タイガー魔法瓶 100周年記念モデル「土鍋ご泡火炊き JRX-T型」が新発売!
1970年発売の初代電気ジャー発売以来、炊きたてのごはんの美味しさを追求してきたタイガー魔法瓶が、創立100周年を迎える2023年、叡智を結集した土鍋圧力IHジャー炊飯器「土鍋ご泡火炊き JRX-T型」を発表しました。
内釜には熱に強く割れにくい丈夫なセラミック製本土鍋を採用し、蓄熱性の高い本土鍋とIHの高火力で、かまどのように発熱。沸騰時に細かい「土鍋泡」が発生し、お米一粒ひと粒に熱を均一に伝えることで、ごはんの甘みを最大限に引き出してくれるそうです。
そんなメーカー肝入りの新フラッグシップ「土鍋ご泡火ん炊き JRX-T型」で炊いたごはんをお米のプロと料理研究家に実食してもらい、その実力がどれほどのものか徹底検証しました!
新フラッグシップと過去ベストバイ、ぶっちゃけどっちがいいの!?
今回検証するタイガー魔法瓶の圧力IH炊飯ジャーの新フラッグシップはこちら!
タイガー魔法瓶「土鍋ご泡火炊き JRX-T060」
- タイガー魔法瓶土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JRX-T060
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炊飯器の総合ランキングはこちらです。
今回、対抗馬として一緒に検証するのは、こちらの記事でベストバイに輝いたミドルクラス価格の3合炊き炊飯器です。
タイガー魔法瓶「<炊きたて>JPF-G055」
- タイガー魔法瓶IHジャー炊飯器<炊きたて> JPF-G055
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当時の検証ではご飯の仕上がりのバランスの良さを高く評価されましたが、ハイエンドクラスの100周年記念モデルと比べると実力はどうなんでしょうか?
今回の検証は以下の方法で実施しました。
タイガー魔法瓶の3合炊きクラス炊飯器2製品を徹底比較!
テスト1:ご飯のおいしさ
各6パターンのご飯をプロが実食!
ご飯の味や食感、香りの良し悪しをプロが評価。科学する料理研究家のさわけんさん、スーパーエコごはん研究家の桃世真弓さん、五ツ星お米マイスターの片山真一さんに判定してもらいました。
- 炊きたて:通常炊飯した炊きたてのご飯を使用しました。
- 早炊き:製品ごとの早炊きメニューで炊飯したご飯を使用しました。
- 冷やご飯:朝に用意したお弁当を昼に食べることを想定し、炊き上がりから約4時間常温に置いたご飯を使用しました。
- 2時間浸漬・早炊き:おいしさを存分に引き出すため、冷水に浸けて2時間冷蔵庫で保管して炊いたご飯を使用しました。
- 保温:通常炊飯で炊けてから保温時間が15時間経過したご飯を使用しました。(いずれも通常の保温モードを選択)
- 冷凍ご飯:事前に冷凍したご飯をレンジで解凍したものを使用しました。
検証時のお米は、すべて同じ無洗米を使用。炊きたて・早炊き・冷やご飯・保温・冷凍ご飯の5項目については、浸漬(しんせき)作業はせずに炊飯しました。
攪拌せずに15時間置いた「保温」、粗熱を取らずに冷凍庫に入れた「冷凍ご飯」については、これまでより評価が厳しめとなっています。
テスト2:使い勝手
お手入れ、操作性、機能性を総合的に評価
ボタンの操作性、フタの開閉のしやすさ、本体・コードの取り回し、パーツの数などお手入れのしやすさ、メニュー数などの機能性から、使い勝手を識者が評価しました。
以上を踏まえて、さっそくテスト結果へと参りましょう!
タイガー魔法瓶100周年記念モデル「土鍋ご泡火炊き JRX-T060」のご飯のおいしさは?
結果:タイガー魔法瓶の新フラッグシップは「炊きたて」で本領を発揮! ご飯の甘みと粒感が秀逸でした!
▼新フラッグシップ「JRX-T060」の炊きたてご飯の味わい 総評
旨味の強さ | 食感の良さ | 見た目の良さ | 甘みの強さ | 香りの良さ |
優秀 (4.67/5点) |
良好 (3.67/5点) |
優秀 (4.33/5点) |
優秀 (5/5点) |
良好 (3.67/5点) |
▼食感の傾向
- やわめ〜かため:ややかため
- もっちり〜しゃっきり:もっちりとしゃっきりの中間
- 粒感なし〜粒感あり:粒感あり
ご飯ならではのデンプンの香りと旨みがしっかりと感じられ、甘みについては、なんとプロ3名が満場一致で5点満点評価をつける結果に! 粒感がありつつもかたすぎることはなく、見た目にツヤがあり、コシのある食感に仕上がっていました。
炊きたて:優秀
お米の浸漬なしで炊き上げたにも関わらず、粒感と弾力があって食感は上々。ご飯の甘みもしっかり引き出されていて美味しいです!
内釜の遠赤外線効果で、お米の中の水分がしっかり膨らんで食感が良くなっています。
早炊き:優秀
浸漬なしでも、弾力・粘り・甘みのある仕上がりに。もちもちとしたご飯らしい食感もあります。
やや水分が少なく感じるけれど、十分美味しい。炊き上がりから10分程度置くとなお良いです。
冷やご飯:良好
余分な水分が抜けたことで、粒感のあるシャキッとした食感に。甘みも変わらず残っています。
冷めてから食べると、炊きたての熱いご飯とはまた違った美味しさを感じられます。朝おにぎりを握って、お昼に食べるとちょうど良さそう。
2時間浸漬・早炊き:良好
甘みがしっかり出ていていますが、粘りはやや控えめな仕上がりでした。
保温:微妙
ご飯の水分が抜けてポソポソした食感になっています。色も黄色っぽく変色し、すえた香りが出ています。
普通、15時間も保温するとご飯の表面がカリカリになるけれど、ポソポソ程度の食感にとどめられたのは、頑張っていると言えます。
冷凍ご飯:微妙
冷凍ご飯では、粘りも旨みも消えてしまいました。ザラザラとした食感で喉越しが悪いです。
タイガー魔法瓶の過去ベストバイ「<炊きたて>JPF-G055」のおいしさは?
結果:「炊きたて」だと新フラッグシップにはおよびませんが「保温」と「2時間浸漬早炊き」で健闘
▼過去ベストバイ「JPF-G055」の炊きたてご飯の味わい 総評
旨味の強さ | 食感の良さ | 見た目の良さ | 甘みの強さ | 香りの良さ |
優秀 (3.33/5点) |
良好 (3.33/5点) |
優秀 (3.33/5点) |
優秀 (3.33/5点) |
良好 (3.33/5点) |
▼食感の傾向
- やわめ〜かため:やややわめ
- もっちり〜しゃっきり:ややしゃっきり
- 粒感なし〜粒感あり:粒感やや弱め
過去ベストバイ製品「JPF-G055」のご飯は、浸漬なしだと糊化がやや不十分で、ご飯の表面に水が残り柔らかめの食感でした。ただ、2時間浸漬させた早炊きでは、ご飯の粒感がしっかりと感じられました。
甘み・旨みはそこそこですが、デンプンの香りもあって十分美味しいです。
炊きたて:合格
粘りが少なく、表面に水分が残ってやわらかめの食感。甘みは新フラッグシップと比べると控えめですが、ご飯らしく仕上がっています。
早炊き:微妙
甘みが薄く、かための部分と水っぼい部分があり、ムラのある食感。粒感はなく、ご飯粒同士がくっ付いています。
冷やご飯:合格
ご飯にコシがなく少し水っぽさを感じますが、粒感は炊きたてよりもマシになった印象。旨みは薄いままです。
2時間浸漬・早炊き:良好
ご飯の甘みが引き出されています。弾力はあと一歩ですが、水っぽさがなくなり粒感が感じられる食感になりました。
保温:微妙
新フラッグシップと比べるとご飯の白さが保たれていて、すえた香りも控えめ。食感もバサバサしていません。
そもそもの炊き上がりが柔らかめだから、長時間保温しても水分が残ったようです。
冷凍ご飯:微妙
ご飯の旨みは残っていますが、柔らかすぎて粒感が感じられません。
テスト2:使い勝手はどうなの?
結果:機能性は最新機種に軍配! 過去ベストバイは取り回しの良さが魅力です
使い勝手では、新フラッグシップが機能性で大きくリード。しかし、過去ベストバイも取り回しが良く好評でした。それでは、各項目について詳しく振り返ってみましょう!
お手入れのしやすさ:洗うパーツの数は新フラッグシップの方が少ない
洗うパーツの数は、新フラッグシップ「JRX-T060」が内蓋と内釜の2つなのに対し、過去ベストバイ「JPF-G055」は、それらに蒸気口パーツを加えた計3つ。
新フラッグシップの方がパーツが少なくて洗うのがラクですが、蒸気の通り道まで綺麗にしたいという方には、過去ベストバイの構造が適しているかもしれません。
過去ベストバイの内蓋は、下のパーツを引っかけてカチッとはめるタイプ。新フラッグシップの内蓋はマグネットでカチッとくっ付くタイプで、取り付けがより簡単でした。
新フラッグシップも過去ベストバイも、クリーニングモードを搭載しています。
機能の豊富さ:新フラッグシップは銘柄別炊飯メニューや見守り機能などてんこ盛り! でも、過去ベストバイも十分なレベル
新フラッグシップ「JRX-T060」は、70銘柄の炊き分けに加え、6つの地域のコシヒカリも炊き分けできる「産地炊き」機能を搭載。また、余分な熱と常軌を放出することで、木製のおひつで保温した時のように美味しさを保つ「おひつ保温」機能も備えています。スマホと連携させることで、予約時間の変更、見守り機能、炊飯履歴の確認、お米の残量確認・自動発注といったさまざまな機能を活用することもできます。
プロたちの注目を集めたのは、「予約吸水」機能です。10〜60分の吸水時間を設定し炊飯予約することができます。また、メニュー構成は、玄米や雑穀などあくまで炊飯に特化したものとなっています。
過去ベストバイ「JPF-G055」も新フラッグシップと同様各種お米に対応した炊飯メニューを揃えているほか、吸水工程に時間をかけることでご飯の美味しさを引き出す「極うまメニュー」や、冷凍ご飯のパサつき・べたつきを解消する「冷凍ご飯」メニューを搭載。最短約15分で作れる調理メニューや、ケーキを焼けるメニューを搭載しており、炊飯以外にも色々使えます。
炊飯スピード:差はほぼなし
通常炊飯と早炊きの所要時間は、以下の通りでした。
通常炊飯 | 早炊き | |
新フラッグシップ「JRX-T060」 | 約48分 | 約34分 |
過去ベストバイ「JPF-G055」 | 約47分 | 約35分 |
炊飯スピードはほぼ互角という結果になりました。
参考までに、炊飯時の炊飯器内の温度変化も計測してみました!
通常炊飯では過去ベストバイ「JPF-G055」が緩やかに温度上昇するのに対し、新フラッグシップ「JRX-T060」は吸水時は低い温度を保ち、炊飯で一気に高温まで上昇しています。早炊きでも、新フラッグシップ「JRX-T060」は低温で吸水時間を長めにとっていることがうかがえます。
新フラッグシップ「JRX-T060」の釜の方が厚手なのに炊飯スピードに大きな差が出ていないということは、高火力の実力が証明されていますね。
操作性:新フラッグシップのタッチパネルと過去ベストバイの物理ボタン、それぞれに良さがある
新フラッグシップ「JRX-T060」は、タッチパネルでメニューを選択すると目安の炊飯時間が表示されるため、料理の工程を組みたい時にも便利。また、音声案内もあって操作がわかりやすいです。
エモーショナルランプにより、遠くからでも炊飯器の状態がひと目で分かります。
物理ボタンが少なくてスタイリッシュなデザインもいいですね。
過去ベストバイ「JPF-G055」は、物理ボタンが多いものの、用途によって分けられていて簡単に操作できます。
ボタンを押す回数は多いですが、簡単に操作できます。
続いて、取り回しの良さもチェックしました。
サイズを比べると、新フラッグシップの方が幅・高さ共に一回り大きいです。本体重量も過去ベストバイが約3kg、新フラッグシップが約6.2kgと倍ほどの差があります。
過去ベストバイは取っ手付きでサッと持ち上げられますが、新フラッグシップは両手で底面を支えて運ぶ必要があります。
内釜に水とお米が入った状態だと、さらに重たくなります。炊飯器を定位置で使うなら重たくても問題ありませんが、こまめに移動させて使う場合は、過去ベストバイの方が便利かも。
過去ベストバイの電源ケーブルはマグネットで接続する方式。引っかけた際には外れるため注意したいですが、安全面ではむしろ安心と言えます。
一方の新フラッグシップは電源コードが巻き取り式。こちらはコードをスッキリ収納できますが、使用中引っかけないように設置場所には注意が必要です。
ボタンを押すと蓋が開いた反動で本体がガタつく製品もありますが、どちらも蓋の開閉がゆっくり滑らかで、本体の揺れが気になりませんでした。
釜の目盛り表示に関しても、どちらも見やすいです。
ベストバイは新フラッグシップの100周年記念モデル「土鍋ご泡火炊き JRX-T060」に決定!
タイガー魔法瓶「土鍋ご泡火炊き JRX-T060」
- タイガー魔法瓶土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JRX-T060
- 実勢価格: ¥72,500〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥113,000〜
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- 炊きたて
- 早炊き
- 冷やご飯
- 2時間浸漬・早炊き
- 保温
- 冷凍
- お手入れ
- 機能の豊富さ
- 炊飯スピード
- 操作性
タイガー魔法瓶の新フラッグシップ「土鍋ご泡火炊き JRX-T060」は、とにかくご飯の甘みと粒立ちの良い食感を楽しめる炊飯器です。浸漬せずに炊いても高火力によりお米の中心部にまで火が入り、もちっと弾力のあるご飯に仕上がるため、炊きたてはもちろん、冷めても変わらず美味しくいただけます。
「産地炊き」や「おひつ保温」、「予約給水」といった機能が充実しており、タッチパネルの操作性の良さも申し分なし。ご飯の美味しさにとことんこだわりたい人にオススメしたい逸品です!
- おすすめポイント
-
- 甘みがしっかり
- ご飯の粒立ち◎
- 操作しやすいタッチパネル
- 各種機能が充実
- スタイリッシュなデザイン
- パーツが少なくお手入れしやすい
- がっかりポイント
-
- ややかための仕上がり
- 重量があるため運ぶのはやや手間
- 幅
- 257mm
- 奥行
- 332mm
- 高さ
- 205mm
- 重量
- 6.2kg(約)
- 加熱方式
- 土鍋圧力IHジャー炊飯器
- 炊飯量
- 0.5〜3.5合
- メニュー数
- 15種
- 型番
- JRX-T060
噛むほどに甘みが出てくる。炊きたての美味しさにこだわる、タイガー魔法瓶の本気を感じました。
ご飯の甘みや旨み、ムッチリモッチリ感が強い! これは3合炊き炊飯器の革命です!
炊きたてはもちろん、冷めても美味しいのでお弁当にも◎
コスパで選ぶなら過去ベストバイ「<炊きたて>JPF-G055」も大アリです!
タイガー魔法瓶「<炊きたて>JPF-G055」
- タイガー魔法瓶IHジャー炊飯器<炊きたて> JPF-G055
- 実勢価格: ¥20,700〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥21,680〜
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- 炊きたて
- 早炊き
- 冷やご飯
- 2時間浸漬・早炊き
- 保温
- 冷凍
- お手入れ
- 機能の豊富さ
- 炊飯スピード
- 操作性
過去ベストバイの「JPF-G055」は、ご飯が全体的に柔らかめの仕上がりでしたが、浸漬(吸水)させることで、食感も旨みもグンと向上! 長時間保温した際も味が大きく損なわれず、ミドル機種ベストバイの名に恥じない実力を発揮してくれました。
比較的コンパクトで取り回しが良く、基本的な炊飯メニューも網羅しているため、手頃な価格帯の炊飯器を探している人にはピッタリの一台です!
- おすすめポイント
-
- 浸漬(吸水)させるとさらに美味しく炊ける
- 感覚的に使える物理ボタン
- 軽量&コンパクト
- 調理メニューも充実
- コスパが抜群
- がっかりポイント
-
- 早炊きだと炊きムラあり
- やや水っぽくやわらかめの仕上がり
- 幅
- 232mm
- 奥行
- 322mm
- 高さ
- 181mm
- 重量
- 3kg(約)
- 容量
- 3合
- 方式
- IH式
- メニュー数
- 12種
- 消費電力
- 705W
- コード長
- 1.2m(約)
- 型番
- JPF-G055(KL)
今回はハイエンドクラスの炊飯器と一緒に検証したから厳しめの評価になりましたが、ミドルクラスでベストバイになった実力は本物。コスパを考えたら、かなり魅力的な炊飯器です!
以上、ご飯の甘みと炊きたての美味しさを追求した新フラッグシップ「JRX-T060」と、取り回しとコスパに優れた過去ベストバイ「JPF-G055」のご紹介でした。
ぜひ本記事のレビューを参考に、美味しく炊ける炊飯器を選んでみてくださいね。
炊飯が完了したら、釜の底からご飯を持ち上げて攪拌し、余計な水分を飛ばすのが鉄則です。冷凍する際は、必ず粗熱を取ってから冷凍庫へ。