任天堂「Nintendo Switch 2」が登場!

任天堂「Nintendo Switch 2」(ニンテンドー スイッチ 2)が発売されてしばらく経ちますが、現在も抽選販売が続いており、入手困難な状況が続いています。
とはいえ、どんなゲーム体験ができるのか、前モデルからどう進化しているのかは気になるところ。
そこで今回は、雑誌『家電批評』編集部が「Nintendo Switch 2」の実力をプロと一緒に徹底検証。ガチの実機レポートをお届けします。すでに購入できた人は、早速お買い物の参考に、まだ手に入れられていない人は来るべき日に備えて チェックしてみてください。
なお、「Nintendo Switch 2(日本語・国内専用版)」の正規価格は49,980円(税込)です。
現在、正規価格での招待販売はこちらから確認できます。
Nintendo Switch 2の実力は?
任天堂「Nintendo Switch 2」
- 任天堂Nintendo Switch 2
- 実勢価格: ¥61,980〜
- 幅
- 272mm(Joy-Con 2取り付け時)
- 高さ
- 116mm(Joy-Con 2取り付け時)
- 奥行
- 13.9mm(Joy-Con 2取り付け時)
- 重量
- 534g(Joy-Con 2取り付け時)
- 型番
- NINTENDO SWITCH 2 ニホンゴセンヨウ
大きく持ちやすく進化&パッと見で映像のキレイさを実感
▼本体

▼本体右側

Rスティック・ボタン
左右に倒すとスティック、押し込むとボタンとして使えます。また、NFC(近距離無線通信)で、amiiboのタッチもここで行います。
Cボタン
新搭載された「ゲームチャット」を起動するC ボタン。最大12人でボイスチャットを楽しめるうえ、プレイしてる画面をリアルタイムで共有できます。
ディスプレイ<7.9インチ>
7.9インチの静電容量方式のタッチスクリーンを採用。同時に10本の指で画面をタッチしても全て反応します。
▼本体左側

キャプチャーボタン
プレイ中の画面を、撮影するボタン。
▼本体上面

▼本体側面

▼Joy-Con 2

プレイヤーランプ
Joy-Conに割り当てられたコントローラーの番号を示します。
▼Joy-Con 2<側面>

マウスソール
マウス操作時の滑りをよくして、操作性を高める役割を担っています。
マウスセンサー
マウス機能で使用する、光学センサーです。
シンクロボタン
本体に登録したり、無線解除をリセットするときなどに使用します。
▼Joy-Con 2<背面>

取り外しボタン
取り外しボタンは、本体やJoy-Con 2ストラップから取り外す時に使用。前モデルのスライド式に比べて、格段に取り外しやすくなりました。左右ともにボタンの形状は同じです。
▼Joy-Con 2ストラップ

マウスソールが側面に付き、マウス操作時の滑りをよくします。また、ストラップを装着すると、マウス持ちをした時にグラつかず、安定感が増します。
▼ドック:ドックはLAN端子が追加

ドックの外部端子

高速HDMIケーブルが付属

Switch 2に付属する「ウルトラハイスピードHDMIケーブル」は、4K出力や大容量のデータ伝送に対応します。従来のコードでは伝送速度不足によりパフォーマンスを発揮できないので、必ず付属品を使いましょう。
何が進化したのか表でチェック!
製品名・価格 |
Nintendo Switch 2 実勢価格:4万9980円 |
Nintendo Switch 実勢価格:3万2978円 |
|
本体 | ディスプレイ | 7.9インチ | 6.2インチ |
解像度 | 1920×1080(FHD) | 1280×720(HD) | |
テレビモード時の 解像度 |
3840×2160(4K) | 1920×1080(FHD) | |
フレーム レート |
最大120fps (4K出力時は60fps) |
最大60fps | |
SoC | NVIDIA Tegra T239 | NVIDIA Tegra X1 | |
メモリ | LPDDR5X 12GB | LPDDR4 4GB | |
ストレージ | 256GB | 32GB | |
メモリー カード |
microSD Express | microSD | |
バッテリー | 5220mAh | 4310mAh | |
ドック | USB-C、HDMI、 USB-A×2、有線LAN |
USB-C、HDMI、USB-A×3 | |
コメント | 前モデルに比べ、本体スト レージとディスプレイが大 幅に拡張されました。ドッ クから有線接続可能になっ た点も大きな違いです。 |
コンパクトなサイズでポー タブルに特化してい印象。 ドックのポートも必要最小 限です。 |
Switch 2の進化ポイントの詳細をチェック
それでは進化したポイントの詳細を見て行きましょう!
【映像・スクリーン】明るく色彩が豊富なゲームらしい映像表現に
Nintendo Switch 2

明るいスクリーンは、色鮮やかさがウリの有機ELモデルと「遜色のないレベル」(野村さん)。ポテンシャルの高さを感じます。
『ゼルダの伝説ティアーズ オブ ザ キングダム』で比較すると、初代Switchはリアルな描画で、2のほうがゲームっぽさが強調されているのは意外でした。
Nintendo Switch

画面が小さいぶん、初代Switchも肌の立体感や精細感は高く見えます。映像はリアル志向で、Switch 2とは映像の方向性が異なります。
Switch 2 Editionで高画質化?
Switch向け人気ゲームのグラフィックを、Switch 2のスペックに合わせて進化させたのがSwitch 2 Edition。
すでにフレームレートの向上やHDR対応した『ゼルダの伝説』2作品が発売中で、今後も追加される予定です。
任天堂「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム Nintendo Switch 2 Edition」の場合
- 解像度向上
- フレームレート向上
- HDRに対応

任天堂
ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム
Nintendo Switch 2 Edition
フルHD解像度・120Hz・HDR対応映像は全面的にアップグレード
スクリーンの解像度はフルHD(1920×1080)、リフレッシュレートは120Hzとなり、7.9インチの画面では十分に美麗な映像を堪能できます。細かい文字の読みやすさや遠くの描写も向上。
HDRに対応したため、暗いシーンでの表現力を活かしたゲームの登場にも期待したいところ。4K出力時の精細な映像も必見です。
▼スクリーン(携帯モード)
Switch (現行モデル) |
Switch 有機ELモデル |
Switch 2 | |
解像度 | 1280×720 | 1280×720 | 1920×1080 |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz | 120Hz |
HDR対応 | × | × | ◯ |
TVモードは最大4K画質で楽しめる
▼TVモード
Switch (現行モデル) |
Switch 有機ELモデル |
Switch 2 | |
解像度 | 1920×1080 | 1920×1080 | 3840×2160 |
リフレッシュレート | 60fps | 60fps | 60fps |
HDR対応 | ✕ | ✕ | ◯ |

Switch 2で4Kテレビに出力して『マリオカート ワールド』をプレイしてみると、コースのはるか先にあるアイテムボックスまで確認できる精細さ。
なお、対応テレビに接続すると自動的にゲームに最適な低遅延モードに切り替わるALLMに対応。低遅延モードならラグを最小限に抑えられます。
携帯モード・TVモードとも十分楽しめる映像ですが、4K・HDRの表現力は別物。こちらもまだまだ映像表現を追い込めるポテンシャルを感じます。
4K画質を最大限活かすなら付属のウルトラハイスピードケーブルが必須

4K/HDRでTVモードで遊ぶには大容量データを送信する必要があるため、HDMIはデータ転送が速い「ウルトラハイスピードケーブル」が付属します。
市販のケーブルを使用した場合、スペックどおりの映像が表示されない可能性があるので、付属ケーブルを使いましょう。
4K映像出力時のフレームレートは60fpsに制限される

本体はリフレッシュレートが120Hz に対応する一方で、テレビ出力時のフレームレートは4Kだと60fpsに制限されます。120fpsで遊ぶには解像度を2560×1440(WQHD)/1980×1080にしましょう。60fpsでも十分なめらかです。
なんだか解像度が低い? RGBレンジ設定を要チェック
TVモードでゲームをしていて、「思ったよりも精細じゃないなあ」と感じたら、RGBレンジの設定をチェック。自動やリミテッドレンジだと色域が限定されている可能性があるため、フルレンジに変更しましょう。
なお、テレビやモニターによってはフルレンジでの表示に対応していないこともあります。
10点マルチタッチ対応でスクリーン操作も直感的

マウスとともに、ダイレクトな操作感のタッチパネルも引き続き搭載。10点マルチタッチに対応しており、同時発売の『Nintendo Switch 2 のひみつ展』ではそれを活かしたミニゲームも遊べます。
タッチ専用ゲームも発売されるかも……?
Q. Switch 2はなぜ有機ELじゃないの?
A. Switch 2のスペックを見て、「有機ELじゃないの?」と思った人も多いのでは?
これについてAV 評論家の野村さんいわく、「現状では量産されているサイズではないため、数万円単位で価格が上がってしまうからではないでしょうか」と推測。特殊なサイズのため、気軽にパネルを採用できないようです。
ただ、海外では任天堂に対してサムスンが有機ELモデルの提案をしているという報道もあり、将来的に登場する可能性がないとはいえません。
【Joy-Con 2】コントローラーとマウスの二刀流でよりダイレクトな操作感

本体とともに大きな進化を遂げたJoy-Con 2。サイズがグッと大きくなり、ボタン配置が調整されています。
操作感も向上し、特にスティックのカチッとした感覚はなかなかの気持ちよさ。振動はダイレクト感が高まり、ゲーム内の動きがリアルに伝わるので驚かされます。
さらに、倒すとマウスに早変わり。一般的なマウスより直感的で、対応ゲームの幅が広がりそうです。
まさかコントローラーがマウスになるとは思いませんでした! 反応もよく意外と実用的かも。スティックで画面をスクロールできるのも 考えられています。
タテに持てばコントローラー!

SL/SRボタンが本体にくっつく

本体と磁石で固定されるようになったJoy-Con 2。磁石は本体側に内蔵されており、Joy-Con 2側はそれにくっつくように、SL/SR ボタンが鉄製になっています。押しやすいサイズ感です。
スティック・ボタン、すべてが大型化
コントローラーのサイズが大型化したのに合わせて、各ボタンも大きくなりました。L/RとZL/ZRはヨコに長くなっています。スティックは大型化に加え、動きが滑らかになり、指を離すとスッとセンターに戻ります。
Switch

Switch2

ひとまわり大きくなりました。
振動がよりきめこまやかに伝わる
ここぞというシーンで素早く振動する「HD振動2」。手にダイレクトに伝わるように、外装の背面内側に取り付けられました。また、Joy-Con 2自体を震わせることによってきれいな音が鳴るように進化しているそうです。
チャットがすぐ開くCボタンを追加

(R)には新機能であるボイスチャットを素早く開くCボタンが追加。2026年3月31日までは、お試しで誰でも無料で利用できます。
ヨコ持ちすればマウスに早変わり!

カメラと赤外線を併用

Joy-Con 2の内側にはマウス用のカメラと赤外線ライトが搭載。カメラはストラップの有無で操作面までの距離が変わるため、 どちらでもピントが合うようにカスタムしたレンズを使用。また、赤外線ライトでも操作面を検知しています。

ズボンの上でも動かせるんです。
スクショをスマホへ送信

「アルバム」の設定から「自動アップロード」を有効にすると、選択中のユーザーアカウントの「Nintendo Switch App」にスクショが自動送信されます。
マウスの感度設定は3段階のみ

PC用のマウスでは詳細に設定できるマウスポインターの速さですが、Joy-Con 2は「はやい/ふつう/おそい」の3段階のみ。
「はやい」と「ふつう」の感度差はあまり感じられず、もう少し細かく設定したいところでした。
グリップが自立! 立てて収納がとっても楽チン

Joy-Con 2を取り付けた状態でも安定して立つため、倒して置くしかなかった既存モデルより場所を取らず収納力も上がりました。
遊んだあとはそのままポン置き! もちろんグリップ単独でも立てられます。
【ドック・その他】
TVモードがもっと快適に遊べるように進化!
充電台と思われがちなドックですが、本体からの信号をテレビに出力したり、USB機器を接続するなど重要な役割を担っています。
Switch 2では、本体に合わせてドックも進化。処理速度の向上とともにファンや空気穴によって本体を効率よく冷却し、性能低下を抑えます。
有機ELモデルに続き有線LANポートも備えているため、安定したオンライン環境も構築できそうです。
また、電源アダプタの小型化は、持ち運びたい人にはうれしい進化。ケーブルはUSB-Cで、アダプタから取り外せます。

Joy-Con 2が外しやすい丸みを帯びたフォルム


前モデルと比べると丸みを帯びた背面の出っ張り。これによりJoy-Con 2の取り外しボタンを押す際に指がドックに当たらず、前モデルのスライド式よりラクに取り外せます。
お気に入りのマウスも使えるUSB Aポート


ドックのサイドにはUSB A ポートを備えています。ここにはPC用のマウスやキーボードを接続可能。Joy-Con 2のマウスではなく、使い慣れたマウスで操作ができます。
大型ファンと空気穴で効率的に熱を逃す

背面の右側にはファンを設置。さらに、底面が2mmほど浮いていて、底面の空気穴から吸い込んだ空気で本体を冷却します。
TVモードは有線LANで速度安定

Wi-Fiよりも通信が安定する有線LANを備えます。Wi-Fiではラグが発生する場合などは、こちらを使用しましょう。最大通信速度は非公表です。
電源アダプタが小型化して持ち運びがラクに

アダプタはSwitchの39Wから60Wに出力が向上したものの、小型化(画像左がSwitch2、右がSwitch)。
さらにケーブルが取り外し可能となり、持ち運びしやすくなりました。ケーブルも細くしなやかになっています。
スピーカーは変わらないが音が前向きに聞こえる
スピーカーは有機ELモデルと同じものですが、ユニットを収めるエンクロージャー(箱)を構造を改良して音を聞き取りやすくしています。
また、本体性能が上がったことで、音の処理精度もアップ。野村さんも「ピュアな音になっています」と納得です。

テレビと同じスピーカーの配置。スピーカーはななめ下を向いていますが、デジタル処理でユーザーに向けて音を出しているように聞こえます。
実際に、既存モデルより聞き取りやすくなっていました。
レイアウトが変わったことでノイジーな部分がなくなり、ピュアな音に。旧Switchより聞き取りやすくなっています。
ハウリングを防ぐ、高精度マイクを内蔵

任天堂といえばやっぱりマイク。本体の右上には、新機能のゲームチャットを楽しむためのマイクが追加されました。
遊んでいる環境を問わず参加者の声の大きさをそろえて聞き取りやすくしてくれるすぐれもの。
ゲーム音によるハウリングの防止や、ノイズキャンセリングも行います。
バッテリー容量が増えたのに駆動時間は短くなった……
Switch (現行モデル) |
Switch 有機ELモデル |
Switch 2 | |
容量 | 4310mAh | 4310mAh | 5220mAh |
持続時間 | 約4.5~9時間 | 約4.5~9時間 | 約2~6.5時間 |
バッテリー容量が大きくなったものの、駆動時間は大幅に短くなりました。これは、スペックの向上やスクリーンの大型化が影響していると考えられます。
「充電を90%で停止」する機能が追加
機能面では、フル充電をせずにバッテリーの劣化を抑えるため、充電を90%で停止する設定が追加されています。

はじめに設定しておくのがおすすめです!
バッテリー残量表示エラーが頻出? もしものときはメンテナンスモードで解消

一部のSwitch 2では、実際のバッテリー残量と表示のズレが確認されているようです。
解消するには、音量ボタン(+と−)を押しながら電源を入れて、メンテナンスモードにすること。あとは再起動すれば、ほとんどの場合は解消される模様です。
安定感・可動域ともに向上

本体背面には、角度を無段階で調整できる「フリーストップスタンド」を備えています。
幅が広いため安定感があり、フラットに近い150°まで開くので、もう外付けスタンドは不要かも。素材は軽量なアルミ合金です。

意外と細身。スタンドは好きな角度で固定可能。最大150°まで開くため、ほぼフラットで使用できます。
以上、「Nintendo Switch 2」の紹介でした。
前モデルよりも大きく持ちやすくなり、映像のキレイさも実感。本体に合わせてドッグも進化しています。
今回検証した結果、買わない選択肢はなし! 気になったらぜひチェックしてみてください!
「Switch 2」の売れ筋ランキングもチェック
「Switch 2」のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
初代モデルより画面がかなり明るく精細になっていて、色彩もかなり豊かです。ゲームやCGがより印象的に見える表現に変わりました。