【結論】ながら聴きイヤホンのおすすめは「アンカー」
雑誌『家電批評』編集部が比較テストを行った結果、ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第1位に選ばれたのは、アンカーの「Soundcore AeroClip」でした。
2万円以下(検証時)のながら聴きイヤホンとは思えないほどの高音質で音楽を楽しめます。さらに、通話時の声がクリアで聞き取りやすい点も高く評価されました。低域から高域までバランスがよく、ポップスからクラシックまで幅広いジャンルの音楽を楽しみたい人におすすめです。
ながら聴きイヤホンのおすすめは「アンカー」
- アンカーSoundcore AeroClip
- 最安価格: ¥17,990〜
高音質のながら聴きイヤホンは?

ながら聴きイヤホンとは、音楽や音声を聴きながら周囲の音も聞き取れるように設計されたイヤホンのこと。耳を塞がない構造(オープンイヤー型)や外音取り込み機能を備え、周囲の環境音を感じつつBGMのように音楽を楽しめます。
このため、オフィスや学校でも声をかけられればすぐに応答でき、自宅では洗濯機の終了アラームや配送業者のインターホンなど、聞き逃したくない音をしっかりキャッチできます。日常使いにもぴったりのアイテムです。
また、多くのながら聴きイヤホンには通話用マイクが内蔵されており、テレワーク中の打ち合わせや取引先とのオンライン会議にも活用できます。
とはいえ、製品の種類が多く、口コミだけではどれを選べばよいか迷いませんか。そこで今回は、2万円以下(検証時点)で購入できる人気モデルを集め、実機を徹底検証。その結果わかった「ながら聴きイヤホンおすすめランキング」を紹介します。
ながら聴きイヤホンの選び方
ながら聴きイヤホン(オープンイヤー型イヤホン)の選び方のポイントをお伝えします。
選び方1:仕組みで選ぶ「骨伝導型 vs 空気伝導型」
音の伝え方によって、得意なシーンや聴こえ方が大きく異なります。
骨伝導型:骨の振動で音を伝える
骨伝導型は、耳を完全に解放するため、周囲の音の聞き取りやすさはNo.1。長時間つけていても耳が疲れにくいのがメリットで、家事や育児をしながらの使用にも適しています。
空気伝導型:空気を介して鼓膜に音を伝える
空気伝導型は、空気を介して鼓膜に音を伝えるタイプのイヤホンで最近の主流はこちら。骨伝導よりも低音がしっかり響き、高音質な製品が多いのが特徴。音楽をじっくり楽しみたい人におすすめです。
選び方2:用途に合わせた機能「マイク性能・マルチポイント・防水」
スペック表で注目すべきは、以下の3点です。
テレワークで使うなら「マイク性能」
オンライン会議が多い人は、ノイズキャンセリングマイク搭載モデルを選びましょう。周囲の雑音を消し、自分の声だけをクリアに届けられます。
複数デバイスで使うなら「マルチポイント」
PCとスマホなど、複数の機器に同時接続できる機能です。PCで動画を見ている時にスマホに着信があっても、自動で切り替えて応答できるため非常に便利です。
屋外・スポーツなら「防水性能」
雨や汗に強いIPX4以上のモデルを選べば、故障のリスクを減らしてアクティブに使えます。
ながら聴きイヤホンの比較方法
音質6項目(聴きやすさ/解像度、クリアさ、音域のバランス、音像定位、ダイナミクス)と音域バランス、装着感は音の専門家が評価しました。
そのほかの項目(会話の聞き取りやすさ、マイク通話、操作性、アプリ)は、雑誌『家電批評』編集部員とテスターがチェックしています。
ながら聴きイヤホンのおすすめランキング
雑誌「家電批評」がプロと一緒にながら聴きイヤホンの検証を行ったところ、1位ベストバイはアンカー「Soundcore AeroClip」でした。2位はJBL「Soundgear Clips」でした。
| 商品 | |||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アンカーSoundcore AeroClip
![]() |
|
5.9g(約、片耳) |
SBC、AAC、LDAC |
8時間(最大、イヤホン本体) |
2台 |
✕ |
◯ |
IPX4 |
|||||||||||
JBLSoundgear Clips
![]() |
|
6.5g (約、片耳) |
SBC、AAC |
32時間(最大) |
2台 |
◯ |
◯ |
IP54 |
|||||||||||
JBLSense Lite
![]() |
|
19g (約、片耳) |
SBC、AAC |
8時間(最大) |
2台 |
✕ |
◯ |
IP54 |
|||||||||||
エム・ティ・アイ(nb)Audio Open+2
![]() |
|
6.8g (約、片耳) |
SBC、AAC、LDAC |
8時間(最大) |
2台 |
✕ |
✕ |
IPX5 |
|||||||||||
ゼンハイザーACCENTUM Open
![]() |
|
4.35g (約、片耳) |
SBC、AAC |
6時間(最大) |
2台 |
8台 |
✕ |
IPX4 |
|||||||||||
ファーウェイHUAWEI FreeBuds 6
![]() |
|
4.9g(約、片耳) |
L2HC 4.0、LDAC、AAC、SBC |
6時間(最大) |
2台 |
✕ |
◯ |
IP54 |
|||||||||||
パナソニックRB-F10D
![]() |
|
8.7g(約、片耳) |
SBC、AAC |
7時間(約) |
2台 |
✕ |
✕ |
IPX4 |
【1位】アンカー「Soundcore AeroClip」
- アンカーSoundcore AeroClip
- 最安価格: ¥17,990〜
- 聴きやすさ/解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- 装着感
- 会話の聞き取りやすさ
- マイク通話
- 操作性
- アプリ
- おすすめポイント
-
- ながら聴きを超えた高音質
- 通話マイクの音質がクリア
- がっかりポイント
-
- 周囲の声がやや聞き取りにくい
- 重量
- 5.9g(約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC、LDAC
- 再生時間
- 8時間(最大、イヤホン本体)
- マルチポイント
- 2台
- マルチペアリング
- ✕
- アプリ
- ◯
- 防水性能
- IPX4
- 型番
- AEROCLIP PINK
▼音質バランス

高音質のLDACも聴ける
アプリで設定が必要

SBCとAACに加え、高音質コーデックのLDACにも対応しています(※iOSは非対応)。アプリ設定から有効にすれば、LDACでの再生が可能です。
<ここで差がついた>通話の声がクリアで聞き取りやすい!

通話相手の声はマイクっぽさがなく、自然で聞き取りやすいのが特徴です。こちらの話し声もクリアに伝わり、会話に不自由はありません。さらに、周囲の雑音もしっかり抑えられており、通話を妨げない点も好印象です。
音質
LDACに対応しているので、解像度の高いサウンドを楽しめます。
低域から高域までのバランスがよく、ポップスからクラシックまで、幅広い音楽との相性も抜群。
ながら聴きとは思えない良音といえます。
楽器やボーカルの再現性が高く、繊細さと迫力を両立する音色です。
ツヤがある音色は女性ボーカルとの相性が◎です。
楽曲のメリハリや変化、音色の特性が伝わります。
装着感:サイズを変えられる

軽量でホールド感も十分。ただ、挟まれている感覚は強めです。
会話
ロックなどの曲では、周囲の声に干渉しました。しかし、音量を控えめにすれば問題ありません。
曲によって相手の声がやや聞こえにくいです。
アプリ

好みの音に調整できる

アプリでは、タッチ操作の割り当てやイコライザー設定、プリセットの選択など、シンプルな項目だけを搭載。初心者でも迷うことなく、直感的に操作できます。
6種類のプリセットで手軽に音質を調整できます。
総評
音楽はもちろん、通話時の音声もクリアで高音質。装着感や操作性などの使い勝手も良好で、総合力に優れた一台です。
【2位】JBL「Soundgear Clips」
- JBLSoundgear Clips
- 最安価格: ¥14,973〜
- 聴きやすさ/解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- 装着感
- 会話の聞き取りやすさ
- マイク通話
- 操作性
- アプリ
- おすすめポイント
-
- 音質が高評価で音質BESTを獲得
- 重量
- 6.5g (約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- 再生時間
- 32時間(最大)
- マルチポイント
- 2台
- マルチペアリング
- ◯
- アプリ
- ◯
- 防水性能
- IP54
- カラー展開
- ホワイト、ブラック、コッパー
- 型番
- SOUNDGEAR CLIPS BLACK
▼音質バランス

いままでのJBLに比較すると高域がスッキリしたサウンドです。
音質
総合点では惜しくもアンカーに敗れましたが、音質はJBLの勝利です。専門家のお二人からも高く評価されました。
奏者が微細に変化をつけて表現している音色や強弱コントロールがよく伝わります。
小音量も大音量も得意でダイナミックレンジは広いです。
【3位】JBL「Sense Lite」
- JBLSense Lite
- 最安価格: ¥10,482〜
- 聴きやすさ/解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- 装着感
- 会話の聞き取りやすさ
- マイク通話
- 操作性
- アプリ
- おすすめポイント
-
- 解像度が高く迫力のあるサウンド
- 周囲の音を聴き取りやすい
- がっかりポイント
-
- 通話中の「外音」の干渉が大きい
- 重量
- 19g (約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- 再生時間
- 8時間(最大)
- マルチポイント
- 2台
- マルチペアリング
- ✕
- アプリ
- ◯
- 防水性能
- IP54
- 型番
- SENSE LITE BLUE
▼音質バランス

音質
音質では、第1位のアンカー「Soundcore AeroClip」を上回るトップスコアを獲得しました。
「ダイナミックなサウンドと緻密な空間表現が優秀」(ゴン川野さん)、「オーケストラの演奏を立体的に再現していて、コンサートの感動を追体験できる」(飯田さん)と、専門家からも高い評価を得た高音質モデルです。
楽器もボーカルもリアルに描写され、プロが聞き惚れる完成度に仕上がっています。
厚みのある音でダイナミックな描写は迫力満点。ボーカルの表現力が高いです。
弦楽器のヴィブラートなどを繊細に表現する解像度の高さは圧巻。演奏のリアリティも十分です。
マイク:周囲の雑音はやや大きめ

ながら聴きとしては十分な実力ですが、マイク通話の「声のニュアンス」や「クリアさ」にはやや物足りなさを感じました。
話し始めやノイズ除去のときに若干のラグがあるのは気になります。
アプリ:通話の音質調整
ナチュラルなど3種類から選べる

イコライザー

イコライザーは「音楽」に加え、「通話」用のサウンドイコライザーも搭載しており、設定項目が充実しています。
総評
音質は、ほぼすべての項目で6製品中トップの高スコアを記録。タッチ操作の反応や通話時の音声は標準的ですが、アプリで音質を調整できる点は便利です。
【4位】エム・ティ・アイ「(nb)Audio Open+2」
- エム・ティ・アイ(nb)Audio Open+2
- 最安価格: ¥12,100〜
- 聴きやすさ/解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- 装着感
- 会話の聞き取りやすさ
- マイク通話
- 操作性
- アプリ
- おすすめポイント
-
- タッチしやすく操作はスムーズ
- 周囲の声がはっきり聞こえる
- がっかりポイント
-
- 中低域の迫力はかなり少なめ
- 重量
- 6.8g (約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC、LDAC
- 再生時間
- 8時間(最大)
- マルチポイント
- 2台
- マルチペアリング
- ✕
- アプリ
- ✕
- 防水性能
- IPX5
- 型番
- OPN2-BK
▼音質バランス

音質
歯切れのよい、くっきりとした音で、細やかさも感じられます。ただし、低域の音量はやや控えめで、もう少し迫力が欲しい印象です。
クリアで、すがすがしいサウンドですが、中低域は控えめ。迫力より繊細な表現力が特徴でした。
マイク(通話):周囲の雑音はしっかり抑えた

マイク通話の音声は明瞭で違和感もありません。通話中の雑音も、低減されていて気になりません。
総評
やや迫力には欠けるものの、ながら聴き用途なら十分満足できるサウンドです。アプリ非対応ながら、その他の使い勝手は良好です。
【5位】ゼンハイザー「ACCENTUM Open」
- ゼンハイザーACCENTUM Open
- 最安価格: ¥12,536〜
- 聴きやすさ/解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- 装着感
- 会話の聞き取りやすさ
- マイク通話
- 操作性
- アプリ
- おすすめポイント
-
- 圧迫しない心地よい装着感
- がっかりポイント
-
- 周囲の声は聞き取りにくい
- 通話時に謎のノイズ音が入る
- 重量
- 4.35g (約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- 再生時間
- 6時間(最大)
- マルチポイント
- 2台
- マルチペアリング
- 8台
- アプリ
- ✕
- 防水性能
- IPX4
- 型番
- OTW1 BLACK
▼音質バランス

音質
音域のバランスはフラットでまとまりがよく、どんな楽曲にもマッチする上品な音色です。ただし、音の厚みやクリアさにはやや物足りなさを感じました。さらに、LDACに非対応なのも惜しい点です。
大音量が出せるので、ダイナミックな表現は優秀。解像感はまずまずで粒立ちのいいサウンドです。
装着感:圧迫感が少なく軽やかなつけ心地

さらりとした肌ざわりの素材で軽量なため、耳にやさしく快適です。
総評
パンチこそありませんが、繊細で音のまとまりがあります。装着感は良好な一方で、通話や外音の聞き取りはやや苦手です。
【6位】ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 6」
- ファーウェイHUAWEI FreeBuds 6
- 最安価格: ¥15,556〜
- 聴きやすさ/解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- 装着感
- 会話の聞き取りやすさ
- マイク通話
- 操作性
- アプリ
- 重量
- 4.9g(約、片耳)
- 対応コーデック
- L2HC 4.0、LDAC、AAC、SBC
- 再生時間
- 6時間(最大)
- マルチポイント
- 2台
- マルチペアリング
- ✕
- アプリ
- ◯
- 防水性能
- IP54
- 型番
- FREEBUDS 6 PURPLE
▼音質バランス

音質
全体的に音が軽く、スカスカとした印象で、音像の定位もやや曖昧。音の情報量も少なめでした。
【7位】パナソニック「RB-F10D」
- パナソニックRB-F10D
- 最安価格: ¥13,393〜
- 聴きやすさ/解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- 装着感
- 会話の聞き取りやすさ
- マイク通話
- 操作性
- アプリ
- 重量
- 8.7g(約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- 再生時間
- 7時間(約)
- マルチポイント
- 2台
- マルチペアリング
- ✕
- アプリ
- ✕
- 防水性能
- IPX4
- 型番
- RB-F10D-K
▼音質バランス

音質
総じて個性に乏しく、特徴が感じられない音質です。ただし、BGM感覚で聴くなら悪くありません。
ながら聴きイヤホン選びでよくある質問
ながら聴きイヤホンのメリットは?
周囲の環境音(アナウンスやインターホンなど)を聞き取れるため、屋外や自宅でも安全に使用できます。また、耳を塞がない構造なので圧迫感が少なく、長時間使用しても耳が痛くなったり蒸れたりしにくいのが特徴です。装着したまま自然な会話ができる点も魅力です。
ながら聴きイヤホンのデメリットは?
ながら聴きイヤホンは、耳に届く音が減衰するため、密閉型に比べて音質が劣る傾向があります。しかし、近年のモデルは音質が向上しており、良音化が進んでいます。
ながら聴きイヤホンにアプリは必要?
アプリ対応があると、タッチ操作の割り当てやイコライザーで自分好みに調整しやすく、使い勝手の底上げにつながる傾向があります。非対応でも十分使えるモデルはありますが、細かなカスタムを重視する人には便利です。
ながら聴きイヤホンのおすすめ まとめ
以上、ながら聴きイヤホンのおすすめランキングでした。
まず、差がついたのは「音質」です。ながら聴きイヤホンは音の発生源が耳から離れているため、基本的に密閉型よりも音質は不利とされます。
しかし、総合1位のアンカー「Soundcore AeroClip」と3位のJBL「Sense Lite」は、同価格帯の密閉型と比べても互角以上の高音質で「音楽に聴き惚れるレベル」(飯田さん)との評価も見られました。
特にJBL「Sense Lite」の音質は、ダイナミクス以外の項目でトップスコアを獲得し、さまざまな楽器の音色やボーカルの情感を豊かに表現していました。
また、音質を重視するなら2位のJBL「Soundgear Clips」に注目です。音質だけを見ると総合1位のアンカー「Soundcore AeroClip」を1.6ポイント上回りました。
記事を参考に、ぜひ自分にぴったり合ったお気に入りのながらイヤホンを見つけてください。
音響メーカーの意地! JBL「Sense Lite」のザ・高音質にも注目!
【総合】ながら聴きイヤホンのおすすめ

アンカー
Soundcore AeroClip
【音質】ながら聴きイヤホンのおすすめ

JBL
Soundgear Clips

JBL
Sense Lite
イヤホンの売れ筋ランキングもチェック!
イヤホンのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。

![家電批評: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/100wm/img_b3288d40ddd40fcbbae4c094af12cf8323865.png)























マイクっぽさがなく自然で聞きやすいです。