AV機器品質も値段も優秀な「安くて良い家電」はどれ?

半導体不足によるデジタル家電の品薄、パナソニックやバルミューダの家電製品値上げ表明と、お財布を直撃する話題の多い昨今。

そこで、本音の家電ガイド『家電批評』では、コスパに優れた逸品を探すことに。また、話題の最新製品も辛口ジャッジ。そんなテストを重ねて見つけた「安くて良い家電」を紹介します。

今回は、「iPhone用イヤホン」です。AirPods Proと同等の機能を持ちながら価格が安いANCイヤホン、「Beats Fit Pro」を検証しました。

AV機器「AirPods Pro」より安くて良いイヤホンはある?

Apple
AirPods Pro
実勢価格:3万580円

重量:5.4g(イヤホンのみ)
連続再生時間:[ANCオン]最大4.5時間[ANCオフ]最大5時間
Bluetoothバージョン:5.0
コーデック:AAC
充電端子:Lightning
防水・防塵性能:IPX4

新型の発売が待たれている「AirPods Pro」はiPhone用のイヤホンとして定番のモデルです。ノイキャンが優秀で音もよく、Apple純正なのでiPhoneとの連携もスムーズ。雑誌『家電批評』でもベストのイヤホンに選ばれていました。

しかし、約3万円という価格はやっぱり高いと感じる人も多いのではないでしょうか。

そんななか、突如発売されたのがAirPods Proと同等の機能を持ちながら5000円安い「Beats Fit Pro」です。

AV機器Appleの機能を手に入れた「Beats Fit Pro」

Beats by Dr.Dre
Beats Fit Pro
実勢価格:2万4800円

重量:5.6g(イヤホンのみ)
連続再生時間:[ANCオン]最大6時間
コーデック:AAC
充電端子:USB-C
防水・防塵性能:IPX4

Beats by Dr.Dre「Beats Fit Pro」は、AirPods Proと同等の機能を持ったハイエンドANCイヤホン。

Apple傘下の製品でありながら、Android用のアプリがあったり、ワンタッチペアリングに対応したりなど、iPhoneユーザー以外にも配慮がなされています。AirPods Pro同様に装着検知に対応しているのも便利。

Androidアプリが使用でき、さまざまな機能をサポート

H1チップ搭載のBeatsですがAndroidにも対応。iOS同様にアプリで装着状態をテストすることもできます。

AirPods Proとはケースに大きな差がある

AirPods Proと比較するとBeatsはケースがかなり大きめ。イヤホンのしまい方がわかりづらいです。

充電端子はUSB-Cを採用しています。

AV機器2製品の音質や使い勝手をプロと徹底比較

今回、iPhoneで使うワイヤレスイヤホンの正解を導き出すため、同じH1チップを使用している「AirPods Pro」と「Beats Fit Pro」を比較。音質や使い勝手などをプロと徹底検証しました。

その結果をご覧ください。

AV機器【音質】音質は一長一短!空間オーディオはBeats

▼Beats Fit Proのテスト結果

  • 低音域 :8/10点
  • 中音域 :6/10点
  • 高音域 :6/10点
  • 解像感 :6/10点
  • ボーカル:7/10点
  • 合計  :33/50点

▼AirPods Proのテスト結果

  • 低音域 :7/10点
  • 中音域 :7/10点
  • 高音域 :7/10点
  • 解像感 :8/10点
  • ボーカル:7/10点
  • 合計  :36/50点

「Beats Fit Pro」は低音の鳴りがしっかりしています。躍動感があり、同社らしいエネルギッシュな音づくり。音楽を聴く楽しさを再発見できるイヤホンです。

その一方で、フラットなバランスの「AirPods Pro」を低音重視にチューニングした音質とも言え、その影響で中域には補正されたデジタル感が漂っています。良くも悪くも攻めた設定なので、好みは分かれそう。

いっぽう、「AirPods Pro」は万人受けする音で、中域に厚みがある音のラインでした。

ただし、空間オーディオはメリハリのある「Beats Fit Pro」が一枚上手。ズンズンという低音が迫力を増幅させ、効果音の多いアクション映画の視聴に向いています。

折原一也 氏
AVライター
折原一也 氏 のコメント

デジタル感のある中域の音が許せるかどうかで評価が分かれます。低音重視の躍動感を求める人にオススメです。

AV機器【ANC・外音取り込み】「AirPods Pro」のANC性能が盤石

▼テスト結果

  • Beats Fit Pro:○
  • AirPods Pro:◎

ANCイヤホンのなかでは両機ともにANC・外音取り込みが優秀ですが、わずかに差がついたのはゴーという電車の走行音。「Beats Fit Pro」は若干残りました。さすが「AirPods Pro」といったところです。

AV機器【操作性・装着感】「Beats Fit Pro」は走っても外れない! 長時間なら「AirPods Pro」

▼テスト結果

  • Beats Fit Pro:◎
  • AirPods Pro:○

「Beats Fit Pro」は「b」を押すとカチッという反応があり操作しやすいです。また、形状は汗をかくと耳から外れがちな「AirPods Pro」に対し、ウイング付きの本機は密着力が高く一切ズレませんでした。ただし、長時間の装着は耳が痛くなります。

「AirPods Pro」の場合、ANCの切り替えはイヤホンから伸びた感圧センサーを長押しして操作しますが、押している感覚がないので少し扱いにくいです。また、イヤホン形状は耳栓タイプで密着感はありますが、「Beats Fit Pro」ほどではありません

AV機器【アプリ】iOSとAndroidでは機能も音質も異なる

▼テスト結果

  • Beats Fit Pro:△

Beats Fit ProはAndroid用のアプリがあり、ジェスチャー操作がカスタマイズできます。ファストペアリングにも対応していてApple傘下ブランドとは思えない心配り。しかし、iOSとAndroidで異なる点も……。

しかし、AndroidではサウンドがiOSと比べてフラットになり、Beatsらしい躍動感がやや損なわれていました(もちろんフラットを好む人もいると思いますが……)。

さらに、Androidでも空間オーディオに対応していますが、空間オーディオを実感するうえで重要となるヘッドトラッキングに非対応なためiOSで体験する空間オーディオより没入感が薄れてしまいます(なお、Androidでの試聴はXperia 1 Ⅲで行いました)。

AV機器【結論】それぞれの特性を生かして使い分けができる

以上、「Beats Fit Pro」と「AirPods Pro」の比較結果でした。

「Beats Fit Pro」は低音がズンズン響き、躍動感を感じながら聴くのに相性がいいイヤホン。エンタメやトレーニングの用途に向いています。

いっぽう、AirPods Proは自然な聞こえ方で嫌味がなく、通勤やテレワークなどの普段使いに最適です。明らかに音の性質が異なるので、使い分けるのがおすすめです。

iPhone用イヤホンを安く買う方法は?

AirPods Proより5000円安く買える「Beats Fit Pro」ですが、もっと安くiPhoneイヤホンを手に入れるなら中古もオススメ。PC関連製品を扱う「じゃんぱら」が最安でした。

ぜひ、お買い物の参考にしてみてくださいね。

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