家電おすすめ電気ケトルは手軽さとともに安全性重視へ

電気ケトルは、電気ポットより手軽で価格も安く、シンプルな使いやすさで人気を集めています。

しかし、近年は子どものやけど事故が問題視されており、危険性を軽減するため、2021年に経済産業省の通達により、安全性を強化。

さらに今後、販売開始する製品は、新基準に準拠することが義務付けられました。

新安全基準とは?

2021年の「電気用品の技術上の基準を定める省令の解釈についての一部を改正する通達(J60335-2-15(2021))」で、電気ケトルには転倒流水試験でお湯の流出量が50ml以下という基準が追加されました。

2024年8月以降は、この基準を満たさない製品は、製造・輸入ができなくなっています。

家電批評が電気ケトルを比較テスト

家電批評が電気ケトルを比較テスト 電気ケトルおすすめ イメージ

各社とも新基準に対応した製品を投入していますが、消費者側の認知度はいまひとつともいわれています。

そこで今回、雑誌『家電批評』編集部は新基準対応の最新電気ケトル7製品を集め、安全性をはじめ、沸騰速度や使い勝手などの検証を行いました。

家電おすすめ電気ケトルの選び方は?

今回、雑誌『家電批評』編集部は0.8Lクラスの電気ケトル7製品をピックアップ。全モデルを同条件で測定しました。

湯漏れや表面温度など安全性に関する評価はLAB.360室長の松下が、使い勝手の評価はスーパーエコごはん研究家・桃世真弓さんが担当しました。

5つの項目をテストしてスコア化しました!

テスト1:安全性

蒸気、湯漏れ、熱さをチェック
蒸気、湯漏れ、熱さをチェック 電気ケトルおすすめ イメージ

転倒流水試験は湯漏れ量を測定。沸騰時の蒸気漏れは目視、沸騰時の表面温度はサーモカメラにて測定しました。

テスト2:沸騰速度

カップ2杯分と満水で測定
カップ2杯分と満水で測定 電気ケトルおすすめ イメージ

水量をカップ2杯分(300ml)と満水(800ml)として、常温(28°C)からの沸騰時間を測定しました。

テスト3:使い勝手

注ぎやすさや目盛りの視認性
注ぎやすさや目盛りの視認性 電気ケトルおすすめ イメージ

一般的な使用を想定して、水量目盛りの視認性や注ぎやすさ、ボタンの使いやすさを確かめました。

テスト4:使い勝手

多機能なケトルが有利です
多機能なケトルが有利です 電気ケトルおすすめ イメージ

カラだき防止などの基本機能と、湯温調節などの付加機能を採点しました。

テスト5:コスパ

お買い得さを算出しました
お買い得さを算出しました 電気ケトルおすすめ イメージ

安全性や基本機能、使い勝手などと価格のバランスを評価しました。

家電おすすめ電気ケトルのおすすめは?

プロと一緒に実際に使ってみた、電気ケトルのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品
A+評価
象印マホービンCK-DB08
電気ケトルおすすめ 象印マホービン CK-DB08 イメージ
4.39
4.67 4.80 3.88 3.00 5.00
220mm(約)
165mm(約)
200mm(約)(プレート含む)
1.0kg(約)(プレート含む)
0.8L
1300W
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気セーブ、本体二重構造
A+評価
シロカSK-A151
電気ケトルおすすめ シロカ SK-A151 イメージ
4.25
4.67 4.40 4.13 3.00 4.00
222mm(約)
143mm(約)
190mm(約)
900g
0.8L
1300W
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気セーブ、本体二重構造
A評価
タイガー魔法瓶QUICK&SAFE+ PCV-A080
電気ケトルおすすめ タイガー魔法瓶 QUICK&SAFE+ PCV-A080 イメージ
4.21
4.33 4.60 4.00 3.00 4.00
161mm(約)
213mm(約)
169mm(約)
730g
0.8L
1300W
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気レス、本体二重構造
A評価
タイガー魔法瓶QUICK&SAFE+ PTV-A080
電気ケトルおすすめ タイガー魔法瓶 QUICK&SAFE+ PTV-A080 イメージ
4.11
4.33 4.40 4.13 4.00 2.00
178mm(約)
213mm(約)
195mm(約、電源プレート含む)
740g
0.8L
1300W
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気レス、本体二重構造、温度調節
A評価
ティファールディスプレイ ロック コントロール
電気ケトルおすすめ ティファール ディスプレイ ロック コントロール イメージ
4.00
4.00 4.60 3.50 4.00 3.00
16.2cm
20.9cm
22.5cm(電源プレート含む)
1.34kg(電源プレート含む)
0.8L
1250W
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、二重構造、温度調節、保温
B評価
ティファールアプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP
電気ケトルおすすめ ティファール アプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP イメージ
3.29
2.67 3.40 4.00 2.00 3.00
220mm(約)
150mm(約)
200mm(約、電源プレート含む)
970g(電源プレート含む)
0.8L
1250W
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気セーブ
C評価
ピーコックWGK-08
電気ケトルおすすめ ピーコック WGK-08 イメージ
2.61
2.33 3.00 2.63 2.00 2.00
150mm(約)
214mm(約)
207mm(約、電源プレート含む)
940g(電源プレート含む)
0.8L
1000W
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止

A+評価【1位】象印マホービン「CK-DB08」

  • 象印マホービンCK-DB08
  • 実勢価格: ¥4,355

総合評価: 4.39

 
安全性
 4.67
沸騰速度
 4.80
使い勝手
 3.88
機能
 3.00
コスパ
 5.00

湯漏れの心配なし! 軽くて安い人気製品

電気ケトルのおすすめランキング1位でベストバイに輝いたのは、A+評価の象印マホービン(ZOJIRUSHI)「CK-DB08」。新基準に対応した象印のトップセラー器です。

雑誌『家電批評』2023年9月号の電気ケトル特集において2位でしたが、今回の安全性を重視した検証では評価を高め、ベストバイを奪取しました。

象印マホービン「CK-DB08」は、背が低く、本体も軽いことに加えて、テストした桃世真弓さんが「内部の目盛りが見やすく、水量がわかりやすい」と言うとおり、使いやすさへの配慮も見られます。

注ぎ口のホコリ対策も評価は良好。ただし、湯を注ぐときの飛び散りがやや多めです。

機能は、安全面以外の機能はシンプルですが、過不足なし。さらに、沸騰速度は、今回テストした7製品中最速でした。

安全性の検証では、蒸気漏れ、沸騰時の本体表面温度、転倒流水試験での湯漏れ量とも優秀。特に、湯漏れ量が平均7mlと少なく、やけど防止に効果大です。

1年半前に新基準をクリアし、総合力は最新機と互角以上。価格もこなれて、コスパも優秀です。

安全性、基本性能、使いやすさがそろった製品として、おすすめできます。

220mm(約)
奥行
165mm(約)
高さ
200mm(約)(プレート含む)
重量
1.0kg(約)(プレート含む)
容量
0.8L
消費電力
1300W
機能
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気セーブ、本体二重構造
型番
CK-DB08-BM

シンプルで安全! 沸騰の速さも◎

安全性や沸騰速度、コスパが優秀で、使い勝手は良好と高バランスです。

標準的モデルのため、機能だけは合格点になっています。

沸騰時間

  • 300ml:1分31秒
  • 800ml:3分29秒
テスト製品の沸騰時間
テスト製品の沸騰時間 電気ケトルおすすめ イメージ

沸騰時間は、一部を除けば差がなく、遅いと感じる製品はありませんでした。

沸騰時に発生する音は、個性こそありましたが、大きさは大差なしでした。

熱さや湯漏れの心配は少ない

沸騰直後でも湯気はわずか
沸騰直後でも湯気はわずか 電気ケトルおすすめ イメージ

「蒸気セーブ」機能で、沸騰時の湯気はあまり見えず、蒸気の熱さもほとんど感じません。

沸騰直後なら表面は熱くない!
沸騰直後なら表面は熱くない! 電気ケトルおすすめ イメージ

沸騰時の表面温度は38.9°Cと人肌並み。ただし、全7製品とも放置していると、表面温度が上昇するので要注意!

湯こぼれもわずかな量
湯こぼれもわずかな量 電気ケトルおすすめ イメージ

転倒流水試験では、こぼれた湯量は平均7mlと優秀。やけどの不安を抑えてくれます。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

転倒時の湯漏れ量は少なく、沸騰直後の表面温度は40℃未満で安全性は高いようです。

内側の目盛りは意外と見やすい

湯量最大の線ははっきり見える
湯量最大の線ははっきり見える 電気ケトルおすすめ イメージ

本体が二重構造のため、ボディの厚みはありますが、内側目盛りはよく見えます。

見やすいが湯量はわかりにくい
見やすいが湯量はわかりにくい 電気ケトルおすすめ イメージ

外窓は0.4L以下の目盛りがなく、湯量を量るには不向きです。

給湯ロックはカバー開閉式です

上フタとカバーが一体化している
上フタとカバーが一体化している 電気ケトルおすすめ イメージ

本体フタはつまんで開けるタイプです。

ロックボタンで注ぎ口フタが開閉
ロックボタンで注ぎ口フタが開閉 電気ケトルおすすめ イメージ

注ぎ口にはロックボタンで開閉する三角状のフタ機構があり、ホコリ除けになりますが、洗いにくい面も……。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

ロックボタンでオンオフできる注ぎ口のフタは少し洗いにくいかも。でも、ホコリ対策には◯。

時短にもなるスピード沸騰!

時短にもなるスピード沸騰! 電気ケトルおすすめ イメージ

300mlなら1分半で沸騰するテスト機中最速の製品。沸騰後のお湯はあまりグラグラせず、即注いでも割と安心です!

A+評価【2位】シロカ「SK-A151」

  • シロカSK-A151
  • 実勢価格: ¥5,480

総合評価: 4.25

 
安全性
 4.67
沸騰速度
 4.40
使い勝手
 4.13
機能
 3.00
コスパ
 4.00

湯漏れはほぼなし!性能も優秀な実力機

電気ケトルのおすすめランキング2位は、A+評価のシロカ(siroca)「SK-A151」
シンプルにまとめたデザインが好印象の本製品。円筒形ボディが特徴です。

本体の熱と蒸気を抑え、転倒流水試験での湯漏れは今回テストした7製品中最小で、「安全性ベスト」を獲得しました。

基本性能も優秀で、トップメーカーと互角。取っ手が太めで少し持ちにくいですが、使い勝手は優秀です。買ってみる価値ありです!

222mm(約)
奥行
143mm(約)
高さ
190mm(約)
重量
900g
容量
0.8L
消費電力
1300W
機能
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気セーブ、本体二重構造
型番
SK-A151 グレー

沸騰時間

  • 300ml:1分37秒
  • 800ml:3分36秒

注ぎやすくもれにくいフタ!

内部にガイドが
内部にガイドが 電気ケトルおすすめ イメージ

注ぎ口は環状ガイドで飛び散りを防ぎます。

湯漏れから防御!
湯漏れから防御! 電気ケトルおすすめ イメージ

フタの独特な構造で湯漏れを防いでいます。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

注ぎ口のガイドは湯が飛び散らなくて良好。ただし、手洗いはしにくくなっています。

外窓から湯量が湯量が分かります

取っ手の両側に湯量窓あり!
取っ手の両側に湯量窓あり! 電気ケトルおすすめ イメージ

取っ手の両サイドに外窓があって、おおよその湯量が確認できます。沸騰時のお湯の状態も見えます。

内部の目盛りは見やすい

目盛りが見やすく水を注ぎやすい
目盛りが見やすく水を注ぎやすい 電気ケトルおすすめ イメージ

本体二重構造で熱に強いボディ。内側目盛りは見やすく、水量もわかりやすいのが◯です。

A評価【3位】タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PCV-A080」

  • タイガー魔法瓶QUICK&SAFE+ PCV-A080
  • 実勢価格: ¥6,373

総合評価: 4.21

 
安全性
 4.33
沸騰速度
 4.60
使い勝手
 4.00
機能
 3.00
コスパ
 4.00

性能はトップ級の最新機! 湯漏れ量がやや多いのが残念

電気ケトルのおすすめランキング3位は、A評価のタイガー魔法瓶(TIGER)「QUICK&SAFE+ PCV-A080​」

本製品は、タイガーの売れ筋製品の後継機。基本性能も使いやすさも優秀な定番製品になりそうです。

まとまりがよく、大きな弱点はないのですが、転倒流水試験ではやや湯漏れ量が多く、これがベストバイを逃した原因です。

発売直後のためか価格が高めですが、基本性能の高さと使いやすさでおすすめできる製品です。

ただし、フタを閉めずに沸騰ONにできるのは疑問を感じました。

161mm(約)
奥行
213mm(約)
高さ
169mm(約)
重量
730g
容量
0.8L
消費電力
1300W
機能
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気レス、本体二重構造
型番
PCV-A080(KN)

沸騰時間

  • 300ml:1分32秒
  • 800ml:3分34秒

湯漏れ量がやや多め

フタの開閉は容易ですが
フタの開閉は容易ですが 電気ケトルおすすめ イメージ

フタは簡単に開け閉めできますが、やや湯漏れが多めになる原因?

内側の目盛りはほぼ見えません

のぞき込んでもわかりにくい
のぞき込んでもわかりにくい 電気ケトルおすすめ イメージ

内側の水量目盛りは、しっかりのぞき込んでも見づらく、表示も大ざっぱ。実用的ではありません。

沸騰力後も表面の熱はほどほど

触ってもやや温かい程度
触ってもやや温かい程度 電気ケトルおすすめ イメージ

沸騰直後の表面温度は42.9°C。徐々に温度は上昇しますが、触っても、かすかに温かい程度で、比較的安全です。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

操作・構造は普通で、わかりやすく、使いやすいです。注ぎ口がむき出しなので、ホコリには注意しましょう。

A評価【4位】タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PTV-A080」

  • タイガー魔法瓶QUICK&SAFE+ PTV-A080
  • 実勢価格: ¥10,000

総合評価: 4.11

 
安全性
 4.33
沸騰速度
 4.40
使い勝手
 4.13
機能
 4.00
コスパ
 2.00

800ml沸騰まで3分35秒!

電気ケトルのおすすめランキング4位は、A評価のタイガー魔法瓶(TIGER)「QUICK&SAFE+ PTV-A080」

タイガーの多機能モデルです。6段階の温度設定ができますが、保温機能はありません。

電源プレートがやや大きくて邪魔、という声もありました。

178mm(約)
奥行
213mm(約)
高さ
195mm(約、電源プレート含む)
重量
740g
容量
0.8L
消費電力
1300W
機能
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気レス、本体二重構造、温度調節
型番
PTV-A080(WG)

沸騰時間

  • 300ml:1分32秒
  • 800ml:3分35秒
沸騰時間 電気ケトルおすすめ イメージ

本体と電源プレート。

A評価【5位】ティファール「ディスプレイ ロック コントロール 0.8L KO8568JP」

  • ティファールディスプレイ ロック コントロール
  • 実勢価格: ¥8,662

総合評価: 4.00

 
安全性
 4.00
沸騰速度
 4.60
使い勝手
 3.50
機能
 4.00
コスパ
 3.00

温度調節&保温OK! 大きめボディが扱いにくい

電気ケトルのおすすめランキング5位は、A評価のティファール(T-fal)「ディスプレイ ロック コントロール 0.8LKO8568JP」

ティファールの高機能機で、5段階の湯温調節や保温機能を搭載。しかし、1L製品級のボティ高で重いこともあり、扱いにくいのが残念です。

流し台次第では給水がしにくいです。

沸騰速度は優秀で、安全性も良好。リアルタイム温度表示も便利です。

デザインが気に入った人にはおすすめできます!

16.2cm
奥行
20.9cm
高さ
22.5cm(電源プレート含む)
容量
0.8L
重量
1.34kg(電源プレート含む)
消費電力
1250W
機能
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、二重構造、温度調節、保温
型番
KO8568JP

沸騰時間

  • 300ml:1分34秒
  • 800ml:3分34秒

タッチボタンで操作します

ボタンのモードがややわかりにくい
ボタンのモードがややわかりにくい 電気ケトルおすすめ イメージ

タッチボタンで沸騰開始します。温度調節は、何度も押してセットするので、操作は少し面倒です。

内部はとてもシンプル!

内側の目盛りは見やすいです
内側の目盛りは見やすいです 電気ケトルおすすめ イメージ

内部はすっきりとして目盛りも見やすく、水も入れやすいのが◯。ただ、外窓はありません。

5段階で温度設定できます

リアルタイムで温度が分かります
リアルタイムで温度が分かります 電気ケトルおすすめ イメージ

温度調節は5段階。リアルタイムの湯温が液晶表示されるのは便利です。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

機能は豊富ですが、0.8L器としては高くて重いのが残念。

B評価【6位】ティファール「アプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP」

  • ティファールアプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP
  • 実勢価格: ¥5,164

総合評価: 3.29

 
安全性
 2.67
沸騰速度
 3.40
使い勝手
 4.00
機能
 2.00
コスパ
 3.00

800ml沸騰まで4分35秒!

電気ケトルのおすすめランキング6位は、ティファール(T-fal)「アプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP」

ティファールの上位機と比較して、性能は控えめ。注ぎ口のホコリ対策はいい感じです。

沸騰後の本体は高温になります。

220mm(約)
奥行
150mm(約)
高さ
200mm(約、電源プレート含む)
重量
970g(電源プレート含む)
容量
0.8L
消費電力
1250W
機能
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止、蒸気セーブ
型番
KO6408JP

沸騰時間

  • 300ml:1分41秒
  • 800ml:4分35秒

C評価【7位】ピーコック魔法瓶工業「WGK-08」

  • ピーコックWGK-08
  • 実勢価格: ¥3,940

総合評価: 2.61

 
安全性
 2.33
沸騰速度
 3.00
使い勝手
 2.63
機能
 2.00
コスパ
 2.00

800ml沸騰まで4分49秒!

電気ケトルのおすすめランキング7位は、ピーコック魔法瓶工業(peacock)「WGK-08」

2024年7月発売の製品。転倒湯漏れ防止機能などの新基準にも対応しています。

買いやすい価格ですが、沸騰速度など基本性能はやや低めです。

150mm(約)
奥行
214mm(約)
高さ
207mm(約、電源プレート含む)
重量
940g(電源プレート含む)
容量
0.8L
消費電力
1000W
機能
転倒湯漏れ防止構造、カラだき防止
型番
WGK-08(W)

沸騰時間

  • 300ml:2分10秒
  • 800ml:4分49秒

家電おすすめテストしてわかった!違いはココ

使い勝手を一番左右するのは、実は注ぎ口です。湯が飛び散らない工夫、ホコリ防止の口フタをロックボタンで開閉したり、口フタを閉めたままで隙間から湯を注ぐ設計と、個性豊か。

細口や三角口の形状の違いだけでなく、その他の工夫にも注目すべきです。

注ぎ口は要チェック! 使いやすさの鍵です

シロカ「SK-A151」

飛び散り抑制のガイド口あり!
飛び散り抑制のガイド口あり! 電気ケトルおすすめ イメージ

内部にガイド口があり、注湯時の飛び散りを抑えます。

象印マホービン「CK-DB08」

ロックボタンで注ぎ口を開閉
ロックボタンで注ぎ口を開閉 電気ケトルおすすめ イメージ

口フタがボタンで開閉します。

ティファール「アプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP」

注ぎ口をフタで守る
注ぎ口をフタで守る 電気ケトルおすすめ イメージ

注ぎ口をフタでガード。注湯時にもほとんど開きません。

実際にはフタは開きません!
実際にはフタは開きません! 電気ケトルおすすめ イメージ

無理やり開けたところです。

蒸気や本体の熱さに注意!

表面温度

ティファール「アプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP」

80℃超の部分もあり

ティファール「アプレシア ロック ブラック 0.8L KO6408JP」 電気ケトルおすすめ イメージ
タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PCV-A080」

沸騰直後で43℃前後

タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PCV-A080」 電気ケトルおすすめ イメージ

沸騰直後のボディ表面は40~80℃超と製品によって大きな違いがありました。

安全性を重視するなら「本体二重構造」の製品を選びましょう。

蒸気漏れ

タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PCV-A080」

蒸気レス機構でほとんど見えず

タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PCV-A080」 電気ケトルおすすめ イメージ
ピーコック魔法瓶工業「WGK-08」

蒸気口から盛大に発生!

ピーコック魔法瓶工業「WGK-08」 電気ケトルおすすめ イメージ

沸騰時の蒸気漏れも製品ごとに違いがありますが、多くの製品は漏れる量は割と控えめです。

転倒湯漏れの量はすべて基準内!

転倒10秒後の湯漏れ量を測定

転倒10秒後の湯漏れ量を測定 電気ケトルおすすめ イメージ

満水で沸騰後、転倒台でケトルを転倒させ10秒後の重量を計測。転倒前後の重量差より漏れた湯量を算出しました。

転倒湯漏れ量の結果(平均50ml以内が基準)

転倒湯漏れ量の結果(平均50ml以内が基準) 電気ケトルおすすめ イメージ

上述の転倒流水試験を90°毎に4方向で実施。漏れた湯量に差はありますが、全7製品が転倒時の流出量50ml以下の基準をクリアしました。

旧基準の製品よりも安全性が高くなっています。

湯漏れ量には差がありました

シロカ「SK-A151」は湯漏れ最小!
シロカ「SK-A151」は湯漏れ最小! 電気ケトルおすすめ イメージ
タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PCV-A080」は湯漏れ30ml以上
タイガー魔法瓶「QUICK&SAFE+ PCV-A080」は湯漏れ30ml以上 電気ケトルおすすめ イメージ

多くのメーカーは、湯漏れ対策として、転倒時に注ぎ口が常に上を向く重心設計を採用。漏れを少なくしています。

ロックがかかってもお湯が出る!?

ロックボタンは解除してないのに

ロックボタンは解除してないのに 電気ケトルおすすめ イメージ

一部製品は、ロックボタンを解除していないのに少量の湯が出てしまいます。これはフタの構造上の問題であり、とくに異常ではありません。

湯漏れ量も新基準内です。

家電おすすめまとめ:機能性より使いやすさを重視!万が一を防ぐ安全性が鍵!

以上、電気ケトルのおすすめランキング7選でした。

製品選びの基本は安全性の高さです!

電気ケトルは、その持ち運びやすさ故、転倒などの事故が多く発生しています。

子どもが熱湯や熱くなった本体に触ってやけどをしそうになった例は、電気ケトルのトラブルの約半数(48.7%)もあるとか。

前述の新基準に準拠した「転倒湯漏れ防止機構」採用の製品も増えてはいるものの、機能を知っている人は22.9%にとどまっています(※)。

そこで、雑誌『家電批評』は今回の検証で安全性をクローズアップ。転倒時の湯漏れ量を測定する「転倒流水試験」、沸騰時のボディ表面の温度を測定する「表面温度テスト」、同じく沸騰時に漏れる蒸気についての検証を実施しました。

その結果、全機種が基準値をクリア。安心して使えることを確認しました。

ただ、「本体2重構造」の有無や、沸騰時の蒸気漏れ対策、転倒時に常に注ぎ口が上を向く重心設計などの違いがあり、製品選びのポイントになりそうです。

もちろん、電気ケトルの良し悪しは安全性だけでは決まりません。ただ、評価で重要視される沸騰速度には大きな差はなく、不満を感じることは少なそうです。

製品選びの基本は安全性の高さです! 電気ケトルおすすめ イメージ

また、使い勝手を評価した桃世真弓さんが「湯が飛び散らずに注げる製品がいい」と話すように、気持ちよくお湯を注げ、洗いやすい製品が高評価を獲得しました。

なお、温度調節などの付加機能をもつ製品は高価格かつ重く大きいボディとなり、使い勝手に良くない影響もありました。

これらの検証で選ばれたベストバイは発売日が一番古い象印マホービン「CK-DB08」。発売から1年半以上経過(検証時)しても、各社の新製品と同等の機能をもち、安全性が高く、独自の工夫も評価が高いことが選出の理由です。

また、2位には三強ブランド(タイガー、象印、ティファール)以外のシロカ「SK-A151」が選出され、各社の製品が拮抗している状況を表す結果となりました。

今後の製品選びは、沸騰速度など基本性能と安全性がより重要になります。今回の検証から、安心できる製品を探してみてください。

※タイガー魔法瓶「電気ケトルに関する意識調査」2024‐06‐13より

電気ケトルのおすすめ

 
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電気ケトルのおすすめ 電気ケトルおすすめ イメージ2

象印マホービン
CK-DB08

家電おすすめ電気ケトルの売れ筋ランキングもチェック!

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