ドック付き掃除機のメリットは?
ドック付き掃除機は、スティック掃除機本体をドックに戻すときに、吸ったゴミを自動でドック内へ吸引し、さらに本体も充電してくれるという優れもの。
毎日の掃除の手間を少なくしてラクにキレイにしてくれるというだけでなく、溜まったゴミを掃除のたびに捨てる必要がないので、埃や塵が舞い上がる回数が圧倒的に減り、衛生面にも優れた注目のジャンルです。
ゴミ収集ドック付きなら本体のゴミ捨てが不要に!
吸ったゴミは、スティック掃除機本体をドックへ戻すたびに自動でダストボックスに移動。ドックのダストボックスが一杯になるまでゴミ捨ての必要がありません。
ドック付き掃除機の人気メーカーは?
これまでアメリカの家電ブランド「シャーク」の独壇場だったこの注目ジャンルに、パナソニックに続きシャープと東芝が相ついで参入しました。
シャークの牙城を崩す製品はあるのか、各社それぞれに特徴があるようなので、雑誌『家電批評』が家電のプロとともに実際に使用して徹底比較しました。
各メーカーの特徴は?
シャーク(Shark)
iQセンサー
ゴミの量に合わせて吸引力を自動調整する独自のゴミ探知機能を搭載しています。
フレックスパイプ
ワンタッチで折れ曲がるフレックスパイプなら、狭い家具の下でもラクに掃除できます。
シャープ(SHARP)
静音性
遮音カバーや吸音材のほか、独自の吸音素材を排気口に配し、圧倒的な静音性を実現しました。
東芝(TOSHIBA)
なめらか自走ヘッド
前後はもちろん、左右の走行をアシストする「なめらか自走ヘッド」を搭載し、掃除がラクラクです。
パナソニック(Panasonic)
クリーンセンサー
ゴミを見つけたら光ってお知らせ。ゴミの量に応じて自動で吸引パワーをコントロールします。
ドック付き掃除機の選び方は?
選び方1:ドックのゴミ捨て
シャークのようなダストカップ式はゴミ捨てがラクで紙パックの費用も不要。一方、紙パック式はゴミ捨ての際にホコリが舞わず衛生的です。
シャーク:ダストカップ式
ワンタッチでオープン!
シャープ:紙パック式
集じん容量は0.37Lです。
東芝:紙パック式
集じん容量は0.8Lです。
パナソニック:紙パック式
集じん容量は0.9Lです。
選び方2:ドックへの収納しやすさ
ドックへの収納方法にも違いがあります。スライド式で収納するのが一般的ですが、立て掛けるタイプは本体を持ち上げる必要がなくてラクです。
シャーク
スライド式で収納します。
シャープ
立て掛けるように収納します。
東芝
スライド式で収納します。
パナソニック
ポールに乗せて収納します。
選び方3:回転ローラーの形状
ローラーの形状は各社それぞれで特徴が異なります。ローラーは太い方がゴミを取りやすいですが、髪の毛などが絡みつきやすくなります。
シャーク
床に密着してゴミを取り除きます。
シャープ
片側は“端まで”ブラシが貫通!
東芝
ブラシに横糸も編み込み!
パナソニック
パナソニック独自のからまないブラシです。
ドック付き掃除機の比較方法は?
「家電批評」で過去にベストバイを獲得した「シャーク」を含めた4製品を比較
テスト1:吸引力
フローリング、壁際・突き当たり、カーペット、
なお、
テスト2:静音性
製品から一定の距離に騒音計を設置。最強・
テスト3:使い勝手
手にかかる負荷や小回り、操作性やアタッチメントの種類、バッテリーの稼働時間などを評価しました。
チェック項目
- デザイン性
- 小回り
- 操作性
- サイズ感
- 手にかかる負荷
- アタッチメントの種類
- アタッチメントの付け外し
- バッテリーの稼働・充電時間
- ハンディの使用感
テスト4:ドック
本体のドックへの格納性、ドックのゴミの捨てやすさを判定しました。
テスト5:メンテナンス
ヘッドのローラーと本体のダストカップのメンテナンスのしやすさを評価しました。
なお、「使い勝手」と「メンテナンスのしやすさ」は家電プロレビュアーの石井和美さん、「吸引力」や「静音性」、「手にかかる負荷」などの性能評価はLAB.360室長の松下が評価を担当しました。
ドック付き掃除機のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、ドック付きコードレス掃除機のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
シャークEVOPOWER SYSTEM NEO+
|
|
228mm(スティック本体)、280mm(収納時) |
160mm(スティック本体)、262mm(収納時) |
1040mm(スティック本体)、1060mm(収納時) |
1.7kg(約、スティック本体) |
サイクロン式 |
||||||
シャープRACTIVE Air STATION EC-XR1
|
|
221mm(スティック本体)、221mm(収納時) |
134mm(スティック本体)、289mm(収納時) |
997mm(スティック本体)、1015mm(収納時) |
1.6kg(スティック本体)、5.5kg(収納時) |
紙パックレス式(スティック本体)、紙パック式(ステーション) |
||||||
東芝TORNEO cordless VC-SL130DS
|
|
258mm(スティック本体)、258mm(収納時) |
118mm(スティック本体)、265mm(収納時) |
1092mm(スティック本体)、1076mm(収納時) |
1.4kg(スティック本体) |
サイクロン式(スティック本体)、紙パック式(ステーション) |
||||||
パナソニックセパレート型 コードレススティック掃除機 MC-NX700K-W
|
|
253mm(スティック本体)、220mm(クリーンドック) |
193mm(スティック本体)、331mm(クリーンドック) |
1130mm(スティック本体)、782mm(クリーンドック) |
2.0kg(スティック本体)、3.8kg(クリーンドック) |
フィルターレスサイクロン式(スティック本体)、紙パック式(クリーンドック) |
【1位】シャーク「EVOPOWER SYSTEM NEO+」
- シャークEVOPOWER SYSTEM NEO+
- 実勢価格: ¥59,099〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥61,979〜
- 吸引力
- 静音性
- ドック
- メンテナンス
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 圧倒的な吸引力
- メンテナンスはラクラク
- がっかりポイント
-
- 稼働音はやや大きい
- 幅
- 228mm(スティック本体)、280mm(収納時)
- 奥行
- 160mm(スティック本体)、262mm(収納時)
- 高さ
- 1040mm(スティック本体)、1060mm(収納時)
- 重量
- 1.7kg(約、スティック本体)
- 集じん方式
- サイクロン式
- ヘッド
- パワーブラシ
- 型番
- LC351JWH
【吸引力】どんな床でもゴミをキレイに吸引!
フローリング:良好
壁際・突き当たり:優秀
カーペット:優秀
長毛じゅうたん:優秀
他製品が不得意な壁際も隅々までゴミを吸えました。カーペットやじゅうたんでもゴミを掻き上げて吸引できる点も優秀。
基本的にゴミをキャッチし吸い込む能力が他製品より高いといえます。
【メンテナンス】ブラシもダストカップもワンタッチでメンテOK
回転ブラシの取り外し、本体のダストカップのオープン、ドックのダストカップの取り外しもすべてワンタッチで簡単。
ゴミが溜まる場所のメンテナンスがしやすいのはかなり高評価です。
【使い勝手】ソファーの下や狭い場所もラクラク
小回り:優秀
ヘッドの小回りがいいだけでなく、パイプがワンタッチで折れ曲がり、テーブルの下などの低い場所もラクに掃除できます。
操作性:優秀
操作ボタンが持ち手に近く、簡単に操作できる点も優秀です。
圧倒的な吸引力の高さと使いやすさで見事ベストに。
【1位】シャープ「RACTIVE Air STATION EC-XR1」
- シャープRACTIVE Air STATION EC-XR1
- 実勢価格: ¥60,700〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥60,700〜
- 吸引力
- 静音性
- ドック
- メンテナンス
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- これまでにない静音性
- 軽量で手への負担が少ない
- ドックへ装着しやすい
- がっかりポイント
-
- ハンディには非対応・高額
- 幅
- 221mm(スティック本体)、221mm(収納時)
- 奥行
- 134mm(スティック本体)、289mm(収納時)
- 高さ
- 997mm(スティック本体)、1015mm(収納時)
- 重量
- 1.6kg(スティック本体)、5.5kg(収納時)
- 集じん方式
- 紙パックレス式(スティック本体)、紙パック式(ステーション)
- 型番
- EC-XR1-H
掃除機とは思えないほどの静かな運転音ですが吸引力も優秀です。
【静音性】運転音もドック吸引音も圧倒的な静かさ!
標準モード(最小モード)では本当に稼働しているのかわからないほどの静かな運転音。最大でも他製品の最小モードより静かです。
【吸引力】静かな音でもゴミはしっかり吸引
フローリング:優秀
壁際・突き当たり:良好
カーペット:優秀
長毛じゅうたん:優秀
あまりに音が静かすぎて、ちゃんとゴミを吸ってくれるのか不安になりますが実は吸引力も優秀。
フローリングのテストでは他製品が苦戦していた隙間のゴミまでキレイに吸引し、4製品中トップの結果でした。
【使い勝手】手にかかる負担も軽くて操作性も抜群
手への負荷:優秀
コンパクトなだけでなく重心が低いので、手にかかる負荷が軽く取り回しが楽です。
小回り:優秀
小回り性も抜群で、低い場所でもヘッドの動きがスムーズ。LEDライト付きで暗い場所の掃除にも便利でした。
脅威の静音性ながら確かな吸引力でベストに。
【3位】東芝「TORNEO cordless VC-SL130DS」
- 東芝TORNEO cordless VC-SL130DS
- 実勢価格: ¥43,300〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥43,300〜
- 吸引力
- 静音性
- ドック
- メンテナンス
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 「軽量ベスト」獲得
- 最軽量の本体で取り回しが楽
- 自走ヘッドでなめらかな動き
- がっかりポイント
-
- 運転音が高音でややうるさい
- 床によってはローラーが停止する
- 幅
- 258mm(スティック本体)、258mm(収納時)
- 奥行
- 118mm(スティック本体)、265mm(収納時)
- 高さ
- 1092mm(スティック本体)、1076mm(収納時)
- 重量
- 1.4kg(スティック本体)
- 集じん方式
- サイクロン式(スティック本体)、紙パック式(ステーション)
- 型番
- VC-SL130DS(C)
取り回しがしやすいコンパクトサイズです。
本体が軽くてヘッドの動きもスムーズでした。
【手にかかる負荷】4製品中で最軽量! 自動ヘッドでスイスイ
スティック掃除機本体の重さは約1.4kgとテストした4製品中でも最軽量。その分、持った際の負荷も軽いです。
また「なめらか自走ヘッド」機能が走行をアシストするので、力を使わなくても前後左右へ滑るようにヘッドが動くので楽ちんです。
【アタッチメント】ゴミを吸いながら拭き掃除が可能
ゴミを吸引しながら同時に拭き掃除ができる「吸い拭き2WAYワイパー」がアタッチメントで付属します。市販のフローリング用ウェットシートを装着するだけなので便利です。
小さな子どもや毛の抜けやすいペットがいる家では重宝しそうです。
【吸引力】壁際やカーペットは得意 長毛じゅうたんは要注意
壁際・突き当たり:良好
壁際・突き当たりでは、隅々までゴミを吸引できた点が高評価でした。
長毛じゅうたん:合格
一方、長毛のじゅうたんはローラーが自動停止することがあり、紙片が残ってしまいました。
毛足の長いフロアはあまり得意ではないようです。
【4位】パナソニック「MC-NX700K-W」
- パナソニックセパレート型 コードレススティック掃除機 MC-NX700K-W
- 実勢価格: ¥67,500〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥68,310〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥68,900〜
- 吸引力
- 静音性
- ドック
- メンテナンス
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 吸引力はパワフル
- スリムで設置しやすい
- がっかりポイント
-
- 本体が重めで手にかかる負荷は大
- 幅
- 253mm(スティック本体)、220mm(クリーンドック)
- 奥行
- 193mm(スティック本体)、331mm(クリーンドック)
- 高さ
- 1130mm(スティック本体)、782mm(クリーンドック)
- 重量
- 2.0kg(スティック本体)、3.8kg(クリーンドック)
- 集じん方式
- フィルターレスサイクロン式(スティック本体)、紙パック式(クリーンドック)
- 型番
- MC-NX700K-W
ドックの横幅が狭く、スリムな形状です。
持ち手の下にモーターがあるので、持ったときにズッシリします。
【吸引力】どんな床でもしっかりゴミを吸引できる
カーペット:良好
フローリングとカーペットは、溝や生地の隙間に多少のゴミが残るものの、平均点以上の吸引力です。
長毛じゅうたん:優秀
壁際や突き当たり、毛足の長いじゅうたんでの吸引力は優秀でした。
【デザイン性】狭い場所にも置けるスリムな形状とやさしい色合い
ドックが縦長でスリムな形なので、部屋の隙間や狭い空間にも置きやすく邪魔になりません。
また、あまり主張が強くないやさしい印象のデザインと色合いは、リビングに置いても違和感がないという点で高評価となりました。
【手にかかる負荷】スティック本体が重く手に負荷がかかる……
掃除機本体が約2.0kgと重く、持ち手の下にモーターがあって、重心バランスが悪いので、実際の重さ以上に手への負荷を感じます。
また、長めの本体に大きめのヘッドで小回りが利きにくく、実際に使ってみても取り回しがしづらかったです。
まとめ:吸引力ならシャーク、静かさならシャープ
以上、ドック付き掃除機のおすすめランキング4選でした。
住んでいる場所や使いたい状況で選ぼう
毎日の煩わしい掃除をラクにしてくれるだけでなく、ゴミ捨ての回数が減らせて衛生的と注目のドック付き掃除機(ドック付きコードレスクリーナー)。
今回のテストでも強力な吸引力と使い勝手のよさでシャーク「EVOPOWER SYSTEM NEO+」が1位に。
さらに、最大モードでも64.8dBと圧倒的な静かさながら、確かな吸引力を併せ持つシャープ「RACTIVE Air STATION EC-XR1」も同率1位にランクインし、見事にベストバイを獲得しました。
静音性よりもとにかく吸引力が強くてメンテがラク、使い勝手やコスパ重視ならばシャーク。共働きで昼間は掃除機がかけられない、運転音が気になるという方は迷わずシャープがおすすめです。
3位の東芝「TORNEO cordless VC-SL130DS」の本体重量は約1.4kgと軽さがウリ。取り回しがしやすく自走ヘッドでラクにお掃除できるのが魅力です。
惜しくも4位となったパナソニック「MC-NX700K-W」ですが、吸引性能は高評価。小回りは得意ではありませんが、広いリビングの家にはピッタリです。
4製品とも得意分野はそれぞれ違います。使用する場所や何を重視するかで、製品を選ぶといいでしょう。
記事を参考にお気に入りのドック付き掃除機を見つけてください。
ドック付き掃除機のおすすめ
シャーク
EVOPOWER
SYSTEM NEO+
シャープ
RACTIVE Air
STATION
EC-XR1
掃除機の売れ筋ランキングもチェック!
掃除機のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
強力な吸引力で、メンテもラクな使いやすい製品です。