パソコンテンキーの特徴とメリットは?

テンキーの特徴とメリットは? イメージ

テンキーとは、主にキーボードの右側に配置されている、0から9までの数字キーや四則演算(+, -, *, /)の記号キーがまとめて配置された部分のこと。今回取り上げるのは、それを単体で、外付けキーボードにした製品です。

主なメリットは、表計算ソフトへのデータ入力や計算など、数値を扱う作業を圧倒的に速く、効率的に行える点 。フルサイズのキーボードには標準で搭載されていますが、ノートPCや小型のキーボードには省かれていることが多いため、必要に応じてUSBレシーバーやBluetoothで接続する外付けの製品が使われます。

また、ゲームで使用可能なショートカットキーを増やしたり、イラストを描く際の左手用デバイスにするなどの使い方も。

接続方式は無線、Bluetoothが中心ですが、有線タイプの製品もあります。

パソコンテンキーの選び方は?

今回比較したおすすめのテンキーを紹介する前に、テンキーを選ぶ際に抑えておきたいポイントをお伝えします!

選び方1:打鍵感

選び方1:打鍵感 イメージ

キーを押下した際の、タイピングのしやすさや快適さは、まず最初にチェックしたいポイント。

テンキーはデータの入力時に使用することが多いため、高速に連続して打てるかどうかや、ブレの有無などは特に重要です。

選び方2:静音性

キーを押した際、打鍵音が気になる製品もあります。

できるだけ音がしないものがベターですが、音が出る場合は、どのような音かは確認しておきましょう。実際に店舗で触ってみるか、YouTubeなどで製品を触っている動画をチェックするのがおすすめです。

選び方3:サイズ感

選び方3:サイズ感 イメージ

テンキーは基本的にキーボードの横に置いて使用するので、使用する環境もふまえつつ、あまり大きくないものを選びたいところです。

キーの間隔やサイズが極端に大きかったり、小さかったりしないかなどもチェック。持ち運んで使用する場合は、重さも確認しておきましょう。

パソコンテンキーの検証方法は?

テンキーを選ぶ際に重要となる、「打鍵感」「静音性」「サイズ感」の3項目を中心として、ガジェット全般に詳しく、数多くのキーボードに触れてきたライターの武者良太さんと評価を行いました。

今回は、接続する際に線が邪魔にならない、無線またはBluetoothで接続するタイプの製品をピックアップしています。

それでは、編集部おすすめのテンキーを評価の高かった順に発表します!

パソコンテンキーのおすすめは?

プロと一緒に実際に使ってみた、テンキーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。

ランキングは項目名で並び替えられます
商品 打鍵感 静音性 サイズ感
A+評価
エレコムTK-TDM022SKBK
エレコム TK-TDM022SKBK イメージ
4.83
5.00 5.00 4.50
89.3mm
135.3mm
26.6mm
80g(約)
2.4GHz(レシーバー付属)
A+評価
ナカバヤシTNK-SR227N
ナカバヤシ TNK-SR227N イメージ
4.83
4.50 5.00 5.00
81mm
131mm
25mm
118g(約)
2.4GHz(レシーバー付属)
A評価
サンワサプライNT-BT23BK
サンワサプライ NT-BT23BK イメージ
4.17
4.00 3.50 5.00
86mm
130mm
17mm
70g(約)
Bluetooth 5.1
A評価
ミヨシ(MCO)TEN24G03
ミヨシ(MCO) TEN24G03 イメージ
4.00
4.00 4.00 4.00
105mm
133mm
23.5mm
108g(約)
2.4GHz(レシーバー付属)
A評価
エレコムTK-TDM017BK
エレコム TK-TDM017BK イメージ
3.83
3.00 4.00 4.50
90mm
140mm
26.5mm
107g(約)
2.4GHz(レシーバー付属)
B評価
アイクレバーIC-KP08
アイクレバー IC-KP08 イメージ
3.33
2.00 3.50 4.50
89mm
132mm
19mm
102g(約)
Bluetooth5.1
B評価
アイクレバーIC-KP11
アイクレバー IC-KP11 イメージ
3.00
2.00 4.00 3.00
146mm
111mm
13mm
160g(約)
Bluetooth5.0
C評価
アイクレバーIC-KP10
アイクレバー IC-KP10 イメージ
2.83
2.00 3.50 3.00
89mm
132mm
19mm
102g (約)
Bluetooth5.1

A+評価【1位】エレコム「TK-TDM022SKBK」

総合評価: 4.83

打鍵感
 5.00
静音性
 5.00
サイズ感
 4.50

ダントツの打鍵感と静音性でベストに

テンキーのおすすめランキングでA+評価を獲得し、1位として選ばれたのは2商品。そのうちのひとつが、エレコム「TK-TDM022SKBK」です。PCのUSBポートに付属のレシーバーを装着して、2.4GHz帯で接続するタイプ。
キーは少し傾斜があり、指を置きやすい形状です。今回比較した製品のうち、打鍵感はダントツで優れていました。静音性シートを使用してあり、ノイズの少なさもピカイチ。プラスチック加工、またはプラスチックと金属の接触音がしっかり抑えられています。
全体的に、精度の高いパーツが使用されていると感じました。価格も比較的抑えられているので、とりあえずなんでもいいから、使いやすいテンキーが欲しいという人にもおすすめです。

おすすめポイント
  1. 打鍵感が特に心地よい
  2. 精度の高いパーツ
  3. ノイズがほぼない
がっかりポイント
  1. レシーバーが小さくなくしやすいかも
89.3mm
奥行
135.3mm
高さ
26.6mm
重量
80g(約)
接続方法
2.4GHz(レシーバー付属)
型番
TK-TDM022SKBK
武者良太
ガジェットライター
武者良太 のコメント

HHKBのような本格的なキーボードを使っている人でも納得できる優れた打鍵感です。毎日テンキーを使う経理作業をする現場の人には特におすすめ!

群を抜く使いやすさ

群を抜く使いやすさ イメージ

 キーや製品自体の傾きがちょうどよく、違和感を感じることなく入力できます。キーの間隔も使いやすい広さです。

打鍵音はほぼゼロ

打鍵音はほぼゼロ イメージ

キーの下部に使用されているシリコンラバーが、衝撃を吸収して打鍵音が出るのを防いでいます。

A+評価【1位】ナカバヤシ「TNK-SR227N」

総合評価: 4.83

打鍵感
 4.50
静音性
 5.00
サイズ感
 5.00

サイズ重視ならエレコムよりナカバヤシ

テンキーのおすすめランキングでA+評価を獲得し、1位となったもうひとつの製品は、ナカバヤシ「TNK-SR227N」です。PCのUSBポートに付属のレシーバーを装着して、2.4GHz帯で接続するタイプ。
キー入力の感覚が心地よく、打鍵感がかなり良好です。ただ、スピーディに入力すると少し指がもたつく感じがありました。
静音性も優秀で、すぐ隣にいる人にもキーの入力音が聞こえないくらい静かです。
キーは6列ですが、あまり使わない上部2列のキーキャップを横長にすることで、全体のサイズを小型化。エレコムと比べても幅8mm、奥行き4mmほど小さくなっています。厚みがあり、安定感があるので、キーボードを強打する傾向にある人にもおすすめ。

おすすめポイント
  1. 打鍵感、静音性ともに優秀
  2. サイズもちょうどいい
がっかりポイント
  1. 入力が早すぎると少しもたつく
81mm
奥行
131mm
高さ
25mm
重量
118g(約)
接続方法
2.4GHz(レシーバー付属)
型番
TNK-SR227NBK
武者良太
ガジェットライター
武者良太 のコメント

好みによる判断ですが、個人的にはキーの反発はやや控えめな点は気になりました

厚みがあり安定感のある本体

厚みがあり安定感のある本体 イメージ

本体が厚めで、底面がしっかり設置しているのでしっかり打鍵できます。音も外に響きません。

使用頻度の低いキーは小型化

使用頻度の低いキーは小型化 イメージ

[NumLock]キーから[ ' ]キーまでを小型化することで、製品をさらにコンパクトにしています。

本体背面にレシーバーを保存可能

本体背面にレシーバーを保存可能 イメージ

※画像引用:製品公式サイト

本体の底面にレシーバーを保存できます。使わないときも保存できるので、小型のレシーバーでも安心!

A評価【3位】サンワサプライ「NT-BT23BK」

総合評価: 4.17

打鍵感
 4.00
静音性
 3.50
サイズ感
 5.00

薄くてコンパクトな一台

テンキーのおすすめランキング3位は、A評価のサンワサプライ「NT-BT23BK」。Bluetooth接続で、レシーバーは不要です。

薄いキーと軽い打鍵感を特徴とする、パンタグラフ型のキーで、中心に触れないと押下しにくい点はありますが、上下のストロークが短いのでスムーズに入力できます

キーを押し込んだ時の音はひかえめで、耳につきやすい高周波のノイズが出にくい設計なのもポイント。
薄型で、サイズも普通の電卓程度の大きさ。引き出しなどに入れても邪魔になりません。

薄型で静音性に優れるため、カフェなどでの作業にもおすすめです。

おすすめポイント
  1. キー入力がスムーズ
  2. 長時間使っても疲れにくい
がっかりポイント
  1. 斜めからの入力はしづらい
86mm
奥行
130mm
高さ
17mm
重量
70g(約)
接続方法
Bluetooth 5.1
型番
NT-BT23BK
武者良太
ガジェットライター
武者良太 のコメント

ノートPCで使うのなら、これくらい薄い方がバランス的にちょうどいいでしょう。長時間の使用でも疲れにくそうです

薄型タイプの良さを発揮

薄型タイプの良さを発揮 イメージ

キーのストロークが短い、収納しやすいなど、薄型タイプの利点がよく出ています。

机の上でも邪魔にならないサイズ

机の上でも邪魔にならないサイズ イメージ

電卓と同じか、やや小さめくらいのサイズで、出しっぱなしにしていても邪魔になりません。無線接続かつ薄型なので、引き出しなどにサッとしまうこともできます。

A評価【4位】ミヨシ(MCO)「TEN24G03」

総合評価: 4.00

 
打鍵感
 4.00
静音性
 4.00
サイズ感
 4.00

キー数の多さにメリットを感じるならアリ

テンキーのおすすめランキング4位は、ミヨシ「TEN24G03でした。PCのUSBポートに付属のレシーバーを装着して、2.4GHz帯で接続するタイプ。レシーバーは本体背面に保存できます。

キー配列は5段6列。[半角/全角]キーが備わっているなど、キー数が1〜3位の製品よりも多いため、すべてのキーを使いこなせばデータ入力などの作業がさらにはかどります。打鍵した時の軸ブレは少なめで、薄型のメリットがよく出ています。

サイズの大きい[0]キー、[Enter]キー以外は、静音性も良好でした。

おすすめポイント
  1. 軸ブレが少ない
  2. [半角/全角][Shift]キーなども使える
がっかりポイント
  1. サイズの大きいキーはややノイズあり
105mm
奥行
133mm
高さ
23.5mm
重量
108g(約)
接続方法
2.4GHz(レシーバー付属)
型番
TEN24G03/BK
武者良太
ガジェットライター
武者良太 のコメント

キー数を増やすことで、多くのユースケースに対応する製品。半角・全角キーの搭載にメリットを感じる人などにはおすすめです!

A評価【5位】エレコム「TK-TDM017BK」

総合評価: 3.83

打鍵感
 3.00
静音性
 4.00
サイズ感
 4.50

静音性に優れるも値段に見合わない打鍵感が気になる

テンキーのおすすめランキング5位は、エレコム「TK-TDM017BK」でA評価です。PCのUSBポートに付属のレシーバーを装着して、2.4GHz帯で接続するタイプ。

実際に使ってみると、安価なフルサイズキーボードのような音がする点がまず気になりました。キーはやわらかい反発のあるメンブレン型ですが、軸が感じられず、斜めに押した時にキーキャップがズレてしまうんです

キートップを支える素材が柔らかいので、高めのノイズはほぼありませんでした。
全体的な評価は平均以上なので、値段の安さで選ぶのはアリです。

おすすめポイント
  1. 平均的な評価
  2. 高音のノイズが出にくい
がっかりポイント
  1. 安物感がある
90mm
奥行
140mm
高さ
26.5mm
重量
107g(約)
接続方法
2.4GHz(レシーバー付属)
型番
TK-TDM017BK
武者良太
ガジェットライター
武者良太 のコメント

普段剛性の高いキーボードを使い慣れている側からすると、キーの厚みに違和感が残りました

B評価【6位】アイクレバー「IC-KP08」

総合評価: 3.33

打鍵感
 2.00
静音性
 3.50
サイズ感
 4.50

コンパクトで持ち歩きやすくキー配置にも好感

テンキーのおすすめランキング6位は、iClever「IC-KP08」でB評価です。Bluetooth接続で、レシーバーは不要。

メンブレン型の製品ですが、キーがブレやすいのが気になります。2倍の大きさがある[Enter]と[0]キーは、特にブレが目立ちました。

静音性はそこそこですが、こちらも大きいキーには雑音がありました。製品のサイズはとてもコンパクト。薄くて軽いので、持ち歩いて使うことが多いという場合には便利です。

また、独立した[=]キーと[ESC]キーがあり、Excelやスプレッドシートを多用する人のことを考えて作られていると感じました。

おすすめポイント
  1. 表計算ソフトに適したキー配列
  2. サイズがコンパクト
がっかりポイント
  1. 打鍵時にキーがブレる
  2. 雑音が気になる
89mm
奥行
132mm
高さ
19mm
重量
102g(約)
接続方法
Bluetooth5.1
型番
IC-KP08-WH

B評価【7位】アイクレバー「IC-KP11」

総合評価: 3.00

 
打鍵感
 2.00
静音性
 4.00
サイズ感
 3.00

素早く入力をしたい人にはおすすめ

B評価になったiClever「IC-KP11」は、6位となった「IC-KP08」の上位製品で、[pageup]キーや[delete]キー、カーソルキーなどが追加されています。今回の検証では7位、B評価となりました。Bluetooth接続で、レシーバーは不要です。

キーは真ん中が凹んでいて、押した際に傾きにくく、指が自然と中央に誘導される点は便利。高速で入力をする場合には、意外に打ちやすい形状です。ただし、高周波のノイズは気になりますし「KP10」同様にストロークのしにくさなどの問題は残っています。

おすすめポイント
  1. 利用できるキーが多い
  2. 打ちやすい形状
がっかりポイント
  1. 打鍵感が良くない
  2. 高周波のノイズが気になる
146mm
奥行
111mm
高さ
13mm
重量
160g(約)
接続方法
Bluetooth5.0
型番
IC-KP11 ブラック

C評価【8位】アイクレバー「IC-KP10」

総合評価: 2.83

打鍵感
 2.00
静音性
 3.50
サイズ感
 3.00

キーの作りと静音性に疑問

テンキーのおすすめランキング8位は、iClever「IC-KP10」は、C評価でした。Bluetooth接続で、レシーバーは不要です。

特徴は薄型のメンブレン型を採用したキーボードの傾向そのもの。薄さを重視した結果、ノイズの吸収をしきれていません。高速で入力した際、キーの端っこをタップするとブレが出てしまうのも難点。ただ、キーに手首を置いた時の使用感は良好で、角度も悪くありません。

また、押せる面積の広いカーソルキーが搭載されているので、テンキーを使ってゲームを楽しむという人にも役立つでしょう。なお、そのぶん製品全体のサイズは大きくなっています。

また、乾電池で充電という製品が多い中で、USB-Cで充電できる点はメリットです。

おすすめポイント
  1. カーソルキーを利用できる
  2. 手首の位置が高めで使いやすい
がっかりポイント
  1. ノイズが気になる
  2. ストロークがやりにくい
89mm
奥行
132mm
高さ
19mm
重量
102g (約)
接続方法
Bluetooth5.1
型番
IC-KP10

パソコンまとめ:自分の手に合うものを見つけるのが重要!

テンキーは、すでに作りとしては完成しているもので、これ以上の進化は望めないでしょう。

全ての作業が効率的になるので、使用する際のメリットは確実にあります。ただ、合うか合わないかは個人差があるため、楽器と同じように、自分の手にぴったり合うものを選びたいところです。一回買ったテンキーを使ってみたら、自分の基準値を作っておきましょう。近くの量販店で試してから購入するのもいいですね

薄型の製品は、手が小さい人や、タイプした時に下まで押し切った感覚が欲しい人に向いています。また、厚みのある製品は、手や体格が大きい人のほうが使いこなしやすそうです。角度がついているものはキーボードと並べて使いやすく、コンパクトなHHKBなどにもよくマッチするでしょう。

記事を参考に、お気に入りのテンキーを見つけてください。

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