今年の新型iPhoneはなにが違う?

2025年9月19日にAppleから発売された新型iPhoneは、「iPnone 17」「iPhone 17 Pro」「iPhone 17 Po Max」「iPhone Air」の4モデル。
ラインアップとしては、無印と同じ性能で画面が大きかった「Plus」がなくなり、代わりに薄型・軽量のAirが登場しました。

画面サイズは17と17 Proが6.3インチで最も小さく、新登場のAirが若干大きめの6.5インチ。17 Pro Maxが6.9インチで最も大きいモデルとなります。前モデルのiPhone 16は6.1インチだったので、無印は画面がやや大きくなっています。
ポイント①:ディスプレイのスペックが向上
ディスプレイはこれまでProシリーズのみだった、最大120Hz表示の「ProMotion」が全モデルに採用。屋外でのピーク輝度も2000ニトから3000ニトに上がっています。

さらに、表面ガラスが「Ceramic Shield 2」となり、耐擦傷性能は前モデルの3倍に向上。
ポイント②:無印以外、チップがA19 Proを搭載
搭載されているチップは17が6コアCPU・5コアGPUの「A19」で、17 Proシリーズには6コアCPU・6コアGPUでより高性能な「A19 Pro」が搭載されています。
Airも17 Proシリーズと同じ「A19 Pro」が搭載されていますが、こちらは5コアGPUで、17 Proシリーズより若干グラフィック性能が落ちます。

ポイント③:カメラ性能は進化
全モデル共通の変更点としては、カメラの画素数が向上しており、背面カメラはすべて48MPにアップ。インカメラも18MPに上がり、動きや人数を検知して自動で画角を調整する「センターフレーム」機能に対応しました。
なお、カメラ部分のデザインが大きく変更された17 Proシリーズには、内部の液体が気化することで効率良く排熱できる「ベイパーチャンバー」が新たに採用されています。
これにより、高負荷な処理でもさほど本体が熱くならず、熱ダレや熱暴走による性能低下が発生しにくい構造になっています。
ポイント④:SIMカードの廃止
さらに、全モデルともSIMカードが廃止され、eSIM専用となりました。また、全モデルにApple製のWi-Fiチップが採用されました。
物理SIMを廃止したすき間を利用して、全体的にバッテリーを大容量化。A19シリーズの省電力性能も相まって、連続稼働時間は全体的にかなり長くなりました。

薄型でバッテリーが一番小さいAirでさえ、オフライン動画で最大27時間、ネット動画でも最大22時間と十分な稼働時間です。
おもなスペックを表にまとめておいたので、比較する際の参考にしてください。
| モデル名 | iPhone 17 | iPhone 17 Pro | iPhone 17 Pro Max | iPhone Air |
| フレーム | アルミニウムフレーム | アルミニウムUnibody | アルミニウムUnibody | チタニウムフレーム |
| ディスプレイ |
6.3インチ Super Retina XDR ProMotion対応 Ceramic Shield 2 ピーク輝度3000ニト(屋外) |
6.3インチ Super Retina XDR ProMotion対応 Ceramic Shield 2 ピーク輝度3000ニト(屋外) |
6.9インチ Super Retina XDR ProMotion対応 Ceramic Shield 2 ピーク輝度3000ニト(屋外) |
6.5インチ Super Retina XDR ProMotion対応 Ceramic Shield 2 ピーク輝度3000ニト(屋外) |
| チップ |
A19 6コアCPU・5コアGPU 16コアNeural Engine |
A19 Pro 6コアCPU・6コアGPU 16コアNeural Engine |
A19 Pro 6コアCPU・6コアGPU 16コアNeural Engine |
A19 Pro 6コアCPU・5コアGPU 16コアNeural Engine |
| 背面カメラ |
48MP Fusionメイン 48MP Fusion超広角 最大2倍の光学相当ズーム・ マクロ撮影に対応 |
48MP Fusionメイン 48MP Fusion超広角 48MP Fusion望遠 最大8倍の光学相当ズーム・ マクロ撮影に対応 |
48MP Fusionメイン 48MP Fusion超広角 48MP Fusion望遠 最大8倍の光学相当ズーム・ マクロ撮影に対応 |
48MP Fusionメイン 最大2倍の光学相当ズームに対応 |
| フロントカメラ |
18MPフロントカメラ センターフレーム・ デュアルキャプチャに対応 |
18MPフロントカメラ センターフレーム・ デュアルキャプチャに対応 |
18MPフロントカメラ センターフレーム・ デュアルキャプチャに対応 |
18MPフロントカメラ センターフレーム・ デュアルキャプチャに対応 |
| 接続ポート | USB-C(USB 2.0) | USB-C(USB 3.0) | USB-C(USB 3.0) | USB-C(USB 2.0) |
| バッテリー |
ビデオ再生:最大30時間 ネット動画:最大27時間 20分で最大50%の高速充電 最大25WのMagSafeワイヤレス充電 |
ビデオ再生:最大33時間 ネット動画:最大30時間 20分で最大50%の高速充電 最大25WのMagSafeワイヤレス充電 |
ビデオ再生:最大39時間 ネット動画:最大35時間 20分で最大50%の高速充電 最大25WのMagSafeワイヤレス充電 |
ビデオ再生:最大27時間 ネット動画:最大22時間 20分で最大50%の高速充電 最大20WのMagSafeワイヤレス充電 |
| サイズ | W71.5×D7.95×H149.6 mm | W71.9×8.75×H150.0 mm | 77.6mm8.25mm163mm | W74.7×5.64×H156.2 mm |
| 重量 | 177 g | 206 g | 227 g | 165 g |
|
ストレージ容量 ・Apple価格 |
256GB:12万9800円(税込) 512GB:16万4800円(税込) |
256GB:17万9800円(税込) 512GB:21万4800円(税込) 1TB:24万9800円(税込) |
256GB:19万4800円(税込) 512GB:22万9800円(税込) 1TB:26万4800円(税込) 2TB:32万9800円(税込) |
256GB:15万9800円(税込) 512GB:19万4800円(税込) 1TB:22万9800円(税込) |
それでは、ここからは家電批評イチオシのiPhone 17を筆頭に、各モデルの検証結果や使用感をお伝えしていきます。
1番バランスがよくてお買い得なのは無印
Apple「iPhone 17」
- AppleiPhone 17(256GB)
- 最安価格: ¥140,000〜
- ベンチマーク
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- 使い勝手
- AI機能
- コスパ
- 幅
- 71.5mm
- 奥行
- 7.95mm
- 高さ
- 149.6mm
- 重量
- 177g
- ディスプレイ
- 6.3インチ ProMotion対応 Super Retina XDRディスプレイ
- カラー展開
- ラベンダー、セージ、ミストブルー、ホワイト、ブラック
- SoC
- A19チップ
- 背面カメラ
- 48MP Fusionメイン、48MP Fusion超広角
- フロントカメラ
- 18MPセンターフレームフロントカメラ
- ポート
- USB-C(USB 2.0:最大480Mbps)
- バッテリー
- 動画再生最大30時間
- ワイヤレス充電
- 最大25Wに対応
- ストレージ
- 256GB、512GB
- 型番
- MG6C4J/A
各種検証で前モデルを使ってみましたが、家電批評が最もオススメする最新モデルは、無印の「iPhone 17」です。

Proとまったく同じ6.3インチの「Super Retina XDRディスプレイ」を搭載しており、最大120Hz表示の「ProMotionテクノロジー」も搭載。ピーク輝度が3000ニトに上がったので、明るい屋外でもハッキリと画面が見えます。

チップは最新の「A19」で背面カメラは「48MP Fusionメイン」と「48MP Fusion超広角」の2眼。前モデルは超広角が12MPしかありませんでしたが、今年のモデルは画素数が48MPにアップしています。
フロントカメラも「18MPセンターフレームフロントカメラ」で、17 Proシリーズとまったく一緒です。
同サイズの17 Proとの大きな差は、チップと望遠カメラ、バッテリーの持ち、1TBモデルの有無、USB-Cの転送速度といったところですが、5万円の価格差を考えるとほとんどの人は無印で満足できます。
価格は12万9800円からで前モデルより若干高くなっています。しかし、前モデルは最小ストレージ容量が128GBでしたが、今年のモデルは256GBへとアップ。これを考慮すると、むしろコスパは上がっているといえます。
それでは、本誌で行った「①ベンチマーク」「②カメラ性能」「③画質・音質」「④使い勝手」「⑤ゲーム性能」の5つの検証結果を見ていきましょう。
①ベンチマーク
| モデル | iPhone 17 | iPhone 17 Pro | iPhone 17 Pro Max | iPhone Air | |
| SoC | A19 | A19 Pro | A19 Pro | A19 Pro | |
| Antutu V10 | 2369146 | 2532732 | 2602220 | 2110781 | |
| Geekbench6 | CPU/Single | 3635 | 3727 | 3765 | 3626 |
| CPU/Multi | 9076 | 9651 | 9647 | 9201 | |
| GPU | 37422 | 45576 | 45703 | 38351 | |
| 3DMark (Wild Life Unlimited) |
21810 | 25634 | 25741 | 22242 | |
| 3DMark (Wild Life Stress Test) |
Best | 21559 | 26055 | 21868 | 23199 |
| Lowest | 15684 | 16867 | 15363 | 12079 | |
iPhone 17に搭載されている「A19」は他モデルの「A19 Pro」よりやや性能は落ちますが、ベンチマークのスコアで見るとさほど大きな差は感じられません。
「Antutu V10」ではAirよりも高いCPUスコアを叩き出しています。この差なら、一般的な処理で力不足を感じることはほぼないでしょう。
GPU性能は17 Proシリーズよりはややスコアが低めですが、A19 Proを搭載しているiPhone Airとの差はわずか。
3DMarkのストレステストでも「Lowest」のスコアはAirより上で、動画の連続視聴や長時間のゲームでも、Airほど処理性能の低下はなさそうです。
②カメラ性能
背面カメラは「広角」「超広角」の2眼で、どちらも48MP。望遠レンズは搭載していませんが、光学相当の2倍ズームは利用可能。
これには、等倍の中心を切り取って2倍ズームとして保存する「クロップズーム」が利用されるため、2倍ズームで撮った写真は48MPでは保存できず、最大12MPとなります。

メインカメラ(広角)の画角は全モデル共通で、画素数もすべて48MP。十分な広角で歪みも少なく、風景も綺麗に撮影できます。

光学相当のズームは2倍のクロップズームまで。17 Proシリーズと比べると、やはり物足りない感はあります。

デジタルズームを使えば10倍までズーム可能ですが、やはり写真は劣化が目立ってしまいます。

暗所での撮影は、光の強い部分がしっかり抑えられ、暗い部分は全体のバランスが整うように明るめに仕上がります。
全体的にやや暗めの仕上がりですが、見た目の雰囲気を崩さずに暗部を明るく表現しています。
③画質・音質

映像再生時の画質は意外と良好。画面が小さいものの、明暗の表現もしっかりできており、黒側の表現はAirよりも良く感じます。
一方、音質はそこまで高くない印象です。ダイナミックレンジが狭く、声が聞き取りやすいよう、中域を最重視しています。
ドルビーアトモスの効果なのか、左右への広がりや定位の良さは抜きん出ていています。
映画を見ても、ベストではないですが許せる範疇だと思います。16や16 Proとも比べてみましたが、画質は16 Proの方が上。ただし、16よりも17の方が精細感がよく、もう少しで16 Proに追いつくといった印象です。基本性能は間違いなく上がっています。
④使い勝手

本体側面は17 Proシリーズと同じ質感でチープさを感じさせず、手に馴染みやすいサイズ感です。
一方、前モデルと同デザインのカメラ部分は片側だけ出っ張っているので、置いて使うと操作時に本体がガタつくのが気になります。
⑤ゲーム性能

「原神」をプレイして確認してみましたが、画質「高」で60FPSに上げても、カク付きや処理落ちが気になることはありませんでした。
操作性やタッチ感度も悪くなく、快適に操作できました。
カメラにこだわるなら17 Proシリーズ
Apple「iPhone 17 Pro」
- AppleiPhone 17 Pro(256GB)
- 最安価格: ¥201,100〜
- ベンチマーク
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- 使い勝手
- AI機能
- コスパ
- 幅
- 71.9mm
- 奥行
- 8.75mm
- 高さ
- 150.0mm
- 重量
- 206g
- ディスプレイ
- 6.3インチ ProMotion対応 Super Retina XDRディスプレイ
- カラー展開
- コズミックオレンジ、ディープブルー、シルバー
- SoC
- A19 Proチップ
- 背面カメラ
- 48MP Fusionメイン、48MP Fusion超広角、48MP Fusion望遠
- フロントカメラ
- 18MPセンターフレームフロントカメラ
- ポート
- USB-C(USB 3.0:最大10Gbps)
- バッテリー
- 動画再生最大33時間
- ワイヤレス充電
- 最大25Wに対応
- ストレージ
- 256GB、512GB、1TB
- 型番
- MG864J/A
Apple「iPhone 17 Pro Max(256GB)」
- AppleiPhone 17 Pro Max(256GB)
- 最安価格: ¥216,100〜
- ベンチマーク
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- 使い勝手
- AI機能
- コスパ
- 幅
- 78.0mm
- 奥行
- 8.75mm
- 高さ
- 163.4mm
- 重量
- 233g
- ディスプレイ
- 6.9インチ ProMotion対応 Super Retina XDRディスプレイ
- カラー展開
- コズミックオレンジ、ディープブルー、シルバー
- SoC
- A19 Proチップ
- 背面カメラ
- 48MP Fusionメイン、48MP Fusion超広角、48MP Fusion望遠
- フロントカメラ
- 18MPセンターフレームフロントカメラ
- ポート
- USB-C(USB 3.0:最大10Gbps)
- バッテリー
- 動画再生最大39時間
- ワイヤレス充電
- 最大25Wに対応
- ストレージ
- 256GB、512GB、1TB、2TB
写真や動画を頻繁に撮影し、カメラ性能にもこだわりたいなら、おすすめは17 Proシリーズ。

よりPro寄りになった無印と差が縮まりつつありますが、寄り高性能なA19 Proを搭載しており、背面カメラは48MPの望遠カメラを含めて3眼構成。
なお、光学相当のズーム撮影は8倍まで対応していますが望遠レンズとしては4倍までで、中央をクロップズームすることで8倍を実現しています。このため、8倍ズームで撮影した場合は、最大12MPでの保存となります。
無印よりも強力な手ぶれ補正を搭載しており、最大120fpsの4Kドルビービジョン映像が撮影可能。
スマホでは初となる「ProRes RAW」形式にも対応しているため、ガチで動画を撮影したい映像業界者や動画配信者におすすめです。
また、6.9インチの大画面を搭載した17 Pro Maxは、動画やゲームを楽しむのにピッタリ。
バッテリーも大容量で30時間以上もつので、長時間の視聴やプレイにも向いています。
新機構のベイパーチャンバーで熱ダレや熱暴走が起こりにくい点ポイントです。
とはいえ、17 Proでも無印より5万円、17 Pro Maxだと6万5000円も高いので、本当にプロユース向けといえます。
望遠や高画質動画の撮影がごく希になら、無印と価格差以上のメリットは感じられないでしょう。
①ベンチマーク
| モデル | iPhone 17 | iPhone 17 Pro | iPhone 17 Pro Max | iPhone Air | |
| SoC | A19 | A19 Pro | A19 Pro | A19 Pro | |
| Antutu V10 | 2369146 | 2532732 | 2602220 | 2110781 | |
| Geekbench6 | CPU/Single | 3635 | 3727 | 3765 | 3626 |
| CPU/Multi | 9076 | 9651 | 9647 | 9201 | |
| GPU | 37422 | 45576 | 45703 | 38351 | |
| 3DMark (Wild Life Unlimited) |
21810 | 25634 | 25741 | 22242 | |
| 3DMark (Wild Life Stress Test) |
Best | 21559 | 26055 | 21868 | 23199 |
| Lowest | 15684 | 16867 | 15363 | 12079 | |
iPhone 17 Proシリーズに搭載されている「A19 Pro」は、無印の「A19」より高性能。ベンチマークのスコアももちろん高いのですが、思った以上に大きな差はないというのが正直な感想です。
公表されてはいませんが、前モデルでは8GBだったメモリが17 Proシリーズでは12GBに容量アップしています。
そのこともあり、無印とのベンチマークの差が余計に思ったほどではなく感じます。なお、17 Proと17 Pro Maxの性能差はなく、ベンチマークのスコアは誤差といえます。
②カメラ性能:
背面カメラは「広角」「超広角」「望遠」の3眼で、すべて画素数は48MP。カメラ部分のデザインは大きく変更されて出っ張り部分が横長になり、この部分に17 Proシリーズの主要パーツが集中しています。


メインカメラ(広角)の画角は無印と共通で、画素数も同じく48MP。上が17 Pro、下が17 Pro Maxで撮影した写真ですが、画角が一緒なことがよく分かります。

話題となっている8倍望遠で撮影した写真です。実際には4倍をクロップズームして8倍を実現しているため、8倍で撮った写真は最大12MPとなります。
無印の2倍と比べるとかなりのズーム率で歪みや劣化も感じられず、使い勝手が良いです。

デジタルズームでさらに寄れますが、正直なところ劣化が激しくて実用性は低いでしょう。
なお、17 Proシリーズのカメラ性能は、写真よりも動画撮影でその実力を発揮してくれます。
広角カメラのセンサーシフト光学式手ぶれ補正は第2世代へと進化し、望遠にも3Dセンサーシフト光学式手ぶれ補正を採用。
最大4K・120fpsのProResビデオ撮影にも対応しており、ProRes RAW形式での保存も可能。
PCの動画編集ソフトで被写界深度や光の加減を後から調節できるので、映像制作者には最適なモデルといえます。
全モデル共通で背面とフロントの両カメラで同時撮影できる「デュアルキャプチャ」に対応していますが、17 Proシリーズのみフロントカメラでも最大4K・60fpsのProResビデオ撮影が可能です。
光学相当で8倍は非常に使い勝手が良く、これぐらいが一番多用するところではないでしょうか。写真も歪まず劣化も少ないので、しっかり使える性能です。デジタルズームは最大で遠くを撮影できますが、内容は劣化が激しくギリギリ。撮れないよりは撮れた方がいいといったレベルです。
③画質・音質

17 Proの映像画質は調整がうまくいっていないのか、映像がべた付いている印象で無印の方がキレイに感じます。
色合いが濃くて強めのチューニングのため、黒がベタッとしていて影の中の陰影が見づらいです。とはいえ、解像度が高いので納得感はあります。
一方、17 Pro Maxはやや色のりが強めなものの、Appleらしい明るく朗らかな印象です。解像度が高いので、奥行きも感じられます。
画質は4モデルで異なるという面白い結果でしたが、無印が一番これまで同様の流れで作られている画質だと感じました。
音質に関しては、他モデルと音圧が全然違い、レンジが狭いのは変わらないものの、明らかにしっかりとした音になっています。
中域中心ではありますが、広がりや音数の量は明らかに進化しています。
17 Pro Maxになると本体サイズの大きさもあってレンジの幅が広く、最も低域の迫力があります。
音場表現に関しは左右だけでなく、奥行きの広がりや定位も進化しています。4モデルで1番まとまりのある音になっています。
全体の調整は上手ですが、絵作りがやや発展途中の印象なのが残念です。ビデオコンテンツは十分満足できる画質・音質で、映画もとりあえずサッと見るぐらいであれば満足できるでしょう。
④使い勝手

17 Proシリーズのフレームは、チタンから排熱効果の高いアルミニウムに戻りましたが、継ぎ目のないユニボディを採用しており、強度はしっかり保たれています。
新機構のベイパーチャンバーもしっかり機能しており、負荷の高い処理でもほんのり本体が温かくなる程度で、そこからさらに温度が上がりにくくなっているようです。

ただし、傷つきやすいと噂の背面や側面はやや気を遣い、17 Proでもやや重量を感じます。17 Pro Maxは片手では疲れるレベルです。
また、カメラ部分が出っ張っているので、置いて操作するとやはりガタつきます。
⑤ゲーム性能

「原神」を30分プレイしてみましたが、17 Proでは発熱をほぼ感じず、ほんのり熱い程度です。画質「高」の60FPSでも快適で、処理落ちもありませんでした。操作も非常に快適です。
17 Pro Maxでも高温になったり処理落ちすることはなく、画質「高」の60FPSでも快適でした。本体が大きい分、Proよりもプレイしやすく感じました。
性能よりも使いやすさ重視ならAir
Apple「iPhone Air」
- AppleiPhone Air(256GB)
- 最安価格: ¥156,800〜
- ベンチマーク
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- 使い勝手
- AI機能
- コスパ
- 幅
- 74.7mm
- 奥行
- 5.64mm
- 高さ
- 156.2mm
- 重量
- 165g
- ディスプレイ
- 6.5インチ ProMotion対応 Super Retina XDRディスプレイ
- カラー展開
- スカイブルー、ライトゴールド、クラウドホワイト、スペースブラック
- SoC
- A19 Proチップ
- 背面カメラ
- 48MP Fusionメイン
- フロントカメラ
- 18MPセンターフレームフロントカメラ
- ポート
- USB-C(USB 2.0:最大480Mbps)
- バッテリー
- 動画再生最大27時間
- ワイヤレス充電
- 最大20Wに対応
- ストレージ
- 256GB、512GB、1TB
- 型番
- MG294J/A

「iPhone Air」はかねてより噂されていた薄型・軽量モデルで、今年一番の注目モデルといえます。最薄部5.64mmは史上最薄で、本体も軽量です。
6.5インチと画面も無印や17 Proよりも大きく、目新しさは抜群です。

しかし、軽量化の代償か、カメラは広角のみの1眼で、スピーカーも上部のみのモノラル。
USB-Cも2.0で転送速度が遅く、DPを使った画面の外部出力も未対応と残念な部分も比較的目立ちます。
とはいえ、17 Proよりも安い価格でA19 Proを搭載、メモリも17 Proと同じく12GBです。
4モデル中最小のバッテリー容量も、心配するほどのもちの悪さではありませんでした。
薄さから強度を不安視する声もありましたが、チタニウムフレームとCeramic Shield 2の前面、Ceramic Shieldの背面で強度もなかなかです。
性能より薄さや軽さを重視する人や、とにかく新しもの好きのガジェットマニアにはおすすめです。
①ベンチマーク
| モデル | iPhone 17 | iPhone 17 Pro | iPhone 17 Pro Max | iPhone Air | |
| SoC | A19 | A19 Pro | A19 Pro | A19 Pro | |
| Antutu V10 | 2369146 | 2532732 | 2602220 | 2110781 | |
| Geekbench6 | CPU/Single | 3635 | 3727 | 3765 | 3626 |
| CPU/Multi | 9076 | 9651 | 9647 | 9201 | |
| GPU | 37422 | 45576 | 45703 | 38351 | |
| 3DMark (Wild Life Unlimited) |
21810 | 25634 | 25741 | 22242 | |
| 3DMark (Wild Life Stress Test) |
Best | 21559 | 26055 | 21868 | 23199 |
| Lowest | 15684 | 16867 | 15363 | 12079 | |
iPhone Airには17 Proシリーズ同様に「A19 Pro」が搭載されていますが、GPUのコア数が1つ少ないため、3Dmarkのグラフィック性能でやや17 Proシリーズとは差があります。
ベンチマークを取っていて気になったのは、薄さゆえ排熱効果が低いのか、3回目の計測でガクンとスコアが落ちることがありました。
②カメラ性能

背面カメラは「広角」のみの単眼で、画素数は48MP。カメラ部分の出っ張りは横長で、この部分に主要パーツが集中しています。
メインカメラ(広角)の画角は無印や17 Proシリーズと共通で、画素数も同じく48MP。

広角の単眼ですが、クロップズームにより2倍のズーム撮影が可能です。ただし、2倍ズームの撮影は無印同様、最大12MPでの記録となります。

無印同様に、デジタルズームで10倍まで寄れますが、劣化が激しくて実用的ではありません。
望遠は無印同様、17 Proシリーズと比べると物足りず、超広角カメラもないのでマクロ撮影も出来ません。しかし、広角での風景や暗所撮影、ポートレートなどの基本的なモードで他モデルとの差はないので、一般的な撮影メインならAirでも十分満足できます。
③画質・音質

Airの画質ですが、静止画は明るく爽やかな印象です。暗部は苦手そうですが、総じて悪くはありません。
一方、映像は気になる部分があります。アクションシーンやライブ映像で光がキラキラするシーンは、映像が追従できない部分もありました。
モノラルで上部にしかスピーカーがないため、ビデオコンテンツが精一杯で映画視聴には向きません。
横向きで動画を見ると、片方からしか音が出ないのは違和感があります。
スピーカーがモノラルなので、映画には物足りません。そもそもの音質が人の声を認識することを目的としているようなので、イヤホンの利用がおすすめです。
④使い勝手

画面は大きいのに軽くて薄いので、使い勝手は悪くありません。ただ、無印や17 Proと比べると、0.2インチ大きいので持ちにくさは感じます。

側面がテカテカで指紋がめちゃくちゃ目立つのは気になりますが、カメラの出っ張り部分はカーブしていてホコリが入りにくそうなのは好印象。

ちなみに、カメラだけ出っ張っているので、置いて操作するとやはりガタつきます。
⑤ゲーム性能

「原神」を画質「高」の60FPSでプレイしたところ、ごく稀にカクつきました。ただし、気になるほどではないので、概ね快適にプレイできます。
また、30分程プレイすると、カメラ側のディスプレイがほんのり熱くなりました。
無印や17 Proよりもディスプレイが気持ち大きい分、操作はしやすく感じます。薄すぎて持ちにくいというかもという不安はありましたが、これは特に気になりませんでした。
新型iPhoneのまとめ
結論:iPhone 17がもっともお買い得です!
- AppleiPhone 17(256GB)
- 最安価格: ¥140,000〜
- ベンチマーク
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- 使い勝手
- AI機能
- コスパ
- 幅
- 71.5mm
- 奥行
- 7.95mm
- 高さ
- 149.6mm
- 重量
- 177g
- ディスプレイ
- 6.3インチ ProMotion対応 Super Retina XDRディスプレイ
- カラー展開
- ラベンダー、セージ、ミストブルー、ホワイト、ブラック
- SoC
- A19チップ
- 背面カメラ
- 48MP Fusionメイン、48MP Fusion超広角
- フロントカメラ
- 18MPセンターフレームフロントカメラ
- ポート
- USB-C(USB 2.0:最大480Mbps)
- バッテリー
- 動画再生最大30時間
- ワイヤレス充電
- 最大25Wに対応
- ストレージ
- 256GB、512GB
- 型番
- MG6C4J/A
- 型番
- MG6C4J/A
今年の新型iPhoneは、モデル間の個性がより明確化された印象ですが、総合的にみて家電批評のおすすめは無印の「iPhone 17」。A19のベンチマークは思ったほどA19 Proとの差がなくて、十分パワフル。
48MPの背面カメラは広角・超広角の2眼で、基本的な撮影モードで撮れる写真はモデル間での差がほとんどありません。
望遠を多用しないならこの2眼で十分です。フロントカメラの性能もほぼ17 Proシリーズと一緒です。
さらに、17 Proシリーズと同じディスプレイを搭載して、画面は若干大型化。最大120Hz表示のProMotionにも対応しています。
全モデルとも価格は昨年より上がりましたが、無印は最小ストレージ容量もアップしているので、コスパは逆に上がっています。
とはいえ、カメラや性能にこだわるなら「17 Pro」、さらにゲームや動画を大画面で楽しみたい人やバッテリー持ちを重視する人は「17 Pro Max」がおすすめ。
ただし、価格的に本当にプロ向きになってしまったので、無印との性能差と価格差が納得できるなら、という条件付きでしょう。
薄型・軽量の新モデル「Air」は目新しさは抜群ですが、無印よりも性能が低い部分が目立ちます。
17 Proシリーズと同じA19 Proを搭載していますが、GPUのコア数は無印のA19と一緒。スピーカーはモノラルで、USB-Cも転送速度が遅い2.0で、画面の外部出力にも非対応。
全体的に価格の納得感が弱めですが、17のナンバリングがないので新機種登場のスパンが長い可能性もあります。
なので、どうしてもAirを使ってみたいという人なら、今年買ってしまうのがいいでしょう。
なお、Airで不安視されていたバッテリーの持ちですが、最大輝度で4K動画を視聴したところ、9時間で50%消費と意外と長持ち。
ちなみに、同テストで17 Proは37%、17 Pro Maxは31%、無印は41%の消費。全モデルとも最新チップの省電力化&バッテリー大型化の恩恵は、かなり大きいといえます。




















望遠やマクロ撮影以外のカメラ性能にモデル間の差はぼほなく、撮影した写真の評価はほぼ一緒です。望遠が2倍のクロップズームで満足できるなら、広角+超広角の2眼を搭載した無印で十分といえます。