安いワイヤレスイヤホンの魅力
人気のAirPodsをはじめ、高価な印象の強いワイヤレスイヤホン。
しかし、実は低価格帯でも音質がよく、機能も豊富な実力派の製品もあるんです。

そこで今回、雑誌『家電批評』は、1万円以下に限定して、注目のイヤホン7製品を比較。
音質や使い勝手などを踏まえてランキングにまとめました!
【結論】安いワイヤレスイヤホンのおすすめは「Air Pro 4i」
雑誌『家電批評』編集部が比較テストを行った結果、1万円以下ワイヤレスイヤホンのおすすめランキング第1位に選ばれたのは、EarFun「Air Pro 4i」でした。
上位機に負けない高音質な上に、ノイズキャンセリングや多彩なイコライザー機能を備えています。
価格帯を超えた高音質と抜群の使い勝手
- EarFun Air Pro 4i
- 最安価格: ¥6,488〜
安いワイヤレスイヤホンの選び方

音質は5項目をそれぞれ10点満点で評価。
音域特性は評価ではなく、製品選びの参考にグラフを掲載しています。
また、騒音を低減して音楽に集中できるノイズキャンセリングと、呼びかけに気付ける外音取り込みは、実際の使用シチュエーションに近付けるべく屋外で確認しました。
一般的に価格が安くなるほど音数が少なくなりがちです。
音質
識者2人がチェックしたのは解像度・クリアさ・音域のバランス・音像定位・ダイナミクスの5項目。
さまざまなジャンルの楽曲を聴いて評価しました。
音域特性
音色の印象を左右するのは「ウォーム」「クール」。
「高域・中域・低域」それぞれの量感も確認し、グラフ化しました。
好みの特性をもった製品を見つけやすくなっています。
使い勝手
「ノイズキャンセリング・外音取り込み・装着感・マイク・アプリ」の5項目を評価。
特にノイズキャンセリングは、電車内などでの音楽体験を大きく左右します。
安いワイヤレスイヤホンのおすすめランキング
雑誌「家電批評」がシーリングファンライトの比較検証を実際に行ったところ、1位はEarFun「Air Pro 4i」でした。2位はアンカー「Soundcore P40i」でした。
| 商品 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
EarFun Air Pro 4i
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|
5.2g |
SBC、AAC、LDAC |
Bluetooth 5.4 |
40時間(約、ANCオフ時)、27時間(約、ANCオン時、LDACオン時) |
|
アンカーSoundcore P40i
![]() |
|
5g(約、イヤホン本体、片側) |
SBC、AAC |
Bluetooth 5.3 |
60時間(約、ANCオフ時)、50時間(約、ANCオン時) |
|
ファーウェイFreebuds SE 4 ANC
![]() |
|
4.3g (約、イヤホン) |
SBC、AAC |
Bluetooth 5.4 |
50時間(約、ANCオフ時)、35時間(約、ANCオン時) |
|
サウンドピーツAir5 Pro
![]() |
|
4.8g(約、片耳) |
SBC、AAC、LDAC、aptX Adaptive、aptX Lossless |
Bluetooth 5.4 |
37時間(約、ANCオフ時) |
|
水月雨(MOONDROP)SPACE TRAVEL 2
![]() |
|
5g(約、イヤホン本体 片耳)(実測値) |
SBC、AAC |
Bluetooth 6.0 |
7時間(約、ANCオフ時、ケースを含まない) |
|
NothingCMF Buds 2
![]() |
|
4.5g(イヤホン) |
SBC/AAC |
SBC、AAC |
55時間(約、ANCオフ時)、32時間(約、ANCオン時) |
|
フィリップスTAT3509
![]() |
|
45g(充電ケース+イヤーピース) |
SBC |
Bluetooth 5.3 |
6+12時間(約、ANCオン時) |
【1位】EarFun「Air Pro 4i」
- EarFun Air Pro 4i
- 最安価格: ¥6,488〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイキャン
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- おすすめポイント
-
- 文句なしの高解像度
- 大音量でも歪まない迫力のサウンド
- イコライザーのプリセットが30種と豊富
- がっかりポイント
-
- フィット感はやや足りない
- 重量
- 5.2g
- 対応コーデック
- SBC、AAC、LDAC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.4
- 再生時間
- 40時間(約、ANCオフ時)、27時間(約、ANCオン時、LDACオン時)
- 型番
- TW230
爽やかな歯切れの良い高温でチューニングのレベルが高い
音質

この価格帯のイヤホンとしては、十分以上の解像度。
パワフルなサウンドも特徴的です。
音域特性

心地のいい音質は、細部までしっかり聞こえる解像度の高さ。
また、透明感のある高域はヌケのいいクリアな音に加え、伸びが良く低域の迫力もしっかり感じられますし、音域バランスがよくどの楽曲にもマッチします。
価格帯の割に十分以上の解像度でパワフルなサウンドです。
解像度はかなり高く、ワイヤレスでここまで出せれば文句なしです。
相手の声も周りの音も自然によく聞こえる

外音取り込みモードでは、過度に加工せず周りの音や人の声を大きくして届けてくれます。
やや圧迫感があるものの周囲の音は消えた

ノイキャンをオンにすると、耳の入り口を閉めたような圧迫感はありますが、周囲の雑音をほとんど消せました。
イコライザーが驚きの30種!適応型EQまでも搭載

クラシックやJ-POPなどジャンルに合わせて30種ものEQを選べます。

さらに、カスタムや自分の耳に自動で合わせる適応型EQも搭載。
【2位】アンカー「Soundcore P40i」
- アンカーSoundcore P40i
- 最安価格: ¥7,470〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイキャン
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- おすすめポイント
-
- メリハリが利いていて迫力のある音
- 声だけを強調する外音取り込みで騒音が大きな場所でも会話しやすい
- がっかりポイント
-
- 音域バランスと音像定位に違和感がある
- 重量
- 5g(約、イヤホン本体、片側)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.3
- 再生時間
- 60時間(約、ANCオフ時)、50時間(約、ANCオン時)
- 防水性能
- IPX5
- 型番
- P40I OFF WHITE
高域にクセがありますが、全体的に派手でにぎやかな音です。
音質

中低域の量感が特に多く、迫力のある音が出せます。
音の傾向はドンシャリ。
音域特性

「わかりやすいドンシャリ」(ゴン川野さん)というように、高域と低域に量感あり。
大音量でも歪まず、メリハリの利いた迫力ある音を楽しめます。
ただ、野村さんは音域のバランスと音像定位に微妙にズレがあることも指摘。
人によっては違和感を感じる可能性があります。
外音取り込み

外音取り込みの音声フォーカスを有効にすると、人の声だけを強調してくれるため、かなりうるさい環境でもハッキリと聞き取りが可能。
雑音は低減されるので、ノイキャンに近い感覚です。
自分の声はイヤホンを通した感じではなく、自然に聞こえるので、違和感なく会話ができます。
ノイズキャンセリング

「自動・手動・シーン」という3つのモードがありますが、大差はなし。
雑音はしっかり抑えてくれます。
装着感

人によってはやや圧迫感を感じますが、ごく普通のつけ心地です。
マイク

感度がよく声が大きく聞こえる反面、音が割れているように感じることも……。
アプリ

ノイズキャンセリングで「自動」モードを選べば、周囲の騒音に応じて効果を調整してくれます。

イコライザーは、プリセットが22種類と豊富。
もちろんカスタム設定も作成できます。
【3位】ファーウェイ「Freebuds SE 4 ANC」
- ファーウェイFreebuds SE 4 ANC
- 最安価格: ¥5,380〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイキャン
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- おすすめポイント
-
- バランスの良い音質
- がっかりポイント
-
- 違和感のある装着感
- 重量
- 4.3g (約、イヤホン)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.4
- 再生時間
- 50時間(約、ANCオフ時)、35時間(約、ANCオン時)
- 型番
- FREEBUDS SE 4 ANC WHITE
音域特性

高域に伸びがあり、低域はそれを邪魔しないように調整されていてバランスがいいです。
【4位】SOUNDPEATS「Air5 Pro」
- サウンドピーツAir5 Pro
- 最安価格: ¥7,485〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイキャン
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- 重量
- 4.8g(約、片耳)
- 対応コーデック
- SBC、AAC、LDAC、aptX Adaptive、aptX Lossless
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.4
- 再生時間
- 37時間(約、ANCオフ時)
- 型番
- SOUNDPEATS Air5 Pro
音域特性

しっかりと低音を感じられるドンシャリ。
解像度も高いが、高音はやや耳にささります。
【5位】水月雨「SPACE TRAVEL 2」
- 水月雨(MOONDROP)SPACE TRAVEL 2
- 最安価格: ¥4,200〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイキャン
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- おすすめポイント
-
- 解像度が高くクリアな音
- ユーザー同士でイコライザーを共有
- がっかりポイント
-
- 低音の迫力は物足りない
- フタのないケースで持ち運びにくい
- 重量
- 5g(約、イヤホン本体 片耳)(実測値)
- 対応コーデック
- SBC、AAC
- ブルートゥース
- Bluetooth 6.0
- 再生時間
- 7時間(約、ANCオフ時、ケースを含まない)
- 型番
- SPACE TRAVEL 2 GREEN
音質

解像度が高めで、クリアな高音は透明感あり。
音域のバランスと音像定位も評価が高めです。
音域特性

この価格帯としては解像度が高くクリアな音で、聴き心地のよさを感じます。
音場はややこじんまりしているものの、音像定位も正確。
バランス重視のため、低音の迫力は欠けます。
見事な音域のバランス。解像度が高く、どの帯域もキレイに音が並んでいます。
ノイズキャンセリング

ほかの製品と比較すると効果が弱く、ザワザワとした雑音が残りました。
マイク

声が響いている感じはするものの、基本的にはスマホの内蔵マイクで会話しているのと変わりません。
ほかのイヤホンと差を感じるほどではありません。
外音取り込み
かなり大きく聞こえるものの、雑音も拾ってしまうため会話のしやすさとしてはマイナス。
自分の声も含めて、全体的に音がこもって聞こえます。
アプリ

ほかのユーザーが公開しているイコライザー設定も使えます。
アーティスト専用の設定も発見しました。

ゲインを3段階で調整可能。
ハイゲインにすると音を歪ませられます。
ケースにフタがない

ケースから上に引き抜いて取り出す仕様。
【6位】Nothing「CMF Buds 2」
- NothingCMF Buds 2
- 最安価格: ¥7,800〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイキャン
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- 重量
- 4.5g(イヤホン)
- 対応コーデック
- SBC/AAC
- ブルートゥース
- SBC、AAC
- 再生時間
- 55時間(約、ANCオフ時)、32時間(約、ANCオン時)
- 型番
- Buds 2
音質

ほぼフラットなバランスで、ありのままの音を聞かせます。
イヤホンの個性は感じません。
音域特性

みんなが聴いて納得できる音を求めたようで、チューニングの方向性が絶妙です。
【7位】フィリップス「TAT350」
- フィリップスTAT3509
- 最安価格: ¥4,806〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- ダイナミクス
- ノイキャン
- 外音取り込み
- 装着感
- マイク
- アプリ
- 重量
- 45g(充電ケース+イヤーピース)
- 対応コーデック
- SBC
- ブルートゥース
- Bluetooth 5.3
- 再生時間
- 6+12時間(約、ANCオン時)
- 型番
- TAT3509WH
音域特性

全体的に価格なりの音質で、よくも悪くもないフィリップスらしい音でした。
安いワイヤレスイヤホン選びでよくある質問
バッテリーの持ちはどれくらいあれば安心ですか?
通勤・通学・短時間のスポーツ:での使用ならばイヤホン本体で5時間程度再生できれば十分です。
安いワイヤレスイヤホンは接続が途切れやすいですか?
Bluetoothのバージョンが古いと途切れやすい場合があります。Bluetoothのバージョンは新しいほど、通信が安定し、省電力性能も向上する傾向があるため5.0以降であれば、古いモデルに比べて接続の安定性が高くなります。
まとめ:イヤホンは1万円でも意外と高音質!
以上、安いワイヤレスイヤホンおすすめランキングでした。
音質の高さから見事ベストバイを獲得したのがEarFun「Air Pro 4i」。
レンジが広くレスポンスのいいサウンドは、この価格帯としてはお見事。
耳の奥まで刺さらない迫力のあるサウンドも素晴らしいです。
イヤーファンなら、どんな音楽ジャンルでも楽しめます。
使い勝手も良好で、全製品で最多の30種類あるイコライザーは初心者でも簡単に使えて、ノイズキャンセリングは十分雑音を抑制します。
1万円以下でイヤホンの買い替えを考えている人におすすめの逸品。
使い勝手BESTを得た総合2位のアンカー「Soundcore P40i」と、低価格でも音質評価の高い注目メーカーの水月雨「SPACE TRAVEL 2」もおすすめ。
アンカー「Soundcore P40i」は、ノイズキャンセリングと外音取り込みの効果が高く実用的。
アプリのイコライザーも豊富です。
音質は迫力があり、ダイナミクスも高評価。
一方、評価が分かれたのが音域バランスでした。
低域の量感があることは一致しましたが、「女性ボーカルが再現できる」と評したゴン川野さんに対し、野村さんは「ボーカルだけ痩せて聞こえたりする」と渋めのコメント。
楽曲による相性が大きそうです。
水月雨「SPACE TRAVEL 2」は女性ボーカルと好相性で透明感ある高域が印象的なイヤホンです。
コーデックは「SBC/AAC」とハイレゾ未対応ですが、解像度は高め。
音がキレイに並ぶ音像定位は広がりこそないものの、ハッキリしていて正確です。
重低音好きには物足りませんが、「聴いていて心地いい音に仕上がっている」(野村さん)。
アプリではほかのユーザーが公開しているイコライザーを利用可能で、特定アーティスト専用のセッティングで楽曲を楽しめるのも特徴。
ボーカルメインの楽曲が好きなら要注目です。
安いワイヤレスイヤホンのおすすめ

EarFun
Air Pro 4i
イヤホン・ヘッドホンの売れ筋ランキングもチェック!
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