今、ポータブル電源に注目すべき理由とは?
災害時などの電源の確保に役立つポータブル電源(ポタ電)。年々深刻化する自然災害への備えになるだけでなく、アウトドアシーンやテレワークでも活躍します。
ポータブル電源があれば、安否確認や情報収集のためにスマホなどの通信端末の充電はもちろん、扇風機や電気毛布などを動かすことも可能です。真夏や真冬の災害では、空調家電が使えないと熱中症や低体温症などで生命を脅かされる恐れもあるので、ポータブル電源があれば心強いです。
ちなみに、1000Whクラスのポタ電なら、リビング用の扇風機(20〜50W)を約15〜30時間、1人用の電気毛布(約50W)も同様に約15時間動かせます。その他にも大容量かつ大出力の電源が確保できれば、周囲の人のサポートにもなるでしょう。
なお、車からも電源は取れますが、使いすぎるとバッテリーが上がる恐れがあります。車は移動手段を兼ねていることも考えるとポータブル電源をメインで使用するべきです。
でも、ポータブル電源は製品やサイズがたくさんあって、どれを選べばいいか迷ってしまいませんか?
そこで今回は、雑誌『家電批評』編集部が自宅避難の観点から容量が1000Whクラスの製品を集め、実容量や充電スピード、使い勝手などを検証しました。
また、各メーカーから続々登場している携帯性を重視した200Whクラスの製品の実力もチェックしました。
災害大国・日本では「自主避難」に備えよう!
地震、津波、台風など、災害大国である日本は毎月のように災害が発生します。2024年は地震と同じぐらい大雨による災害が多く見られました。
▼2024年に起きた主な災害
※出典:総務省消防庁「令和6年災害情報一覧」
大きな地震のような大災害が発生した際には、避難指示に従い速やかに避難する必要がありますが、自宅に十分な備蓄があり、安全であると判断できる場合に有効なのが「自宅避難」です。
災害時の自宅避難には、ストレスを和らげたり、感染症のリスクを減らせたりといったメリットがありますが、そのためには水や電気などのライフラインを自前で用意する必要があります。
そこで活躍するのがポータブル電源です。
自主避難とは?
A. 災害時において、自宅に倒壊や焼損、浸水、流出の危険性がない場合に、そのまま自宅で生活を送る方法で す。下記の基準を満たしているか、しっかりと確認して判断しましょう。
<自主避難の基準>
・自宅の損壊が少ない
・自宅が倒壊や浸水する危険性がない
・近隣に火災や土砂災害などの 危険性がない
・ 自宅に十分な防災備蓄がある
ポータブル電源の選び方は?
ポータブル電源(ポタ電)は、モバイルバッテリーの何倍もの電気を蓄えられ、AC出力ポートを使えば、家にある電化製品をそのまま使用することができます。1台備えておけば緊急時も安心です。
そこで、まずは、災害時に役立つ「ポータブル電源の選び方」を紹介します。
災害時に役立つ「ポータブル電源の選び方」のポイント
選び方1:バッテリーの容量で選ぶ!
大容量タイプ:自宅避難にはコレ!
- 容量1000Wh〜
- 出力1200W〜1800W
容量・出力ともに大きいため、ドライヤーなどの1200W以上の出力が必要な電化製品もある程度の時間使用可能です。
しかし、大型で重たいため、急いで避難しなければならない状況には不向き。災害時でも、自宅避難ができる状況で活躍します。
中容量タイプ:車中避難向け
- 容量600~800Wh
- 出力600~1200W
大容量タイプと比べ、容量やポート数は一段下がるものの、数日なら必要最低限の電化製品を動かせます。
また、10kg前後とギリギリ持ち運べるので、車での避難に適しています。
800Wh前後で使用できる家電製品の使用時間の目安
小容量タイプ:普段使い向け
- 容量200Wh~500Wh
- 出力100~300W
大容量タイプや中容量タイプと比べ軽量なので、手軽に持ち運べる小型サイズです。その分、容量と出力は小さいので、スマホやPCの充電用として考えましょう。
アウトドアやテレワークでの使用目的で購入されることも多いタイプです。
選び方2:「自動給電切り替え機能」にも注目する
災害時や突然の停電時に役立つのがポータブル電源の「自動給電切り替え機能」です。
普段はコンセントと家電製品の間にポータブル電源を接続しておくことで、平常時はバッテリーが充電されると同時に家電に給電できる状態(パススルー)に。
その状態から停電などでコンセントからの給電が停止すると、自動的にポータブル電源からの給電に切り替わります。
選び方3:ソーラーパネル充電対応なら「災害の長期化」への備えにも
パネルを広げる場所は必要ですが、ソーラーパネルから充電できれば、避難生活が長期化したときも安心。夏なら数時間でフル充電も可能です。
ポータブル電源の比較方法は?
今回は大容量(1000Whクラス)と小容量(200Whクラス)をテスト!
1000Whクラスも200Whクラスも共通のテストを実施しました。
ただし、1000Whクラスは充電速度などの機能・性能を重視、200Whクラスは携帯性をより重視と、それぞれの特性を踏まえて採点しています。
テスト1:実容量
フル充電したバッテリーのAC電源ポートで規定数の電球を点灯さ
テスト2:充電速度
バッテリーを空にした状態からの一定時間の給電量とフル充電までの時間で評価しました。
テスト3:AC定格出力
定格出力とは継続して安全に給電できる最大出力のこと。ACポートの定格出力(公称値)を評価しました。
テスト4:出力ポート数
ACポートの数とUSBポートの種類と数で採点しました。
テスト5:携帯性
本体重量と持ち手の形状などから、持ち運びやすさを確認しました。
テスト6:操作性
操作のわかりやすさや液晶の視認性などを編集部が総合的に評価しました。
テスト7:付加機能
ワイヤレス充電やアプリ連携などが搭載されていると加点です。
それでは大容量(1000Whクラス)と小型(200Whクラス)のクラス別にランキングを発表します!
【1000Whクラス】ポータブル電源のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、ポータブル電源のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | ||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
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BLUETTIBLUETTI AORA 100
![]() |
|
充電性能はトップクラス/日本語表示でわかりやすい/付加機能が充実している |
340mm |
247mm |
317mm |
16kg(約) |
1152Wh |
4 |
1 |
4(定格出力1800W) |
リン酸鉄リチウムイオン電池 |
||||||||
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Jackeryポータブル電源 1000 New
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|
軽めで屋外でも使いやすい/実容量率はトップクラス |
327mm(約) |
224mm(約) |
247mm(約) |
10.8kg(約) |
1070Wh |
1 |
2 |
1500W (50/60Hz) / 3000W |
リン酸鉄リチウムイオン電池 |
||||||||
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アンカーAnker Solix C1000 Portable Power Station
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|
充電スピードが速い/多彩な出力ポートを搭載 |
376mm(約) |
205mm(約) |
267mm(約) |
12.9kg(約) |
1056Wh |
2 |
2 |
6(定格出力1500W) |
リン酸鉄リチウムイオン電池 |
||||||||
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EcoFlowDELTA 3 Plus
![]() |
|
本体の充電速度が速い/出力ポートが充実している |
398mm |
200mm |
284mm |
12.5kg(約) |
1024Wh |
2 |
2 |
6(定格出力1500W) |
リン酸鉄リチウムイオン電池 |
||||||||
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AVIOTAVIOT POWER PIECE PS-F1200
![]() |
|
日本語表示でわかりやすい/USBポートが充実している |
非公開 |
非公開 |
非公開 |
13kg(約) |
1008Wh |
4 |
2 |
4(定格出力1200W) |
リン酸鉄リチウムイオン電池 |
||||||||
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山善ELEIN ポータブル電源 YPB-RS 1200
![]() |
|
液晶画面が大きく見やすい/多彩なポートを搭載している |
428mm |
250mm |
285mm |
16kg(約) |
1024Wh |
4 |
2 |
4(定格出力1200W) |
リン酸鉄リチウムイオン電池 |
【1位】BLUETTI「BLUETTI AORA 100」
- BLUETTIBLUETTI AORA 100
- 実勢価格: ¥66,800〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥99,800〜
- 実容量
- 充電速度
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 充電性能はトップクラス
- 日本語表示でわかりやすい
- 付加機能が充実している
- がっかりポイント
-
- 本体が重くて持ち運びにくい
- 幅
- 340mm
- 奥行
- 247mm
- 高さ
- 317mm
- 重量
- 16kg(約)
- 容量
- 1152Wh
- USB-A出力
- 4
- USB-C出力
- 1
- AC出力
- 4(定格出力1800W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- AORA100
電力リフトモードに切り替えれば、一時的に2700Wまでの電熱線搭載の家電機器(ヒーターなど)を稼働させられます。
実容量
スペックの容量は1152Whで、実測の実容量は960Whです。公称値と比べ約83.3%という好成績で6機種中86%を出した製品に次いで2位を記録しました。
1000Whクラスとしては優れた実容量といえます。
充電速度
残量0%から充電をスタートして、充電開始直後の入力値は約1200Wと控えめですが、1時間後は「99%」まで残量が回復しました。
フル充電までは62分07秒となかなかの速さです。
AC定格出力
AC定格出力は、かなりの高出力となる1800W。小型の電子レンジや炊飯器などの幅広い家電を使えるのが魅力です。
また、電化製品の動作電圧を下げて定格消費電力が1800Wを超える家電を動かす「電力リフト(2700W)」機能も搭載しています(※)。
(※)電化製品の性能は低下します。
出力ポート数
USB Type-A(USB-A)ポートは4口と充実しているのに、PD対応のUSB Type-Cは1口だけしか搭載されていないのは少し残念です。
USB Type-Cタイプの機器が多い人は変換アダプターを用意しておくのがおすすめです。
また、ACは4口、DCは1口で、同クラスの標準レベルです。
操作性
液晶画面は小ぶりですが明るく、文字が大きいので視認性は優秀。
電源やAC・DCの切り替えボタンはスクエア形状で押しやすく、ボタン自体が発光してオンオフがわかりやすいのも便利です。
表記も日本語なので迷わず操作できます。
付加機能
本体の天部にワイヤレス充電機能を搭載していて、手軽にスマホを充電できるのは高評価です。
アプリ連携や自動給電切り替え、ソーラー充電対応などの標準的な便利機能に対応しています。
しかし、暗所で役立つLEDライト機能は搭載していません。
約16kgと重いが持ち手のグリップ感はよし
AC・DCのオンオフが遠隔で操作できる
「BLUETTIアプリ」とBluetooth接続することで、充電状態や電池残量などの状況を手軽かつ詳細に把握できます。
また、AC出力とDC出力のオン・オフの切り替えがワンタッチで遠隔操作できるほか、UPSモードや時間優先モードなどの本体の稼働モードも設定可能です。
対応する充電パネルは?
- BLUETTIBLUETTI PV200D ソーラーパネル
- 実勢価格: ¥58,963〜
収納時のスタンドを搭載
BLUETTI「BLUETTI PV200D ソーラーパネル」は耐熱、耐食などの耐久力の高いETFE素材を採用したパネルです。
公式の太陽光転換率は23.4%で、電力ロスが少ない充電を実現しています。
また、収納型スタンドを搭載しているため、展開するだけでサッと立てて充電可能です。
- 型番
- PV200
▼BLUETTI「BLUETTI AORA 100」の購入はこちら
【2位】Jackery「ポータブル電源 1000 New」
- Jackeryポータブル電源 1000 New
- 実勢価格: ¥76,890〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥76,890〜
- 実容量
- 充電速度
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 軽めで屋外でも使いやすい
- 実容量率はトップクラス
- がっかりポイント
-
- 出力ポート数が少なめ
- ボタンが小さくやや押しにくい
- 幅
- 327mm(約)
- 奥行
- 224mm(約)
- 高さ
- 247mm(約)
- 重量
- 10.8kg(約)
- 容量
- 1070Wh
- USB-A出力
- 1
- USB-C出力
- 2
- 出力ポート
- ACx3、USB-Cx2、USB-Ax1、シガーソケットx1
- AC出力
- 1500W (50/60Hz) / 3000W
- 充電時間
- 60分(約、最短)※専用アプリで超急速充電モード設定時
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- JACKERY ポータブルデンゲン 1000
片手でスムーズに持ち運べる重さとサイズです。
実容量
容量の公称値は1070Whで、実容量は920Whと十分。実容量率は約86.0%と、6台中トップの成績です。
付加機能
自動給電切り替え機能とパススルー機能、LEDライト搭載で急な停電も安心。アプリ連携もあります。
充電速度
フル充電までの時間は58分20秒で6製品中2位をマーク。30分間でも約6割も残量(表示容量)が回復していました。
出力ポート数
出力ポートはACが3口、DCが1口、USB Type-Aが1口、PD対応のUSB Type-Cが2口と、1000Whクラスとしてはやや少なめです。
約11kgと軽めでハンドルも持ちやすい
滑りにくいハンドルで形態や設置も優秀
ハンドルのグリップ部分には滑り止め加工があって、しっかりと握ることができました。本体にハンドルを収納できるのも〇です。
対応する充電パネルは?
- JackeryJackery SolarSaga 200W ソーラーパネル
- 実勢価格: ¥54,839〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥60,620〜
大きめサイズだがたたむとコンパクトに!
Jackery(ジャクリ)「Jackery SolarSaga 200W ソーラーパネル」を同社「PTB071」に充電した過去検証では、1時間で「約8.5%(約60Wh)」の充電率と、たたみやすい構造で「良好」の評価を獲得しました。
- 型番
- JS-200D
▼Jackery「ポータブル電源 1000 New」の購入はこちら
【3位】アンカー「Anker Solix C1000 Portable Power Station」
- アンカーAnker Solix C1000 Portable Power Station
- 実勢価格: ¥78,000〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥119,900〜
- 実容量
- 充電速度
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 充電スピードが速い
- 多彩な出力ポートを搭載
- がっかりポイント
-
- 実容量は他製品よりわずかに少ない
- 表示がシンプルで操作感は独特
- 幅
- 376mm(約)
- 奥行
- 205mm(約)
- 高さ
- 267mm(約)
- 重量
- 12.9kg(約)
- 容量
- 1056Wh
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- AC出力
- 6(定格出力1500W)
- 充電サイクル
- 3000回
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- A1761
性能には弱点らしい弱点は見当たりませんでした。
出力ポート数
DCは1口ですが、ACは6口と豊富で複数の家電製品を使用できます。USB Type-AとPD対応のUSB Type-Cも2口ずつ搭載しています。
充電速度
フル充電までの時間は58分31秒と速く、30分間の充電でも57%(本体表示)も回復していました。
AC定格出力
最大出力は家庭用コンセントと同じ1500Wとパワフル。SurgePad機能で2000Wまでの家電にも対応します。
実容量
公称値と比べた実容量率は83.3%と好成績。しかし、実容量は880Whと問題ないレベルですが他製品より控えめです。
付加機能
わかりやすい専用アプリ「Ankerアプリ」で充電・給電状況の確認や遠隔操作に対応。大きなLEDライト搭載で暗所の操作をサポートします。
アプリは視認性が高くスムーズに操作できました。
約13kgですがダブルグリップで携帯性はまずまず
表記がシンプルで操作は好みが分かれる
画面や本体表記は英語やアイコンによる必要最低限のもので、初めの内は迷いそう。一方、ボタンは丸型で指で押しやすいです。
▼アンカー「Anker Solix C1000 Portable Power Station」の購入はこちら
【4位】EcoFlow「DELTA 3 Plus」
- EcoFlowDELTA 3 Plus
- 実勢価格: ¥77,880〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥97,240〜
- 実容量
- 充電速度
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 本体の充電速度が速い
- 出力ポートが充実している
- がっかりポイント
-
- 実容量率はやや低め
- 付加機能は多くない
- 幅
- 398mm
- 奥行
- 200mm
- 高さ
- 284mm
- 重量
- 12.5kg(約)
- 容量
- 1024Wh
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- AC出力
- 6(定格出力1500W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- EFDELTA3P-JP-CBOX
1400Wで充電可能なので、タコ足での充電は避けましょう。
出力ポート数
ACが6口、DCが2口、USB Type-Aが2口、USB Type-Cが2口。総ポート数は全6機種中で最も多い12個と充実しています。
充電速度
フル充電までの時間は55分59秒で全6機種中で最速。また、30分間の充電率も63%でトップを記録しました。
実容量
実容量は810Whと1000Whクラスとしてはまずまず。ただ、実容量率は79.1%と他製品よりややロスが多いです。
付加機能
専用アプリはわかりやすく、充電状況を手軽に把握できます。ライト機能とワイヤレス充電は非搭載です。
本体は少し重めの12.5kgだが安定して持てた
液晶画面が大きくて視認性は高い
液晶画面やデジタル表示が大きく、明るいので視認性はバツグンでした。電源やAC・DCボタンが大きくて押しやすいです。
対応する充電パネルは?
- EcoFlowEcoFlow 220W 片面ソーラーパネルGen2
- 実勢価格: ¥69,300〜
ガイド機能で最適な角度がわかる
EcoFlow「EcoFlow 220W 片面ソーラーパネルGen2」は、パネル本体に太陽光の角度がわかるガイド機能と30~60度に調節できるスタンドが付いていて、最適な角度で手軽に設置できます。
IP68の防水・防塵規格対応で水や汚れにも強いです。
▼EcoFlow「DELTA 3 Plus」の購入はこちら
【5位】AVIOT「AVIOT POWER PIECE PS-F1200」
- AVIOTAVIOT POWER PIECE PS-F1200
- 実勢価格: ¥124,219〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥129,800〜
- 実容量
- 充電速度
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 日本語表示でわかりやすい
- USBポートが充実している
- がっかりポイント
-
- 本体への充電速度は遅い
- 付加機能は多くない
- 幅
- 非公開
- 奥行
- 非公開
- 高さ
- 非公開
- 重量
- 13kg(約)
- 容量
- 1008Wh
- USB-A出力
- 4
- USB-C出力
- 2
- AC出力
- 4(定格出力1200W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- PS-F1200-NV
他機種は1000〜1400Wで充電されますが、アビオット「AVIOT POWER PIECE PS-F1200」は700Wほど。充電速度は遅めです。
出力ポート数
USB Type-Aが4口、PD対応のUSB Type-Cが2口と充実しています。USBで充電する小型家電に強いです。
操作性
液晶画面は明るくて見やすく、日本語表示なので迷わずに操作できました。
実容量
公称の容量は1008Whで、実容量は820h。実容量率は約81.3%で平均以上です。
充電速度
急速充電時でもフル充電まで92分50秒と、他製品と比べ時間がかかりました。
本体は約13kgで運ぶのは少し大変
【6位】山善「ELEIN ポータブル電源 YPB-RS 1200」
- 山善ELEIN ポータブル電源 YPB-RS 1200
- 実勢価格: ¥128,000〜
- 実容量
- 充電速度
- AC定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 液晶画面が大きく見やすい
- 多彩なポートを搭載している
- がっかりポイント
-
- テストでの実容量率は低い
- 重くて持ち運びが厳しい
- 幅
- 428mm
- 奥行
- 250mm
- 高さ
- 285mm
- 重量
- 16kg(約)
- 容量
- 1024Wh
- USB-A出力
- 4
- USB-C出力
- 2
- AC出力
- 4(定格出力1200W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- YPB-RS1200
充電時の稼働音が他製品よりかなり大きいのも、個人的には気になってしまいました。
ポート数
USB Type-Aが4口、USB Type-Cが2口と豊富。ACポート4口は本体側面にあります。
充電速度
充電率は1時間後で88%と振るいませんでした。満充電まで80分48秒と時間がかかります。
実容量
公称値は1024Whで、実容量は780Wh。実容量率は76.2%と他製品より低めです。
操作性
本体の表記は英語で小さく、見にくさを感じました。液晶画面は大きくて問題ありません。
約16kgと重くて持ち運びは厳しい
【200Whクラス】ポータブル電源のおすすめは?
【1位】EcoFlow「RIVER 3」
- EcoFlowRIVER 3
- 実勢価格: ¥19,990〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥30,900〜
- 実容量
- 充電速度
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 充電性能は総じて優秀
- 液晶画面は明るく見やすい
- ポートの種類も充実
- がっかりポイント
-
- 付加機能は多くない
- 幅
- 255mm
- 奥行
- 212mm
- 高さ
- 113mm
- 重量
- 3.5kg(約)
- 容量
- 230Wh
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 1
- AC出力
- 2(定格出力300W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
実容量率が90%以上かつ、充電速度も速く、電源としての性能は高い水準にあります。
実容量
実容量は210Whでトップを逃しましたが、300Whクラスとしては十分です。
また、公称値の230Whに対しての実容量率が91.3%で文句なしの4製品中トップ。
ロス率が10%以下に抑えられているのは超優秀です。
充電速度
充電速度のテストでは残量0%の状態から30分後に57%まで回復しました。
そして、約57分49秒でフル充電を達成しており、充電スピードは検証機4製品のなかでもトップのスコアを記録しました。
携帯性
本体重量は約3.5kgと4製品中で最軽量で、片手でもそこまで重さを感じずに持ち運ぶことができました。
ただ、ハンドルが本体と一体化しているので片側に重心が寄ってしまうのと、ツルツルとした素材でホールド力が高くないのは気になりました。
ポート数
DCポートが1口、ACポートが2口なのは標準的です。
ただ、USB Type-Aが2口搭載されているのに、USB Type-Cは1口だけ。最近の小型家電はUSB Type-C端子で充電するモデルも多くなってきていることを考えると、USB Type-Aではなく「C」を2口にしてほしかった……。
操作性
画面はそこまで大きくありませんが、明るくて視認性は高いです。
また、残量や入出力W数などの基本的な項目のデジタル表示が大きいのもポイントです。
ただ、本体の端子やボタン部の表示が英語でやや小さいため、暗い場所だと少し迷いそうです。
付加機能
小型モデルですが、ソーラーパネル(別売り)の接続端子を搭載しています。
また、スマホによる専用アプリも用意されているので、離れていても充電状況を把握できました。
ただ、本体にLEDライトは非搭載。ワイヤレス充電にも対応していません。
約3.5kgと軽量!グリップはツルツルした素材
専用アプリは使いやすく夜でも確認しやすい
専用の「EcoFlowアプリ」を利用することが可能。残量や残り充電時間などの多彩な情報を手軽に確認できるほか、遠隔操作も可能です。
IP54の防塵防滴で故障リスクを軽減
バッテリーパックはIP54の防塵防滴規格に対応しています。また、耐火性・耐落下性も備えており、故障しにくい造りとなっています。
【2位】アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」
- アンカーAnker Solix C300 Portable Power Station
- 実勢価格: ¥27,400〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥34,990〜
- 実容量
- 充電速度
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 充電スピードはトップ
- 実容量と出力も高評価
- LEDライト搭載で夜も安心
- がっかりポイント
-
- ハンドルが少し持ちにくい
- 幅
- 164mm(約)
- 奥行
- 161mm(約)
- 高さ
- 240mm(約)
- 重量
- 4.1kg(約)
- 容量
- 288Wh
- USB-A出力
- 1
- USB-C出力
- 3
- AC出力
- 3(定格出力300W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- A1722
バッテリー性能的には1位のEcoFlow(エコフロー)「RIVER 3」とほぼ互角です。
充電速度
開始から30分後で160Wh、60分後で320Whといずれも4製品中トップ。フル充電までの時間も約65分20秒で2位でした。
出力ポート数
DCポートは非搭載ですが、ACポートが3口、USB Type-CがPD対応を含めて3口と充実しています。
実容量
公称値288Whに対して、実容量は230Wh。十分な性能ですが、実容量率は約79.9%と少しだけロス率は高めです。
付加機能
スマホの専用アプリで操作できるのが便利。3段階のLEDライト、ソーラーパネルの入力端子も搭載します。
約4.1kgで手はスッと入るが少し滑りやすい
ストラップで持ち運びがラクに!
付属のストラップを付けて肩掛けすることも可能です。
両手が使えるのは便利ですが、本体重量は約4.1kgと重いので、やや注意が必要です。
1000Whクラス同様操作の好みが分かれる
1000Whクラス製品のアンカー「Anker Solix C1000 Portable Power Station」と比べると機能が少なく、操作がシンプル。画面や本体表記の日本語化に期待したいです。
【3位】Victor「BN-RF250」
- VictorBN-RF250
- 実勢価格: ¥45,760〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥47,300〜
- 実容量
- 充電速度
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 日本語表示で操作しやすい
- 実容量は問題ないレベル
- がっかりポイント
-
- 充電スピードは遅め
- 付加機能は少ない
- 幅
- 250mm
- 奥行
- 178mm
- 高さ
- 145mm
- 重量
- 4㎏(約)
- 容量
- 256Wh
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 1
- AC出力
- 1(定格出力300W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄系リチウムイオン電池
- 型番
- BN-RF250
液晶画面は大きくて明るく、カラー表示なので視認性はバツグンでした。
操作性
入出力の切り替えボタンや端子などの表示が日本語なのでわかりやすいです。
実容量
検証での実容量は210Whと十分。実容量率も8割を超えていてロス率も少なめです。
出力ポート数
DC非搭載はあまり困りませんが、ACとUSB Type-Cが1つだけなのは少し残念です。
充電速度
フル充電までは約100分と長め。30分、60分間の充電率も標準的なレベルです。
約4kgと少し重いけどホールド感は高い
【4位】AVIOT「AVIOT POWER PIECE PS-F300」
- AVIOTAVIOT POWER PIECE PS-F300
- 実勢価格: ¥35,820〜
- 実容量
- 充電速度
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- おすすめポイント
-
- 小型でも出力ポートは充実
- 日本語の表示でわかりやすい
- がっかりポイント
-
- 実容量と充電速度はイマイチ
- 付加機能は少なめ
- 幅
- 非公開
- 奥行
- 非公開
- 高さ
- 非公開
- 重量
- 3.7㎏
- 容量
- 204Wh
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 2
- AC出力
- 2(定格出力300W)
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- PS-F300 ネイビー
実容量は公称値の約78.4%と、検証機のなかで最もロス率が大きいモデルでした。
操作性
液晶画面は明るくて見やすく、ボタン表示が日本語でわかりやすいのも魅力です。
出力ポート数
利用頻度の高いACとPD対応のUSB Type-Cを2口ずつ搭載。DCも使えて、ポートは充実しています。
実容量
公称値204Whに対して実容量は160Wh、実容量率も78.4%と少なめでした。
付加機能
付加機能はライトと自動給電切り替えのみ。ソーラーには別売りの変換コネクタが必要です。
波型グリップで手にフィットする
小型ポータブル電源のおすすめは?
AC出力非搭載の小型ポータブル電源もテストしました。テストしたのはアンカーとアイリスオーヤマの2製品です。
【A評価】アンカー「Anker Solix C200 DC Portable Power Station」
- アンカーAnker Solix C200 DC Portable Power Station
- 実勢価格: ¥19,150〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥19,990〜
- 実容量
- 定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- 幅
- 100mm(約)
- 奥行
- 110mm(約)
- 高さ
- 185mm(約)
- 重量
- 1.9kg(約)
- USB-A出力
- 2
- USB-C出力
- 3
- 電池のタイプ
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- ANKER SOLIX C200 DC PORTABLE P
操作性
液晶画面が大きくてカラー表示もあり、視認性は高いです。アプリで充電状況確認や遠隔操作も可能です。
【A評価】アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」
- アイリスオーヤマバッテリーステーション IBT-A60100
- 実勢価格: ¥14,599〜
5/6火 9:00 ~ 5/12月 23:59Amazonで見る¥14,599〜
- 実容量
- 定格出力
- 出力ポート数
- 携帯性
- 操作性
- 付加機能
- 幅
- 77mm(約)
- 奥行
- 82.5mm(約)
- 高さ
- 155.8mm(約)
- 重量
- 1.36kg(約)
- USB-A出力
- 3
- USB-C出力
- 3
- 電池のタイプ
- リチウムイオン電池
- 型番
- IBT-A60100-W
出力ポート数
USB Type-Aが3口、USB Type-Cが3口で、アンカー「Anker Solix C200 DC Portable Power Station」よりUSB Type-Aを1口多く搭載。本体給電は入出力対応のUSB Type-Cです。
手軽に持ち運べる小型ポタ電はビジネスシーンでも活用できそうです。
ポータブル電源のおすすめの買い方は?
ポータブル電源の購入はサポート面から公式ストア推奨です!
ポータブル電源「1000Whクラス」の製品だと、10万円を超えるものも出てくるため、一度購入したポータブル電源は長く使いたいもの。なので、長期保証などのサポートが受けられる公式ストアでの購入が推奨されています。
また、廃棄したい場合は各自治体の処分方法に従うか、メーカーの回収サービスがあれば、そちらを利用しましょう。
もし、保証期間が終了してしまった場合も有償で修理を受け付けてくれるメーカーもあります。
しかし、「修理可否は製品の故障状況を直接拝見してからの判断となりますため、破損状況や故障内容によっては修理不可の回答を差し上げる場合がございます。(EcoFlow)」といった場合もあるので注意が必要です。
各メーカーの公式ストアの状況は?
保証はEcoFlow&Jackery、修理は日本勢がやや優勢です(※1)
(※1)詳細は各社ホームページを参照ください。(※2)「Anker Solix C1000 Portable Station」の場合です(会員登録後+42カ月延長可能)。(※3)「Anker マイレージプライムパス」会員限定です。
メーカー直撃取材!【公式サポート】こんなときどうする?
Q. 保証期間を延長する方法はありますか?
元々の保証期間である24カ月以上の延長方法はございません。(Victor)
基本の2年から、製品登録することで最大5年に延長可能です。(EcoFlow)
元々の保証期間である2年以上の延長方法はございません。(AVIOT)(EcoFlow)
製品の登録不要で、2年の延長保証が自動で追加されます。(Jackery)
Q. 補修部品の保有期間が決まっていますか?
現在、補修部品の保有期間は未定となっております。(BLUETTI)
製品本体の製造打ち切り後、6年間です。(山善)
製品によって異なるため、アンカー・ジャパンカスタマーサポート(03-4455-7823)までお問い合わせください。(アンカー)
製品本体の製造打ち切り後、3年となっています。(AVIOT)(Victor)
まとめ:防災は容量と充電速度、屋外なら携帯性も重要
以上、ポータブル電源のおすすめランキングでした。
使用目的に合わせた性能や機能を選ぶ!
今回のランキングでは大容量の1000Whクラス6台とコンパクトな200Whクラス4台をテストして比較しました。
まず、1000Whクラスは災害時の電力確保を目的として考える人は多いはず。そのために重要となるのが「実容量」と「充電速度」です。
実容量が大きいとスマホに何度も充電できたり、家電製品を長時間使うことができるように。そして、繰り返し使用するために避難所で再充電することを考えると、充電時間が短いほうが安心ですし、他の人にも早くコンセントを譲れます。
そのほかにも、操作性や付加機能などにも違いはありますが、アプリやソーラーパネルは同クラス帯では大抵利用できますし、操作もある程度慣れてくればスムーズになるはず。
それよりも、まずは替えのきかない実容量などをチェックしておくことがおすすめです。
次に200Whクラスは3~4kgと軽量かつコンパクトなので、キャンプや車中泊などの屋外で使うことを想定するのが大事。まずハンドルは本体に持ち手部分が作られていたり、バスケットの柄のように手持ちできるなど、それぞれで持ちやすさが変わってきます。
特に、アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」はストラップが付属していて、手持ちと肩掛けを選べるという独自性がありました。
また、ポートの種類や数が製品ごとに差があるのも押さえておきたいポイント。小型家電を使いたいならAC、スマホやガジェットを同時充電したいならUSBと、自分の使用環境に適したモデルを選ぶのが正解です。
また、キャンプや車中泊では夜間に使うことも多くなるので、LEDライトを搭載していると便利ですし、充電スピードが速いと必要なときにすぐに使えたり、出先の店などで電源を借りたときに快適に充電することができます。
それぞれの製品の特長と自分の使用環境をしっかりと把握して、自分に最適な一台を探してみてはいかがでしょうか。
記事を参考にぜひ自分にぴったりのポータブル電源を見つけてください。
【1000Whクラス】ポータブル電源のおすすめ
BLUETTI
BLUETTI AORA 100
【200Whクラス】ポータブル電源のおすすめ
EcoFlow
RIVER 3
ポータブル電源の売れ筋ランキングもチェック!
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公称の電池容量と実容量の差の割合(ロス率)も検証しました。