夏のお供として定番アイテムになったソニーのレオンポケット
ソニーのレオンポケットシリーズは背中に装着して首を冷やしたり温めたりするデバイスです。
クラウドファンディングで発売して以降、毎年改良し続けついに6作目でPROが登場!

今回、そのソニー「REON POCKET PRO RNPK-P1」をテストしてみました。
筐体が大きくなり冷却性能がアップしたそうですが、果たしてその実力は⁉︎
ソニー「REON POCKET PRO RNPK-P1」の注目ポイント
背中の触れてる部分がひんやり気持ちいい

細かい設定はアプリで確認

背中に装着したら自動で電源オン!

付属の温度計で温度調整がより正確に!

排熱口は衣服の襟の高さに合わせて2つのパーツを選べます。
アプリだけでなく本体からも操作可能

温度設定や冷却・温熱モードの切り替えを本体ボタンで行えるようになったのはPROのポイントです。
充電持続時間が大幅アップ

充電はUSB-C端子です。
なお稼働時間はレベル1の運転の場合、前機種の17時間から約2倍の34時間へと大幅に改良しています。
冷却の秘密は裏面のペルチェ素子

半導体の一種であるペルチェ素子は、一方向に直流電流を流すと素子の片面が冷却し、反対面で発熱。
直流電流の向きを変えると冷却面と加熱面が入れ替わる性質を利用して冷却・温熱の効果を生み出しています。
バンドの素材と形状も刷新

バンドは首に沿わせてフィットするまで曲げて調整。
しかし、左右フィットさせのが難しく、装着前に想像以上にバンドを曲げるとうまくいきます。
実は冬には温熱モードが使えます

LEDの色で冷却と温熱のモード設定がわかります。
青が冷却、オレンジが温熱モードです。
ソニー「REON POCKET」の最新作の実力をチェック!
テスト方法
一定の高温環境下で製品を装着し、1分おきにサーモで冷却性能を確認しました。
評価は被験者の体感で評価するとし、実際に30℃ほどの外環境でも使用をして点数化。
使い勝手、装着感も被験者の官能評価です。
ソニー「REON POCKET PRO RNPK-P1」
- ソニーREON POCKET PRO RNPK-P1(センシングキット)
- 最安価格: ¥27,500〜
- 冷却性能
- 静音性
- 使い勝手
- 装着感
- おすすめポイント
-
- 充電時間が長くなった
- がっかりポイント
-
- 装着感が悪い
- 幅
- 58mm
- 奥行
- 36mm
- 高さ
- 134mm
- 重量
- 194g(約)
- 型番
- RNPK-P1
冷却機能

商品名 | 1分後 | 2分後 | 3分後 | 4分後 |
REON POCKET PRO | 26.1℃ | 27.8℃ | 28.6℃ | 25.7℃ |
REON POCKET 5 | 29.4℃ | 26.3℃ | 28.4℃ | 28.1℃ |
1分おきにサーモカメラで最も冷えた箇所の温度を測定すると、冷却効果は前機種の5とほぼ互角。
PROの冷却プレートの面積が広くなった効果を確認できませんでした。
また、冷たいと感じてから3分経過すると、身体が冷たさに慣れて体感でそこまで感じなくなります。
本体の冷却プレートは前機種より低い温度まで下がっており、体感ではPROのほうが冷たい印象。
使い勝手
センサー内蔵TAGと連携でアプリ操作が不要に!


温湿度、照度/近接、加速度の3つのセンサーが内蔵されたTAG(センシングキット付きに付属。もしくは別売り)と連携すれば、周囲の環境に応じて冷却・温熱を自動で切り替えてくれます。
静音性

製品名 | 騒音値(実測) |
REON POCKET PRO | 38.4dB |
REON POCKET 5 | 35.4dB |
排熱の騒音を測定したところ、周囲の人には聞こえないぐらいの騒音値でした。
前機種と比較すると排熱口が耳に近く、感覚的にはPROのほうが音が大きいと感じるモニターが多かったです。
数値的には小さいですが、体感では耳のそばに排熱口があるため、聞こえはします。
装着感

身体にフィットするように、本体は“くの字”型のカーブデザインを採用しています。
しかし、本体がズレて肌に当たる面積が少なくなり冷たさを感じなくなる人が多くみられました。
また、首につけながらバンドの角度を調整すると、バンドと本体が外れてしまうことも。
バンドを交換できるのは利点ですが、外れにくくする改善も必要そうです。
装着感がいいのはREON POCKET 5
ソニー「REON POCKET 5 RNPK-5」
総合的には前機種がおすすめ


前機種の「5」と比較したところ、装着感のよさで総合評価は前機種が上回る結果になりました。
バッテリー持ちではPROが優れていますが、値段も考慮するとこちらがおすすめです。
アウトドアより普段使いがおすすめです!
動作環境は35℃以下で日常使い用途!猛暑の熱中症対策には効果がありません

メーカーホームページにも記載されているとおり、夏の猛暑(35℃以上)には対応していません。
アウトドアでの熱中症対策としては、他の対策との併用が必要です。
冷却より温熱のほうが効果を実感しやすく、冬場に検証してみたくなりました。
お風呂上がりや部屋でリラックス時間に使うのがおすすめです

クーラーの温度を下げる代わりにレオンポケットを装着するのがおすすめです。
なお、クーラー代わりにはならないので併用を推奨します。
お風呂上がりすぐに装着するとかなりひんやり感を感じて気持ちいいです。
まとめ:PROは充電持続時間UPも、装着感悪化が残念
ソニー「REON POCKET PRO RNPK-P1」は前機種の「REON POCKET 5 RNPK-5」と比較して充電持続時間が大幅にアップしており、より長い時間「ひんやり」を感じられそうです。
冷却プレートの面積の大きくなっていますが、冷却効果という点では大きな差を感じるところもまではいたりませんでした。
逆に本体が大きくなったことで、装着感の悪さが際立つ結果となりました。
コスパなども加味すると前機種の「REON POCKET 5 RNPK-5」の方がおすすめかもしれません。
夏の暑さ対策として野外で使用したくなるところですが、レオンポケットは、気温が高すぎる環境で使用できないという点は注意が必要です。
一方で、温熱モードは5℃まで動作環境として対応しており、冬場に外では温熱モード、電車などの暖房が効きすぎている環境では冷却モードの使用が最適かもしれません。
空調・季節家電の売れ筋ランキングもチェック!
空調・季節家電のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
気温が35℃を超えると、排熱が間に合わないのか冷却性能が下がります。