衣類の漂白剤、粉末を使うメリットは？
洗濯洗剤だけでは落としきれない衣類やタオルのニオイや汚れ。
プロによると、時間がたった黄ばみ汚れには、お湯と粉末の酸素系漂白剤を使うのがポイントだそうです。
衣類用として使いやすい酸素系漂白剤には過酸化水素が主成分の液体タイプと、過炭酸ナトリウムが主成分の粉末タイプがあり、液体タイプは色落ち防止重視、粉末タイプは漂白力重視の傾向があります。
粉末の酸素系漂白剤は油や色素汚れに強く、濃色衣類以外に使えるお助け洗剤。液体タイプの漂白剤では太刀打ちできなかった謎汚れにも効果が望めます。
粉末の酸素系洗剤は油や色素汚れに強い
Before
襟や肩の広範囲に黒ずみが付いています。
長年放置していた謎の汚れ……。
After
粉の酸素系漂白剤を使えば、たった1回でここまで黒ずみを徐去しました。
謎汚れにも効果てきめんでした。
LDKが粉末の酸素系漂白剤をテスト
シャツの黄ばみ・黒ずみ、原因不明の放置ジミなど、「洗濯しても落ちない」と諦めている人も多いのでは？
そこで雑誌『LDK』が、水✕液体漂白剤では太刀打ちできない汚れにも効果が期待できる酸素系漂白剤の粉末タイプをテスト。
衣類を傷めずスッキリ落とすおすすめ洗剤と、おすすめの洗い方を紹介します！
衣類用漂白剤の選び方は？
ワイドハイターをはじめ、衣類に使える漂白剤にはさまざまな種類があり、特徴や価格もピンキリ。ネットのクチコミやレビューを見ても、どれがいいのかわかりませんよね。
ここでは、洗濯用の漂白剤を選ぶときに着目したいポイントについて解説します。
選び方1：塩素系と酸素系の違い
塩素系は色・柄ものには注意が必要
塩素系のハイター（アルカリ性）の主成分は次亜塩素酸ナトリウム。
漂白力が強く、染料も落として真っ白にしてしまうので、白物衣類に限って使い、色・柄ものには注意が必要です。
鼻をつくようなツーンとしたニオイがあるのも特徴的。酸性の液と混ざると有毒な塩素ガスが発生するので、取り扱いには十分注意しましょう。
酸素系は洗濯洗剤と同じように使える
酸素系には過酸化水素が主成分の液体タイプと、過炭酸ナトリウムが主成分の粉末タイプがあります。
ブライト（弱酸性）やワイドハイター（酸性）などは漂白力は下がりますが、色柄物を気にすることなく、絹・毛などの繊細な素材にもOK。
洗濯洗剤と同じ要領で手軽に使えるのも魅力。汚れ具合や服の素材に応じて使い分けましょう。
洗いたい衣類の洗濯表示に、三角形または三角形に2本の斜線が入ったマークがあれば問題なく使用できるので、漂白剤が使えるかどうかチェックしましょう。
選び方2：粉末か液体か
酸素系漂白剤には液体タイプと粉末タイプとがあります。
粉末タイプは漂白力重視、液体タイプは色落ち防止重視の傾向があるので、落としたい汚れや用途に合わせて選びましょう。
漂白力が高い粉末タイプ
衣類にしみついた頑固な汚れを落としたいときは、漂白力が高い粉末タイプがおすすめです。
汗や血液汚れ、黄ばみには、粉末タイプの漂白剤につけ置きすると有効。40℃程度の温水を使用すると、さらに汚れが落ちやすくなります。
ただし、漂白力が高い分色落ちする可能性がある場合もあります。
おしゃれ着などにも使いやすい液体タイプ
ニオイ除去や衣類の風合いを損ないたくない場合は、毎日の洗濯にプラスしやすい液体タイプがおすすめです。
漂白力は粉末タイプよりも劣りますが、シルクや毛といったデリケートな素材のおしゃれ着にも使えます。
色柄物に使えるとうたっている商品が多いですが、衣類に使われている色素や繊維の種類によっては色落ちする可能性もあることに注意したいです。
粉末タイプの酸素系漂白剤の比較方法は？
今回は雑誌『LDK』編集部が、ドラッグストアやAmazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングなどで購入できる粉末タイプの酸素系漂白剤から人気商品を中心にピックアップ。
テストでは、襟汚れと皮脂染みが付いた男性の衣類を使用。
皮脂、カレー、ミートソースなどのリアル汚れを付着させた布と実際の襟垢・皮脂汚れ片を各製品で一定時間浸け置き後軽くすすぎ、測色値の変化（色差）から洗浄力を算出しました。
以上を比較検証した結果は、評価の高かった粉末タイプの酸素系漂白剤のおすすめ商品からランキングで発表します。それではどうぞ！
粉末タイプの酸素系漂白剤のおすすめは？
プロと一緒に実際に使ってみた、酸素系粉漂白剤のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
| 商品 | おすすめポイント | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アイリスオーヤマオキシネオ
 |
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つけ置きするだけで落ちる／皮脂汚れも食べこぼしも落ちる／汚れをスッキリ落とす |
1500g |
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情熱価格酸素系漂白剤 オキシシャイニー
 |
|
カレー、皮脂染み(蓄積系)はよく落ちた |
1.8kg |
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トップバリュ衣料用漂白剤 まるごとつけおき漂白剤 粉末タイプ
 |
|
まんべんなく汚れが落ちる |
1kg |
|||||
カインズ 酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)
 |
|
皮脂染み(蓄積系)、ミートソースはよく落ちた |
1kg |
|||||
花王ワイドハイターPRO強力分解パウダー
 |
|
襟汚れ以外はバランスよく落ちる |
530g |
|||||
ライオンブライト STRONG極 パウダー
|
|
570g |
||||||
木村石鹸そこかし粉
 |
|
500g |
【1位】アイリスオーヤマ「オキシネオ」
![LDK: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/1/5/100wm/img_158545a927adae5cbd511abb62f68c1d23132.png)
- アイリスオーヤマオキシネオ
- 実勢価格: ¥1,159〜
- カレー
- 皮脂染み(蓄積系）
- 襟汚れ
- ミートソース
- おすすめポイント
-
- つけ置きするだけで落ちる
- 皮脂汚れも食べこぼしも落ちる
- 汚れをスッキリ落とす
- 内容量
- 1500g
- 型番
- 1500g
Before
リアル汚れがビッシリ付いています。
After
蓄積した皮脂染み、襟汚れのほか、カレーやミートソースの油汚れも、アイリスオーヤマはつけ置きするだけで落ちました。
【2位】ドン・キホーテ「オキシシャイニー」
- カレー
- 皮脂染み(蓄積系）
- 襟汚れ
- ミートソース
- おすすめポイント
-
- カレー、皮脂染み(蓄積系)はよく落ちた
- 内容量
- 1.8kg
- 型番
- OX5620
ミートソース
ミートソースはよく落ちました。
【3位】トップバリュ「衣料用漂白剤 まるごとつけおき漂白剤 粉末タイプ」
- トップバリュ衣料用漂白剤 まるごとつけおき漂白剤 粉末タイプ
- 検証時価格: ¥416〜
- カレー
- 皮脂染み(蓄積系）
- 襟汚れ
- ミートソース
- おすすめポイント
-
- まんべんなく汚れが落ちる
- 内容量
- 1kg
ミートソース
ミートソースはよく落ちました。
【3位】カインズ「酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)」
- カレー
- 皮脂染み(蓄積系）
- 襟汚れ
- ミートソース
- おすすめポイント
-
- 皮脂染み(蓄積系)、ミートソースはよく落ちた
- 内容量
- 1kg
- 型番
- 4549509860761
ミートソース
ミートソースはとてもよく落ちました。
【5位】花王「ワイドハイターPRO 強力分解パウダー」
- 花王ワイドハイターPRO強力分解パウダー
- 実勢価格: ¥480〜
※リンクは詰め替え用などセット販売ページを含みます。
- カレー
- 皮脂染み(蓄積系）
- 襟汚れ
- ミートソース
- おすすめポイント
-
- 襟汚れ以外はバランスよく落ちる
- 内容量
- 530g
- 型番
- 1
ミートソース
ミートソースはよく落ちました。
【6位】ライオン「ブライト STRONG極 パウダー」
- カレー
- 皮脂染み(蓄積系）
- 襟汚れ
- ミートソース
- 内容量
- 570g
ミートソース
ミートソースはよく落ちました。
【7位】木村石鹸「そこかし粉」
- カレー
- 皮脂染み(蓄積系）
- 襟汚れ
- ミートソース
- 内容量
- 500g
ミートソース
ミートソースの落ちはまあまあでした。
つけ置きでも汚れ落ちが微妙
つけ置きでも汚れ落ちが微妙でした。
粉末タイプの酸素系漂白剤を使った黄ばみの落とし方は？
ここでは、プロに教わった襟の黄ばみの落とし方についてご紹介します。
お湯で皮脂汚れをゆるめるのがポイント
1：汚れにお湯をかける
皮脂汚れは40℃以上で落ちます！
衣類の素材によって湯温をチェック
汚れ部分にかける湯温は、下の表を参照にしてください。
綿素材なら約60℃でOKですが、濃い色の衣類やウールなどは30℃程度にしましょう。
湯温を守れば色落ちを防ぎながら汚れを落とせます。濃色衣類やウールは漂白剤を使わず洗剤のみで！
2：洗剤＆漂白剤を塗布
洗剤と粉末の酸素系漂白剤を付けてブラシで軽く擦って叩きます。
3：丸めて1時間放置
汚れ部分を内側に丸めて2を1時間浸し、洗濯して天日干しします。
時間がたった黄ばみ汚れは温度×酸素系粉漂白剤が最強！
コットンニット
Before
洗濯したのに黄ばんでいます。襟のほかにも全体的に黄ばんでいます。
After
新品同様にキレイになりました。黄ばみも全体のくすみも汚れも完璧に落ちました。
シャツ
Before
男性が着ているシャツは襟の黄ばみが手強い！
After
気にならないほど黄ばみが落ちました！
水ではなくお湯と粉末の酸素系漂白剤を使うのがポイント。ウール以外のニットは、風合い重視なら粉末と液体の漂白剤1:1の割合で混ぜるのがオススメです。
湯温を上げると汚れが落ちやすくなります。
衣替えの汚れ予防にも使える
皮脂汚れが変色することで黄ばみが発生します。衣替え時に漂白剤で温水つけ置き洗いしてからしまえば、次シーズンもキレイなまま着られます。
衣類の素材によって洗剤を使い分けて
素材によって粉と液体を使い分けましょう。
粉末タイプはウールやシルク素材、色ものは避けましょう。液体タイプは漂白効果が穏やかですが、多くの素材に使えます。
粉末タイプの酸素系漂白剤のおすすめ まとめ
以上、粉末タイプの酸素系漂白剤のおすすめランキングでした。
あきらめていたニットやシャツの黄ばみ・黒ずみはあったか漂白で傷めずスッキリ落とすことができます。
今回は酸素系粉漂白剤を比較検証。漂白剤ってどれも同じでは？ と思っていましたが、汚れ落ちに得意・不得意があることがわかりました。
そんな中、ベストバイに輝いたアイリスオーヤマ「オキシネオ」はあらゆる汚れに強いです。
3位のトップバリュ「衣料用漂白剤 まるごとつけおき漂白剤 粉末タイプ」もバランスよくコスパも優秀です。
つけ置きするだけで落ちるアイリスオーヤマ「オキシネオ」
アイリスオーヤマ
オキシネオ
アイリスオーヤマ「オキシネオ」は、皮脂汚れも食べこぼしもスッキリ落とします。あらゆる汚れに強いです。
洗濯物のニオイや汚れ、黄ばみ・黒ずみが気になっている人は、本記事のおすすめランキングを参考にお気に入りを見つけてくださいね。
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すべての汚れに明確な効果がありました。