iPhoneかAndroidか? スマホのミドルNo.1を決定
5万〜10万円のお手頃価格で、性能も機能も十分なミドルレンジスマホ。コストパフォーマンスの高さから、人気を集めています。
そこで今回は、雑誌『家電批評』編集部が、iPhoneやAndroidのミドルレンジスマホ6台を徹底比較。さらに、最新トレンドの AI機能 にも注目し、全方位テストを行いました。
いま買うべき1台はどれか、ぜひチェックしてみてください!
ミドルレンジスマホの選び方は?
専門家とともに全方位テスト
今回は、いつものベンチマークスコア、画質・音質、カメラ性能、ゲーム性能、使い勝手 に加えて、AI機能やコストパフォーマンスも評価項目として新たに追加しました。
なかでも映像・音質 や カメラ性能 は、それぞれの分野に詳しい専門家とともに実機検証 を行い、より客観的な評価を実現しています。
ミドルレンジのスマホのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、ミドルクラスのスマホのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||||||||||||
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サムスンGalaxy S24 FE
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|
全体的に高性能で高コスパ/違和感がなく自然なカメラ画質 |
77.3mm |
8.0mm |
162.0mm |
213g |
6.7インチ |
Exynos 2400e |
8GB |
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GooglePixel 9a(8GB+128GB)
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|
高精度なGemini Liveが便利/ゲーム性能が意外と高い |
73.3mm |
8.9mm |
154.7mm |
185.9g |
6.3インチ(約) |
Google Tensor G4 |
8GB |
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AppleiPhone 16e(8GB+128GB)
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|
トップクラスのベンチマーク/全体的に欠点がなく高評価 |
71.5mm |
7.8mm |
146.7mm |
167g |
6.1インチ |
Apple A18 |
8GB |
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Nothing Technology Phone(3a)8GB+128GB
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|
安いのに使いやすくて高コスパ/YouTubeが十分楽しめる画質・音質 |
77.50mm |
8.35mm |
163.52mm |
201g |
6.77インチ |
Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform |
8GB |
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モトローラmotorola edge 50 pro
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|
画質や使い勝手は意外といい/エッジの丸みが持ちやすい |
72.4mm |
8.19mm |
161.23mm |
186g |
6.7インチ(約) |
Snapdragon 7 Gen 3 Mobile Platform |
12GB |
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シャープAQUOS sense9(6GB+128GB)
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|
166gと軽量で持ちやすい/カメラが出っ張っていない |
73mm |
8.9mm |
149mm |
166g |
6.1インチ(約) |
Snapdragon 7s Gen 2 Mobile Platform |
6GB |
【1位】サムスン「Galaxy S24 FE」
- ベンチマーク
- 使い勝手
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- AI機能
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 全体的に高性能で高コスパ
- 違和感がなく自然なカメラ画質
- がっかりポイント
-
- バッテリー持ちは短め
- 幅
- 77.3mm
- 奥行
- 8.0mm
- 高さ
- 162.0mm
- 重量
- 213g
- ディスプレイ
- 6.7インチ
- SoC
- Exynos 2400e
- メモリ
- 8GB
- 型番
- SM-S721QLBASJP
【ベストの決め手】6台中トップの画質
映画やYouTubeなどの動画再生で 画質・音質を検証したところ、暗部の階調表現が優秀で、色合いや明るさのバランスも良好。
さらに、欲張りすぎない自然な音作りで、限界まで引き出された音質も高く評価されました。
ベンチマーク
CPU性能を示すベンチマークスコアはApple「iPhone 16e」と並んでトップクラス。
なかでも 3DMarkによるグラフィック性能では、2位機種に約5000ポイントの差をつける圧倒的な結果となりました。
カメラ性能
細部の描写力が高く、カメラ性能も優秀。料理写真では色再現性が高く、被写体のおいしさを自然に引き立てます。
適度にコントラストがありおいしそうな写りです。
使い勝手
本体はやや大きめで、手の小さい方には少し持ちづらい印象。また、独自アプリが多めなため、初めは若干の慣れが必要かもしれません。
一方で タッチ精度や反応速度に不満はなく、動作は軽快。高い性能に対してコストパフォーマンスの高さが際立つ1台です。
【2位】Google「Pixel 9a(8GB+128GB)」
- GooglePixel 9a(8GB+128GB)
- 実勢価格: ¥68,480〜
- ベンチマーク
- 使い勝手
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- AI機能
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 高精度なGemini Liveが便利
- ゲーム性能が意外と高い
- がっかりポイント
-
- ベンチマークがトップより低め
- 幅
- 73.3mm
- 奥行
- 8.9mm
- 高さ
- 154.7mm
- 重量
- 185.9g
- ディスプレイ
- 6.3インチ(約)
- SoC
- Google Tensor G4
- メモリ
- 8GB
- 型番
- pixel 9a
ゲーム性能
グラフィック性能は控えめなため、画質がやや落ちるものの、表示や操作時の遅延はほとんど感じられません。
負荷の高いゲーム「原神」でも、画質「中」設定なら快適にプレイ可能です。
AI機能
デフォルト設定で「猫が寝ている」というワードで画像生成をテスト。Googleはリアルな描写が可能で、使いやすさも良好でした。
【3位】Apple「iPhone 16e(8GB+128GB)」
- AppleiPhone 16e(8GB+128GB)
- 実勢価格: ¥95,800〜
- ベンチマーク
- 使い勝手
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- AI機能
- コスパ
- おすすめポイント
-
- トップクラスのベンチマーク
- 全体的に欠点がなく高評価
- がっかりポイント
-
- 他のスマホと比べると割高
- 幅
- 71.5mm
- 奥行
- 7.8mm
- 高さ
- 146.7mm
- 重量
- 167g
- ディスプレイ
- 6.1インチ
- 画面解像度
- 2532x1170ピクセル、460ppi Super Retina XDRディスプレイ P3広色域、True Tone
- チップ
- A18チップ CPU:6コア・GPU:4コア
- モデム
- Apple C1
- カメラ性能
- シングルカメラ 48MP Fusion
- Apple Intelligence
- ◯
- MagSafe
- ✕
- Wi-Fi規格
- Wi-Fi 6
- 端子
- USB-C(転送速度480Mb/s)
- SoC
- Apple A18
- メモリ
- 8GB
- 型番
- MD1R4J/A
ベンチマーク
「AnTuTu」と「3DMark」のスコアは「Galaxy S24 FE」にやや及ばないものの、「Geekbench」のGPUスコアでは圧倒的な結果を記録。
「Galaxy S24 FE」と並んでトップクラスで、動作も軽快です。
カメラ性能
iPhone 16eはシングルカメラながら、細部の表現力は非常に優秀。
料理写真ではやや明るめに仕上がる傾向はあるものの、風景や暗所の撮影ではバランスの良い色再現と描写が確認できました。
上位モデルと同じく、同社のAI「Apple Intelligence」対応なので、文章要約や画像生成ができます。
【4位】Nothing Technology「Phone(3a)8GB+128GB」
- Nothing Technology Phone(3a)8GB+128GB
- 実勢価格: ¥54,800〜
- ベンチマーク
- 使い勝手
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- AI機能
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 安いのに使いやすくて高コスパ
- YouTubeが十分楽しめる画質・音質
- がっかりポイント
-
- ベンチマークやカメラ性能は低め
- 幅
- 77.50mm
- 奥行
- 8.35mm
- 高さ
- 163.52mm
- 重量
- 201g
- ディスプレイ
- 6.77インチ
- SoC
- Snapdragon 7s Gen 3 Mobile Platform
- メモリ
- 8GB
- 型番
- PHONE (3A) 8+128GB ホワイト
AI機能
独自AI機能「Essential Space」 は、スクリーンショットをAIが解析し、予定や次にすべきことを自動で提案してくれる便利なツールです。専用ボタンでスクショを撮るだけで活用できる手軽さも魅力。
ただし、他のデバイスとの同期には対応しておらず、活用範囲はスマホ内に限られる点は留意が必要です。
映像・音質
色合いは自然で見やすいです。画質全体のクオリティは高級機には及びませんが、普段使いには十分なレベルといえるでしょう。
音質は合格ライン。ただし、ステレオ感は感じにくいです。
改善に期待!
料理写真ではやや青みが強めに出る傾向が見られましたが、普段使いで大きな違和感はありません。
一方で、カメラ性能全体はやや控えめ。暗部ではディテールが失われやすく、風景撮影ではやや粗さも目立つ結果となりました。
【5位】モトローラ「motorola edge 50 pro」
- モトローラmotorola edge 50 pro
- 実勢価格: ¥48,300〜
- ベンチマーク
- 使い勝手
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- AI機能
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 画質や使い勝手は意外といい
- エッジの丸みが持ちやすい
- がっかりポイント
-
- ベンチマークが低めで割高
- 幅
- 72.4mm
- 奥行
- 8.19mm
- 高さ
- 161.23mm
- 重量
- 186g
- ディスプレイ
- 6.7インチ(約)
- SoC
- Snapdragon 7 Gen 3 Mobile Platform
- メモリ
- 12GB
- 型番
- PB1K0000JP
ベンチマーク
8GBメモリー搭載が多い中、「motorola edge 50 pro」は12GBメモリーを搭載しており、スペック面では余裕があります。
しかし、ベンチマークの結果は期待ほど伸びず、高スコアとはいえない内容となりました。
使い勝手
画面左右のエッジの丸みは手になじみやすく、持ちやすさは良好。一方で、ゲームプレイ時にエッジ部分にボタンがかかと、やや操作しづらく感じることもありました。
キーボードはキーが縦長で、この形状は好みが分かれるところです。
改善に期待!
本機をテーブルなどに置いた状態から持ち上げる際には、エッジの丸みと本体の薄さが影響し、少し取りづらく感じることがありました。
【6位】シャープ「AQUOS sense9(6GB+128GB)」
- シャープAQUOS sense9(6GB+128GB)
- 実勢価格: ¥48,710〜
- ベンチマーク
- 使い勝手
- カメラ性能
- ゲーム性能
- 映像
- 音質
- AI機能
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 166gと軽量で持ちやすい
- カメラが出っ張っていない
- がっかりポイント
-
- 性能が低く動作がもたつく
- 幅
- 73mm
- 奥行
- 8.9mm
- 高さ
- 149mm
- 重量
- 166g
- SoC
- Snapdragon 7s Gen 2 Mobile Platform
- ディスプレイ
- 6.1インチ(約)
- 画面解像度
- 2340×1080
- リフレッシュレート
- 240Hz
- スピーカー
- ステレオ
- 背面カメラ
- 50MP広角+50MP超広角
- インカメラ
- 32MP広角
- バッテリー容量
- 5000mAh
- Wi-Fi規格
- Wi-Fi 5
- メモリ
- 6GB
- 型番
- SH-M29
カメラ性能
広角撮影時は明るさがあり、コントラスト感もしっかりと感じられます。
一方で、全体的に解像感はやや控えめ。料理写真では青みが強めに出る傾向があり、食べ物の質感表現は今ひとつと感じられました。
使い勝手
重量166gと軽量で、6.1インチという手に馴染むサイズ感も魅力。背面はフラットなデザインのため、机に置いた際にもガタつきがなく安定感があります。
一方で、スワイプ操作時に少し反応が鈍く感じられる場面もあり、操作の快適さという点ではやや気になるところがありました。
改善に期待!
激しく動くゲームでは表示のカクつきが見られ、操作と反応の間にややタイムラグを感じました。アクションゲームなど、素早い操作が求められるタイトルでは快適とは言い難い印象です。
おまけ:Gemini LiveがすべてのOSに対応
注目のAI機能「Gemini Live」が、さらに身近に利用可能になりました。
スクリーンショットや写真を撮らなくても、画面上の内容についてそのままAIと会話ができる便利な機能です。
これまでアプリが標準搭載されていたPixelやGalaxy以外の端末でも、アプリを追加することで利用可能になっています。
結論:快適さなら上位の2製品。コスパでナッシングも
以上、ミドルレンジスマホのおすすめランキングをご紹介しました。
Gemini LiveなどのAI機能が普及し、今やミドルレンジでもAI機能が当たり前になりつつあります。今回のランキング下位機種でもAI機能はしっかり活用できるレベルでした。
ただし、AI以外の快適さやトータルの満足度を求めるなら、やはり上位機種の選択がおすすめです。
サムスン「Galaxy S24 FE」は高性能・高画質・AI対応とバランスが優秀。Google「Pixel 9a」は持ちやすさとAI活用のしやすさが魅力。性能はほどほどでコスパ重視のライトユーザーなら、Nothing Technology「Phone (3a)」も有力な選択肢になります。
もちろん、iPhoneユーザーならApple「iPhone 16e」が安心して使える選択肢。
利用頻度の高いカメラ性能についても、上位3機種はいずれも高性能で満足度の高い結果でした。
記事を参考に、自分の使い方に合った1台をぜひ見つけてみてください。
Gemini LiveがすべてのOSに対応
スクショや写真を撮らなくても、画面に映したものについてAIと会話ができる「Gemini Live」。アプリが標準搭載されているPixelやGalaxy以外でもアプリの追加で利用できるようになりました。
ミドルレンジスマホのおすすめ
サムスン
Galaxy S24 FE
Google
Pixel 9a(8GB+128GB)
Nothing Technology
Phone(3a)8GB+128GB
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