男性も日焼け止めを使った方がいい?
太陽光には、目に見える光(可視光線)のほかに、目では見えない赤外線や紫外線などが含まれています。紫外線とは地表に届く光の中で最も波長の短いものを指し、「UV(ultraviolet)」ともいわれています。
紫外線によって肌が炎症を起こしたり、肌を守ろうとして生成されるメラニン色素の影響で肌が黒くなったりすることを「日焼け」といいます。
また、この紫外線も波長の違いによって、UVAやUVBなどに分けることができ、それぞれ肌に与える影響も異なります。
日焼け止めは紫外線が肌に与える悪影響をブロックできる

シワやたるみなどの老化の原因になるUVA
紫外線の中でも特に波長が長いものがUVAです。UVAは肌の奥深くまで届いてシワやたるみなどの老化の原因になります。
肌が黒くなる日焼け(サンタン)の原因となるのが、UVAです。
肌へ悪影響を及ぼすUVB
UVAよりも波長が短く、UVCよりも波長が長いのがUVB。
UVBは肌の表面に強く作用して肌が赤くなる日焼け(サンバーン)や水ぶくれなどの原因になる紫外線です。
皮膚の一番外側の表皮細胞に大きなダメージを与えることで、皮膚ガンやシミ、ソバカスなどの原因になることがあります。
これらの紫外線による肌への悪影響を防ぐことができるのが日焼け止めを使用するメリットです。
日焼け止めは一年中使ったほうがいい?
10代、20代はまだシミは気にならない年代ですが、無防備に紫外線を浴び続けると加齢とともにシミが表面化してくることに。紫外線はシワにも繋がります。未来のシミ・シワを防ぐエイジングケアの一環として、日焼け止めを一年中使うことを徹底しましょう。
メンズ日焼け止めの検証方法
『LDK the Beauty Men』編集部が、ドラッグストアをはじめネット通販などで購入できる男性向けをうたう市販の日焼け止めをピックアップ。
「焼けにくさ」「撥水力」「成分」「使用感」の4つの項目で、成分のプロである元化粧品メーカーの研究員の石渡比奈子さん、LAB.360主任研究員の島田瞳と一緒に徹底的に検証。
使用感はモニターに実際に使用してもらい、各商品の特徴を項目別に点数化しました。
テスト1:焼けにくさ
人工太陽照明を照射して紫外線を防げるか検証。
白色のUVラベル(※)が紫外線に反応してピンク色に変わらなければ高評価としました。
※本特集内の「焼けにくさ」の検証で使用した「UVラベル」は日油技研工業株式会社の登録商標です。
テスト2:撥水力
人工皮革に商品を塗布後、色水を滴下しました。
皮革への色残りが少なかったものほど高評価としています。
テスト3:成分
プロが成分表示を確認。
UVカット成分の種類や刺激になりうる成分などをチェックしています。
テスト4:使用感
複数のモニターが実際に商品を使用。
容器の使いやすさや色み、ベタつきなどを評価しました。
香りやデザインもチェックしています。
※総合評価は、焼けにくさを重視して決定しています。
メンズ日焼け止めのおすすめランキング
雑誌「LDK the Beauty Men」がメンズ日焼け止めの検証を行ったところ、1位ベストバイはオルビス ミスター「ドライタッチ UVジェル」でした。2位はNオーガニック「N organic Vie デイケアモイスト UVクリーム」でした。
| 商品 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オルビス ミスタードライタッチ UV ジェル
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|
60g |
50+ |
++++ |
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NオーガニックN organic Vie デイケアモイスト UVクリーム
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30g |
50+ |
++++ |
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HOLO BELLプロテクト保湿UV
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40g |
50+ |
++++ |
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ニベアメンニベアメンUV プロテクトジェル
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40g |
50+ |
++++ |
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リサージ メンUVプロテクター パーフェクト
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50g |
50+ |
++++ |
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NULLパーフェクトウォータープルーフ 日焼け止めジェル
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40g |
50+ |
++++ |
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ナレッジUVエッセンス
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50g |
50+ |
++++ |
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ビシェアドUVプロテクトスムース
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30g |
50+ |
++++ |
オルビス ミスター「ドライタッチ UVジェル」
- オルビス ミスタードライタッチ UV ジェル
- 最安価格: ¥1,940〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 60g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
焼けにくさ
焼けにくさの検証では、紫外線カット率は95.4%でした。

UVラベルに大きな色の変化はありませんでした。
使用感
伸びのよさや開閉しやすい容器がモニターに人気でした。
スルスルと伸ばすことができ、使いやすかったです。
Nオーガニック「N organic Vie デイケアモイスト UVクリーム」
- NオーガニックN organic Vie デイケアモイスト UVクリーム
- 最安価格: ¥2,900〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 30g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
- 型番
- NV-UVcream-01
焼けにくさ
96.9%という本検証トップのUVカット率を発揮。

このラインナップにおいて、紫外線による色の変化は最も小さいです。
成分
肌のバリア機能を高めるとされる「セラミド」や乾燥やハリ不足の肌にアプローチする「バクチオール」を配合。

肌の調子を整えるといわれる「バクチオール」が特徴的です。
HOLO BELL「プロテクト保湿UV」
- HOLO BELLプロテクト保湿UV
- 最安価格: ¥2,700〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 40g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
- 型番
- SPF50
成分
肌の上で紫外線と化学反応を起こす紫外線吸収剤が含まれていない点や肌へのやさしさが考えられた成分設計が魅力。

肌荒れ防止が期待できるグリチルリチン酸2Kやアラントインが配合されているのも特徴です。
ニベアメン「ニベアメンUV プロテクトジェル」
- ニベアメンニベアメンUV プロテクトジェル
- 最安価格: ¥835〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 40g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
- 型番
- 4901301444929
焼けにくさ
96.4%という高いUVカット率を実現。

ラベルの色の変化はほとんど気になりませんでした。
リサージ メン「UVプロテクター パーフェクト」
- リサージ メンUVプロテクター パーフェクト
- 最安価格: ¥2,100〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 50g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
- 型番
- 4973167386583
使用感
白浮きしやすいので使用量に注意は必要ですが、摩擦なく広げることができるのが特徴です。
スッと伸びました。清潔感のあるフレッシュな香りが好みでした。
NULL「パーフェクトウォータープルーフ 日焼け止めジェル」
- NULLパーフェクトウォータープルーフ 日焼け止めジェル
- 最安価格: ¥2,009〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 40g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
- 型番
- null-sunscreen
成分
肌の状態を整えるとされる「3-O-エチルアスコルビン酸」や「パルミチン酸レチノール」を配合。

美肌に効果があると考えられるビタミン類を配合しています。
ナレッジ「UVエッセンス」
- ナレッジUVエッセンス
- 最安価格: ¥1,980〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 50g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
ビシェアド「UV プロテクトスムース」
- ビシェアドUVプロテクトスムース
- 最安価格: ¥3,520〜
- 焼けにくさ
- 撥水力
- 成分
- 使用感
- 内容量
- 30g
- SPF
- 50+
- PA
- ++++
日焼け止めの選び方
紫外線から肌を守る日焼け止めはたくさんの種類があり、さまざまな選び方をすることができます。
紫外線の防御効果で選ぶ
紫外線は波長によってUVA・UVBなどに分けることができます。
PA
肌の奥深くまで届いてシワやたるみなどの老化の原因となるのがUVA。このUVAに対する指標が「PA」です。
「PA+」から「PA++++」まであり、「+」の数が多いほど、UVAを防ぐ効果が高まります。
SPF
皮膚の一番外側の表皮細胞に大きなダメージを与えることで、皮膚ガンやシミ、ソバカスなどの原因になるのがUVB。このUVBに対する指標が「SPF」です。「SPF1」から「SPF50+」まで存在し、数値が大きくなるほどUVBを防ぐ効果が高まります。
日焼け止めのUVカット成分の選び方は?
日焼け止めのUVカット成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤があります。
紫外線吸収剤は、紫外線を肌表面で吸収して化学反応を起こして日焼けを防ぐため、肌に刺激になることがあります。赤ちゃんや敏感肌の人は、紫外線散乱剤のみを使用した「ノンケミカル」、あるいは「紫外線吸収剤フリー」と記載された日焼け止めを選ぶといいでしょう。
ただ、紫外線散乱剤には白浮きしやすい難点があり、市販の日焼け止めの多くは2つの成分を組み合わせて配合しています。紫外線吸収剤でこれまで特にトラブルが起きていないなら、過度に避ける必要はありません。
心配な場合は、肌の目立たないところに日焼け止めを塗って1日過ごし、刺激がないかテストしてから取り入れてください。
テクスチャーで選ぶ
日焼け止めにはミルクやクリーム、ジェル、スプレー、スティックなどさまざまなタイプが存在します。
ミルクタイプ
ミルクタイプの日焼け止めは、伸びがよくムラなく塗り広げられるのが特徴です。
水分と油分の配合バランスがいいため、普通肌だけでなく、乾燥肌や脂性肌など肌タイプを問わず人気があります。
クリームタイプ
クリームタイプの日焼け止めは、なめらかなテクスチャーでしっとりと仕上がり、汗や水に強いのが特徴です。
油分が多く配合されているため保湿力が高いので、乾燥肌の人にも好まれています。
ジェルタイプ
ジェルタイプの日焼け止めは、みずみずしいテクスチャーで爽やかな感じのつけ心地が特徴です。
サッパリとした使用感で伸びもいいため、ベタつきやテカリが気になる脂性肌の人や日焼け止め特有の「きしきし感」が苦手な人に人気です。
スプレータイプ
スプレータイプの日焼け止めは、気化した液化ガスなどの圧力で中身を放出します。
広範囲に噴霧できてムラなくつけられる点や手を汚さずに使用できる点がメリットです。頭皮や髪に使用できるタイプもあります。
スティックタイプ
スティックタイプの日焼け止めは、リップクリームのように中身を繰り出して使用できるのが特徴です。
手を汚さずに使用できる点やコンパクトで持ち運びに優れていること、外出先での塗り直しも容易なことから、手軽にケアした男性にもおすすめです。
メンズ日焼け止めのおすすめ検証 まとめ
今回、メンズ向け日焼け止めを検証したところ、残念ながらA評価獲得の商品はありませんでした。
UVカット力、使用感、撥水性などそれぞれ商品に特徴があるので、選び方の参考にしてみてください。
ここでは過去に日焼け止めスティックの検証でA評価だったおすすめアイテムを紹介します!
過去ベストバイの日焼け止めスティックはディズム

ディズム
マルチスキンケア UVスティック
過去のメンズ日焼け止めスティック検証で見事ベストバイに輝いたのが、ディズム「マルチスキンケア UVスティック」。
96.9%ものUVをカットしながらも、直感的に使いやすいデザインや違和感のない塗り心地が魅力でした。
撥水力も文句なしなので、汗をかくシーズンにも最適です。
日焼け止めの売れ筋ランキングをチェック!
日焼け止めのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。




































加齢で自然な新陳代謝が衰えてくると、メラニンを分解する力が弱まります。最大の美白対策は日焼け止めですが、気になる人は20代から美白美容液を取り入れるのもいいでしょう。