リン酸鉄リチウムイオンバッテリーってなに?
ポータブル電源とは、大容量のバッテリーを搭載し、特にAC出力(端的にいえばコンセント)を備える製品群の呼称です。
モバイルバッテリーとの違いは、容量の大きさもさることながら、小型家電を動かせるほどの出力があるという点で全く異なります。
主な用途は、車中泊やキャンプなどの電源設備として、また緊急時の電源供給のための備えといった、蓄電池としての利用です。
特に最近では、もしものときにスマートフォンの充電がなくなると、情報収集や現状把握ができない恐れから「電力の備え」が重要視されています。
そんなポータブル電源界隈で、昨今注目されているのが「リン酸鉄リチウムイオン電池」という言葉。
横文字と漢字の組み合わせに拒絶反応が出る人も少なくないでしょう。
ただ、一体これが何なのかを理解すれば、ポータブル電源の今がわかるので、なるべく平易な説明を試みます。
「リン酸鉄リチウムイオン電池」とは、最近ポータブル電源に採用されだした電池です。
少し前までのポータブル電源には「三元系リチウムイオン電池」というものが使われており、それに取って代わる形で登場しました。
「リン酸鉄リチウムイオン電池」には取って代わるだけのメリットが種々様々あるわけですが、消費者が享受できる一番のメリットは「長寿命」なことです。
従来の「三元系リチウムイオン電池」と比べて、サイクル回数(フル充電して繰り返し使える回数)が倍であるといわれています。
例えば「Jackery」のサイトには、「三元系リチウムイオン電池」のサイクル回数が「500〜2000回」であるのに対し、「リン酸鉄リチウムイオン電池」のサイクル回数は「2000〜4000回」(※繰り返しフル充電して使って70%以上の最大容量を維持できる回数)と記載されています。
また、バッテリーは放置している間も徐々に放電される、自己放電率も「三元系リチウムイオン電池」と比べて少ないというメリットもあります。
ほかにも「安全性が高い」「高温耐性が高い」「環境に優しい」など、あるに越したことはないメリットもあげられます。
逆にデメリットはというと、「製品サイズが大きい」ことと「価格が高い」ことです。
ただ、これらは現状そうであるというだけで、これから改善される余地があります。
まず、「製品サイズが大きい」のは、「リン酸鉄リチウムイオン電池」が「容量あたりの体積が大きい」のが理由です。
「三元系リチウムイオン電池」と比べて、蓄電するためにより多くの体積を必要とし、「エネルギー密度が低い」といわれます。
また、「価格が高い」については、「製造コストが高い」のが理由です。
「リン酸鉄リチウムイオン電池」は、鉄などの比較的安価な素材を原料とするため、原材料費が安いのですが、製造には多くのコストがかかります。
そのため、最終的な製品の価格は高くならざるを得ないそうです。
ただし、これらデメリットはさらなる研究開発により、改善される道もあるようなので、今後に期待です。
以上、「リン酸鉄リチウムイオン電池」とはなにか? メリット・デメリットは? といった部分をざっくりご説明しました。
そんな「リン酸鉄リチウムイオン電池」を搭載したポータブル電源の、注目の製品についてご紹介していきます。
「Anker」&「Jackery」注目の2機種をご紹介します!!
本誌MONOQLOでは、過去に幾度もポータブル電源のランキング記事を掲載してきました。
最新では、2024年4月号にて「Anker Solix C1000 Portable Power Station」がベストバイとなり、MONOQLO「2024年上半期ベストバイ」にも選出されています。
電気毛布などの小型家電を長時間動かせて、製品サイズ的にも使いやすい「1000Wh」クラスのポータブル電源5製品を比較し、最も優れていると判断した製品です。
本製品には、前段の「リン酸鉄リチウムイオン電池」が搭載されており、MONOQLOイチオシとなっています。
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ところが、2024年7月に好敵手となる新製品が発売されました。
それが、「Jackery ポータブル電源 1000 New」です。
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サイズや容量、出力など似通った部分が多く、メーカーの真意のほどはわかりませんが、“競合としてぶつけてきた"と考えると、なんだか物語的に熱い展開ですよね。
ソーラーパネルの比較も行います
加えて、今回は両社のソーラーパネルの比較も行います。
それぞれの製品で、セット販売されているソーラーパネルを選定して比較します。
一泊程度の車中泊やキャンプであれば、なくても十分な設備ですが、連泊する場合や、特に災害への備えであれば必須と言ってよいでしょう。
今回選定したソーラーパネルは、ポータブル電源に充電できる中でも最も手頃な製品である「100W」のソーラーパネルです。
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「Anker Solix C1000 Portable Power Station」とセット販売されている中で、一番お手頃なのが「Anker Solix PS100 Portable Solar Panel」です。
最大100Wの発電性能がありながら小型軽量な製品です。
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「Jackery ポータブル電源 1000 New」とセット販売されている最も手頃な製品は、「Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル」。
こちらも「Anker」のものと同様に、最大100Wの発電性能があり、小型軽量な製品となっています。
ということで、「Jackery ポータブル電源 1000 New」を“Newチャレンジャー”として、現行ベストバイの「Anker Solix C1000 Portable Power Station」と直接対決&ソーラーパネルもついでに比較!
「Anker」がチャンピオン防衛か、「Jackery」が新チャンピオンとなるか、そんな戦いをご覧あれ!!
ベストバイ「Anker」VS 新発売「Jackery」のルール説明!
まずは、対決の前のルール説明です。
ポータブル電源の基本的な性能検証から、使い勝手に関する検証まで、様々な角度から比較を行います。
検証①:実容量をチェック
実容量チェックでは、実際にどのくらいの電力を取り出せるかを検証します。
各製品をフル充電した状態で、100Wの電球8個をAC出力に接続し、充電が尽きて電球が消えるまで出力を継続。
この間の「消費電力(kWh)」をワットモニターで記録し、出力と稼働できた時間も測定します。
得られた結果を表示スペックと比較し、出力時のロス率を鑑みて「8割以上」の能力があればスペックに偽りなしと判断します。
検証②:充電速度をチェック
充電速度チェックでは、フル充電までにかかる時間を測定します。
今回検証する2製品は、それぞれ専用のアプリがあり、スマートフォンと接続することで、供給電力を設定することが可能です。
そのため、ここでは無設定時の「通常充電」と、任意でより高速に充電できる「高速充電」の2モードで計測します。
充電が尽きた状態から、一般的な家庭用コンセント(1500W上限)に接続して充電を開始。
消費電力をワットモニターで記録し、1時間後の充電量を計算します。
「高速充電」モードでは、両製品とも表示スペックでは1時間以内に充電が完了するようなので、フル充電までにかかる時間も記録しました。
検証③:AC出力をチェック
AC出力のチェックでは、スペック通りにAC出力を得られるかを検証します。
今回検証する2製品のAC出力の定格は、同じ1500Wとなっており、この定格に準じた個数の電球を接続して発光できるかを確認。
検証では、満充電の状態で、3口のAC出力ポートに100W電球をそれぞれ5個ずつ(合計1500W)接続しました。
また、ワットモニターで各ACポートの出力を記録します。
検証④:USB出力をチェック
USB出力のチェックでは、本体のUSB-C出力ポートから、実際にPCを充電し、その際の出力値を確認します。
今回の2製品は、それぞれ「100W出力のUSB-C端子」と「30W出力のUSB-C端子」を搭載しています。
ここに、充電残量20%に調整したPC(MacBook Pro 14インチ,2021)を接続し、USB通電チェッカーで出力値を確認。
2種類のUSB-C端子に単独で接続した場合と、同時に接続した場合で数値を記録しました。
検証⑤:静音性をチェック
静音性のチェックでは、充電時とAC出力時の稼働音を確認します。
ポータブル電源は、充電時と出力時に放熱のためのファンが回転するなどで、稼働音がします。
特に今回の2製品のような、1500W程度の高電圧での入出力が可能なものは、稼働音が大きめになるのが一般的です。
検証では、製品中心部から水平1mの距離に騒音計を設置し、以下の条件で測定しました。
①充電時:通常充電(1000W程度の入力)と高速充電(1500W程度の入力)の2パターン
②AC出力時:800W出力時(電球8個)と1500W出力時(電球15個)の2パターン
充電時の検証では、本体充電残量により、入力の値がリアルタイムで変化するため、騒音計と同じ距離で監視員を配し、音が変わったと感じたタイミングで、その時点の本体表示充電残量・本体表示入力電圧・騒音計の数値を逐次記録しました。
検証⑥:使い勝手をチェック
使い勝手のチェックでは、①〜⑤までの検証で得られる結果以外の、実使用に際しての長所と短所を確認します。
重量と運搬性(持ち運びやすいか)、出力ポート数やアプリの使いやすさ、その他付随機能などを包括的に見ていきます。
追加検証:ソーラー充電をチェック
今回は、製品だけではなく、各製品とセットで利用できるソーラーパネルについても追加検証します。
それぞれ、最大100Wの発電性能のあるソーラーパネルを充電が尽きたポータブル電源に接続し、実際に充電してみます。
検証は2024年7月22日、気温36℃前後、梅雨明けの時期に東京都千代田区で行いました。
検証日の天気は「晴れ」で、少し雲があり、ときおり太陽を隠す場面もありました。
検証を行ったのは、太陽の光度が高くなる、12時〜13時までの1時間です。
また、実使用に際してソーラーパネルの使いやすさについてもチェックしました。
ガチ対決の結果発表
それでは、検証の結果を順番に見ながら、対決結果を発表していきます。
検証①:実容量の対決結果
【引き分け】 両者ともスペック通りに優秀!!
まずは、実容量の検証結果を見ていきます。
結論から申し上げますと、両製品ともスペック表示容量の8割を超える電力を取り出すことができ、優秀な結果となりました。
▼800W出力時ワットモニター記録
メーカー | 定格AC出力 | 本体表示出力 | ワットモニター表示出力 | ||
合計出力 | ポート1 | ポート2 | |||
Anker | 1500W | 790W | 801W | 399W | 402W |
Jackery | 1500W | 797W | 801W | 402W | 399W |
上表が、800W出力時のワットモニター表示出力をまとめたものです。
検証では、100W電球を4個づつ、2つのユニットに分けて、2口のACポートに接続した状態で出力しました。
両製品ともに、実測値で合計出力が「801W」程度出ています。
また、ポータブル電源の充電が尽きるまで出力した際の消費電力と実容量率をまとめたものが下表です。
▼実容量率計算値
メーカー | スペック表示容量 | 実容量率 | 実容量 計算値 |
ワットモニター表示消費電力 | 稼働時間 (測定時間) |
||
ポート1 | ポート2 | 合計消費電力 (実容量) |
|||||
Anker | 1056Wh | 84.3% | 894Wh | 0.45kWh | 0.44kWh | 890Wh | 1.12h |
Jackery | 1070Wh | 86.0% | 921Wh | 0.46kWh | 0.46kWh | 920Wh | 1.15h |
「Anker」は890Whで1時間7分、「Jackery」は920Whで1時間9分の間稼働し、充電が尽きました。
この記録から得られた実測の実容量は、「Anker」が「894Wh」、「Jackery」が「921Wh」となります。
スペック表示容量と比較して、どちらも80%を超える実測値を記録しました。
検証②:充電速度の対決結果
【引き分け】 充電速度は僅差で同程度
続いて、充電速度の検証結果です。
結果は、引き分け。
どちらも充電が早く、かなり優秀であるといえます。
▼通常充電時検証結果
メーカー | 充電量 計算値 |
本体液晶表示 | ワットモニター 表示消費電力 |
充電完了までに かかった時間 |
|
入力(最大→最小) | 60分後の液晶表示充電残量 | ||||
Anker | 950Wh | 960W→120W | 81% | 0.95kWh | 1時間23分 (83分) |
Jackery | 860Wh | 990W→162W | 75% | 0.86kWh | 1時間29分 (89分) |
上表は、通常充電の際の充電量をまとめたものです。
通常充電では、両製品とも1000Wに近い入力を行っており、通常充電とはいえかなり高速だといえます。
ワットモニターの記録では、「Anker」が「950Wh」、「Jackery」が「860Wh」の実測充電量となりました。
時間あたりの充電量は、「Anker」のほうが多いようで、充電完了も先行しています。
▼高速充電時検証結果
メーカー | 充電量 計算値 |
本体液晶表示 | ワットモニター 表示消費電力 |
|
入力電圧(最大→最小) | 60分後の液晶表示残量 | |||
Anker | 1300Wh | 1275W→640W | 100%(※58分後) | 1.30kWh |
Jackery | 1110Wh | 1385W→790W | 100%(※52分後) | 1.11kWh |
上表は、高速充電で充電した際の充電量をまとめたものです。
高速充電は、急いで充電したい際に通常よりも高速に充電できるモードで、専用アプリでスマートフォンと接続することで設定できます。
記録は、両製品とも60分以内に充電が完了しました。
高速充電の場合も、「Anker」のほうが時間あたりの充電量が多いです。
ただ、通常充電の場合と異なり、「Jackery」のほうが早く充電が完了しています。
上記の2パターンの結果は、充電回数を重ねたデータではないので(充電時の気温などの周辺環境によりブレがある)、どちらのほうがどのくらい充電が早いかを述べることはできません。
ただ、「両製品ともに同じくらい充電が速い」ということはいえるでしょう。
両製品ともに入力量が大きく、高速な充電が期待できます。
検証③:AC出力の対決結果
【Ankerの勝ち】 実質2000W相当の機器も動かせる
次に、AC出力の検証結果を見ていきます。
結果は、Ankerの勝利です。
勝因は、Ankerの独自技術である「SurgePad」という機能が関係していきます。
まずは、AC定格出力の記録を見ていきましょう。
▼AC出力スペックと検証条件
メーカー | 定格AC出力 | 最大瞬間AC出力 | 100W電球最大点灯個数 | |||
AC出力 ポート1 |
AC出力 ポート2 |
AC出力 ポート3 |
合計 | |||
Anker | 1500W | 2000W | 5個 | 5個 | 5個 | 15個 |
Jackery | 1500W | 3000W | 5個 | 5個 | 5個 | 15個 |
両製品ともに、家庭用コンセントと同じ「1500W」のAC定格出力があります。
検証では、100W電球を5個ずつ、3つのユニットに分けて、3口のACポートに接続した状態で出力しました。
▼AC出力検証結果
メーカー | ワットモニター表示出力 | 本体液晶表示AC出力 | |||
合計 | AC出力 ポート1 |
AC出力 ポート2 |
AC出力 ポート3 |
||
Anker | 1503W | 503W | 501W | 499W | 1482W |
Jackery | 1494W | 499W | 497W | 498W | 1495W |
上表はAC出力検証の結果をまとめたものです。
両製品とも3口のACポートからそれぞれ約500Wずつ、合計で約1500Wの出力ができていました。
ただ、ここでJackeryに異変が発生。
当初、検証に際して、AC出力スイッチをオフにした状態で、15個の電球を接続し、その後AC出力をオンにして計測していたのですが、その際に「Jackery」の電球が点灯せず、エラーと表示されました。
試しに、13個の電球を接続した状態で、AC出力をオンにすると点灯しました。
その状態のまま、電球を増やして15個接続すると無事15個全てが点灯し、出力も定格出力である1500W程度出ています。
また、定格1462Wのアイロンを接続してみると、問題なく動きました。
おそらく電球点灯時に、瞬間的に定格よりも大きな電力が必要になるため、何らかの保護機能が働いた可能性があります。
一方、「Anker」はというと何の問題もなく、15個全ての電球が点灯しました。
というのも、「Anker」には「SurgePad」という隠された能力があるんです。
これは、「Anker」の独自技術で、出力が定格の1500Wを超えた場合でも、合計「2000W」までの機器なら動かし続けることができるというもの。
「何じゃそりゃ! そんなのあり!?」と言いたくなる機能ですが、これにより「Anker」は実質2000Wまでの機器の稼働に対応できます。
ただし、精密機器や電圧保護機能がある機器 (エアコン、コンプレッサーなど) は「SurgePad」の対象外という制限はあります。
▼「Anker」2000W出力検証の結果
Anker SurgePad機能 |
ワットモニター表示出力 | 本体液晶表示AC出力 | ||||
合計 | AC出力 ポート1 |
AC出力 ポート2 |
AC出力 ポート3 |
AC出力 ポート4 |
||
接続直後 | 1998W | 506W | 496W | 496W | 500W | 1993W |
数秒後 | 1501W | 379W | 374W | 372W | 376W | 1496W |
実際に、2000Wで出力できるのかを検証してみた結果が上表です。
100W電球を5個ずつ、4つのユニットに分けて、4口のACポートに接続した状態で出力しました。
電球点灯開始直後は、2000Wに近い出力が出ていますが、数秒経つと電球の明るさが落ちつつも光り続けました。
この際の出力は1500W程度で、定格まで出力が落ちます。
どうやら「SurgePad」というのは、接続機器の要求電力が定格の1500Wを超えた場合でも、動かし続けることはできるが、出力はあくまで1500Wなので、機器本来の仕事量では動かないということのようです。
試しに要求電力が2000W程度になるように、電気ストーブとドライヤーを接続してみました。
接続直後は、2000W近くの出力が出ていますが、数秒後には1500W程度の出力に落ちました。
出力が落ちた際に、ストーブの熱量、ドライヤーの風量が落ちましたが、止まることはなく稼働していました。
つまり、「Anker」の定格出力は1500Wですが、それを超える機器を接続しても動かすことが可能で、実質2000Wまでの機器を動かせます。
ただし、2000Wの出力を出し続けることはできないので、本来の仕事量で機器が動くわけではない点に注意が必要です。
とはいえ「SurgePad」は非常に便利な技術であり、この機能があるゆえに、電球15個を一気に点灯しても平然としていたと考えられます。
定格出力だけで見れば、どちらもスペック通りで優秀です。ただ、定格を超えても機器を止めずに動かせる点では「Anker」のほうが幾分使いやすいと言えそうです。
検証④:USB出力の対決結果
【引き分け】PCをちゃんと充電できました
次に、USB出力の検証結果を見ていきます。
結果は、引き分け、両者ともにスペック通りの出力ができていました。
▼PC2台接続時の各ポートの出力結果
メーカー | 出力合計 | USB-C ポート1 定格出力 |
USB通電チェッカー表示 | USB-C ポート2 定格出力 |
USB通電チェッカー表示 | ||||
電圧 | 電流 | 出力 | 電圧 | 電流 | 出力 | ||||
Anker | 102.60W | 100W | 19.70V | 3.77A | 74.35W | 30W | 11.80W | 2.39A | 28.25W |
Jackery | 102.69W | 100W | 19.46V | 3.81A | 74.14W | 30W | 19.92W | 1.43A | 28.55W |
上表は、「100W」のUSB-Cポート(USB-C1)と「30W」のUSB-Cポートの両方で同時にPCを充電した際の出力結果をまとめたものです。
検証では、充電残量20%に統一したPC(MacBook Pro 14インチ,2021)2台を接続しています。
両製品ともに、100WポートではPC側の受け入れ最大値に近い74W程度の出力が出ており、30Wポートでもほぼスペック通りの出力が得られました。
USB出力は、両製品とも問題ないと言えそうです。
検証⑤:静音性の対決結果
【Jackeryの勝ち】静音性がバツグンです
次に、静音性の検証結果を見ていきます。
この点は、かなり違いがあり、「Jackery」が圧倒的に静かであるといえます。
▼AC出力時騒音値検証結果(暗騒音40.9dB)
メーカー | 800W出力時 | 1500W出力時 |
Anker | 43.7dB | 57.0dB |
Jackery | 42.1dB | 46.0dB |
上表はAC出力時の騒音値を測定した結果です。
検証時の暗騒音(ポータブル電源を起動していないときの部屋の騒音値)は「40.9dB」です。
800W程度の出力であれば、どちらもそこまで変わりありません。
ただ、出力が大きくなると違いが出てきて、1500W出力時の「Anker」の騒音値は「57.0dB」とそこそこの音がします。
対して、「Jackery」は「46.0dB」とかなり静かで、静かな部屋であってもほとんど気にならないレベルの稼働音です。
▼充電時騒音値検証結果(暗騒音40.9dB)
メーカー | 通常充電時 | 高速充電時 |
Anker | 41.4dB〜51.0dB | 42.6dB〜54.4dB |
Jackery | 40.9dB〜42.8dB | 41.3dB〜45.2dB |
次に充電時の騒音値も見てみましょう。
それぞれ、通常充電時(最大1000W程度の入力)と高速充電時(最大1500W程度の入力)の時の騒音値を測定しました。
一概にはいえませんが、おおよそ入力電力が大きくなるとその分稼働音も大きくなる傾向にあります。
本体の充電残量によって入力電力は制御されるため、ずっと一定の音がしているわけではなく、充電段階で稼働音が大小変化します。
「Anker」の場合、最も静かなときで「41.4dB」前後、最も音が大きい時には「50dB」を超える稼働音です。
対して、「Jackery」は通常充電・高速充電どちらでも「40dB」台になっており、最大でも「45.2dB」と非常に静かです。
「40dB」台は、一般的に図書館内の騒音値と同じくらいとされているので、「Jackery」の稼働音はかなり静かであるといえそうです。
この結果から言えるのは、「Anker」の稼働音が特別うるさいというわけではなく、どちらかといえば「Jackery」の静かさがいい意味で異常ということ。
「Jakcery」公式HPなどでは、特に稼働音の静かさについて言及されていないのですが、特筆すべきポイントだと考えます。
これだけ静かであれば、車中泊やキャンプで夜間に使用しても音が気になるということはないでしょう。
また、家で日常的に持ち運べる電源として使っても、音が煩わしいこともないので、テレワークなどとの相性もよいと考えられます。
「静かなこと」が活きる場面は多く、「Jakcery」は就寝時に使っても気にならないレベルなので、利用の幅が広いです。
以下に、参考として各充電モード時の騒音値変化をまとめたものを記載します。
本体充電残量が10%回復するごとに、その時点での本体液晶表示残量、本体液晶表示出力、騒音値を記録。
また、監視員が音が変化したと感じたタイミングでも同様に記録。
以上のデータの中から、0.5dB以上の変化が見られた時と騒音値が最大・最小値をとった時のデータのみを抽出しています。
検証時は夏場で、騒音値計測のため空調も切っており室温が高く、排熱効率が低い環境下で測定した点にご留意ください。
▼Anker通常充電時騒音値変化
経過時間(分後) | 0 | 3 | 6 | 25 | 34 | 56 | 57 | 58 | 59 | 60 | 61 | 75 | 76 | 80 | 83 |
本体液晶表示残量(%) | 1 | 7 | 14 | 40 | 52 | 79 | 80 | 81 | 82 | 82 | 83 | 98 | 99 | 99 | 100 |
本体液晶表示出力(W) | 955 | 955 | 964 | 980 | 990 | 631 | 631 | 625 | 627 | 627 | 631 | 483 | 380 | 254 | 120 |
騒音値(dB) | 46.2 | 48.0 | 49.2 | 50.0 | 51.0 | 47.2 | 45.4 | 44.1 | 45.3 | 43.5 | 42.6 | 42.2 | 42.0 | 41.4 | 41.4 |
▼Anker高速充電時騒音値変化
経過時間(分後) | 0 | 1 | 4 | 5 | 7 | 9 | 12 | 14 | 25 | 34 | 52 | 53 | 54 | 55 | 57 |
本体液晶表示残量(%) | 1 | 4 | 10 | 12 | 15 | 20 | 25 | 30 | 40 | 60 | 96 | 97 | 97 | 98 | 100 |
本体液晶表示出力(W) | 1309 | 1325 | 1338 | 1341 | 1352 | 1356 | 1356 | 1357 | 1356 | 1360 | 629 | 629 | 630 | 640 | 649 |
騒音値(dB) | 42.6 | 48.2 | 49.6 | 50.5 | 53.1 | 52.8 | 53.3 | 52.2 | 53.4 | 54.4 | 49.3 | 48.1 | 45.8 | 43.6 | 43.4 |
▼Jackery通常充電時騒音値変化
経過時間(分後) | 0 | 11 | 28 | 44 | 75 | 89 |
本体液晶表示残量(%) | 0 | 15 | 40 | 60 | 91 | 100 |
本体液晶表示出力(W) | 991 | 983 | 985 | 778 | 472 | 162 |
騒音値(dB) | 42.0 | 42.5 | 42.8 | 41.8 | 40.9 | 40.9 |
▼Jackery高速充電時騒音値変化
経過時間(分後) | 0 | 3 | 8 | 27 | 48 | 52 |
本体液晶表示残量(%) | 0 | 10 | 20 | 58 | 91 | 100 |
本体液晶表示出力(W) | 1385 | 1381 | 1382 | 1053 | 787 | 790 |
騒音値(dB) | 44.6 | 45.1 | 45.2 | 43.4 | 41.4 | 41.3 |
検証⑥:使い勝手の対決結果
【引き分け】両者とも長所・短所がある
次に、使い勝手についてです。
これについては、どのように考えるかによって意見は変わるでしょうが、MONOQLO的見解は「引き分け」とさせていただきます。
実際に使って見えてきた両製品の長所・短所を見ていきましょう。
▼「持ち運びやすさ」ならJackery
まず、お伝えしたいのは「持ち運びやすさ」の違いです。
「Jackery」には、折りたたみのハンドルがついており、シンプルに持ち上げやすく、片手でも持てます。
また、重量も「10.8kg」とこのサイズのポータブル電源としては非常に軽いです。
メーカー発表では、2024年6月時点、1000Wh帯双方向インバーター搭載のリン酸鉄搭載モデルにおいて最軽量となっています。
一方、「Anker」は本体両側にハンドルがついており、持ち上げるときは両手になります。
また、重量は「約12.9kg」と、このサイズのポータブル電源としては一般的な重量ですが、「Jackery」と比べると重たいのは確かです。
一応、片手で持てないこともないですが、かなり力がいりますし、持った時の安定感もないです。
車中泊やキャンプで使ったりする際には、片手が空いたほうが何かと便利ですし、日常的に家で使うにしても、より軽くて持ち運びやすいに越したことはないです。
この点では「Jackery」のほうが優れているといえるでしょう。
▼ポート数は「Anker」が優れる
出力の多さでは、「Anker」は圧倒的です。
AC出力ポートが「6口」あるというのは特筆すべきポイントです。
これだけあれば、出力が足りなくて困るということはないでしょう。
一方、「Jackery」のAC出力ポートは3つです。
3つでも十分といえるかもしれませんが、緊急時に頼ることを考えるとやはり心許ないです。
例えば、3人家族で電気毛布を使って暖を取るとすると、それだけでAC出力が全て埋まります。
ならば、2人で使うなら1口開くし問題なさそうじゃない?
確かにそうですが、何人なら許容範囲かと考えている時点でやはり制限が強すぎます。
特に、災害などの緊急時にどんなものを動かしたくなるかは予測が難しいです。
使わないにしてもポートが多いに越したことはなく、いざというときの安心感が違います。
その上で、「Anker」のポート数の多さは、スペック的な側面だけでなく心理面にも寄与するという点で評価できます。
▼アプリの使い勝手はどちらもよかった
両製品には、専用のアプリケーションがあり、スマートフォンと接続して遠隔操作などが可能です。
例えば、AV出力・USB出力・LEDライトのオンオフや充電モードの切り替え、出入力の数値の確認などができます。
できることに大きな違いはありませんが、1点だけ違いを挙げると「充電時の入力電力量を設定できるか否か」が異なります。
「Anker」はアプリから、充電時の入力電力を7段階(高速充電を加えると8段階)から設定可能。
「1000W/750W/600W/500W/400W/300W/200W」から任意で設定できます。
対して、「Jackery」は細かな設定はできず、「デフォルト充電モード」or「静かな充電モード」(緊急充電モードを含めると3段階)という形で分かれています。
入力電力を細かく切り替える必要がある環境で使用する場合は、Ankerのように設定できるほうがよいでしょう。
▼ライトの色味が異なります
両製品にはボディーにライトがついています。
「Anker」は暖色系の光で面光源なので、周囲をふんわりと落ち着いた雰囲気で照らしてくれます。
「Jackery」のほうは、寒色系の光で円形光源なので、懐中電灯のようにハッキリ照らしてくれます。
照射範囲は、そこまで違いがありません。
上の写真は同距離に製品を配置して、椅子を照らしている様子です。
写真の写り方と実際の見え方は若干異なりますが、どちらもある程度の範囲を照らすことができます。
どちらがよいかは、好みの問題なのでこの点に優劣はありません。
▼その他機能について
ちなみに、その他機能の補足情報として「Anker」はバッテリー容量の拡張ができます。
別売りの「Anker Solix BP1000 拡張バッテリー(1056Wh)」という製品と接続でき、容量を2倍の「2112Wh」まで増やせます。
同社の2000Whクラスのポータブル電源を一台買うよりも、本体+拡張バッテリーのほうが容量対価格は安くなります。
以上、まとめると「Anker」は「ポート数が多いけど、持ち運びはいまひとつ」、「Jackery」は「持ち運びやすいが、ポート数は心許ない」です。
どちらも一長一短という形。
ゆえにMONOQLO的見解は「引き分け」とさせていただきます。
「持ち運びやすさ」と「ポートの多さ」はどちらも捨てがたいポイントなので、実際どちらを買う?と聞かれると「悩ましい」としか言いようがないです。緊急時の備えとしての安心感を重視するなら「Anker」、とはいえ日頃の使い勝手のほうが重要と考えるなら「Jackery」という考え方がよいでしょう。
追加検証:ソーラー充電の対決結果
【引き分け】差はほとんどないです
最後に、追加検証としてソーラーパネルでの充電速度を見ていきます。
結果は、引き分け。
今回の検証では、充電量はほぼ同じでした。
▼本体液晶表示の入力電力と充電回復量
メーカー | 本体液晶表示入力 | 1時間後の本体液晶表示 充電回復量 |
Anker | 10W〜61W | 4% |
Jakcery | 20W〜75W | 4% |
上表は、ソーラーパネルで充電した際に本体液晶に表示された入力電力と充電の回復量をまとめたものです。
「Anker」も「Jackery」もおおよそ60W前後の入力が得られているようでした。
検証時は少し雲があり、太陽が隠れた際には「10〜20W」程度の入力になっています。
▼充電量の計測結果
メーカー | ソーラー充電量 | ワットモニター表示値 | 合計 | |
AC出力ポート1 消費電力 |
AC出力ポート2 消費電力 |
|||
Anker | 40Wh | 0.02kWh | 0.02kWh | 0.04kWh |
Jakcery | 40Wh | 0.02kWh | 0.02kWh | 0.04kWh |
1時間後、ポータブル電源の充電量を測定するため、800Wの電球(100W電球を8個)接続し、充電が尽きるまで点灯させました。
消費電力は、小数第2位までに差はなく「0.04kWh」で、両製品がほぼ同等量の充電ができたことがわかります。
よって充電量は「0.04kWh」になります。
これがどれくらいの電力かを、スマホ充電を例えに計算してみます。
一般的なスマホのバッテリーは「約3000mAh」とされているため、これを基準とすると、約3.6回の充電が可能です(電力ロスなどは考慮しないため、あくまで参考値となります)。
1時間で4%しか回復しないと思われがちですが、緊急時には十分な電力だと考えます。
ただし「使い勝手」はJackeryの勝ち
ここで、ソーラーパネル単体で見たときに、どちらのほうが使いやすいかを見ておきましょう。
結論、「Jackery」のソーラーパネルのほうが使い勝手はよいです。
▼持ち運びやすさ
まず、サイズと重量についてですが、「Jackery」のほうが若干小さくて軽いです。
折り畳んだ状態でのサイズは、「Anker」が「約60.8 x 55.7 x 4.6cm」、「Jackery」が「約61 x 53.5 x 3.5cm」になります。
また、重さは「Anker」が「約4.6kg」、「Jackery」が「約4kg」です。
実際に持ったときの感覚でも、「Anker」のほうがよりズッシリしています。
「Jackery」のほうが、持ち運びの面で有利です。
▼接続のカンタンさ
ソーラーパネルの接続のラクさでも「Jackery」のほうが優れています。
「Jackery」は、ソーラーパネルとの接続がケーブル1本で済み、非常にラクです。
対して、「Anker」の場合はケーブルが3本必要です。
ソーラーパネル側にある2つの端子にケーブルを接続し、本体側では2本のケーブルをまとめる合流ケーブルをつけた上で、本体の端子に接続します。
やけにややこしい作りをしており、パーツも多く接続が煩雑です。
仮に野外で使うとなったとき、「Jackery」の場合はパネルとケーブル1本を持っていくだけでよいですが、「Anker」はパネルに加えてケーブル3本を持っていくとなると厄介です。
しかも、ケーブルをひとつ忘れてきて充電できないなんてことになると……。
▼展開・角度調節のしやすさ
また、パネルの展開のしやすさも「Jackery」のほうがカンタンです。
「Jackery」は、角度調節のためのパーツがゴムになっているため、角度の調節や展開がラクにできます。
加えて、太陽を受ける面には最適な角度に調節しやすいように、インジケーターが付いています。
真ん中の黒い点の影が、白いインナーサークルの中心に落ちるように角度を調節することで、最適な角度が決められます。
ソーラーパネルは、太陽に対して最適な角度で置いたほうが発電効率が上がるので、こういったわかりやすい目安があるのは重要です。
対して、「Anker」のほうはボタンで固定する紐で角度を調節します。
調節できる角度は4段階で、目安となるインジケーターなどもないので、最適な角度にするのが難しいです。
以上、まとめると「Jackery」ほうが、使いやすさの面で優れており、初心者でも扱いやすいように工夫されている点も高く評価したいです。
「Jackery」は初心者でも扱いやすいようにするための配慮が随所に感じられ、実際、使い勝手もよいです。
決着!ジャッジは「ドロー」&両者ベストバイ!
「Anker」は防災向けポータブル電源でベストバイです
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- 実容量
- 充電速度
- AC出力
- USB出力
- 静音性
- 使い勝手
- ソーラー充電
AC出力の圧倒的な余裕はいざというときに心強い
「Anker Solix C1000 Portable Power Station」は「1000Whクラス防災向けポータブル電源」のベストバイとしてオススメします。
なんといっても、AC出力まわりの安心感が非常に高いです。
緊急時にどれくらい、どのように使いたくなるか予測が難しいという点において、6口のAC出力を備えている本製品なら「足りなくて困る」ということがまずないでしょう。
さらに、独自技術「SurgePad」により定格出力を超えて2000Wまでの機器をつなげても、止まることなく動かすことができる点も、緊急時における安心と余裕につながります。
これさえ買っておけば、ひと通りなんでもできるような製品で、咄嗟に「あれに使いたい!」となっても十分に対応しきる力があります。
また、そのほかの検証事項に関しても高いパフォーマンスを発揮することが確認できたため、もしものときの備えとしてオススメできると判断しました。
- おすすめポイント
-
- 実容量に不足なし
- 本体の充電が高速
- 2000Wまでの機器を動かせる独自技術
- USB出力も十分
- 6口のAC出力があり安心感も高い
- ソーラー充電も可能
- がっかりポイント
-
- 静音性は一般的なレベル
- 持ち運びやすさはいまひとつ
- 幅
- 約376mm
- 奥行
- 約205mm
- 高さ
- 約267mm
- 重量
- 約12.9kg
- 充電サイクル
- 3000回
- 電池種類
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- A1761
「Jackery」は日常使い向けポータブル電源でベストバイです
- Jackeryポータブル電源 1000 New
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- 充電速度
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日常的に使いやすいポータブル電源
「Jackery ポータブル電源 1000 New」は「1000Whクラス日常使い向けポータブル電源」のベストバイとしてオススメします。
「1000Wh」クラスのポータブル電源としては、非常に軽く持ち運びやすい製品です。
折りたたみ式で邪魔にならない、しっかりとしたハンドルが付いているのも嬉しいポイント。
また、特筆すべきは圧倒的な静かさ。
書斎や寝室など、些細な音が気になる静かめな部屋でも使えるレベルの静音性で、家の中でも「移動自在なコンセント」感覚で使い勝手がよいです。
特に、車中泊やテント泊などのアウトドア宿泊のお供として大活躍してくれそうです。
そのほかの検証事項でも十分な性能を持っていることが確認でき、総じてうまくまとまっている製品です。
ただし、AC出力が3口であるなど切り詰めている部分もあるので、自分がどのような使い方をするのかということを多方面で計画しておくと、より真価が発揮されるでしょう。
- おすすめポイント
-
- 実容量に不足なし
- 本体の充電が高速
- AC出力は1500Wで十分な性能
- USB出力も十分
- 稼働音が圧倒的に静か
- 持ち運びやすい
- ソーラー充電も可能
- がっかりポイント
-
- AC出力が3口と少なめ
- 幅
- 32,7cm(約)
- 奥行
- 22.4cm(約)
- 高さ
- 24.7cm(約)
- 重量
- 10.8kg(約)
- 出力ポート
- ACx3、USB-Cx2、USB-Ax1、シガーソケットx1
- AC出力
- 1500W (50/60Hz) / 3000W
- 充電時間
- 60分(約、最短)※専用アプリで超急速充電モード設定時
- 電池素材
- リン酸鉄リチウムイオン電池
- 型番
- JACKERY ポータブルデンゲン 1000
ソーラーパネルは「Jackery」がベストバイ!
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- ソーラー充電
- 使い勝手
「Jackery SolarSaga 100W ソーラーパネル」を「100Wクラスソーラパネル」のベストバイとしてオススメします。
本製品は、とにかく使い勝手がよく、持ち運びやすさ・接続のカンタンさ・展開・角度調節のしやすさなど、すべての面で文句なしの逸品です。
また、今回の検証では「Anker」の100Wクラスソーラーパネルとの比較でしたが、発電量に差はなく、他社と比べても発電能力が劣るようなことはないといえます。
「Jackery ポータブル電源 1000 New」とセットで使うのにとても相性がよく、ポータブル電源+ソーラーパネルの組み合わせとしてこれ以上ないくらい使いやすいものとなるでしょう。
- おすすめポイント
-
- コンパクトで持ち運びやすい
- 接続がケーブル一本で完結する
- 展開や角度調節もカンタン
- 幅
- 610cm(格納時)、1220cm(展開時)
- 奥行
- 35cm(格納時)、20cm(展開時)
- 高さ
- 535cm(格納時)、535cm(展開時)
- 重量
- 4kg(約)
- 定格電力
- 100W
- 定格電圧
- 20V
- 定格電流
- 5A
- 型番
- JACKERY SOLARSAGA 100
以上、「Anker」&「Jackery」1000Whクラスポータブル電源のガチ検証対決でした。
両製品とも素晴らしい製品で、どちらを選ぶかは、どこを重視するかにかかってくるので、本記事が自分にピッタリの一台を見つける一助になれば幸いです。
出力時の電力ロスを考慮すれば、両製品ともスペック表示に近い容量があるといえそうです。