スマートフォンコンセント付きモバイルバッテリーのメリットは?

コンセント付きモバイルバッテリーのメリットは? モバイルバッテリーおすすめ イメージ

スマホが生活必需品になった今、スマホと同じくらい活躍する周辺機器となったモバイルバッテリー

外出先でも電池残量を心配することなくスマホやタブレットを使えるため、常に持ち歩いている人も多いはず。でも、カバンやポーチに入れっぱなしでモバイルバッテリー自体に充電するのを忘れてたなんてお悩みも……。

そんなあなたにおすすめなのがコンセントプラグ付きモバイルバッテリー

コンセント付きモバイルバッテリーのメリットは? モバイルバッテリーおすすめ イメージ2

コンセント付きのモバイルバッテリーは、充電器として使っている間にバッテリーにも充電されるため、モバイルバッテリー本体の充電し忘れも防げる魅力のガジェットです。

ただし、2つのアイテムをひとつにまとめたため、本体のサイズが大きくなりがちで携帯性はイマイチといった面も。また、多くの製品でバッテリーとして使うと出力W数が下がるので、充電器とバッテリーで使い勝手が変わってしまうというデメリットもあります。

そこで今回は、性能はもちろん使い勝手も快適なコンセント付きモバイルバッテリーを探し、比較テストを行いました!

スマートフォンコンセント付きモバイルバッテリーの選び方は?

ここでは、容量だけで決められない、コンセント付きバッテリーの特徴や選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介します。

選び方1:バッテリー容量

  • 公称5000mAh:iPhone14を90%以上充電可能
  • 公称10000mAh:iPhone14を2回近く充電可能

バッテリー容量と持ち運びやすさはトレードオフの関係。小型の製品はスマホを1回充電できる程度と考えておくのが妥当です。

選び方2:ノートPCも充電する?しない?

選び方2:ノートPCも充電する?しない? モバイルバッテリーおすすめ イメージ

充電したいデバイスの仕様に合わせて出力を選びましょう。

例えば最新のiPhoneを高速充電するには20Wが必要ですし、タブレットなら20〜30Wあると安心です。

ノートPCは機種により充電できる最低W数が大きく異なりますが、40W以上あれば充電できる機種が増えています。

選び方3:端子の種類や出力

USB-Aは必要か?

最近ではUSB-Cポートだけを備えるコンセント付きバッテリーが増えてきました。

とはいえ、まだまだUSB-Aを使うという人もいるでしょう。使用シーンを考慮して選んでください。

バッテリー使用時は充電速度が落ちがち

バッテリー使用時は充電速度が落ちがち モバイルバッテリーおすすめ イメージ

商品によって違いはありますが、多くの場合、コンセント付きバッテリーは充電器としてよりバッテリーとして使う場合に出力が低下します。

選び方4:重さとコンセントに挿しやすい形状か?

薄いほうが挿しやすい

薄いほうが挿しやすい モバイルバッテリーおすすめ イメージ

コンセント付きのバッテリーは厚さ3cmの製品が主流。ただ、薄いほうが他の充電器やACアダプターと干渉しづらく使いやすいです。

プラブ部はフラットが◎

プラブ部はフラットが◎ モバイルバッテリーおすすめ イメージ

コンセントプラグのある面が湾曲しているとややぐらつきやすい印象がありました。

スマートフォンコンセント付きモバイルバッテリーの検証方法は?

コンセント付きモバイルバッテリーの検証方法は? モバイルバッテリーおすすめ イメージ

雑誌『家電批評』編集部は、コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめを探して、人気6製品を比較テスト。

バッテリーの実容量を測定した上で、USB-C出力が充電器としてもバッテリーとしてもメーカーの公表する仕様どおりかをワットチェッカーやiPhone、MacBook Proなどを使い確認しました(どの製品も仕様通りの挙動でした)。

さらに、重量をはじめとした形状や出力の細かい仕様から使い勝手を判断し、合計12の項目で総合評価をつけています。

なお、総合評価は使い勝手を重視しました。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

実容量の検証では公称容量の半分に満たない製品もありました。

スマートフォンコンセント付きモバイルバッテリーのおすすめは?

A評価【1位】マテック「GanCell 60W 10000」

家電批評: ベストバイ[リボンなし]
モバイルバッテリーおすすめ マテック GanCell 60W 10000 イメージ1
  • マテックGanCell 60W 10000
  • 検証時価格: ¥9,980
 

ノートPCまで充電したい人に推奨!

コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめランキングで、ベストバイを獲得したのはマテック「GanCell 60W 10000」。USB-C×2ポートの製品です。

公称値と実容量の差を表すロス率は30%台とアンカーと同レベルを達成しました。

上下どちらのポートにケーブルを挿しても出力が変わらないので、「どっちのポートが高出力だっけ」などと迷わず使えるシンプルな使い勝手もおすすめポイントです。

おすすめポイント
  1. PC対応の高出力
  2. USBでの充電も可能
  3. 使い勝手が大変優秀かつ簡単
がっかりポイント
  1. 290gとやや重たい
80.7mm
奥行
732.5mm
高さ
76mm
重量
290g(約)
公称容量
10000mAh
実容量
6034mAh
最大出力
60W
型番
PST-60C2PB
▼テスト結果
  • 使い勝手   :優秀
  • バッテリー性能:良好
  • 充電器性能  :良好
▼スペック
  • 公称:10000mAh
  • 実測:6034mAh(iPhone1.8回分)
  • 1ポート利用時充電器:60W
  • 1ポート利用時バッテリー:40W
  • 2ポート利用時充電器:30W
  • 2ポート利用時バッテリー:20W

バッテリー性能&充電器性能

バッテリー性能&充電器性能 モバイルバッテリーおすすめ イメージ

MacBook Pro(13インチ)とiPhoneの同時充電も可能。

なお、バッテリー残量不足時に充電器として使用すると出力が減るので、バッテリーと外部機器を同時に充電しているようです。

A評価【2位】アンカー「733 PowerBank」

  • アンカー733 PowerBank
  • 実勢価格: ¥9,990

巨大だが、3ポート装備

アンカー「733 PowerBank」は、コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめランキングでA評価を獲得。

コンセント付きのモバイルバッテリーとしては最もハイスペックな製品です。ロス率が30.3%と少なく実容量が最も多い製品でした。

充電器としては最大65Wと高出力ですが、バッテリーでは最大30Wに落ちるうえ、320gと重いのがデメリット。

しかし、USB-A×1、USB-C×2の3ポート構成は魅力的です。充電器メインならおすすめです!

おすすめポイント
  1. ロス率が少ない
  2. ポート構成が魅力的
がっかりポイント
  1. バッテリーとして使うと出力が落ちる
  2. 本体は重め
111mm
奥行
63mm
高さ
31mm
重量
320g(約)
公称容量
10000mAh
実容量
6970mAh
最大出力
65W
型番
A1651
▼テスト結果
  • 使い勝手   :良好
  • バッテリー性能:優秀
  • 充電器性能  :優秀
▼スペック
  • 公称:10000mAh
  • 実測:実測6970mAh(iPhone2回分)

A評価【3位】アンカー「511 Power Bank」

  • アンカー511 PowerBank
  • 実勢価格: ¥4,990

わずか170g!軽さ重視ならコレ

コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめランキングでA評価のアンカー「511 Power Bank」は、リップスティック型といわれる形状の製品です。

モバイルバッテリーとしての使い勝手を評価し、こちらもベストバイに選定!

USB-C×1ポートのみですが充電器としてもバッテリーとしても20W供給が可能なのでシンプルに使えて好印象でした。

ただし縦型形状が災いして、縦に並んだコンセントではUSBケーブルで他のコンセント口をふさぎがちです。

また、バッテリーと外部機器の同時充電では出力がやや低下します。

軽くてシンプルなモバイルバッテリーを探している方におすすめです。

おすすめポイント
  1. 小型軽量
  2. バッテリーとスマホなどを同時に充電できる
がっかりポイント
  1. USBでバッテリーを充電できない
113mm
奥行
113mm
高さ
30mm
重量
170g
公称容量
5000mAh
実容量
3180mAh
最大出力
20W
型番
A1633
▼テスト結果
  • 使い勝手   :優秀
  • バッテリー性能:合格
  • 充電器性能  :合格
▼スペック
  • 公称:5000mAh
  • 実測:3180mAh(iPhone0.9回分)

B評価【4位】アンカー「521 PowerBank」

  • アンカー521 Powerbank
  • 実勢価格: ¥8,990

スマホもタブも持ち歩く派に

コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめでB評価を獲得したアンカー「521 PowerBank」。アンカーの「511」よりは30g重たいものの、200gと「軽い!」を実感できるコンパクトさ。

容量が少ない分USB-C×2ポート構成としては小型軽量です。

充電器として最大(合計)45W、バッテリーとしては最大(合計)20Wなので、スマホやタブレットユーザーに適しています。

スマホとタブレットを普段から両方使用している人におすすめです。

71mm
奥行
31mm
高さ
60mm
重量
200g
公称容量
5000mAh
実容量
3262mAh
最大出力
45W
型番
A1626
▼テスト結果
  • 使い勝手   :良好
  • バッテリー性能:合格
  • 充電器性能  :良好
▼スペック
  • 公称:5000mAh
  • 実測:3362mAh(iPhone1回分)

B評価【5位】CIO「CIO SMARTCOBY Pro PLUG」

  • CIOCIO SMARTCOBY Pro PLUG
  • 実勢価格: ¥7,800

コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめランキングでB評価を獲得したCIO「CIO SMARTCOBY Pro PLUG」。USB-A×1、USB-C×1の構成です。

個体差の可能性もありますがロス率が56%と大きく実容量は4400mAh程度なのがおすすめしづらい理由です。

79mm
奥行
79mm
高さ
26mm
重量
265g
公称容量
10000mAh
実容量
4400mAh
最大出力
30W
型番
SMARTCOBYPRO-30W-PLUG-BK

C評価【6位】アンカー「PowerCore Fusion 10000」

  • アンカーPowerCore Fusion 10000
  • 実勢価格: ¥5,990

アンカー「PowerCore Fusion 10000」は、2021年発売とやや古い製品ですが価格はこなれています。

コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめランキングではC評価となりました。

大柄なのにUSB-C出力は20W止まりと古さを感じる仕様。外部機器とバッテリーの同時充電もできません。

サイズ
82×82×35mm
重量
278g
入力
100-240V 0.7A 50-60Hz
USB-A 出力
5V=2.4A
USB-C 出力
5V=3A/9V=2.22A
合計最大出力
20W (USB-Cポート単体充電時)、15W (2ポート同時充電時)
容量
9700mAh
型番
ANKER POWERCORE FUSION 10000 B
▼テスト結果
  • 使い勝手   :微妙
  • バッテリー性能:合格
  • 充電器性能  :良好

スマートフォンまとめ:マテックはシンプルな使い勝手が優秀!

以上、コンセントプラグ付きモバイルバッテリーのおすすめ紹介でした!

ベストバイとなったマテック「GanCell 60W 10000」は、USB type-Cポートを2口搭載しており、本体充電しながらマルチ充電器として使用することも可能。

変換ロス率も30%台と優秀なうえに、MacBook ProとiPhoneなど複数のデバイスを同時充電できるのも魅力です。

一般的に大柄なボディが多いコンセント付きバッテリーのなかでは比較的コンパクトサイズであるAnker「511 Power Bank」は、使い勝手が評価されこちらもベストバイに。

20W供給で出力も申し分なく、スマートフォンのフル充電も可能。カラー展開も豊富でブラックやホワイトなどから好みの色を選べます。

また、カバンに入れても場所を取らない薄型・軽量モデルなので、持ち運びやすさを重視する人におすすめです。

この分野は以前からAnkerが強いのですが、今回のテストでは京都にあるマテックが十分な性能とシンプルな使い勝手を両立できておりとても印象的でした。今後の注目株となりそうです。

今回ご紹介したおすすすめ商品の使い勝手や性能、コスパなどを参考に、自分に合った最適の一台をぜひ選んでみてくださいね。

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コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめ

コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめ モバイルバッテリーおすすめ イメージ

マテック
GanCell 60W 10000

コンセント付きモバイルバッテリーのおすすめ モバイルバッテリーおすすめ イメージ2

アンカー
511 PowerBank

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