ベストな加湿器を探そう!

機器から水分を放出して、部屋の湿度を高めてくれる加湿器。なかには、自動で適度な湿度をキープしてくれる機種も。乾燥が気になる季節に重宝するアイテムです。
加湿方式には、気化式・スチーム式・ハイブリッド式・超音波式など、さまざまなタイプがあります。いったい、どれを選べばいいか、迷いませんか?
そこで今回は、寝室や子ども部屋などに最適な中型サイズ(和室8〜10畳程度が適用目安)の人気モデル7製品を集めて徹底検証。その結果わかったおすすめ商品を、ランキング形式で紹介します。
【結論】今、買うべき加湿器おすすめ3選
雑誌『家電批評』が加湿器を検証した結果、総合的に最もおすすめできるベストバイに輝いたのは、省エネ・静音・多機能の3拍子が揃った、パナソニックの「ヒーターレス気化式加湿機 FE-KX05C」でした。消費電力の少なさと運転音の静かさがトップクラスで、加湿ムラが少なく部屋の湿度を快適に保ちます。1日8時間使用しても電気代が約1.5円と、驚きの省エネ性能も魅力です。
2位は、ダイニチ「HD-RXT525」。加湿ムラが少なく、機能が充実しており、安定して使えるハイブリッド式加湿器です。
同じく同率2位の象印マホービン「EE-TB60」は、公称値以上の加湿量を記録し、電気ポットと同じ構造でお手入れが圧倒的にラクなスチーム式です。
静かにムラなく快適な湿度を保てるパナソニック
- パナソニックヒーターレス 気化式加湿機 FE-KX05C
- 最安価格: ¥22,790〜
加湿性能と使い勝手が高いハイブリッド式のダイニチ
- ダイニチハイブリッド式加湿器 HD-RXT525
- 最安価格: ¥21,970〜
お手入れのしやすさで選ぶならスチーム式の象印
- 象印マホービンスチーム式加湿器 EE-TB60
- 最安価格: ¥28,380〜
加湿器の比較方法
雑誌『家電批評』編集部が、晋遊舎の検証機関「LAB.360」室長の松下とともに、中型クラスの加湿器7製品について、以下の全7項目で徹底的な比較検証を実施しました。
検証は、湿度34%、室温28℃の密閉空間(約6.8畳)に加湿器を設置し、最強モードで一定時間運転して行いました。
全7項目で性能をテストしました!
加湿性能

一定の温湿度にした密閉空間に設置した加湿器を一定時間最強モードで運転し、吹出水量、スペック加湿性能、4地点の室内湿度平均およびバラつきの少なさから評価しました。
お手入れのしやすさ

掃除が必要なパーツ数や手間の有無、必要な掃除頻度などをもとに評価しました。
静音性

最強と最弱モードの稼働音を一定距離から測定しました。騒音値が低い製品ほど高評価です。
消費電力

最強モードで一定時間運転した際の消費電力を測定し、電気代を算出しました。※1
※1:1kWh=31円で計算しています。
給水のしやすさ

タンクやトレイの構造をもとに給水しやすいか、水道までの持ち運びが簡単かを確認しました。
機能性

運転モードの種類やタイマー機能、製品独自の付加機能などをチェックしました。
操作性

操作パネルの見やすさや表示のわかりやすさ、ボタンの押しやすさなどを確認しました。
テストしたのはこの2人
操作性やお手入れ・給水のしやすさなどを確認しました。
それでは、高評価順にランキングを発表します。
加湿器おすすめランキング7選【中型】
雑誌「家電批評」が加湿器の比較検証を実際に行ったところ、1位でベストバイはパナソニックの「ヒーターレス 気化式加湿機 FE-KX05C」でした。2位にはダイニチ工業の「ハイブリッド式加湿器 HD-RXT525」と象印マホービンの「スチーム式加湿器 EE-TB60」が同点で入りました。
| 商品 | |||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
パナソニックヒーターレス 気化式加湿機 FE-KX05C
![]() |
|
375mm |
186mm |
375mm |
5.2kg(約) |
4.2L |
8.5畳(和室) |
気化式 |
600ml/h |
||||||||
ダイニチハイブリッド式加湿器 HD-RXT525
![]() |
|
375mm |
175mm |
375mm |
4.6kg(約) |
5.0L |
8.5畳(和室) |
ハイブリッド式(温風気化式) |
500ml/h |
||||||||
象印マホービンスチーム式加湿器 EE-TB60
![]() |
|
240mm |
275mm |
365mm |
2.8kg(約) |
4.0L(約) |
10畳(和室) |
スチーム式 |
600ml/h |
||||||||
アイリスオーヤマ気化式加湿器 enemist AHM-MVU55A
![]() |
|
242mm |
242mm |
397mm |
2.8kg(約) |
4.0L(約) |
9畳(和室)、15畳(洋室) |
気化式 |
550ml/h |
||||||||
象印マホービンSTAN.スチーム式加湿器 EE-FA50
![]() |
|
245mm |
240mm |
370mm |
3.3kg(約) |
4.0L(約) |
8畳(和室) |
スチーム式 |
480ml/h |
||||||||
ニトリ スチームハイブリッド加湿器 HB04NG
![]() |
|
190mm |
270mm |
318.5mm |
2.9kg(約) |
5.5L(約) |
10畳(約) |
ハイブリッド式(加熱超音波式) |
600ml/h |
||||||||
ドウシシャ湿度センサー付きスチーム式加湿器 KSA-501
![]() |
|
210mm(約) |
270mm(約) |
305mm(約) |
3.5kg(約) |
2.4L(約) |
8.5畳(和室) |
スチーム式 |
500ml/h |
【1位】パナソニック「ヒーターレス 気化式加湿機 FE-KX05C」
- パナソニックヒーターレス 気化式加湿機 FE-KX05C
- 最安価格: ¥22,790〜
- 加湿性能
- お手入れ
- 静音性
- 消費電力
- 給水のしやすさ
- 機能性
- 操作性
- おすすめポイント
-
- 8時間使っても電気代が約1.5円と少ない
- 強モードでも稼働音が静か
- がっかりポイント
-
- 加湿量はもの足りない
- 幅
- 375mm
- 奥行
- 186mm
- 高さ
- 375mm
- 重量
- 5.2kg(約)
- タンク容量
- 4.2L
- 適用畳数
- 8.5畳(和室)
- 加湿方式
- 気化式
- 加湿量
- 600ml/h
- 型番
- FE-KX05C-W
電気代も安くて運転音も静か。乾燥時期につけっぱなしでも電気代が気にならないのは魅力です。
【加湿性能】加湿量は控えめですが加湿ムラはほとんどなし
加湿量の予測値は340ml/hと公称値より少なめでしたが、4地点の湿度は63〜65%と加湿ムラはほとんどありません。

測定室(湿度34%、室温28°C、約6.8畳)の4地点にサーモレコーダーセンサーを設置し、30分後の湿度を比較しました。

4地点の30分後の湿度は「背面65%・正面63%・左隅65%・右隅63%」。
各地点の変化をグラフ化すると、湿度の上昇度はゆるやかながらムラなく加湿されています。
| 加湿性能(公称値) | 予測加湿性能 |
| 600ml/h | 340ml/h |
気化式なので加湿量はまずまずですが、加湿ムラは少ない製品です。
【お手入れ】定期的なお手入れは必要ですがパーツの分解はしやすい
加湿フィルター、プレフィルター、トレー、イオン除菌ユニットなどは月1回(30分程度)のお手入れがやや面倒ですが、パーツはさほど手間がかからず分解できます。
トレーを引き出すだけで簡単分解

加湿フィルターは外してお手入れ

給水タンクは毎日水洗いが必要。トレーはブラシなどで擦り洗い、加湿フィルターはぬるま湯で押し洗いをすればOKです。
【静音性】「静か」モードはもちろん強モードでも静かに加湿
| 最弱モード (実測値) |
最強モード (実測値) |
|
| パナソニック (気化式) |
34.3dB | 39.4dB |
| 象印マホービン EE-TB60 (スチーム式) |
40.2dB | 44.9dB |
強モードでも他製品の弱モード並みの稼働音。「静か」モードはほとんど音がせず睡眠時に最適です。
【消費電力】最強モードで8時間運転しても電気代が約1.5円!
| 消費電力※1 | 電気代※2 | |
| パナソニック (気化式) |
0.006kWh | 1.5円 |
| ダイニチ (ハイブリッド式) |
0.148kWh | 36.7円 |
| 象印マホービン EE-TB60 (スチーム式) |
0.474kWh | 117.6円 |
※1:加湿力が最も高いモードで1時間運転時の消費電力 ※2:8時間の電気代(1kWhあたり31円で計算)
強モードで1時間運転しても消費電力は0.006kWhと、7製品中でもダントツの少なさ。
24時間つけっぱなしにしても電気代は5円以下(検証時)と驚きの省エネ性能で、電気代を気にする必要がありません。
【給水のしやすさ】タンクの取り外しは必須だが持ち手があって給水はしやすい
タンクは左右どちらの向きに入れてもOK

給水タンクを取り出し、タンクのフタを外して水道から直接給水できます。取り出す手間はかかりますが、持ち手付きなのでさほど苦には感じません。
また、倒れても水が漏れにくく安心です。
【機能性】チャイルドロックや切タイマーはもちろん運転モードも多彩
快適な湿度では緑に。低・高湿は赤く点灯

4種の連続モード、3種の自動モードに加え、急いで加湿したい場合は30分間の「お急ぎ」モードも選べるなど運転モードが豊富です。
【操作性】運転中表示がわかりやすくボタン操作も快適
物理ボタンで操作しやすい

操作ボタンにはアイコンと日本語が併記されており、本体上面にすべて集約されていて操作性は抜群です。
運転中のモードも日本語で表示され、ランプが点灯します。就寝時は「明るさ切替」を押せば減灯も可能です。
【2位】ダイニチ「ハイブリッド式加湿器 HD-RXT525」
- ダイニチハイブリッド式加湿器 HD-RXT525
- 最安価格: ¥21,970〜
- 加湿性能
- お手入れ
- 静音性
- 消費電力
- 給水のしやすさ
- 機能性
- 操作性
- おすすめポイント
-
- ムラが少なく、均一に加湿できる
- モードが多彩かつ、操作しやすい
- がっかりポイント
-
- 加湿量は控えめ
- 幅
- 375mm
- 奥行
- 175mm
- 高さ
- 375mm
- 重量
- 4.6kg(約)
- タンク容量
- 5.0L
- 適用畳数
- 8.5畳(和室)
- 加湿方式
- ハイブリッド式(温風気化式)
- 加湿量
- 500ml/h
- 型番
- HD-RXT525(WK)
2・4・6・8時間の切タイマーも設定できます。毎日快適に使える加湿器です!
【加湿性能】加湿量はまずまずながら加湿ムラが少ない

30分間加湿した後の、4地点の平均湿度は71.5%(背面71%・正面73%・左隅72%・右隅70%)。
注目すべきはムラの少なさで、グラフからも全地点でほぼ均一に湿度を上げていることがわかります。
【お手入れ】定期的なメンテは必要だが交換可能な使い捨てパーツあり
週一で吸気部分のほこり掃除も必要

説明書では2週間に一回の抗菌気化フィルターのお手入れなどを推奨しています。
フィルターやトレイカバーは使い捨てで購入可能です。
【給水のしやすさ】タンク脱着の手間はあるが水がこぼれず安心
タンクの脱着自体は手軽にできる

満水線がなく入れる量に迷いますが、キャップをしているとタンクを下にしても水がこぼれず、セットがラクです。
【操作性】運転中のモードがわかりやすく使い勝手は抜群
表示がわかりやすく迷わずに使える

パネルが上面&日本語のモード表記があって、ぱっと見で使えます。
押し込みが深いので、「ちゃんと押せている感」があって快適です。
【2位】象印マホービン「スチーム式加湿器 EE-TB60」
- 象印マホービンスチーム式加湿器 EE-TB60
- 最安価格: ¥28,380〜
- 加湿性能
- お手入れ
- 静音性
- 消費電力
- 給水のしやすさ
- 機能性
- 操作性
- おすすめポイント
-
- お手入れがとにかくカンタン
- 加湿量が多くしっかり潤せる
- がっかりポイント
-
- 加湿方式ゆえに電気代が高め
- 幅
- 240mm
- 奥行
- 275mm
- 高さ
- 365mm
- 重量
- 2.8kg(約)
- タンク容量
- 4.0L(約)
- 適用畳数
- 10畳(和室)
- 加湿方式
- スチーム式
- 加湿量
- 600ml/h
- 型番
- EE-TB60-BM
スチーム式なので消費電力は高めですが、加湿性能は優秀です。
【加湿性能】水の沸騰にやや時間はかかるが加湿量は7製品中トップ
均一さは欠けるが加湿量は圧倒的

予測される加湿量はスペック以上で、7製品中トップと優秀な結果に。
稼働30分後の平均湿度は74.8%と十分ですが、計測場所によってやや上昇幅にムラがありました(背面73%・正面74%・左隅78%・右隅74%)。
※電源オンから沸騰が開始するまでは約35分かかります(水道水・満水の場合)。
【お手入れ】日常的なお手入れの手間は圧倒的にラク
内ブタ(毎回)

外ブタ(毎回)

タンク(月1〜2回)

日常のお手入れはフタを軽く洗うだけでオッケー。手間が少ないだけではなく、フィルター交換などのランニングコストがかからないのもメリットです。
【消費電力】水を沸騰させるスチーム式は高い電気代が難点
| 消費電力※1 | 電気代※2 | |
| 象印マホービン EE-TB60 (スチーム式) |
0.474kWh | 117.6円 |
| パナソニック (気化式) |
0.006kWh | 1.5円 |
| ダイニチ (ハイブリッド式) |
0.148kWh | 36.7円 |
※1:加湿力が最も高いモードで1時間運転時の消費電力 ※2:8時間の電気代(1kWhあたり31円で計算)
電気ポットと同じ仕組みなので、電気代はかかります。
性能や使いやすさは優秀ですが、昨今の電気代高騰を考えるとやはり気にかかります。
【操作性】物理ボタンで押しやすく設定モードもわかりやすい
凹凸はやや薄め

サイズは小さめですが、押しやすさは良好です。
操作パネルは前面ですが、表示がシンプルで見やすいので設定モードがわかりやすく、直感的に使えます。
【4位】アイリスオーヤマ「気化式加湿器 enemist AHM-MVU55A」
- アイリスオーヤマ気化式加湿器 enemist AHM-MVU55A
- 最安価格: ¥16,668〜
- 加湿性能
- お手入れ
- 静音性
- 消費電力
- 給水のしやすさ
- 機能性
- 操作性
- おすすめポイント
-
- 加湿ムラが少なく、電気代が安い
- 操作がしやすく、モードが充実
- がっかりポイント
-
- 給水がやや面倒
- 幅
- 242mm
- 奥行
- 242mm
- 高さ
- 397mm
- 重量
- 2.8kg(約)
- タンク容量
- 4.0L(約)
- 適用畳数
- 9畳(和室)、15畳(洋室)
- 加湿方式
- 気化式
- 加湿量
- 550ml/h
- 型番
- AHM-MVU55A-W
運ぶ際は底から持ち上げる必要があります。
【加湿性能】加湿量はやや少なめだが加湿ムラがない

30分後の平均湿度は72.5%。背面73%・正面73%・左隅73%・右隅71%と、場所によるばらつきが少なく加湿できました。
【給水のしやすさ】給水方法は2通りあるがどちらもやや入れにくい
丁寧に注ぐ必要がある

本体上部から給水する場合、操作面を濡らさないように少しずつ入れる必要があります。
タンク給水の場合は、本体上部を取り外す手間があって面倒です。
【5位】象印マホービン「STAN.スチーム式加湿器 EE-FA50」
- 象印マホービンSTAN.スチーム式加湿器 EE-FA50
- 最安価格: ¥38,998〜
- 加湿性能
- お手入れ
- 静音性
- 消費電力
- 給水のしやすさ
- 機能性
- 操作性
- おすすめポイント
-
- お手入れがシンプルでカンタン
- 加湿量が多く、雑菌が繁殖しづらい
- がっかりポイント
-
- モードが少なく電気代がかかる
- 幅
- 245mm
- 奥行
- 240mm
- 高さ
- 370mm
- 重量
- 3.3kg(約)
- タンク容量
- 4.0L(約)
- 適用畳数
- 8畳(和室)
- 加湿方式
- スチーム式
- 加湿量
- 480ml/h
- 型番
- EE-FA50(BA)
機能はシンプルですが加湿量は十分です。
【加湿性能】ややムラはあるが加湿量は十分

実測ではスペック値を超える加湿量を記録しました。
平均湿度は74%で、背面70%・正面75%・左隅78%・右隅73%と場所によってやや開きがあります。
【機能性】運転モードは3種類で少し物足りない
シンプルで使いやすいとも言えます

自動モードの「しっかり・標準・ひかえめ」のみで、かなりシンプル。
2位の象印マホービン「スチーム式加湿器 EE-TB60」と同程度のモードは欲しかったところです。
【6位】ニトリ「スチームハイブリッド加湿器 HB04NG」
- ニトリ スチームハイブリッド加湿器 HB04NG
- 最安価格: ¥14,900〜
- 加湿性能
- お手入れ
- 静音性
- 消費電力
- 給水のしやすさ
- 機能性
- 操作性
- おすすめポイント
-
- 加湿量自体はかなりある
- モードがそこそこ多彩
- がっかりポイント
-
- 操作パネルがかなり使いづらい
- 幅
- 190mm
- 奥行
- 270mm
- 高さ
- 318.5mm
- 重量
- 2.9kg(約)
- タンク容量
- 5.5L(約)
- 適用畳数
- 10畳(約)
- 加湿方式
- ハイブリッド式(加熱超音波式)
- 加湿量
- 600ml/h
パーツが少なく分解はラク。電気代は68.9円/8時間(検証時)でした。
【加湿性能】ムラが気になるが加湿量はスペック通り

平均湿度は73.5%を記録しましたが、背面68%・正面72%・左隅75%・右隅79%と、加湿ムラが比較7製品中では最大でした。
加湿量は優秀です。
【操作性】操作面はアイコンのみ。タッチパネルの反応が微妙……
直感的にわからない!

タッチパネルの反応が悪く、何度も押す必要があってイマイチ。
表示はアイコンのみでオシャレですが、内容がわからず正直使いづらいです。
【7位】ドウシシャ「湿度センサー付きスチーム式加湿器 KSA-501」
- ドウシシャ湿度センサー付きスチーム式加湿器 KSA-501
- 最安価格: ¥11,360〜
- 加湿性能
- お手入れ
- 静音性
- 消費電力
- 給水のしやすさ
- 機能性
- 操作性
- おすすめポイント
-
- モードの種類は十分
- 給水が2通りで行える
- がっかりポイント
-
- 加湿量が少なくムラもある
- 幅
- 210mm(約)
- 奥行
- 270mm(約)
- 高さ
- 305mm(約)
- 重量
- 3.5kg(約)
- タンク容量
- 2.4L(約)
- 適用畳数
- 8.5畳(和室)
- 加湿方式
- スチーム式
- 加湿量
- 500ml/h
- 型番
- KSA-501BK
稼働音41.8dB(最大モード)と静音性は優秀!
【加湿性能】スチーム式としては加湿量が物足りない

平均湿度は60.5%で、背面59%・正面59%・左隅65%・右隅59%と、ムラも存在。
予測の加湿量もスチーム式としては控えめです。
【給水のしやすさ】タンクを取り外しても直接給水してもOK
タンクを外せば水道から給水可能

別の容器を使って給水もOK

給水方法はタンクを外して給水、そのまま容器に注ぐの2パターン。口が広くて注ぎやすく脱着もラクです。
フタがないので、こぼれないように注意しましょう。
加湿器の選び方|加湿方式・適用畳数・電気代のチェックポイント
失敗しない加湿器の選び方 3つのポイント
1. 加湿方式: 電気代重視なら気化式、衛生面ならスチーム式
2. 適用畳数: 部屋の広さより「一回り大きい」サイズを選ぶ
3. お手入れ: 給水タンクの洗いやすさとフィルター有無を確認
加湿器を選ぶ際は、設置場所の広さや、重視するポイント(電気代、衛生面、お手入れ頻度など)に合わせて、加湿方式や適用畳数を確認することが重要です。
詳しく説明していきます。
選び方1:加湿方式で選ぶ【スチーム式・気化式・超音波式・ハイブリッド式】
加湿器は主にスチーム式、気化式、超音波式、ハイブリッド式の4種類に分けられ、それぞれに得意・不得意があります。
スチーム式

水を沸騰させ、水蒸気をファンで空気中に送り出す方式です。
大量の蒸気でしっかり加湿できる一方、窓や壁に水分が付着して結露しやすくなる場合があります。また、室温が上がりやすいのも特徴です。
沸騰させて加湿するため、雑菌が繁殖しにくいというメリットもあります。
スチーム式のメリット
◯:お手入れがカンタン
◯:雑菌が繁殖しにくく衛生的
スチーム式のデメリット
✕:電気代が高め
✕:加湿開始までに時間がかかる
超音波式

水に超音波の振動を与えて発生させた微細なミストを、ファンの風で空気中に拡散する方式です。
シンプルな構造のため価格が安く、小型モデルや卓上タイプに多く採用されています。
一方で、雑菌が繁殖・放出されやすいという弱点もあります。
超音波式のメリット
◯:コンパクトで置きやすい
◯:電気代が他方式より安め
超音波式のデメリット
✕:雑菌が発生し部屋に放出されやすい
気化式

水を含ませたフィルターにファンで風を当て、気化した水分を空気中に送り出す方式です。
水の粒子が小さいため雑菌の放出を抑えやすく、ヒーターレスなので電気代も抑えられます。
本体が熱くならないため、小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。
気化式のメリット
◯:水の粒子が小さく雑菌が放出されにくい
◯:電気代が各方式の中で最も安い
気化式のデメリット
✕:モデルによってはモーター音やファンの音がうるさい
ハイブリッド式(温風気化式/加熱超音波式)
温風気化式

加熱超音波式

温風気化式は、水を含ませたフィルターに温風を当て、水分を気化させる方式です。
加熱超音波式は、ヒーターで加熱した水を超音波でミスト状にして放出する方式です。
ハイブリッド式は2つの方式を組み合わせることで、加湿力を高めています。
ハイブリッド式のメリット
◯:素早く広範囲に加湿できる(温風気化式)
◯:加熱されるので衛生面が向上(加熱超音波式)
ハイブリッド式のデメリット
✕:本体価格がやや高め
選び方2:部屋の広さ・畳数で選ぶ【適用畳数の目安】
加湿器は設置場所の広さに合わせて選ぶ必要があり、その目安となるのが「適用畳数」です。
適用畳数はJEMA(日本電機工業会)が定めた基準で、メーカー共通の指標なので、部屋のサイズに見合った適用畳数の製品を選びましょう。
卓上型(小型)

- 和室:5畳程度まで
- 洋室:8畳程度まで
スポット的な加湿には卓上加湿器がおすすめです。
中型

- 和室:8〜12畳程度
- 洋室:12~20畳程度
寝室や狭めのリビングには中型の加湿器がぴったりです。今回は中型クラスをテストしています!
大型

- 和室:15畳以上
- 洋室:25畳以上
広めのリビングやオフィスで使う場合は、パワフルな大型加湿器が適しています。
選び方3:お手入れのしやすさで選ぶ【カビ・雑菌を防ぐには】
読者アンケート「加湿器についての悩み」の回答

※家電批評調べ
加湿器を使用する際に困っていることについて、雑誌『家電批評』の読者にアンケートを実施したところ、約50%の人が「お手入れが面倒」と回答しました。
実際、加湿器は方式によってはパーツが多かったり、タンクやトレーの形状が複雑だったりと、お手入れに手間がかかるものも少なくありません。

ただし、衛生面を考えると加湿器のお手入れは必須です。加湿器を選ぶ際には、性能だけでなくメンテナンス性もしっかりチェックしましょう。
▼一人暮らし向けの小型モデルを探している人は、こちらの記事もチェックしてください。
加湿器の使い方のコツとやってはいけないこと【タンクの水・置き場所・アロマ】
実際に加湿器を使っていても、適切な使い方ややってはいけないことを知らない人も多いのではないでしょうか。間違った使い方は、故障や体調不良の原因になりかねません。
そこで、加湿器の効果からNG行動まで、「知らないと損する加湿器のキホン」をまとめて紹介します。これを読んで、正しい使い方をマスターしましょう!
加湿器の基本1:加湿器の効果
ウイルスの飛散を防ぐ

温度・湿度が低い部屋では、ウイルスの飛散距離が長くなるといわれています。加湿器で室内を適切に加湿することで、ウイルスの飛散を抑制する効果が期待できます。
体感温度が上昇し暖房費の節電につながる
気温が同じでも、湿度が30%か60%かで体感温度は1〜2℃ほど違うといわれています。部屋を適正湿度である50%前後に保つことができれば、体感温度が上がるため、暖房の使用を抑えられます。
加湿器は暖房よりも電気代が安いので、結果的に節電にもつながるでしょう。
静電気が発生しにくくなる
部屋が乾燥していると、静電気が発生・滞留しやすくなります。
加湿して空気中の水分量を増やすと、その水分を介して電気が逃げていくため、物に触れたときに静電気が起こりにくくなります。

部屋の湿度は50%が最適!
部屋の適正湿度は40〜60%といわれています。これは、湿度が40%を下回るとウイルスが活発になり、60%を超えるとカビやダニの発生数が多くなるためです。
加湿器を使って、部屋の湿度を50%前後にキープしましょう。
加湿器の基本2:置き方のコツ
【置いていい】最も適しているのは部屋の真ん中

エアコンを使用しないときは、部屋の隅に置くと水蒸気が部屋全体に行きわたりにくくなります。できるだけ部屋の中央付近に置くことをおすすめします。
【置いていい】エアコンの真下もおすすめ!

エアコンの真下に置くと、水蒸気を含んだ空気を効率よく拡散してくれます。ただし、エアコンの風を加湿器本体に直接当てるのは故障の原因になるためNGです。
【置いてはダメ】家電の近くは故障の原因になるかも

加湿器から出る水蒸気が電化製品に付着すると、結露や水に含まれるミネラル分の付着により、故障につながるおそれがあります。
【置いてはダメ】窓際や壁際は結露やカビが発生する可能性アリ

窓や壁の近くは外気の影響を受けやすく、加湿器から出た水蒸気が冷えて結露しやすくなります。その結果、カビなどが発生するおそれがあります。
加湿器の基本3:やってはいけないこと!
タンクの水は毎回入れ替える|継ぎ足しNGな理由

タンクに残った水をそのまま使用すると、タンク内で増殖した雑菌やニオイの原因物質が混ざり、イヤなニオイが発生してしまいます。
最悪の場合、細菌による感染症を引き起こす可能性もあります。
給水からあまり時間が経っていなければ継ぎ足しても問題ありませんが、前日から残っている水などに継ぎ足してはいけません。
加湿器を使用するたびに、タンクに残った水を捨ててキレイな水で洗浄してから使いましょう。
加湿器にミネラルウォーターはNG。必ず水道水を使う
加湿器を使用する際、「浄水」や「ミネラルウォーターのほうが水道水よりキレイ」というイメージがありますが、実は使用はNGです。
その理由は、ミネラルウォーターには殺菌作用のある「塩素」が含まれていないため、カビや雑菌が繁殖しやすくなるからです。
さらに、そのカビや雑菌がフィルターに付着し続けると劣化を早め、故障につながるおそれもあります。加湿器には、水道水を使用しましょう。
加湿器の蒸気を顔に直接当てても保湿効果はない
加湿器から出る水蒸気を肌に直接当てると、うるおいそうに感じますが、実際に肌が水分を吸収することはありません。むしろ、水蒸気によって肌内部の水分が奪われてしまい、逆に乾燥を招きます。
就寝時や一息つくときは、加湿器としっかり距離をとって、肌に当たらないよう注意しましょう!
暖房なしで加湿器だけつけっぱなしは湿度オーバーの原因

寝るときに暖房は消しても、加湿器はつけっぱなしという人もいるでしょう。
しかし、部屋の気温が下がると飽和水蒸気量(空気中に含むことができる水蒸気の量)も下がるため、加湿器をそのまま使い続けると湿度が必要以上に高くなってしまいます。
部屋の快適な湿度は50%前後といわれており、これを大きく外れると不快になるだけでなく、カビやダニの発生にもつながります。
就寝時に加湿器を使う場合は、必ず暖房とセットで使うようにしましょう。
アロマ対応でない加湿器にアロマオイルはNG

加湿器にアロマオイルを入れると、水と混ざらず油膜ができて、カビや雑菌の繁殖や部品の劣化の原因になる場合があります。
なお、超音波式などの一部製品ではアロマ対応のモデルもあるため、使用前に必ず取扱説明書を確認しましょう。
加湿器のよくある質問Q&A【湿度・電気代・お手入れ】
加湿器はどのくらいの湿度を保つのがおすすめですか?
ウイルス対策と快適性の両立には「50〜60%」が最適です。 一般的には、室内の湿度は40〜60%が目安とされていますが、とくにインフルエンザなどのウイルス対策や乾燥対策を考えるなら、この数値をキープするのがおすすめです。厚生労働省も、乾燥しやすい室内では50〜60%の十分な湿度を保つことを推奨しています。 (出典:厚生労働省「インフルエンザQ&A」)
加湿器のお手入れが簡単な方式はありますか?
構造が単純でフィルターのない「スチーム式」が最も簡単です。 スチーム式の加湿器は、水を沸騰させる仕組み(電気ポットと同じ)のため、掃除が必要なフィルターなどのパーツが少なく、比較的お手入れがラクな製品が多いです。
電気代が気になります。どのタイプが省エネですか?
ヒーターを使わない「気化式」や「超音波式」が最も省エネです。 この2つのタイプは消費電力が少なく、電気代を抑えられます。反対に「スチーム式」は水を沸騰させる加熱に電力を使うため、電気代は高くなる傾向にあります。
適用床面積とは?
その加湿器が「十分な湿度まで上げられる部屋の広さ」の目安です。 日本電機工業会の規格(JEM1426)に基づき、室温20℃・湿度30%の環境で、1時間あたりに放出できる水分量から算出されています。数字が大きいほど加湿能力が高く、より広い部屋をうるおせます。実際の部屋の広さよりも、少し適用畳数が大きいモデルを選ぶのがコツです。
加湿器おすすめのまとめ|失敗しない選び方
以上、加湿器のおすすめランキングでした。
今回は、和室8〜10畳適用の中型クラス加湿器7製品を検証しました。
加湿性能やお手入れのしやすさ、消費電力など、全7項目でテストした結果、1位・ベストバイに輝いたのはパナソニック「ヒーターレス 気化式加湿機 FE-KX05C」。「省エネ」「静音」「多機能」と三拍子そろった加湿器で、加湿量はやや物足りないものの、加湿ムラが少なく室内の湿度を快適に保ってくれます。
2位には同点で2製品がランクイン。ダイニチ「ハイブリッド式加湿器 HD-RXT525」は、加湿性能はもちろん、機能が充実しており、静音性が高く操作もしやすい快適な一台です。
象印マホービン「スチーム式加湿器 EE-TB60」は、水の沸騰までにやや時間はかかるものの、加湿量が多くしっかり潤せて「加湿性能BEST」を獲得。さらに、お手入れが圧倒的にラクなのも魅力です。
この記事を参考に、お気に入りの加湿器を見つけて、乾燥の季節を快適に乗り切りましょう。
加湿器のおすすめ

パナソニック
ヒーターレス 気化式加湿機
FE-KX05C
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加湿性能や消費電力など、製品の性能面を評価しました。