カメラフルサイズミラーレスの人気シリーズを検証

フルサイズミラーレスの人気シリーズを検証 イメージ

フルサイズミラーレスカメラのハイエンドモデルがニコン、キヤノン、ソニーから出そろいました。プロカメラマンやハイアマチュアをメインターゲットとする高性能モデルで、性能の高さを売りにしています。

本音の家電ガイド『家電批評』では、各メーカーのフルサイズミラーレス最上位3機種をプロと徹底的に検証し、どれが最強の1台なのかその実力を確かめてきました。

▼ニコン、ソニー、キヤノン3機種の比較結果はこちら

ここでは、ニコン、ソニー、キヤノンからフルサイズミラーレスの人気シリーズに注目し、それぞれの強みと弱みを紹介していきます。

今回は、キヤノン「EOS Rシリーズ」です。

カメラキヤノン「EOS Rシリーズ」の特徴って?

キヤノン「EOS Rシリーズ」の特徴って? イメージ

キヤノンのフルサイズミラーレスが「EOS Rシリーズ」です。

Rシリーズの強みは一眼レフ時代からの長い歴史で培ったカメラとしての操作性。ダイヤル類やボタン操作が快適に行えるように設計されています。またタッチ操作がわかりやすいので“モニターを見ながら撮る”スタイルのビギナーにもオススメ。「R3」は高精度なAFや被写体検出機能を備えていて性能面で不安がありません。

手ブレ補正は最大8段でソニーやニコンよりも強力です。「EOS R5」と「EOS R6」はAF、手ブレともに「EOS R3」に近い性能を持っている点に注目。特に「EOS R6」は「EOS R3」の半額以下で購入できるのでコスパに優れています。

特徴1:操作性がいい

特徴1:操作性がいい イメージ

一眼レフと共通の操作系でAFポイントの移動や各種設定変更が直感的に行えます。ボタンやダイヤルの配置がとてもよく、ファインダーを覗きながら手探りで操作しても迷いません。

特徴2:RFレンズには個性的なレンズが多め

EOS RシリーズのRFレンズは個性的なものが多く、短い望遠レンズをランナップするなど、他社とコンセプトが違います。

特徴2:RFレンズには個性的なレンズが多め イメージ

キヤノン
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM
実勢価格:36万8500円

「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」は最大500mmのズームレンズながら長さ207.6mmの短さです。

特徴2:RFレンズには個性的なレンズが多め イメージ2

キヤノン
RF100-400mm F5.6-8 IS USM
実勢価格:9万500円

「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」も超望遠ズームレンズですが、10万円以下とお買い得です。

カメララインナップはミドルレンジが中心

ラインナップはミドルレンジが中心 イメージ

それでは、EOS Rシリーズの現行品をチェックしておきましょう。ハイエンド〜エントリーモデルの順に紹介します。

ラインナップはミドルレンジが中心 イメージ2

キヤノン
EOS R3
実勢価格:74万8000円

発売日:2021年11月
画像処理エンジン:DIGIC X
有効画素数:約2410万画素
連写枚数:約30コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:最大8段(RFレンズ使用時)

「EOS R3」の動体撮影は全ミラーレスで最強です。

ラインナップはミドルレンジが中心 イメージ3

キヤノン
EOS R5
実勢価格:50万6000円

発売日:2020年7月
画像処理エンジン:DIGIC X
有効画素数:約4500万画素
連写枚数:約20コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:最大8段(RFレンズ使用時)

風景からスポーツまでおまかせの「EOS R5」。8K動画も撮影可能ですが、高価でなかなか手がでません。

ラインナップはミドルレンジが中心 イメージ4

キヤノン
EOS R6
実勢価格:30万1950円

発売日:2020年8月
画像処理エンジン:DIGIC X
有効画素数:約2010万画素
連写枚数:約20コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:最大8段(RFレンズ使用時)

画素数以外は満足度の高い「EOS R6」。動体撮影にオススメです。

ラインナップはミドルレンジが中心 イメージ5

キヤノン
EOS R
実勢価格:21万4500円

発売日:2018年10月
画像処理エンジン:DIGIC 8
有効画素数:約3030万画素
連写枚数:約8コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:なし

3000万画素で21万円台の「EOS R」。風景撮影には高コスパな1台です。

ラインナップはミドルレンジが中心 イメージ6

キヤノン
EOS RP
実勢価格:11万8800円

発売日:2019年3月
画像処理エンジン:DIGIC 8
有効画素数:約2620万画素
連写枚数:約5コマ/秒
ボディ内手ブレ補正:なし

「EOS RP」は「EOS R」と同じく、ボディ内手ブレ補正がありません。

カメラ下位機種とカメラの価格が残念

下位機種とカメラの価格が残念 イメージ

旧世代の「EOS R」や「EOS RP」は手ブレ補正は搭載せず、AF性能も劣ります。「安くていい」機種の不在が弱点。一方、レンズはF値を小さくしてコストと大きさを抑える設計でビギナーにも優しい布陣です。

また、性能的に満足のいく現行モデルの「EOS R6」が30万円以上と決して安くないのがネック。同等とはいいませんが、近い性能で20万円台のカメラを発売してほしいところです。

カメラさいごに

以上、キヤノン「EOSシリーズ」の紹介でした。

基本性能の高さや抜群の操作性が魅力のキヤノン。ただし低価格の下位機種だと残念な点もあるので、まともに使えるのは30万円以上のカメラからと言えそうです。

ぜひ、カメラ選びの参考にしてみてくださいね。

カメラミラーレス一眼の売れ筋ランキングもチェック!

ミラーレス一眼のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。