AV機器ながら聴きにおすすめなイヤホンは?

ながら聴きイヤホンとは?

ながら聴きイヤホンとは? ながら聴きイヤホンOladance OWS 2おすすめ イメージ

そもそも、ながら聴きイヤホンとは、耳を完全に塞がないオープンイヤー式のイヤホンのこと。音楽を聴きながら周りの音も聴こえるので、ランニングのお供などに向いています。

以前『家電批評』で行った、ながら聴きイヤホンの検証は音質を重視したテスト内容でしたが、続々と登場する新製品を試してみると、ながら聴きイヤホンを求める人には「音質を重視する派」と「音楽はBGM的でよく周りの声は聞き逃したくない派」の2通りの需要があると感じました。

また、音質がいいほど周りの声を聞き取るのに向いていないことも、検証を進める過程でわかってきました。

AV機器検証方法は?

ながら聴きのしやすさを評価項目に追加し、ながら聴きイヤホン8製品で編集部員を含めた12名のモニターテストを実施。ながら聴きと音質のバランスがわかるよう、ポジショニングマップを作成しました。

その結果、音質ベストに輝いたのがオーラダンス「Oladance OWS 2」です。

AV機器オーラダンス「Oladance OWS 2」

  • オーラダンスOladance OWS 2
  • 実勢価格: ¥20,640

総合評価: 3.93

音質・合計
 5.00
低音域
 3.00
中音域
 3.00
高音域
 4.00
ダイナミックレンジ
 4.00
解像度
 5.00
レスポンス
 4.00
使い勝手・合計
 4.00
アプリ
 5.00
装着感
 5.00
操作
 5.00
通信
 3.00
音漏れ
 4.00
メガネとの相性
 4.00
通話
 1.00

圧迫感や閉塞感なく、使い勝手も良好!

オーラダンス「Oladance OWS 2」は、低音を重視した音作りで、解像度も前モデルと比べ向上。そのうえダイナミックレンジも広くなっているので、音量にかかわらずに音を楽しく聴けます。

後方がバッテリー、前方がスピーカーという装着感に長けた構造が特徴。インイヤー並みに聴かせてくれるほか、バッテリー性能も向上しています。

さらに、マルチポイント対応で最大2台のデバイスを同時接続できるようになったのは朗報です。

おすすめポイント
  1. インイヤーのイヤホン並みに音楽を十分に楽しめる音質
  2. 音漏れがわずかで屋外使用もOK
  3. フィット感に優れ、外れにくい
がっかりポイント
  1. 通話性能はいいとはいえない
連続再生時間
最大19時間
Bluetooth規格
5.3
防水・防塵性能
IPX4
マルチポイント
最大2
重量
12.8g(イヤホン片側)
型番
OWS 2 INTERSTELLAR BLUE
圧迫感や閉塞感なく、使い勝手も良好! ながら聴きイヤホンOladance OWS 2おすすめ イメージ

外音を確保しながら、音楽を楽しめます。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

歯切れがよく量感もある低音。音量を大きくしても、しっかり聴かせてくれます。

音質をより向上させたモデル

音質をより向上させたモデル ながら聴きイヤホンOladance OWS 2おすすめ イメージ

前モデルより確実に向上した音質で音量をある程度上げても問題なく聴かせてくれます。同時期発売の「Pro」より良質です。

音質をより向上させたモデル ながら聴きイヤホンOladance OWS 2おすすめ イメージ2

耳のカーブにフィットしてズレにくく、耳にドライバーがしっかり重なることが、定位のよさにもつながっています。ただし、重いのがやや難点です。

音質と使い勝手・通話の評価

音質:優秀

量感のある歯切れのいい締まった低音で、中・高音域もはっきり、そして細かいニュアンスも聴けます。ダイナミックレンジも広いです。

使い勝手:良好

最適な重心バランス。耳にかけるフック部分が柔らかく細いのでメガネを併用しても干渉は最小限。音漏れも少なめです。

通話機能:不合格

強めのデジタル処理で声がよく聞こえますが、歪んでいます。また周囲のノイズも拾い、声が聞こえにくいです。通話は苦手かもしれません。

音質とながら聴きはバランスが重要!

音質とながら聴きはバランスが重要! ながら聴きイヤホンOladance OWS 2おすすめ イメージ

音質(ヨコ軸)

量感やバランス、ダイナミックレンジの広さ、高解像度を識者評価。

ながら聴き(タテ軸)

使い勝手や音質を含めた、ながら聴き性能をモニターが評価。

音楽がよく聴こえるほど、ほかの作業に集中しにくくなるため、音質はそこそこでもOK。使い勝手とのバランスがちょうどいいものがおすすめです。

AV機器イヤホン選びは音楽重視用と作業重視用に分かれる

イヤホン選びは音楽重視用と作業重視用に分かれる ながら聴きイヤホンOladance OWS 2おすすめ イメージ

テストで判明したのは、ながら聴きイヤホンには特性が2つあるということ。音楽重視用と作業重視用に分かれます。

1:周りの音も聴きたいけれど音質は重視したい派

音質を重視するため、低音の質や解像度で有利な一方、つけながら会話するには音量を小さくする必要があります。

2:音楽を聴きつつ周りの声は聞き逃したくない派

周りの音は聞こえやすく、音量を調整しなくても人と会話することができます。BGM的に聴くならこっちがおすすめ。

音質がいいほど音楽に気を取られるため、ながら聴きには向いていません。適度に音質がよく、かつ使い勝手に優れている機種がベターです。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

ながら聴きは音にメリハリがあると難しく、おとなしい音だとしやすくなります。

土屋慶祐
家電批評編集部 デスク
土屋慶祐 のコメント

作業に集中しなければならないときは、音質を重視するとかえって音が気になり、集中できなくなります。

イヤホンだと音質が正義ですが、ながら聴きではそうとも限りません。周りの音は聞こえやすく、音量を調整しなくても人と会話することができます。自分が音質派か、ながら聴き派で選んでみてはいかがでしょう。

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