あまり自炊しない一人暮らしならミニ炊飯器がおすすめ
外食やコンビニに頼りがちな一人暮らしでも、温かいご飯が恋しくなるもの。それに、食費を節約するには、パックご飯より、お米を買って自分で炊いたほうがコストを減らしやすいです。
しかし、炊飯器を持たないまま狭いキッチンで自炊をするとなると、炊飯のためにコンロや電子レンジを占領することになり、食事の用意に時間がかかってしまいます。炊飯器があれば、主食とおかずを並行して用意することができますし、機種によっては希望の時間に炊き上がるように予約しておくことも可能です。
収納スペースの兼ね合いや、滅多に使わないから高い機種だと持て余しそうという理由で炊飯器の導入を迷っている人には、手頃な価格で購入でき、消費電力が比較的小さい1.5〜2合炊きの超小型のミニ炊飯器がおすすめです。
ミニ炊飯器の特徴は?
では、ミニ炊飯器の特徴を振り返りつつ、どんな人におすすめなのかと解説したいと思います!
1:味にそんなにこだわらないなら、安価なマイコン式もアリ!
炊飯器には、大きく分けて以下の3つのタイプがあります。
タイプ1:IH炊飯器
IH炊飯器は、釜の底と側面に熱源を配置し、パワフルに炊き上げます。主にハイエンド以外の主流方式で格安モデルも含まれるラインですが、三菱電機はハイエンドの高級炊飯器でもこちらを貫いています。
タイプ2:圧力IH式炊飯器
圧力IH炊飯器(圧力IH方式炊飯器)は、各社がミドルクラス〜ハイエンドを投入するライン。圧力によって炊飯器内の温度が高まるので、芯からしっかり米が炊き上がり、旨みや甘みが出ます。
タイプ3:マイコン式炊飯器
鍋の底に搭載のヒーターで炊飯。釜そのものが発熱するIHタイプには火力が劣ります。低価格帯が中心です。
3合以上サイズの炊飯器は、IH・圧力IHなどの高性能な機種が有名メーカーから多く発売されていますが、1.5〜2合のミニサイズの主流は、マイコン式炊飯器です。今回ご紹介する9製品も、すべてマイコン式となっています。
大前提として、マイコン式炊飯器は手頃な価格と引き換えに、美味しく炊くのにひと手間かける必要があります。それを踏まえたうえで、「ご飯はたまにしか炊かない」「味にはあまりこだわりがない」という人にとっては、十分選択肢に入るアイテムと言えます。
2:機能がシンプルなものから、炊飯メニューが充実したものまで幅広い
1.5〜2合炊きの一人暮らし向けミニ炊飯器は、加熱(炊飯)機能のみのもの、加熱+保温機能のみ、加熱+保温+炊飯の予約までできるものなど機能性はさまざま。
上の写真(左)のように鍋に似た形状のライスクッカーなら、ガラス蓋越しに調理(加熱)中の様子を見ることもできるので、炊飯だけではなく、煮込み料理などにも活用しやすいです。
写真(右)のようなスタンダードな炊飯ジャーは、数字で保温時間や予約時間を設定することもできるので、ご自身のライフスタイルに合わせて利用できます。
3:消費電力が小さくコンパクトなのが良い
3合以上の炊飯容量の炊飯器だと、消費電力が600W前後の製品もザラにありますが、1.5〜2合炊き炊飯器の消費電力は200〜350W程度と省エネで使えます。ご自宅の契約A(アンペア)数にもよりますが、ミニ炊飯器なら、電子レンジと同時に使っても、ブレーカーが落ちてしまう…といったトラブルは避けやすいでしょう。
また、一般的な炊飯器より本体のサイズ感もぐっと小さくなるので、狭いキッチンや居住スペースに置いても場所をとらないのも魅力です。
4:ミニ炊飯器は、一人暮らしでも毎日炊きたてを味わいたい人におすすめ
「一人暮らしでも毎日炊きたてを味わいたい」という人にも、小型炊飯器はおすすめです。0.5合を約20分で炊けると謳っている機種もありますし、1食あたり0.5合とするなら、朝にご飯を1.5合炊けば1日分になります。1.5〜2合炊き炊飯器は、このような“プチ”まとめ炊きにもちょうど良いサイズなんです。
ご飯をたくさん食べる人や、ご飯はまとめて冷凍保存しておきたいという人は、こちらの記事で3〜5.5合炊きサイズのマイコン式炊飯器をチェック!
ミニ炊飯器(1.5〜2合)を徹底比較
今回は、五つ星お米マイスターの片山真一さん、科学する料理研究家さわけんさん、スーパーエコご飯研究家の桃世真弓さんの3名に集まってもらい、ミニ炊飯器9製品の実力を徹底テストしました!
テスト1:美味しさ
無洗米を浸漬せず、各機の標準モードで炊飯。ご飯の旨み・食感・甘み・香りに着目し、「炊きたて」のご飯の美味しさを10点満点で評価。2時間経過した「冷やご飯」、冷凍後に加熱した「冷凍ご飯」、保温後1〜3時間(各機種の最長時間)経過した「保温ご飯」も同様の方式で評価しました。
早炊き機能のある機種に関しては、美味しさの合計得点には加算しないものの、プロ3名が「早炊きご飯」の味わいをチェックしました。
テスト2:使い勝手
炊飯器の使い勝手は、以下4項目について採点しました。
- 炊飯時間:通常モードの炊飯にかかる時間を計測し、速く炊き上がったものほど高評価としました。
- お手入れ・操作性:洗うパーツの数や付け外しのしやすさといったお手入れのしやすさに加え、ボタンの押しやすさ・液晶や文字の見やすさなど、スムーズに操作できるかどうかをチェックしました。
- 機能・メニュー数:通常の炊飯メニューのほか、保温機能や予約タイマー機能、その他炊飯メニューの多さを評価しました。
- コンパクトさ:収納時、本体や電源コードがかさばらないかチェックしました。
これらに加え、実勢価格から点数を差し引いた数値からコスパも評価しました。
以上の項目を比較し、各製品のおすすめ度をA、B、C記号で表しました。
※今回の評価はあくまでも1.5〜2合炊きのミニ炊飯器に限ったもので、3合以上の炊飯容量の炊飯器と比較した相対評価ではありません。
それではさっそく、ミニ炊飯器のおすすめランキングへとまいりましょう。第1位の製品はコチラです。
ミニ炊飯器(1.5〜2合)のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、小型炊飯器のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||||||||||||
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ニトリミニ炊飯ジャー 2合 NJ201 ホワイト 8971791
|
|
195mm |
211mm |
214mm |
1.75kg(約) |
350W(炊飯時) |
1.2m(約) |
||||||||||
山善マイコン小型炊飯器 YJG-M150
|
|
165mm(約) |
165mm(約) |
200mm(約) |
1.3kg |
250W |
1.0m(約) |
||||||||||
パナソニックミニクッカー(家庭用) SR-MC03
|
|
210mm |
160mm |
160mm |
1.0kg(約) |
200W |
1.2m(約) |
||||||||||
電響社macaful ミニライスクッカー MRC-15L
|
|
187mm(約) |
157mm(約) |
192mm(約) |
1.5kg(付属品を除く) |
300W |
1.0m(約) |
||||||||||
山善小型炊飯器 YJE-M150
|
|
190mm |
180mm |
210mm |
1.3kg |
200W |
1.0m(約) |
||||||||||
A-stage1.5合炊き炊飯器(家庭用) GRC-H15
|
|
146mm |
172mm |
185mm |
1.3kg |
250W(炊飯時) |
1.45m |
||||||||||
ラドンナToffy ミニライスクッカー K-RC1
|
|
200mm |
175mm |
165mm |
905g |
200W |
1.0m |
||||||||||
ツインバードマイコン炊飯ジャー RM-4547
|
|
170mm |
240mm |
200mm |
1.7kg(本体及び内かま) |
250W |
1.2m(約) |
||||||||||
コイズミライスクッカーミニ KSC-1513
|
|
175mm(約) |
200mm(約) |
190mm(約) |
1.4kg |
210W |
1.4m |
【1位】ニトリ「ミニ炊飯ジャー 2合 NJ201 ホワイト」
- ニトリミニ炊飯ジャー 2合 NJ201 ホワイト 8971791
- 実勢価格: ¥5,990〜
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- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
一人暮らし向けのミニ炊飯器9製品のうち、もっとも優秀だったのは、ニトリ「ミニ炊飯ジャー 2合 NJ201」でした!
8つのモードを搭載し、保温12時間・予約12時間タイマーにも対応した多機能マイコン炊飯器です。
特に美味しかった食べ方は「冷凍ご飯」と「冷やご飯」です。
- 幅
- 195mm
- 奥行
- 211mm
- 高さ
- 214mm
- 重量
- 1.75kg(約)
- 消費電力
- 350W(炊飯時)
- 電源コードの長さ
- 1.2m(約)
- 型番
- 8971791
▼冷凍ご飯 9/10点
冷凍したのち、レンジで解凍したご飯は、粒がやや硬めではあるものの、中まで水分が入って弾力があります。また、デンプンが糊化したことで、ご飯の香りや旨みもある程度感じられる仕上がりとなっていました。
今回の9製品の中で唯一の2合炊きサイズなので、比較的まとめ炊きに向いています。冷凍ご飯を美味しく食べたい人には、ニトリ「ミニ炊飯ジャー 2合 NJ201」がぴったりです!
搭載しているモードは、白米・無洗米・早炊き・少量高速・おかゆ・炊込み・ケーキ・クリーンの8つ。「少量高速」モードでは、0.5合を約18分で炊飯できるため、一食分を炊きたてて食べたい時にも便利です。
内釜の目盛りは黒地に白字のため、視認性はバッチリ!
本体重量は1.75kgとやや重たくかさばりますが、取っ手が付いており運びやすいです。凸凹の少ない洗練されたデザインなので、部屋に置いていても悪目立ちしません。
タッチボタンの反応が良く、画面のライト表示も見やすいですが、一つ難点を挙げるとすれば開閉スイッチが奥側に倒れてやや押しづらかったです。
ちなみに、炊飯時間は36分38秒と長めでした。
炊きたては、ご飯粒がパラッとしていてデンプンの味が薄いです。白米として食べるより、チャーハンなど味付けして食べるのに向いています。
早炊きは、ご飯粒が水を吸っておらずかなりポソポソしていました。また、3時間保温後のご飯は表面が乾燥して硬くなってしまったので、長時間の保温はなるべく避けて、冷蔵庫や冷凍庫で保存した方が良いですね。
【2位】山善「マイコン小型炊飯器 YJG-M150」
- 山善マイコン小型炊飯器 YJG-M150
- 実勢価格: ¥5,436〜
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- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
一人暮らし向けミニ炊飯器のおすすめランキング2位は、1.5合炊きの山善(YAMAZEN)「マイコン小型炊飯器 YJG-M150」。最長3時間保温が可能で、予約タイマーは1〜12時間まで設定することができます。
炊飯時間は2位タイの23分30秒でした。
- 幅
- 165mm(約)
- 奥行
- 165mm(約)
- 高さ
- 200mm(約)
- 重量
- 1.3kg
- 消費電力
- 250W
- 電源コードの長さ
- 1.0m(約)
- 型番
- YJG-M150
▼保温 7/10点
「炊きたて」は、表面が水っぽく中が硬かったため評価が伸び悩みました。一方、「保温ご飯」では糊化が進んだことで、評価は9製品中トップに! 水っぽさはあるものの、ご飯の弾力が感じられるようになりました。
炊きたてはイマイチですが、「保温」では食感が増しました。「冷凍」「冷やご飯」では、ご飯の甘みや旨みも感じられました。
物理ボタンは押しやすく、画面の表示も見やすいです。4000円台という手頃な価格でありながら、炊飯・おかゆ・保温・予約と、炊飯をメインに使いたい人にとっては必要十分な機能を備えており、コストパフォーマンスに優れた一台です。
本体に持ち手が付いていないため、手で抱えて運ぶ必要があります。
フタを開けるにはボタンを押して自分で持ち上げる必要があるのですが、直線的な開閉ハンドルは、片手で開けるには慣れが必要だと感じました。
内蓋自体を外して洗えます。
【3位】パナソニック 「ミニクッカー(家庭用) SR-MC03」
- パナソニックミニクッカー(家庭用) SR-MC03
- 実勢価格: ¥5,673〜
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- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
ミニ炊飯器のおすすめランキング3位は、1.5合炊きのパナソニック「ミニクッカー(家庭用) SR-MC03」です。
- 幅
- 210mm
- 奥行
- 160mm
- 高さ
- 160mm
- 重量
- 1.0kg(約)
- 消費電力
- 200W
- 電源コードの長さ
- 1.2m(約)
- 型番
- SR-MC03
レバーを押し下げると加熱が開始され、加熱が終了すると自動でスイッチが切れる仕組みです。保温・予約機能は無く、超シンプルな設計となっています。
▼炊きたて 7.7/10点
炊きたてのご飯は硬めですがしっかり糊化しており、評価は9製品中最も高かったです。炊飯時間は22分15秒で9製品中最速でした。
ご飯の味は薄いですが、ちゃんとご飯らしい食感に仕上がっています。
透明のガラス蓋は、調理中の様子を確認するのに便利。凸凹が少なく、お手入れもしやすいです。
お米を量るための0.5合カップ(約90ml)が付属されており、内釜には1合(2カップ)、1.5合(3カップ)の目盛りがありますが、内釜の色と同化してやや見にくいです。
本体はコンパクトサイズでかさばりませんが、電源コードは本体から取り外すことができないため、人によってはネックと感じるかもしれません。
基本的に硬めの仕上がりですが、ちゃんと糊化してご飯に弾力がありデンプンの香りもするので、炊きたての美味しさは及第点といったところ。お米の浸漬(吸水)をさせて蒸らし時間をのばせば、炊き上がりはもっと改善されるはずです。
検証終了後、パナソニック「ミニクッカー(家庭用) SR-MC03」で条件を変えてご飯を炊いてみました。
- お米を水に15分間浸漬(吸水)
- 炊飯後、15分間蒸らし
このひと手間をかけたことで、ご飯の弾力やデンプンの旨みが増して、炊きたてのご飯の美味しさがアップしました!
ミニ炊飯器で「炊きたて」を味わうなら、パナソニック「ミニクッカー(家庭用) SR-MC03」で決まりです!
【4位】電響社「macaful ミニライスクッカー MRC-15L」
- 電響社macaful ミニライスクッカー MRC-15L
- 実勢価格: ¥3,720〜
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- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
ミニ炊飯器のおすすめランキング4位は、電響社「macaful ミニライスクッカー MRC-15L」です。0.5〜1.5合の炊飯に対応し、炊飯終了後は自動で最長3時間保温されます。予約は30分後(通常炊き上がり時間)から24時間後まで対応しており、炊飯時間は28分28秒で、9製品中5番目の速さでした。
- 幅
- 187mm(約)
- 奥行
- 157mm(約)
- 高さ
- 192mm(約)
- 重量
- 1.5kg(付属品を除く)
- 消費電力
- 300W
- 電源コードの長さ
- 1.0m(約)
- 型番
- MRC-15L
▼冷やご飯 6/10点
4通りの食べ方で得点がもっとも高かった冷やご飯に関しても、ご飯は糊化しておらず、粘りがあと一歩でした。白米として美味しく食べるには、お米の浸漬と蒸らしの時間をとった方が良さそうです。
硬くてご飯の味は薄いですが、一応ご飯の形にはなっているので、ビリヤニやチャーハンなどパラッとした食感の炒めご飯、あるいは汁気を含む雑炊などには向いているかもしれません。
物理ボタンが4つ並び、炊飯のほか「おかゆ」メニューの独立したボタンもあります。シンプルで使いやすく、機能性は3000円台にしては十分なレベルです。
フタのボタンをプッシュするとパカッと開くため、開閉はラクちんです。
炊飯中に蒸気口から吹きこぼれましたが、内蓋だけでなく、蒸気口のキャップも取り外して丸洗いが可能。衛生的に使いやすい一台です。
内蓋やパッキン、蒸気口キャップなどのパーツをバラして洗えるのは○。複雑な操作も必要なさそうです。
【5位】山善「小型炊飯器 YJE-M150」
- 山善小型炊飯器 YJE-M150
- 実勢価格: ¥4,379〜
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※検証時価格はeショップ・ビズコム価格です
- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
ミニ炊飯器のおすすめランキング5位は、山善(YAMAZEN)「小型炊飯器 YJE-M150」です。本体サイズがコンパクトで、電源コードは本体からソケットを外すことができるためスマートに収納できます。
炊飯・保温機能のみというシンプル設計ですが、消費電力も200Wしかかからないという、一人暮らしの“とりあえず”の一台としてぴったりなコスパの良い炊飯器です。
- 幅
- 190mm
- 奥行
- 180mm
- 高さ
- 210mm
- 重量
- 1.3kg
- 消費電力
- 200W
- 電源コードの長さ
- 1.0m(約)
- 型番
- YJE-M150
電源プラグをコンセントにつなぐと保温状態になり、レバーを押し下げると炊飯が開始されます。電源が入っている間は保温状態が続いてしまうため、最長1時間を目安に電源プラグをコンセントから抜きましょう。
▼炊きたて 6.3/10点
4通りの食べ方の中で、最も評価が高かったのは「炊きたて」で、パナソニックに次いで2番目の高評価。糊化によるものではなさそうですが、ご飯の表面が溶けて粘りのような食感が感じられます。炊飯時間は28分18秒で、4番目の速さでした。
ご飯の表面がネバっとしていて一瞬おかゆのような印象ですが、中は硬いままで、弾力はあと一歩です。
フタを外す際には、両サイドのストッパーを外すのがやや手間でした。移動の際は、ストッパーをロックした状態で、フタに付いたハンドルを立てて持ち上げることができます。
冷凍ご飯と冷やご飯はボソボソしていて、保温はご飯のコシが抜けて弾力がなくなりました。説明書には親切にも「浸漬(給水)30分、蒸らし10分」という記載があるため、その手間をかければご飯の味や食感は改善の余地がありそうです。
【6位】A-stage「1.5合炊き炊飯器(家庭用) GRC-H15」
- A-stage1.5合炊き炊飯器(家庭用) GRC-H15
- 実勢価格: ¥3,980〜
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- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
ミニ炊飯器のおすすめランキング6位は、0.5〜1.5合炊きに対応したA-stage「1.5合炊き炊飯器(家庭用) GRC-H15」です。保温は最長12時間、予約は2〜12時間後に設定可能です。また、調理時間を30分〜2時間で設定できるため、炊飯以外の調理にも活躍してくれそうです。
- 幅
- 146mm
- 奥行
- 172mm
- 高さ
- 185mm
- 重量
- 1.3kg
- 消費電力
- 250W(炊飯時)
- 電源コードの長さ
- 1.45m
- 型番
- GRC-H15
▼冷凍 7/10点
炊きたてはご飯の表面が溶けてべっちょりして、中は固くてコシのない食感でした。「冷やご飯」や「冷凍ご飯」では、表面と中の硬さのムラが改善されました。
冷凍ご飯は、ご飯の中まで柔らかくなって甘みが感じられます。
3時間保温後は、ご飯の表面が乾燥して食感が損なわれました。
白米のほか、玄米やおかゆメニューも。白米1合の炊飯時間は35分26秒と長めでした。
両サイドのストッパーを外すとフタが取れます。ストッパーのロックをかけた状態であれば、ハンドルを持って運ぶことができます。
炊飯時に吹きこぼれるので、蒸気口の拭き取りが都度必要です。内蓋のパッキンは外せますが、フタの内側に付いているパッキンは取り外し不可です。
【7位】ラドンナ「Toffy ミニライスクッカー K-RC1」
- ラドンナToffy ミニライスクッカー K-RC1
- 実勢価格: ¥3,300〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥6,980〜
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- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
ミニ炊飯器のおすすめランキング7位は、独特なカラーが人気のラドンナ「Toffy ミニライスクッカー K-RC1」です。1kgを切るコンパクトさとデザイン性を兼ね備えており、“見せる収納”でもサマになります。
- 幅
- 200mm
- 奥行
- 175mm
- 高さ
- 165mm
- 重量
- 905g
- 消費電力
- 200W
- 電源コードの長さ
- 1.0m
- 型番
- K-RC1
パナソニックと同様、電源プラグを挿すと自動で保温モードになり、スイッチを押し下げると調理が開始されます。予約機能は無く、保温時間は4時間までを推奨しています。1合の炊飯時間は23分30秒と短いです。
▼冷凍 4.7/10点
炊きたては火の通りが不十分でご飯が硬く味も薄い仕上がり。冷やご飯では芯の硬さが解消され、冷凍ご飯では再加熱によりさらに食感が改善されました。
冷凍でもまだ硬めでポロッとしていますが、食べられるレベルにはなっています。
内釜の目盛りが、背景と同化して見づらいです。
蒸気口の付いた透明のガラス蓋。取っ手は幅広で持ちやすいです。電源コードは、本体から抜けない仕様になっています。
炊きたては水っぽくてイマイチ。どの食べ方でも、全体的にデンプンの旨味は感じられませんでした。構造がシンプルで洗いやすいのは良いと思います。
【8位】ツインバード「マイコン炊飯ジャー RM-4547W」
- ツインバードマイコン炊飯ジャー RM-4547
- 実勢価格: ¥5,500〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥7,480〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥5,500〜
※検証時価格はツインバード公式オンラインサイト価格です
- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
ミニ炊飯器のおすすめランキング8位は、ツインバード「マイコン炊飯ジャー RM-4547W」です。約半膳(0.25合)から1.5合まで、0.25合刻みで炊飯が可能です。
- 幅
- 170mm
- 奥行
- 240mm
- 高さ
- 200mm
- 重量
- 1.7kg(本体及び内かま)
- 消費電力
- 250W
- 電源コードの長さ
- 1.2m(約)
- 型番
- RM-4547
玄米や雑穀など、6モードに細かく分かれています。保温は最長3時間、予約は1〜12時間後に設定できます。
▼冷やご飯 7.7/10点
冷やご飯の美味しさの評価は、ニトリとトップタイでした。
炊きたてでは表面が柔らかいのに中が粉っぽかったですが、冷やご飯ではムラはあるものの、芯の方まで水分が回って食感や味が良くなりました。
▼早炊き(参考)
早炊きに関しては、ご飯が硬くて粘りはないものの、ある程度糊化していました。
白米1合の通常炊きの炊飯時間は40分40秒と、最も時間がかかりましたが、「おいそぎ(早炊き)」モードのスペック上の炊飯時間は23〜30分程度に。早炊きモードでも、ご飯として形が成立しているというのは、時短の観点から見ると嬉しいポイントです。
0.25合単位での炊飯に対応していますが、内釜の目盛りは0.5合刻みになっています。視認性は◯。
内蓋のパッキンを簡単に取り外せるため、お手入れはしやすいです。
本体重量は、9製品中最も重たい1.7kg。本体底のくぼみに手を添えて持ち上げます。
炊飯器らしい見た目で、結構かさばるサイズ感。持ち手が無いのはやや不便ですね。
【9位】コイズミ「ライスクッカーミニ KSC-1513」
- コイズミライスクッカーミニ KSC-1513
- 実勢価格: ¥4,280〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥5,274〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥4,280〜
- 炊きたて
- 冷凍
- 保温
- 冷やご飯
- 炊飯時間
- お手入れ・操作性
- 機能・メニュー数(早炊き込み)
- コンパクトさ
- コスパ
ミニ炊飯器のおすすめランキング9位は、コイズミ「ライスクッカーミニ KSC-1513」です。使い勝手の評価は高いですが、ご飯の美味しさは全体的に伸び悩みました。
- 幅
- 175mm(約)
- 奥行
- 200mm(約)
- 高さ
- 190mm(約)
- 重量
- 1.4kg
- 消費電力
- 210W
- 電源コードの長さ
- 1.4m
- 型番
- KSC-1513
保温は最長3時間で、1〜12時間後の予約が可能です。1合の炊飯時間は29分49秒でした。
▼炊きたて 3.7/10点
4通りいずれの食べ方も、ご飯が硬く芯が残っていました。
味も食感も、ご飯になりきれてない印象です。浸漬は必ずしましょう。
炊きたてだと表面が少し柔らかくなって何となく食べられますが、粉っぽさがあります。
電源コードは着脱可能。本体は割とコンパクトなつくりです。
パッキンは取り外しでき、お手入れしやすいです。使い勝手に関してはまずまずでした。
プロ直伝!ごはんの美味しい炊き方って?
ミドル〜ハイエンドクラスの炊飯器では、炊飯時間に蒸らし時間も含まれるため、炊き上がったらすぐに撹拌してOK。ですが、今回紹介したミニ炊飯器9製品は、「浸漬」と「蒸らし」に関する説明書の記載がバラバラでした。
五つ星お米マイスター片山さん曰く、「マイコン式炊飯器で炊くなら浸漬と蒸らしは必須」とのこと。ご飯を美味しく炊くうえで注意すべき点について伝授してもらいました!
お米の浸漬時間:夏場は30分以上、冬場は1時間以上
普通の白米、無洗米を問わず、炊飯前にお米を長時間水に浸したほうが美味しくなります。ただし、夏場の下準備には注意が必要で、夜に炊飯器にお米をセットして朝に炊けるように予約タイマーをかけておくというのはありがちだと思いますが、水温が30℃以上になると、お米から溶け出したデンプンが腐り、すえた匂いが発生してしまうことも…。
夏場、長時間お米を浸漬させる場合は冷蔵庫に入れておき、炊飯の直前になったら取り出すようにしましょう。
炊飯直前に氷を1個入れると?
お米の吸水が不十分だと、ご飯の仕上がりが硬くなってしまいます。炊飯直前に氷を1個入れて内釜の温度を下げることで沸騰までの時間が長くなり、そのぶんだけお米が水を吸ってくれ、中までもちっと弾力のある仕上がりに近づけます。
炊飯後は“撹拌せずに”15分蒸らす
炊飯が完了してすぐにご飯を撹拌して(かき混ぜて)しまうと、ご飯が急激に冷めて、中まで熱が十分に入らないおそれも。撹拌するのは、蒸らしを終えてからにしましょう。
炊きたてを味わうなら、撹拌した直後がおすすめ!
まとめ
以上、ミニ炊飯器のおすすめランキング9選でした。
炊きたてのご飯がウマい機種や、冷凍ご飯がウマい機種など、特徴が分かれる結果となりました。価格と機能性のバランスを見たうえで、ご自身にとって使いやすい一台を選んでみてはいかがでしょうか。
また今回はあくまで1.5〜2合炊きの炊飯器の中で味や使い勝手の評価をしましたが、「ほぼ変わらない値段を出すなら3号炊き炊飯器を購入するほうがいい」との識者の声も出ていました。
「同じ金額出すなら少しでも美味しいものを食べたい!」、「とにかく美味しいご飯を手軽に炊きたい!」、「一食分のために炊飯器を準備をするのが面倒」という人は3合炊き炊飯器を集めた記事やIH炊飯器や電子レンジ炊飯器も集めた記事、電子レンジ炊飯器の記事もぜひチェックしてくださいね!
冷凍ご飯と冷やご飯に関しては、ちゃんと糊化しているので食べやすいです。