定番アンカー vs 新興CIO、どっち?やはりアンカーの一強?
スマホやタブレット、ノートPCなどを充電するモバイルバッテリーや充電器の需要は非常に高く、多くのメーカーから続々と高スペックな製品が登場しています。しかし、実際の性能はスペックよりも劣る製品もあったりして、製品選びが難しいことも。
そんな中、人気メーカー「アンカー」は安定した性能と品質を誇っており、充電市場で一強と呼ばれていました。しかし、最近では新興メーカーである「CIO」が高性能な製品を出して市場を拡大させつつあります。
そうなると定番である「アンカー」と勢いのある「CIO」のどちらの製品を選ぶべきか迷っちゃいますよね?
そこで「家電批評」編集部が、充電&電源の4ジャンルの製品(「10000mAhモバイルバッテリー」「電源タップ」「2ポート充電器」「3ポート充電器」)で、実際に定番メーカーのアンカーと新興メーカーのCIOのどちらの製品が優れているのか、検証してみました!
定番「アンカー」と新興「CIO」を4ジャンルで比較
▼テスト方法
-
実用量: 一定条件で放電させ、空になるまでの電圧値を連続で計測し算出しました。
-
充電速度: フル充電の本体からバッテリー残量30%のiPhone 15に1時間充電して何%まで充電できたか計測しました。
-
出力性能: 単ポート、全ポートの出力をワットチェッカーで測定し、公称値との差から採点しました。接続機器はiPhoneなど。
-
使い勝手: 形状や重量、温度制御や付加機能などの使用感全般から採点しました。
定番アンカー vs 新興CIO:10000mAhモバイルバッテリー対決
アンカー「Anker Nano Power Bank」
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- 総合評価
アンカー「Anker Nano Power Bank」の出力は概ね優秀ですが、USB-Aの最大出力(22.5W)はHUAWEI機器のみ対応なので注意。
液晶表示の種類や片手での持ちやすさなど、細かな使い勝手は、今回比較したCIO「SMARTCOBY CABLE C」よりも高評価で、こちらがベストバイ獲得です。
- 幅
- 104mm(約)
- 高さ
- 52mm
- 奥行
- 26mm
- 重量
- 215g(約)
- 容量
- 10000mAh
- 型番
- A1259031
▼検証結果
出力は概ね優秀ですが、USB-Aの最大出力(22.5W)はHUAWEI機器のみ対応なので注意が必要です。また、液晶表示の種類や片手での持ちやすさなど、細かな使い勝手はCIOよりも高評価です。
充電速度・実用量
1時間後の充電率は90%以上で優秀です。実容量は約5857mAhで、ロス率はCIOより高めなのが惜しかったです。
出力テスト
USB-Cはポートもコードも出力は優秀でした。全ポートでは公称値以上をマークしました。
使い勝手
充電時にスマホと本体を重ねて片手で持ちやすく優秀です。液晶表示も多彩となっています。
CIO「SMARTCOBY Pro CABLE C」
- CIOSMARTCOBY Pro CABLE C
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- 総合評価
CIO「SMARTCOBY Pro CABLE C」のバッテリー実容量は、今回検証したアンカー「Anker Nano Power Bank」よりも大きく、出力テストもスペック通りでした。USB-Cケーブル以外に、別売りですがライトニング版ケーブルへの付け替えもできます。
- 幅
- 83mm(約)
- 高さ
- 66mm
- 奥行き
- 26.3mm
- 重量
- 198g(約)
- 容量
- 10000mAh
- 型番
- SMARTCOBYPRO-35WE-CABLE-C-BK
検証結果
CIOのバッテリー実容量はアンカーよりも大きく、出力テストもスペック通りです。USB-Cケーブル以外に、別売りですがライトニング版ケーブルへの付け替えもできます。
充電速度・実用量
充電率、本体のバッテリー残量ともに優秀で、iPhone 15を1.5回以上充電できるのは便利です。実容量もアンカーより若干大きく優秀でした。
出力テスト
全ポート使用時の交渉値は最大15Wと少なめですが、実測値は公証値を上回る結果となりました。
使い勝手
手のひらサイズで持ち運びラクちん。アンカーよりサイズは大きめです。
定番アンカー vs 新興CIO:電源タップ対決
アンカー「Anker Nano Charging Station」
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- 総合評価
アンカー「Anker Nano charging Station」の本体は約19mmとスリムなので圧迫感がなく、デスクの設置性はバツグン。ポート数は4つと充実していて、出力テストでは単体、全ポートのどれも高出力で安定して充電できました。
- 幅
- 100mm(約)
- 高さ
- 93mm
- 奥行き
- 19mm
- 重量
- 298g(約)
- 型番
- ANKER NANO CHARGING STATION 6-
検証結果
本体は約19mmとスリムなので圧迫感がなく、デスクの設置性はバツグン。ポート数は4つと充実していて、出力テストでは単体、全ポートのどれも高出力で安定して充電できます。
出力テスト
ポート単体、全ポート総じて高スコア。給電の安定性はトップクラスになっています。
使い勝手
本体が薄くコンセントが上向きのためデスク上での設置に向いています。
CIO「Polaris CUBE WALL」
- CIOPolaris CUBE WALL
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- 総合評価
CIO「Polaris CUBE WALL」は、ACアダプタが干渉しにくい形状の壁付けモデルの電源タップ。出力テストは優秀で、単ポートはどれも公称値を超えました。
自動の出力調整や温度制御、ホコリシャッターなど機能は充実しています。
- 幅
- 84mm(約)
- 高さ
- 54mm
- 奥行き
- 38mm
- 重量
- 185g(約)
- 型番
- CIO-PC67W2C1A-AC3
検証結果
ACアダプタが干渉しにくい形状の壁付けモデル。出力テストは優秀で、単ポートはどれも公称値を超えました。自動の出力調整や温度制御、ホコリシャッターなど機能は充実しています。
出力テスト
ポート単体は公称値を超える高出力でした。全ポート同時の出力は公証値よりやや控えめです。
使い勝手
ホコリシャッターがあり安全性は良好。ただ、プラグに挿すとぐらぐらしました。
定番アンカー vs 新興CIO:2ポート充電器対決
CIO「NovaPort SLIM 65W」
- CIOCIO NovaPort SLIM 65W
- 実勢価格: ¥3,760〜
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- 総合評価
CIO「NovaPort SLIM 65W」の最大出力は、今回比較したアンカー「Anker 523 Charger 」よりも大きく、実測テストでも公称とほぼ変わりませんでした。
平たいのでコンセントに挿し込むと場所を取りますが、本体がスリムで軽量な点や使い勝手が上回り、こちらがベストバイ獲得です。
- 幅
- 85mm(約)
- 高さ
- 47mm
- 奥行き
- 14mm
- 重量
- 95g(約)
- 型番
- CIO-G67W2CE-S
検証結果
最大出力はアンカーよりも大きく、実測テストでも公称とほぼ変わりません。平たいのでコンセントに挿し込むと場所を取りますが、本体がスリムで軽量な点、使い勝手がやや上回りベストバイとなりました。
使い勝手
小さくスリムでバッグやポケットに収納しやすいです。
アンカー「Anker 523 Charger」
- アンカーAnker 523 Charger
- 実勢価格: ¥3,990〜
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- 総合評価
アンカー「Anker 523 Charger」は、小型でコンセントに設置しやすく、ACコンセントから抜けにくいためUSBコードを片手で着脱できるのが◎。出力テストも公称値とほぼ変わらず十分良好ですが、最大出力は40W台とCIOよりも小さいです。
- 幅
- 53mm(約)
- 高さ
- 35mm
- 奥行き
- 35mm
- 重量
- 87g(約)
- 型番
- ANKER 523 CHARGER (NANO 3 47W)
検証結果
小型でコンセントに設置しやすく、ACコンセントから抜けにくいためUSBコードを片手で着脱できるのが◎。出力テストも公称値とほぼ変わらず十分良好ですが、最大出力は40W台とCIOよりも小さいです。
出力テスト
スペックこそCIOに劣るものの、実測値はほぼ公称通りで十分です
使い勝手
設置時の省スペースで、他のアダプタに干渉しないので使い勝手は良好です。
定番アンカー vs 新興CIO:3ポート充電器対決
アンカー「Anker Prime Wall Charger」
- アンカーAnker Prime Wall Charger
- 実勢価格: ¥8,280〜
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- 総合評価
アンカー「Anker Prime Wall Charger」は、プラグの作りが丈夫なので、コンセントに挿してもズレにくいのが好印象。
一方で、単ポートの実測出力は何回テストしても、公称値を大きく下回りました。
- 幅
- 50mm(約)
- 高さ
- 40mm
- 奥行き
- 39mm
- 重量
- 144g(約)
- 型番
- A2669N11
検証結果
プラグの作りが丈夫なので、コンセントに挿してもズレにくいのが好印象。一方で、単ポートの実測出力は何回テストしても、公称値を大きく下回りました。
出力テスト
全ポート使用時はほぼスペック通りの実力を発揮。単ポートは公称値に届きませんでした。
使い勝手
プラグの固定感が高く、安定して設置できました.
CIO「NovaPort TRIO 65W3C」
- CIONovaPort TRIO 65W3C
- 実勢価格: ¥6,682〜
- 総合評価
CIO「NovaPortbTRIO 65W3C」のポート出力はどのポートとも優秀なものの、全ポート接続時に公称値をやや下回る結果になっています。
USB-Cポートを3つ搭載してアンカーより約2000円も安く高評価ですが、やや安定性に欠ける個体もありました。
- 幅
- 59mm(約)
- 高さ
- 43mm
- 奥行き
- 28mm
- 重量
- 115g(約)
- 型番
- CIO-G67W3CE
検証結果
ポート出力はどのポートとも優秀なものの、全ポート接続時に公称値をやや下回る結果になっています。USB-Cポートを3つ搭載してアンカーより約2000円も安く高評価ですが、やや安定性に欠ける個体もありました。
使い勝手
プラグの固定感が低めでしたが、115gと軽量なので全体としては合格レベルです。
出力テスト
全ポート使用時に公称値を下回りましたが、単ポートは公称通りでした。
【まとめ】王者アンカーと大差なしで新興のCIOが大健闘!
モバイルバッテリーや充電器などの電源アイテム4ジャンルにて、定番メーカーのアンカーと新興メーカーであるCIOを検証しました。
まず、モバイルバッテリーはCIOの充電性能が優秀です。実容量のロス率はアンカーより低く、iPhone 15を1時間充電したときのバッテリー残量も大きくリード。ただし、液晶表示の種類や見やすさ、スマホと重ねて片手持ちしたときの操作感などの使い勝手面を含めると、アンカーがわずかに優れています。
電源タップは、壁付けとケーブルタイプとでは、形状やポート数が異なります。実際に使ってみると、デスク使用ではスリムなアンカーがやや優勢。出力はほぼ互角、使い勝手も良好のため、双方ベストバイと言えます。
2ジャンルを比較したUSB充電器。スペックでも実測でもCIOの最大出力が高い傾向でした。
このようにCIOのレベルも高く、自分好みで選んで問題なしな性能を持っていました。これにより充電ジャンルにおいて、もはやアンカー一強ではないことは確かなようです。
以上、アンカー&CIOの充電・電源アイテム4ジャンルの比較検証レビューでした! ぜひ、「これは自分にピッタリのものだ」と思えたら、使ってみてください!
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