サラウンドヘッドホンとは?

サラウンドヘッドホンとは?

映画やゲームを時間問わず最高な音質で楽しめるサラウンドヘッドホン。前からも後ろからも音声に包まれているような立体的な音場を作り出せるのが特徴で、方向感や高さなどリアルに表現することができます。


今回は、失敗しないサラウンドヘッドホン選びの一助として、雑誌『家電批評』と音の専門家が人気メーカーの10製品を徹底比較しました。

まずは、サラウンドヘッドホンの基本である接続方法についておさらいしておきましょう。

1:HDMI接続とUSB接続(デジタル)

HDMIはAV機器、USBはPCで使われます。どちらもデジタル方式でサラウンドに最適。クリアで細かい音まで再現できます。

2:BluetoothとWi-Fi接続(無線)

最近の商品はワイヤレスヘッドホンタイプが主流。Wi-Fiのほうが高音質で音の遅延も少なくゲーム向き。Bluetoothは音質で劣りますが低消費電力が特徴です。なお、無線接続もデジタルですが、下の製品紹介では便宜上「無線」と表記しています。

3:アナログ接続

基本的にステレオ2chです。伝送できる周波数帯域が広くハイレゾにも対応しています。接続すれば必ず音が出るので簡単です。

おすすめサラウンドヘッドホンの選び方は?

おすすめサラウンドヘッドホンの選び方は?

サラウンドヘッドホンにはさまざまな製品がありますが、見た目の違いはわかっても、性能面の違いはわかりにくかったりします。

そこで、サラウンドヘッドホンを選ぶ際に着目すべき7つのポイントをご紹介します。

選び方のポイント1:広がり

サラウンド再生力が高く、映像の現場や映画館にいるような広さを感じられるか

選び方のポイント2:方向

サウンドの前後左右の方向性を感じられるか

選び方のポイント3:上下

両耳からではなく上下方向からのサウンドを感じられるか

選び方のポイント4:移動

サウンドが縦横に移動するようなサラウンド感を感じられるか

選び方のポイント5:低音

耳だけでなく体に響くかのような低音を感じられるか

選び方のポイント6:クッキリ

映像に対応するサラウンドサウンドの位置感覚がぼやけていないか

選び方のポイント7:装着感

装着感の良さは音楽を聴くうえで大事な要素です。密閉性が高くヘッドバンドがキツめで、かつ耳が痛くならないものがオススメです。

サラウンドヘッドホンを選ぶ際は、以上の7つのポイントに注意して選びましょう。

サラウンドヘッドホンのテスト方法は?

サラウンドヘッドホンのテスト方法は?

今回テストするのは、人気のサラウンドヘッドホン10製品。HDMI出力のあるゲーミングノートPCに接続して、映画とゲームの両方を視聴しました。バーチャルサラウンドやパーソナライズ機能などがあるモデルは全てONにしています。

検証には音の専門家であるゴン川野氏にご協力いただき、選び方のポイントに挙げた6項目を徹底比較。映画やゲームを夜でも爆音サラウンドで楽しめる最高の製品を探しました。

それでは、テストの結果を発表します。

【おすすめサラウンドヘッドホン1位】ソニー「MDR-HW700DS」

【おすすめサラウンドヘッドホン1位】ソニー「MDR-HW700DS」

ソニー
MDR-HW700DS
実勢価格:3万6664円

サイズ・重量:W220×D157×H32mm・410g
ドライバー:口径50mmドーム型
再生周波数帯域:5Hz-25000Hz
電池持続時間:約12時間
エフェクトモード:OFF、CINEMA、GAME、VOICE(STEREO)
接続方法:デジタル

▼テスト結果

  • 広がり: 10点/10点
  • 方向: 10点/10点
  • 上下: 10点/10点
  • 移動: 10点/10点
  • 低音: 8点/10点
  • クッキリ: 10点/10点
  • 装着感: 8点/10点
  • 合計: 66点/70点

ベストバイは、ソニー「MDR-HW700DS」。音の高さや方向感の再現に長けていました。銃弾が飛び交う弾の移動感、爆発シーンなどは立体感の表現は絶品。また、ゲームでは重要な敵の足音など左右方向からの音も鮮明に聴き分けられました。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

鮮明なド迫力のサラウンド体験が楽しめます。

繊細な音なのに迫力はピカイチ

繊細な音なのに迫力はピカイチ

5.1chに背後と高さ方向の音を加えた7.1chサラウンドを実現。デジタル接続による鮮明で粒立ちのいい音は、映画では後方からもセリフが聞こえ、ゲームでは高さ方向の移動感を再現しました。

【おすすめサラウンドヘッドホン2位】JVC「Victor EXOFIELD THEATER XP-EXT1」

【おすすめサラウンドヘッドホン2位】JVC「Victor EXOFIELD THEATER XP-EXT1」
【おすすめサラウンドヘッドホン2位】JVC「Victor EXOFIELD THEATER XP-EXT1」

JVC
Victor EXOFIELD
THEATER XP-EXT1
実勢価格:10万円

接続方法:デジタル

▼テスト結果

  • 広がり: 8点/10点
  • 方向: 10点/10点
  • 上下: 8点/10点
  • 移動: 8点/10点
  • 低音: 10点/10点
  • クッキリ: 8点/10点
  • 装着感: 10点/10点
  • 合計: 62点/70点

2位はJVC「Victor EXOFIELD THEATER XP-EXT1」。専用アンプで頭の外に音が広がる頭外定位とDolbyAtmosに対応。方向感、移動感を正確に再現していました。敵の位置が正確にわかりゲームが快適です。

【おすすめサラウンドヘッドホン2位】オーディオテクニカ「ATH-DWL770」

【おすすめサラウンドヘッドホン2位】オーディオテクニカ「ATH-DWL770」

オーディオテクニカ
ATH-DWL770
実勢価格:2万6800円

接続方法:無線

▼テスト結果

  • 広がり: 8点/10点
  • 方向: 8点/10点
  • 上下: 8点/10点
  • 移動: 8点/10点
  • 低音: 10点/10点
  • クッキリ: 10点/10点
  • 装着感: 10点/10点
  • 合計: 62点/70点

2位はオーディオテクニカ「ATH-DWL770」。左右に広がり感があり、aptX対応で粒立ちがよくクッキリした音。有線タイプの中では情報量が多くセリフがシャープでした。有線ではハイレゾにも対応しており、Bluetoothで最強の音質でした。

【おすすめサラウンドヘッドホン2位】SHIDO「SHIDO:001&002」

【おすすめサラウンドヘッドホン2位】SHIDO「SHIDO:001&002」

SHIDO
SHIDO:001&002
実勢価格:2万790円

接続方法:デジタル

▼テスト結果

  • 広がり: 8点/10点
  • 方向: 10点/10点
  • 上下: 8点/10点
  • 移動: 8点/10点
  • 低音: 8点/10点
  • クッキリ: 10点/10点
  • 装着感: 10点/10点
  • 合計: 62点/70点

2位はSHIDO「SHIDO:001&002」。WavesNx社の技術により「Virtual7.1ch」の奥行きのあるサラウンドを再現。ゲーミング用ですが自然な音に耳全体が包まれ、装着感も抜群。音楽用としても優秀明るく爽やかな音色です。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

オンキヨーとパイオニアの技術を結集した高音質モデルです。

5位: 【おすすめサラウンドヘッドホン5位】クリエイティブ「Creative SXFI THEATER SF-THTR」

5位: 【おすすめサラウンドヘッドホン5位】クリエイティブ「Creative SXFI THEATER SF-THTR」

クリエイティブ
Creative SXFI THEATER SF-THTR
実勢価格:2万3800円

接続方法:デジタル

▼テスト結果

  • 広がり: 8点/10点
  • 方向: 8点/10点
  • 上下: 6点/10点
  • 移動: 8点/10点
  • 低音: 10点/10点
  • クッキリ: 10点/10点
  • 装着感: 8点/10点
  • 合計: 58点/70点

5位はクリエイティブ「Creative SXFI THEATER SF-THTR」。顔と耳の形を登録し自分専用で、リアルな音場感を体感できました。広々とした音場と低音の迫力が映画の臨場感をアップさせてくれます。映画用ですがゲーム用としても万能です。

6位: 【おすすめサラウンドヘッドホン6位】パナソニック「RP-WF70 SF-THTR」

6位: 【おすすめサラウンドヘッドホン6位】パナソニック「RP-WF70 SF-THTR」
6位: 【おすすめサラウンドヘッドホン6位】パナソニック「RP-WF70 SF-THTR」

パナソニック
RP-WF70
実勢価格:1万5664円

接続方法:アナログ

▼テスト結果

  • 広がり: 8点/10点
  • 方向: 8点/10点
  • 上下: 8点/10点
  • 移動: 8点/10点
  • 低音: 8点/10点
  • クッキリ: 6点/10点
  • 装着感: 10点/10点
  • 合計: 56点/70点

6位はパナソニック「RP-WF70 SF-THTR」。Cに光出力がないのでアナログ接続で視聴しました。広がりや方向、移動全てに弱点がない優等生モデルです。軽い装着感で耳にやさしい穏やかな音でした。

7位: 【おすすめサラウンドヘッドホン7位】スカルキャンディー「CRUSHER EVO」

7位: 【おすすめサラウンドヘッドホン7位】スカルキャンディー「CRUSHER EVO」

スカルキャンディー
CRUSHER EVO
実勢価格:2万2800円

接続方法:無線

▼テスト結果

  • 広がり: 6点/10点
  • 方向: 6点/10点
  • 上下: 6点/10点
  • 移動: 6点/10点
  • 低音: 10点/10点
  • クッキリ: 6点/10点
  • 装着感: 10点/10点
  • 合計: 50点/70点

7位はスカルキャンディー「CRUSHER EVO」。スライダーで無段階に重低音をブーストできます。専用アプリで音質を最適化すれば、セリフのフォーカスが決まります。重低音好きなら映画&ゲームもノリノリになるはず。着け心地も◎でした。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

笑うほどヘッドホンが振動して重低音を体で感じられました。

7位: 【おすすめサラウンドヘッドホン7位】クリエイティブ「Creative SXFI AIR」

7位: 【おすすめサラウンドヘッドホン7位】クリエイティブ「Creative SXFI AIR」

クリエイティブ
Creative SXFI AIR
実勢価格:7980円

接続方法:無線

▼テスト結果

  • 広がり: 6点/10点
  • 方向: 8点/10点
  • 上下: 6点/10点
  • 移動: 8点/10点
  • 低音: 8点/10点
  • クッキリ: 6点/10点
  • 装着感: 8点/10点
  • 合計: 50点/70点

同7位はクリエイティブ「Creative SXFI AIR」。通気性のいい素材で快適な着け心地。顔と耳の形を登録するパーソナライズで音が激変! クッキリした音になり効果音もよく聴こえました。

9位: 【おすすめサラウンドヘッドホン9位】Embrace Audio Lab「XROUND AERO Wireless XRD-XAW-01」

9位: 【おすすめサラウンドヘッドホン9位】Embrace Audio Lab「XROUND AERO Wireless XRD-XAW-01」

Embrace Audio Lab
XROUND AERO
Wireless XRD-XAW-01
実勢価格:1万2980円

接続方法:無線

▼テスト結果

  • 広がり: 4点/10点
  • 方向: 8点/10点
  • 上下: 4点/10点
  • 移動: 4点/10点
  • 低音: 2点/10点
  • クッキリ: 6点/10点
  • 装着感: 8点/10点
  • 合計: 36点/70点

9位はEmbrace Audio Lab「XROUND AERO Wireless XRD-XAW-01」。今回テストした中では唯一オーバーヘッド型ではないタイプで、小型・軽量なので頭が疲れません。独自の音響処理技術で広がり感がアップしていますが、低音は物足りなさを感じました。

【おすすめサラウンドヘッドホン番外編】Apple「AirPods MAX」

【おすすめサラウンドヘッドホン番外編】Apple「AirPods MAX」

Apple
AirPods MAX
実勢価格:6万7980円

Apple「AirPods MAX」は、iPhone/iPadで空間オーディオ再生対応。「グレイハウンド」を視聴した際、駆逐艦が海の上にいるような臨場感があり、機雷投下の効果音やセリフが明瞭に聴こえ戦場がリアルに表現されていました。定評のあるノイズキャンセリング機能も搭載されています。

【まとめ】2位までなら好みの製品を選んでOK

以上、サラウンドヘッドホンのおすすめランキング10選でした。

夜間でも臨場感ある映画・ゲームが楽しめるのは、ソニー「MDR-HW700DS」でした。多彩なエフェクトを搭載した7.1chサラウンドで迫力が増大! 繊細な音なのに迫力はピカイチです。しかし、2位までなら好みの製品を選んでも問題なさそうです。


あお最近は、ゲーミングヘッドセットにサラウンド機能をもたせたものも増えているので、ゲームなどでマイクが必要な場合はそちらもチェックしてみてください。

今回の検証でわかったのは、サラウンドヘッドホンはスピーカーには劣りますが、夜でも爆音を楽しめるということ。1台あれば重宝すること間違いなしです。