LUMIXから注目のエントリーモデルが登場
SNSの普及などで、もはや写真を撮るということは日常的なことになっています。
もちろん日々進化しているスマホのカメラを使うことも多いのですが、よりこだわりたい人が気になるのがミラーレスカメラですよね?
多くのメーカー、機種があってわかりにくいジャンルですが本誌「家電批評」ではこれから本格カメラを始めるというエントリーユーザー向けにキヤノン「EOS R50」をベストバイとしておすすめしてきました。
そこに今回のパナソニック「LUMIX DC-G100D」が登場し、どっちが良いのか迷うという意見が多く寄せられました。そこで「家電批評」編集部では、プロと一緒にこの2機種を検証テストしてどちらがおすすめかハッキリさせていきます!
注目のエントリーミラーレスカメラ2機種を比較
キヤノン「EOS R50 RF-S18-45 IS STMレンズキット」
- キヤノンEOS R50 RF-S18-45 IS STMレンズキット
- 実勢価格: ¥120,853〜
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大口径RFマウントを採用するEOS Rシリーズのエントリーモデル。レンズキットで「RF18-45 IS STM」で標準域をカバー。ダブルズームキット(12万6500円)なら「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」という描写性能が高い望遠レンズが追加されるので、+1万円強の予算追加が許容できるならおすすめです。
- 幅
- 116.3mm
- 高さ
- 85.5mm
- 奥行
- 68.8
- 重量
- 約376g
- 撮像センサー
- ASP-C
- 型番
- EOS R50 RF-S18-45 IS STM レンズキ
パナソニック「LUMIX DC-G100DK」
- パナソニック(Panasonic)DC-G100DK
- 実勢価格: ¥83,500〜
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マイクロフォーサーズ規格を採用する小型軽量モデルLUMIX DC-G100の後継モデルです。使いやすさはそのままにファインダーがOLEDになって見やすくなりました。標準ズームのKキット以外にトライポッドグリップ付きのVキット(9万4050円)、ズームレンズが2本のWキット(10万6920円)があります。
- 幅
- 115.6mm
- 高さ
- 83.1mm
- 奥行
- 54.2mm
- 重量
- 約346g
- 撮像センサー
- マイクロフォーサーズ
- 型番
- DC-G100DK-K
初心者が本当に使いやすいのはどちらか5項目でチェック
実際にカメラ初心者が使うと想定して、主要な5項目をプロと編集部が比較しました。
選び方1:操作と使いやすさ
電源オンオフからシャッターまであらゆる操作が直感的にできるか?また重量や周辺機器との連携もチェックしました。
選び方2:画質
色の再現性や明るさなどオートモードで撮影しても不自然ではないか?解像感は高いか?などを確認しました。
選び方3:表現力
モード変更やフィルター機能を使って簡単に多彩な表現の写真を撮影できるかどうか。機能数や効果も調べました。
選び方4:AF性能
被写体にピントが素早く正確に合うかどうか。また動いている被写体からピントがズレないかなどもチェック。
選び方5:動画性能
撮影時にAFがちゃんと機能しているか?手ブレ補正の効果はあるか?音声はクリアか?など動画ならではのポイントを確認しました。
【検証】最強EOS R50の牙城をG100Dは崩せるのか?
【操作と使いやすさ】どちらも操作しやすく初心者に優しい
キヤノン:EOS R50
重量:375g 液晶:タッチ式
電源オンからの起動が速く、シャッターチャンスに強いのは初心者に有利。操作系は必要最小限のボタンレイアウトなので、一眼カメラ特有の難解さはありません。
ファインダーは0.39型、約236万ドットと小型なものの、明るく見やすいです。グリップは小さめですが不思議としっかり握れて撮影時の安定感はあります。
スマホとの連携が簡単
スマホとの連携がとても秀逸です。専用アプリ「Camera Connect」をスマホにインストールしておけば、「EOS R50」とカンタンに接続できて画像転送も高速でした!
パナソニック:LUMIX DC-G100D
重量:346g 液晶:タッチ式
シャッターボタンの横に赤く大きな録画ボタンを装備するなど、ボタンレイアウトが◎。撮影メニューもわかりやすく、画面のタッチ操作も良好です。
ファインダーは「EOS R50」と同等ですが、ボディが小さいからか大きく感じます。手のひらサイズで持ち歩きが負担にならず、レンズの出っ張りも少なくて収納性も抜群です。
トライポッドグリップが便利!
Vキットに付属する「トライポッドグリップ」が便利。録画/撮影ボタンが装備され、足を開けばミニ三脚にもなります。
【画質】「EOS R50」は色み・解像感のどちらもお見事!
キヤノン:EOS R50
色合い:自然な色み 解像感:高い
花や葉の色がとても自然
クリアでキレイだが赤みが少し強い印象。
解像感が高く自然な色みで日常的に撮るであろうどんなシーンも安定してキレイに撮れます。特に風景やスナップに強いと感じました。ポートレートはスキントーンがキレイに再現されますが、スマホのように高彩度かつ色白肌には写らないので物足りなさを感じるかもです。
パナソニック:LUMIX DC-G100D
色合い:少し青みが強い 解像感:やや甘い
クールな印象の色合いで少しくすんで見えます。
顔の色は明るく「EOS R50」 よりも健康的に見えました。
花などの身近なスナップシーンでは少しクールな表現になりやすく、写真を見返していると「あれ?」と思うことも。その一方で、ポートレートでは明るく健康的な表現で印象がよく、セルフィーや記念写真に向いています。夕景などもキレイに撮れました。
【表現力】「LUMIX DC-G100D」は豊富なデジタルフィルターが魅力です
キヤノン:EOS R50
ピクチャースタイル:7種 クリエイティブフィルター:10種
写真の色合いなど仕上がりを変える「ピクチャースタイル」7種とフィルター効果の「クリエイティブフィルター」10種を搭載。フィルターの効果は控え目ですが、そのなかでも印象が大きく変わる「ラフモノクロ」で撮影。
コントラストが高くアート感があり、ここぞというシーンで使うとザラッとした印象で効果的です。
パナソニック:LUMIX DC-G100D
フォトスタイル:12種 クリエイティブコントロール:22種
「LUMIX DC-G100D」は写真の色みや画質を変えられる「フォトスタイル」と、スマホのフィルター効果に似ている「クリエイティブコントロール」の2つを搭載していて、レトロ調やトイカメラ風などさまざまな表現が簡単に楽しめます。
写真はフォトスタイルの「人物」で撮影。影になる部分も明るく健康的な印象で撮れました。
【AF性能】速さ、精度は「EOS R50」が断然上でした
キヤノン:EOS R50
AF精度:高い 被写体検出:7種
「EOS R50」のAF性能は上位モデル並みです。被写体をカメラが自動で検出してピントを合わせる機能も高性能。対応しないはずの飛行機も検出するほどです。動体にも強く、高速で動く被写体に素早くばっちりピントを合わせてくれます。
パナソニック:LUMIX DC-G100D
AF精度:やや弱い 被写体検出:3種
スナップや記念写真がメインであれば十分な性能です。ただ、動きのある被写体には弱く、ピントが合わないシーンも多々ありました。また、人物の検出は強いのですが、それ以外の対象については「EOS R50」と比べてかなり性能差を感じました。
【動画性能】画質や手ブレ補正は「EOS R50」がわずかにリード!
キヤノン:EOS R50
自撮り:モードあり マイク:2個 最大記録:4k/30P
動画も写真同様、高性能なAFで撮影がとてもラク。手ブレ補正の効果が高く、動きながら撮影するようなシーンも画面が安定します。「LUMIX DC-G100D」よりも大きく重いので、セルフィーはやや不向きかも。
内蔵マイクは高音質ではないものの、クリアに録音でき必要十分な性能です。
パナソニック:LUMIX DC-G100D
自撮り:モードあり マイク:3個 最大記録:4k/30P
解像感は「EOS R50」よりもやや劣りますが、色彩が鮮やかでとてもキレイな映像です。トライポッドグリップでセルフィーも撮りやすくなっています。手ブレ補正は「標準」「強」があり、「強」だと画角が狭くなるのが残念でした。
マイクの指向性を設定でき、音声を明瞭に記録するのが魅力的です。
【追加検証:暗部撮影】暗いシーンは「EOS R50」の方がノイズが少ない
キヤノン:EOS R50
「EOS R50」は「LUMIX DC-G100D」より大きな撮像センサーを搭載しているので、暗いシーンでは明確なアドバンテージがあります。夜景や室内で撮影する頻度が多い場合は、「EOS R50」がおすすめです。
パナソニック:LUMIX DC-G100D
「LUMIX DH-G100D」の画質もかなりのもの。ISO3200までであればノイズはさほど気にならず、常用可能なレベルです。
【まとめ】トータルではEOS R50が強かった !
キヤノン「EOS R50」とパナソニック「LUMIX DC–G100D」をテストして、やはり「EOS R50」はどんな撮影にも満足できるカメラだと再認識しました。ペットや日常風景はもちろん運動会から飛行機まで撮影できてしまうエントリーモデルは、「EOS R50」だけかもしれません。
交換レンズの価格が高く、種類が少ないのはネックですが、これからカメラを始めるなら、迷わず「EOS R50」をおすすめします。
一方、「LUMIX DC-G100D」の魅力はコンパクトなサイズと価格です。街の風景や花などのスナップメインでの写真を楽しみたい場合に、このサイズ感はとても魅力的。発色のいい画質や豊富なフィルターも撮影を楽しくします。
そして、標準レンズキットが8万円台で購入できるのも「LUMIX DC-G100D」の優れている点です。旅行用にコンパクトなカメラが欲しいならG100Dがいいですね。
「EOS R50」はホワイトボディがかわいい。AF性能が上位機並みなのであらゆるシーンに対応できます。「LUMIX DC-G100D」は写真、動画のどちらも気軽に楽しめ、毎日持ち歩けるお散歩カメラです。
キヤノン「EOS R50 RF-S18-45 IS STMレンズキット」
- キヤノンEOS R50 RF-S18-45 IS STMレンズキット
- 実勢価格: ¥120,853〜
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- 画質
- 使いやすさ
- 表現力
- AF性能
- 動画性能
どんな撮影もこなせる最強エントリーモデル
シチュエーションに関わらず失敗しない写真が撮れて満足度が高い一台となっています。レンズセットだと競合製品よりもやや価格は高めになってしまいますが、それでも後悔しない性能となっています。
- 幅
- 116.3mm
- 高さ
- 85.5mm
- 奥行
- 68.8
- 重量
- 約376g
- 撮像センサー
- ASP-C
- 型番
- EOS R50 RF-S18-45 IS STM レンズキ
パナソニック「LUMIX DC-G100DK」
- パナソニック(Panasonic)DC-G100DK
- 実勢価格: ¥83,500〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥85,922〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥84,530〜
- 画質
- 使いやすさ
- 表現力
- AF性能
- 動画性能
持ち運びにもベストなサイズ感
レンズセットでも10万円を切る安価な価格設定と気軽に持ち運べるサイズ感が優秀。フィルター機能やトライポッドなどの周辺機器などスマホからも移行しやすいような内容も魅力的です。
- 幅
- 115.6mm
- 高さ
- 83.1mm
- 奥行
- 54.2mm
- 重量
- 約346g
- 撮像センサー
- マイクロフォーサーズ
- 型番
- DC-G100DK-K
記録として残すならR50D、表現を楽しむならG100Dがいいですね。