【2025年最新】洗濯洗剤のおすすめランキング9選。LDKとプロが汚れが落ちる・コスパ最強を探して徹底比較

洗濯洗剤のテスト方法の詳細

雑誌『LDK』が、「洗浄力」は晋遊舎の検証機関「LAB.360」の松下和矢、「消臭力」「防臭力」は臭気判定士／におい・かおり環境アドバイザーの石川英一さんの協力のもと、実際に家庭用のドラム式洗濯機を使ってテストしました。

「使用感」は複数のモニターと一緒にチェックしました。詳細は以下のとおりです。

①洗浄力：皮脂汚れ、食品汚れなどがしっかり落ちるか

生活のなかのリアルな汚れを再現した布と、洗濯洗剤開発等でも使われる人工汚染布を使用。一定の条件のもと、各洗剤で洗濯し洗浄率を算出しました。

1：6種の汚れを洗濯

人工汚染布とリアル汚れ5種を染み込ませた布を各洗剤で洗濯しました。

• 人工汚染布：洗剤や洗濯機などの性能評価のために人工的に特定の汚れを付着させた試験用の布
• リアル汚れ布：食べこぼすと落ちにくい「ミートソース」「カレー」「たまご」のほか、「口紅」「赤土（泥汚れ）」

2：測色計で汚れをチェック

専門機器を使用し、洗濯前後の汚染布を1枚ずつ測色し、洗浄率を算出しました。洗浄力の数値が高いほど優秀です。

②消臭力：汗や皮脂臭を除去してくれるかどうか

③防臭力：着用中のニオイ戻りを防げるかどうか

消臭力と防臭力は臭気判定士が評価しました。

消臭力のテスト方法

汗や皮脂などの悪臭液に漬け込んだTシャツを各製品で洗濯し、臭気判定士がニオイの強度と快・不快度を未洗濯のTシャツと比較し、判定しました。

防臭力のテスト方法

各洗剤で洗濯したTシャツに、悪臭液を噴射し、一定時間放置。臭気判定士がニオイの強さを評価し防臭力をジャッジしました。

④使用感：計量の手間や容器の使いやすさ、コスパはどうか

複数のモニターが全製品を使用し、「計量のしやすさ」「残量の見やすさ」「ボトルの持ちやすさ」などをジャッジ。

使用感テストの中では「コスパ」も評価に加味しました。全自動縦型洗濯機でそれぞれ1回45Lの水量を想定して洗濯した場合のコストを計算。今回検証した9製品の相対評価としました。

※1回あたりのコストの計算は検証時の購入価格で行っています。

洗濯洗剤の選び方：液体かジェルボール、結局どれがいい？

ここでは、知っておけば失敗しない、洗濯洗剤の選び方の基本ポイントをお伝えします。

選び方1：タイプで選ぶ

洗濯洗剤は大まかには液体と粉末の2種類に分けられます。よく出回っているものは、「液体タイプ」と液体の進化型である「ジェルボールタイプ」です。

液体の進化型であるジェルボールタイプと粉末の進化型であるスティックタイプは計量の手間が省ける反面、洗濯物の量の調整がしにくいのが難点です。

それぞれの特徴やメリット・デメリットを洗剤のタイプ別に見てみましょう。

液体タイプ

液体の洗濯洗剤のメリット・デメリット

• 店頭での種類が豊富
• 部分洗いにも使える
• 計量をする必要がある

液体タイプの洗濯洗剤は、粉洗剤と比べて水とよく混ざり溶け残りが少ないのが特徴。

使用時には洗濯物量に合わせて計量が必要ですが、洗濯物の量や汚れ具合によって洗剤の量を調整しやすいのが魅力。汚れた部分に直接塗って使うこともできます。

すすぎの回数が1回で済むとうたう商品もあり、時短や節水につながるというメリットもあります。かつて液体タイプは粉末タイプに比べて洗浄力が低めとされてきましたが、改良されているものも増えています。

液体(濃縮)タイプ

液体(濃縮)タイプのメリット・デメリット

• 少ない量で洗えるので詰め替え頻度が減る
• 容器がコンパクトで収納しやすい
• 成分が濃いので肌への刺激が心配な人も

液体洗剤の水分をカットしたものが濃縮タイプ。濃縮タイプのメリットは少ない量で洗えて本体サイズがコンパクトなことです。

水30Lに対しての使用量も通常タイプの半分から3分の1程度で済むものもあり、1回の洗濯にかかるコストが安くなる傾向です。

ただ、界面活性剤の割合が通常の液体タイプ(20%程度)に比べて商品によっては50%以上になるなど非常に高く、パワフルな分、肌への刺激が気になる人もいるかもしれません。

濃縮か非濃縮かは、パッケージなどにある「濃縮」「コンパクト」「高濃度」などの表記のほか、裏面にある界面活性剤の濃度を確認してみましょう。

ジェルボールタイプ

ジェルボールの洗濯洗剤のメリット・デメリット

• 液体の仲間
• 計量いらず
• 調整がむずかしい

ボールタイプの洗濯洗剤は、液体の進化型。ボールの中に液体洗剤が入っていて計量の必要がないのが特徴です。洗濯槽へ入れるだけで簡単で便利に使えます。

洗剤量の調節はできないというデメリットがありますが、こぼれる心配がなく、詰め替えがラクにできます。

また、洗濯物が少ないとコスパがよくない場合もあるので、1回の洗濯物の量が多いご家庭や、週末にまとめて洗うという人に特におすすめです。

スティックタイプ

スティックの洗濯洗剤のメリット・デメリット

• 粉末の仲間
• 計量いらず
• 調整がむずかしい

スティックタイプの洗濯洗剤は粉末が筒状になっているのが特徴です。洗濯ごとにスプーンで計量する必要がないのがラク。

一方でジェルボール同様、本数に対して一定の洗濯物量が必要。1回あたりのコストは高めです。

粉末タイプ

粉末の洗濯洗剤のメリット・デメリット

• 洗浄力が高め
• コスパがいい
• 溶け残ることがある

従来からある粉末タイプの洗濯洗剤は、比較的洗浄力が高いものが多いのが特徴。油溶性汚れに効果的な弱アルカリ性の粉末洗剤が多く、皮脂汚れや泥などのガンコな汚れを落としやすいです。

ただし、粉末タイプは水に溶けにくく、冬場など溶け残ることがあるので注意が必要。最近は粉末洗剤に対応していない洗濯機も増え、粉洗剤の販売を終了したメーカーもあります。

選び方2：液性の特徴で選ぶ

皮脂や汗、食べこぼしなどの汚れを落とすことが多い洗濯洗剤は中性から弱アルカリ性の製品がほとんどでしたが、最近は「除菌」をうたう酸性の洗濯洗剤も登場しています。

洗浄力は液性だけによって決まるものではありませんが、液性によって得意な汚れはあります。洗濯物や求める使い勝手に合わせて選ぶといいでしょう。

弱アルカリ性

弱アルカリ性の洗濯洗剤は皮脂汚れ、食べこぼしなどの汚れを落とすことに優れていると言われています。一般的には油汚れに強いと言われ、綿や麻、ナイロン、ポリエステルなど普段着の洗濯向けです。

中性

中性の洗濯洗剤は、衣服の色合いや風合いを保ちながら汚れを落とすので、色柄物やおしゃれ着に使いやすいのがメリットです。

酸性・アルカリ性の洗剤と比べると緩やかな洗浄力と言われていますが、最近は洗浄力があるタイプも増えています。

酸性

酸性（弱酸性）の洗濯洗剤は魚や尿などのニオイ汚れに強いのが特徴と言われています。一般的には弱アルカリ性や中性に比べて洗浄力が弱いと言われていましたが、洗浄力も両立させた製品が開発されています。

塩素系漂白剤との混合や併用は有害なガスが出るため注意が必要です。

上手な洗濯のコツ

最後に、洗濯のプロに聞いた今日から実践できる上手な洗濯のポイントを紹介します。

上手な洗濯のコツ1：洗剤の力を活かすなら入れすぎ・詰め込みすぎはNG

洗浄力の高い洗剤でも、正しく洗わなければ本来の力を発揮できません。洗剤は記載通りの量を、洗濯物は洗濯機に7割程度を目安に入れてください。

上手な洗濯のコツ2：ニオイを防ぐには5時間以内に洗濯物を乾かす

ニオイの発生を抑えるには乾かし方も大事。部屋干しの場合はリビングなどの風通りのいい場所で、5時間以内に乾かすのが有効です。

どうしても臭いが気になるときは？

洗濯洗剤に加え、衣類用消臭剤を使うのも手です。

花王「ワイドハイター 消臭専用ジェル グリーンシトラスの香り」

花王
ワイドハイター 消臭専用ジェル
グリーンシトラスの香り

なかなか取れないニオイは、花王「ワイドハイター 消臭専用ジェル グリーンシトラスの香り」がオススメ。本製品は衣類用消臭剤のテストでベストバイに選ばれました。

いつもの洗剤に足すだけで悪臭を和らげます。漂白剤無配合なので生地を傷める心配もありません。

洗濯洗剤のおすすめランキング まとめ

以上、雑誌『LDK』の洗濯洗剤のおすすめランキングでした。

前回ベストの花王「アタック 消臭ストロングジェル」は、洗浄力は高評価でしたが、ニオイ検証が奮いませんでした。ジェルボールやNANOXに軍配が上がりました。

リニューアルした洗濯洗剤のテストでベストバイに輝いたのは、ライオン「NANOX one PRO」と花王「アタック抗菌EX 強力洗浄」でした。

ニオイを消臭＆防臭！ コスパも最強！「NANOX one PRO」

ライオン
NANOX one PRO

2025年9月にフルリニューアルしたライオン「NANOX one PRO」。汗・皮脂も食べこぼしの汚れもスッキリ落とし、汗・皮脂臭をバランスよく消臭・防臭して匂わせず、コスパも最強です。

消臭力No.1の実力派！「アタック抗菌EX 強力洗浄」

花王
アタック抗菌EX 強力洗浄

2025年7月に改良新発売された花王「アタック抗菌EX 強力洗浄」は、洗浄力バッチリの実力派。1度の洗濯で汗・皮脂臭をしっかり押さえ込み、悪臭を一切感じさせない圧巻の消臭力です。

洗濯洗剤が気になっている人は、本記事のおすすめランキングを参考に、お気に入りを見つけてくださいね。