アウトドアにも災害時にも活躍するポータブル電源とは?
ここ数年、多くの自然災害が発生しています。
災害発生時に必要となるものは、安全の確保、食事の確保、トイレの確保、そして「電源の確保」です。
安否確認や情報収集のためにも欠かせないスマホの充電はもちろん、真夏や真冬に災害が起きて停電すると、熱中症や低体温症などの恐れもあり、家電の使用が有効な場合もあります。
災害に詳しい和田氏によると、「実際の避難生活で多いのは、避難所の周辺に車を停めて食料の配給を受けたり、トイレは避難所で、というパターン。車からも電源は取れますが、使いすぎるとバッテリーが上がる恐れがあるので、ポータブル電源を併用するのが賢い選択です」とのこと。
▼近年発生した主な災害
でも、ポータブル電源は製品やサイズがたくさんあって、どれを選べばいいか迷ってしまいませんか?
大容量バッテリーモデルはパワーがあるけれど、重くて荷物の負担になるのがデメリット。逆に、小型モデルは携帯しやすいのがメリットですが、バッテリー容量は小さくなります。
というわけで、家電批評編集部が選ぶ災害対策用のポータブル電源(ポタ電)は、「車や歩きでギリ持ち運べる中容量タイプ」です。
そこで今回は、防災用品としても注目されている「ポータブル電源」のうち、ギリギリ持ち運べる800wh前後クラスの人気製品を集めて、実容量の測定や充電スピード、使い勝手などを徹底検証。その結果をランキング形式で紹介します!
ポータブル電源の選び方は?
災害で停電が起こった際に活躍するのがポータブル電源(ポタ電)です。モバイルバッテリーの何倍もの電気を蓄えられ、AC出力ポートを使えば、家にある電化製品をそのまま使用することが可能。1台備えておけば緊急時も安心です。
そこで、まずは、災害時に役立つ「ポータブル電源の選び方」を紹介します。
災害時に役立つ「ポータブル電源の選び方」4つのポイント
選び方1:バッテリーの容量「持ち運べる重さとサイズで選ぶ」
【小容量タイプ】(〜500Wh):約2~5kg
短時間の停電対策にはアリです。
【中容量タイプ】(600〜800Wh):約6〜12kg」
中容量タイプは、災害時に持ち運べる重さです。
【大容量タイプ】(1000Wh〜):約15~20kg
自宅避難の人向けです。
ポータブル電源で電化製品をどれだけの時間使用できるのかは、その「容量」と「出力」で決まります。
1000Wh〜の大容量タイプであれば使用時間も長く、またドライヤーなど1200W以上の出力が必要な電化製品も使用可能です。しかし、重たいので災害時に持ち運ぶのは難しい……。
そこで今回編集部が選んだのが、「ギリ持って行ける800Wh前後の中容量タイプ」。避難時に最低限必要な電化製品を数日は稼働できるサイズです。
800Wh前後で使用できる家電製品の使用時間の目安
選び方2:災害時に役立つ機能「自動給電切り替え機能にも注目する」
災害時や突然起こる停電時に役立つのが「自動給電切り替え機能」。コンセントと家電製品の間にポタ電を接続しておくだけで、停電時は自動的に電源がバックアップされ安心です。
普段からこの機能でポタ電を稼働することで、常に充電された状態を維持でき、災害時に慌てません。
選び方3:ソーラーパネル充電対応「災害の長期化への備えよう」
パネルを広げる場所は必要ですが、ソーラーパネルから充電できれば、避難生活が長期化したときも安心。夏なら数時間でフル充電も可能です。
800Whの容量ならば、ソーラーパネルを使えばほぼ1日でフル充電が可能で安心です。
選び方4:バッテリー電池の種類「リン酸鉄リチウムイオン電池は寿命が長くて安全」
より安全性が高い「リン酸鉄リチウムイオン電池」を選ぶのがおすすめ。充放電サイクルがリチウムイオン電池の8〜10倍と長寿命化が飛躍的に進化しました。
電池の寿命を考えればリン酸鉄リチウムの一択。長持ちなので、気軽に日常使いもできます。
ポータブル電源の検証テストの方法は?
今回は、災害時に持ち運べる中容量のポータブル電源6製品をピックアップ。以下の7つのポイントで検証しました。
テスト1:実容量
フル充電したバッテリーのAC電源ポートで規定数の電球を点灯さ
テスト2:充電速度
バッテリーを空にした状態でコンセントから一定時間充電し、専用の計測器で充電量を測定。実容量に対する充電量の割合(充電率)を評価しました。
テスト3:AC定格出力
定格出力とは継続して安全に給電できる最大出力のこと。ここではACポートの定格出力(公称値)で評価し、定格通りの出力であるかを確認しました。
テスト4:携帯性
本体の重量、持ち運びやすさ、
テスト5:付加機能
LEDライト、ワイヤレス充電、アプリ機能、自動給電切替機能、ソーラーパネルからのUSB充電などをチェックしました。
テスト6:操作性
液晶や操作パネルの視認性や操作性、操作のわかりやすさなどを編集部が総合的に評価しました。
テスト7:出力ポート数
ACポートの数とUSBポートの種類と数で採点。USB-Cポートが2口以上ある製品は加点しています。
実容量やAC出力などは使う家電製品や条件等によっては公称値通りとならない場合があります。そのため本検証はすべて同一条件にて測定しました。
それでは、中容量ポータブル電源6製品のランキングを発表します!
ポータブル電源のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、ポータブル電源のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アンカーSolix C800 Portable Power Station
|
|
1200Wの高出力/持ち運びしやすいダブルグリップ/LEDライトや収納スペース付き/アプリでの遠隔操作 |
37.1cm(約) |
20.5cm(約) |
25.0cm(約) |
5(定格出力1200W) |
2 |
2 |
||||||||
EcoFlowRIVER 2 PRO
|
|
約8kgの軽さで持ち運びラクラク/1時間でフル充電/自動給電切替(EPS)機能搭載/アプリでの遠隔操作 |
26.9cm |
22.6cm |
25.9cm |
4(定格出力800W) |
3 |
1 |
||||||||
JVCケンウッドVictor BN-RF800
|
|
操作パネルの表示がわかりやすい/安心の自動給電切り替え機能/ソーラーパネルはUSBポート付き |
330mm |
246mm |
207mm |
3(定格出力700W) |
2 |
2 |
||||||||
PowerArQS7
|
|
ワイヤレス充電機能/実用量率が優秀 |
31.4cm |
21.2cm |
23.0cm |
5(定格出力700W) |
2 |
2 |
||||||||
UGREENPowerRoam 600 (GS600)
|
|
コンパクトなサイズ/専用アプリで遠隔操作が可能/LEDライト搭載 |
31.0cm |
19.0cm |
24.0cm |
5(定格出力600W) |
2 |
2 |
||||||||
Jackery708 (PTB071)
|
|
クラス最軽量、最小サイズ |
30.0cm |
19.2cm |
19.1cm |
2(定格出力500W) |
2 |
1 |
【1位】アンカー「Solix C800 Portable Power Station」
- アンカーSolix C800 Portable Power Station
- 実勢価格: ¥56,741〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥56,741〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥98,827〜
- 実容量
- 充電速度
- 携帯性
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
1200Wの最高出力!特に車での避難におすすめ
ポータブル電源のおすすめランキングでベストバイを獲得したのは、アンカー(Anker)「Solix C800 Portable Power Station」です。
ほぼすべてのテスト項目で高評価を獲得。そしてなんといっても他製品と比べて頭ひとつ抜けていたのが、最大出力1200Wというこのクラスでは最高水準のハイパワーです。
これなら1000W程度の電気ケトルや小さめの電子レンジであればギリギリ使用できそうです。実容量も640Whと今回テストした6製品中トップで、充電スピードも1時間の充電で90%以上の充電率と、電源としてかなりの高性能だといえます。
ちょっと気になるのは10kgを超える重さと、約幅37×高さ25cmというやや大きめのサイズ。持ち運びやすいダブルグリップ仕様で携帯性にも配慮されているものの、長時間手で持ち運ぶのはかなり厳しそう。災害時の活用法としては、車に積んで移動し車中での利用がよさそうです。
災害時に役立つ機能も多数搭載。一般的なポータブル電源は60〜80%の充電率で保管しなければなりませんが、このモデルなら100%の満充電での保管が可能で緊急時に電力を最大限に活用できます。
また、前面の大型のLEDライトは停電時には照明にもなります。出力ポート数はACが5口、USB Type-A(USB-A)が2口、USB Type-C(USB-C)が2口、シガーソケットが1口と家族で使用するにも安心の数。
大型で明るい液晶表示や、操作や表示のわかりやすさ、専用アプリでの遠隔操作などにより操作性や付加機能の評価も良好。使用済みポータブル電源の回収サービスも行っており、今回のベストにふさわしい一台です。
- おすすめポイント
-
- 1200Wの高出力
- 持ち運びしやすいダブルグリップ
- LEDライトや収納スペース付き
- アプリでの遠隔操作
- がっかりポイント
-
- 10kg超えの重さとサイズ
- 幅
- 37.1cm(約)
- 奥行
- 20.5cm(約)
- 高さ
- 25.0cm(約)
- 重量
- 10.5kg(約)
- AC出力
- 5(定格出力1200W)
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- 型番
- ANKER SOLIX C800 PORTABLE POWE
▼実測値
- 実容量:640Wh
- 充電率(1時間):91.1%
- 実重量:10.56kg
Ankerはなんといってもバッテリー自体の性能が優秀なんです。ハイパワーで、しかもなかなか劣化しません。ただちょっと重いので、災害時に車で避難するならばベストな製品ですね。
今回テストしたポータブル電源の実測値
アンカー「Solix C800 Portable Power Station」は、実容量とAC出力値で今回テストした6製品中ベストを獲得。災害時も安心の10ポート搭載で使い勝手もいいです。
※「1時間の充電率(%)」は、コンセントからの電力すべてが充電されたと仮定した際の数値です。充電される際の電力ロスは考慮しておりません。
800Whの中容量タイプでは最高水準となる1200Wの高出力が圧倒的! 機能も充実で文句なしのベストバイです。
LEDライト&収納スペース付きで使い勝手優秀!
災害時に役に立つ大型のLEDライトを本体前面に搭載。明るさも3段階に切り替え可能と使い勝手も優秀です。また、天面が収納スペースになっていてケーブル類を入れるのにも便利。スマートフォンの充電ケーブルも緊急用に入れておきましょう。
アプリからの遠隔操作も可能
専用のアプリを使えば、スマホを使って遠隔での操作が可能。充電・給電状況が一目でわかり、充電スピードの操作もスマホからできちゃいます。Wi-FiとBluetooth接続、どちらにも対応している点も優秀です。
持ち運びやすいダブルグリップ仕様で携帯性も合格
10kg超えの重さがやや気になる印象のAnkerですが、それをカバーするのがダブルグリップ仕様のハンドル。両手で持てるので10kg超の重さをさほど感じません。2人での持ち運びにも最適です。
高性能な分、大柄なので車中心の避難向け
やはり10kgオーバーの重さと、ややスペースをとる約37cmの幅広サイズは気になるところ。長時間持ち運ぶには重いので、手で持ち運ぶのではなく、車に積んで移動するのがベターです。
性能はできるだけ落とさずに、軽量化&小型化に期待したいです!
【対応ソーラーパネル】Anker「531 Solar Panel (200W)」
Anker
531 Solar Panel (200W)
実勢価格:¥69,990
サイズ 格納時:W60.2×D6.0×H57.0cm、展開時:W213.0×D2.0×H60.2cm
重量:約9.2kg
対応ソーラーパネルは、Anker「531 Solar Panel(200W)」です。
最大200Wと高出力ながら、4枚構造でコンパクトに折りたためます。高い防塵・防水機能を搭載し、太陽位置に合わせて3段階に本体角度を調節可能です。
▼充電率
1時間で約11.7%(約90wh)の充電率。優秀です。
▼折りたたみ時
【2位】EcoFlow「RIVER 2 PRO」
- EcoFlowRIVER 2 PRO
- 実勢価格: ¥41,740〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥47,136〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥41,980〜
- 実容量
- 充電速度
- 携帯性
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
脅威の充電スピード! 持ち運びやすさも抜群
ポータブル電源のおすすめランキングで2位を獲得したのは、A評価のEcoFlow(エコフロー)「RIVER 2 Pro」です。
“手で持って歩く”ことを想定してデザインされたようなコロンとした形状で、重さも約8kgと1位のAnkerより2kg軽量。体感レベルですぐわかる軽さです。
片手で持ちやすいハンドルの形状も特徴的。別売りの専用ロールトップリュックを使えば、両手も空いてますますラクに運べるので、災害時に“歩いて持ち運ぶ”という点では、こちらの製品がベストです。
実容量は600Whとまずまずの評価ですが、充電スピードは1時間でフル充電と6製品中トップ。充電を忘れていても、サクッと1時間でチャージできるのは助かりますよね。
また、USB-Cポートから電源本体を充電できるのもポイント。電源ケーブルの受け口がある背面に手を伸ばさずとも、前面から本体を充電できます。
さらに、アンカー同様に家のブレーカーが落ちても自動的にバッテリー電源に切り替わる自動給電切り替え(EPS)機能を搭載。夜間に停電が発生しても、最低限の家電を稼働させ続けることができ安心です。
スイッチ類の使いやすさや液晶表示のシンプルさは高評価ですが、USB-Cポートが1つのみなのは残念でした。とはいえ、高性能でAnkerより軽量。災害時に持って運べるポタ電が欲しいならばこちらがおすすめです。
- おすすめポイント
-
- 約8kgの軽さで持ち運びラクラク
- 1時間でフル充電
- 自動給電切替(EPS)機能搭載
- アプリでの遠隔操作
- がっかりポイント
-
- USB-Cポートが1口しかない
- 幅
- 26.9cm
- 奥行
- 22.6cm
- 高さ
- 25.9cm
- 重量
- 7.8kg(約)
- バッテリー容量
- 768Wh
- DC出力
- シガーソケット×1
- DC5521出力
- 2(最大120W)
- AC出力
- 4(定格出力800W)
- USB-A出力
- 3
- USB-C出力
- 1
- 型番
- RIVER 2 PRO
▼実測値
- 実容量:600Wh
- 充電率(1時間):100%
- 実重量:8.07kg
この重さだったら歩いて持ち運べそうな点は高評価! 充電速度の速さは災害時には必要な機能です。
USB-Cポートでも充電も可能で充電速度優秀!
コンセントからの充電が高速なだけではなく、他製品とは異なりUSB-Cポートで電源本体への充電ができます。また、前面から充電できる点も優秀です!
唯一、残量ゼロ状態から1時間で100%まで充電できました。コンセント充電に強みのあるポータブル電源といえます。
USB-Cポートは1つだけ
USB-Aポートは3つなのに、USB-Cはなぜ1つなのか……。せっかくCポートからの充電機能があるならもう1口欲しいところです。
アプリでの遠隔操作もOK
EcoFlowアプリでスマホからリモート管理が可能。充電レベルの表示や充電速度の調節が指先ひとつでできます。Wi-Fi接続、Bluetooth接続のどちらにも対応しています。
【対応ソーラーパネル】EcoFlow「220W 両面受光型ソーラーパネル」
EcoFlow
220W 両面受光型ソーラーパネル
実勢価格:¥69,300
サイズ 展開時:W183.5×D2.5×H82.0cm
重量:約9.5kg
対応ソーラーパネルは、EcoFlow「220W 両面受光型ソーラーパネル」です。
収納バッグがパネルスタンドになって便利ですが、やや大きくて重いのが難点。パネル表面だけでなく裏面からも太陽光を取り込めるため発電量が優秀です。
▼充電率
1時間で約13%(約100Wh)の充電率。優秀です。
▼折りたたみ時
【3位】JVCケンウッド「Victor BN-RF800」
- JVCケンウッドVictor BN-RF800
- 実勢価格: ¥98,098〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥119,980〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥102,850〜
- 実容量
- 充電速度
- 携帯性
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
持ち運ぶには重いが操作性は抜群!
ポータブル電源のおすすめランキングで3位は、JVCケンウッド「Victor BN-RF800」です。
国内ブランドの本製品、実容量や充電スピード・最高出力は他製品並みですが、操作性ではトップ。
液晶画面が大きく明るさも2段階切り替え可能、操作パネルも日本語表記で文字が大きいなど、高齢者でも扱いやすそうです。
また、災害時に活躍する自動給電切り替え機能、LEDライト搭載などの機能面も充実しています。
難点は11kgという重さと大きなボディサイズ。災害時に持ち運ぶのはちょっと大変そうです。
- おすすめポイント
-
- 操作パネルの表示がわかりやすい
- 安心の自動給電切り替え機能
- ソーラーパネルはUSBポート付き
- がっかりポイント
-
- 11kg超の重さで持ちにくい
- 幅
- 330mm
- 奥行
- 246mm
- 高さ
- 207mm
- 重量
- 11kg(約)
- バッテリー容量
- 806Wh/252000mAh
- 入力
- AC:100V AC 50/60Hz 1225W/DC:12V-28V DC 240W
- 充電時間
- AC入力使用時:2.5時間(約)/シガーアダプター使用時:12時間(約)
- AC出力
- 3(定格出力700W)
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- 型番
- BN-RF800
▼実測値
- 実容量:610Wh
- 充電率(1時間):53.3%
- 実重量:11.21kg
高齢者にもやさしい日本語表記
パネル表示の見やすさはダントツ。文字がデカくて日本語表記。液晶画面も大きくて、使いやすさ抜群です!
重くて持ち運ぶのはギリギリ……
とにかくデカっ&重っ! 取っ手は太くて持ちにくいですが頑丈そう。このボディを災害時に運ぶのは難しそうです。
【対応ソーラーパネル】Victor「BH-SV180」
Victor
BH-SV180
実勢価格:¥69,740
サイズ 格納時:W55.0 ×D4.5×H51.0cm、展開時:W189.6×D2.5×H55.0cm
重量:約5.3kg
対応ソーラーパネルは、Victor「BH-SV180」です。
充電量は1時間で約80Whと標準的ですが、スマホを直接充電できるUSB端子が2口付いており便利です。
▼充電率
1時間で約9.9%(約80Wh)の充電率。良好です。
▼折りたたみ時
【4位】PowerArQ「S7」
- 実容量
- 充電速度
- 携帯性
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
実容量率トップ! だが使い勝手に難あり
ポータブル電源のおすすめランキングで4位は、PowerArQ「S7」です。
実容量率は85.2%とトップ! しかし、充電スピードは1時間の充電で220Wh(充電率約30.7%)とあまり振るわず……。ぜひ改善してほしいところです。
ワイヤレス充電機能や2段階切り替え可能なLEDライト、ソーラーパネルから直接スマホを充電できるなど、機能は充実しています。
ただ、残量表示のわかりづらさなどから使い勝手は他製品にやや劣る印象でした。
- おすすめポイント
-
- ワイヤレス充電機能
- 実用量率が優秀
- がっかりポイント
-
- 充電速度が遅い
- 幅
- 31.4cm
- 奥行
- 21.2cm
- 高さ
- 23.0cm
- 重量
- 9.5kg
- バッテリー容量
- 716Wh
- DC出力
- シガーソケット×1
- DC5521出力
- 2(最大120W)
- ワイヤレス充電
- 15W(最大)
- AC出力
- 5(定格出力700W)
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- 型番
- PA70-OD
▼実測値
- 実容量:610Wh
- 充電率(1時間):30.7%
- 実重量:9.41kg
デザインや機能的に、どちらかといえばキャンプ向け。ただ災害時にもワイヤレス充電は魅力です。
便利なワイヤレス充電対応で付加機能は合格!
スマホの充電に便利なワイヤレス充電機能(15W対応)付き。災害時にもし充電ケーブルがなくても充電ができるというのは安心ポイントです。
充電残量は目盛だけで操作性はいま一歩
充電残量が目盛り表示だけしかないのはマイナスポイント。非常時に正確な数値がわからないのは不安です。
また、9kg超えの重さにこの華奢なハンドルで大丈夫なのか不安……。取っ手が壊れたら電源抱えて避難するしかありません。
【おすすめ対応ソーラーパネル】PowerArQ「Solar 210W ソーラーパネル」
PowerArQ
Solar 210W ソーラーパネル
実勢価格:¥59,400
サイズ 格納時:W68.6×D2.2×H55.2cm、展開時:W166.6×D0.5×H68.6cm
重量:約7.05kg
対応ソーラーパネルは、PowerArQ「Solar 210W ソーラーパネル」です。
直接スマホを充電できるUSB端子付きの製品。本体との接続にMC4ケーブルを介するなど、接続方法がわかりにくいのが難点でした。
▼充電率
1時間で約2.8%(約20Wh)の充電率※です。
※他機種とは異なる天気で測定。なお、同時計測したアンカーは約20Wh(約2.6%)でした。
▼折りたたみ時
【5位】UGREEN「PowerRoam 600(GS600)」
- UGREENPowerRoam 600 (GS600)
- 実勢価格: ¥90,630〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥90,630〜
- 実容量
- 充電速度
- 携帯性
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
コンパクトさは魅力だけど仕様は改善が必要
ポータブル電源のおすすめランキング5位は、UGREEN「PowerRoam 600 (GS600)」です。
コンパクトで省スペースなポタ電ですが、重さは9kg超えと意外とズッシリ……。充電スピードは6製品中3位と健闘しています。
しかし、操作パネルは文字が小さく英字表記なので、老眼にはまるで見えません。また、ハンドルの作りなど使い勝手の面で評価が下がってしまいました。
- おすすめポイント
-
- コンパクトなサイズ
- 専用アプリで遠隔操作が可能
- LEDライト搭載
- がっかりポイント
-
- 操作パネルの表示がわかりにくい
- 幅
- 31.0cm
- 奥行
- 19.0cm
- 高さ
- 24.0cm
- AC出力
- 5(定格出力600W)
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- 型番
- POWERROAM600
▼実測値
- 実容量:510Wh
- 充電率(1時間):73.5%
- 実重量:9.26kg
この容量のリン酸鉄リチウムでコンパクトなサイズは高評価ですが、使い勝手はイマイチです。
出力は豊富だが、他社とは異なる使い勝手
ポートは豊富なので満点評価ですが、AC出力は他社とは異なり、本体右側面に配置。しかも、2極用と3極用に分かれる珍しい構成です。
ハンドル位置や操作パネルの文字表記は要改善
天面のど真ん中になぜ持ち手を付けたのか謎。特に持ちやすくもなく、上には何も置けずに不便です。
また、災害時は使い慣れていない人もポタ電を使うかもしれません。そう考えると操作パネルの文字表記は要改善です。
【対応ソーラーパネル】UGREEN「ソーラーパネル 200W(SC200)」
UGREEN
ソーラーパネル 200W(SC200)
実勢価格:¥49,800
サイズ 格納時:W54.0×D7.0 ×H64.0cm、展開時:W238.0×D3.1×H54.0cm
重量:約8.5kg
対応ソーラーパネルは、UGREEN「ソーラーパネル 200W(SC200)」です。持った感じはやや重い印象ですが、折りたたみ時にマグネットで確実に閉じられます。
▼充電率
1時間で約6.8%(約45Wh)の充電率※です。
※他機種とは異なる天気で測定。なお、同時計測したアンカーは約20Wh(約2.6%)でした。
▼折りたたみ時
【6位】Jackery「708 (PTB071)」
- Jackery708 (PTB071)
- 実勢価格: ¥43,000〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥76,050〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥43,000〜
- 実容量
- 充電速度
- 携帯性
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 操作性
- 付加機能
スペック不足は否めないが驚きの軽さ!
ポータブル電源のおすすめランキング6位は、Jackery「708 (PTB071)」です。
今回の6製品中でJackeryだけがリチウムイオンバッテリーのモデル。やや不利な点は否めませんが、この容量帯では最軽量、最小サイズという点ではトップです。
しかし、充電スピードや最大出力値については、他製品と比べるとややパワー不足という結果となりました。
わかりやすい操作パネルと液晶表示は説明書を見なくてもほぼ理解できるので高評価。ただ、ACポートが2口、USB-Cポートが1口しかないのは、災害時にはちょっと不安が残ります。
Jackeryは4月に本製品に近い容量でリン酸鉄モデルを発売予定。性能に期待したいです。
- おすすめポイント
-
- クラス最軽量、最小サイズ
- がっかりポイント
-
- リン酸鉄リチウムを非採用
- ACポート2口では災害時に不安
- 幅
- 30.0cm
- 奥行
- 19.2cm
- 高さ
- 19.1cm
- AC出力
- 2(定格出力500W)
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 1
- 型番
- JACKERY ポータブルデンゲン 708
▼実測値
- 実容量:580Wh
- 充電率(1時間):26.8%
- 実重量:6.70kg
リチウムモデルなので比較が難しいですが、パワーはないながら軽くて使い勝手がいい。最初の1台としてなら意外と買いですね。
最軽量・最小サイズモデルで携帯性優秀!
6.70kgと6製品のなかでは最軽量モデル。本体サイズも幅約30センチで保管にも場所をとりません。ハンドルも持ちやすくて本体に収まるタイプで優秀です。
災難時にAC2口ではやや不安......
シンプルでわかりやすい操作性やQC3.0対応のUSBは高評価ですが、ACポートが2口しかないのはさすがに災害時は不安です。1〜2人ならギリOKですが、3人以上なら2台必要。
【対応ソーラーパネル】Jackery「SolarSaga 200W JS-200C」
Jackery
SolarSaga 200W
JS-200C
実勢価格:¥86,600
サイズ 格納時:W61.5×D4.0 ×H55.2cm、展開時:W234.0×D2.5×H55.2cm
重量:約8.0kg
対応ソーラーパネルは、Jackery「SolarSaga 200W JS-200C」です。広げると幅約234cmとなかなかの大きさながら、折りたたみやすさが高評価でした。
▼充電率
1時間で約8.5%(約60Wh)の充電率。良好です。
▼折りたたみ時
ポータブル電源のテストのまとめ
以上、災害時におすすめの中容量ポータブル電源6製品のテスト結果でした。
今回ベストバイを獲得したのは、アンカー「Solix C800 Portable Power Station」。実容量も充電速度も最大出力もすべて高評価。電源としての性能はもっとも優秀でした。緊急時に頼れるハイスペック製品です。
アウトドアにも災害時にもおすすめの中容量ポータブル電源。性能の高さと持ち運べる携帯性がポイントです。本記事を参考に、自分に合った一台を探してみてください。
ポータブル電源のおすすめ
アンカー
Solix C800 Portable Power Station
ポータブル電源の売れ筋ランキングもチェック!
ポータブル電源のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
災害時の電源は限られているので、スマホの充電に加え、寒さや暑さ対策用にも最低限必要です。