高級炊飯器で炊けばご飯のおいしさが際立ちます!
炊飯器には「マイコン」「IH」「圧力IH」と大きく3つのタイプがありますが、ふっくらもちもちしたお米の食感を引き出すには、現状は「圧力IH」がベストです。
五つ星お米マイスターの片山真一さんも「選ぶなら、圧力IH一択でしょう」といいます。
炊飯器のタイプごとの加熱方式の違い
マイコンタイプ
マイコンタイプ(マイコン式)は、主に底面のヒーターによって内釜を加熱し、炊飯します。
IHタイプ
IHタイプ(IH式)は、磁力線により内釜自体を発熱させることで高火力を実現しています。
圧力IHタイプ
圧力IHタイプ(圧力IH式)は、磁力線により内釜自体を発熱させることで高火力を実現しています。
各タイプの価格
人気のゾーンは炊飯器全体としては「ミドル」クラスに属し、圧力IHタイプのなかで最安水準となる価格帯。ただし今回は高級機限定で検証します。
買いやすいミドルクラスの炊飯器の比較はこちら
※過去1年に発売された炊飯器の2024年9月下旬の市場価格相場
※IHタイプは三菱電機製品を除く(同社は他社と設計思想が異なり、ハイエンドでもIHを採用しているため)。
高い炊飯器と安い炊飯器の違いって何?
高級な製品ほどおいしく炊ける米の種類が広がります。
高級炊飯器は熱効率を高めるために内釜を工夫したり、お米に効果的に圧力をかけられるよう密閉度を高めてあり、おいしく炊ける“ストライクゾーン”が広いのが特徴です。ただ、今は下位クラス製品も性能が上がっています。
高級機は内釜のつくりも違う!
高級機は内釜のつくりも違います。
そこで今回、各メーカーの10万円を超える高級モデルの炊飯器が集結!
雑誌『家電批評』が、100℃を超える高火力で炊き上げる圧力IH製品を中心に、一番お米本来の旨さを引き出したご飯を炊ける製品を決定します!
もっと知りたい! お米のこと
ここでは、プロに教わったお米のことについて解説します。
無洗米と普通のお米で味に差はあるの?
米研ぎは表面のヌカを除去する作業。ヌカがあると米が酸化しやすく味も落ちます。無洗米はこのヌカ層がない状態で売られているもので、米粒が小さく風味はやや落ちますが、研がずに炊けるのが魅力です。
無洗米と普通のお米の違いは、ヌカがあるかないかです。
早炊きと普通炊きは何が違う?
安価な炊飯器にも必ず付いているのが「早炊き」モード。通常モードより“浸漬”と“蒸らし”時間をカットしている分、早く炊けます。しかし、炊き上がりの米の弾力や味は通常モードに劣ってしまいます。
つい使いたくなる早炊きですが、時間があるなら通常炊きの方がおいしいです。
銘柄によって炊き方は変えるべき?
銘柄よりも重視すべきは生産年月。同じ土地で収穫した同銘柄でも生産時期に合わせて浸漬、水加減を変えるとよし。また、有機栽培米は米粒がしっかりめなので、水加減を調整しましょう。
米の銘柄よりも重視すべきは生産年月です。
玄米や古米のおいしい炊き方は?
収穫されてから3〜4カ月のものを新米と呼び、これは短い浸漬時間でもOK。古米は乾燥しているので浸漬時間は夏でも30分以上はほしいです。また玄米は2時間程度の浸漬時間が必要です。
玄米は2時間程度の浸漬時間が必要です。
米の状態などにより、浸水時間や水加減を意識することで、お米がおいしくなります。
小容量でもおいしく炊くには?
一般的な5.5合炊きの炊飯器には0.5〜2合までの「小容量」コースを備えている製品もあります。また、タイガーの最上位製品には1合用の中ぶたが付属し、小容量でもおいしく炊き上げます。
タイガー魔法瓶「土鍋ご泡火炊き JRX-G100」には、1合用の中ふたが付属しています。
土鍋でおいしくご飯を炊くには?
炊飯器が目指すおいしいごはんの一つは土鍋で炊いたご飯です。「かまどさん」は炊飯専用土鍋で、手軽かつ味・食感・香りのすべてが最高級のクオリティで炊き上がる優れものです。
伊賀焼窯元 長谷園「かまどさん ACT-01」は、炊飯専用土鍋です。
至高の土鍋ご飯が炊けます。
家電批評が高級炊飯器の人気商品を比較
今回雑誌『家電批評』編集部が、各メーカーの最上位製品にタイガーと象印のハイクラス製品を加えた全8製品をピックアップ。
炊き方やご飯の状態を変えながら、五つ星お米マイスターの片山真一さん、科学する料理研究家のさわけんさん、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さんがおいしさを比較しました。
テストの詳細は以下のとおりです。
厳しい条件のテスト方法で実力を検証!
今回の5.5合炊き高級炊飯器の検証では、炊き上がり具合をよりシビアに見極めるために比較的厳しめの条件で炊きました。
無洗米(新米)を使って米の事前浸漬時間はなしに。使用する水は軟水のミネラルウォーターで、炊飯時の水温も5℃で統一しています。
使用した米
茨城県産
令和6年こしひかり(無洗米)
使用した水
アサヒ飲料
おいしい水天然水
硬度:約30mg/L、pH値:約8
水温の条件を同じにするため、冷蔵庫で冷やした水を使用。
冷蔵庫で約5℃に冷やして使用。
テスト1:ご飯のおいしさ
試食したご飯
炊きたて
各製品のメインの炊飯モード(無洗米)で炊いたご飯を評価しました。
早炊き
「早炊き」モードで炊いたご飯を炊き上がり後すぐに試食しました。
保温
炊き上がりをほぐしたあと、8時間保温して試食しました。
冷やご飯
弁当のご飯を想定し、ラップでくるんで5時間冷ましました。
冷凍ご飯
「冷凍ご飯」モードで炊いてラップに包んで冷凍し、解凍後試食しました。
テスト2:使い勝手
画面やボタンなどの操作感、モードの種類、内釜や内ブタの洗いやすさを使って確認しました。
以上を比較検証した結果、評価の高かった高級炊飯器のおすすめ商品からランキングで発表します!
高級炊飯器のおすすめは?
【1位】タイガー魔法瓶「土鍋 圧力IHジャー炊飯器 土鍋ご泡火炊き JRX-G100」
- タイガー魔法瓶土鍋 圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-G100
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- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 通常炊きはもっちり美味
- 冷やご飯も最高に旨い
- 液晶が大きく操作もしやすい
- がっかりポイント
-
- 早炊きの炊飯速度は遅め
- 幅
- 282mm(約)
- 奥行
- 366mm(約)
- 高さ
- 219mm(約)
- 重量
- 7.4kg(約)
- 消費電力
- 1080W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 15種類
- 型番
- JRX-G100(KG)
昨年王者のタイガーが連覇を達成!
昨年王者のタイガーが連覇を達成! “土鍋”のご飯は今回も至極でした。
注目ポイント:本土鍋釜を利用して強火で炊き上げる
本物の土鍋を採用した内釜と圧力IHによる大火力で、お米の粒感や甘みを引き出し、もちもちした弾力感に炊き上げます。
芯までもっちり炊けて、糊化も十分で甘みが強い!
程よい弾力でやわらかすぎず、甘みも程よいです。
芯までもっちりで弾力もあり美味!
炊きたてはふっくらして極上の味わい お弁当にしてももっちり旨い
土鍋は熱伝導率が低く蓄熱性が高いため、お米にじっくり熱を伝えます。これによって粘りのあるもちもちの食感になり、旨みや甘みが引き出されるんです。
本機のご飯も“本土鍋”によって、もっちりとした食感と旨みがたっぷりで、一度食べたらヤミツキになるレベル。
通常炊き以外のどのご飯も「良好」以上の高評価を獲得していて、ご飯の味については文句なしのトップクラスと言えます。
炊飯器の違いでご飯の味がこんなに変わるなんて思ってませんでした。(編集部・加藤)
炊飯時の温度変化
新モデルで温度コントロールが変化したのか、検証したときの環境や諸条件の誤差かは不明ですが、通常炊きは早炊きのように炊飯開始後の10分で温度が上昇し、20分という短時間で沸騰。早炊きは通常炊きと似た曲線を描いています。
通常炊きの仕上がり傾向
弾力感は控えめですが、粘りのあるもちっとした食感が高評価。芯まで火が通り、でんぷんの糊化も十分なので旨みや甘みが濃厚です。
通常炊き:優秀
弾力感は控えめですが、粘りのあるもちっとした食感が高評価。芯まで火が通り、でんぷんの糊化も十分なので旨みや甘みが濃厚です。
早炊き:良好
あくまで通常炊きと比べてですが、甘みが薄くなりさっぱり系の味わいに。もっちり感はそのままで、これでもおいしさは十分です。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
保温:良好
以前のモデルでは唯一の弱点だった保温機能。しかし、今回は変色も少なくもちもちした食感や旨みがしっかり残っていました。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:優秀
時間の経過によるパサつきがほとんどなく、食感もバツグン。お弁当にしても、炊きたてのような弾力感や旨みを味わえます。
冷凍ご飯:良好
冷凍モードは搭載していませんが、加熱による乾燥やベタつきもなく、ほろっと口でほどけます。噛むと甘みも旨みも口に広がりました。
もっちりとした弾力があって甘みも十分でした。
もっちりとした粘りが強くて旨みたっぷりでした。
内釜は少し重たいけれど炊き分けや操作性は優秀でした
釜は重いが内ぶたは洗いやすい
炊飯性能を重視した本土鍋の内釜は、検証機のなかでも重い部類です。しかし、「内ぶたはフラットで洗いやすく、磁石式で本体からの着脱もラク」というモニターの声も。
毎日ご飯を炊く人でも、そこまで大きな手間を感じずにお手入れできます。
フタは磁石式で着脱がラクちん
内ぶたはフラットで磁石式のため、本体の着脱はスムーズでした。
洗うパーツは2つだけ
本土鍋の内釜は実測で1075gと重く、落とすと割れるリスクもあり。
少量炊飯でもバツグンにおいしい!
一般的な炊飯器で小容量のご飯を炊くと、炊きムラやベタつきなどが出やすくなります。しかし、本機は専用モードと付属の中ぶたで、小容量でもおいしく炊けました。
少量炊きはおいしく炊けにくいですが、タイガーの1合炊きは最高に美味です。
炊き分け機能は充実
食感と銘柄の炊き分け機能は、最上位モデルにふさわしい充実度。
炊飯メニューでは最近のトレンドの冷凍モードを非搭載にする一方で、少量炊きに対応していて、「冷凍よりも一番おいしい炊きたてを食べて」というメーカーのこだわりと自信を感じさせます。
食感炊き分け・銘柄炊き分け
5段階の食感炊き分けができ、銘柄炊き分けも70銘柄に対応。炊き分け機能を使わなくてもおいしいですが、さらに好みに微調整できるのがうれしい!
好みに微調整できるのは便利です。
操作もスムーズ
液晶画面が大きく、各メニューが一覧表示されるので迷いにくいです。タッチ感度も良好でした。
おいしさも使い勝手も両立した最強モデルです。
【2位】象印マホービン「炎舞炊き NW-FC10」
- 象印マホービン炎舞炊き NW-FC10
- 実勢価格: ¥31,900〜
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- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- どのご飯も十分おいしい
- 食感炊き分けは15通りと豊富
- 液晶が大きくて見やすい
- がっかりポイント
-
- 炊飯スピードは遅め
- 幅
- 260mm(約)
- 奥行
- 330mm(約)
- 高さ
- 235mm(約)
- 重量
- 8.0kg(約)
- 消費電力
- 1240W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 23種類
- 型番
- NW-FC10-BZ
象印は〝しゃっきり系〟の最高峰
毎日のおうちご飯がワクワクします!
注目ポイント:熱効率のいい鉄釜とIHの対流で炊く
アルミやステンレスに鉄を仕込んだ作り。米を舞うように対流させて炊き上げる3DローテーションIH構造を採用。釜は熱効率のよい鉄を使い大火力を活かします。
保存した冷凍ご飯はトップ評価 粒立ちのよいご飯は噛むほど旨みが広がる!
全体的に弾力感があって食べ応えがあり、鉄釜で炊いたときのしゃっきりした食感を楽しめました。噛むと旨みや甘みがしっかりと出てきますが、濃いというよりもさっぱりと程よい印象です。
そのなかでも、冷凍ご飯のスコアは全機種でトップを獲得。レンジで加熱してもパサつかず、旨みも含めて炊きたてとほぼ変わらないクオリティは専門家も大絶賛でした。
炊飯時の温度変化
通常炊きは「はじめチョロチョロ、中パッパ」という炊飯の理想的な温度変化です。早炊きは炊飯開始後から10分後に100℃以上に到達していて火力の高さがうかがえます。
通常炊きの仕上がり傾向
弾力があってしゃっきりした炊き上がりです。しかし、単純にかたいわけではなく、芯まで火が通っていてふっくら感もあります。
通常炊き:良好
粒立ちがよく、弾力感のある食感で食べ応えは十分。噛むと甘みも感じられますが、さっぱりした味わいです。
早炊き:良好
芯までしっかり火が通って、表面に水浮きもなし。通常炊きよりもややかためで、ふっくら感や甘みは少ないです。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
保温:良好
色の変化はありませんが、保温特有のニオイがわずかにしました。ただ、粒感は損なわれず、旨みも残っています。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:良好
通常炊きよりももっちりした食感が強く感じられるように。旨みや甘みも程よく感じられて、おいしく食べられました。
冷凍ご飯:優秀
レンジで再加熱しても弾力のある食感はほとんど変わらず、炊きたての再現性は優秀。甘みも旨みも十分で激ウマです。
しゃっきりとした食感で噛むと旨みがたっぷりです。
粘りもしっかりあってさっぱりした味わいでした。
炊飯速度は少し遅いけれど食感炊き分けや保温モードは優秀
保温や予約メモリも多彩
ほとんどの機種で保温モードは1種類ですが、本機は2モードを搭載。そのうちの「極め保温」は白米を最長で約40時間まで保温できます。
予約メモリも4つ搭載しているなど、自分の使用環境に合わせて使いやすい機能が充実しているのも魅力的です。
予約メモリ
保温モード
保温モードは「極め保温」と「高め保温」の2種類を選べ、保温中に再加熱できる機能も搭載。予約メモリも4つあり、朝食・夕食以外も設定できます。
「わが家流」で自分好みの炊き方ができる
前回食べたご飯の「かたさ」と「粘り」の感想を入力することで、炊き方を調整してくれる機能。
121通りの炊き方から入力内容に合わせて調整して自分好みを手軽に探せます。
感想を入力していくだけで好みのご飯が探せます。(編集・加藤)
メニューや炊き分けは豊富
少量炊きや調理モードは非搭載ですが、炊飯メニューは23種類と充実。特に炊き分け機能は「かたさ」と「粘り」で15通りの組み合わせを選択することができます。
炊飯時の熱気や湿気が気になる人は、蒸気量を抑える「蒸気セーブ」があるのも便利です。
食感炊き分け
液晶パネルも大きくて見やすいです。
軟・標準・硬(かたさ)✕弱2・弱1・標準・強1・強2(粘り)=15通り
炊飯は少し時間がかかります
炊き上げはじっくり派
通常炊きは約55分で平均的なスピードです。ただ、早炊きは30分とやや遅めです。
自分好みの炊き上がりに辿り着けます!
【3位】象印マホービン「極め炊き圧力IHジャー NW-WA10」
- 象印マホービン極め炊き圧力IHジャー NW-WA10
- 実勢価格: ¥45,691〜
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- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- おいしさの総合力は高い
- 冷凍ご飯は2位の好成績
- 液晶画面やボタンが大きい
- がっかりポイント
-
- 機能はやや少なめ
- 幅
- 275mm(約)
- 奥行
- 345mm(約)
- 高さ
- 215mm(約)
- 重量
- 6.0kg(約)
- 消費電力
- 1240W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 17種類
- 型番
- NW-WA10-BZ
ハイクラスモデルだけど“おいしさ”は上位に迫る実力派
炊飯の実力は最上位とほぼ互角です。
最上位と比べても大きく劣らない炊飯能力です。
早炊きはフツーだったけどそれ以外は高スコアをマーク
早炊きは旨みや甘みが少なくて伸び悩みましたが、それ以外のご飯は総じて高スコア。特に冷凍ご飯はレンチンしても炊きたての再現性が高く、食感も旨みも問題なしです。
炊飯時の温度変化
通常炊きは炊飯開始から蒸らしまで理想に近い曲線。早炊きは開始後すぐ温度が急上昇します。
通常炊きの仕上がり傾向
噛んだときの食感はやわらかめです。ただ、ある程度の弾力感があって、粒立ちもしっかりしていました。
通常炊き:良好
粒立ちはいいですがやわらか。甘みはしっかり出ています。
早炊き:合格
通常炊きに比べるとでんぷんの糊化が甘く、旨みは控えめです。食感はやわらかめです。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
保温:良好
炊きたてに近い弾力感が残っていて食感は良好。しっとりしていて甘みも感じられました。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:良好
粒感が損なわれず、食べ応えあり。噛むと甘みが感じられておいしく食べられます。
冷凍ご飯:良好
加熱による劣化が少なく、程よいもちもち感。粘りも残っていてふっくらしていました。
機能は平均的だが釜は軽くて扱いやすい
食感炊き分けは5種類でまずまずですが、炊飯メニューや機能数は最上位と比べて程々。お手入れや炊飯スピード、操作性は平均的でした。
搭載機能:食感炊き分け
食感炊き分けは5種類を設定可能。冷凍モードはありますが少量炊きは非搭載です。
お手入れ:洗うパーツ
内ぶたに大きめの突起がありますが、内釜は軽くフラットで洗いやすいです。
【4位】タイガー魔法瓶「圧力IHジャー炊飯器 ご泡火炊き JRI-A100 」
- タイガー魔法瓶圧力IHジャー炊飯器〈炊きたて〉 ご泡火炊き JRI-A100
- 実勢価格: ¥52,090〜
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- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 早炊きは早く炊けて旨い
- パーツがフラットで洗いやすい
- UIがシンプルでわかりやすい
- がっかりポイント
-
- 炊き分けなどの機能は少なめ
- 幅
- 251mm(約)
- 奥行
- 302mm(約)
- 高さ
- 216mm(約)
- 重量
- 5.5kg(約)
- 消費電力
- 1210W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 15種類
- 型番
- JRI-A100(KM)
通常炊きは平均的なスコアでしたが早炊きは上位を抑えてトップ!
早炊きは吸水や蒸らしの時間が短いですが、しっかりとでんぷんが糊化していて甘みや旨みが強めです。弾力があるのにもっちり食感もあり、全機種でも最高得点を記録しています。
保温ご飯も時間経過によるパサつきがほぼなく、「みずみずしい」(桃世さん)と高評価。
少しかためですが噛み応えのある食感で、普通においしく食べられました。冷凍ご飯、冷やご飯も満足度が高いです。
炊飯時の温度変化
通常炊きは温度が急上昇するまでが約25分と長め。早炊きは開始直後から温度が急上昇して11分で100℃を超えました。
通常炊きの仕上がり傾向
程よい粘りがあって、しゃっきりよりもっちり寄りの仕上がり。噛むとやわらかめの食感でした。
通常炊き:合格
やわらかめで粒立ちはほどほど。甘みはやや控えめでした。
通常炊きは弾力は少なめですが甘みはありました。
早炊き:良好
でんぷんが糊化していて、しっかりした粘りと旨みや甘みも十分。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
早炊きはしっかりと粘りが出ていて美味です。でんぷんが糊化していて旨みが強いです。
土鍋ご飯に似たもっちり感がある!
適度な甘みがあっておいしい!
保温:良好
表面が乾燥せずみずみずしいです。程よい弾力感も残りおいしいです。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:良好
粒感は弱まりましたが、弾力のある食感が好評。噛むと旨みが出ました。
冷凍ご飯:良好
加熱で弾力のある食感が少し劣化。ただ、問題なく食べられます。
炊き分けやメニューの数は多くないけれどシンプルなUIで迷いにくい
お手入れ:内ぶた
内釜の重さは実測で992gとそこまで重くなく、耐熱の取っ手があるので着脱しやすいです。内ぶたはフラットで隅々までキレイに汚れを落としやすく、総合的にお手入れはスムーズでした。
操作性:液晶画面
物理ボタンなので目的の設定まで何度も押すのは少し手間ですが、ボタンの反応がよくて押しやすいです。設定項目が液晶に一覧表示されているので、設定時に迷いにくくなっています。
ボタンを押したときの反応はバツグンです。
【5位】パナソニック「可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ SR-V10BB」
- パナソニック可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ SR-V10BB
- 実勢価格: ¥84,708〜
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- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 炊飯スピードが速い
- 炊き分け機能が充実
- 通常炊きは粒立ちバツグン
- がっかりポイント
-
- 液晶画面はやや小さめ
- 幅
- 285mm
- 奥行
- 301mm
- 高さ
- 230mm
- 重量
- 6.3kg
- 消費電力
- 1210W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 17種類
- 型番
- SR-V10BB-K
炊きたてと冷やご飯が美味 おうちも弁当もイケます
通常炊き、早炊きともにしゃっきり系の炊き上がり。特に通常炊きは弾力がありながら口でほぐれて旨みも十分でした。時間がたった冷やご飯も劣化が少なくお弁当もばっちりです。
通常炊飯は甘みがしっかり強くてバランスのよい味です。
しゃっきりと粒立ちがよくさっぱり系の味わいでした。
炊飯時の温度変化
通常炊きは約20分ほど40~50℃を保ち、そこから約6分で100℃以上になり沸騰しました。
通常炊きの仕上がり傾向
粒感があってしゃっきりとした食感。やわらかすぎず、かたすぎず、バランスのよい仕上がりです。
通常炊き:良好
しゃっきり系の食感と旨みや甘みのバランスに優れています。
噛むと甘みが広がり、味のバランスがいい。
粘りがあって粒感も良好!
さっぱりした味で食べやすいです。
早炊き:合格
ご飯のふくらみはほどほどで、炊きたてに比べると粒感は控えめ。粘りはまずまずでした。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
保温:合格
ご飯の表面が少しだけ変色していましたが、パサつくほどではなく、イヤなニオイもしません。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:良好
時間が経過しても粒感がしっかりしていて好食感。噛むと旨みも感じられておいしいです。
冷凍ご飯:合格
レンチンによる加熱のためか、粒感がかなり少なめに。やわらかめが好きな人はアリです。
炊き分けは超充実でお手入れもラクちん
細かな炊き分けができるほか、パーツを洗いやすいのが魅力。液晶がやや小さめですが、トップ画面に各設定が一覧表示されるので迷いません。
お手入れ:内ぶた
内ぶたに小さな突起はありますが、洗いにくいほどではなく、内釜も軽いです。
機能性:銘柄炊き分け
炊き分けは食感、銘柄ともに充実。冷凍モードはありますが少量炊きは非搭載。
【6位】三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BW10G」
- 三菱電機本炭釜 紬 NJ-BW10G
- 実勢価格: ¥76,800〜
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- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 冷凍と保温は合格点
- 通常炊きはスピーディー
- 炊き分け機能は豊富
- がっかりポイント
-
- 設定は少しわかりにくい
- 幅
- 261mm(約)
- 奥行
- 315mm(約)
- 高さ
- 257mm(約)
- 重量
- 5.7kg(約)
- 消費電力
- 1400W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 17種類
- 型番
- NJ-BW10G-B
冷凍と保温も合格点で食べ残しても安心
どのご飯も旨みや甘みが程よく、さっぱりした味わいが特徴。特に保温ご飯はパサつきや色の変化が少なく、もっちり食感をキープしていました。冷凍ご飯ももちもちで合格点です。
炊飯時の温度変化
沸騰前の20分間の水温は50℃前後と高め。非圧力タイプですが沸騰時は100℃を超えました。
通常炊きの仕上がり傾向
やわらかめの炊き上がりで、弾力感は少なめでした。ご飯の粘りはある程度、感じられます。
通常炊き:良好
歯応えはやわらかで粒感は控えめ。さっぱりした味わいです。
早炊き:合格
芯まで炊けていましたが、通常炊飯より粘りは控えめに。やわらかめの炊きあがりでした。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
保温:良好
色やニオイの変化が少なく、ご飯の良い香りも。旨みはほどほどでさっぱりした味わいです。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:合格
通常炊きから程よく水分が抜けたのか、弾力のある食感。粘りもあってもちもちしています。
冷凍ご飯:良好
レンジで加熱してもパサつきはなし。もっちりした食感が強くなり、甘みもまずまずです。
メニューは充実で炊飯スピードも速い
機能や炊飯速度が優秀で、お手入れもパーツ が軽くて洗いやすいです。液晶画面は大きく、文字も反転表示される項目があるなど視認性は良好です。
炊飯速度
通常炊きは50分以下で2位。早炊きも20分台と平均的なスピードを記録しました。
機能性:銘柄炊き分け
銘柄ごとの炊き分けは50種類に対応。食感も15通りを選べて、炊き分け機能は優秀です。
炊き分け機能が豊富なので自分好みにカスタマイズできます。
【7位】日立「圧力&スチーム ふっくら御膳 RZ-W100GM」
- 日立圧力&スチーム ふっくら御膳 RZ-W100GM
- 実勢価格: ¥46,800〜
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- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- しゃっきり派向きの好食感
- 早炊きは素早く炊ける
- 釜は軽くて扱いやすい
- がっかりポイント
-
- 炊き分け機能は少なめ
- 幅
- 248mm
- 奥行
- 302mm
- 高さ
- 234mm
- 重量
- 6.0kg(約)
- 消費電力
- 1400W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 13種類
- 型番
- RZ-W100GM(K)
通常炊きや早炊きは振るわなかったが粒感のあるさっぱり味で冷凍は美味
無洗米を浸漬しないで炊飯するというハードな条件のためか、通常炊きと早炊きはふっくら感がイマイチという評価に。
甘みや旨みは控えめでさっぱりした味ですが、しゃっきりとした弾力や粒立ちのよさはまずまずです。
高評価だったのは冷凍ご飯で、レンジで加熱しても、もちもちの食感が出ていました。旨みや甘みも感じられてレンチン派におすすめです。
炊飯時の温度変化
通常炊きは沸騰がスタートするまでの時間が約30分と長め。早炊きは炊飯開始してから短時間で100℃を超えていました。
通常炊きの仕上がり傾向
ややかためですが、粒立ちのよい仕上がりです。ある程度の弾力があり、噛み応えがあります。
通常炊き:合格
粒立ちがよく、弾力がある食感です。甘みは控えめでした。
通常炊きの甘みは少し控えめでしたが弾力感はあります。
早炊き:合格
芯は残っていませんが、膨らみが少なめ。弾力感ももう少し欲しいです。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
保温:良好
色はやや変化しましたが、ニオイは問題なし。しっとり感もあります。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:合格
弾力感や旨み、甘みはまずまず。ただ、少しパサつくのが残念かも。
冷凍ご飯:良好
もちもちとしていて弾力感は十分。ふつうにおいしく食べられました。
冷凍ご飯はもちもちした弾力が残っていて食感は優秀です。
使い勝手の総合得点は伸びず……。機能は少なめだが早炊き速度は合格点
炊飯速度
早炊きは27分を超えるモデルが多いなか、約26分で4位という好成績。「おいしさ」もずまずの評価ということを考えれば、時短派にはうれしいです。通常炊きは約57分とやや遅めでした。
操作性:食感炊き分け
食感炊き分けは3種類で最上位モデルとしては物足りません。操作は物理ボタンで目的の設定までたどり着くために何度もボタンを押すのは少し面倒ですが、内釜が軽くて扱いやすいのはいいです。
内ぶたはセパレート式ですが釜は軽くて洗いやすいです。
【8位】東芝ライフスタイル「真空圧力IH RC-10ZWW」
- 東芝ライフスタイル真空圧力IH RC-10ZWW
- 実勢価格: ¥76,400〜
- 通常炊き
- 早炊き
- 保温
- 冷やご飯
- 冷凍ご飯
- 使い勝手
- おすすめポイント
-
- 機能の充実度はトップクラス
- パーツがフラットで洗いやすい
- がっかりポイント
-
- やわらかめで好みが分かれる
- 通常炊飯の速度がかなり遅い
- 幅
- 253mm
- 奥行
- 328mm
- 高さ
- 246mm
- 重量
- 6.3kg(約)
- 消費電力
- 1420W
- 方式
- 圧力IH
- メニュー数
- 14種類
- 型番
- RC-10ZWT(W)
全体的にやわらかくて好みが分かれる
どのご飯もかなりやわらかな歯応えが特徴なので、好みが分かれそうな食感です。しゃっきり系の硬めに炊いたご飯が苦手という人ならアリ。ただ、もう少し粘りが強くてもよいかも。
炊飯時の温度変化
通常炊き、早炊きともに吸水しやすい30℃前後の水温をキープする時間帯がありました。
通常炊きの仕上がり傾向
かなりやわらかな食感で、粒立ちや弾力感は控えめでした。しゃっきり・もっちりも中間です。
通常炊き:合格
粒立ちやふっくら感は控えめ。やわらかめが好きならアリです。
早炊き:合格
芯まで炊けていましたが、もう少しご飯の膨らみが欲しいかも。食感はやわらかです。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
保温:合格
保温で熱が加わってもやわらかな食感は変わらず。甘み、うまみは炊きたてより少なめに。
※撮影:雑誌『家電批評』編集部
冷やご飯:合格
粘りは感じられましたが、お米のほろほろと崩れる感じは控えめ。パサつきはありません。
冷凍ご飯:微妙
レンジで加熱した後もパサつきはありません。ただ、食感はやわらかいままで水分は多めです。
内ぶたは洗いやすく液晶も見やすい
見やすい画面や一覧性の高いUIで操作性は抜群で、お手入れもラクちん。炊き分け機能も充実していて、水の硬度まで設定できるのは東芝だけ。
お手入れ:内ぶた
凹凸が少ない内ぶたで内釜も重すぎず、隅々までしっかりと洗えます。
操作性:液晶画面
画面サイズは普通ですが、文字やカラー表示にメリハリがあって見やすいです。
炊き分け機能や液晶の見やすさはトップクラスです。
高級炊飯器のおすすめ まとめ
以上、高級炊飯器のおすすめランキングでした。
今回の検証では、各メーカーの10万円を超える高級炊飯器が集結。100℃を超える高火力で炊き上げる圧力IH製品を中心に、一番お米の旨さを引き出したご飯を炊ける製品を探しました。
テストでは、最も重要な「炊きたて」ではメーカーごとに目指す食感の方向性は異なるものの、ハイレベルな争いとなりました。
特に上位機種は甘みや旨み、香りなどのバランスが優れて、ご飯のおいしさを再認識させられました。
そんななかベストバイに輝いたのは、昨年王者で連覇を達成したタイガー魔法瓶「土鍋 圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-G100」でした。
別格のおいしさ!タイガー魔法瓶「土鍋 圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-G100」
タイガー魔法瓶
土鍋 圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-G100
タイガー魔法瓶「土鍋 圧力IHジャー炊飯器 <炊きたて> 土鍋ご泡火炊き JRX-G100」は、おいしさの全項目において、頭ひとつ抜けた実力! 操作性もお手入れも優秀で、使い勝手のよさも両立しているのも高評価でした。
家族の毎日に欠かせないおいしいごはん。炊飯器といってもバーミキュラやシロカ、アイリスオーヤマなど、さまざまなメーカーの製品があり、デザインも機能も異なります。
高級炊飯器が気になっている人は、本記事のおすすめランキングの情報を参考に、お気に入りを見つけてみてください。
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ただし、今は中級機のレベルもかなり上がっています。