【結論】今買うべき安いワイヤレスヘッドホンのおすすめ
雑誌『家電批評』が安いワイヤレスヘッドホンを実機検証した結果、総合的に最もおすすめできるベストバイに輝いたのは、ポップスと好相性なサウンドピーツ「Space」でした。イコライザー調整を行えばさらに幅広いジャンルに対応可能です。
ポテンシャルの高さはピカイチ
- サウンドピーツ Space
- 最安価格: ¥7,180〜
安いワイヤレスヘッドホンでノイキャンデビュー

走行音の大きい電車内や、人の声が気になるカフェでも、じっくりと音楽に浸りたい。そんな人に最適なのが、ノイズキャンセリング(ANC)機能付きのワイヤレスヘッドホンです。
場所を選ばず納得の音質で音楽を楽しむことを優先すれば、高額なヘッドホンにたどり着きますが、ちょっとお試しで買うには1万円超えはハードルが高い……。
そこで今回は、5000〜8000円程度(検証時)で購入できる安いワイヤレスヘッドホン5製品を集め、音質とノイズキャンセリングを含む使い勝手を比較。
手頃な価格で手に入る、ノイズキャンセリング付きの安いヘッドホンのベストを決定します。
失敗しない!1万円以下の安いワイヤレスヘッドホンの選び方
雑音を低減してくれるノイズキャンセリング付き5製品を比較

今回テストしたのは、デジタル処理によって雑音を軽減してくれる「ANC(アクティブノイズキャンセリング)」に対応した5製品。状況に応じてオフにすると、外音を聞くことが可能です。
なお、別途「外音取り込み」機能を備える製品もあります。
騒音の多い屋外でノイズキャンセリングの効果をテスト

<音域特性>トレンドのバランスか?
ウォームとクールのどちら寄りかは、個性やトレンド感を左右します。高域・中域・低域のバランスも確認しました。
<音質>解像度や低音の迫力をチェック
解像度・クリアさ・音域のバランス・音像定位・ダイナミクスの5項目で、総合的に評価。相性のいい音楽ジャンルもチェックしています。
<使い勝手>ノイキャンの強さと装着感
ノイズキャンセリングの強さに加え、外音取り込みの効果・装着感のよさ・マイクのクリアさ・アプリの機能を評価します。
日本向けに音質がカスタマイズされていない製品もあります。
安いワイヤレスヘッドホンのおすすめは?
雑誌「家電批評」がワイヤレスヘッドホンの検証を行ったところ、1位ベストバイはサウンドピーツ「Space」でした。2位はQCY「H3 Pro」でした。
| 商品 | |||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
サウンドピーツ Space
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|
SBC、AAC |
Bluetooth 5.3 |
123時間(約、最大、ANCオン時) |
◯ |
||||||||||||
QCYH3 Pro
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|
SBC、LDAC |
Bluetooth 5.4 |
55時間(約、ANCオフ時)、40時間(約、ANCオン時) |
◯ |
||||||||||||
agWHP01K
![]() |
|
SBC、AAC、aptX、aptX LL |
Bluetooth 5.0 |
35時間(ANCオフ時)、25時間(ANCオン時) |
✕ |
||||||||||||
FIIO Snowsky ANYTIME
![]() |
|
SBC、AAC |
Bluetooth 5.4 |
58時間(約、ANCオフ時)、35時間(約、ANCオン時) |
✕ |
||||||||||||
Amazonベーシックワイヤレスヘッドホン
![]() |
|
SBC |
Bluetooth 5.1 |
非公表 |
✕ |
【1位】サウンドピーツ「Space」
- サウンドピーツ Space
- 最安価格: ¥7,180〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 基礎体力がありイコライザー次第でかなり理想的な音になる
- 雑音がサッと消える効果的なノイズキャンセリング
- がっかりポイント
-
- 標準の設定だと可もなく不可もない
- 重量
- 264g(約)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.3
- 再生時間
- 123時間(約、最大、ANCオン時)
- アプリ
- ◯
- 型番
- Space
折りたたみも可能です

音質
音の傾向

音域特性

音質は、識者2人が「惜しい」と評しました。その理由は音の情報量は意外とあるのに、中域の再現が失われるなど音が物足りないこと。
イコライザーの設定次第で化ける可能性を秘めています。
やや低域側に寄せすぎですが、ポテンシャルが高く、声や楽器の表現力にも伸びしろがあります。
ノイズキャンセリング
ハッキリとわかる効果の強さ

アプリからオンにすると、水に潜ったときのようにサッと雑音が聞こえなくなります。
人の声も小さくなりますが、圧迫感が気になりました。
外音取り込み
音が自然に大きく聞こえる

ヘッドホン越しとは思えないほど、周囲の音を自然と大きくしてくれます。自分の声の聞こえ方も違和感がありません。
装着感
側圧がないのにしっかりホールド

バンドが頭に当たる感覚がやや強めですが、側圧はほとんど感じず長時間装着できそうです。
側圧が強くなくいい感じ。ヘッドバンドが頭に当たる感覚はやや強く気になるものの、悪くない装着感です。
マイク
ノイズはやや気になる

声がこもりはしませんが、やや響いていてノイジーな感じに聴こえることも……。
アプリ「SOUNDPEATS」
耳に合わせて音を調整

「適応型イコライザー」を使えば、自分の耳で聞こえる音に合ったチューニングをしてくれます。
積極的にカスタムしたい

イコライザーはプリセットよりカスタムがおすすめ。野村さんによると「上下を少し絞ったほうがいいです」とのこと。
中・高域の存在感があり、低域の量感も少なからずある。ここからイコライザーで詰めていくのが楽しいです。
総評
J-POPや洋楽ポップスと相性がよく、イコライザーの調整次第でどんなジャンルも対応可能。音質のポテンシャルが高いです。
【2位】QCY「H3 Pro」
- QCYH3 Pro
- 最安価格: ¥7,990〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- コスパ
- 対応コーデック
- SBC、LDAC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.4
- 再生時間
- 55時間(約、ANCオフ時)、40時間(約、ANCオン時)
- アプリ
- ◯
- 型番
- QCY H3PRO
音質
音域特性

ウォームとクールのちょうど中間で、最新トレンドの音色になっています。
使い勝手
ノイズキャンセリングや装着感は合格点ですが、外音取り込みの効果は微妙です。
アプリ「QCY」

【3位】ag「WHP01K」
- agWHP01K
- 最安価格: ¥6,980〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 音質は圧倒的な高評価
- 低遅延のハイレゾコーデックに対応
- がっかりポイント
-
- 圧迫感が強いノイズキャンセリング
- 専用アプリが用意されていない
- 重量
- 260g(約)
- 対応コーデック
- SBC、AAC、aptX、aptX LL
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.0
- 再生時間
- 35時間(ANCオフ時)、25時間(ANCオン時)
- アプリ
- ✕
- 型番
- AG-WHP01KDG
折りたたんでコンパクトに

音質
音の傾向

音域特性

この価格帯とは思えない「音数の豊富さ」は圧倒的で、今回比較した5製品の中でもワンランク上の実力です。
ボーカルの存在感が際立つ躍動的なバランスに加え、空間の広がりを感じさせる音の配置、再現性の高さなど、すべての項目において不満のない完成度を誇ります。
特に情報量の多さは傑出しており、同じ曲を聴いても「音の細かさが違う」とはっきり分かるほどです。
桁違いの解像度の高さ。音の細かさ、分離がほかのヘッドホンとはまったく異なるレベルです。
音の解像感と実体感を両立しています。この価格帯では圧倒的な解像度です。
ノイズキャンセリング
効果はあるも圧迫感が強い

ザワザワとした雑音は聞こえなくなりますが、高域の音は残る傾向です。また、標高の高い山に登ったときのような耳への圧迫感(閉塞感)があり、この感覚が苦手な方も多いかもしれません。
装着感
側圧が強くなく不満はなし

側圧がソフトで、長時間着けていても疲れにくいのが魅力です。「耳のパッドが小さい」という意見もありましたが、深さが十分にあるため、耳の収まりは悪くありません。
マイク
ザラザラとしたノイズ感あり

声がちょっと響いて聞こえ、ザラザラとしたノイズ感が強めです。
専用アプリはありません!
専用アプリがないため、イコライザー調整は再生機器(スマホなど)の機能で行う必要があります。
また、ノイズキャンセリングは本体ボタンでオン/オフが可能ですが、外音取り込み機能が搭載されていない点は残念です。
総評
1万円以下(検証時)という価格からは想像できないほどの高音質で、躍動感あふれる音楽を楽しめます。ポップスも良いですが、特にクラシックとの相性が抜群です!
【4位】FIIO「Snowsky ANYTIME」
- FIIO Snowsky ANYTIME
- 最安価格: ¥5,803〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- コスパ
- 重量
- 155g(約)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.4
- 再生時間
- 58時間(約、ANCオフ時)、35時間(約、ANCオン時)
- アプリ
- ✕
- 型番
- SNOWSKY ANYTIME PINK
音質
音域特性

メリハリの利いたダイナミクスで、臨場感のあるサウンド。ボーカルが目立ちます。
使い勝手
外音取り込み時はノイズが気になり、自分の話し声もヘッドホンから不自然に聞こえてしまいます。
【5位】Amazonベーシック「ワイヤレスヘッドホン」
- Amazonベーシックワイヤレスヘッドホン
- 最安価格: ¥3,029〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- コスパ
- 対応コーデック
- SBC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.1
- 再生時間
- 非公表
- アプリ
- ✕
- 型番
- AMZ-B6080B
音質
音域特性

低域が強く、何回も聴いている曲ほど違和感があります。低域重視の人にはハマるかも。
使い勝手
ノイズキャンセリングは圧迫感もなく、雑音を抑制します。外音取り込みはトランシーバーのようでした。
非ノイズキャンセリングモデルのおすすめ
実力派のソニー「WH-CH520」
- ソニーWH-CH520
- 最安価格: ¥5,482〜
ノイズキャンセリング非対応の安いワイヤレスヘッドホンをお探しなら、おすすめはソニー(SONY)「WH-CH520」です。
『家電批評』の「1万円以下ヘッドホンランキング」で第1位・ベストバイを獲得した実力派で、特に解像度の高さと高音の美しさが高評価を得ました。
音域バランスや音像定位にも優れ、まるで2万円クラスの音を鳴らしているかのような完成度。「もうこれでいいじゃん」と思わず唸らされるほどです。
音質はまさに格上ですが、ノイズキャンセリング未対応など、機能・使い勝手の面では少し不満が残る結果となりました。
- 重量
- 147g(約)
- 再生時間
- 50時間(約)
- コーデック
- SBC、AAC
- カラー展開
- ブラック、ホワイト、ベージュ、ブルー、ピンク、イエロー
- 型番
- WH-CH520(P)
音質
音の傾向

ワイヤレスヘッドホンを選ぶ際によくある質問
1万円以下と3万円以上の高いヘッドホン、何が違うの?
「ノイズキャンセリングの自然さ」や「外装の質感(プラスチック感)」、そして「専用アプリの機能性」などに差が出ます。ただし音質に関しては、今回紹介した上位機種のように、高級機に迫るモデルも増えています。
専用アプリはあったほうがいいですか?
自分好みの音にしたいなら、アプリ対応モデルがおすすめです。例えば今回1位のサウンドピーツ「Space」は、専用アプリのイコライザーで調整することで評価が劇的に上がりました。一方で、3位のagのようにアプリがなくても元々のチューニングが完成されているモデルもあります。
ノイズキャンセリング機能は必要ですか?
「屋外やカフェで静かに集中したい」なら必須ですが、「自宅での使用がメイン」なら不要な場合もあります。ノイズキャンセリング機能を省くことで、コストを音質だけに振ったソニー「WH-CH520」のような選択肢もあります。使用シーンに合わせて選んでみてください。
まとめ:ベストバイはサウンドピーツ「Space」
以上、安いワイヤレスヘッドホンのおすすめランキングでした。
ランキング1位のサウンドピーツ「Space」のポテンシャルの高さはピカイチ。そのままでもポップスと好相性ですが、イコライザーの調整によってはさらに幅広いジャンルにも対応可能。さらに、ノイキャンや外音取り込みも高評価です。
音質に関しては、3位のag「WHP01K」が今回の5製品の中でも群を抜いています。まさに“圧倒的”という表現がふさわしい仕上がり。専用アプリや外音取り込み機能がない点は惜しいものの、音質だけで選ぶなら間違いなくトップクラスです。
記事を参考に、お気に入りのワイヤレスヘッドホンを見つけてください。
安いワイヤレスヘッドホンのおすすめ

サウンドピーツ
Space
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ヘッドホンのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。

![家電批評: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/100wm/img_b3288d40ddd40fcbbae4c094af12cf8323865.png)










トレンド感のある音、メーカーのこだわりのある音などさまざまです。