スイッチの本体容量は32GB… これじゃゲーム3本で満タンです
スマブラなど、人気タイトルが続々登場しているニンテンドースイッチ。ゲーム自体が面白いのはもちろんですが、ソフトがダウンロードでも購入できて、スマートに持ち運べるのも大きな魅力。
しかし、その「ダウンロード」という魅力を脅かす、ある問題が存在しました。
それは“本体ストレージが、わずか32GBしかない”ことです。
現在のスイッチのゲームソフトは、10GBを超えるものも珍しくありません。ゲーム好きな方であれば、ストレージ内はすぐこんな状態に…。
※ゲームのデータ容量に誤りがあるとの指摘を受け、調査を行ったところ、スプラトゥーン2のデータ容量が正しくは5.6GBのところを7.5GBと大きく記載しすぎていることがわかりました。現在は図表上の数値を正しい内容に修正済みです。
わずか32GBでは、10GB超えの「ゼルダの伝説」を入れてしまうと、軽めのゲームを2本入れるだけで、もうパンパン…。この上、セーブデータが増えれば、せっかくダウンロードしたゲームデータの消去を迫られるなんてことも……。
これでは「新たに購入したゲームソフトはどうすんの?」って思いますよね。そこで必要となるのが、本体に挿せば容量を拡張できるマイクロSDカードの存在です。
マイクロSDで容量増設が定番 でも、価格だけで選ぶのは待った!
前述の通り「容量小さい問題」を解決するカギは、本体に挿して容量を拡張するマイクロSDカードに他ならないのですが、購入の際には、その容量選びに注意が必要。
中でも最も陥りやすいのが、コスパのいい32GBや64GBなど「小さい容量を買い足せばいい」という判断です。
せっかく買ったスイッチ。32GBのマイクロSDを買い足して、ゲームソフト3本程度が入る容量を増設するだけで本当に満足できるのでしょうか。
しかもマイクロSDがどんどん増えれば、以下の写真のような状態に…。
そこで今回、サンロクマルが紹介するのが、最初から大容量のマイクロSDを挿しっぱなしにする方法です。
オススメは面倒一切なしの 「大容量512GB」挿しっぱなし
マイクロSDの現在の主流が、手頃に買えてスマホなどでも使える32GBから256GBの中、なぜ大容量で比較的高価な512GBを推すのか…。
「SDカードなんてコスパで選べばいいじゃん」とお考えの方のために、512GBのメリットを3つにまとめてみました。以下をご覧ください。
[512GBのメリット①]
何枚も買い足さなくてOK!
コスパ重視のあまり、容量小さめのマイクロSDを買うと、結局すぐパンパンになり、差し替えやソフトの整理に時間を食います。またマイクロSDも増えて管理が面倒になるのを考えると、最初から大容量のほうが断然スマートですよね。
[512GBのメリット②]
15GB級ソフトを30本入れても余裕あり
大作をよく購入される場合、容量への影響が気になりますよね。でも、512GBなら「ゼルダの伝説」のような15GB級の大容量ソフトを30本以上入れてもまだ余裕があります。
「大作1本+軽めのゲーム2本」の組み合わせでも、以下のように余裕たっぷり。
これなら「ソフト購入ごとに、マイクロSDも増える」という悪循環にも陥らずに済みますね。
[512GBのメリット③]
容量不足によるセーブデータ整理が不要
本体ストレージにダウンロードしたソフトを入れていると、新しいセーブデータを作ろうとした際にセーブできない恐れがあります。そのため本体容量は余裕を持っていたほうが安全です。
このように、容量不足でセーブができない場合はデータ整理の手間が発生…。しかし、大容量を使っていれば、こんな面倒なことは起こりません。大作ゲームをよく買う方が本体容量に余裕を持たせたい場合、512GBあれば安心ですね。
512GBのメリットはおわかりいただけましたか。とはいえど、大容量であるがゆえのデメリットもありました。
[512GBのデメリット]
価格が比較的高めなんです…
サンロクマルでベストバイも獲得した定番サムスンの512GBの実勢価格は1万9800円(2019年1月現在)。同じく定番でコスパに定評のあるシリコンパワーの最大容量256GB(Amazon限定)の7987円と比較した場合、その価格差は2倍以上…。利便性には対価が不可欠なのですね。
512GBのメリットとデメリットを把握できたら、次はロード時間の速度検証の結果を見ていきましょう。
定番3ブランドの最大容量で比較 大容量で高速なSDカードはどれ?
512GBのマイクロSDを使っても、読み込み速度が遅くては元も子もありません。
ということで、今回は定番ブランドで512GBを唯一販売するサムスンを筆頭に、その他の定番2ブランドから最大容量のマイクロSDを選抜して速度検証を行いました。
大容量である512GBの取り扱いは、まだ定番ブランドすべてに浸透していないため、容量は不揃いとなっています。詳細なスペックは以下をご確認ください。
Samsung
microSDカード512GB
実勢価格:1万9800円
SPEC:512GB/UHS-I U3高速転送/SDカードアダプタ付き
サンロクマルの検証にて、過去にベストバイに輝いたことのあるサムスンから512GBのマイクロSDをセレクト。読み込み速度が速いと噂なので期待大です。ただし、価格は高め。
サンディスク
microSD カード 400GB
実勢価格:1万2400円
SPEC:400GB/UHS-I 高速転送/SDカードアダプタ付き
サンディスクは、サンロクマルでの過去の検証において、読み込み速度で高評価を得たメーカー。今回は最大容量400GBをセレクトして検証しました。コスパとのバランスが光ります。
シリコンパワー
microSD カード 256GB
実勢価格:7987円
SPEC:256GB/UHS-I 高速転送/最大読み出し85MB/秒/SDカードアダプタ付き
シリコンパワーは安さが光るAamazonで人気のメーカー。こちらは最大容量256GBで参戦。
[検証はソフト4本のロード時間を比較]
検証に使用したのはこの4作品です。
① スーパーマリオカート8 デラックス
② ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド
③ スプラトゥーン2
④ ゼノブレイド2
起動からタイトルが表示されるまでやステージの切り替わりのロード時間を、スマホのストップウォッチを使ってそれぞれ5回ずつ計測。その平均を取っています。
それでは検証結果を見ていきましょう。
ロード時間が長いほど 体感できる差が発生しました
まずロード時間が20秒未満のシチュエーションでの読み込みでは、あまり差がありませんでした。人力での検証なので、おそらく0.1~0.5秒程度の誤差の範囲内だと思われます。
しかし、ロード時間が20秒以上かかるシチュエーションでの読み込みでは、体感できる差が発生しました。
上記グラフの通り、ロード時間に20秒以上かかるシチュエーションの場合、最大で2秒程度の差が生じています。
特に長かった「ゼルダの伝説」のロードではサムスンの最速「33.27秒」とサンディスクの最遅「35.58秒」とで2秒以上の差がありました。
「わずか2秒」ではありますが、毎日スイッチを楽しむのであれば、この小さな差が大きなストレスに。「たかが2秒、されど2秒」なのです。
最大容量で最速はサムスン コスパならサンディスクもあり
速度検証の結果、過去にベストバイをおさめたことのある定番ブランド・サムスンの512GBが、今回の選抜商品の中で最速かつ最大容量のマイクロSDとなりました。
読み込みが早く、差し替えが当面の間は必要ないことを踏まえると快適さの面でも優秀だといえますね。
しかし、ロード時間よりコスパを重視するならサンディスクの400GBも捨てがたい面があります。容量も減り、読み込みも遅くなりますが、価格と性能のバランスは魅力的です。
以上、ニンテンドースイッチの容量問題を解決するマイクロSDの選び方と定番3ブランドの最大容量のマイクロSDを使った速度検証でした。
容量に余裕を持ち、かつ速度でも満足したい方なら、今回ご紹介した512GBのマイクロSD、買って損はありませんよ。
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