ヘルスケア「EMS」ってどういうもの?

「EMS」ってどういうもの? イメージ

簡単にお腹をへこませることができる機器と言われる「EMS製品」。電流で筋肉を動かす仕組みですが、一部の製品では装着しているだけでバキバキの腹筋が手に入るとうたうものまであります。果たしてそんなミラクルがあるのでしょうか。

筋肉を動かせば効果が出るという理論は理解できます。でも、正しい姿勢で適切に負荷をかけなければならない筋力トレーニングと同等の効果を、装着するだけで得られるとは到底信じがたいですよね。

そこで今回はトレーナーに、真偽のほどを教えていただくことにしました。

EMSとは「電気筋肉刺激」のこと

EMSとは「電気筋肉刺激」のこと イメージ

「電気筋肉刺激」を行う、これらすべてがEMS機器です。おもな効果は以下の3つ。

効果1:筋肉を刺激してコリを解消

筋肉を電気刺激によって伸縮させて血流を促し、コリをほぐします。筋肉を刺激する周波数は低周波で、刺激の深さは数ミリ程度。皮膚にピリピリとした反応が出るのはそのためです。

効果2:血管を拡張して血流を改善

高周波は体組織の深いところまで浸透し、血管を拡張させ、血流が流れやすい状態にしてくれます。長時間電流を流しても無刺激なのが特徴です。

効果3:安全にトレーニングを行える

日本では美容や健康機器というイメージがあるEMSですが、元は医療現場で使用されていた「医療機器」。電気を流し込むのに違和感があるとは思いますが安全性は高く、トレーニングに用いられます。

ヘルスケア一般的な利用方法は?

EMSの一般的な利用方法は、おもに以下の2つです。

マッサージ機として

マッサージ機として イメージ

筋肉や神経を刺激すると、マッサージ効果によって血管が拡張。老廃物を含む血液が送り出され、血流の循環を促します。ただし、効果のほどは人によって異なります。普通のマッサージ機と同様に、短時間の使用がいいでしょう。

トレーニング機器として

トレーニング機器として イメージ

普段使われていないインナーマッスルなども動かして発達を促します。ダイエット効果に関しては、期待できる場合もあるものの未知数。あくまで一般的なトレーニングと併用するのがベストです。

ヘルスケア専門家の見解は?

EMSによるダイエット効果についてトレーナーの田中真央さんに聞いたところ、「ダイエット効果を期待できる人もいますが、一般的なトレーニングと併用するのがオススメ」とのこと。

そして、脳からの指令によって動く筋肉を脳を経由せずに動かしているため、EMSだけに頼って筋肉トレーニングをしていると、いざ運動する時に脳からの信号がうまく伝達されず、筋肉が動かないこともあるといいます。

つまりEMSトレーニングで筋肥大は期待できるものの、筋肉を意識して動かさないと効果は得にくいようです。

ヘルスケア専門家と『家電批評』おすすめのEMSは?

それでは最後に、専門家と雑誌『家電批評』が推奨するEMSをご紹介します。

王冠アイコン
専門家と『家電批評』おすすめのEMSは? イメージ

パナソニック
低周波治療器 おうちリフレ
EW-NA65
実勢価格:9100円

『家電批評』2021年12月号の低周波治療器6製品比較にて、ベストバイを獲得したのがパナソニック「低周波治療器 おうちリフレEW-NA65」。操作がしやすいロングセラーの低周波治療器です。

▼低周波治療器の6製品比較はコチラ

注意:EMSに向いていない人もいます

EMSを使うことによる効果は人によって異なるので一概にはいえませんが、筋肉が勝手に動く感じに不快感を感じる人も。その場合は使用を見合わせたほうがいいでしょう。

朝日山一男 氏
アスレティックトレーナー
朝日山一男 氏 のコメント

自分の意思とは無関係に体が動きます。強い刺激には要注意!

以上、「EMS製品」について気になる疑問を専門家にお聞きしました。筋トレの効果は期待できるものの、コレだけ装着していればやせるというものではないようです。一般的な筋トレと併用しながら、気になる部分を引き締めていきましょう。

ヘルスケア筋トレグッズの売れ筋ランキングもチェック!

筋トレグッズのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。