スマートフォン「バッテリーステーション」ってなに?

「バッテリーステーション」ってなに? バッテリーステーションおすすめ イメージ

スマホやPCなどを日常的に使用するのであれば、充電に困ることはさほどないですが、出張時や旅先、災害時などでは電源が確保できるかが心配になります。

そんなときにあると重宝するのが「バッテリーステーション」です。

最近ではモバイルバッテリーでも、20000mAhなどそこそこ容量が大きい製品も増えましたが、今回紹介する2製品は60000mAh以上という大容量!

スマホを10回以上充電できるというモンスター級の製品で、アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」は大型モバイルバッテリータイプで、Anker「Anker Solix C300 Portable Power Station」は小型のポータブル電源タイプといった対照的な2製品です。

定番といえる製品が存在しないジャンルなので、どちらが新定番になるのか「家電批評」編集部が、それぞれの実力や使い勝手を詳しく検証していきます。

家電おすすめ実容量などのあらゆるスペックを検証!

チェック1:実容量

フル充電した製品にダミー抵抗を接続し、残量ゼロになるまでの電圧を連続記録して算出しました。

チェック2:充電速度

残量がゼロになった製品を充電し、充電中の電力と60分後に残量が何%まで回復するかを確認しました。

チェック3:出力測定

USB-Cポート単体での給電時と、3ポート同時給電時の各ポートの出力をUSBチェッカーで記録しました。

チェック4:使い勝手

汎用性や持ち運びの良さをチェックしました。

以上、4つの項目での獲得ポイントを合算して、得点に応じ5段階評価で判定しました。

スマートフォン携帯性が高くロス率が低くて便利なアイリス

A+評価アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」

  • アイリスオーヤマバッテリーステーション IBT-A60100
  • 実勢価格: ¥16,882

総合評価: 4.40

 
実容量
 5.00
充電速度
 3.00
出力測定(単独給電)
 4.00
出力測定(全ポート同時給電)
 5.00
使い勝手
 5.00

iphone15をフルで12回充電できる

電池容量は60000mAhですが、ロス率が低く、実容量は41040mAhと優秀。

実容量で計算すると、iphone15を12回フル充電でき、旅行先でもキャリーケースなら苦にならない重量です。

USB-Cで本体を充電できるので、アダプターやケーブルも含めてコンパクトに持ち歩けます。

おすすめポイント
  1. ロス率が低く実容量が多い
  2. 同時給電でも十分な出力
がっかりポイント
  1. 本体の充電速度が遅い
77mm(約)
奥行
82.5mm(約)
高さ
155.8mm(約)
重量
1.36kg(約)
型番
IBT-A60100-W

POINT:LEDライト

POINT:LEDライト バッテリーステーションおすすめ イメージ

本体の背面にはLEDライトが搭載されており、3段階で明るさの調節が可能。明るさ最大で約6日間点灯できます。

スマートフォン車移動や災害時の備えにおすすめのアンカー

A評価アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」

  • アンカーAnker Solix C300 Portable Power Station
  • 実勢価格: ¥37,334

総合評価: 4.20

 
実容量
 3.00
充電速度
 5.00
出力測定(単独給電)
 4.00
出力測定(全ポート同時給電)
 5.00
使い勝手
 4.00

カーチャージャーなどに接続でき汎用性が高い

小型ポータブル電源のアンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」はAC電源やカーチャージャー、ソーラーパネルなどに接続でき、汎用性が高いのがポイント。

300Wの家電が利用できます。車移動や災害時の備えにおすすめです。

おすすめポイント
  1. 給電ポートが豊富でACも使える
  2. 約68分で本体をフル充電できる
がっかりポイント
  1. 携帯するにはやや大きくて重い
164mm(約)
奥行
161mm(約)
高さ
240mm(約)
重量
4.1kg(約)
バッテリー
リン酸鉄リチウムイオン電池
型番
A1722

ソーラー端子

ソーラー端子 バッテリーステーションおすすめ イメージ

「SOLAR」と書かれたカバーを上にスライドすると、ソーラーパネル用端子が出てきます

各製品の出力ポート数は?

各製品の出力ポート数は? バッテリーステーションおすすめ イメージ

アイリスオーヤマの製品はモバイルバッテリーなので、端子はUSBポートのみ。一方、Ankerの製品は小型ポタ電なので、AC電源やカーチャージャー用のポートも用意されています。

スマートフォン 実際使用するとどちらの方が便利?

チェック1:実容量

iPhone 15を12回充電可能

チェック1:実容量 バッテリーステーションおすすめ イメージ

iPhone 15を13回充電可能

チェック1:実容量 バッテリーステーションおすすめ イメージ2

アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」の77838mAhに対し、アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」は60000mAhと電池容量は差があります。

しかし、実容量を測定してみたところ、アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」が44789mAhでアイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」が41040mAhと差はわずか。

アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」のロス率が低く優秀です。

チェック2:充電速度

チェック2:充電速度 バッテリーステーションおすすめ イメージ
チェック2:充電速度 バッテリーステーションおすすめ イメージ2

本体の充電速度に関しては、300W以上の電力で充電できるアンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」が圧倒的に高速。

アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」が約68分でフル充電できるのに対し、アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」は50Wちょっとの電力で充電。

フル充電までに約5時間かかるので急には使えません。

※2024年8月時点 Anker調べ

チェック3:出力測定

チェック3:出力測定 バッテリーステーションおすすめ イメージ
チェック3:出力測定 バッテリーステーションおすすめ イメージ2

アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」は最大140W、アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」は最大100Wの出力ですが、60WでMacBook Proを充電した際には大きな差はありませんでした。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

60W程度の出力があれば問題ないかと思います。

チェック4:使い勝手

チェック4:使い勝手 バッテリーステーションおすすめ イメージ
チェック4:使い勝手 バッテリーステーションおすすめ イメージ2

AC電源やカーチャージャーも使えてソーラーパネルも接続可能と、汎用性ではアンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」のほうが便利。しかし、電源ケーブルも太くて持ち歩きはやや大変です。

より手軽に持ち歩ける、アイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」のほうが日常生活では使いやすいでしょう。

スマートフォン【まとめ】日常生活の使用ならアイリスオーヤマ

旅先などの携帯や日常生活に使用するのであれば、ベストバイとなったアイリスオーヤマ「バッテリーステーション IBT-A60100」がおすすめ。

本体充電の速度が約5時間かかってしまいますが、実容量41040mAhと優秀で、ロス率が低くiphone 15を12回フル充電できます。

また、キャリーケースなら苦にならないサイズと重量でUSB-Cで充電ができるのでコンパクトに携帯が可能です。

アンカー「Anker Solix C300 Portable Power Station」は、約68分でフル充電でき、AC電源やカーチャージャーなどに接続できる汎用性の高さがあるのがポイント。

ただ、重量や大きさがあるので日常的に使用というよりは車移動や災害時の備えに使用するのがおすすめです。

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