M.2 SSDとは?
M.2 SSDとは、パソコンのマザーボードに直接接続するタイプのSSDで、昨今のノートPCでも多く採用されているSSDです。
もし、M.2 SSDを搭載していないパソコンだったとしても、M.2スロットを搭載しているパソコンなら後から増設可能です。速くて快適なパソコンを求めるなら、M.2 SSDの導入を検討しましょう。
なお、M.2 SSDの「M.2」とは、接続規格です。USB端子でいうなら「Type-A」や「Type-C」に相当するもので、M.2というだけでは動作速度の速さを保証するものではありません。M.2 SSDを選ぶときは、転送規格の違いを知る必要があります。
SSDの規格と転送速度の差
- 接続インタフェース: SATA 3: PCIe 3.0 x4: PCIe 4.0 x4
- インタフェース速度: 6Gbps: 32Gbps (8Gbps x4): 64Gbps (16Gbps x4)
- 通信プロトコル: AHCI: NVMe: NVMe
- 接続端子: 2.5インチ、M.2 など: M.2、U.2 など: M.2、U.2 など
※SATAからPCIeへの移行期には、PCIe AHCIのSSDも存在
インターフェース速度と各製品の読み出し速度のイメージ
もし、SATA接続のM.2 SSD(減りつつありますがSATAタイプもまだ販売されています)を選んでしまうと、従来のSSDと速さは変わらないという結果になってしまうので、M.2 SSDを選ぶときは「NVMe」もしくは「PCI-Express(PCI-e)」と表記されているものを選びましょう。
M.2 SSDについての概要がわかったところで、今回は、おすすめのM.2 SSDを探すべく、プロと一緒に比較検証を行います。まずは、M.2 SSDの基本を押さえておきましょう。
覚えておきたい4つのキーワード
最近のパソコン用ストレージの中でもっとも動作が速いM.2接続タイプの内蔵SSD「NVMe SSD」について、覚えておきたいキーワードは次の4つがあります。
1:M.2(Type2280)
「M.2」は、SSDの接続端子の規格。NVMe SSDはすべてこの端子を使用します。「Type2280」はサイズの規格で、ほかに「Type2242」、「Type2260」と小さいサイズがあります。基本的にはType2280のM.2を使用すれば、間違えることはありません。
2:NVMe
「NVMe」は、おもにSSDの動作速度向上のために作られたデータ転送規格。従来のSSDはHDDと同じ規格を使用していたため転送速度に上限がありました。NVMeはその上限を大幅に超えているため、製品によっては10倍以上も動作が速くなりました。
最近はNVMe対応SSDを高速な外付け・ポータブルSSDとして使うためのSSDケースも出てきています。
3:PCI Express 4.0
「PCI Express」は、マザーボードに直接挿して高速データ転送ができる規格。主にグラフィックカードで利用されますが、その速さを活かしてNVMe SSDで使用されています。従来の3.0(Gen3)から4.0(Gen4)になり、速度が一気に2倍になりました。
4:TBW
SSDには書き込み回数に限界があるため使い続けるといずれ使えなくなりますが、その寿命は目に見えません。そこで、寿命となる最大書き込み容量を数値で表したのが「TBW」です。数値が大きいほど寿命が長く、SSD耐久性の指標となります。
以上の4つのキーワードが大事なことがわかったところで、本題のNVMe SSDの比較検証に入ります。その前に、テストしてわかった違いをまとめてみました。
テストしてわかった違いはここ!
NVMe SSDの検証において結果に大きく影響を与えていたのが、SSDの発熱です。SSDには一定の温度に達すると性能を落として発熱を抑制する機能を搭載しています。
今回の検証環境では、最初から付属している製品を除き、ヒートシンクを使用せずにPCケースの冷却ファンだけを使用しました。そのため検証中の発熱量が高く、一部の製品では性能の低下が起こっていたように見受けられました。
NVMe SSDの性能を最大限に発揮し、安定した動作をさせたいなら冷却方法にこだわるべきでしょう。
ヒートシンクなしでは冷却ファンが非常に重要
ヒートシンクがなくても冷却ファンの風があれば発熱は実用範囲内に収まります。逆にヒートシンクを搭載しても風がないと、上の写真の温度よりも高くなることが確認できました。それだけ冷却ファンが重要となるわけです。
ヒートシンクありでは風が当たるように配置する
同環境で確認したところ、ヒートシンクを取り付けるだけではNVMe SSDの冷却は不十分な場合がありました。重要なのは冷却ファンであり、そのうえで取り付けたヒートシンクに風を当てることで冷却効果が向上します。
PCケースの冷却ファンがSSDスロットに対してまっすぐ流れるように調整するだけで、SSDの発熱量は上の写真のように安全圏にとどまりました。M.2スロットはマザーボードに並行に挿す形が大半なので、ファンの位置・方向調整は重要です。
それでは、M.2 SSDのおすすめを探す際の比較方法について解説します。
おすすめM.2 SSDの比較方法は?
テストは実使用時と同じ環境を用意して徹底的に負荷をかけ、OS側はPCIe Gen4 SSDを使い、SSD同士のコピー速度が最大になるようにして、次の4項目を検証しました。
比較項目1:読み込み・書き込み速度
▼シーケンシャル読み・書き
連続してデータを読み書きする速度を表し、数値が高いほど動作が速く性能の高いSSDといえます。SSDの基本性能を表す数値です。
「CrystalDiskMark8.0.1」でテストを3回して「シーケンシャル」の読み書きと「IOPS」の読み書きの数値で一番よかった結果を記録。それぞれを15段階で評価しました。
比較項目2:データ転送の読み書き速度
▼IOPS 読み・書き
1秒間に行える命令実行回数。数値が高いほど短時間で多くの処理が行え、応答時間が速くなるといった速さを体感できる数値です。ランダム読込速度・ランダム書込速度の単位です。
「CrystalDiskMark8.0.1」でテストを3回して「シーケンシャル」の読み書きと「IOPS」の読み書きの数値で一番よかった結果を記録。それぞれを15段階で評価しました。
比較項目3:RAW画像のコピー速度
RAW画像1000枚をテストSSDにコピーし速度を計測し、15段階で評価しました。
比較項目4:圧縮ファイルのコピー速度
20GBの圧縮ファイルをコピーする時間を速度を計測し、15段階で評価しました。
比較項目5:1GBあたりの容量単価
SSDの1GBあたりの価格を容量単価で比較し、10段階で評価しました。
以上の5項目を比較した結果を、「バリューモデル」「ミドルモデル」「ハイエンドモデル」の3つのグレード別に、評価の高かった製品からおすすめ順にランキングで発表します。
以下の3グレードで分類しました
- グレード: バリューモデル: ミドルモデル: ハイエンドモデル
- 転送規格: PCIe 3.0: PCIe 3.0: PCIe 4.0
- NAND: QLC/TLC: TLC: TLC
- DRAM: あり/なし: あり: あり
まずは、「バリューモデル」と「ミドルモデル」それぞれ3製品の比較ランキングを続けてご紹介します。容量はすべて1TBモデルで比較を行いました。
バリューモデルM.2 SSDのおすすめは?
サムスン「980 MZ-V8V1T0B/EC」
- サムスン980 MZ-V8V1T0B/EC
- 実勢価格: ¥15,131〜
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※画像はAmazonより
- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
ベンチマークと実使用時のどちらでも一番の速さを発揮
バリューモデルのおすすめ1位は、サムスン「980 MZ-V8V1T0B/EC」。バリューモデルながらもメーカー公称値が最速レベルの最強SSD。ベンチマークの結果でも読み込み速度は公称値を上回る結果を出し、M.2 SSDの速さを見せつけてくれる製品です。
価格が他社製のミドルモデルに迫るほど高いのが弱点ですが、高速なパソコン環境を手に入れるのにコレ以上のSSDはないでしょう。
- おすすめポイント
-
- 読み込み速度は交渉値を上回る
- がっかりポイント
-
- 価格が高い
- サイズ
- 80.15×22.15×2.38mm
- ストレージ
- 1TB
- NAND
- V-NAND 3bit MLC(TLC)
- シーケンシャル読込
- 3500MB/s
- シーケンシャル書込
- 3000MB/s
- ランダム読み出し4KB
- 500000 IOPS
- ランダム書き込み4KB
- 480000 IOPS
- MTBF(平均故障間隔)
- 150万時間
- TBW
- 600TB
- 保証期間
- 5年間
- 型番
- MZ-V8V1T0B/IT
ウェスタンデジタル「WD Blue SN550 WDS100T2B0C」
- ウエスタンデジタルWD Blue SN550 WDS100T2B0C
- 実勢価格: ¥31,103〜
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- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
大容量ファイルのコピー速度は最速レベルと実使用に問題なし
2位はウェスタンデジタル「WD Blue SN550 WDS100T2B0C」。格安な「Blue」シリーズの一枚です。
同社製チップを採用し、安定した動作と速さに定評のあるM.2 SSD。検証では、ベンチマークで読み込みと書き込みでメーカー公称値を上回り、実使用を想定したファイルコピーの速度でも1位のSSDと遜色ない結果を出しています。
価格と性能のバランスが取れており、手軽に高速な大容量SSDを導入したい人におすすめできます。
- おすすめポイント
-
- 価格と性能のバランスがいい
- サイズ
- 80×22×2.38mm
- ストレージ
- 1TB
- NAND
- 3D NAND
- シーケンシャル読込
- 2400MB/s
- シーケンシャル書込
- 1950MB/s
- ランダム読み出し4KB
- 410000 IOPS
- ランダム書き込み4KB
- 405000 IOPS
- MTBF(平均故障間隔)
- 150万時間
- TBW
- 600TBW
- 保証期間
- 5年間
- 型番
- WDS100T2B0C
クルーシャル「P2 CT1000P2SSD8JP」
- クルーシャルP2 CT1000P2SSD8JP
- 実勢価格: ¥11,300〜
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- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
エントリーモデルらしい手頃な価格で速さを体験できる
3位はクルーシャル「P2 CT1000P2SSD8JP」。ランキング上位の製品に比べて書き込み速度で1歩及ばなかったM.2 SSD。読み込み速度においては負けていないので、パソコンやソフトの起動速度向上が目的なら問題はありません。
ベンチマーク結果ではメーカー公称値をすべて上回っており、価格の変動によっては一番コストパフォーマンスに優れたM.2 SSDに化ける可能性を秘めています。
- おすすめポイント
-
- パソコンやソフトの起動速度向上が目的なら問題ナシ
- サイズ
- 80×22×2.38mm
- ストレージ
- 1TB
- NAND
- Micron 3D QLC NAND
- シーケンシャル読込
- 2400MB/s
- シーケンシャル書込
- 1800MB/s
- ランダム読み出し4KB
- 170000 IOPS
- ランダム書き込み4KB
- 370000 IOPS
- MTBF(平均故障間隔)
- 150万時間
- TBW
- 300TBW
- 保証期間
- 5年間
- 型番
- CT1000P2SSD8JP
ミドルモデルM.2 SSDのおすすめは?
サムスン「970 EVO Plus MZ-V7S1T0B/EC」
- サムスン970 EVO Plus MZ-V7S1T0B/EC
- 実勢価格: ¥15,400〜
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※画像はAmazonより
- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
読み込みと書き込み速度が高速で安定しているNo.1の実力者
ミドルモデルのおすすめ1位はサムスン「970 EVO Plus MZ-V7S1T0B/EC」。バリューモデルから書き込み速度が向上。ベンチマークテストとファイルコピーテストの両方で文句なしの結果を出しています。
検証結果が他の製品より頭ひとつ抜けていることからも、性能の高さが伺えます。価格にこだわらないならこのM.2 SSDがベストな選択です。
- おすすめポイント
-
- ベンチマークテストとファイルコピーテストの両方で文句なしの結果を出す
- 型番
- MZ-V7S1T0B/IT
ウェスタンデジタル「WD Black SN750 WDS100T3X0C」
- ウエスタンデジタルWD Black SN750 WDS100T3X0C
- 実勢価格: ¥19,856〜
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- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
ゲームモード機能で安定した性能が手に入る
2位はウェスタンデジタル「WD Black SN750 WDS100T3X0C」。1位との差はほぼないといえるほど優秀な結果を出したM.2 SSD。ファイルコピーテストで少しだけ劣った結果が、明暗を分けた形です。
元々ゲーミング向けとして発売された製品なので、高速で安定した読み込みが行えれば問題はありません。独自のゲーム向け機能を搭載しているので、ゲーマーなら選択肢として一番に入るM.2 SSDです。
- おすすめポイント
-
- 独自のゲーム向け機能を搭載
- サイズ
- 80×24.2×8.1mm
- ストレージ
- 1TB
- NAND
- 3D NAND
- シーケンシャル読込
- 3470MB/s
- シーケンシャル書込
- 3000MB/s
- ランダム読み出し4KB
- 515000 IOPS
- ランダム書き込み4KB
- 560000 IOPS
- MTBF(平均故障間隔)
- 175万時間
- TBW
- 600TBW
- 保証期間
- 5年間
- 型番
- WDS100T3X0C
クルーシャル「P5 CT1000P5SSD8JP」
- クルーシャルP5 CT1000P5SSD8JP
- 実勢価格: ¥14,762〜
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- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
速さはそこそこでも低発熱で動作は安定している
3位はクルーシャル「P5 CT1000P5SSD8JP」。バリューモデルに比べ全体的に速度が向上、ベンチマークテストではすべての項目でメーカー公称値を上回る結果を出しています。ファイルコピーテストでランキング上位の製品より劣ってはいたもののその差は僅かです。
全体的に向上した性能によりM.2 SSDらしい速さが体感でき、コストパフォーマンスに優れています。また、検証時の発熱が一番低く、長時間使用時の安定性にも期待が持てます。
- おすすめポイント
-
- M.2 SSDらしい速さを体感できる
- 検証時の発熱が一番低かった
- サイズ
- 80×22×2.38mm
- ストレージ
- 1TB
- NAND
- Micron 3D NAND
- シーケンシャル読込
- 3400MB/s
- シーケンシャル書込
- 3000MB/s
- ランダム読み出し4KB
- 390000 IOPS
- ランダム書き込み4KB
- 500000 IOPS
- MTBF(平均故障間隔)
- 180万時間
- TBW
- 600TBW
- 保証期間
- 5年間
- 型番
- CT1000P5SSD8JP
PCI-Express4.0に進化したM.2 SSD
「PCI-Express」とは、高速なデータ転送を必要とするグラフィックボードなどで使用するデータの転送経路です。NVMe規格のM.2 SSDもこの高速な転送経路を使うことで、従来のSSDを上回る速さを実現しています。
これまでPCI-Expressのバージョンは「3.0」でしたが、Gen4として新しいバージョンの「4.0」が登場しています。当然のようにPCI-Express4.0に対応して大幅に転送速度が向上したM.2 SSDも発売されています。
ここまで紹介してきたバリューモデルとミドルモデルは従来のPCI-Express3.0対応製品ですが、ここからは新規格に対応したPCI-Express4.0(Gen4)対応のM.2 SSD8製品の比較を「ハイエンドモデル」として紹介します。
なお、バリューモデルとミドルモデルは1TB版でテストを行っていますが、ハイエンドモデルのテストはすべて500GB版で行いました。
サムスン「980 PRO MZ-V8P500B/EC」
※画像はAmazonより
- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
スペックの高さと動作速度が際立つ
ハイエンドモデル1位は、サムスン「980 PRO」。サムスンの最上位SSDは、メーカー公称値の読み込み速度が6900MB/s、書き込み速度が5000MB/sとハイエンドの名に違わぬスペックで検証による性能テストでも最速の結果でした。
注目すべきは実際の使用で快適さにつながるIOPSのテストで最高の結果を出している点。データの読み込みと書き込みで安定した数値が出ているので、パソコンの使用時に動作の引っ掛かりを感じることは少ないでしょう。
- おすすめポイント
-
- データの読み込み・書き込みで安定した数値を出す
- 5年保証で耐久性が高い
- 一般的な使い方ならメインストレージとして快適に使える
- サイズ
- 22.15×80.15×2.38mm
- ストレージ
- 500GB
- 規格サイズ
- M.2 Type2280
- インターフェース
- PCI-Express Gen4
- TBW
- 300TBW
- Read・Write
- 6900MB/s・5000MB/s
- シーケンシャル読込
- 6574MB/s
- シーケンシャル書込
- 4889MB/s
- IOPS読み
- 837630
- IOPS書き
- 895524
- 型番
- MZ-V8P500B/IT
5年保証で耐久性が高い
本製品は5年保証。メーカー推奨の1日書き込み量は160GBもあるので、通常使用なら十分です。
読み込み&書き込みが検証製品中で最速!
メーカー公称値である読み込み速度6900MB/sには惜しくも届きませんでしたが、今回検証したSSD8製品のなかでは最速でした。
NVMe SSDの弱点である発熱量も抑えられており、検証時に温度が原因でパソコンがフリーズするということもありませんでした。速さと安定性が両立されており、一般的な使い方ならメインストレージとして快適に使えるSSDといえるでしょう。
ウエスタンデジタル「WD_Black SN850 WDS500G1X0E-00AFY0」
- ウエスタンデジタルWD_Black SN850 WDS500G1X0E-00AFY0
- 実勢価格: ¥19,980〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥19,980〜
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- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
スペックは文句なしでも発熱に注意!
2位はウエスタンデジタル「WD_Black SN850 WDS500G1X0E-00AFY0」。性能は1位とほぼ同じですが、発熱の高さが問題でした。別途ヒートシンクを使用して、発熱量を抑えればサムスンと同率1位になり得る製品です。
- おすすめポイント
-
- 速さはトップレベル
- 「ゲームモード」を搭載
- がっかりポイント
-
- 発熱の高さが問題
- サイズ
- W22×D80×H2.38mm
- ストレージ
- 500GB
- インターフェース
- PCI-Express Gen4
- TBW
- 300TBW
- Read・Write
- 7000MB/s・4100MB/s
- シーケンシャル読み
- 6571MB/s
- シーケンシャル書き
- 4180MB/s
- IOPS読み
- 810207
- IOPS書き
- 678255
- 型番
- WDS500G1X0E
トップレベルの速さ
1位との速度差は誤差レベル。実力において1位に劣る点はありません。
安心の5年保証
ウエスタンデジタル「WD_Black SN850 WDS500G1X0E-00AFY0」は、高スペックなうえにゲーム向けとしたSSDです。同社が配付する専用ソフトで切り替えられる「ゲームモード」を搭載し、ゲームプレイ時の性能向上が期待できます。ゲーム目的で、マニアックな使い方に挑戦したい人にはおすすめです。
コルセア「Force Series MP600 CSSD-F500GBMP600」
- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
ヒートシンク搭載分コスパに優れている
3位はコルセア「Force Series MP600 CSSD-F500GBMP600」。搭載するヒートシンクの冷却力が高く、検証中もっとも動作温度が低いSSDでした。ファイルコピー速度も速く、実使用で頼りになる製品です。
- おすすめポイント
-
- 搭載ヒートシンクの冷却力が高い
- ファイルコピー速度も速い
- サイズ
- W23×D80×H15mm
- ストレージ
- 500GB
- インターフェース
- PCI-Express Gen4
- TBW
- 850TBW
- Read・Write
- 4950MB/s・2500MB/s
- シーケンシャル読み
- 5007MB/s
- シーケンシャル書き
- 2532MB/s
- IOPS読み
- 422457
- IOPS書き
- 618245
- 型番
- CSSD-F500GBMP600
温度上昇が穏やか
付属ヒートシンクにより、他が70〜80℃を超える中60℃台に収まっています。
発熱を確実に冷却
ヒートシンクは冷却で頼りになります。ただし大きいので設置スペースが必要です。
8製品中唯一のヒートシンク搭載SSD。NVMe SSDの弱点である発熱を抑えることを第一とした製品です。このヒートシンクが非常に効果的で、検証中に最大温度まで上がることはほとんどありませんでした。SSDの温度を気にしながら使う必要がないので、気軽に使えるSSDといえるでしょう。
CFD「PG3VNF CSSD-M2B5GPG3VNF」
- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
価格で選ぶならCFDが一番!
同3位はCFD「PG3VNF CSSD-M2B5GPG3VNF」。同社のSSDは2つとも低価格でコスパに優れています。性能差は見受けられませんでしたが、本製品のほうが少しだけ低い温度で動作していました。
- サイズ
- W22×D80mm
- ストレージ
- 500GB
- インターフェース
- PCI-Express Gen4
- TBW
- 850TBW
- Read・Write
- 5000MB/s・2500MB/s
- シーケンシャル読み
- 5005MB/s
- シーケンシャル書き
- 2520MB/s
- IOPS読み
- 419556
- IOPS書き
- 615180
- 型番
- CSSD-M2B5GPG3VNF
コピーが安定
大容量のファイルを扱っても速度が速く安定していました。
長期間動作保証有!
850TBWで5年保証と、低価格でも耐久性が保証されています。価格で選んでも安心して使用できます。
低価格でハイコスパなSSD。Pcle Gen4対応のNVMe SSDを最安で買いたいならCFD一択です。安いからといって性能面で劣っているわけではないので、とてもお買い得です。
CFD「PG3VND CSSD-M2B5GPG3VND」
- CFDPG3VND CSSD-M2B5GPG3VND
- 実勢価格: ¥9,504〜
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- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
同社製SSDとの性能差はなし
同3位はCFD「PG3VND CSSD-M2B5GPG3VND」。同率3位の製品と性能差はほぼありません。検証時は、少し発熱が高くて実使用に不安が残りました。
- サイズ
- W22×D80mm
- Read・Write
- 4950MB/s・2500MB/s
- シーケンシャル読み
- 5007MB/s
- シーケンシャル書き
- 2519MB/s
- IOPS読み
- 420553
- IOPS書き
- 615063
- 型番
- CSSD-M2B5GPG3VND
6位: ギガバイト「AORUS GP-AG4500G」
- ギガバイトAORUS GP-AG4500G
- 実勢価格: ¥11,189〜
- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
過不足のない性能
6位はギガバイト「AORUS GP-AG4500G」。実使用時に少し上位製品より劣る結果となりましたが、性能は平均的といえます。
- サイズ
- W22×D80×H2.3mm
- Read・Write
- 5000MB/s・2500MB/s
- シーケンシャル読み
- 4968MB/s
- シーケンシャル書き
- 2526MB/s
- IOPS読み
- 419639
- IOPS書き
- 614558
- 型番
- S-UXHJ1
7位: トランセンド「PCIe SSD 240S TS500GMTE240S」
- トランセンドPCIe SSD 240S TS500GMTE240S
- 実勢価格: ¥9,480〜
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- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
実使用ではスペック以上に快適
7位はトランセンド「PCIe SSD 240S TS500GMTE240S」。メーカー公称値が一番低かったものの、ファイルコピー速度では一番。実使用時は動作が快適なSSDです。
- サイズ
- W22×D80×H3.58mm
- Read・Write
- 3800MB/s・2800MB/s
- シーケンシャル読み
- 3791MB/s
- シーケンシャル書き
- 2790MB/s
- IOPS読み
- 195332
- IOPS読み
- 527612
- 型番
- TS500GMTE240S
8位: シーゲート「FireCuda 520 SSD ZP500GM3A002」
- シーゲートFireCuda 520 SSD ZP500GM3A002
- 実勢価格: ¥31,014〜
- シーケンシャル読込
- シーケンシャル書込
- IOPS読み込み
- IOPS書き込み
- 写真コピー速度
- ファイルコピー速度
- GB単価
読み込み速度の速さと耐久性の高さが優秀
8位はシーゲート「FireCuda 520 SSD ZP500GM3A002」。検証では突出した点がありませんでしたが、十分な性能があります。価格次第では「買い」といえるでしょう。
- サイズ
- W22×D80×H3.58mm
- Read・Write
- 5000MB/s・2500MB/s
- シーケンシャル読み
- 5010MB/s
- シーケンシャル書き
- 2520MB/s
- IOPS読み
- 419573
- IOPS書き
- 614766
- 型番
- ZP500GM3A002
おわりに
以上、「バリューモデル」「ミドルモデル」「ハイエンドモデル」の3つのグレード別のおすすめSSDランキングでした。
今回の検証を通じて感じられたことは、実使用時に体感できる速さに大きな差はないということです。使用する環境が整っていれば、NVMe SSDの性能は引き出せるので、速度にだけにこだわる必要はないといえます。
SSDを選ぶなら、メーカー公称値やベンチマークの数値だけではなく、求める機能や価格、ヒートシンクの有無や耐久性、製品の保証期間といったポイントを重視して選ぶといいでしょう。予算に応じて今回のランキング上位のものを選べば、まず間違いはありません!