AV機器【結論】ながら聴きイヤホンのおすすめは「アンカー」

雑誌『家電批評』編集部が比較テストを行った結果、ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第1位に選ばれたのは、アンカーの「Soundcore AeroClip」でした。

2万円以下(検証時)のながら聴きイヤホンとは思えないほどの高音質で音楽を楽しめます。さらに、通話時の声がクリアで聞き取りやすい点も高く評価されました。低域から高域までバランスがよく、ポップスからクラシックまで幅広いジャンルの音楽を楽しみたい人におすすめです。

 

ながら聴きイヤホンのおすすめは「アンカー」

AV機器高音質のながら聴きイヤホンは?

高音質のながら聴きイヤホンは? ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

ながら聴きイヤホンとは、音楽や音声を聴きながら周囲の音も聞き取れるように設計されたイヤホンのこと。耳を塞がない構造(オープンイヤー型)や外音取り込み機能を備え、周囲の環境音を感じつつBGMのように音楽を楽しめます。

このため、オフィスや学校でも声をかけられればすぐに応答でき、自宅では洗濯機の終了アラームや配送業者のインターホンなど、聞き逃したくない音をしっかりキャッチできます。日常使いにもぴったりのアイテムです。

また、多くのながら聴きイヤホンには通話用マイクが内蔵されており、テレワーク中の打ち合わせや取引先とのオンライン会議にも活用できます。

とはいえ、製品の種類が多く、口コミだけではどれを選べばよいか迷いませんか。そこで今回は、2万円以下(検証時点)で購入できる人気モデルを集め、実機を徹底検証。その結果わかった「ながら聴きイヤホンおすすめランキング」を紹介します。

AV機器ながら聴きイヤホンの選び方

ながら聴きイヤホン(オープンイヤー型イヤホン)の選び方のポイントをお伝えします。

選び方1:仕組みで選ぶ「骨伝導型 vs 空気伝導型」

音の伝え方によって、得意なシーンや聴こえ方が大きく異なります。

骨伝導型:骨の振動で音を伝える

骨伝導型は、耳を完全に解放するため、周囲の音の聞き取りやすさはNo.1。長時間つけていても耳が疲れにくいのがメリットで、家事や育児をしながらの使用にも適しています。

空気伝導型:空気を介して鼓膜に音を伝える

空気伝導型は、空気を介して鼓膜に音を伝えるタイプのイヤホンで最近の主流はこちら。骨伝導よりも低音がしっかり響き、高音質な製品が多いのが特徴。音楽をじっくり楽しみたい人におすすめです。

選び方2:用途に合わせた機能「マイク性能・マルチポイント・防水」

スペック表で注目すべきは、以下の3点です。

テレワークで使うなら「マイク性能」

 オンライン会議が多い人は、ノイズキャンセリングマイク搭載モデルを選びましょう。周囲の雑音を消し、自分の声だけをクリアに届けられます。

複数デバイスで使うなら「マルチポイント」 

PCとスマホなど、複数の機器に同時接続できる機能です。PCで動画を見ている時にスマホに着信があっても、自動で切り替えて応答できるため非常に便利です。

屋外・スポーツなら「防水性能」

 雨や汗に強いIPX4以上のモデルを選べば、故障のリスクを減らしてアクティブに使えます。

AV機器ながら聴きイヤホンの比較方法

音質6項目(聴きやすさ/解像度、クリアさ、音域のバランス、音像定位、ダイナミクス)と音域バランス装着感は音の専門家が評価しました。

そのほかの項目(会話の聞き取りやすさ、マイク通話、操作性、アプリ)は、雑誌『家電批評』編集部員とテスターがチェックしています。

AV機器ながら聴きイヤホンのおすすめランキング

雑誌「家電批評」がプロと一緒にながら聴きイヤホンの検証を行ったところ、1位ベストバイはアンカー「Soundcore AeroClip」でした。2位はJBL「Soundgear Clips」でした。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品
A+評価
アンカーSoundcore AeroClip
ながら聴きイヤホンおすすめ アンカー Soundcore AeroClip イメージ
4.30
4.50 4.40 4.75 3.90 4.50 3.80 3.50 4.50 3.50 4.50
5.9g(約、片耳)
SBC、AAC、LDAC
8時間(最大、イヤホン本体)
2台
IPX4
A+評価
JBLSoundgear Clips
ながら聴きイヤホンおすすめ JBL Soundgear Clips イメージ
4.29
4.70 4.65 4.70 4.00 4.65 4.00 4.00 2.50 2.50 4.50
6.5g (約、片耳)
SBC、AAC
32時間(最大)
2台
IP54
A評価
JBLSense Lite
ながら聴きイヤホンおすすめ JBL Sense Lite イメージ
4.24
4.58 4.65 4.83 4.00 4.25 3.70 4.25 2.50 2.75 4.00
19g (約、片耳)
SBC、AAC
8時間(最大)
2台
IP54
B評価
エム・ティ・アイ(nb)Audio Open+2
ながら聴きイヤホンおすすめ エム・ティ・アイ (nb)Audio Open+2 イメージ
3.65
4.08 4.00 3.63 4.00 3.00 3.50 4.75 3.50 3.75 0.00
6.8g (約、片耳)
SBC、AAC、LDAC
8時間(最大)
2台
IPX5
B評価
ゼンハイザーACCENTUM Open
ながら聴きイヤホンおすすめ ゼンハイザー ACCENTUM Open イメージ
3.46
4.00 2.90 4.38 3.50 3.90 4.00 2.75 2.50 3.00 0.00
4.35g (約、片耳)
SBC、AAC
6時間(最大)
2台
8台
IPX4
B評価
ファーウェイHUAWEI FreeBuds 6
ながら聴きイヤホンおすすめ ファーウェイ HUAWEI FreeBuds 6 イメージ
3.42
3.75 3.25 3.50 2.40 2.65 3.50 3.75 4.00 3.25 4.50
4.9g(約、片耳)
L2HC 4.0、LDAC、AAC、SBC
6時間(最大)
2台
IP54
B評価
パナソニックRB-F10D
ながら聴きイヤホンおすすめ パナソニック RB-F10D イメージ
3.24
4.00 3.50 3.88 2.00 3.25 3.50 3.00 3.00 3.25 0.00
8.7g(約、片耳)
SBC、AAC
7時間(約)
2台
IPX4

A+評価【1位】アンカー「Soundcore AeroClip」

総合評価: 4.30

 
聴きやすさ/解像度
 4.50
クリアさ
 4.40
音域のバランス
 4.75
音像定位
 3.90
ダイナミクス
 4.50
装着感
 3.80
会話の聞き取りやすさ
 3.50
マイク通話
 4.50
操作性
 3.50
アプリ
 4.50

音楽も通話も高音質で楽しめる

ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第1位でベストバイに選ばれたのは、A+評価のアンカー(Anker)「Soundcore AeroClip」です。

雑誌『家電批評』が以前実施したながら聴きイヤホンのランキングでもベストバイを獲得したアンカーが、見事連覇を達成。今回1位の決め手となったのは、総合的な“音のよさ”でした。

音質は「解像度が高く、ヌケのよいクリアなサウンド。艶やかで個性を感じました」(ゴン川野さん)、「各音域がバランスよく鳴っていてニュアンスまで伝わり、ながら聴きとは思えないハイレベルな音です」(飯田さん)と、プロからも大絶賛。

さらに、通話時の音声もノイズが少なく聞き取りやすく、トップ評価を得ました。音楽も通話も、“音”のクオリティは突出しています。

アプリはシンプルで操作性が高く、イヤホンのタッチ操作もスムーズ。耳を挟む独自の装着スタイルは好みが分かれるものの、付属キャップで細かな調整が可能です。

唯一、音圧がやや強めで外音が少し聞き取りにくい点はありますが、それ以外に大きな欠点はなく、死角の少ない完成度の高い一台です。

おすすめポイント
  1. ながら聴きを超えた高音質
  2. 通話マイクの音質がクリア
がっかりポイント
  1. 周囲の声がやや聞き取りにくい
重量
5.9g(約、片耳)
対応コーデック
SBC、AAC、LDAC
再生時間
8時間(最大、イヤホン本体)
マルチポイント
2台
マルチペアリング
アプリ
防水性能
IPX4
型番
AEROCLIP PINK

▼音質バランス

▼音質バランス ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

高音質のLDACも聴ける

アプリで設定が必要
アプリで設定が必要 ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

SBCとAACに加え、高音質コーデックのLDACにも対応しています(※iOSは非対応)。アプリ設定から有効にすれば、LDACでの再生が可能です。

<ここで差がついた>通話の声がクリアで聞き取りやすい!

<ここで差がついた>通話の声がクリアで聞き取りやすい! ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

通話相手の声はマイクっぽさがなく、自然で聞き取りやすいのが特徴です。こちらの話し声もクリアに伝わり、会話に不自由はありません。さらに、周囲の雑音もしっかり抑えられており、通話を妨げない点も好印象です。

テスター
テスター
テスター のコメント

マイクっぽさがなく自然で聞きやすいです。

音質

LDACに対応しているので、解像度の高いサウンドを楽しめます。

低域から高域までのバランスがよく、ポップスからクラシックまで、幅広い音楽との相性も抜群。

ながら聴きとは思えない良音といえます。

楽器やボーカルの再現性が高く、繊細さと迫力を両立する音色です。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

ツヤがある音色は女性ボーカルとの相性が◎です。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

楽曲のメリハリや変化、音色の特性が伝わります。

装着感:サイズを変えられる

装着感:サイズを変えられる ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

軽量でホールド感も十分。ただ、挟まれている感覚は強めです。

会話

ロックなどの曲では、周囲の声に干渉しました。しかし、音量を控えめにすれば問題ありません。

テスター
テスター
テスター のコメント

曲によって相手の声がやや聞こえにくいです。

アプリ

アプリ ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ
好みの音に調整できる
好みの音に調整できる ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

アプリでは、タッチ操作の割り当てやイコライザー設定、プリセットの選択など、シンプルな項目だけを搭載。初心者でも迷うことなく、直感的に操作できます。

加藤直樹
家電批評編集部
加藤直樹 のコメント

6種類のプリセットで手軽に音質を調整できます。

総評

音楽はもちろん、通話時の音声もクリアで高音質。装着感や操作性などの使い勝手も良好で、総合力に優れた一台です。

A+評価【2位】JBL「Soundgear Clips」

総合評価: 4.29

 
聴きやすさ/解像度
 4.70
クリアさ
 4.65
音域のバランス
 4.70
音像定位
 4.00
ダイナミクス
 4.65
装着感
 4.00
会話の聞き取りやすさ
 4.00
マイク通話
 2.50
操作性
 2.50
アプリ
 4.50

音質優先ならSoundgear Clipsがおすすめ

ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第2位は、A+評価のJBL(ジェイビーエル)「Soundgear Clips」「音質BEST」を獲得しました。

さすがは老舗オーディオブランドと言わんばかりの優れた音質。音域バランス以外アンカーを上回っており、巧みなサウンド設計が際立っています。

また、音楽を聴きながらでも、周囲の音が聞き取りやすく、適度な音量なら会話もできました。

おすすめポイント
  1. 音質が高評価で音質BESTを獲得
重量
6.5g (約、片耳)
対応コーデック
SBC、AAC
再生時間
32時間(最大)
マルチポイント
2台
マルチペアリング
アプリ
防水性能
IP54
カラー展開
ホワイト、ブラック、コッパー
型番
SOUNDGEAR CLIPS BLACK

▼音質バランス

▼音質バランス ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ
ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

いままでのJBLに比較すると高域がスッキリしたサウンドです。

音質

総合点では惜しくもアンカーに敗れましたが、音質はJBLの勝利です。専門家のお二人からも高く評価されました。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

奏者が微細に変化をつけて表現している音色や強弱コントロールがよく伝わります。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

小音量も大音量も得意でダイナミックレンジは広いです。

A評価【3位】JBL「Sense Lite」

総合評価: 4.24

 
聴きやすさ/解像度
 4.58
クリアさ
 4.65
音域のバランス
 4.83
音像定位
 4.00
ダイナミクス
 4.25
装着感
 3.70
会話の聞き取りやすさ
 4.25
マイク通話
 2.50
操作性
 2.75
アプリ
 4.00

プロ絶賛の高音質。コスパも良し!

ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第3位は、A評価のJBL(ジェイビーエル)「Sense Lite」。こちらも「音質部門でBEST」を獲得しました。

音質は第1位のアンカー「Soundcore AeroClip」とほぼ互角で、「ながら聴きとは思えない解像度の高さに驚いた」(飯田さん)との評価も。

一方で、通話時の音声はやや聞き取りにくいため、通話イコライザーで調整するのがおすすめです。

おすすめポイント
  1. 解像度が高く迫力のあるサウンド
  2. 周囲の音を聴き取りやすい
がっかりポイント
  1. 通話中の「外音」の干渉が大きい
重量
19g (約、片耳)
対応コーデック
SBC、AAC
再生時間
8時間(最大)
マルチポイント
2台
マルチペアリング
アプリ
防水性能
IP54
型番
SENSE LITE BLUE

▼音質バランス

▼音質バランス ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

音質

音質では、第1位のアンカー「Soundcore AeroClip」を上回るトップスコアを獲得しました。

「ダイナミックなサウンドと緻密な空間表現が優秀」(ゴン川野さん)、「オーケストラの演奏を立体的に再現していて、コンサートの感動を追体験できる」(飯田さん)と、専門家からも高い評価を得た高音質モデルです。

楽器もボーカルもリアルに描写され、プロが聞き惚れる完成度に仕上がっています。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

厚みのある音でダイナミックな描写は迫力満点。ボーカルの表現力が高いです。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

弦楽器のヴィブラートなどを繊細に表現する解像度の高さは圧巻。演奏のリアリティも十分です。

マイク:周囲の雑音はやや大きめ

マイク:周囲の雑音はやや大きめ ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

ながら聴きとしては十分な実力ですが、マイク通話の「声のニュアンス」や「クリアさ」にはやや物足りなさを感じました。

加藤直樹
家電批評編集部
加藤直樹 のコメント

話し始めやノイズ除去のときに若干のラグがあるのは気になります。

アプリ:通話の音質調整

ナチュラルなど3種類から選べる
ナチュラルなど3種類から選べる ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ
イコライザー
イコライザー ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

イコライザーは「音楽」に加え、「通話」用のサウンドイコライザーも搭載しており、設定項目が充実しています。

総評

音質は、ほぼすべての項目で6製品中トップの高スコアを記録。タッチ操作の反応や通話時の音声は標準的ですが、アプリで音質を調整できる点は便利です。

B評価【4位】エム・ティ・アイ「(nb)Audio Open+2」

総合評価: 3.65

 
聴きやすさ/解像度
 4.08
クリアさ
 4.00
音域のバランス
 3.63
音像定位
 4.00
ダイナミクス
 3.00
装着感
 3.50
会話の聞き取りやすさ
 4.75
マイク通話
 3.50
操作性
 3.75
アプリ
 0.00

アプリは非対応だがメリハリのある良音モデル

ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第4位は、B評価のエム・ティ・アイ(MTI)「(nb)Audio Open+2」

繊細な音色表現に優れる一方で、低域はタイトで響きや迫力にやや欠ける点が弱点です。

ただし、音楽再生中でも周囲の声がしっかり耳に入り、通話時の音声も自然で聞き取りやすく、装着感にも問題はありません。

仕事をしながら使いたい人におすすめのモデルといえます。

おすすめポイント
  1. タッチしやすく操作はスムーズ
  2. 周囲の声がはっきり聞こえる
がっかりポイント
  1. 中低域の迫力はかなり少なめ
重量
6.8g (約、片耳)
対応コーデック
SBC、AAC、LDAC
再生時間
8時間(最大)
マルチポイント
2台
マルチペアリング
アプリ
防水性能
IPX5
型番
OPN2-BK

▼音質バランス

▼音質バランス ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

音質

歯切れのよい、くっきりとした音で、細やかさも感じられます。ただし、低域の音量はやや控えめで、もう少し迫力が欲しい印象です。

飯田有抄 氏
クラシック音楽ファシリテーター
飯田有抄 氏 のコメント

クリアで、すがすがしいサウンドですが、中低域は控えめ。迫力より繊細な表現力が特徴でした。

マイク(通話):周囲の雑音はしっかり抑えた

マイク(通話):周囲の雑音はしっかり抑えた ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

マイク通話の音声は明瞭で違和感もありません。通話中の雑音も、低減されていて気になりません。

総評

やや迫力には欠けるものの、ながら聴き用途なら十分満足できるサウンドです。アプリ非対応ながら、その他の使い勝手は良好です。

B評価【5位】ゼンハイザー「ACCENTUM Open」

総合評価: 3.46

 
聴きやすさ/解像度
 4.00
クリアさ
 2.90
音域のバランス
 4.38
音像定位
 3.50
ダイナミクス
 3.90
装着感
 4.00
会話の聞き取りやすさ
 2.75
マイク通話
 2.50
操作性
 3.00
アプリ
 0.00

音色はおとなしめだが耳に柔らかくフィット

ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第5位は、B評価のゼンハイザー(SENNHEISER)「ACCENTUM Open」

音質はやや没個性的ながらフラットで、楽曲を選ばず聴けるバランスのよさが特徴です。

一方で、通話時にザーというノイズが入ったり、小音量でも音がやや大きめに出たりするため、外音が聞き取りにくい場面もあり、「使い勝手」は伸び悩みました。

また、アプリ非対応のため細かな調整ができない点も惜しまれます。

おすすめポイント
  1. 圧迫しない心地よい装着感
がっかりポイント
  1. 周囲の声は聞き取りにくい
  2. 通話時に謎のノイズ音が入る
重量
4.35g (約、片耳)
対応コーデック
SBC、AAC
再生時間
6時間(最大)
マルチポイント
2台
マルチペアリング
8台
アプリ
防水性能
IPX4
型番
OTW1 BLACK

▼音質バランス

▼音質バランス ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

音質

音域のバランスはフラットでまとまりがよく、どんな楽曲にもマッチする上品な音色です。ただし、音の厚みやクリアさにはやや物足りなさを感じました。さらに、LDACに非対応なのも惜しい点です。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

大音量が出せるので、ダイナミックな表現は優秀。解像感はまずまずで粒立ちのいいサウンドです。

装着感:圧迫感が少なく軽やかなつけ心地

装着感:圧迫感が少なく軽やかなつけ心地 ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

さらりとした肌ざわりの素材で軽量なため、耳にやさしく快適です。

総評

パンチこそありませんが、繊細で音のまとまりがあります。装着感は良好な一方で、通話や外音の聞き取りはやや苦手です。

B評価【6位】ファーウェイ「HUAWEI FreeBuds 6」

総合評価: 3.42

 
聴きやすさ/解像度
 3.75
クリアさ
 3.25
音域のバランス
 3.50
音像定位
 2.40
ダイナミクス
 2.65
装着感
 3.50
会話の聞き取りやすさ
 3.75
マイク通話
 4.00
操作性
 3.25
アプリ
 4.50

ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第6位は、B評価のファーウェイ(HUAWEI)「HUAWEI FreeBuds 6」

音質はやや伸び悩むものの、ANCや専用アプリ、LDAC対応など機能面は充実しています。通話時の音声も自然で明瞭でした。

重量
4.9g(約、片耳)
対応コーデック
L2HC 4.0、LDAC、AAC、SBC
再生時間
6時間(最大)
マルチポイント
2台
マルチペアリング
アプリ
防水性能
IP54
型番
FREEBUDS 6 PURPLE

▼音質バランス

▼音質バランス ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

音質

全体的に音が軽く、スカスカとした印象で、音像の定位もやや曖昧。音の情報量も少なめでした。

B評価【7位】パナソニック「RB-F10D」

総合評価: 3.24

 
聴きやすさ/解像度
 4.00
クリアさ
 3.50
音域のバランス
 3.88
音像定位
 2.00
ダイナミクス
 3.25
装着感
 3.50
会話の聞き取りやすさ
 3.00
マイク通話
 3.00
操作性
 3.25
アプリ
 0.00

ながら聴きイヤホンのおすすめランキング第7位は、B評価のパナソニック(Panasonic)「RB-F10D」

音楽鑑賞にはやや物足りないものの、装着感はまずまずで、ながら聴き用途には適しています。

通話時には一定のノイズ抑制効果が見られました。

重量
8.7g(約、片耳)
対応コーデック
SBC、AAC
再生時間
7時間(約)
マルチポイント
2台
マルチペアリング
アプリ
防水性能
IPX4
型番
RB-F10D-K

▼音質バランス

▼音質バランス ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

音質

総じて個性に乏しく、特徴が感じられない音質です。ただし、BGM感覚で聴くなら悪くありません。

AV機器ながら聴きイヤホン選びでよくある質問

ながら聴きイヤホンのメリットは?

周囲の環境音(アナウンスやインターホンなど)を聞き取れるため、屋外や自宅でも安全に使用できます。また、耳を塞がない構造なので圧迫感が少なく、長時間使用しても耳が痛くなったり蒸れたりしにくいのが特徴です。装着したまま自然な会話ができる点も魅力です。

ながら聴きイヤホンのデメリットは?

ながら聴きイヤホンは、耳に届く音が減衰するため、密閉型に比べて音質が劣る傾向があります。しかし、近年のモデルは音質が向上しており、良音化が進んでいます。

ながら聴きイヤホンにアプリは必要?

アプリ対応があると、タッチ操作の割り当てやイコライザーで自分好みに調整しやすく、使い勝手の底上げにつながる傾向があります。非対応でも十分使えるモデルはありますが、細かなカスタムを重視する人には便利です。

AV機器ながら聴きイヤホンのおすすめ まとめ

以上、ながら聴きイヤホンのおすすめランキングでした。

まず、差がついたのは「音質」です。ながら聴きイヤホンは音の発生源が耳から離れているため、基本的に密閉型よりも音質は不利とされます。

しかし、総合1位のアンカー「Soundcore AeroClip」と3位のJBL「Sense Lite」は、同価格帯の密閉型と比べても互角以上の高音質で「音楽に聴き惚れるレベル」(飯田さん)との評価も見られました。

特にJBL「Sense Lite」の音質は、ダイナミクス以外の項目でトップスコアを獲得し、さまざまな楽器の音色やボーカルの情感を豊かに表現していました。

また、音質を重視するなら2位のJBL「Soundgear Clips」に注目です。音質だけを見ると総合1位のアンカー「Soundcore AeroClip」を1.6ポイント上回りました。

記事を参考に、ぜひ自分にぴったり合ったお気に入りのながらイヤホンを見つけてください。

加藤直樹
家電批評編集部
加藤直樹 のコメント

音響メーカーの意地! JBL「Sense Lite」のザ・高音質にも注目!

【総合】ながら聴きイヤホンのおすすめ

【総合】ながら聴きイヤホンのおすすめ ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ
【総合】ながら聴きイヤホンのおすすめ ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ2

アンカー
Soundcore AeroClip

【音質】ながら聴きイヤホンのおすすめ

【音質】ながら聴きイヤホンのおすすめ ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ

JBL
Soundgear Clips

【音質】ながら聴きイヤホンのおすすめ ながら聴きイヤホンおすすめ イメージ2

JBL
Sense Lite

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