暑い日の通勤を快適にしたい！
「ペルチェ素子」を使った身につけるクーラー(ウェラブルクーラー)がAmazonやSNS等の口コミで話題です。ハンディ扇風機や首掛けファン(ネックネック)、クールリングより音が静かだったり、目立ちにくかったりという点がメリット。
でも、本当に涼しくなるの？ そこで、雑誌「家電批評」編集部が実際に使ってテストしました！
ウェアラブルクーラーの疑問Q&A
まずは、ウェアラブルクーラーに関する疑問を整理していきましょう。
Q1. 身につけるクールギアにはどんなタイプがあるの？
A. 身につけるクールギアとしては、ファン式とペルチェ式に大別できます。ウェアラブルクーラーはタウンユース、クールベストはアウトドアに適しています。
ウェラブルクーラー
ネックファン
クールベスト
ファン付きウェア
Q2. ウェラブルクーラーって本当に冷えるの？
A. ペルチェ式ウェラブルクーラーは、冷却面は冷えますが、身体全体を冷やすわけではありません。気温が上がれば額や脇などは汗ばんでくるので、35℃を超えるような猛暑日には冷たさを感じにくくなります(製品の推奨使用環境温度も〜35℃となっています)。
Q3. そもそも、冷却プレートに使われる「ペルチェ素子」とは？
「ペルチェ素子」とは半導体の一種。一方向に直流電流を流すと素子の片面が冷却し、反対面で発熱します。冷却する面から熱を吸収して反対面に逃がすことで冷却効果を得られるという仕組みです。
ウェアラブルクーラーのテスト方法は？
今回の検証では、LAB.360 松下がペルチェデバイスの「冷却性能」と「運転音」を測定し判定しました。また、「家電批評」編集部戌川がウェラブルクーラーの「使い勝手」のジャッジを担当しました。
テストでは、以下の項目について検証を行いました。
テスト1：冷却性能
一定温度・湿度の室内で製品を装着し、最強モードで一定時間運転。サーモカメラで冷却箇所の面積と温度を確認し、さらに被験者の体感も加味して採点しました。
テスト2：静音性
一定距離に騒音計を設置し、周囲の人が感じる運転音を想定した静音性の評価を行いました。
テスト3：使い勝手
各製品の装着感(クーラーのフィット感)やボタンやスイッチ類の操作のしやすさ、使い勝手全般をチェックしました。
それでは、結果を発表します！
ウェアラブルクーラーのおすすめは？
プロと一緒に実際に使ってみた、ウェアラブルクーラーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
| 商品 | |||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソニーウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 5
 |
|
55mm(約) |
23mm(約) |
117mm(約) |
116g(約、本体のみ) |
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ソニーウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 3
 |
|
54mm(約) |
20mm(約) |
116mm(約) |
92g(約、本体のみ) |
||||
サンコーセナクールPlus SENA24HWH
 |
|
60mm(約、アームを除く) |
28mm(約、アームを除く) |
133mm(約、アームを除く) |
140g(約、本体のみ) |
||||
ドウシシャTempo Clip
 |
|
115mm(約) |
137mm(約) |
115mm(約) |
120g(約、本体のみ) |
||||
ドウシシャTempo Air
 |
|
125mm(約) |
45mm(約) |
345mm(約) |
105g(約) |
【1位】ソニー「ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 5」
- ソニーウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 5
- 実勢価格: ¥22,340〜
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- 冷却性能
- 静音性
- 使い勝手
冷却性能がもっとも高いのはREON POCKET 5でした
ウェアラブルクーラーのおすすめランキング1位でベストバイに輝いたのは、A評価のソニー(SONY)「ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET (レオンポケット) 5」。
今回すべてのテスト項目でトップとなり、見事ベストバイを獲得しました。
冷却性能のテストでは、冷却面の温度が4製品中もっとも低く、体感的にももっともひんやりしています。運転音も41.2dBと静音性はかなり高いです。
専用アプリに対応し装着したまま操作が可能。ネックアームも柔らかくてフィット感も抜群と使い勝手も優秀です。COOL、HOT対応です。
- おすすめポイント
-
- 時間がたってもひんやり感が持続
- 静音性はかなり高い
- 操作はアプリで完結しフィット感も抜群
- 幅
- 55mm(約)
- 奥行
- 23mm(約)
- 高さ
- 117mm(約)
- 重量
- 116g(約、本体のみ)
- 型番
- RNPK-5T
【冷却性能】時間がたってもひんやり感が持続しました
テストでは冷やした首筋の表面温度が最も低くなり、体感でも他製品よりもひんやり感が持続していました。
冷却面はテストした製品で最も冷たくなりました。
【使い勝手】モード切り替えもすべてアプリで完結
本体のオンオフ、運転モードやレベルの切り替えなど、すべての操作はスマホアプリを使用。本体を外す必要がありません。
REON POCKET TAG
ポケットや体に付けて持ち運び、周辺の温度を探知するセンシングタグ。アプリで連携すれば温度に応じて、運転レベルを自動調整します。
ロングタイプのパーツでビジネスシーンにも対応！
ロングサイズのエアフローパーツが付属。
襟の高さがあるジャケットやシャツでも排気が可能です。
【2位】ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 3」
- ソニーウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 3
- 実勢価格: ¥13,272〜
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- 冷却性能
- 静音性
- 使い勝手
冷たさと持続力は「REON POCKET 5」よりは弱め
こちらは2022年発売のソニー(SONY)「ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 3」。
製品の進化をみるため、今回1位を獲得したソニー「ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 5」と同条件でテストしました。結果はすべてのテストで、「ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 5」に惜敗。
しかし、過去モデルでも5製品中の2位タイでB評価となり、「REON POCKET」シリーズの基本性能は高いといえます。COOL、HOT対応です。
- 幅
- 54mm(約)
- 奥行
- 20mm(約)
- 高さ
- 116mm(約)
- 重量
- 92g(約、本体のみ)
- 型番
- RNP-3/W
【冷却性能】冷却面の冷え方は最新モデルよりやや弱い
首筋はひんやりしますが、冷え方や持続力は最新モデルより弱い印象。
【2位】サンコー「セナクールPlus SENA24HWH」
- サンコーセナクールPlus SENA24HWH
- 実勢価格: ¥4,261〜
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- 冷却性能
- 静音性
- 使い勝手
バッテリーを付けたままでも使えますがやや音が気になります
同じくウェアラブルクーラーのおすすめランキング2位は、サンコー(Thanko)「セナクールPlus SENA24HWH」。
凹凸のある冷却プレートが特徴的なサンコー「セナクールPlus」。
ネックアームがフレキシブルに動かせて装着感がよく、充電が切れても外付けのバッテリーから給電できる点が高評価でした。
冷却面は冷たさを感じますが、時間が経過すると次第に冷たさが弱まる印象があるのと、小型のファンを搭載しているのでやや運転音が大きい点が惜しかったです。COOLのみ対応です。
- 幅
- 60mm(約、アームを除く)
- 奥行
- 28mm(約、アームを除く)
- 高さ
- 133mm(約、アームを除く)
- 重量
- 140g(約、本体のみ)
- 型番
- SENA24HWH
【冷却性能】冷たさは感じるけれど持続力がやや弱め
プレートが当たっている面は冷たくて気持ちいいですが、周りの温度が上昇すると次第に冷たさを感じなくなってきます。猛暑日などは厳しそうです。
【使い勝手】プレート面の凹凸が汗の不快を軽減
冷却プレートに凹凸があるので、汗をかいてもプレートが肌にぺったり張り付かないのは高評価。汗っかきにはうれしいです。
ネックアームの形状を変えやすいので身体に合わせやすくフィット感が高いです。
【4位】ドウシシャ「Tempo Clip」
- ドウシシャTempo Clip
- 実勢価格: ¥1,600〜
タイムセールは毎日開催中！Amazonで見る¥1,600〜
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- 冷却性能
- 静音性
- 使い勝手
音は静かですが装着感がイマイチ……
ウェアラブルクーラーのおすすめランキング3位は、ドウシシャ(Doshisha)「Tempo Clip」。
冷却機能はサンコーと同様に、最初は冷たさを感じますが、周囲の気温が上がると次第に冷たく感じなくなってきます。
ネックアームが硬くて、装着感がよくない点で評価を下げました。運転音が静かな点と外付けのバッテリーにつなげたまま使えるのは便利です。COOL、HOT対応です。
- 幅
- 115mm(約)
- 奥行
- 137mm(約)
- 高さ
- 115mm(約)
- 重量
- 120g(約、本体のみ)
- 型番
- PCX-06B SW
【冷却性能】首筋は冷えますが時間がたつと厳しい……
冷却面は冷たいですが、他製品と同様に冷える範囲は限定的。気温が上がるとひんやり感はうすれてきます。
【使い勝手】アームが硬くて装着しづらい
ネックアームが硬くてしかもタイトなので、装着がしにくいです。
【5位】ドウシシャ「Tempo Air」
- ドウシシャTempo Air
- 実勢価格: ¥750〜
タイムセールは毎日開催中！Amazonで見る¥750〜
アイテム毎日更新中！楽天市場で見る¥1,062〜
- 冷却性能
- 静音性
- 使い勝手
付けたまま操作できますが常にバッテリーが必要……
ウェアラブルクーラーのおすすめランキング4位は、ドウシシャ(Doshisha)「Tempo Air」。
首にさっと掛けるだけなので着脱がカンタン、手元で操作できるのも便利です。
ただ、バッテリー内蔵ではないので、別途、自分で用意する必要があるのと、装着が固定できないので、冷却面が首から外れやすい点がマイナス評価となりました。COOL、HOT対応です。
- 幅
- 125mm(約)
- 奥行
- 45mm(約)
- 高さ
- 345mm(約)
- 重量
- 105g(約)
- 型番
- PCY-07U SW
【冷却性能】コンパクトな分冷却面が小さい
Tempo Clipと同じペルチェが使われているので同様の冷え方ですが、冷える面積は小さめです。
【使い勝手】操作部にクリップが付いてて便利
操作部のクリップで胸ポケットなどにくっつけられるのでジャマになりません。
ウェアラブルクーラーのおすすめ まとめ
以上、ウェラブルクーラーのおすすめランキングでした。
今回の検証でベストバイを獲得したのは、ソニー「ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 5」。
ペルチェ式ウェアラブルクーラーは、範囲は限定式ですが冷却は持続します。記事を参考にお気に入りを見つけてください。
ウェラブルクーラーのおすすめ
ソニー
ウェアラブル サーモデバイス REON POCKET 5
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全身が冷える訳ではありませんが、通勤の電車内やエアコンの電気代を抑えたい在宅ワーク時に、首筋を冷やしてくれます。