パソコンポータブルゲーミングPCの魅力

ポータブルゲーミングPCの魅力 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ポータブルゲーミングPCは、任天堂「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチ2)」のように手元でPCゲームが楽しめる携帯型PCです。「Nintendo Switch 2」では遊べないPC専用タイトルも、まるでSwitch 2のように持ち運んでプレイできるのが魅力です。

今回は、雑誌『家電批評』編集部がASUSやAYANEOなどの人気モデル6製品をピックアップし、専門家とともに実機比較テストを行いました。

快適にプレイできるゲームタイトルの例

  • 原神
  • Cyberpunk 2077
  • Destiny 2
  • Palworld

Q. そもそもポータブルゲーミングPCとは?

A. Steamゲームをどこでもプレイできるパソコンです。
ポータブルゲーミングPCは、その名のとおり携帯できるゲーミングPCです。ゲーミングPCといえばデスクトップ型とノート型の2種類がありますが、どちらも自宅での使用がほとんどで、外出先に持ち出すことはあまりありません。
一方、ポータブルゲーミングPCはどこにでも持ち運べ、対応タイトルであればオフラインでもゲームを楽しめます。さらに、モニターやキーボードを接続すればデスクトップPCとしても利用可能です。
また、ポータブルゲーミングPCで有名な「Steam Deck」と異なり「Windows」を搭載しているため、Steamゲームはもちろん、ブラウザゲームやRiot Gamesなど、さまざまなゲームをプレイできます。

Q. そもそもポータブルゲーミングPCとは? ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

Windows搭載で日常使いもできます。

Q. そもそもポータブルゲーミングPCとは? ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ2

モニターとキーボード、マウス接続でランクマッチなどガチプレイも!

パソコンポータブルゲーミングPCの選び方

メモリ・ストレージ

外付けGPUでゲームが快適になる

外付けGPUでゲームが快適になる ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

メモリとストレージの役割はともにデータを保持することですが、保存する目的が異なります。

メモリはデータを一時的に保存しCPUがすぐにアクセスできるように、ストレージは写真や動画などを電源を切っても保存し続けます。

OCulink

Oculink(Optical Copper Link)は、PCI Express(PCIe)信号を外部デバイスと直接接続するためのインターフェース規格です。

PCIeの信号を直接伝送するため、高速かつ低遅延なデータ転送が可能です。

TDP

TDPは熱設計電力の略で、単位はワット。理論上の最大負荷に基づく電力消費を表します。

チップが動作していると発熱するため、TDPが高ければ高いほど熱く、その分強力な冷却システムも必要です。

また、高TDPなほど高性能が狙えます。

パソコンポータブルゲーミングPCの比較方法

デジモノ誌やウェブでeスポーツを中心に活躍するデジタル・eスポーツライターの岡安さんが、実際に『原神』をプレイし画質操作性をチェック、『APEX』で音の定位を確認しました。

スペックや機能性バッテリーは雑誌『家電批評』編集部で測定し確認しました。

プレイ実感は岡安さんとは雑誌『家電批評』編集部でゲームをプレイしチェックしました。

各製品をしっかり見比べ!

各製品をしっかり見比べ! ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

操作性も細かくチェック

操作性も細かくチェック ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

パソコンポータブルゲーミングPCのおすすめは?

プロと一緒に実際に使ってみた、ポータブルゲーミングPCのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 おすすめポイント
A評価
AYANEOAYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB)
ポータブルゲーミングPCおすすめ AYANEO AYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB) イメージ
4.09
遅延もなくゲームがヌルヌル動く/設定も含めた高いカスタマイズ性
4.40 3.00 3.50 4.25 5.00 3.50 4.50 3.50
289.8mm
115mm
22.4mm
690g(約)
7インチ OLED
Ryzen Al 9 HX 370
32GB
1TB SSD
A評価
ASUSROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T
ポータブルゲーミングPCおすすめ ASUS ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T イメージ
4.06
音の位置がハッキリわかる/安めなのに十分なプレイ実感
4.20 3.50 4.00 4.00 3.00 5.00 5.00 3.00
280.6mm
111.3mm
45.05mm
678g(約)
7インチ TFT
Ryzen Z1 Extreme
24GB
1TB SSD
A評価
AOKZOEAOKZOE A1X
ポータブルゲーミングPCおすすめ AOKZOE AOKZOE A1X イメージ
4.05
8インチの大画面が見やすい/高スペックなのに価格が安め
4.76 4.00 3.00 3.75 4.50 5.00 3.50 2.50
285mm
125mm
21mm
748g(約)
8インチ 液晶
Ryzen AI 9 HX 370
32GB
1TB SSD
A評価
ONE-NETBOOKOneXFly F1 Pro
ポータブルゲーミングPCおすすめ ONE-NETBOOK OneXFly F1 Pro イメージ
4.05
画質トップでキャラの輪郭もキレイ/小さくて軽いので持ち歩きやすい
4.56 5.00 3.00 3.25 4.00 3.50 4.00 4.50
263.6mm
98.2mm
22.6mm
599g(約)
7インチ OLED
Ryzen AI 9 HX 365
32GB
1TB SSD
A評価
MSIClaw-8-AI+A2VM
ポータブルゲーミングPCおすすめ MSI Claw-8-AI+A2VM イメージ
3.82
大画面で見やすい/バッテリー容量が大きい
4.28 4.00 3.00 3.75 3.00 5.00 3.50 2.50
299mm
126mm
24mm
795g(約)
8インチ グレア
インテル Core Ultra 7
32GB
1TB SSD
B評価
GPD GPD WIN MINI 2025
ポータブルゲーミングPCおすすめ GPD  GPD WIN MINI 2025 イメージ
3.39
コンパクトで持ち運びがラク/基本性能が高め
4.32 4.00 2.50 2.75 1.00 2.50 3.00 5.00
172mm
109mm
27mm
555g(約)
7インチ LTPS
AMD Ryzen AI 9 HX 370
32GB
2TB SSD

A評価【1位】AYANEO「AYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB)」

家電批評: ベストバイ[リボンなし]
ポータブルゲーミングPCおすすめ AYANEO AYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB) イメージ1
  • AYANEOAYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB)
  • 検証時価格: ¥223,000

総合評価: 4.09

 
基本性能
 4.40
画質
 3.00
音の定位
 3.50
プレイ実感
 4.25
機能性
 5.00
バッテリー
 3.50
操作性
 4.50
携帯性
 3.50

コントローラーのカスタマイズがゲーマー心をくすぐるハイエンド機

ポータブルゲーミングPCおすすめランキング第1位でベストバイに輝いたのは、A評価のAYANEO(アヤネオ)「AYANEO 3(Ryzen AI 9 32GB)」です。

本機は、コントローラーを自在にカスタマイズできる点が特徴です。

今回検証したのは「Ryzen AI 9」搭載モデルですが、より手頃な「Ryzen 7」モデルも販売されています。

最大の魅力は、ジョイスティックモジュールの上下反転やボタンの入れ替えなど、圧倒的なカスタマイズ性です。モジュールキットを使えば、56通りもの組み合わせが可能です。

画面の色味はやや濃いものの、性能は非常に高く、プレイは快適そのもの。

さらに「OCuLink」に対応しており、外部GPUも利用できます。

おすすめポイント
  1. 遅延もなくゲームがヌルヌル動く
  2. 設定も含めた高いカスタマイズ性
がっかりポイント
  1. 前後の音の聞き分けがやや微妙
  2. 画面の色が濃くて立体感が薄い
289.8mm
奥行
115mm
高さ
22.4mm
重量
690g(約)
ディスプレイ
7インチ OLED
CPU
Ryzen Al 9 HX 370
メモリ
32GB
ストレージ
1TB SSD

【プレイ実感】ボタンを見なくても直感的に操作できる!

【プレイ実感】ボタンを見なくても直感的に操作できる! ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ゲームをプレイしてみたところ、遅延も残像感もなくて滑らかに動きます。

「APEX」のプレイではスティックとボタンの距離がちょうどよく、操作のしにくさはほとんど感じられませんでした。

松本大輝
家電批評編集部
松本大輝 のコメント

トリガーの押し込みが浅めに設定可能。反応が悪いときがありますが、深めに変更すると解決しそう。

【機能性】TDP 35Wまで対応!AYASpaceで変更もラクちん

【機能性】TDP 35Wまで対応!AYASpaceで変更もラクちん ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ボタンひとつで呼び出せる「AYASpace」で、設定を細かく煮詰められます。TDPも35Wまで設定可能です。

【操作性】押し込み量を変えられるトリガーや背面のカスタムボタンも快適

【操作性】押し込み量を変えられるトリガーや背面のカスタムボタンも快適 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

スティックもグリップも滑ることがなく、操作性は優秀。角度の付いたLRボタンや背面のカスタムボタンも快適です。

接続端子など

接続端子など ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

56通りの配置でカスタマイズが可能!

このガジェット感がたまらない。逆につけたり入れ替えが可能!
このガジェット感がたまらない。逆につけたり入れ替えが可能! ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ
岡安学 氏
デジタル・eスポーツライター
岡安学 氏 のコメント

カスタマイズ性の高さがなにより魅力的で、コントローラーを入れ替えられるガジェット感がゲーマー心をくすぐります。画面は彩度の高さが気になりますが、キャラの輪郭に生じるジャギーは他製品より細かく、あまり目立ちません。

A評価【2位】ASUS「ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T」

総合評価: 4.06

 
基本性能
 4.20
画質
 3.50
音の定位
 4.00
プレイ実感
 4.00
機能性
 3.00
バッテリー
 5.00
操作性
 5.00
携帯性
 3.00

操作性が良くてコスパも優秀!

ポータブルゲーミングPCおすすめランキング第2位は、A評価のASUS(エイスース)「ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T」です。

2024年に発売されたモデルで、今回比較した6製品の中では価格が最も安価です。

2023年製のCPUを搭載しているためスペック的には他社製品よりやや見劣りしますが、ベンチマークでは他モデルとの差は大きくありませんでした。

実際のゲームプレイでも、遅延や残像感はなく、指に吸いつくようなスティックの操作性は抜群です。

さらに、前後左右だけでなく上下の方向も聞き分けられる音質の良さも魅力です。

価格(検証時)を考えれば、非常にお買い得な一台といえます。

おすすめポイント
  1. 音の位置がハッキリわかる
  2. 安めなのに十分なプレイ実感
がっかりポイント
  1. サイズの割には重く感じる
  2. 色が薄くジャギーが目立つ
280.6mm
奥行
111.3mm
高さ
45.05mm
重量
678g(約)
ディスプレイ
7インチ TFT
CPU
Ryzen Z1 Extreme
メモリ
24GB
ストレージ
1TB SSD
型番
RC72LA-Z1E24G1T

【プレイ実感】スティックはかためだけどヌルヌル動いて快適!

【プレイ実感】スティックはかためだけどヌルヌル動いて快適! ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ヌルヌル動いて、遅延や残像感はありません。

スティックとボタンの距離はちょうどよく、LRボタンも押しにくさはありませんでした。

松本大輝
家電批評編集部
松本大輝 のコメント

APEXのプレイではスティックがややかたく感じましたが、スティックとボタンの距離はちょうどよく、操作しやすい! ただ、サイズの割に本体がやや重く感じるので、卓上でも本体を少し立てて使うと意外と疲労感が……。

【音の定位】他製品より大きな音で全方位しっかり聞こえる

【音の定位】他製品より大きな音で全方位しっかり聞こえる ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

前面左右のスピーカーで前後左右はもちろん、上下の音も聞き分けられます。

【機能性】コマンドセンターで機能を手軽にオン/オフ

【機能性】コマンドセンターで機能を手軽にオン/オフ ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

「コマンドセンター」を呼び出して、Wi-FiやBluetoothをはじめとした各種設定をいつでも変更可能です。

TDPは3段階に変更でき、FPSの設定も6段階用意されています。

スクリーンショットや画面録画もワンボタン!

サイズの割には重くやや疲れは感じる

プレイにも持ち歩きにも若干重い印象
プレイにも持ち歩きにも若干重い印象 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

実際の本体重量は極端に重いわけではないのですが、サイズの割に重く感じます。長時間のプレイや持ち歩きは、やや大変かもしれません。

接続端子など

接続端子など ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

音の方向が重要なFPS・TPS向き!

岡安学 氏
デジタル・eスポーツライター
岡安学 氏 のコメント

画面は彩度もコントラストも低めなので、あっさりとした印象の映像。キャラクターの輪郭もかなりギザギザしており、ジャギーが目立ちます。一方、最大音量が大きめで前後左右だけでなく、上下もわかるスピーカーはなかなか優秀。音の聞き分けが大切なFPSやTPS向きです。

A評価【3位】AOKZOE「AOKZOE A1X」

総合評価: 4.05

 
基本性能
 4.76
画質
 4.00
音の定位
 3.00
プレイ実感
 3.75
機能性
 4.50
バッテリー
 5.00
操作性
 3.50
携帯性
 2.50

Switch 2とほぼ同じ8インチ画面とトップの基本性能で快適プレイ!

ポータブルゲーミングPCおすすめランキング第3位は、A評価のAOKZOE(エーオーケー・ゾーイ)「AOKZOE A1X」です。

8インチ画面を搭載したポータブルゲーミングPCで、今回検証した6製品の中でもベンチマークはほぼ全項目でトップ、またはトップクラスという高性能を誇ります。

しかも、最新ハード構成(検証時)ながら、価格は意外とリーズナブルです。

実際のゲームプレイでも動きはスムーズで、遅延や残像感はありません。

画面サイズに伴い本体も大きめですが、見た目ほど重さは感じません。

おすすめポイント
  1. 8インチの大画面が見やすい
  2. 高スペックなのに価格が安め
がっかりポイント
  1. LRボタンがやや操作しにくい
  2. 大きいので持ち歩きが大変
285mm
奥行
125mm
高さ
21mm
重量
748g(約)
ディスプレイ
8インチ 液晶
CPU
Ryzen AI 9 HX 370
メモリ
32GB
ストレージ
1TB SSD
型番
AOKZOEA1X

【ベンチマーク】

Geekbench 6
シングルコア性能
2788.3 優秀
Geekbench 6
マルチコア性能
13088.0 優秀
Geekbench 6
GPU性能
35323.0 良好
3D Mark(Steel
Nomad Light)
3204.3 優秀
FF XVベンチマーク
(標準品質)
4527.7 優秀
Crystal MarK
(読み込み)
6898.7 優秀
Crystal MarK
(書き込み)
5450.1 優秀

「Ryzen AI 9」と32GBメモリという豪華なハード構成で、世代が古いASUS「ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T」と比べると、CPU性能もGPU性能も10%ほど向上。

しかも、さらに大容量の64GBメモリ搭載モデルも用意されています。

【機能性】充電上限の設定やバイパス充電にも対応

【機能性】充電上限の設定やバイパス充電にも対応 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ボタンひとつで呼び出せる「OneXConsole」でTDP(上限30W)をはじめ、各種設定をいつでも変更可能です。

ファンの回転数を変えることもできます。

㓛刀友如 氏
デジタル系編集者
㓛刀友如 氏 のコメント

同じ天空が販売するONE-NETBOOK 「OneXFly F1 Pro」と管理画面はほぼ共通です。バッテリーに優しい充電上限の設定や、バイパス充電にも対応しています。

【携帯性】持ち歩きにはやや大きめ。ケースも絶対欲しい!

【携帯性】持ち歩きにはやや大きめ。ケースも絶対欲しい! ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

大画面なので仕方ありませんが、持ち歩きはなかなか大変でケースは必須。ただ、サイズの割には軽く感じます。

LRボタンがやや横すぎる気が

若干持ちにくさも感じる原因に
若干持ちにくさも感じる原因に ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

LRボタンが側面寄りに配置されており、APEXではスキルが使いにくい弱点が発覚。カスタムボタンが欲しい!

接続端子など

接続端子など ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ
接続端子など ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ2

キックスタンドが意外と便利です。

キャラは大きいが奥行き感は減少!

松本大輝
家電批評編集部
松本大輝 のコメント

ヌルヌル動くので視点移動の遅延がなく、ストレスなく遊べます。APEXではボタンとスティックの間隔も問題なしでした。ただ、岡安さんも指摘していましたが、画面比率の違いからキャラが大きく表示されたことにより、ワールド全体の奥行き感は薄め。これは好みが分かれそうです。

A評価【3位】ONE-NETBOOK 「OneXFly F1 Pro」

ポータブルゲーミングPCおすすめ ONE-NETBOOK OneXFly F1 Pro イメージ1
  • ONE-NETBOOKOneXFly F1 Pro
  • 検証時価格: ¥188,000

総合評価: 4.05

 
基本性能
 4.56
画質
 5.00
音の定位
 3.00
プレイ実感
 3.25
機能性
 4.00
バッテリー
 3.50
操作性
 4.00
携帯性
 4.50

高コントラストで描画も滑らか!画質トップなうえ持ち歩きしやすい

同じくポータブルゲーミングPCおすすめランキング第3位は、A評価のONE-NETBOOK「OneXFly F1 Pro」「携帯性BEST」評価を獲得しています。

全体的にバランス良く仕上がっている印象のモデルです。

7インチのOLEDを搭載しながらもベゼルが薄く、本体は軽量かつコンパクト。画質は6製品中トップで、満点評価を獲得しました。

ハード構成は「Ryzen AI 9」と32GBメモリを搭載しており、ゲームもスムーズに動作。遅延や残像感もありません。

ただし、本体が小さい分、グリップのフィット感に物足りなさを感じる人もいました。

RPGやアドベンチャーゲームに適した一台です。

おすすめポイント
  1. 画質トップでキャラの輪郭もキレイ
  2. 小さくて軽いので持ち歩きやすい
がっかりポイント
  1. 音質はいいけれど定位感が薄い
  2. グリップが小さくてしっくりこない
263.6mm
奥行
98.2mm
高さ
22.6mm
重量
599g(約)
ディスプレイ
7インチ OLED
CPU
Ryzen AI 9 HX 365
メモリ
32GB
ストレージ
1TB SSD

【携帯性】手軽に持ち歩けるサイズと重量

【携帯性】手軽に持ち歩けるサイズと重量 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ベゼルが狭い7インチ画面で、ボディは非常にコンパクトで軽量です。

マットで滑りにくい。抗菌塗料も◎
マットで滑りにくい。抗菌塗料も◎ ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

抗菌塗料を採用したマットなボディは持ちやすく、細部までこだわった美しい作りです。

【機能性】コンソール機能はAOKZOEとほぼ共通

【機能性】コンソール機能はAOKZOEとほぼ共通 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

AOKZOE「AOKZOE A1X」と同じく「OneXConsole」で本体を管理。

マクロプログラミングキーを搭載
マクロプログラミングキーを搭載 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

LRボタンの内側にマクロプログラミングキーも搭載しています。

【プレイ実感】小型タイプとしてはなかなか健闘!

【プレイ実感】小型タイプとしてはなかなか健闘! ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

コンパクトさからすると操作感は悪くなく、基本的にプレイしやすいです。遅延や残像感も少ないです。

ただ、以下のような小型故の課題も……。

松本大輝
家電批評編集部
松本大輝 のコメント

グリップの幅が狭く、がっつり握ると指がスティックにフィットせずやや窮屈に。一方、スティックに合わせると、LRボタンが押しにくくなりました。

ハーマン公認だけど前後は聞き分けにくい

HARMAN AudioEFXのスピーカーを搭載
HARMAN AudioEFXのスピーカーを搭載 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

音響で有名なハーマン公認のスピーカーを搭載。左右は聞き分けやすく、地面の固さまで伝わりますが、前後の聞き分けは慣れが必要です。

接続端子など

接続端子など ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

発色がよくキャラの輪郭も一番キレイ!

岡安学 氏
デジタル・eスポーツライター
岡安学 氏 のコメント

画面はコントラストが高く、発色もよくてかなりいい感じです。キャラクターの輪郭のぼやけやジャギーもなく滑らか。定位感は薄めですが、音質も悪くありません。本体が小さくてしっくりこない人もいたので、素早い操作を必要とするFPSやTPSより、PRG向きでしょう。

A評価【5位】MSI「Claw-8-AI+A2VM」

総合評価: 3.82

 
基本性能
 4.28
画質
 4.00
音の定位
 3.00
プレイ実感
 3.75
機能性
 3.00
バッテリー
 5.00
操作性
 3.50
携帯性
 2.50

Copilot+ PC搭載で大画面!手が大きい人にフィットする一台

ポータブルゲーミングPCおすすめランキング第5位は、A評価のMSI(エムエスアイ)「Claw-8-AI+A2VM」です。

同社初のポータブルゲーミングPC「Claw」に、Copilot+ PCを搭載して進化させたモデルです。基本性能は良好ですが、インテルCPUの影響か、他製品と比べるとやや劣る部分があります。

画質はキャラクターの輪郭にややジャギーが見られるものの、実際の色合いを再現しようとする工夫は評価できます。

音の定位感は左右は明確ですが、前後の表現は少し弱め。ヘッドホンやイヤホンの併用がおすすめです。

サイズはやや大きめですが、ビジネス利用も視野に入れるなら検討に値する一台です。

おすすめポイント
  1. 大画面で見やすい
  2. バッテリー容量が大きい
がっかりポイント
  1. 他製品よりも基本性能がやや低め
  2. サイズが大きく持ち歩きが少し面倒
299mm
奥行
126mm
高さ
24mm
重量
795g(約)
ディスプレイ
8インチ グレア
CPU
インテル Core Ultra 7
メモリ
32GB
ストレージ
1TB SSD
型番
CLAW-8-AI+A2VM-SUPER-PACK-301J

【機能性】

「MSI Center」により、TDPの変更やスクリーンショット、画面録画などができます。ただ、TDPの変更は他製品よりも変更幅が少なめ。

Copilot+ PCを搭載している、他にない特徴的な製品です。

松本大輝
家電批評編集部
松本大輝 のコメント

私がゲームをプレイした際には、手が岡安さんよりも小さいため、ボタンとスティックの距離はやや遠く感じました。

別売りケースがないと持ち運びは不安

別売りケースがないと持ち運びは不安 ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

本体が大きいので、カバンの中で荷物が当たるとスティックが折れてしまうかも......。別売りケースを購入したほうが安心です。

接続端子など

接続端子など ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

スティック素材がやや気になる……

岡安学 氏
デジタル・eスポーツライター
岡安学 氏 のコメント

ボタンとスティックの間は他製品よりもやや距離がありますが、手が大きい人にとってはちょうどいい配置です。ただ、スティックの素材が滑りやすく、指に吸い付かないのが残念。画質は実際の色を再現しようとしていますが、キャラクターの輪郭は距離を開けてギザギザとしています。

B評価【6位】GPD「GPD WIN MINI 2025」

総合評価: 3.39

 
基本性能
 4.32
画質
 4.00
音の定位
 2.50
プレイ実感
 2.75
機能性
 1.00
バッテリー
 2.50
操作性
 3.00
携帯性
 5.00

ゲームはそこそこですが電車やカフェなど狭い場所で仕事ができる

ポータブルゲーミングPCおすすめランキング第6位は、B評価のGPD「GPD WIN MINI 2025」です。

ゲーム用途に加え、ビジネス利用も意識したユニークなモデルです。コンパクトで持ち運びやすく、電車内でも隣の人の邪魔になりません。

基本性能は全6製品中4位と十分で、一般的なノートPCより高性能。自宅や仕事場では、モニターやキーボードを接続すればデスクトップPCのように活用できます。

ゲーム評価ではやや点数を落としたものの、日常使いには“アリ”な一台です。

おすすめポイント
  1. コンパクトで持ち運びがラク
  2. 基本性能が高め
がっかりポイント
  1. ABXYボタンが押しにくい
  2. バッテリーが少ない
172mm
奥行
109mm
高さ
27mm
重量
555g(約)
ディスプレイ
7インチ LTPS
CPU
AMD Ryzen AI 9 HX 370
メモリ
32GB
ストレージ
2TB SSD
型番
GPD WIN MINI 2025 (HX 370) 32G

カーソル移動・文字入力は親指で!省スペースでネットサーフィンができる

昔ながらのDSのようなサイズと見た目で、基本的に親指で操作するように作られています。

キーボードはボタンがやや小さく指が大きな人は少し操作しにくいかもしれません。

タッチパッドは感度良好でスイスイ動かせます!

別売りのドッキングステーションが自宅作業を快適に!

高性能ドッキングステーションでよりハイスペックに
高性能ドッキングステーションでよりハイスペックに ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

別売りのドッキングステーションを使用すると、グラフィックス性能や機能性を向上させ、より快適にパソコン操作が可能になります。

モニターやキーボードも接続すれば、ほぼデスクトップPCです!

接続端子など

接続端子など ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

FPS暦9年編集部員の実感レポ

RPGぐらいならストレスなく遊べる
松本大輝
家電批評編集部
松本大輝 のコメント

前提としてゲーム向けの製品ではありませんが、『パルワールド』や『原神』のような激しい戦闘や視点移動が少ないゲームは十分遊べます。画質もややジャギーが気になる程度でした。

パソコンポータブルゲーミングPC全6製品の画質を見比べ!

ゲームに欠かせない画質の面で特に優秀だったのが、ONE-NETBOOK「OneXFly F1 Pro」です。コントラストが高く色も濃く、キャラクターの輪郭も鮮明に描写されています。

ベストバイを獲得したAYANEO「AYANEO 3(Ryzen AI 9 32GB)」は、全体的に色が濃く、ややベタ塗りのように見える印象でした。そのため、ゲームで重要な立体感が損なわれ、評価は合格レベルにとどまりました。

一方、ASUS「ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T」は色が薄く、コントラストも低めです。『APEX』などのゲームでは問題ないものの、『原神』のように景色を楽しむタイトルには不向き。また、キャラクターの輪郭もギザギザが目立ちます。

AOKZOE「AOKZOE A1X」MSI「Claw-8-AI+A2VM」GPD「GPD WIN MINI 2025」の画質評価はほぼ同程度です。

中でもMSI「Claw-8-AI+A2VM」はやや色が薄いものの、ASUS「ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T」よりは良好で、十分ゲームを楽しめます。

AYANEO「AYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB)」<合格>

AYANEO「AYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB)」<合格> ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ジャギーはましですが、色が濃くて平面的に見えてしまいます。

ASUS「ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T」<良好>

ASUS「ROG Ally X(2024) RC72LA RC72LA-Z1E24G1T」<良好> ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ギザギザ感は強く、色は薄くてコントラストが低めです。

AOKZOE「AOKZOE A1X」<良好>

AOKZOE「AOKZOE A1X」<良好> ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

ほどよいコントラストですが奥行きが薄めです。

ONE-NETBOOK 「OneXFly F1 Pro」<優秀>

ONE-NETBOOK 「OneXFly F1 Pro」<優秀> ポータブルゲーミングPCおすすめ イメージ

コントラストが高く、キャラクターの輪郭が滑らかです。

MSI「Claw-8-AI+A2VM」<良好>

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色合いがやや薄く、ジャギーも少し目立ちます。

GPD「GPD WIN MINI 2025」<良好>

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細かなジャギーがあり、良くも悪くもない普通の画質です。

パソコンまとめ:ベストバイはゲーマー心をくすぐるAYANEO!

以上、ポータブルゲーミングPCのおすすめランキングでした。

ベストバイに輝いたのは、AYANEO「AYANEO 3(Ryzen AI 9 32GB)」です。モジュールキットを使えば56通りもの組み合わせが可能。操作性や機能性も優秀で、ゲームプレイは快適そのものです。

外出先での使用が多い方には、携帯性BESTを獲得したONE-NETBOOK「OneXFly F1 Pro」がおすすめです。軽量かつコンパクトで持ち運びがラクなうえ、画質は6製品中トップの評価を獲得。高コントラストで描画も滑らかです。

ぜひ本記事を参考に、お気に入りのポータブルゲーミングPCを見つけてください。

【総合】ポータブルゲーミングPCのおすすめ

 
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AYANEO
AYANEO 3(Ryzen Al 9 32GB)

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