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※本記事は『家電批評』2020年8月号掲載時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
忙しい男の朝のパートナーを決定
男性は電気シェーバー次第で、忙しい朝にどれだけ余裕を持てるかが変わってきます。そこで、全9製品を集めてベストバイを決定しました。
今回使い比べたのは、5メーカーのフラッグシップモデル5製品と、特徴的なミドルモデル4製品です。肌への優しさと深剃りを中心に4項目で評価をして、それぞれのランキングを作成しています。
まずは、電気シェーバーの選び方から説明致します。
電動シェーバーの選び方1:ヘッドの性能を重視する
電動シェーバーの「可動域」と「滑り」を決定するのが、ヘッドの性能です。
外刃のクッションがよく効いて、ヘッドの動きの可動域が大きい製品を探すと、各社のフラッグシップモデルにいきつきました。むしろ、外刃とヘッドの柔軟性を高めるために高額になっていると考えても納得がいくほど、使用感は変わってきます。

ヘッド自体の動きも重要。上下左右にと柔軟に動くほど外刃が均一に肌に当たりよく剃れます。

外刃を肌に当てたとき、肌のうえを滑るように動くほど、肌への負担が小さくなり、剃りやすくなります。メーカーによって工夫が変わるため、実際に店頭で肌に当ててみて、自分が気持ちいいと感じたシェーバーを選ぶことをおすすめします。

フィリップスのS9000シリーズ。コーティングの分、左のほうが肌当たりがよいです。

ブラウンの網刃はとにかくさわり心地がなめらか。指でなぞるだけでも他社との違いは歴然。

パナソニックは外刃に間にチタンコーティングしたスマートローラーを取り付けることで、肌当たりを向上させているようです。
そして、上位モデルほど刃数が多い。そのため、刃数の多いシェーバーほどいいシェーバーにはなりますが、選考経過はまったく異なります。
電動シェーバーの選び方2:シェーバーの駆動方式

ここでは電気シェーバーの駆動式について解説します。電気シェーバーには大きく分けて3種類の駆動方式があり、それぞれの特徴を理解して選ぶことで自分にぴったりの物が見つかりますよ。
往復式
往復式は、外刃で髭をキャッチし、左右に往復する内刃で髭を剃る方式です。しっかりと深剃りできるほか、ヘッドの面積が広いことやパワーが強いことから早剃りにも適しています。パワーが大きい半面、動作音も少し大きくなっています。外刃の枚数が多いシェーバーを選ぶことで、肌への負担を減らせますよ。
回転式
回転式は、名前の通り回転する内刃によって髭を剃る方式です。円形の外刃が1枚~3枚ついているタイプが多く販売されており、外刃の枚数が多いほど広範囲の髭剃りに適しています。剃り残しを防ぎたい方や髭が薄くまばらに生える方にもおすすめですよ。メンテナンスの必要が無いので、オイルをさすなどのお手入れが面倒な方にもぴったりです。
ロータリー式
ロータリー式は、外刃で髭をキャッチし、回転する内刃で髭を巻き込むようにしてカットする方式で、往復式と回転式の特徴を持っています。動作音が比較的静かでT字カミソリのような使い心地になっています。ゆっくりと上下させることで肌にダメージを与えずに剃ることができます。髭が濃い方や、しっかりと深剃りしたい方におすすめのタイプです。
電動シェーバーの選び方3:電源方式

充電交流式
コンセントに電源コードを繋ぎながら使うタイプです。剃っている途中で電池切れになる心配も無く、常にフルパワーで剃れるのがポイント。使用前にに充電する手間がいらず、充電するのを忘れたということもありません。充電交流式は水やシェービングフォームに対応していないシェーバーが多いため、お風呂で剃りたい方やジェルを使いたい方はよく確認して選びましょう。
充電式
使用前に充電器で充電する必要があるタイプのシェーバーです。使用時はコードを気にせず使えるので、充電交流式でストレスを感じたことがあるという方にもおすすめ。ほとんどが防水設計なので、お風呂で剃りたい方やシェービングフォームなど使いたい方に適しています。充電を忘れたら使用できないので注意が必要です。
乾電池式
市販の乾電池を使用するタイプです。比較的安価な物が多いので、旅行や出張が多い方は自宅用とは別にもう1台持っておくのも良いでしょう。外出先で電池が切れてもすぐに取り替えられるのがポイントです。単三電池や単四電池を使用しているものが一般的で、高出力・長寿命のアルカリ電池を使うのがおすすめですよ。
電動シェーバーの選び方4:メーカーごとの個性もチェック
電気シェーバーには、シェア世界一の「フィリップス」、昭和世代にはモーニングリポートでおなじみの「ブラウン」、幅広いラインナップを誇る「パナソニック」という3大メーカーがあります。自分にとって最高の1本を選ぶためにも、それぞれのメーカーの特徴も抑えておきましょう。
【フィリップス】言わずと知れた世界シェアNo.1
3大メーカー中、唯一の回転式を採用しているフィリップス。肌のうえを回転させるという独特の剃りかたは独特ですが、肌に優しくハマれば手放せなくなります。
【ヘッドのタイプ:回転式】3つの刃を備える回転式/180°回転するヘッド/肌に優しくヒリヒリしにくい

【ブラウン】道具としての美しさをもつシンプルなデザイン
ドイツメーカーらしい質実剛健さと、美しいデザインが所有する満足感を与えてくれるブラウン。網刃のなめらかさは圧倒的で、深剃りもしっかりできます。
【ヘッドのタイプ:往復式】美しいドイツの工業デザイン/さわればわかるなめらかな網刃/洗浄機はアルコールを使用

【パナソニック】扱いやすく深剃りもしやすい
実用に振った造りで、実際に使ってみるとすきがないと感じられるのがパナソニックです。深剃りに強く、内刃と外刃を個別に交換できるのはリーズナブルです。
【ヘッドのタイプ:往復式】圧倒的な深剃りを実現/見た目に反して柔軟なヘッド/内刃と外刃を別に交換可能

【その他】異彩を放つ日立のロータリーシェーバー
今回はテストをしていませんが、3大メーカー以外で注目なのが、日立のロータリーシェーバーです。見ればわかるいかつい刃でヒゲをとらえます。
【ヘッドのタイプ:ロータリー式】異彩を放つ日立のロータリーシェーバー

電気シェーバーの評価項目
1.肌当たり(30point)
外刃の肌当たりのよさ、使用時に肌がヒリヒリしないか、使用後に肌荒れしないか評価。
2.深剃り(30point)
刃の切れ味はいいか、しっかり深剃りできているか、剃り残しはないかを評価しています。
3.密着度(20point)
肌に密着してヘッドや外刃が動くか、アゴ下などのカーブもしっかり剃れるかなどを評価。
4.使用感(20point)
ヒゲ剃りにかかる時間(スピード)、持ちやすさなどを総合的にチェックしています。
結果は想像以上の大激戦でした。
現役理容師5人がシェーバーを評価
計9製品の評価をお願いしたのは、シェービングのプロである現役理容師の皆さん。カミソリを電気シェーバーに持ち替えて、1週間にわたるテストを行ってくれました。結果は、特に肌への優しさについては厳しい評価が返ってきました。
評価をしてくれたのはTHE BARBER 渋谷の5名の理容師の皆さんです。
内田宜位氏(写真左)
小島貞行氏(写真右)
樋口祥胤氏
伊藤宗禎氏
松田磨貴人氏
※取材協力
THE BARBER 渋谷
〒150-0044 東京都渋谷区円山町22-15 1F
TEL:03-5728-6558
それでは、さっそくフラッグシップ電気シェーバーのランキングから見ていきましょう。
濃いヒゲもすぐ深剃り【ブラウン シリーズ9 9375cc】
2日間伸ばしたヒゲも1回のストロークでみるみるうちに剃れていく。一世を風靡したモーニングリポートのCMを彷彿させる深剃りでフラッグシップシェーバーのベストバイに輝いたのは、ブラウン「シリーズ9 9375cc」です。
ブラウン
シリーズ9 9375cc
実勢価格:3万4800円
サイズ・重量:168×66×44mm・215g
充電・使用時間:1時間・約60分
防水:○
総合評価
- 肌当たり: 24/30
- 深剃り: 29/30
- 密着度: 18/20
- 使用感: 17/20
- 合計: 88/100
シリーズ9 9375ccのおもな機能
- 洗浄器: ○
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ○
- 泡立て: ×
- 刃数: 4枚刃
- 駆動方式: 往復式
シリーズ9 9375ccの特徴
- 音波振動テクノロジー: 毎分1万回の振動によって肌を震わせることで1ストロークでたくさんのヒゲをとらえます
- 人工知能テクノロジー: シェーバーがヒゲの密度を感知して自動的にパワーを調整します
- チタンコーティング刃: 寝たヒゲを持ち上げるリフトアップ刃に耐久性の高いチタンコーティングを施しています

電池ゲージは5段階表示。ほかに充電催促や替刃交換催促アイコンも表示されます。

軽く剃っただけでアゴヒゲがスッキリ深剃り。アゴの下のヒゲもキレイに剃れました。

顔の凹凸に合わせて上下しながら、肌の上を気持ちよくすべっていくなめらかな網刃はブラウンならでは。チタンコーティングされたリフトアップ刃、くせヒゲキャッチ刃の効果で、寝たヒゲも一度でカットできました。

ブラウンのシェーバーを手にしたら網刃に触れてみてください。指がすべるように動くことに感動します。

ヘッドは前後に動いて肌に密着するため、アゴ下もしっかり剃れます。5段階の角度で固定も可能。

独立して動く網刃とトリマー刃も肌の凹凸をとらえてくれます。寝たヒゲ、クセヒゲも逃しません。
とにかく短時間で深剃りしたい人には最適な1台です。
ただ、敏感肌の人は多少刺激を感じるかもしれません。

モミアゲの処理に便利なキワゾリ刃も付属します。
付属の洗浄器は唯一のアルコール使用で、使ったら置いておくだけで清潔。毎回洗うのがめんどうなズボラさんにもオススメです。

洗浄・潤滑化・乾燥と充電を自動で行ってくれました。アルコールを使用した洗浄液でしっかり除菌、潤滑化で刃の剃り味をキープします。
柔軟に動く網刃がヒゲをとらえて逃さない、「これぞブラウン!」という納得の深剃り体験でした。
深剃りと肌への優しさのバランス【パナソニック ラムダッシュ ES-CLV9EX】
5Dアクティブサスペンションでとにかく柔軟に動くヘッドによって、肌への追従性が高いパナソニック「ラムダッシュ ES- CLV9EX」が第2位です。ヒゲの濃さに応じてパワーを調整するAIもあり、ブラウンに迫る深剃りができました。
パナソニック
ラムダッシュ ES-CLV9EX
実勢価格:4万900円
サイズ・重量:167×72×59mm・約215g
充電・使用時間:1時間・1日1回約3分使用で約14日間
防水:IPX7
総合評価
- 肌当たり: 25/30
- 深剃り: 25/30
- 密着度: 18/20
- 使用感: 17/20
- 合計: 85/100
ラムダッシュ ES-CLV9EXのおもな機能
- 洗浄器: ○
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ×
- 泡立て: ×
- 刃数: 5枚刃
- 駆動方式: 往復式
ラムダッシュ ES-CLV9EXの特徴
- リニアシェービングテクノロジー: 毎分約14,000ストロークに動く内刃で早剃りを実現します
- ラムダッシュ AI: 1秒間に約220回もヒゲの状態を検知して濃さに応じてパワーを調整します
- スリムコームスリット刃: コームの形状を変更することで寝たヒゲのカット率を向上

充電残量の数値は10%単位。ほかに洗浄催促や刃点検催促のマークが表示されます。

ヘッドは前後・左右・上下・前後スライド・ツイストと多彩な動きに対応。ゴツさからは想像できないほど柔軟に動いて狙ったヒゲをカットできます。

フィニッシュ刃、くせヒゲリフト刃、スリムコームスリット刃で長いヒゲや寝たヒゲまでとらえます。2本のスムースローラーの効果で肌当たりも優しいです。


ヘッドの追従性は○、でも大きすぎて鼻下が剃りにくいです(内田氏)
一方で、特徴である5枚刃のためヘッドが大きく、鼻下などが剃りにくいという意見も多かったです。

パナソニックのシェーバーは内刃が本体側、外刃はカバー側に取り付けられています。そのため内刃または外刃が傷んできたら、片方だけを交換できるのも特徴です。

モミアゲの処理に便利なキワゾリ刃も付属します。

パナソニックの洗浄器は1回約8円とコスパのよさが目立ちました。洗浄・除菌・乾燥・充電がボタンひとつで行え、予備の洗浄液も場所をとりません。
当サイトではベストバイの常連ですが、今回はヘッドが大きすぎることによる取り回しの悪さで評価を下げてしまいました。
敏感肌ならコレ! 【フィリップス Series 9000 S9781/31】
肌当たりの評価がもっとも高かったのがフィリップス「Series 9000 S9781/31」です。刃が当たっている感がないのにしっかりと剃れているという不思議な感覚は唯一無二でした。
フィリップス
Series 9000 S9781/31
実勢価格:3万1600円
サイズ・重量:164×59×70mm・約169g
充電・使用時間:1時間・約60分
防水:IPX7
総合評価
- 肌当たり: 27/30
- 深剃り: 22/30
- 密着度: 19/20
- 使用感: 15/20
- 合計: 83/100
Series 9000 S9781/31のおもな機能
- 洗浄器: ○
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ○
- 泡立て: ×
- 刃数: 72枚刃
- 駆動方式: 回転式
Series 9000 S9781/31の特徴
- ヒゲの濃さを感知: 毎秒15回もヒゲの濃さを感知してパワーを自動的に調整します
- 8方向可動ヘッド: ヘッドが8方向に動くことで顔の輪郭に合わせて肌を追従します
- ダブルVトラック刃: ヒゲを根本から起こして最適な状態にすることで深剃りしやすくします

動作速度と充電残量が常時表示されるほか、充電催促やヘッド交換の通知もされます。

8方向に動くヘッドと独立した外刃ともに肌を追従。頬も首もしっかりと剃れます。

3つの外刃はそれぞれ独立して動き、肌の細かな凹凸にも密着してくれました。

頬のように広い場所は3つの刃を同時に、細かい場所はひとつだけというように外刃の使い分けができます。

やさしく深剃りできるので敏感肌でヒゲの濃い人には最高かも(内田氏)
肌当たりがなめらかで動作音が静かなのがいいです(小島氏)

3つの刃を分解するとこんな感じ。それぞれ中身は24枚の刃がついた回転刃です。

5段階に長さを調整できる着脱式ヒゲスタイラーも付属。ヘッドを交換して使用します。

ブラウンと同じカートリッジ式なので、交換時のメンテナンスがラク。洗浄剤にアルコールは使用していません。
肌の上を回転させる剃り方は独特で、使用感の評価が伸びなかったため第3位になりましたが、深剃りは上位2製品とそれほど差はありませんでした。
4位: 5枚刃では圧倒的なコスパのよさ【マクセルイズミ IZF-V999】
第4位は金色のチタンコーティング刃が肌に密着するマクセルイズミ「IZF-V999」でした。肌当たり、深剃りともに、価格が倍近い他社製品に迫る好評価。1度の充電で約4週間使えるスタミナにも注目です。
マクセルイズミ
IZF-V999
実勢価格:1万5245円
サイズ・重量:160×70×49mm・約277g
充電・使用時間:約2時間・1日1回約3分使用で約4週間
防水:IPX7
総合評価
- 肌当たり: 20/30
- 深剃り: 24/30
- 密着度: 17/20
- 使用感: 16/20
- 合計: 77/100
IZF-V999のおもな機能
- 洗浄器: ○
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ×
- 泡立て: ×
- 刃数: 5枚刃
- 駆動方式: 往復式
IZF-V999の特徴
- 3年替刃交換不要: 切れ味が持続するステンレス刃を採用することで3年間の寿命を実現
- 音波駆動: ターボ駆動時には毎分10000回の高速ストロークで深剃りします
- 大容量リチウムイオン電池: 約2時間の充電で約4週間使えるスタミナを実現

充電残量は1%と単位と詳細に表示。9%以下になると「Lo」表示になり充電をうながします。


肌当たりと性能がバランスよく感じました(小島氏)

前後の外刃にチタンコーティングを施すことでなめらかになり、肌への密着を感じられます。

ヘッドは左右にしか動きませんが、動きがシンプルなぶん扱いやすいです。

モミアゲの処理に便利なキワゾリ刃も付属します。

パナソニックと同じく袋入りの洗浄剤を使用します。カートリッジ式と違って予備の保存場所をとりません。
5枚刃のシェーバーが1万5000円台というコスパのよさが目を引きますが、深剃りも上位3製品にも迫る性能。チタンコーティングされた外刃のなめらかさも感じられますが、深剃りしたあとにはヒリヒリ感が多少残りました。
5位: ゆっくり動かすのがしっかり剃るコツ【日立 RM-LX10D】
往復式トリマーとくせヒゲキャッチャーで、過去に評価したモデルより深剃りできた日立「RM-LX10D」が第5位。振動の少なさは評価できますが、丁寧に剃っても肌がヒリヒリしたのは気になりました。
日立
RM-LX10D
実勢価格:3万1700円
サイズ・重量:173×68×55mm・約240g
充電・使用時間:1.5時間・1日1回約3分使用で約21日間
防水:○
総合評価
- 肌当たり: 17/30
- 深剃り: 21/30
- 密着度: 14/20
- 使用感: 14/20
- 66/100
RM-LX10Dのおもな機能
- 洗浄器: ○
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ○
- 泡立て: ○
- 刃数: ‐
- 駆動方式: ロータリー式
RM-LX10Dの特徴
- 音波振動: 左右に毎分約18000回往復することでヒゲカット時の抵抗を減らします
- トルクコントローラー: ヒゲの濃さに応じてロータリーのトルクを自動的に調整します
- YSSヤスキハガネ: 高度と耐久性を高めることで刃先最鋭角27°という鋭さを実現

「FU」は100%充電済み。90%から10%までは10単位で表示され、10%以下になると10が点滅します。

ヘッドは前後左右に動きますが、左右は動きが小さめです。

往復式トリマー(手前)とくせヒゲキャッチャー(奥)が伸びたヒゲやくせヒゲを短くカットし、深剃りをアシストします。

トリマーは必要なときだけ伸ばします。

外刃の表面を濡らしてから洗顔料を塗ると泡立てることができますが、ロータリー刃の回転に合わせてすぐ流れてしまいました。

ロータリーシェーバーの順剃りは、ローターの回転方向が下側を向くようにして肌に当て、顔の下から上に向かって動かします。

モミアゲの処理に便利なキワゾリ刃も付属します。

付属の洗浄器は洗浄剤を使用しません。定期的に洗浄剤を購入する必要がないのはうれしいです。
以上が5大メーカーのフラッグシップ電気シェーバーランキングでした。上位3ブランドは今回も予想どおりの大接戦でしたが、深剃りで肉薄したマクセルイズミも今後の進化しだいでベストバイ争いに加わりそうです。
続いては、少し価格が手頃になるミドルモデルのランキングを紹介します。
今回、理容師の皆さんがもっとも気にしていたのが肌への優しさ。毎日剃るなら深剃りよりも肌へのダメージが少ないほうがいいというのがその理由です。そのため、とくに敏感肌の人には、フラッグシップより深剃りでは劣るミドルモデルがオススメなんです。
ヒゲが濃くないなら十分【ブラウン シリーズ8 8370cc】
内田氏、小島氏が「毎日使うならコレ」と選んだのが、ブラウン「シリーズ8 8370cc」です。なめらかな網刃はブラウンならでは。ヘッドが小さいため扱いやすく、鼻下などはフラッグシップの9375ccより剃りやすいほどでした。
ブラウン
シリーズ8 8370cc
実勢価格:3万800円
サイズ・重量:168×66×44mm・215g
充電・使用時間:1時間・約60分
防水:○
総合評価
- 肌当たり: 24/30
- 深剃り: 27/30
- 密着度: 18/20
- 使用感: 18/20
- 合計: 87/100
シリーズ8 8370ccのおもな機能
- 洗浄器: ○
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ○
- 泡立て: ×
- 刃数: 3枚刃
- 駆動方式: 往復式
シリーズ8 8370ccの特徴
- 音波振動テクノロジー: 毎分1万回の振動によって肌を震わせて1ストロークでたくさんのヒゲをとらえます
- 人工知能テクノロジー: シェーバーがヒゲの密度を感知して自動的にパワーを調整します
- 密着3Dヘッド: 8方向に動くヘッドパーツで0.05mmレベルの肌へに密着度を実現

電池ゲージは5段階表示。ほかに充電催促や替刃交換催促アイコンも表示されます。


深剃りではシリーズ9に負けますが肌への優しさならこちらが上です(小島氏)

なめらかな網刃、トリマー刃ともに柔軟に動いて肌に密着。コンパクトなので細かい動きができます。
とくにヒゲが濃い、太いというわけでなければがこちらがオススメです。

モミアゲの処理に便利なキワゾリ刃も付属します。

なお、洗浄器は9375ccに付属のものと同様にアルコール洗浄と潤滑化は行えますが、乾燥機能は省かれています。
アプリ連携で剃り方を指南【フィリップス Series 7000 S7930/16】
アプリ連動でフィリップス独特の剃り方を手ほどきしてくれるのが第2位の「Series 7000 S7970/16」です。リアルタイムで評価が出るので、フィリップスに慣れるのに最適です。
フィリップス
Series 7000 S7930/16
実勢価格:1万8163円
サイズ・重量:163×60×63mm・約166g
充電・使用時間:約1時間・約50分
防水:○
通信:Bluetooth 4.1
総合評価
- 肌当たり: 27/30
- 深剃り: 18/30
- 密着度: 19/20
- 使用感: 14/20
- 合計: 78/100
Series 7000 S7930/16のおもな機能
- 洗浄器: ×
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ○
- 泡立て: ×
- 刃数: 72枚刃
- 駆動方式: 回転式
Series 7000 S7930/16の特徴
- ヒゲの濃さを感知: 毎秒15回もヒゲの濃さを感知してパワーを自動的に調整します
- スキンコンフォートリング: ヘッドのリング部にガラス状の粒子をコーテイングして肌への優しさを向上
- ジェントルプレシジョン刃: 肌への負担を抑えながら深剃りを実現します

外刃の処理はS9781/31と少し異なりますが、ヘッドと外刃の柔軟な動きは変わりません。

フラッグシップのS9781/31(右)と刃数や構成は変わりませんが、表面の加工などは違いがあります。

【左】アプリと接続して使用することで、剃り方のアドバイスや評価が表示されます。空いている手に持ってみましたが、剃っている最中だと評価が確認しにくかったです。
【右】終わったあとはどれくらい正しく剃れたか評価を確認できます。

敏感肌だけど深剃りをしたい人は、このシェーバーでフィリップス独特の剃り方に慣れるのがオススメです。
風呂剃りに便利な泡メイキング対応【パナソニック ES-ST6R】
フワフワの泡が作れるパナソニック「ラムダッシュ ES-ST6R」が第3位です。廉価モデルですが適度な深剃りができるので、実用的には十分という評価でした。
パナソニック
ラムダッシュ ES-ST6R
実勢価格:8700円
サイズ・重量:160×65×55mm・約155g
充電・使用時間:1時間・1日1回約3分使用で約14日間
防水:IPX7
総合評価
- 肌当たり: 23/30
- 深剃り: 22/30
- 密着度: 13/20
- 使用感: 18/20
- 合計: 76/100
ラムダッシュ ES-ST6Rのおもな機能
- 洗浄器: ×
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ○
- 泡立て: ○
- 刃数: 3枚刃
- 駆動方式: 往復式
ラムダッシュ ES-ST6Rの特徴
- リニアシェービングテクノロジー: 毎分約13,000ストロークでお風呂剃りでもパワーが落ちません
- ヒゲセンサー: ヒゲの状態を検知して濃さに応じて自動的にパワーを調整します
- ウォータースルー洗浄: 外刃を取り外さずに内側に溜まったヒゲを洗い流せます


パナソニックらしくヘッド、外刃ともに柔軟に動いてくれます。

フェイスソープやボディソープを泡立ててシェービングできます。泡は想像よりも膨らみませんでしたが、かなりなめらかです。

モミアゲの処理に便利なキワゾリ刃も付属します。

1万円を切る価格ながら適度に深剃りもできる本製品、あまりヒゲが濃くない人にオススメできます。
4位: タフに使えるミルスペック準拠【マクセルイズミ IZF-V759】
第4位のマクセルイズミ「IZF-V759」はミルスペックに準拠したタフな1台。1度の充電で28日間使用できるスタミナも特徴です。コーム付属が好評でした。
マクセルイズミ
IZF-V759
実勢価格:7230円
サイズ・重量:156×61×45mm・約186g
充電・使用時間:2時間・1日1回約3分使用で約4週間
防水:○
総合評価
- 肌当たり: 17/30
- 深剃り: 20/30
- 密着度: 15/20
- 使用感: 15/20
- 合計: 76/100
IZF-V759のおもな機能
- 洗浄器: ×
- 水洗い: ○
- お風呂剃り: ○
- 泡立て: ×
- 刃数: 4枚刃
- 駆動方式: 往復式
IZF-V759の特徴
- ミルスペック準拠: 防水・防湿、温度耐久など15項目で米国国防総省の調達基準に準拠しています
- リザーブ機能: 使用中に電池が切れた場合も約3分間は再度使用できます
- 大容量リチウムイオン電池: 約2時間の充電で約4週間使えるスタミナを実現しました

ヘッドは動きませんが、外刃はIZF-V999と同様に柔軟に動き、肌を追従してくれました。

グルーミングコームでヒゲを2~5mmに1mm単位で整えられます。コームを外せばキワゾリ刃にもなります。

なんといってもミルスペック準拠は見逃せません。防水機能も折り紙付き。扱いに気を使わないのでアウトドアのお供にも最適です。
使い比べてわかったメーカーごとの特徴
全9製品の電気シェーバーを使い比べた結果、各メーカーの特徴が見えてきました。ここでは、購入の参考にシェーバーと洗浄器の特徴をまとめました。

まずはシェーバー本体の特徴です。
ブラウン■少ないストロークで濃いヒゲも一網打尽

過去にもブラウン製品は検証していますが、今回の2製品は“とにかくよく剃れる”という印象。少ないストロークで深剃りできました。網刃のなめらかさもさすがですが、多少のヒリヒリ感は残りました。ともに充電式で海外でも使える自動電圧調整に対応します。
フィリップス■カミソリ負けしがちな敏感肌でも大丈夫

肌に当てても剃れている感触がないのは、他メーカーと比較すると顕著。とにかく肌に優しいのに、深剃りは遜色のないレベルでした。ただ、剃り方に慣れるまでに少し時間がかかります。ともに充電式で海外でも使える100~240V対応です。
パナソニック■上位~下位モデルまでバランスのいい剃り味

人気の高いパナソニックはフラッグシップも下位モデルも、深剃りと肌への優しさをうまく両立していました。ブラウンとフィリップスのいいとこどりができています。7月発売のスキンケアシェーバーも期待大です。交流式の充電式で対応電圧は100~240V(自動切替)です。
マクセルイズミ■しっかり深剃りできてコスパに優れる

フラッグシップでも比較的安価ですが、使い比べてみると深剃りは他メーカーに引けを取りません。外刃の追従性もいいですが、ヘッド自体の動きは少なめでした。約4週間使えるバッテリーで充電回数も減らせます。電源は100~240Vに対応しており海外でも使用できます。
日立■剃り終わったあとに残るヒリヒリ感が気になる

ロータリー式という唯一無二のシェーバーを送り出し続ける日立。フラッグシップではヒゲを引っ張られることもあまりなく深剃りできましたが、何度使っても肌にヒリヒリ感が残りました。電源タイプは交流式で100~240Vに対応します。
今回は「深剃りのブラウン」「肌に優しいフィリップス」がとくに際立っていました。
続いて、洗浄器の特徴をまとめました。
ブラウン 9375cc

- 機能: 洗浄/潤滑化/充電/乾燥
- 洗浄剤: カートリッジ式(アルコール使用)
- コスト: 2873円/6個(約15円/1回)
ブラウン 8370cc

- 機能: 洗浄/潤滑化/充電
- 洗浄剤: カートリッジ式(アルコール使用)
- コスト: 2873円/6個(約15円/1回)
フィリップス S9781/31

- 機能: 洗浄/乾燥/充電/潤滑化
- 洗浄剤: カートリッジ式(アルコール不使用)
- コスト: 1380円/2個(約8円/1回)
パナソニック ES-CLV9E

- 機能: 洗浄/乾燥/除菌/充電
- 洗浄剤: パッケージ詰替式(アルコール不使用)
- コスト: 694円/3袋(約8円/1回)
マクセルイズミ IZF-V999

- 機能: 洗浄/乾燥/除菌/充電
- 洗浄剤: パッケージ詰替式(アルコール不使用)
- コスト: 1060円/3袋(約25円/1回)
日立 RM-LX10D

- 機能: 乾燥/除菌/防臭/充電
- 洗浄剤: 不使用
- コスト: -
アルコールを使った洗浄はブラウンだけで、カートリッジを入れ替えるだけとメンテナンスも楽チン。フィリップスもカートリッジ式なので、メンテナンスに手をかけたくない人はいずれかがオススメです。
電気シェーバーでヒゲをしっかり剃るには?
最後に理容師が教えてくれた、電気シェーバーでしっかり深剃りする剃り方を解説しておきましょう。それは、毛の流れに沿ってシェーバーを動かすこと。これだけでヒゲを効率よく剃ることができます。ヒゲは基本的につむじと同じ方向に流れているので、試してみてください。

使い比べたからこそわかったミドルモデルの真価
約1年ぶりとなった電気シェーバーランキング。5大メーカーのフラッグシップモデルを比較しましたが、すべて「よく剃れるなぁ」というのが第一印象。前モデルより確実に進化しており、正直、深剃りは5製品のどれを選んでも大きな不満を感じないでしょう。
T字カミソリからの乗り換えであっても扱いやすいのは、剃り方が近い往復式のブラウン・パナソニック・マクセルイズミとロータリー式の日立です。毛の流れに沿うことを意識すれば、しっかり深剃りできました。ただ、深剃りするほど肌にヒリヒリ感は残ります。とくに日立は顕著でした。
肌への優しさを重視するなら回転式のフィリップスです。使用中は本当に剃れているのかわからないほど感触がありませんが、肌の上を回転させる剃り方をマスターすればしっかり深剃りできるので安心してください。
また、理容師の皆さんは敏感肌の人にミドルモデルもすすめてくれました。深剃りをするほど肌にダメージを与えるため、深剃り性能では劣る下位モデルのほうが肌に優しかったとのこと。ヘッドが小さいため鼻下などが剃りやすいのもメリットです。
ただ高級感で劣るため、フラッグシップの質感とミドルモデルの剃り心地を併せ持った製品の登場が待ち望まれます。
ここまでが今回のテスト結果になります。次からは昨年のランキング結果も見ていきましょう。

昨年は19製品をテストしてランキングにしました
2019年の電気シェーバーの検証台数は19製品でした。タイミングによっては、「型落ち」として、お得に手に入る可能性がありますよ! なお、検証方法/点数の基準は2020年とは異なるのでご注意ください。
【2019年 1位】「パナソニック ES-LV9CX-S」
2019年の19台のなかでも特に深剃り性能が高かったのがパナソニックのラムダッシュ「ES-LV9CX-S」です。
肌に軽く当てて動かしてみてれば、少し伸びたヒゲもサッと剃れました。これは、見た目のゴツさからは想像がつかないほど上下左右に動くヘッドと、サスペンション付きの外刃がしっかりと肌をとらえるため。
チタンコーティングされたスムースローラーのおかげで肌を滑るように動くことまで含めて、識者も「よく考えられている」と太鼓判。ただ、深剃りをすれば肌にヒリヒリ感が残りました。
細かなヒゲを洗い流せる洗浄機で、シェーバーを清潔に保てたのもポイントです。
パナソニック
ES-LV9CX-S
実勢価格:4万980円
サイズ・重量:167×72×59mm・約215g
刃数:5枚刃
充電・使用日数:約1時間・1日1回約3分使用で約14日間
WET剃り:未対応
充電残量表示:ランプ(詳細)
- 総合得点: 98/100
【2019年 2位】「パナソニック ES-CLV5C」
洗浄機がない分評価を下げたパナソニックのラムダッシュ「ES-CLV5C」が第2位でした。
ES-LV9CX-Sとは外刃が共通しており、剃り味には差はありません。柔軟に動くヘッドが肌をとらえ、濃いヒゲもスッキリと深剃りできます。
ヘッドのメンテナンスを自分でするなら、1万円ほど安い本製品がお買い得です。
パナソニック
ES-CLV5C
実勢価格:2万9800円
サイズ・重量:167×72×59mm・約200g
刃数:5枚刃
充電・使用日数:約1時間・1日1回約3分使用で約14日間
WET剃り:未対応
充電残量表示:ランプ(詳細)
- 総合得点: 98/100
【2019年 3位】「フィリップス 9000 SP9863/16」
第3位はフィリップスの「S9000 プレステージ SP9863/16」です。
回転式のシェーバーは、肌のうえを円を描くように動かすことでじっくり剃れるのが特徴です。パナソニックのような力強さはありませんが、気がつくと深剃りができていました。
メタルビーズコーティングされたヘッドで肌当たりの優しさはNo.1です。
フィリップス
S9000 プレステージ SP9863/16
実勢価格:4万6405円
重量:186g
刃数:3回転刃
充電・使用日数:3時間・約60分間
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ(詳細)
- 総合得点: 95/100
【2019年 4位】「フィリップス S9000 S9511/26」
第4位もフィリップスの「S9000」シリーズ。
「S9511/26」には洗浄機が付属しており、ヘッドをつねに清潔に保ちたい人にはこちらがおすすめです。
基本的な性能はほとんど変わりませんが、外刃にコーティングがないため滑りではSP 9863/16より劣りました。
フィリップス
S9000 S9511/26
実勢価格:4万4240円(編集部購入時)
重量:169g
刃数:3回転刃
充電・使用日数:約1時間・約50分間
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ(詳細)
- 総合得点: 91/100
【2019年 5位】「ブラウン シリーズ9 9292cc」
パナソニックとフィリップスの後塵を拝したブラウン「シリーズ9 9292cc」が第5位でした。
ヘッドは角度こそ肌にそって大きく動くものの、横の動きがないのがマイナス点。なめらかな網刃で肌当たりは上々です。
道具として美しいデザインが所有欲を満たしてくれるのもポイントです。
ブラウン
シリーズ9 9292cc
実勢価格:2万8990円
サイズ・重量:168×66×44mm・210g
刃数:4枚刃
充電・使用日数:1時間・約50分間
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ(詳細)
- 総合得点: 90/100
【2019年 6位】「パナソニック ES-ST8R-H」
T字カミソリから移行するユーザーを狙い、お風呂剃りやシェービングジェル対応、外刃をつけたままでの水洗いといった機能を備えたパナソニックの「ES-ST8R-H」が第6位です。
軽くて逆手持ちでもヒゲが剃れる、識者からも「方向性がはっきりしていておもしろい」と高評価の1台でした。
パナソニック
ES-ST8R-H
実勢価格:1万4800円
サイズ・重量:165×65×55mm・約155g
刃数:3枚刃
充電・使用日数:急速1時間・1日1回約3分使用で約14日
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ
- 総合得点: 89/100
【2019年 7位】「フィリップス シリーズ9000 S9511/12」
第7位にランクインしたのは、フィリップスの「シリーズ9000 S9511/12」です。
ヘッドそれぞれが独立しており、全8方向に可動。ヘアカーラーを使った検証では、外刃と内刃でヒゲを挟みこむ構造のため、長いヒゲを苦手とし剃り切るまでに66回転かかってしまいました。
しかし、8方向に稼動するヘッド部分が、広い面はもちろんのこと、肌のあらゆる凸凹に密着するので、剃りやすさは非常に優秀でした。
フィリップス
シリーズ9000 S9511/12
実勢価格:1万5780円
サイズ:W5.9×D7×H16.4cm
重量:168g
シェーバー:回転式
刃数:72枚
水洗い:可
- 総合得点: 87/100
【2019年 8位】「フィリップス シリーズ5000 S5050/05」
上位モデルと比べると回転刃の刃数が少なくなった第8位のフィリップス「シリーズ5000S5050/05」。
同価格帯のライバルと比べるとヘッドの柔軟性と剃り味のバランスがよく、コスパは悪くありません。
フィリップス
シリーズ5000 S5050/05
実勢価格:5419円
重量:173g
刃数:3回転刃
充電・使用日数:約8時間・約30分間
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ
- 総合得点: 82/100
【2019年 9位】「パナソニック ES-ST8Q」
第9位にランクインしたのはラムダッシュ「ES-ST8Q」でした。
お風呂でヒゲを剃る習慣がある人は、第6位のES-ST8R-Hかこのモデルがおすすめ。お風呂剃りという点では、上位のラムダッシュよりも使い勝手のよさが上回りました。
パナソニック
ES-ST8Q
実勢価格:8980円
サイズ:W6.5×D5.5×H16.5cm
重量:155g
シェーバー:往復式
刃数:3枚
水洗い:可
- 総合得点: 81/100
【2019年 10位】「ブラウン シリーズ5 5147s」
第10位に入ったのはブラウンの「シリーズ5 5147s」。ブラウンは、中高年に対して圧倒的なブランド力を持っています。
刃が独立して動くサスペンション機能を備えた、密着3Dヘッドが搭載された本モデル。深剃りにきくふたつの網刃、ヒゲトリマー、スキンガードの4つが一体化されたことにより、少ないストロークでもやさしい深剃りを実現させています。
ブラウン
シリーズ5 5147s
実勢価格:9180円
サイズ:W6.5×D4.7×H17cm
重量:231g
シェーバー:往復式
刃数:3枚
水洗い:可
- 総合得点: 79/100
【2019年 11位】パナソニック ES-RL13-R
第11位はパナソニック「ES-RL13-R」でした。
グリップのホールド感はよいものの、上位モデルに比べて剃れません。外刃の滑りはそれなりで上下には動きますが、ヘッド自体が固定されていることでヒゲをとらえきれないことも……。
パナソニック
ES-RL13-R
実勢価格:4200円
サイズ・重量:160×65×44mm・約160g
刃数:3枚刃
充電・使用日数:8時間・1日1回約3分使用で約7日
WET剃り:対応
充電残量表示:なし
- 総合得点: 78/100
【2019年 12位】ブラウン シリーズ3 3010s
ブラウン「シリーズ3 3010s」が第12位です。
しっかりと握れるグリップとデザインは悪くありませんが、剃り味はよくありません。同ランクでヘッドの動かない第8位のES-RL13-Rと比較しても、勝っているのはデザインくらいでした。
ブラウン
シリーズ3 3010s
実勢価格:5859円
サイズ・重量:156×57×48mm・220g
刃数:3枚刃
充電・使用日数:1時間・約45分間
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ
- 総合得点: 77/100
【2019年 13位】HATTEKER メンズシェーバー
第13位は、フィリップスと同様に3つの回転刃を備えたHATTEKER「メンズシェーバー」。
見た目は似ていますが、ヘッドは固定されていて柔軟性はゼロ。外刃の滑りも悪いです。
特徴といえるのは、鼻毛カッターやフェイシャルブラシなど付属品が多いことくらいでした。
HATTEKER
メンズシェーバー
実勢価格:3899円
サイズ・重量:160×65×70mm・161g
刃数:3回転刃
充電・使用日数:約1.5時間・約60分以上
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ(詳細)
- 総合得点: 74/100
【2019年 14位】日立 RM-LX3
唯一のロータリー式だった日立「RM-LX3」が第14位です。
切れ味と深剃りの評価は高かったものの、伸びたヒゲが巻き込まれるなど、とにかく肌に優しくありませんでした。ヘッドの可動域も狭く、剃り残しも気になりました。
日立
RM-LX3
実勢価格:9980円
サイズ・重量:167×66×47mm・約190g
刃数:1枚刃
充電・使用日数:1.5時間・1日1回約3分使用で約21日
WET剃り:対応
充電残量表示:ランプ
- 総合得点: 72/100
【2019年 15位】フィリップス シリーズ5000 S5215
フィリップスをこれから使ってみたいという人は、第15位の「シリーズ5000 S5215」もおすすめです。
ひとつのヘッドあたりに内刃は9枚、可動方向は全部で5方向と、9000シリーズに比べると随所で機能が間引きされています。
しかし、剃り味としてはキワ剃りのときに滑りがやや悪くなる程度で、T字カミソリや他メーカーの製品からの乗り換えを考えている人には、お試し用としておすすめです。
フィリップス
シリーズ5000 S5215
実勢価格:8680円
サイズ:W6.1×D6.7×H16.4cm
重量:173g
シェーバー:回転式
刃数:27枚
水洗い:可
- 総合得点: 67/100
【2019年 16位】ブラウン シリーズ 3 3040s
「シリーズ 3 3040s」がブラウンのなかでもっとも順位の低い第16位という結果になりました。
シリーズ 5と比較すると、カットシステムは4つから3つに減り、密着3Dヘッドも非搭載となっていました。
そのせいでヒゲが巻き込まれる回数はシリーズ 5よりも多く、識者も「間違いなく上位機のシリーズ 5がオススメ」とコメントしています。
この価格を踏まえても、機能を間引きしすぎている印象でした。
ブラウン
シリーズ 3 3040s
実勢価格:7400円
サイズ:W5.7×D4.8×H15.6cm
重量:222g
シェーバー:往復式
刃数:3枚
水洗い:可
- 総合得点: 60/100
【2019年 17位】日立 エスブレード RM-LF463
第17位には日立の「エスブレード RM-LF463」が入りました。外刃を外さず、そのまま水洗いができる機能を備えた4枚刃タイプです。
剃り味は悪くないのですが、肝心の3Dヘッドの動きが緩慢で、肌への密着感も弱く感じます。巻き込みがないのにヒゲを剃っているときから肌がヒリヒリし、カミソリ負けしやすいという難点がありました。
日立
エスブレード RM-LF463
実勢価格:7980円
サイズ:W6.3×D5.4×H15.7cm
重量:170g
シェーバー:往復式
刃数:4枚
水洗い:可
- 総合得点: 57/100
【2019年 18位】IZUMI IZR-N1461
同点で第17位に入ったのはIZUMIの「IZR-N-1461」。フィリップスと同じ回転式を採用していますが、その可動範囲はフィリップスより大幅に劣っていました。
回転する外刃でヒゲをとらえて、逆回転する内刃で素早くカットするというオリジナルシステムが搭載されている本モデル。ヘッドは3つありますが、それぞれ独立可動はしないので、動く範囲自体は狭くなっています。そのためキワはスムーズに剃ることができず、ヒゲを巻き込んでしまうことも……。
フィリップスの下位機の実勢価格が値下がりを続ける今、日本製ということ以外でおすすめできる理由がないのが正直なところです。
IZUMI
IZR-N-1461
実勢価格:1万1199円
サイズ:W6×D8×H16.8cm
重量:182g
シェーバー:回転式
刃数:3枚
水洗い:可
- 総合得点: 57/100
【2019年 19位】IZUMI IZF-V557
残念ながら最下位の19位だったのがIZUMIの「S-DRIVE IZF-V557」でした。廉価なソリッドシリーズにラインナップされている4枚刃シリーズのひとつです。
剃り味は悪くはありませんが、ヘッドが動かず扱いにくいという残念な点が。さらにお風呂剃りにも非対応で、フィリップスのような人気メーカーが廉価機を増やしていることもあり、価格面でのアドバンテージも揺らいでしまっている印象でした。
IZUMI
S-DRIVE IZF-V557
実勢価格:4150円
サイズ:W6.2×D4.4×H15.5cm
重量:177g
シェーバー:往復式
刃数:4枚
水洗い:可
- 総合得点: 47/100
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おわりに
年々着実に進化している電気シェーバー。ヒゲが濃い人はもちろん、敏感肌に優しいモデルも増えてきています。
一度使ってみればその性能の高さに驚くかも。気になる方はぜひチェックしてみてください!
4枚刃の割にヘッドがコンパクトなので扱いやすいです(内田氏)
シンプルで扱いやすく、パワーもあってタフに使えました(小島氏)