どこでも大画面!XRグラスでできること

XRグラスとは、スマートグラスと呼ばれるメガネ型ディスプレイデバイスの一種。メガネのように装着すれば、PCモニターをはるかに超える大画面で、映画やドラマ、YouTubeなどの動画を楽しむことができます。
カフェでリラックスしながら映画やドラマを楽しむ、就寝前に寝転びながらYouTubeを見るなど、日常的にモニター代わりとして使える次世代型メガネ型デバイスとして近年注目を集めています。
XRグラスの構造

有機ELディスプレイの映像をインナーレンズに反射させ、その映像を目で見ることで、あたかも目の前にスクリーンがあるように感じられる仕組みです。
「XREAL」と「VITURE」の2大ブランドが人気を二分!
XRグラス市場では、VITUREとXREALが人気を二分しています。
今回は、雑誌『家電批評』で過去にベストバイを獲得したVITURE「VITURE Pro」とその後にベストバイを獲得したXREAL「XREAL One」、さらに後発モデルとなるXREAL「XREAL ONE Pro」の計3製品の実力を検証します。
【結論】XRグラスのおすすめは「XREAL ONE Pro」
雑誌『家電批評』編集部が比較テストを行った結果、XRグラスのおすすめランキング第1位でベストバイに選ばれたのは、XREAL「XREAL ONE Pro」でした。
「XREAL ONE」の光学設計を一新し、視野角や輝度を向上させることで、より高画質を実現したモデルです。
より洗練された画質に
- XREALXREAL ONE Pro
- 最安価格: ¥84,980〜
XRグラスの比較方法
AV評論家の本田さんと実際に映像を見て、画質・音質・装着感を評価しました。
また、使い勝手は雑誌『家電批評』編集部でチェックしました。
なお、記事の画像はXRグラスの映像を直接撮影したため、実際の見え方とは異なる場合があります。
XRグラスのおすすめランキング
雑誌「家電批評」がプロと一緒にXRグラスの検証を行ったところ、1位ベストバイはXREAL「XREAL ONE Pro」でした。2位はXREAL「XREAL One」でした。
| 商品 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
XREALXREAL ONE Pro
![]() |
|
87g |
400万画素(1920×1080P) |
ソニー製次世代0.55インチ マイクロOLED |
|||||
XREALXREAL One
![]() |
|
82g |
400万画素(1920×1080P) |
ソニー製0.68インチ マイクロOLED |
|||||
VITUREVITURE Pro
![]() |
|
77g |
400万画素(1920×1080P) |
ソニー製マイクロ OLED |
【1位】XREAL「XREAL ONE Pro」
- XREALXREAL ONE Pro
- 最安価格: ¥84,980〜
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 装着感
- 重量
- 87g
- 解像度
- 400万画素(1920×1080P)
- ディスプレイ
- ソニー製次世代0.55インチ マイクロOLED
- 型番
- XREAL ONE PRO M
【画質】明るくて景色や文字が鮮明に見える


階調表現や色再現はXREAL「XREAL One」と大きな差はありませんが、コントラストが高く、ゴーストの少ない洗練された画質でした。
輝度が100nit向上して明るくなり、視野角も広がったことで全体をより見やすくなり、スペック面でも評価が高まりました。
一番の違いは視野角の広がりでしょう。視野角が広いほど、3DoF※で視聴している際により広く見えるため、仕事で使用する場合などにも長所となります。
※XRグラスで映し出した画面を固定する機能。顔を動かしても画面は動きません。
【音質】
独自の音響設計や新たな音響機能が搭載されていますが、XREAL「XREAL ONE」との明確な差は感じられませんでした。ただし、違和感はなく、本体スピーカーの音だけでも十分に映像を楽しめます。
音のバランスが良くなっています。
【使い勝手】

機能が多くメニュー操作はやや複雑で、直感的に設定しにくいです。とはいえ、一度設定すれば頻繁に変更しないので、大きな問題はありません。
使い勝手は、「XREAL One」と大差なしです。
【2位】XREAL「XREAL One」
- XREALXREAL One
- 最安価格: ¥69,300〜
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 装着感
- 重量
- 82g
- 解像度
- 400万画素(1920×1080P)
- ディスプレイ
- ソニー製0.68インチ マイクロOLED
- 型番
- XREAL ONE
【画質】自然な色合いで景色がキレイに楽しめる


落ち着いたトーンカーブで輝度も十分に高く、全画面にわたってボケのない映像です。
夕焼けでは色がやや破綻しやすいものの、ダイナミックレンジが広く、明暗部の階調もしっかり表現されています。
小さな文字も読みやすく、色彩はキレイで自然な印象です。
パネルそのものも進化しているのか、輝度が高くダイナミックレンジが広がっています。
【音質】
重低音はやや控えめですが、中高域や人物の声は自然で、繊細さを感じます。ステレオの音場表現も的確で、ボーカルの定位や声質に違和感はありません。
音質は、「XREAL Air 2 Pro」から大きく進化しています。本格的に高音質を求める場合はイヤホンなどを使用するのが望ましいですが、本体のみでも十分に満足できる場合が多いでしょう。
【使い勝手】

XREAL「XREAL ONE Pro」と同様に機能が多く、メニュー操作はやや複雑で直感的に設定しづらい印象です。ただし、一度設定すれば頻繁に変更することはないため、大きな問題はありません。

右テンプル部分に3つのボタンを配置。ショートカットボタンに「ワイドモード」などの機能を割り当て可能です。
日常的によく使う機能はワンボタンでアクセスできるため、使い勝手そのものも悪くありません。
【3位】VITURE「VITURE Pro」
- VITUREVITURE Pro
- 最安価格: ¥49,800〜
- 画質
- 音質
- 使い勝手
- 装着感
- 幅
- 47.7mm(折りたたみ時)
- 奥行
- 163mm(折りたたみ時)
- 高さ
- 53.7mm(折りたたみ時)
- 重量
- 77g
- 解像度
- 400万画素(1920×1080P)
- ディスプレイ
- ソニー製マイクロ OLED
- 型番
- VITURE Pro XR Glasses
【画質】高輝度で景色の色が濃い

XREALの2製品と比べると、明るさは断然上です。
ただし、発売から時間が経過しており光学設計が古いため、色がやや濃く見え、再現性の面ではやや物足りなさを感じます。
とはいえ、明るさとHDR性能は十分で、光学設計が最新化されればXREALの2製品と肩を並べるポテンシャルがあります。
他2製品よりも古いものの、画質自体は悪くありません。
【音質】
XREALよりも中域が強く、低域はやや不足気味です。
音楽鑑賞にはあまり向きませんが、ニュースやドラマなど、人の声が中心となる映像作品には適しています。
【使い勝手】

機能が少ないため、本体の左テンプルにあるボタン操作だけで設定が完結します。一度場所を覚えればノールックでも直感的に操作できるほど簡単です。

VITURE「VITURE Pro」には、本体の上部に視度調整ダイヤルが装備されています。
オプションの追加デバイスを使用すれば、スマートフォンを使わずにストリーミング映像の再生などを単独で楽しむことができます。追加デバイスは首にかけるネックスピーカーのようなスタイルで、両手が塞がらない点も魅力です。
XRグラスの選び方
仕事に活用
おすすめのモデル:XREAL One、XREAL ONE Pro

3DoF※表示に対応しており、空中に画面を固定可能。首を動かしても画面が動かず、ノートPCでも大画面で仕事ができます。
※XRグラスで映し出した画面を固定する機能。顔を動かしても画面は動きません。
映像を楽しむ
おすすめのモデル:XREAL One

画質は「XREAL One」よりも「XREAL ONE Pro」のほうが優れていますが、体感できるほど大きな差はありません。
価格を考慮すると、映像を楽しむだけであればXREAL「XREAL One」でも十分満足です。
外で使う
おすすめのモデル:VITURE Pro

XREALの製品が80g越えですが、VITURE「VITURE Pro」は77gとわずかに軽量です。 カフェや新幹線などで長時間使用するなら、より軽いVITURE「VITURE Pro」が有力な選択肢となるでしょう。
仕事なら、視野角の広いXREAL「XREAL ONE Pro」が活躍しそうです。
XRグラス選びの際のよくある質問
そもそもXRグラスとは?
XRグラス(エックスアールグラス)は、スマートフォンやPCの映像をミラーリングして目の前に表示する、メガネ型のディスプレイデバイス。「スマートグラス」とも呼ばれます。サングラスのような外観を持ち、内部の有機ELディスプレイの映像をインナーレンズに反射させることで、目の前に大画面のスクリーンが浮かんでいるように見えます。スマートフォンやパソコン、タブレット、ゲーム機などとUSB-Cケーブルまたはワイヤレスで接続し、映像を楽しむことができます。
XRグラスのメリットは?
XRグラスの魅力は、どこでも大画面で仕事や映像を楽しめることです。電車でスマートフォンを使って動画を視聴すると、画面の小ささが気になることもありますが、XRグラスなら視界いっぱいに映像が広がり、没入感は段違いです。ゴロ寝しながらの動画視聴にも便利で、頭の動きに合わせて画面が追従するタイプなら、寝返りを打っても快適。家族にテレビを使われていても、これ一台あれば自分だけの高品質な映像空間を楽しめます。
3DoFとは?
XRグラスはメガネの内側に映像を投影し、目の前にスクリーンを表示します。そのため、顔を動かすと映像も顔(メガネ)の動きに合わせて移動します。一方、「3DoF」に対応したデバイスならスクリーンを特定の位置に固定でき、顔を動かしても映像はその場から動きません。パソコンと接続することで、擬似的なマルチ画面を構築することもできます。たとえば、「XREAL One」のワイドモードとWindowsの画面分割を使って3画面の環境を作り、中央の画面でメインの作業、横の画面でブラウザ検索なんてことも可能です。
基本は顔の動きに合わせて映像が追従します

顔を右に向ければ映像も右へと連動して動きます。常に目の前に映像がある状態です。
3DoF(固定画面)をオンにすると顔を動かしても映像は空中に固定

任意の場所にスクリーンを固定でき、顔を動かしてもスクリーンは動きません。顔の向きを戻せば、また映像が見えます。
<こんなこともできる!>パソコンと続接して擬似マルチ画面で作業

パソコンと接続すれば、複数の画面で作業することができます。外出先で仕事をする際などにも、とても便利です。
まとめ:ベストバイはXREAL「XREAL ONE Pro」
以上、XRグラスのおすすめランキングでした。
1位でベストバイのXREAL「XREAL ONE Pro」は光学設計を刷新し、画質が大幅に向上。前モデルで前回ベストバイのXREAL「XREAL ONE」と比べても、視野の広がりと見やすさで明確な進化を遂げました。
XREAL「XREAL ONE Pro」は文句なしのベストバイですが、映像視聴が中心なら、価格の安い「XREAL ONE」も十分満足できます。用途に合わせて選び、自分に合ったXRグラスを見つけましょう。
記事を参考に、お気に入りのXRグラスを見つけてください。
XREAL「XREAL ONE Pro」より手ごろなXREAL 「XREAL ONE」のコスパ良き!
XRグラスのおすすめ

XREAL
XREAL ONE Pro
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![家電批評: ベストバイ[リボンなし]](https://360life.ismcdn.jp/mwimgs/b/3/100wm/img_b3288d40ddd40fcbbae4c094af12cf8323865.png)






XRグラスの最前線を走るXREALに期待が高まります。