格安でも買いのデジタル家電はある?

デジタル家電はどうしても価格が高めですが、Amazonや楽天には「こんな値段で買えるの?」とびっくりするほど格安の製品もたくさん販売されています。
しかし、気になるのがその品質や性能。安いからと購入して失敗したくはないですよね。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』がAmazonや楽天で低価格の製品は本当に買って良いものなのか徹底検証しました!
格安のコンセント直差しモバイルバッテリーは買い?

一台あれば、PCや携帯などのバッテリー切れの心配が解消されるモバイルバッテリー。プラグ付きは充電器代わりにもなるので便利。また、余計な荷物も不要になります。
しかし、種類も多くなってきている中で、「急速充電対応のはずが充電速度が遅い」など、その性能が気になるといった不安の声も見られます。
そこで『家電批評』2021年11月号では、Amazonや楽天で購入しやすい5000円程度のプラグ付きモバイルバッテリー7製品をピックアップ。内蔵バッテリーや電源プラグを差した状態での給電力などを比較検証しました。
プラグ付きモバイルバッテリー7製品を比較!

テストでは、残電気量を一定にしたiPhone8とiPad Pro11を用意。USBポートはiPhone8で、CポートはiPad Pro11を1つずつ、または2つ同時に接続した時の出力数をチェッカーを用いて計測し、高いものを高評価としました。
また、コンセントに差した状態でも同様に計測。さらに、公式スペックどおりの容量があるかも計測しました。
この記事では、その結果高評価となった上位4製品を紹介します。
バッテリーとしても充電器としても安定の「アンカー」
アンカー
PowerCore
Fusion 10000
実勢価格:4790円
サイズ・重量:82×82×35mm・約278g
入力:100-240V 0.7A 50-60Hz
USB-A 出力:5V=2.4A
USB-C 出力:5V=3A/9V=2.22A
合計最大出力:20W (USB-Cポート単体充電時)、15W (2ポート同時充電時)
容量:9700mAh
▼内蔵バッテリーの検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):◎(19.3W)
最大出力数/USBポート:○(9.0W)
同時給電時合計W数:◎(16.3W)
重さ:○(約278g)
▼電源プラグを差した状態の検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):◎(19.3W)
最大出力数/USBポート:△(7.1W)
同時給電時合計W数:○(13.3W)
容量:○(5484.2/9700mAh ロス率:43.5%)
Amazonでも評価の高かったアンカー「PowerCore Fusion 10000」がS評価でベストバイに。1ポート単独も2ポート同時給電も出力数も高く、バッテリーとしても充電器としても一番安定した性能を発揮しました。他製品が多く出る中でトップの座を譲りませんでした。急速充電にも対応していて、自信を持っておすすめできる製品です。
ポイント1:ポート数は2つ

ポートはUSBType-CとUSBType-Aの2つ。USBType-Cは高速充電を可能にしたPD(パワーデリバリーの略称)対応。USBType-AもQuick Charge対応なので幅広い端末で充電できます。
ポイント2:直接コンセントに差せる

本体底面のコンセントに直接差せるため、バッテリーの充電もしやすいです。また、コンセントに差したまま充電すると、充電器としても使えます。
外ではモバイルバッテリーとして、室内では充電器として、出張や旅行などもこれ一台で充電周りの悩みを解消できそうです。
アンカーの性能に引けを取らない「キョーカ」
キョーカ
KYOKA
V33 PowerBank 9600
実勢価格:3580円
▼内蔵バッテリーの検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):○(17.2W)
最大出力数/USBポート:◎(10.6W)
同時給電時合計W数:○(15.5W)
重さ:○(約248g)
▼電源プラグを差した状態の検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):○(14W)
最大出力数/USBポート:△(7.1W)
同時給電時合計W数:○(14.2W)
容量:○(5553.5/9600mAh ロス率:42.2%)
A評価となったのは、キョーカ「KYOKA V33 PowerBank 9600」。最大出力数はアンカーに劣るものの、性能的には引けを取りません。買って十分満足できる製品です。
バッテリーとしては十分な性能を発揮「zepan」

zepan
PD-15
実勢価格:3280円
▼内蔵バッテリーの検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):○(17.2W)
最大出力数/USBポート:◎(10.5W)
同時給電時合計W数:○(14.4W)
重さ:△(約318g)
▼電源プラグを差した状態の検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):△(10.8W)
最大出力数/USBポート:△(3.9W)
同時給電時合計W数:△(10.2W)
容量:◎(10386.7/15000mAh ロス率:30.8%)
バッテリーとしては十分な性能を発揮したzepan「PD-15」もA評価に。しかし、充電器としてはほぼ半分の性能しか出ないのがネックでした。
トップクラスの出力数「OMKUY」
OMKUY
D1
実勢価格:4380円
▼内蔵バッテリーの検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):◎(19.2W)
最大出力数/USBポート:◎(10.6W)
同時給電時合計W数:○(14.1W)
重さ:△(約325g)
▼電源プラグを差した状態の検証結果
最大出力数/Cポート(PD18W):△(13.3W)
最大出力数/USBポート:×(5.0W)
同時給電時合計W数:○(14.3W)
容量:△(7622.4/15000mAh ロス率:48.9%)
OMKUY「D1」は、他製品と比べてもトップクラスの出力数でA評価に! しかし一番重いのと容量ロス率がマイナスポイントになりました。
まとめ
最後に、検証で気になったポイントを3つまとめてみました。
1:コンセントに差すと充電速度が遅くなる

全商品ともコンセントに差すと出力数が低下する傾向があるため、早く充電したいときはバッテリーで充電するのがオススメです。
2:本体内蔵ケーブルは充電速度が遅い

本体内蔵ケーブルを使用しての充電は、ほぼ半分の出力数しか出ないので注意。急速充電対応コードを用意しましょう。
3:壁コンセントに差しづらい

全製品とも重さは気になるポイント。重さで製品が傾くので、直接壁コンセントに差す際は注意しましょう。
以上、プラグ付きモバイルバッテリーのテストで高評価だった4製品の紹介でした。
今回は、複数あるポートそれぞれの最大出力値を中心に測りましたが、ポート1つ使用時も、2つ使用時もアンカーが安定した給電力を発揮。最もオススメできる製品であることが実証されました。
ぜひ、チェックしてみてくださいね。
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