で停止はしないので、完全にお任せはむずかしいです。
ベッド下など限られた範囲のざっくり掃除に向いている
ふわっと積もったホコリと髪の毛がある……
編集部員の家でテスト。ホコリや髪の毛が溜まったベッド下で、約1分間ダイソーのロボット掃除機を稼働させてみると……
上澄みはおおむね拭き取れた
やや拭き残しはあるものの、おおむね拭き取りました。また、壁や空箱に当たりながらも、そばに敷いてあるラグに乗り上げることなく完走しました!
体感では7、8割がた取れました
進行方向のフチを中心に髪の毛・ホコリの上澄みをキャッチ。フローリングシートで床を拭き直すと、残っていた細かいホコリが取れました。
仕上げ拭きは必要だけど、最初から自分でやるよりラクでした(松嶋)
掃除のプロが自宅で使ってみた感想は?
掃除のプロである塩月さんに、ご自宅でも試してもらいました。
玄関付近を任せてみてもいいかも?
玄関前の廊下を走らせているあいだ、玄関土間に落下することはなかったそう。試しにテーブルの上を5回走らせてみても、本体の凸凹がうまく引っかかったためか落下しませんでした。
掃除をサボりがちなベッド下に◎
小さなホコリを取る目的での広範囲の床掃除にはあまり向かないものの、ベッド下などの狭い範囲であれば拭きムラは少なくて済みそうです。
1Kなど狭めの部屋で、ほかの作業の合間に走らせるのはアリ!
ダイソーと有名メーカーのシートでキャッチ力を比較
ここまでの検証では、デフォルトの仕様ということで、シートはダイソー「ロボット掃除機リフィル(24枚)」を使いました。でも、有名メーカーの起毛タイプフローリングシートを使うとどうなるのが気になります。そこで、シートを替えて拭き取り力を比較してみました。
ダイソー「ロボット掃除機リフィル(24枚)」
- ダイソーロボット掃除機 リフィル(24枚)
- 実勢価格: ¥110〜
- 細かいホコリ
- 髪の毛・大きめのホコリ
床との密着度合
シートと床の隙間が目立ちます。
細かいホコリ(リビングで2分間運転)
付属のシートが薄手で床に密着しにくいためか、細かいホコリはあまり取れませんでした。
髪の毛・大きめのホコリ(脱衣所で1分間運転)
床との隙間が功を奏したのか、髪の毛と大きめのホコリをそこそこ拭き取ることができました。
花王「クイックルワイパー 立体吸着 ドライシート40枚入」
- 花王クイックルワイパー ドライシート 40枚入
- 実勢価格: ¥330〜
- 細かいホコリ
- 髪の毛・大きめのホコリ
- 内容量
- 40枚
- 型番
- -
床との密着度合
ダイソーより隙間は少なめです。
細かいホコリ(リビングで2分間運転)
兄弟誌でA評価を獲得した起毛タイプのシートは、細かいホコリをよりキャッチしました。
髪の毛・大きめのホコリ(脱衣所で1分間運転)
髪の毛・大きめのホコリは厚手のシートの下に入り込めず、フチに集まるかたちとなりました。
ダイソーの専用シートは髪の毛や大きめのホコリが得意、クイックルワイパーは細かいホコリが得意と、それぞれ得手不得手が出る結果となりました。
ロボット掃除機が活躍する部屋にする基本ルールは?
今回はダイソーのロボット掃除機を検証しましたが、一般的なロボット掃除機が掃除しやすい部屋にするには、どんな点に気をつけたらいいのでしょうか。基本ルールをまとめてみました。
ルール1:家具と家具の間に通れる隙間をあける
通れるか通れないかの微妙な隙間は、ロボット掃除機が引っかかって動けなくなるおそれも。ロボット掃除機が通れるように家具の間隔を調整しましょう。
半端に隙間が空いていると、ロボット掃除機が引っかかって掃除の効率がダウンします。
食べかすなどで汚れがちなダイニングテーブル下。椅子の置き方を調整して、ロボット掃除機の通り道を確保!
また、家具もロボット掃除機も購入前であればサイズをチェック。ソファなどの下を掃除したいなら、本体が通れる高さかどうかをあらかじめ確認します。
ルール2:2cm以上の段差をなくす
一般的なロボット掃除機は、2cm以上の段差を越えるのが難しいです。広範囲を効率よく掃除するためには、できるだけフラットにすることがポイント。
敷物は薄手のものを選ぶ、段差にスロープを設けるといった対策をしましょう。
分厚いラグは越えられないことも……
厚手のラグは乗り越えられない場合も。また、毛足が長いと巻き込みのおそれがあるので要注意です。
ルール3:コードは部屋の隅に沿わす
コンセントの位置が決まっていて、移動させづらいのが電源コード。
ロボット掃除機が絡まりやすく、電源コードに乗り上げると、多くの場合はエラーが起きて停止してしまいます。
電源コードはできるだけ部屋の隅に沿わせる、ケースにしまうといった対策を。またアプリで「立ち入り禁止エリア」を設定すれば、巻き込みを回避できます。
ルール4:床にモノを極力置かない
とくに小さいものや軽いものは避けられないことがほとんど。障害物を自動検知する製品もありますが、誤って吸い込んでしまうこともあります。
ゴミだと誤認して吸い込んだ結果、エラーや故障の原因になることもあるので、掃除の際は床にあるものをどかしましょう。
まとめ:場所を選ぶけどピンポイント使いならアリ!
検証してわかったダイソー「ロボット掃除機(電池タイプ)」の主な特徴は、シンプルな操作性と軽量で取り回しがきくところ。
障害物にあたると方向転換するため動きがランダムで、ムラなく拭けるかどうかは運次第な側面もあります。
細かいホコリを取るのは不得意ですが、床に厚く積もったホコリや髪の毛はそこそこキャッチできるので、使いようによっては役立ちそう。
ベッドやソファの下、狭めの部屋など場所を選んで使うのがおすすめです。
ひとり暮らしの部屋の掃除や、ロボット掃除機の購入を検討中で、ペットが音や動きを怖がらないか確認するといった目的で導入するのもいいかも。動きが面白いので、子どもが気に入っていました!
以上、「部屋作りのBESTルール120」から、ダイソー「ロボット掃除機(電池タイプ)」の検証でした。
550円の拭き取り専用ロボット掃除機は、ピンポイント使いでアリ。気になったら試しに使ってみてください。
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ロボット掃除機の作動中は人が近くにいる必要があります。