ゲーミングマイクで実況もボイスチャットも声質アップ!

仲間内での音声チャットや実況配信に欠かせないのがマイクです。
イヤホンやヘッドセットのマイクを使っている人が多いと思いますが、専用のスタンドマイクで収録した声は、聞こえ方に明らかに違いが出ます。マイクを替えれば驚くほど美声高音質に! ゲームの実況やボイスチャット(ボイチャ)の声質アップに効果があります。
そこで今回は、少し奮発して買いたい2万円台(検証時)の人気マイクから4製品をピックアップし、実力をチェックします。
ゲーミングマイクの選び方は?
ゲーミングマイクの基本構造は雑音を抑えてクリアに音声を収録できるPC用のマイクと同じ。ゲーミング向けとして振動対応などが強化されているのが特徴です。
選び方1:マイクの方式
マイクは主に「ダイナミックマイク」「コンデンサーマイク」「リボンマイク」の3方式あり、種類ごとにそれぞれ特徴が異なります。
コンデンサー型(コンデンサーマイク)の特徴
滑らかで解像度の高い音を収録できる一方、環境変化に弱く、スタジオなどでの使用に向きます。
ゲーム配信や宅録などでクリアに集音できますが、周囲の雑音が気になることも。
ダイナミック型(ダイナミックマイク)の特徴
コンデンサー型ほど感度が高くなく、マイクの近くやマイクの目の前といった特定の範囲のみの音を収録できます。
シンプルな構造で頑丈なため幅広い用途で使用されるマイクの方式です。
リボン型(リボンマイク)の特徴
音が当った振動を電気信号に変換。柔らかく温かみのある音が特徴です。
選び方2:音の指向性
マイクがどの方向の音を拾いやすいかという特性のこと。
マイクの種類によって、正面の音だけを拾う「単一指向性」(配信、ボーカル向き)、全方向の音を拾う「無指向性」(会議や複数人でのチャット向き)、正面と背面の音を拾う「双指向性」(インタビューなど向き)といったさまざまな指向性があり、状況に応じて切り替えられる製品もあります。
単一指向性

「単一指向性」は、正面の音を拾います。
ポップフィルター
ポップフィルターは、ハ行やパ行の破裂音を発声するときに出るノイズ(ポップノイズまたはリップノイズ)を抑えるためにマイクへ装着するフィルターのこと。
マイクに息が直接当たることを防ぐ以外に、マイクへの唾液付着の抑制や距離感の目安としての役割もあります。マイク付属の専用品以外に汎用品も豊富です。
▼ポップフィルターの一例

オーディオテクニカ(Audio Technica)
AT8175
ゲーミングマイクのテスト方法は?

今回は、雑誌『家電批評』編集部がプロと共にゲームユーザーに人気のゲーミングマイク4製品を比べました!
検証方法
マイクをパソコンに接続して、音声をWindowsの標準録音ソフトで記録。録音データをヘッドホンで試聴し、音質、環境音(ノイズの少なさ)、操作性(本体とアプリ)をAV評論家の野村ケンジ氏と評価しました。
ゲーミングマイクのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、ゲーミングマイクのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||
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ロジクールYeti BM400
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880g(マイク)、500g(スタンド) |
コンデンサー |
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シュアMV6
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|
1287g(本体+スタンド+ベース) |
ダイナミック |
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ASUSROG Carnyx
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634g |
コンデンサー |
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オーディオテクニカ AT2020USB-X
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|
373g(約、本体) |
コンデンサー |
【1位】ロジクール「Yeti BM400」
- ロジクールYeti BM400
- 最安価格: ¥22,500〜
7月19日(土)20時~7月26日(土)1時59分楽天市場で見る¥22,500〜
- 音質
- 環境音
- 操作性
- おすすめポイント
-
- アプリの設定項目が充実している
- がっかりポイント
-
- 音質は悪くないものの今一歩
- 幅
- 120mm(スタンド装着時)
- 奥行
- 125mm(スタンド装着時)
- 高さ
- 295mm(スタンド装着時)
- 重量
- 880g(マイク)、500g(スタンド)
- 方式
- コンデンサー
- 型番
- BM400BK
本体ダイヤルとソフトで設定

多機能なソフト「Blue VO!CE」で声の加工も可能。好みのプリセットで録音できます。

本体前面、後面のダイヤルでマイクのゲインや指向性が切り替えられます。
【2位】シュア「MV6」
- シュアMV6
- 最安価格: ¥16,390〜
7月19日(土)20時~7月26日(土)1時59分楽天市場で見る¥16,390〜
- 音質
- 環境音
- 操作性
- 幅
- 127mm(本体+スタンド+ベース)
- 奥行
- 169mm(本体+スタンド+ベース)
- 高さ
- 295mm(本体+スタンド+ベース)
- 重量
- 1287g(本体+スタンド+ベース)
- 方式
- ダイナミック
- 型番
- MV6
マイクとの距離感が大事

重量のある頑丈なマイクスタンドはやや低いため、口元とマイクが離れすぎない位置で使いましょう。マイクの近くがベストポジションです。
【3位】ASUS「ROG Carnyx」
- ASUSROG Carnyx
- 最安価格: ¥28,282〜
7月19日(土)20時~7月26日(土)1時59分楽天市場で見る¥28,282〜
- 音質
- 環境音
- 操作性
- 重量
- 634g
- 方式
- コンデンサー
- 型番
- ROG CARNYX ホワイト
専用アプリでカスタマイズ

専用アプリ「Armoury Crate」では、RGBライティングの色調整やEQプロファイルの設定などが可能です。好みに合わせてライティングや音質を自由にカスタマイズできます。
【4位】オーディオテクニカ「AT2020USB-X」
- オーディオテクニカ AT2020USB-X
- 最安価格: ¥19,800〜
7月19日(土)20時~7月26日(土)1時59分楽天市場で見る¥19,800〜
- 音質
- 環境音
- 操作性
- 幅
- 52mm
- 奥行
- 52mm
- 高さ
- 142mm
- 重量
- 373g(約、本体)
- 方式
- コンデンサー
- 型番
- AT2020USB-X
中域重視の音声は聞き取りやすいですが、声のリアルさに欠ける傾向が感じられます。
おまけ:安いゲーミングマイクのおすすめは?
ここからは以前、雑誌『家電批評』編集部が行った1万円以下(検証時)で買える安いゲーミングマイクのランキングを紹介します。
【1位】JBL「JBL Quantum Stream Talk」
- JBLJBL Quantum Stream Talk
- 最安価格: ¥6,930〜
7月19日(土)20時~7月26日(土)1時59分楽天市場で見る¥6,930〜
- 音質
- 環境音(騒音)
- 操作性
スリムな本体でデスクの上をスッキリ使える!
安いゲーミングマイクのおすすめランキング1位は、A評価のJBL「JBL Quantum Stream Talk」。
音質はそこそこですが、人の声が明瞭に聞こえます。狭い範囲の音しか拾わず、指向性が高いため騒音はほとんどありません。
操作はシンプルで分かりやすいですが、調整できることは少ないです。
- おすすめポイント
-
- 人の声がはっきり聞こえる
- 音を拾う範囲が狭いため騒音を拾わない
- 操作がシンプル
- がっかりポイント
-
- 調整できることが少ない
- 幅
- 100mm
- 奥行
- 105mm
- 高さ
- 185mm
- 重量
- 146g
- 方式
- コンデンサー
- 指向性
- 超単一指向性
- 接続端子
- USB-C
- 型番
- JBLSTRMTALKBLK
【音質】話している人の声に集中できる
音質はそこそこだけど声はハッキリと明瞭。指向性が高く、話している人の声に集中できる構造です。人の声がはっきり明瞭に聞こえます。
専用ソフト「QuantumENGINE」

専用ソフトを使えば、イコライザなどで調整もできました。
音質は正直それほど良くありませんが、ゲーム中で誰が何を言っているのかまで聞き取れます。
【環境音】使う場所を選ばない

ピンポイントで音を拾うので騒音がないです。指向性が高いため騒音がほとんど入らないので、場所を選ばずに使えます。
【操作性】操作は超シンプル

つまみを回せばマイクやヘッドホンの音量調節、押せばミュートと、操作が直感的でわかりやすいのが特長です。
本体で行える操作はこの音量つまみのみで、あとはマイクの角度調整ができる程度となっています。

台座背面に電源用のUSB-C端子と、モニタリング用のヘッドホン端子を装備。

台座には音量つまみが1つあるだけで、操作は超シンプル。
【2位】ロジクール「YETI ORB」
- ロジクールYETI ORB
- 最安価格: ¥7,900〜
- 音質
- 環境音(騒音)
- 操作性
- おすすめポイント
-
- 騒音はほとんど感じない
- 迷うことなく操作できる
- がっかりポイント
-
- マイクから離れると声がどんどん小さくなる
- 幅
- 115mm
- 奥行
- 115mm
- 高さ
- 196mm
- 重量
- 230g
- 方式
- コンデンサー
- 指向性
- 単一指向性
- 接続端子
- USB-C
- 型番
- G-YETI-ORB-BK
形状の印象と違って騒音に強い

音質は可もなく不可もなくですが、声はそこそこ明瞭に聞こえます。
丸い形状のため周囲の音を拾いそうな印象を受けますが、実際はフォーカスがしっかりしており、騒音はほとんど気になりません。

専用ソフト「BlueVO!CE」では、音質の調整だけでなく、音声にエフェクトを加えることも可能です。
フォーカスはしっかりしていますが、マイクから離れると声がどんどん小さくなるため、距離に注意が必要です。
【3位】Razer「Seiren V3 Mini」
- RazerSeiren V3 Mini
- 最安価格: ¥8,380〜
7月19日(土)20時~7月26日(土)1時59分楽天市場で見る¥8,380〜
- 音質
- 環境音(騒音)
- 操作性
純粋な音質は3製品中ではこれが一番!
安いゲーミングマイクのおすすめランキング第3位は、Razer「Seiren V3 Mini」です。
やや鼻にかかったような声になりますが、明瞭で滑舌よく聞こえます。騒音は小さな音で拾いますが、気になるほどではありません。
操作性は非常にシンプルで、操作できる項目は限られていますが、価格に見合った機能性といえるでしょう。
- おすすめポイント
-
- 音質は3製品中トップ
- がっかりポイント
-
- 操作できることがほぼない
- 幅
- 91mm
- 奥行
- 91mm
- 高さ
- 211mm
- 重量
- 474g
- 方式
- コンデンサー
- 指向性
- 超単一指向性
- 接続端子
- USB-C
- 型番
- SEIREN V3 MINI QUARTZピンク
タップでミュートできる

操作は超シンプル。というより、操作できることがほとんどないので、操作性に限っては良いも悪いもありません。
なお、上面タップでミュートにできます。

音声コントロールは「RAZER SYNAPSE」で可能。マウスやヘッドセットなど、Razerのゲーミングデバイス全般を一括管理できます。
やや鼻にかかった声ですが、滑舌よく明瞭に聞こえます。距離や位置で声が変化しすぎず、言葉が伝わりやすいです。
まとめ:ベストバイは多機能さが魅力のロジクール!
以上、ゲーミングマイクのおすすめランキングでした。
今回はちょっと贅沢な2万円台(検証時)のゲーミングマイク4製品を比較しました。
ベストバイに輝いたロジクール「Yeti BM400」は、音質評価は4製品中2番手ですが、本体の操作性に優れ、アプリ機能も豊富で使い勝手のよいモデルです。
音質でトップ評価を獲得したのは第2位のシュア「MV6」。音質はさすがの実力ですが、使い方は玄人向けかもしれません。
記事を参考に自分にぴったりのお気に入りのゲーミングマイクを見つけてください。
ゲーミングマイクのおすすめ

ロジクール
Yeti BM400
マイクの売れ筋ランキングもチェック!
マイクのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
声の調子がよくわかる、表現力のあるサウンドです。高域が抑えられていて帯域は広くないものの、聞き取りやすい声となっています。環境音はやや目立つものの、専用アプリの調節でカバーできます。多機能さが魅力です。