安いワイヤレスイヤホンって買ってもいい?
ワイヤレスイヤホンが欲しいけれど、人気の製品は1万円以上と高価なものばかり。しかし、安価な製品は音質や機能が心配……。
そんな疑問に答えるべく今回は、5000円以下(検証時)で楽しめるノイズキャンセリング搭載のワイヤレスイヤホンを紹介します。
選んだのは、ドナー、QYC、シャオミ、ワンモア、クリエイティブ、ニトリ、タオトロニクスの7ブランドです。現在人気の製品から発売間もない(検証時)注目製品まで、気になるイヤホンを集めました。
2480円のワイヤレスイヤホンの実力は?
中でも価格に目が行くのは、シャオミ「Redmi Buds 6 Lite」です。価格はなんと2480円(検証時)。にもかかわらず、完全ワイヤレスかつ、ノイズキャンセリングや外音取り込みまで装備した驚きの仕様です。
とはいえ、いくら安価でも、音質が悪ければ意味がないですし、ノイズキャンセリングも効果が気になります。
果たしてシャオミのテスト結果は? さっそく見ていきましょう。
なお、今回のテストは、高価格帯イヤホンと同様の方法で行いましたが、点数や評価は低価格帯を基準に付けています。
そのため、点数が高くても高価格帯と同じ音質や性能ではありません。
安いイヤホンと高価格帯イヤホンの違いは?
機能や性能は高価格帯との差が……でも、ノイズキャンセリングがあるだけでもすごい
低価格帯のワイヤレスイヤホンは、音質にこだわった高価格帯と比べると、やはり音質や機能に差があります。
しかし、低価格帯のイヤホンでも素質はいいので、イコライザーなどで調整するとワンランク上のサウンドになります。
高価格帯のベストバイ製品
テクニクス
EAH-AZ60M2
高価格帯イヤホンのメリット
- 高音質コーデックに対応
- 専用アプリが多機能
- ノイズキャンセリングの効果が高い
高価格帯イヤホンのデメリット
- 価格が高い
- 比較的大きなボディ
- 紛失が嫌で外で使えない
手ごろな価格でノイズキャンセリング付きも!
低価格でも十分音楽を楽しめて、ノイズキャンセリングや外音取り込みなど機能も充実しています。
低価格帯イヤホンのメリット
- 価格が安い
- 小型・軽量モデルが多い
- 気軽に持ち歩ける
低価格帯イヤホンのデメリット
- 専用アプリのない機種がある
- ノイズキャンセリングの効果が弱い
- 通話マイクの音声がイマイチ
安いワイヤレスイヤホンの選び方は?
音質や使い勝手を検証します
低価格帯イヤホンの本質に迫る音質や使い勝手を、音のプロとともに検証しました。
音質は、クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さんとオーディオライターのゴン川野さんが時間をかけてチェックしました。
音質
・解像度
楽器の音像が精細で情報量はあるか、また、声のカスレやリップノイズは再現されているか? などのディテールを確認します。
・クリアさ
音の輪郭がはっきりとしているか? 歪みのない音で再生されているか? いわゆる「音のヌケ」のよさはどうかをチェックします。
・音像定位
音楽なら各楽器の位置が感じ取れるかどうか、映画やゲームなら効果音やセリフが制作者の意図どおりの位置から聞けるかどうかをチェックします。
・音域のバランス
低域から高域までバランスよく再生されているかをチェックします。低域が全く出ていないなどは点数が低くなります。
・音域のバランス特性(グラフ)
低域、中域、高域のそれぞれで、濁りや歪みはないか、音質の出方はどうかなどを確認して、帯域ごとの強さを横棒グラフにしています。
また、音色がウォームかクールかも表しています。
使い勝手
・装着感
イヤーピースを耳に入れたときの違和感の有無。装着感のバランスや重量感はどうかを、識者ふたりと編集部の平均点で評価します。
・外音取り込み
外音取り込みモードで外に出て、人や車、自転車の距離が把握できるかどうか、風切り音が必要以上に聞こえないかをテストします。
・操作性
タッチなどの操作がうまくできるか、装着時にセンサーに触れて誤動作が起きないかなどをチェックします。
・ノイズキャンセリング
スピーカーから75dBで飛行機の機内音やカフェ店内の雑音を流し、騒音の軽減度合いを確認します。
・マイク(通話)
通話相手が聞く声がこもったり、ガサガサしたりしないか、イヤホンで話している側の周囲の雑音は消えているかをチェックします。
・コスパ
音質やノイズキャンセリング、外音取り込みなどの機能が価格以上の性能があるかどうかをチェックします。アプリも評価します。
安いワイヤレスイヤホンのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、安いワイヤレスイヤホンのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||||||||
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ドナーDobuds ONE DTW-E10
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QCYQCY T13 ANC
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シャオミRedmi Buds 6 Lite
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ワンモア1 MORE Q20 ワイヤレスイヤホン
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クリエイティブCreative Zen Air 2
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ニトリBTE-ANC01
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タオトロニクスTT-BH1118
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【1位】ドナー「Dobuds ONE DTW-E10」
- ドナーDobuds ONE DTW-E10
- 実勢価格: ¥4,980〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マイク(通話)
- 操作性
- コスパ
- おすすめポイント
-
- AACとは思えない高音質
- 約8時間の連続再生
- がっかりポイント
-
- マイク通話の音質がイマイチ
- 重量
- 4.5g(片耳)
- 連続再生時間
- 8時間(約)、32時間(約、充電ケース使用時)(ともにANCオフ)
- 型番
- EC6520
音域のバランス特性
解像度が高くヌケもいいのですが、高域の一部が強調されることがあり、その点が気になりました。
スッと入ってしっかりフィット
イヤーチップの嫌な圧迫感はなく、耳にスッと入ってフィット感がとてもいいです。ランニング程度なら落ちることもなさそう。
ノイズキャンセリングの効果は結構優秀でした
低価格帯のノイズキャンセリングではかなり優秀です。電車の中でもテストしましたが、車内の騒音はかなり軽減しました。
また、外音取り込みもまずまずで、人の呼びかけにしっかり答えられました。
低価格でも付属品に抜かりはありません
専用イヤーピースがイヤホンに装備されているもの以外に4セット(計5セット)付属します。これはうれしいです。
【総評】
音質のよさが際立っていました。装着感やノイズキャンセリングもよく完成度の高いイヤホンです。
7製品中1位を獲得したテスト項目
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- 操作性
【2位】QCY「QCY T13 ANC」
- QCYQCY T13 ANC
- 実勢価格: ¥3,780〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マイク(通話)
- 操作性
- コスパ
- 型番
- HT06-WHITE
7製品中1位を獲得したテスト項目
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
【3位】シャオミ「Redmi Buds 6 Lite」
- シャオミRedmi Buds 6 Lite
- 実勢価格: ¥2,480〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マイク(通話)
- 操作性
- コスパ
- おすすめポイント
-
- 2000円台(検証時j)で買える
- ノイズキャンセリングが良好
- がっかりポイント
-
- 外音が聞こえない
- 重量
- 4.2g(片耳)
- 連続再生時間
- 7時間(約)、38時間(約、充電ケース使用時)
- 型番
- BHR8655GL
音域のバランス特性
高域がやや不足ですが、イコライザーで少し補えば格段によくなります。
真面目に作られている感じがします。作業用BGMなどに最適!
イコライザーで音色が激変します!
イコライザーの調整項目が多いので、好みの音色にしやすいです。
ノイズキャンセリングもなかなか効果が高いです
1位のドナー「Dobuds ONE DTW-E10」は低域、シャオミ「Redmi Buds 6 Lite」は高域の騒音を効果的に消音します。
【総評】
テストのした7製品中で最安値(検証時)。トータルバランスに優れた製品で満足度が高いです。
7製品中1位を獲得したテスト項目
- ノイズキャンセリング
- 操作性
- コスパ
【4位】ワンモア「1 MORE Q20 ワイヤレスイヤホン」
- ワンモア1 MORE Q20 ワイヤレスイヤホン
- 実勢価格: ¥4,480〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マイク(通話)
- 操作性
- コスパ
- 型番
- Q20 WHITE
7製品中1位を獲得したテスト項目
- 外音取り込み
【5位】クリエイティブ「Creative Zen Air 2」
- クリエイティブCreative Zen Air 2
- 実勢価格: ¥3,510〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マイク(通話)
- 操作性
- コスパ
- 型番
- HS-ZNAIR2-BK
7製品中1位を獲得したテスト項目
- 音像定位
- マイク(通話)
【6位】ニトリ「BTE-ANC01」
- ニトリBTE-ANC01
- 実勢価格: ¥4,790〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マイク(通話)
- 操作性
- コスパ
7製品中1位を獲得したテスト項目
- 外音取り込み
【7位】タオトロニクス「TT-BH1118」
- タオトロニクスTT-BH1118
- 実勢価格: ¥3,959〜
- 解像度
- クリアさ
- 音域のバランス
- 音像定位
- 装着感
- ノイズキャンセリング
- 外音取り込み
- マイク(通話)
- 操作性
- コスパ
- 型番
- TT-BH1118 ブラック
まとめ:音質はどれも良好。上位製品はノイキャンが◎
以上、安いワイヤレスイヤホンのおすすめランキングでした。
ベストバイに輝いたドナー「Dobuds ONE DTW-E10」は、楽器メーカーならではのこだわりが詰まっています。低価格ながら高解像度のサウンドで、音質の良さが際立っていました。
装着感やノイズキャンセリングもよく、完成度の高いイヤホンです。
注目のシャオミ「Redmi Buds 6 Lite」は「コスパBEST」を獲得し、7製品中3位にランクインしました。コスパ重視なら間違いなくこの製品です。
記事を参考に、ぜひ自分にぴったりのお気に入り・お値打ちモデルを見つけてください。
安いワイヤレスイヤホンのおすすめ
ドナー
Dobuds ONE DTW-E10
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最近は低価格ワイヤレスイヤホンでもノイズキャンセリング搭載機種が増えてきました。