パソコンPS5に増設できるSSDの条件は?

PS5に増設できるSSDの条件は?

(C)2020 Sony Interactive Entertainment Inc. All rights reserved.Design and specifications are subject to change without notice.

ソニー・インタラクティブエンタテインメント
PlayStation(R) 5
実勢価格:4万3978円(デジタル・エディション)、5万4978円(ディスクドライブ搭載)

ディスクドライブ搭載SPEC
サイズ・重量:W390×D260×H104mm・約4.5kg(PS5)、W390×D260×H92mm・約3.9kg(PS5デジタル・エディション)
SSD:825GB
映像出力:4K 120Hz、8K TV、VRR

PS5は2021年の9月15日のソフトウェア(本体)アップデートにより、SSDの増設に対応しました。といっても、すべてのM.2接続SSDが使えるわけではありません

PS5に増設できるSSDの条件は、次のとおりです。

PS5に搭載できるSSDの条件

  • インターフェース:PCI-Express Gen4x4対応M.2 NVMe SSD(Key M)
  • SSDストレージ:250GB〜4TB
  • 対応サイズ:2230 / 2242 / 2260 / 2280 / 22110
  • 放熱機構を含むサイズ:幅最大25mm、長さ30 / 40 / 60 / 80 / 110mm、高さ最大11.25mm(基盤から上8.0mmまで / 基盤から下2.45mmまで)
  • シーケンシャル読み込み速度:5500MB/秒以上を推奨
  • ソケットタイプ:Socket 3(Key M)
  • 放熱構造:ヒートシンクや熱伝導シートの標準装備、または取り付けが必須。

上記のようにソニーが提示したSSDの動作条件はかなり厳しく、最低リード速度が「5500MB/s」以上となっています。

これは現在流通しているM.2接続のNVMe SSDのなかでも高水準であるため、増設を考えている人はまずSSDのスペックを確認しましょう。SSDのなかには、正式に「PS5対応」をうたっているものもあります。

PS5の公式サイトには必須スペックから適用寸法まで、事細かに明示しています。購入する前に一読しておくことをおすすめします。

ちなみにPS5には、USB端子に外付けポータブルSSDを接続し容量をアップさせることも可能です、USB3.0以降の規格で、250GBから8TBまでの容量のものに対応しています。

パソコンおすすめPS5対応SSDのテスト方法は?

おすすめPS5対応SSDのテスト方法は?

今回『家電批評』は、PS5への増設に対応した高速SSDの人気5製品のテストを実施することに。パソコンの動作を爆速にするM.2接続の内蔵SSDについては2021年6月号の『家電批評』でテストしましたが、今回はPCだけでなくPS5にも使えるものを集めました。

PS5に搭載できるSSDは条件が厳しいため、前回の自作PC用M.2 SSDよりもスペックアップした最新最速のSSDとなっています。すべての機種にヒートシンクが搭載されているのも特徴です。

テストではPCでのベンチマークソフトによるリード&ライト速度に加え、テスト時のSSDの温度測定、PS5本体の機能によるリード速度測定、さらにPS5にインストールしたゲームデータのコピーを行っています。

今回のテストにおける3つのポイントをまとめました。

1:パソコンでの読み込み・書き込み速度

1:パソコンでの読み込み・書き込み速度

シーケンシャル・IOPS

SSDの基本性能を表す数値。連続してデータを読み書きする速度と、1秒間に行える命令実行回数を計測します。

「CrystalDiskMark8.0.1」でテストを3回して「シーケンシャル」の読み書きと「IOPS」の読み書きの数値で一番よかった結果を記録。それぞれを15段階評価しました。

2:PS5での読み込み・コピー速度を比較

2:PS5での読み込み・コピー速度を比較

PS5リード・コピー速度

PS5でSSDをフォーマットすると、その際にリード速度が表示されます。ゲームデータのコピーは合計約500GBで行っています。

PS5にSSDを装着し、フォーマット後に表示される読込速度によって15段階評価としました。また、約500GBのゲームデータをコピーし速度を計測、15段階評価しました。

3:ベンチテスト後の温度を比較

3:ベンチテスト後の温度を比較

ベンチ後SSD温度

ベンチマークテスト中に「Crystal DiskInfo」でSSDの温度を測定しました。温度は最高値と、冷えるまでの時間を計測しています。

PS5の増設スロットにSSDを装着!

PS5の増設スロットにSSDを装着!

SSDはPS5の増設スロットに装着。システムソフトウェアはバージョン「21.02-04.03.00.00-00.00.00.0.1」でテストしています。

PS5の標準内蔵ストレージは825GBで、換装はできない

PS5の標準内蔵ストレージは825GBで、換装はできない

現行PS5の本体ストレージは825GBで、そのうちゲームのインストールに使えるのは約600〜700GB程度です。PS5用ゲームのインストールサイズは大きいもので1タイトル100GBを超えるため、増設は必須といえます。なお、この本体標準SSDは最大転送速度の速い専用設計で、換装はできないようになっています。

なお前述のとおり、PS5は外付けSSDで容量をアップさせることもできるます。内蔵SSD増設が難しそうに感じる場合は、USBケーブルで接続する外付けタイプを選択してもいいでしょう。

それでは、本題のPS5対応内蔵SSDのおすすめランキングを発表します。すべて1TBモデルで比較テストを行いました。

1位【おすすめPS5増設SSD1位】シーゲート
「FireCuda 530
 Heatsink ZP1000GM3A023」|高い性能とコスパの良さを存分に発揮!

 
【おすすめPS5増設SSD1位】シーゲート「FireCuda 530 Heatsink ZP1000GM3A023」|高い性能とコスパの良さを存分に発揮!
王冠アイコン
【おすすめPS5増設SSD1位】シーゲート「FireCuda 530 Heatsink ZP1000GM3A023」|高い性能とコスパの良さを存分に発揮!

シーゲート
FireCuda 530
Heatsink
ZP1000GM3A023
実勢価格:3万1000円

サイズ:W24.2×D80.15×H10.39mm
容量:1TB
規格サイズ:M.2 Type 2280
インターフェース:PCI-Express Gen4
TBW:700TBW
Read・Write:7300MB/s・6000MB/s

▼テスト結果

  • シーケンシャル読み込み:14点/15点
  • シーケンシャル書き込み:14点/15点
  • IOPS読み込み      :9点/15点
  • IOPS書き込み              :13点/15点
  • PS5リード・コピー速度:10点/15点
  • 温度                           :13点/15点
  • GB単価        :8点/10点
  • 合計          :81点/100点

シーケンシャルアクセス:6454MB/s(Read)、5845MB/s(Write)
IOPS:865563(Read)、1192655(Write)
PS5:6558MB/s(Read)

ベストバイは、シーゲート「FireCuda 530 Heatsink ZP1000GM3A023」。ゲーミングPCで人気のシリーズですが、ゲーム時でも耐えられるような冷却性能を発揮し、ベンチマークの高負荷中でも40℃前後までしか上がらず、テストした中ではもっとも優秀でした。

もちろん読み書きの性能も高速で安定しており、穴がない検証結果に。メーカースペックには及ばないもののテスト機種中では平均6454MB/sと、最高速レベルを発揮しました。また、PS5での必須読み込み速度は5500MB/sとなっているため、安心して増設できます。4TBまであるラインナップも魅力です。

高負荷中でも温度は安定

高負荷中でも温度は安定

搭載ヒートシンクは空冷・水冷パーツの実力派・EKWB社製。今回テストした中ではもっとも温度が上がりませんでした。

スペックどおりの高速動作

スペックどおりの高速動作

ベンチマークテストの結果は、パソコンとPS5のテスト両面で高水準。全体的に穴のない結果が高評価につながりました。

2位【おすすめPS5増設SSD2位】ネクストレージ「
NEM-PA1TB」|凹凸ヒートシンクで温度が安定!
 

【おすすめPS5増設SSD2位】ネクストレージ「NEM-PA1TB」|凹凸ヒートシンクで温度が安定! 
【おすすめPS5増設SSD2位】ネクストレージ「NEM-PA1TB」|凹凸ヒートシンクで温度が安定! 

ネクストレージ
NEM-PA1TB
実勢価格:3万2800円

サイズ:W23×D80.4×H11.2mm
容量:1TB
インターフェース:PCI-Express Gen4
TBW:700TBW
Read・Write:7300MB/s・6000MB/s

▼テスト結果

  • シーケンシャル読み込み:14点/15点
  • シーケンシャル書き込み:14点/15点
  • IOPS読み込み      :7点/15点
  • IOPS書き込み              :14点/15点
  • PS5リード・コピー速度:10点/15点
  • 温度                           :14点/15点
  • GB単価        :5点/10点
  • 合計          :78点/100点

シーケンシャルアクセス:6454MB/s(Read)、5846MB/s(Write)
IOPS:764008(Read)、1184297(Write)
PS5:6558MB/s(Read)

2位はネクストレージ「NEM-PA1TB」。パッケージで「PS5対応」をうたっています。1位のシーゲートと同じく、速度と冷却性能の両面で優秀でした。

高い冷却性能

高い冷却性能

凹凸のあるアルミ製のヒートシンクは冷却性能抜群。最高でも48℃と安定していました。

日本語マニュアル付き

日本語マニュアル付き

PS5カバーの取り外しから解説しているマニュアルが付属。やはりこれがあると安心です。

3位【おすすめPS5増設SSD3位】サムスン
980 PRO
with Heatsink 1TB|最高速よりも安定速度を求めるなら

【おすすめPS5増設SSD3位】サムスン980 PROwith Heatsink 1TB|最高速よりも安定速度を求めるなら
【おすすめPS5増設SSD3位】サムスン980 PROwith Heatsink 1TB|最高速よりも安定速度を求めるなら

サムスン
980 PRO
with Heatsink 1TB
実勢価格:2万3717円

サイズ:W23×D80.4×H11.2mm
容量:1TB
インターフェース:PCI-Express Gen4
TBW:600TBW
Read・Write:7000MB/s・5000MB/s

▼テスト結果

  • シーケンシャル読み込み:12点/15点
  • シーケンシャル書き込み:10点/15点
  • IOPS読み込み      :11点/15点
  • IOPS書き込み              :11点/15点
  • PS5リード・コピー速度:4点/15点
  • 温度                           :10点/15点
  • GB単価        :9点/10点
  • 合計          :67点/100点

シーケンシャルアクセス:6431MB/s(Read)、4641MB/s(Write)
IOPS:945228(Read)、907110(Write)
PS5:5563MB/s(Read)

3位はサムスン「980 PRO with Heatsink 1TB」。『家電批評』2021年6月号のテストでは1位だったサムスンが今回は3位に。PS5の基準はクリアしており、問題なく動作しました。

マニュアル完備

マニュアル完備

PS5への取り付けマニュアルは紙でなく専用サイト。パッケージに掲載されたQRコードからアクセスできるので、スマホで見ながら作業できます。

速度にやや不安

速度は安定していたものの、数値は奮わず。PS5のリード数値は最下位でした。

4位: 【おすすめPS5増設SSD4位】ウエスタンデジタル「
WD_Black
SN850 NVMe」|性能はいいけど発熱とコスパが弱点

4位: 【おすすめPS5増設SSD4位】ウエスタンデジタル「WD_BlackSN850 NVMe」|性能はいいけど発熱とコスパが弱点

ウエスタンデジタル
WD_Black
SN850 NVMe
実勢価:2万5920円

サイズ:W22×D80×H2.38mm
容量:1TB
Read・Write:7000MB/s・4100MB/s

▼テスト結果

  • シーケンシャル読み込み:14点/15点
  • シーケンシャル書き込み:12点/15点
  • IOPS読み込み      :13点/15点
  • IOPS書き込み              :7点/15点
  • PS5リード・コピー速度:10点/15点
  • 温度                           :4点/15点
  • GB単価        :6点/10点
  • 合計          :66点/100点

シーケンシャルアクセス:6573MB/s(Read)、5257MB/s(Write)
IOPS: 1034031(Read)、710940(Write)
PS5:6543MB/s(Read)

4位はウエスタンデジタル「WD_Black SN850 NVMe」。厚いヒートシンクを搭載していますが、最高温度は67℃と微妙。速度は優秀です。

4位: 【おすすめPS5増設SSD4位】ADATA「
XPG GAMMIX S70
BLADE」|上位と渡り合える実測値を発揮!

4位: 【おすすめPS5増設SSD4位】ADATA「XPG GAMMIX S70BLADE」|上位と渡り合える実測値を発揮!
4位: 【おすすめPS5増設SSD4位】ADATA「XPG GAMMIX S70BLADE」|上位と渡り合える実測値を発揮!

ADATA
XPG GAMMIX S70
BLADE
実勢価格:1万9980円

サイズ:W22×D80×H4.3mm
容量:1TB
インターフェース:PCI-Express Gen4
TBW:740TBW
Read・Write:7400MB/s・6800MB/s

▼テスト結果

  • シーケンシャル読み込み:11点/15点
  • シーケンシャル書き込み:14点/15点
  • IOPS読み込み      :13点/15点
  • IOPS書き込み              :13点/15点
  • PS5リード・コピー速度:5点/15点
  • 温度                           :1点/15点
  • GB単価        :9点/10点
  • 合計          :66点/100点

シーケンシャルアクセス:6386MB/s(Read)、5968MB/s(Write)
IOPS: 1023413(Read)、1103828(Write)
PS5:6200MB/s(Read)

同じく4位はADATA「XPG GAMMIX S70 BLADE」。今回のテスト中では最安モデルです。ヒートシンクは簡易的なもので、最高72℃まで上昇することもありました。

速度テストは上位と遜色なし

速度テストは上位と遜色なし

ベンチマークテストでは上位のモデルと遜色ない結果になりました。

放熱板はオプション

放熱板はオプション

放熱板は同梱されているものを自分で貼り付けます。しかし簡易的なものなので、冷却性能はやや不満です。

パソコンゲームの起動速度はどう変わった?

PS5にSSDが増設できるようになったことで「最新のSSDを増設して、そこにインストールしたゲームデータをコピーすれば、ゲームの起動も爆速になるのでは?」と考えるユーザーもいるはず。そこで、PS5とPS4用のゲームを増設SSDにコピーし、起動までの時間を測定しました。

その結果がこちら。

ゲームの起動速度はどう変わった?
ゲームの起動速度はどう変わった?
ゲームの起動速度はどう変わった?
ゲームの起動速度はどう変わった?
ゲームの起動速度はどう変わった?
ゲームの起動速度はどう変わった?

※サイバーパンク2077はPS4用タイトル

結果は正直なところ、「誤差の範囲内」という印象でした。PS5標準搭載の“高速カスタムSSD”は伊達じゃないかもしれません。

パソコンPS5へのSSDの増設手順

PS5のSSDは、内部にある専用スロットに挿して増設します。しかしマニュアルがないとまず無理なので、ここで解説します。なお、増設の条件を満たしたSSDを取り付けるための作業は、PS5の保証範囲内となっています。

1:PS5のカバーを外す

1:PS5のカバーを外す

PS5をひっくり返し、上写真のようにディスク挿入口(デジタルエディションの場合は前面)を手前側にします。その状態でカバーの左上を持ち上げながら、右下を右側にずらせばカバーが外れます。あまり強く持ち上げすぎないように注意しましょう。

カバーの取り外しにはやや力がいるので、布など柔らかい素材の上で作業することをおすすめします。

2:増設スロットにSSDを装着する

2:増設スロットにSSDを装着する

本体カバーが外れたら、プラスドライバーでSSDスロットのカバーも外します。

2:増設スロットにSSDを装着する

内部はスペーサーが「110」の場所にあるので、SSDのサイズ(今回は「80」)に移動させて固定します。あとはSSDをスロットに挿し、カバーを戻せばSSDを認識できます。

パソコンおわりに

以上、PS5対応内蔵SSDのおすすめランキング5選でした。

今回のテストではすべてがヒートシンク搭載モデルになっていますが、冷却性能が低いと60℃を超えてしまうものもありました。ベンチマークソフトの実行後は熱くて触れないほどになっているモデルもあり、そういった製品は配点も低くなっています。

過度に発熱すると、読み書きの速度に影響が出たり、フリーズしてしまうなどの不具合が出ることも予想されます。製品を選ぶときの参考にしましょう。

また、PS5でのテストでは本体の速度計測機能に加えて、標準のSSDにインストールした500GBのゲームデータを増設SSDにコピーする速度を計測しています。

テスト中は余計な処理が入らないように、全アプリを終了させた状態かつオフラインで行いましたが、あまり差がつかなかったため、PS5側で特別な処理が行われている可能性はあります。言い方を変えれば、基準を満たしていればどのSSDでもある程度の高速安定性は保証されている……とも言えるでしょう。

M.2接続SSDはPS5での対応が発表されたばかりということもあり、現時点での価格は2万円弱~3万円強と、ややお高めの印象もありますが、長くPS5を使うならほぼ必須。今から導入を検討しておくのも悪くありません

町田大士
ライター
町田大士 のコメント

標準SSDの容量を考えれば増設は必須。M.2 SSDの動向は今後も見守っていく必要があります。