米も水も遠隔で量ってご飯が炊ける炊飯器が登場!
仕事から疲れて帰宅したら、パックご飯をチンで済ますって人、多くないですか? パックご飯って便利ですが、習慣にするにはコスパは良くないですよね。忙しくても、せめてご飯は自分で炊きたいものです。
そこで注目したのが、パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」です。
パナソニックの「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」とは?
パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」は水と米をあらかじめセットしておけて、外出中にアプリで炊飯を予約すると、自動で米と水を量り、炊飯してくれます。
でも、実際のところ、美味しく炊けて使い勝手もいいのでしょうか。そこで、『家電批評』がプロとおすすめなのか検証しました。
パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」
- パナソニック自動軽量IH炊飯器
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外出中にアプリで炊飯予約
米と水を自動で計って炊飯開始
帰宅するとちょうどよく炊けてる!
とても便利そうな製品です。もう少し詳しく特徴を見てみましょう。
従来の炊飯器との違いとは?
米と水を自動で注ぐので「水が多すぎ」みたいな失敗知らず!
まず、パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」は普通の炊飯器とは違い、こんな構造になっています。
米タンク
水タンク
米タンクと水タンクから、交互に米と水が内釜へ注がれます。底部の重量センサーで米と水の重さを検知するので、常に指定した炊飯量に最適なバランスで炊飯が可能。人間と違って、うっかりミスを起こしません。
「無洗米専用」にすることで全自動化
予約炊飯なら、従来の炊飯器でも可能です。しかし、予約時に米と水を量る必要があり、無洗米でない場合は米をとぐ必要もありました。
でも、パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」は無洗米専用という割り切った設計で、自動化が困難な米研ぎを排除。そして本体に米びつと計量機能も備えることで、お米と水を量る工程も自動化。以上のことから、全自動炊飯が可能になった炊飯器です。
普通の炊飯器にはない制約あり
全自動というのが大きなメリットですが、一般的な炊飯器にはない制約もあります。
× 保温できない
× 炊き込みは基本不可
× 玄米なども炊けない
× Wi-Fiがある家庭向け
また、いっぺんにたくさん炊くことができないので、家族が多い家庭にも不向きです。
パナソニック「自動計量IH炊飯器」がおすすめかプロと検証
検証方法は?
今回の検証では、使い勝手とおいしさの両方を重視しました。
米の量を変えて炊飯後、料理研究家2名が食感や香りを検証。さらに、普段ご飯はパックご飯で済ませがちな編集部員が自宅で実際に使用してみて、使い勝手をチェックしました。
テスト1:準備は楽にできる?
朝、お水を入れるだけ。秒で準備完了!
帰宅時にご飯を炊いておきたい場合、出かける前に水道水を入れてセットするだけ(ミネラルウォーターは使えません)。
水タンクに残っている水が不足していると「水が足りません」と警告が出て、水の量に合わせて炊くお米の量を調整してくれます。ただし、かたさが設定と変わってしまう場合もあります。
お米タンクは13合(2kg)入る
米タンクは13合相当。お茶碗1杯が0.5合なので、1日2回食べても2週間前後かかります。お米2kg用の米びつが搭載されているのと同じですね。お米の補充は多くても週1回くらいなので、手間なしです。
テスト2:美味しく炊飯できる?
自動で炊けてこれはめっちゃいい!
さわけんさんのコメントが象徴するように、パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」は手軽さに全振り。高級機の炊飯器で炊くご飯のような感動のおいしさには届きませんが、IHの威力か、炊飯器にとって難しい少量炊飯がちゃんとできています。
味は炊飯量にかかわらず、あっさりめです。
▼0.5合(標準)52分
しゃもじでほぐす時点で、1合炊きより水っぽさを感じます。しっかり炊けてシャッキリしていますが、水分が多いため、1合炊きより風味もややあっさり方向に。でも、この少量炊きでこの仕上がりはスゴいです。
1合で炊いたときより、ちょっと劣りますが、これまでテストしてきた小型の炊飯器より絶対こちらがおいしいです。
▼1合(標準)57分
炊きムラも少なく、しっかり炊けています。お米の旨みは薄いものの甘味もあり、0.5合炊きよりも味はちょっと上。ただし、少し冷ますと粒感が増す一方で、お米の表面の水っぽさも増しました。
ご飯がおいしい!というよりは、おかずがどんどん進む仕上がりで、ユーザー層には合っています。
▼2合(標準)60分
おかまにご飯がぎっしり詰まっています。アツアツ感は2合がいちばんで、詰まっているおかげか、一番冷めにくく感じました。1合炊きよりも水っぽさが薄らぎ、多少ねっとり感が出てきます。
火力は足りていると思います。おかまが満杯すぎて混ぜづらいです。1.5合がいいのでは?
▼1合(早炊き)45分
傾向はほかと同じで、標準炊きとほとんど変わりませんでした。「早炊きとしては断然いい」(さわけんさん)とのこと。強いて言えば「標準で炊いたときよりややさっぱりして少し味気ない印象」(桃世さん)といったところです。
この炊飯器のご飯は炊飯量にかかわらず、お茶碗に盛って一瞬間を置くと粒立ちがよくなります。
テスト3:アプリは使いやすい?
炊き方を指定しやすい
操作は本体でもできますが、Wi-Fiにつないでパナソニックの「KitchenPocket」アプリで炊き方を指定するのがおすすめです。
標準の銀シャリのほか、早炊きやカレー用も選べ、それぞれ4段階でかたさ調整ができます。時間指定も含めてよく使う設定を3つまで保存可能。ただしWi-Fiの再設定手順が煩雑など、アプリの完成度には改善の余地がありそうでした。
テスト4:洗いやすい?
狭いシンクだとラクさに感動します
水タンクをすすぐ。
おひつのふたを洗う。
内釜を洗う。
以上のように、食べ終わったら水タンクをすすいでフタと内釜を洗うだけ。洗うのは面倒そうですが、小型なので実際はかなり洗いやすいです。
テスト5:置き場所など設置性はいい?
横幅半分くらいでコンパクト
一般的な炊飯器(写真左は5.5合炊き)の半分前後の横幅しかなく、設置面積はかなり小さめ。その代わり、高さは30cm以上あります。コーヒーメーカーを彷彿させる大きさや形状です。
残念だったことは?
1:「おひつ」と名乗ってはいても、おひつの機能はない
おひつごと内釜を食卓に持っていけることもウリですが、上部にある米や水を注ぐための穴からどんど冷めてしまいます。本来おひつはご飯の余分な水分を吸収したりするもの。そうした効果もなさそうです。
2:保温機能がない
炊きたてを食べきるコンセプトですが、実生活で使ってみると、急用が入るなどして炊き上がりに食べられないこともあります。正直、保温機能が欲しくなりました。
パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」の検証まとめ
- パナソニック自動軽量IH炊飯器
- 実勢価格: ¥39,600〜
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- 総合評価
以上、パナソニック「自動計量IH炊飯器 SR-AX1」の検証レビューでした。
担当編集部員も実生活でしばらく使ってみたのですが、炊飯器とは思えないデザインと、まず最初にやることがネットワーク設定というあたりからして、従来の炊飯器とは違う印象を持ちました。
この炊飯器のポイントは自動調理鍋などと異なり、下準備がほぼゼロであること。
筆者はクタクタに疲れているとお米と水を量って炊飯器にセットするのすら億劫で、パックご飯のレンチンですましがちですが、準備ゼロで使えるこの炊飯器と暮らした1週間は毎日朝晩ご飯を炊けました。
例えば、仕事を終えて会社を出るときに炊飯を予約。スーパーに寄ってお惣菜を買って帰宅するとちょうど炊き上がっていますし、朝方にベッドでうとうとしながら0.5合だけ早炊きして、生卵を落とせば最小限の手間で朝食ができます。
もちろん、パックご飯より、はるかにおいしいことは言うまでもありません。ご飯を炊いてお茶碗に盛る。これだけで暮らしのQOLは上がります。忙しくて食生活を犠牲にしがちな人にこそおすすめしたい調理家電です!
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