ゆで卵メーカーの魅力とは?
水や沸騰したお湯に卵を入れて、ゆでるだけの超シンプル料理、ゆで卵。
塩でそのまま食べるときは硬すぎない固ゆでがいいし、マッシュにして卵サラダにするならしっかりめの固ゆで、ラーメンのトッピングにするなら黄身がとろ〜っとした半熟卵がいいなど、人によって好みや理想の硬さはそれぞれ。
ですが、狙った通りの硬さのゆで卵を作るのって地味にハードルが高いですよね。加えて、「鍋を用意する」「お湯を沸かす」「完成したら鍋を洗う」の一連の工程が面倒だと感じることも。
この「ゆで卵を思い通りに作るの意外と難しい問題」と「簡単に見えて実は手間がかかる問題」を解決するのが、ゆで卵メーカーなんです。
ゆで卵メーカーとは?
ゆで卵メーカーは、火や鍋を使わずに、ゆで卵を簡単に作れる調理器具。水を入れて加熱することでゆで卵を作る仕組みになっています。水が蒸発するか、規定量より少なくなると完成です。
そんなゆで卵メーカーのメリットは、電源を入れて放っておくだけで半熟卵や固ゆで卵、温泉卵を作れること。調理している間に、家事や出かける準備など別のことができるので、弁当作りなど忙しい朝のバタバタ時間にも重宝します。
また、コンロを使わないので、キッチンのコンロの数が少ない一人暮らしにも便利。なかには電子レンジで手軽にゆでたまごが作れるタイプや、蒸し器のような使い方ができる製品、温泉たまごも作れる製品などもあります。
ゆで卵メーカーにはどんな種類がある?
ゆで卵メーカーは電子レンジを使うタイプと、電源コードがついていて調理家電のように使えるタイプに大別されるようです。
アイテム数が豊富で、同時に調理できる卵の個数が多いのは、どうやら後者の電気コンセントタイプのよう。コンロの口をふさぐこともありませんし、電子レンジが長時間使えない!なんて事態も防げます。
電子レンジタイプは5〜8分ほどの加熱時間を要するものが多いため、他の調理も同時並行で行うことが多い場合、段取りに注意が必要な模様。頻繁に料理をする方は電気コンセントタイプのほうが使い勝手が良さそうです。
雑誌『MONOQLO』が電気コンセントタイプのゆで卵メーカーを比較検証
そこで、雑誌『MONOQLO』は電気コンセントタイプのゆで卵メーカーを比較。黄身がトロトロの半熟卵も機械任せで作れちゃう、究極のゆで卵メーカーを探しました!
ゆで卵メーカーの選び方は?
今回検証に協力いただいた料理研究家の酒寄美奈子さんにゆで卵メーカーを選ぶ際のポイントについて聞いたところ、「まずは狙い通りの硬さのゆで卵が作れるかどうかが一番大切です。加えて、操作が簡単でお手入れの手間がないものがよいですね」とのこと。
そのため、固ゆで・半熟の両方のゆでたまごの完成度はどちらもマストでチェックすることに。使いやすさに関しては、電源まわりの操作のしやすさのほか、水の計量が簡単かどうかも評価しました。
また、卵は殻に守られているとはいえ、調理に使うものなので清潔に使い続けられるかどうかも気になるところ。
実際に操作するうちに汚れがつかないかどうかや、使用後のメンテナンスのしやすさなど、お手入れについてもチェックしました。
ゆで卵メーカーの人気商品を比較
今回、雑誌『MONOQLO』はAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどネット通販で購入できる、電気コンセントタイプのゆで卵メーカー6製品をピックアップ。
料理研究家の酒寄美奈子さんが実際に使用し、固ゆで・半熟たまごともに全て試食して仕上がりを確認。そのほか、使いやすさやお手入れのしやすさなどもチェックしました。
テスト項目
- 使いやすさ(操作)
- 使いやすさ(計量)
- お手入れしやすさ
- 仕上がり(固ゆで)
- 仕上がり(半熟)
それでは、評価の高かった順に、おすすめのゆで卵メーカーを紹介します。
ゆで卵メーカーのおすすめは?
ゆで卵メーカーのおすすめ比較表
プロと一緒に実際に使ってみた、ゆで卵メーカーのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | おすすめポイント | |||||||
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ANABASスチームクッカー ゆで玉子名人 タイマー付き SE-001
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|
クオリティの高い半熟卵が簡単に作れる/一度に作れる最大個数は7個/直感的に操作できる |
20.5cm |
18cm |
18.8cm |
0.6kg |
7個 |
|
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ラドンナToffy エッグ スチーマー K-FS2
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|
ベストに引けを取らない仕上がり/シンプルデザインで操作しやすい |
200mm(約) |
155mm(約) |
135mm(約) |
450g(約、付属品含まず) |
6個 |
|
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TOKAIZゆで卵メーカー TCE-MEC01
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|
仕上がりは合格点/お手入れがラク |
182mm(約) |
155mm(約) |
162mm(約) |
875g(約) |
5個 |
|
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レコルトエッグ&ボイルクッカー
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|
22.3cm |
7.5cm |
21cm |
870g(約) |
|||
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丸山技研プチ・プレジール ゆで卵メーカー PDY-30
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|
19cm |
12.5cm |
16.5cm |
0.55kg |
7個 |
||
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CORED Labエッグスチーマー CRDLB0001
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|
19cm |
17.5cm |
15cm |
1.06kg |
6個 |
【1位】ANABAS「スチームクッカー ゆで玉子名人 タイマー付き SE-001」
- ANABASスチームクッカー ゆで玉子名人 タイマー付き SE-001
- 実勢価格: ¥2,036〜
- 使いやすさ(操作)
- 使いやすさ(計量)
- お手入れしやすさ
- 仕上がり(固ゆで)
- 仕上がり(半熟)
- おすすめポイント
-
- クオリティの高い半熟卵が簡単に作れる
- 一度に作れる最大個数は7個
- 直感的に操作できる
- 幅
- 20.5cm
- 奥行
- 18cm
- 高さ
- 18.8cm
- 重量
- 0.6kg
- 作れるゆで卵の数
- 7個
- 型番
- SE-001
【使いやすさ】ダイヤル式でわかりやすい
ダイヤルでタイマーを設定します。あえてのアナログさに愛着が湧きそうです。
【仕上がり】固ゆで・半熟
半熟は黄身がトロトロかつ、生ではない絶妙な仕上がり。固ゆでも黄身がパサつかず美味でした。
半熟卵のクオリティ高し!
誰でも黄身トロトロの半熟卵が作れます!
【2位】ラドンナ「Toffy エッグ スチーマー K-FS2」
- ラドンナToffy エッグ スチーマー K-FS2
- 実勢価格: ¥3,520〜
- 使いやすさ(操作)
- 使いやすさ(計量)
- お手入れしやすさ
- 仕上がり(固ゆで)
- 仕上がり(半熟)
- おすすめポイント
-
- ベストに引けを取らない仕上がり
- シンプルデザインで操作しやすい
- がっかりポイント
-
- お手入れが手間
- 幅
- 200mm(約)
- 奥行
- 155mm(約)
- 高さ
- 135mm(約)
- 重量
- 450g(約、付属品含まず)
- 作れるゆで卵の数
- 6個
- 型番
- K-FS2
【使いやすさ】
水の量でゆで加減を調節するタイプ。操作はオンオフのみです。
【お手入れ】
水が蒸発したあと、金属の加熱部が焦げてしまいました。使用後の片付けが面倒です。
【仕上がり】
固ゆで
半熟
ベストバイとなったANABASのゆで卵メーカーに引けを取らない仕上がり! 半熟は白身の柔らかさも楽しめます。
【3位】TOKAIZ「ゆで卵メーカー TCE-MEC01」
- TOKAIZゆで卵メーカー TCE-MEC01
- 実勢価格: ¥3,735〜
- 使いやすさ(操作)
- 使いやすさ(計量)
- お手入れしやすさ
- 仕上がり(固ゆで)
- 仕上がり(半熟)
- おすすめポイント
-
- 仕上がりは合格点
- お手入れがラク
- がっかりポイント
-
- ボタン操作が複雑
- 幅
- 182mm(約)
- 奥行
- 155mm(約)
- 高さ
- 162mm(約)
- 重量
- 875g(約)
- 作れるゆで卵の数
- 5個
【使いやすさ】
内部の目盛りで計量は楽ですが、ボタン操作は慣れが必要です。
【お手入れ】
本体からコードが外せるので、水を捨てるのが楽。内部もお手入れしやすいです。
【仕上がり】
固ゆで
半熟
半熟はトロトロ感がなく、ギリ半熟と呼んでいいレベルです。
【4位】レコルト「エッグ&ボイルクッカー」
- レコルトエッグ&ボイルクッカー
- 実勢価格: ¥6,600〜
- 使いやすさ(操作)
- 使いやすさ(計量)
- お手入れしやすさ
- 仕上がり(固ゆで)
- 仕上がり(半熟)
- 幅
- 22.3cm
- 奥行
- 7.5cm
- 高さ
- 21cm
- 重量
- 870g(約)
- 型番
- REB-1(W)
【使いやすさ】
中に水量の表示があってわかりやすいですが、ボタンの反応がもう一歩でした。
【お手入れ】
内部がフッ素コーティングされており、ほぼノーメンテナンスで使えます。
【仕上がり】
固ゆで
半熟
規定通りの水量で作りましたが、トロトロの半熟にはなりませんでした。
【4位】丸山技研「プチ・プレジール ゆで卵メーカー PDY-30」
- 丸山技研プチ・プレジール ゆで卵メーカー PDY-30
- 実勢価格: ¥1,980〜
- 使いやすさ(操作)
- 使いやすさ(計量)
- お手入れしやすさ
- 仕上がり(固ゆで)
- 仕上がり(半熟)
- 幅
- 19cm
- 奥行
- 12.5cm
- 高さ
- 16.5cm
- 重量
- 0.55kg
- 作れるゆで卵の数
- 7個
- 型番
- MEB-380
【使いやすさ】
ゆで加減・個数ともに計量カップの表示がわかりやすいです!
【お手入れ】
加熱部が焦げてしまいました。清潔に使い続けるためにはしっかり掃除が必要です。
【仕上がり】
固ゆで
半熟
半熟はやや固ゆで寄りの仕上がり。固ゆではややパサつきました。
【4位】CORED Lab「エッグスチーマー CRDLB0001」
- CORED Labエッグスチーマー CRDLB0001
- 実勢価格: ¥4,100〜
- 使いやすさ(操作)
- 使いやすさ(計量)
- お手入れしやすさ
- 仕上がり(固ゆで)
- 仕上がり(半熟)
- 幅
- 19cm
- 奥行
- 17.5cm
- 高さ
- 15cm
- 重量
- 1.06kg
- 作れるゆで卵の数
- 6個
【使いやすさ】
計量カップは本体に収納でき、小ワザが効いています。
【お手入れ】
加熱部が焦げたり汚れたりする心配は無用。メンテナンスの手間がありません。
【仕上がり】
固ゆで
半熟
固ゆでは柔らかめ、半熟は固ゆでに近く、あまり差がありません。
ゆで卵メーカーのおすすめ まとめ
以上、ゆで卵メーカーのおすすめランキングでした。
ベストバイに選ばれたのは、レトロな見た目のANABAS「スチームクッカー ゆで玉子名人 タイマー付き SE-001」です。
半熟卵の完成度がとにかく高く、黄身はとろ〜り柔らかく、白身はプリッとした食感が絶品! 固ゆでも黄身が適度なしっとり感を残しており美味といえます。
水の量は付属のカップで半熟なら1杯、固ゆでなら2杯と覚えればよいので複雑な計量はナシ。つまりゆで卵メーカーに必要な機能を全て兼ね備えた一台といえるでしょう。
完成度については、固ゆでの仕上がりはどの製品も合格点でしたが、半熟卵の仕上がりにはバラつきが生じました。
加熱時間や水の量を微調整すれば、どの製品もお好みのゆで加減に近づけることが可能なので、ベストバイのメーカーでなくても、デザインで選んであれこれ実験するのも楽しそうです!
ゆで卵の簡単なむき方は?
ゆでた卵の殻をむきやすくするためには、あらかじめ殻に小さな穴を空けたり、スプーンで軽くヒビを入れたりなどのコツが知られています。
付属の計量カップに穴あけ機能がある製品もありましたが、今回の検証では全て市販の穴あけ器を統一して使用しました。
ゆで卵メーカーのおすすめ
ANABAS
スチームクッカー
ゆで玉子名人
タイマー付き SE-001
誰でも失敗ナシで固ゆで&半熟卵が作れるゆで卵メーカーが約2000円(検証時)で手に入ります!
本記事を参考に、自分に合った一台をぜひ選んでくださいね。
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狙い通りに仕上がるかどうかが大切です。