折りたたみスマホのメリットは?
目新しい進化が見えにくくなってきたスマホ市場において、「折りたたみ」に注目している人は多いのではないでしょうか。
折りたためるという見た目のインパクトだけでなく、大画面をコンパクトに持ち歩けるという実用性の高さでじわじわ人気を伸ばしています。
また、最近ではCMも見られるようになり、製品数も徐々に揃ってきた印象です。
そもそもスマホが折れると何がいいの?
折りたたみスマホには、横に折れるタイプと縦に折れるタイプがあります。横に折れるタイプは、たたんだ状態が一般的なスマホサイズで、開くと小型のタブレットサイズになります。縦に折れるタイプは、たたむと一般的なスマホサイズの半分程度になり、携帯性が上がります。
なんといっても大画面&コンパクトに持ち歩けること!
いつものスマホが超コンパクトに!
小型タブレットサイズの端末をスマホ感覚で持てる!
自撮りのCMが印象的 でもそれだけなの?
CMでは自撮りのシーンが印象的で、ほかのカメラ性能については不明なことも多いです。実際には、光学ズームができるものがあったり、高い画素数をもつものがあったりとさまざまです。
16 Proと同じ倍率で撮れたりもする
遠くの建物もくっきり見えます。
人物、風景、夜景、インカメラの画質をチェックします。
折りたたみってiPhoneより高くない?
かなり高額なイメージがある折りたたみスマホ。確かに、iPhoneの値段を大きく超える機種もありますが、製品が増えてきたことで、手軽に購入できるものもちらほらあります。
意外とピンキリです
(折りたたみ関係ないけど)AIもなんかスゴそう
自撮りシーンと並んでよく見るのが、スマホのAI機能を紹介するCM。テキストの自動要約や通話のリアルタイム翻訳など、機種によって独自の機能を備えています。
折りたたみのiPhoneは出ないの?
現時点でApple公式から折りたたみiPhoneの話は何もでていません。しかし海外メディアが、2026年に発売する見込みがあるなどと報じており、それを受けて国内のメディアからの期待も高まっています。正直、現状はなんとも言えず。
MONOQLOが折りたたみスマホをテスト
日本人の多くを占めるiPhone使いたちは、気にはなっているものの、なかなか乗り換える勇気が出ないのでは?
そこで今回、雑誌『MONOQLO』改めて折りたたみスマホの魅力や、気になるポイントをおさらいしつつ、各社の最新機種の中からもっとも優れた製品をテストで探しました。
折りたたみスマホの選び方は?
今回、雑誌『MONOQLO』は最新折りたたみスマホ7台の実力を徹底テスト!
最強の折りたたみスマホを決めるために、下の10項目で比較しました。
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- ベンチマーク
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- 対応アクセサリ
- AI
スマホとして重要なカメラ、液晶、スピーカーなどの性能、折りたたみとしての使い勝手、まだまだ製品数の少ないジャンルだからこそ対応アクセサリの種類などもチェックしました。
折りたたみスマホのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、折りたたみスマホのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||||||||||||||||||||
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Samsung(サムスン)Galaxy Z Fold 6
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239g(約) |
au、NTTドコモ、SIMフリー |
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GooglePIxel 9 Pro Fold
|
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257g |
4650mAh |
4800万画素(1/2インチ) |
1080万画素(1/3.2インチ) |
指紋認証・顔認証 |
近接・周囲光・加速度・ジャイロ・磁力・磁気・気圧 |
8インチ(2076×2152px) OLED |
6.3インチ(1080×2424px) OLED |
Google Tensor G4(最高3.1Ghz) |
Android 14(最大7年間のアップデート) |
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サムスンGalaxy Z Flip 6
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モトローラrazr 50
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ZTELibero Flip
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ZTEnubia Flip 5G
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214g(約) |
76mm |
7.3mm |
170mm(広げた状態) |
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モトローラrazr 40
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【1位】サムスン「Galaxy Z Fold 6」
- Samsung(サムスン)Galaxy Z Fold 6
- 実勢価格: ¥256,999〜
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- ベンチマーク
- アクセサリの充実度
- AI機能
- 重量
- 239g(約)
- 取り扱い
- au、NTTドコモ、SIMフリー
- 型番
- SM-F956QZSESJP
見開きで読書ができる!
動画鑑賞も大画面で楽しめる!
細部表現に富んでおり、画面が広いというメリットも含めて映像コンテンツを楽しむのに最適な一台です。
見事すぎるキレイな映像で大画面での動画鑑賞を楽しめる!
【本製品】輪郭のクリアさが◎
【他製品】緑や赤が強めな印象
解像感が高く、輪郭もハッキリとしていて、プロをして「見事!」と言わしめた高品質な液晶。やや黄みがかってはいるものの、それがあまり気にならないくらい細部表現に富んでいます。また、スピーカーの音質については折りたたみスマホ全体で厳しい結果となりましたが、本製品は自然な音色で音の広がりがあって、聞きやすいサウンドとの評価でした。
あくまでスマホスピーカーのレベルですが、今回テストした製品中で唯一音質も合格点!
カメラは機能が多彩! 画質も夜景が特に優秀
【本製品】適度な明るさ表現で暗所もしっかり
【他製品】明るいが暗所がつぶれやすい
開いてメインカメラで自撮り
光学3倍ズームで撮影可能
総合的なカメラ性能の高さも大きな魅力。夜景だけでなく昼間の風景写真も色の表現が強くハッキリ出て、メリハリのあるコントラストに仕上がり、立体感を感じます。なお、動画も8Kにまで対応していたりと優秀です。
処理速度は文字通りケタ違い
スマホの処理能力を数値化したベンチマークテストでは、他製品よりケタひとつ大きい数値を叩き出し、実際、カクつきは感じません。
【2位】Google「Google Pixel 9 Pro Fold」
- GooglePIxel 9 Pro Fold
- 実勢価格: ¥223,759〜
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- ベンチマーク
- アクセサリの充実度
- AI機能
- 重量
- 257g
- バッテリー容量
- 4650mAh
- 広角カメラ
- 4800万画素(1/2インチ)
- ウルトラワイドカメラ・望遠カメラ
- 1080万画素(1/3.2インチ)
- 認証
- 指紋認証・顔認証
- センサー
- 近接・周囲光・加速度・ジャイロ・磁力・磁気・気圧
- ディスプレイ
- 8インチ(2076×2152px) OLED
- サブディスプレイ
- 6.3インチ(1080×2424px) OLED
- SoC
- Google Tensor G4(最高3.1Ghz)
- OS
- Android 14(最大7年間のアップデート)
人、風景、夜景、インカメすべてキレイに撮れます
特に人物は圧倒的。歪みが少なく色味もいい!
光学5倍ズーム搭載! 集合写真に便利なAI機能も
カメラ機能が多彩なのがPixelの強み。iPhone 16 Proシリーズと同等の光学5倍ズームのほか、「一緒に写る」というAIを活用した独自の撮影方法も!
サイズはかなり大きめ
閉じて6.3インチ、開いて8インチと圧倒的サイズ感ゆえに、使う人を選びそう。257gと重みもずっしりとあります。
【3位】サムスン「Galaxy Z Flip6」
- サムスンGalaxy Z Flip 6
- 検証時価格: ¥159,700〜
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- ベンチマーク
- アクセサリの充実度
- AI機能
- 型番
- SM-F741QLBASJP
このサイズ感ながらベンチマークはケタ違い
縦折りスマホのベンチマークは全体的に低めでしたが、本製品は4位より下に大きく差をつけて3位となりました。
サブディスプレイでの自撮りがはかどる!
縦折りの特徴のひとつが、置いた状態で、サブディスプレイを見ながらメインカメラでの自撮り。本製品はAIを使ったオートズーム機能がついており便利!
液晶のみ、あまり評価は伸びなかった
「映像を楽しむのに向かないというわけではない」としながらも、「緑と赤が強めのポップな印象なため、コンテンツや好みに応じて色合いの調整が必要になるかもしれない」との評価。解像感はしっかりめです!
【4位】モトローラ「 razr 50」
- モトローラrazr 50
- 実勢価格: ¥106,182〜
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- ベンチマーク
- アクセサリの充実度
- AI機能
- 型番
- PB230001JP
大画面で自撮りができる。
メインと同じくらいのことができる
サブディスプレイに表示できる内容は固定ではなく、ダウンロードしたアプリを閲覧、操作可能。タッチ感度も文句ありません。
薄くて軽い! 手が小さくても無理なく持てる
モトローラは、約188gと軽量で角が丸くなっており、厚みも控えめ。手の小さい人でもなじみやすく、万人におすすめできます。
【5位】ZTE「Libero Flip 」
- ZTELibero Flip
- 実勢価格: ¥20,699〜
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- ベンチマーク
- アクセサリの充実度
- AI機能
- 型番
- A304ZT(WH)
円形ディスプレイは少し慣れが必要です。
カクつきが少し気になる
最大120Hzのリフレッシュレートで基本ヌルヌル動きますが、一瞬操作から遅れた動きをしたりするタイミングもありました。
カメラ画質はまずまず
風景の撮影では、メリハリがしっかり効いているもののシャドーがつぶれ気味。色味もやや浅く味気ないという評価に。
【6位】nubia「nubia Flip 5G」
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- ベンチマーク
- アクセサリの充実度
- AI機能
- 幅
- 76mm
- 奥行
- 7.3mm
- 高さ
- 170mm(広げた状態)
- 重量
- 214g(約)
- 型番
- NX724J
ベゼルの出っぱりが指に引っかかる感じがします。
メインカメラで自撮りできる
円形のサブディスプレイは、Galaxyやrazr 50と比べると慣れは必要ですが、比較的画角全体が見えるので、撮りやすいほうです。
サブ画面は6つの機能を使える
カメラ、天気、メディア、ヘルスケア、タイマー、録音の6つの機能を使えます。機能追加はできないものの、十分といえば十分。
【7位】モトローラ「razr 40」
- カメラ
- 液晶
- スピーカー
- バッテリー
- 使い勝手(ハード)
- 使い勝手(UI)
- 発熱しにくさ
- ベンチマーク
- アクセサリの充実度
- AI機能
- 型番
- PAYC0001JP
人物撮影はいい感じ!
サブで確認できる情報が少なめ
今回比較した製品の中では最小サイズのディスプレイ。情報量が少なめですが、見られる項目自体も限られています。
自撮りも正直ちょっと難しい
閉じた状態での撮影は一応可能ですが、1.5インチでは難しめ。置いた状態で離れて撮影するとなると、なおさらです。
まとめ:サムスンのGalaxyは弱点がない最強の折りたたみスマホ!
以上、おすすめ折りたたみスマホ7選でした。
検証した結果縦折り、横折りのどちらもサムスンのGalaxyがベストバイを獲得。
1位のサムスン「Galaxy Z Fold 6」は基本性能が優秀な上、独自のAIも魅力的。特に横折りスマホでやりたいことの上位である動画鑑賞や読書をする上で、液晶がキレイでサクサクなところが1番のおすすめポイント。
ほかにもカメラ、バッテリー、使いやすさ、選べるアクセサリなど、すべての点で弱点がありません。
AI機能はピクセルでも使える「かこって検索」のほか、「サムスン ノート」に記入したテキストの要約・翻訳、通話のリアルタイム翻訳機能、画像の加工など、仕事や日常生活で役に立つものばかりです。
縦折りのベストバイ、サムスン「Galaxy Z Flip6」はコンパクトなことや、置いた状態で自撮りができることがウリ。縦折りの中でダントツ性能が高く、カメラも同社のFoldにはわずか及ばないものの、非常に優秀でした。
また、縦折りスマホは、サブディスプレイでできることに違いが出ますが、本製品は決まった表示だけでなく、さまざまなアプリを操作可能。サイズの小さいメインディスプレイと考えてもよさそうな自由度の高さが魅力です。
折りたたみスマホのおすすめ
サムスン
Galaxy Z Fold 6
サムスン
Galaxy Z Flip6
スマートフォンの売れ筋ランキングもチェック!
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コンパクトさ重視なら縦折り。大画面を持ち運びたい人は横折りがおすすめです。