スマートホームはじめませんか?
ここ何年かで、用語としては一気に広まった感のあるスマートホーム。でも正直、家電の操作は「自分でやれば何とかなるのに、それにお金を出す必要ってある?」なんて思いませんか?
そんな疑問を、10年以上にわたり自宅や事務所をスマートホーム化しているという家電ライターのコヤマさんにぶつけてみました。
実際にコヤマさんやスマートホームを使っている人に聞いたメリットをこちら↓にまとめました。
スマートホームなら日常の些細な手間をまとめて解決できる!
リモコンに触れなくてもOK
手がふさがっていたり、どうしてもその場から動けない時でも大丈夫。スマートリモコンとスマートスピーカーを設置していれば、スマートスピーカーに声をかけるだけで照明やエアコンのON/OFF・モード変更などができるんです。
気になる電気代の節約につながるかも!?
「一定の温度になったら電源をOFFに」などの設定をしておけば、ムダに涼しくしたりしないので、電気代の節約につながります。
また、「節電重視」モードなど、ユーザーの好みに合わせて自動で節電する「オートエコ」機能を搭載するスマートリモコン(「Nature Remo Lapis」)も。最近のスマートリモコンでは節電機能を重視してきているので、節電にこだわる人はぜひチェックしてみましょう。
単純なON/OFFだけでなく、多彩な方法で節電にチャレンジできます。
多すぎるリモコンがスマホ1台に
例えば一軒家になると、エアコンやテレビ、照明など家庭のリモコンが多くなります。ときにはどれがどのリモコンか、区別がつかなくなることも。スマートリモコンを活用すれば、リモコン複数台の代わりをスマホやスマートスピーカーがこなします。
家族の帰宅をスマートホームでチェックできる!
人感センサーを自宅に設置したり、スマートロックを使えば、家に家族が帰ってきたかどうかがわかります。自動でチェックできるので、LINEなどでいちいち連絡するよりも手間が少なく、続けやすいのが美点です。
手軽なセキュリティとしておすすめ。また、高齢の両親の見守りアイテムとしてもぴったりです。
朝の日差しで気持ちよく起きる
毎朝けたたましいアラームや目覚ましに起こされるのって、正直キツいですよね。
スマートカーテンを設定すれば、日差しを感知してカーテンが自動で開きます。実際に使用しているコヤマさんによると「アラームより気持ちよく起きられる」そう。
めんどいボタンより声をかける
最近のリモコンはボタンが多くて、操作が面倒です。スマートスピーカーを活用すれば、声をかけるだけで操作が可能。
スマートスピーカーには、Amazonが開発した音声アシスタント「Alexa(アレクサ)」を搭載した「Echo」シリーズやAppleの「HomePod」シリーズなどがあります。
何をしていようが声をかけさえすればいいので、ソファーやベッドから声をかけて照明をつけるのもカンタン。
一度始めたらラクすぎてもう戻れないんです!
一度カーテンやエアコン、照明をスマートホーム化すると、こうなる前どうやって生活していたか思い出せないほどです。
自宅でスマートロックのキュリオロックを使っています。ハンズフリー解錠やオートロックの便利さにもう手放せません!
スマートホーム化には「スマートリモコン」が必要
スマートホーム化初心者向け3点セットはこれ
自宅をスマートホーム化しようと思っても、何から買えばいいのかわからず、面倒でやめてしまっては意味がありません。そこでコヤマさんがおすすめしてくれたのは、上記の3点セット(スマートリモコン、専用アプリ、スマートスピーカー)でスタートすること。
リモコン代わりとして各機器に赤外線を発信して遠隔操作するスマートリモコン(写真上・真ん中)、それを操作する専用アプリ(写真下・右)、さらに音声で操作できるようにするスマートスピーカー(写真下・左)です。ここからはじめてみて少しずつデバイスをそろえましょう。
これで、自宅のリモコンをスマホや音声で操作できるようになります。
スマートスピーカーは別に新しい製品でなくても大丈夫。手に入りやすいものを使いましょう。
そもそも、スマートリモコンとは? 何を操作できる?
スマホの操作で家電を動かすことができます。手順は以下のとおりです。
1.スマートリモコンと専用のスマホアプリを使い、家電(エアコンやテレビ、照明など)のリモコンをスマホ登録します。
2.登録したスマホから指示を出すと、インターネットやWi-Fiを通じてスマートリモコンに指示が送信されます。
3.スマートリモコンが各家電へ指示を出し、それぞれの家電が動きます。
最新スマートリモコンでよく見る「Matter」、実は革新的なシステムです
スマートホーム家電に貼られることが増えてきた「Matter」マークは、スマートホームの共通規格です。
実はこれまでスマートホームには共通規格がなかったため、メーカーごとにバラバラな通信規格を使っていました。◯◯のスマートリモコンでは、◯◯のスマートロックが使えない……という状態です。
しかしMatter対応製品であれば、メーカー関係なく接続できます。さらにスマートスピーカー大手のApple・Amazon・Googleの最新スマートスピーカーもMatter対応済。ぜひMatter対応機器でそろえましょう。
Matter対応
Matter対応同士ならメーカー無関係!
Matter非対応
A社のリモコンはA社製品しか対応しません。
スマートリモコンの選び方は?
今回は、雑誌『家電批評』編集部がスマートホーム熟練者である家電ライターのコヤマさんに検証に関するアドバイスをいただき、「初心者でも使いやすい一台」を探すべく、スマートリモコンの人気4製品を集めて、比較しました。
テスト1:初期設定
アプリのインストールから物理リモコンをスマートリモコンに登録するまでの難易度を編集部が評価しました。
テスト2:各センサー有無
テスト3:設定の自由度
スマートリモコンの各種設定のやりやすさや細かい設定の自由度を評価しました。
テスト4:対応距離
テスト5:設置しやすさ
大切なのはリモコン設定の簡単さです。ここがスムーズに進まないと続きません!
スマートリモコンのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、スマートリモコンのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | 設定の自由度 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
スイッチボットスイッチボット ハブ2
|
|
70mm |
23mm |
80mm |
63g |
||||||
NatureNature Remo Lapis
|
|
69mm |
25mm |
57mm |
28g |
||||||
ラトックシステムSmalia スマートリモコン
|
|
60mm(約) |
60mm(約) |
20mm(約) |
42g(約) |
||||||
AqaraM2ハブ
|
|
100.5mm |
100.5mm |
30.75mm |
130g(約) |
【1位】SwitchBot「SwitchBot ハブ2」
- スイッチボットスイッチボット ハブ2
- 実勢価格: ¥7,980〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥7,980〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥7,980〜
- 初期設定
- 各センサー有無
- 設定の自由度
- 対応距離
- 設置しやすさ
ほぼ言うことなしの高得点!価格もこの性能なら納得
スマートリモコンのおすすめランキング1位でベストバイは、A+評価のSwitchBot(スイッチボット)「SwitchBot ハブ2」。
とにかく製品が使いやすく、初期設定は3〜4分程度で完了しました。本体のタッチボタンで操作できるのも便利です。
- 幅
- 70mm
- 奥行
- 23mm
- 高さ
- 80mm
- 重量
- 63g
- 搭載センサー
- 温湿度センサー、照度センサー
- matter機能
- 対応
- 型番
- W3202100
初期設定
リモコン登録はボタンを押すだけ。アプリの説明も◎です。
各センサー有無
温度/湿度/照度と3つのセンサーをケーブルに搭載しています。
設定の自由度
オートメーション化がしやすいのですが、機能は少なめです。
オートメーション化では需要が高い項目を複数表示。この中から自分がやりたいことを選んで進むだけでOKです。
対応距離
赤外線LEDの最大送信距離は30mとかなり優秀です。
設置しやすさ
スタンドにより設置しやすいです。壁掛けにも対応しています。
【2位】Nature「Nature Remo Lapis」
- NatureNature Remo Lapis
- 実勢価格: ¥6,780〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥6,780〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥7,180〜
- 初期設定
- 各センサー有無
- 設定の自由度
- 対応距離
- 設置しやすさ
- 幅
- 69mm
- 奥行
- 25mm
- 高さ
- 57mm
- 重量
- 28g
- 型番
- Remo-2W3
初期設定
1位のSwitchBot「SwitchBot ハブ2」同様、登録はしやすいです。ただ、リセットが面倒です。
各センサー有無
温度/湿度センサーと2つのセンサーを搭載しています。
設定の自由度
本体操作は不可。アプリでの節電機能の搭載が魅力です。
アプリ内で節電強度を選択すると、月あたりでいくら節約できるのか見込みも教えてくれます。
対応距離
対応距離は30畳程度(約55平方メートル)と十分です。
設置しやすさ
見た目以上に安定感があります。壁掛けには対応していません。
【3位】ラトックシステム「smalia スマートリモコン」
- ラトックシステムSmalia スマートリモコン
- 実勢価格: ¥6,224〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥6,224〜
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- 初期設定
- 各センサー有無
- 設定の自由度
- 対応距離
- 設置しやすさ
5GHz対応!細かい設定は少し苦手
スマートリモコンのおすすめランキング3位は、A評価のラトックシステム(RATOC Systems)「smalia スマートリモコン」。
アプリ内のアイコンが大きくて視認性が高く操作しやすいです。オートメーション化など、複雑な操作は苦手です。
- 幅
- 60mm(約)
- 奥行
- 60mm(約)
- 高さ
- 20mm(約)
- 重量
- 42g(約)
- 型番
- RS-WBRCH1
初期設定
5GHzに対応するので設定しやすいです。登録は少し手間に感じます。
各センサー有無
温度/湿度/照度と3つのセンサーを本体に搭載しています。
設定の自由度
オートメーション化やシーンの登録がやりにくいです。
対応距離
赤外線の有効範囲は最大25m(見通し)。ほぼ問題ありません。
設置しやすさ
安定感抜群。壁掛けに対応しているのもうれしいです。
【4位】Aqara「M2ハブ」
- AqaraM2ハブ
- 実勢価格: ¥6,286〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥6,286〜
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- 初期設定
- 各センサー有無
- 設定の自由度
- 対応距離
- 設置しやすさ
- 幅
- 100.5mm
- 奥行
- 100.5mm
- 高さ
- 30.75mm
- 重量
- 130g(約)
- 型番
- HM2-G01
初期設定
物理リモコンの登録が英字リストから探すなど面倒です。
各センサー有無
温度センサーなど、主要なセンサーを搭載していません。
設定の自由度
時間で区切ったオートメーション化などが可能です。
対応距離
有効範囲は10m以内。一軒家だと多少物足りません。
設置しやすさ
サイズが他の3製品より一回り大きく安定します。その分、場所を選びます。
スマート家電のおもなメーカーは?
ここからは、スマート家電の人気メーカーの特徴を紹介します。
SwitchBot
SwitchBot
スマートロック プロ
SwitchBotはスマートホームの代表格。コヤマさんが「スマートホーム初心者向けのスタンダードモデル」と語るメーカーです。多少価格は高めながら、製品ジャンルが豊富なので、後から製品を増やしたいときも安心。操作もわかりやすいです。
強み
- スマートロックや防犯カメラが有名
- 貴重なカーテン操作機器を発売
- 操作がしやすい
Nature
Nature
Nature Remo Lapis
コヤマさんが「製品の品質面ではトップクラス」と語る日本のメーカー。デザイン性にも優れ、スマートリモコンのおすすめランキング2位の「Nature Remo Lapis」は小石のようなビジュアルが話題を呼びました。製品ジャンルの少なさは残念。
強み
- スマート家電はまだ少なめ
- デザイン性に優れる
- 品質面の評価が高い
ラトックシステム
ラトックシステム
Smalia スマートリモコン
「smalia」ブランドなどで製品を展開する、創業40年の日本企業。海外企業が席巻しているイメージのあるスマートホームですが、ラトックシステムはNature同様に日本企業で、何か問題が起きた際のサポート面で安心感があります。
強み
- スマートブラグや見守りカメラが代表的
- 老舗の日本メーカー
- 比較的操作がしやすい
プラススタイル(+Style)
プラススタイル
PS-IRC-W02
電球やコーヒーメーカー、ペットの自動給餌器など幅広い製品ジャンルを備えるメーカー。価格も比較的抑えめで購入しやすいです。睡眠状態を監視してくれる「睡眠チェッカー」もおすすめです。
強み
- 価格はお手ごろ
- シーリングライトやカーテンを販売
- 使いやすさも抜群
Aqara
Aqara
M2ハブ
2024年に新しく日本に参入してきたメーカー。コヤマさんも「まだ様子見段階」とのことですが、少しずつ製品を増やしています。基本的にAmazonでの販売で、価格は平均的です。
強み
- スマートカメラや照明を販売
- Matter対応製品をいくつか用意
- 価格は平均的
リンクジャパン
リンクジャパン
eRemote mini
日本でスマートホーム家電が売り始めた頃からの初期組ですが、最近では存在感が薄め。製品ジャンル数は少ないものの、コヤマさんによると「基本的な機能性はクリアしている」とのことで、決して悪くはありません。
強み
- 製品数は少なめ
- 温湿センサーやスマート電球を販売
- 基本機能は十分レベル
なお、プラススタイルとリンクジャパンの製品は、製品との接続が困難だったり最新モデルが法人向け製品だったため、今回のスマートリモコンの比較テストではラインナップから外しています。
まとめ:「スイッチボット」と「ネイチャー」が群を抜いて快適
以上、スマートリモコンのおすすめランキングの紹介でした。
初心者でも使いやすいことを主眼に置くと「スイッチボット」と「ネイチャー」がダントツの評価をたたき出しました。センサーの有無などで点差はついたものの、この2台なら好みで選んで間違いはないでしょう。
スマートホーム家電をどんどん増やしていきたいなら製品数の多いスイッチボット。節電に本腰を入れて取り組むのであれば、節電機能が充実したネイチャーがおすすめです。
本記事を参考にお気に入りのスマートリモコンを見つけてください。
【製品数】スマートリモコンのおすすめ
スイッチボット
スイッチボット ハブ2
【節電機能】スマートリモコンのおすすめ
Nature
Nature Remo Lapis
スマートリモコンの売れ筋ランキングもチェック!
スマートリモコンのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
自分でもできますが、スマートホーム化で解決する悩みはいくつもあります。特に節電や生活の手間をなるべく省きたい人におすすめ。最初は慣れないかもしれませんが、一回慣れるともうやめられませんよ。