iPad用キーボードは小さくても使いやすさ良好
近頃、iPadの機能と使い方がパソコンに近づき、iPad用キーボードの需要が高まっています。なかでもiPadの持ち運びと文字入力などの操作を容易にするカバー付キーボードが人気です。
しかし、iPadには「iPad Pro」、「iPad Air」、無印「iPad」、「iPad mini」の4種類あり、サイズもいろいろで並べての比較はできません。
そこで今回は雑誌『家電批評』編集部が、ユーザーの多い10.9と11インチのiPad用カバーキーボードをピックアップ。アップル純正を含む8製品を集めてテストし、純正に対抗できるキーボードを探しました!
iPad用キーボードの選び方は?
今回は、Apple「iPad Pro11インチ(第4世代)」、「iPad Air(第5世代)」、「iPad(第10世代)」の3種類を使って、5つの項目をテストしてスコア化しました。
テスト1:キーの打ちやすさ
キーサイズとキーピッチ、キー配列、打鍵感の3項目について、実際の打ちやすさやタイピングミスの回数から採点しました。
テスト2:使い勝手
画面の角度調整、着脱のしやすさ、カバーを付けた状態でのタッチ操作のしやすさチェックしました。
テスト3:携帯性
iPad Air装着時の重量、サイズを計測。実際に持ち歩くときの負担がどれほどか調べました。
テスト4:接続性
▼Smart Connector
▼Bluetooth
Smart Connector搭載なら高得点。BluetoothならiPadと接続しやすいかを確認しました。
テスト5:付加機能
タッチパッドやペンホルダーの有無やバックライト搭載といった、機能面の多寡で採点しました。
それでは、テスト結果を発表します!
iPad用キーボードのおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、iPad用キーボードのおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | |||||||||||||
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ロジクールCOMBO TOUCH iK1176GRAr
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252mm |
189.3mm |
16.9mm |
574g(本体のみ) |
Smart Connector |
日本語 |
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HOUマジックキーボード
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249mm |
194mm |
17.3mm |
591g(本体のみ) |
Bluetooth |
日本語 |
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サンワサプライSKB-BTIPAD3BK
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250mm |
192mm |
20mm |
690g(本体のみ) |
Bluetooth |
英語 |
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AppleSmart Keyboard Folio
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250mm |
180mm |
14mm |
300g(本体のみ) |
Smart Connector |
日本語 |
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グローチャーGeeMagicKey11-10
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285.6mm |
227mm |
21.8mm |
799g(本体のみ) |
Bluetooth |
英語 |
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MOKIBOFusion Keyboard for iPad Pro 11-inch
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255mm |
186mm |
16.3mm |
514g(本体のみ) |
Bluetooth |
英語 |
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ロジクールSLIM FOLIO iK1060GRA
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253mm |
186.7mm |
20mm |
448g(本体のみ) |
Bluetooth |
日本語 |
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BORIYUAN多機能タッチパッド付 キーボード
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258mm |
205mm |
24.2mm |
627g(本体のみ) |
Bluetooth |
英語 |
【1位】ロジクール「COMBO TOUCH iK1176GRAr」
- ロジクールCOMBO TOUCH iK1176GRAr
- 実勢価格: ¥20,000〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥20,000〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥36,852〜
- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
カバーとキーボードの実用性がどちらもトップレベルで秀逸!
iPad用キーボードのおすすめランキング1位でベストバイは、A+評価のロジクール「COMBO TOUCH iK1176GRAr」。11インチPro向けですが、Airにも対応します。
カバーとしての使いやすさやキーボードの完成度、携帯性や接続性などどこを見ても高水準です。間違いなくベストなiPad用キーボードだと言えるでしょう。
まず目につくのが、手触りの良いファブリック調のカバー。汚れにも強く、携帯時の衝撃にも耐えられるタフな仕様です。キーボードのパームレストも同じ素材で、気持ちのいいタイピングをサポートしてくれます。
スマートコネクターを採用しているので接続が非常に簡単なのも嬉しいポイント。初めて使う人でも直感的な操作ができ、戸惑うところはありません。
唯一の弱点が、サイズの小さいキートップがあること。エンターキー周囲のキーサイズが小さいため打ちづらさを感じます。手の大きい人だと、ミスタイプが頻発するでしょう。
とはいえ、それ以外の減点ポイントがなく、アップル純正「Magic Keyboad」の代替としては、申し分ない性能と機能を持っています。
- 幅
- 252mm
- 奥行
- 189.3mm
- 高さ
- 16.9mm
- 重量
- 574g(本体のみ)
- 接続
- Smart Connector
- キー配列
- 日本語
実用性・機能性ともに申し分ない実力者!
11インチPro向けですがAirにも対応。カバーが高品質で、保護性能が高いです。キーボードとペンのどちらも使いやすいです。
キーサイズとキーピッチは文句なし!
iPad OSのショートカットキーも独立していて使いやすいです。
キーボードを逆向きに取り付け可能
カバーには、キーボードを逆向きに取り付けできます。このまま閉じることができるので、タブレットとして使うときにキーが邪魔になりません。また、キーボードだけ外しておく必要がありません。
スタンドと接続性は良好
水平近くまで倒せるので、ペンで描画する人も使いやすいです。
接続はSmart Connectorなのが非常に便利。キーボードを充電する必要もありません。
日本語配列には弊害もある
日本語配列なので7個のキーは極小サイズ。多用する「ー」キーが使いづらいです。
使用頻度も高いキーなので、タイピングミスしやすい配列と言えます。
【2位】HOU「マジックキーボード」
- HOUマジックキーボード
- 検証時価格: ¥15,999〜
- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
タイピングするのが楽しくなる タッチパッドも気持ちいい!
iPad用キーボードのおすすめランキング2位は、A+評価のHOU「マジックキーボード」。11インチPro向けで、Airにも対応しています。
見た目はアップル純正の「Magic Keyboard」風ですが、ヒンジはより頑強になっています。アップル純正の「Magic Keyboard」と同じように使えるのに、価格は半額以下とコスパも良好です。
ブルートゥース接続のスムーズさは、テストした8製品の中でも一番でした。タッチパッドの感度もよく、ノートPCのようにキビキビと操作できます。
ただし、一部のキー配列が変更されており、使いこなすまでには多少の慣れが必要でしょう。
- 幅
- 249mm
- 奥行
- 194mm
- 高さ
- 17.3mm
- 重量
- 591g(本体のみ)
- 接続
- Bluetooth
- キー配列
- 日本語
キーサイズは最大級
大き目なキートップで、タイピングがかなり気持ちいいキーボード。タッチパッドも8製品の中では一番操作が良好です。カーソルがキビキビ動くので、こちらも気持ちよく使えます。海外製品ですが日本語配列なのも好感触です。
iPadキーボードとしては最大級のキーサイズ。打ち損じは、ほとんどありませんでした。
良質なタッチパッド搭載
タッチパッドの感度が良く、画面スクロールやジェスチャー操作が快適です。
キー配列を変更
海外製品ですが日本語配列なのも好感触です。
キーサイズを大きくするために、右シフトを排除。右シフトを使う人には使いづらいでしょう。
【3位】サンワサプライ「SKB-BTIPAD3BK」
- サンワサプライSKB-BTIPAD3BK
- 実勢価格: ¥7,180〜
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- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
分かりやすいから使いやすい!コスパと実用性は一番!
iPad用キーボードのおすすめランキング3位は、A+評価のサンワサプライ「SKB-BTIPAD3BK」。10.9インチiPad向けで、Airでも使えます。
カバー開閉や着脱、キーの入力の軽さなど、基本性能はしっかりしています。また、今回検証した8製品のなかで2番目に安いiPad用キーボードで、「コスパBEST」獲得です。
キータッチが軽く軽快なタイピングが可能。薄いキーボードですが、底板がシッカリしており、強い打鍵でも受け止めてくれるなど、基本的なつくりのよさが光ります。
タイピングの軽さが純正に次ぐレベルなので、軽いキータッチを好む人やコスパ重視の人におすすめです。
- 幅
- 250mm
- 奥行
- 192mm
- 高さ
- 20mm
- 重量
- 690g(本体のみ)
- 接続
- Bluetooth
- キー配列
- 英語
- 型番
- SKB-BTIPAD3BK
英語配列採用
英語配列を採用。日本語入力の切り替えボタンはありません。切り替えは【control】+【space】で行えます。
キータッチは軽い
キータッチはApple純正に次ぐ軽さでシッカリした打ち味。軽快なタイピングを長時間続けられます。
各機能が使いやすい
コンビネーションキーは、キートップに色違いでプリントされています。キートップの刻印を色分けしているのは8製品中「SKB-BTIPAD3BK」だけ。
「Fn」と一緒に使うキーが一目で分かる、使いやすい配慮です。
【4位】Apple「Smart Keyboard Folio」
- AppleSmart Keyboard Folio
- 検証時価格: ¥27,800〜
- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
タイピングの気持ちよさと携帯性の高さはさすがの純正品!
iPad用キーボードのおすすめランキング4位は、A評価のApple「Smart Keyboard Folio」。11インチのProとAirに対応する純正キーボードです。
上位モデルの「Magic Keyboad」より低価格ですが、打鍵感は最高レベル。キーサイズが小さいものの、実際のタイピングは良好です。
ただし、極小サイズのキーを使うとタイプミスを多発してしまった部分で減点しています。
また、薄く・軽量・コンパクトという携帯性の高さは優れているものの、タッチパッド付きではないことやスタンドの角度調整段階が少ないなど、機能性では劣ります。
薄さと軽さに特化した携帯性抜群のキーボードなので、外出先で使用することが多い人におすすめです。
- 幅
- 250mm
- 奥行
- 180mm
- 高さ
- 14mm
- 重量
- 300g(本体のみ)
- 接続
- Smart Connector
- キー配列
- 日本語
軽くて薄いのにキーボードの完成度は最高!
今回テストした8製品の中では、もっともタイピングが軽やかで打ちやすいキーボード。キーサイズは小さめですが、キーピッチが広いので打ちやすいです。ミスタイプが減ります。
反面タッチパッドがなかったり、画面の角度調節で自由が利かないといった使い勝手の悪さで4位に……。 純正「Magic Keyboard」の代わりにするなら他の製品がおすすめです。
薄くて軽い!
厚さは実測値で14mmと薄く、タブレットとしての携帯性を損ないません。
角度調整は不自由
スタンドは2段階のみと、ほぼ調整できません。自分に合わせた調整が不可能で少し残念です。
【5位】Gloture「GeeMagicKey11-10」
- グローチャーGeeMagicKey11-10
- 実勢価格: ¥19,800〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで探す
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥19,800〜
- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
操作方法を覚えれば快適
iPad用キーボードのおすすめランキング5位は、A評価のGloture(グローチャー)「GeeMagicKey11-10」。11インチProとAirに対応しています。
キーストロークが深く、シッカリ打ち込める感触が気持ちいいキーボードです。
- 幅
- 285.6mm
- 奥行
- 227mm
- 高さ
- 21.8mm
- 重量
- 799g(本体のみ)
- 接続
- Bluetooth
- キー配列
- 英語
- バックライト
- 搭載
- 連続使用時間
- 80時間(約、バックライトオフ時)
【6位】MOKIBO「Fusion Keyboard for iPad Pro 11-inch」
- MOKIBOFusion Keyboard for iPad Pro 11-inch
- 実勢価格: ¥15,400〜
- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
タッチパッドの快適さが惜しい
iPad用キーボードのおすすめランキング6位は、A評価のMOKIBO「Fusion Keyboard for iPad Pro 11-inch」。11インチPro向け、Airに対応しています。
キーボード上がタッチパッドになるため、コンパクトなサイズを実現しています。ジェスチャー機能が豊富で、タイピングしながら様々なタッチ操作ができる面白い製品です。
- 幅
- 255mm
- 奥行
- 186mm
- 高さ
- 16.3mm
- 重量
- 514g(本体のみ)
- 接続
- Bluetooth
- キー配列
- 英語
【7位】Logicool「SLIM FOLIO iK1060GRA」
- ロジクールSLIM FOLIO iK1060GRA
- 実勢価格: ¥16,536〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥16,536〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥17,000〜
- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
キーボードの完成度は高い
iPad用キーボードのおすすめランキング7位は、A評価のLogicool(ロジクール)「SLIM FOLIO iK1060GRA」。10.9インチiPad向け。
上位モデルと同じキーで打ちやすい低価格モデル。機能性や使い勝手では劣っています。
- 幅
- 253mm
- 奥行
- 186.7mm
- 高さ
- 20mm
- 重量
- 448g(本体のみ)
- 接続
- Bluetooth
- キー配列
- 日本語
- 型番
- iK1060GRA
【8位】BORIYUAN「多機能タッチパッド付 キーボード」
- BORIYUAN多機能タッチパッド付 キーボード
- 検証時価格: ¥6,900〜
- キーの打ちやすさ
- 使い勝手
- 携帯性
- 接続性
- 付加機能
iPad以外にも対応
iPad用キーボードのおすすめランキング8位は、BORIYUAN「多機能タッチパッド付 キーボード」。
10.9インチiPad向け。マルチペアリングに対応しています。格安ですが、「Del」キーが使えてスゴイ便利です!
- 幅
- 258mm
- 奥行
- 205mm
- 高さ
- 24.2mm
- 重量
- 627g(本体のみ)
- 接続
- Bluetooth
- キー配列
- 英語
- 型番
- ZZZ-BBB-UK-0808-C-258
今回テストしてわかった違いはココ!
iPad用キーボードには、日本語配列と英語配列のモノがあり、配列の違いが使い勝手を左右します。日本語配列は英語配列に比べ、キーが3〜5つ多いためキーサイズが小さくなります。そのため、一部のキーはややタイピングがしづらいです。
入力切替キーがある日本語配列。キーサイズに余裕がある英語配列
日本語(JIS)配列
50音表記に対応する必要があるためキー数が増えます。主にentar キーが縦長になり、その周囲のキーが小さくなります。さらに、英数・かなキーなどが付け足されます。
英語(US)配列
enterキーが横長で、使用には慣れが必要。日本語配列よりもキー数が減るのでスペースキーが長いのが特徴。日本語入力の切替は、【control】+【space】で行えますが、少し面倒です。
キー配列にこだわってキーボードを選んでみよう
誰もが使い慣れているであろう日本語配列は、コンパクトキーボードでは配列が窮屈。しかし、英語配列ならキー数が少なくてタイピングしやすい形状です。入力切替など覚えることが多くて大変ですが、iPad用キーボードは英語配列を選ぶのもアリです。
ショートカットキーを覚えてしまえば英語配列でも快適にタイピングできます。
第1世代と第2世代で変わるApplePencilホルダーを見極めよう
▼第1世代
第1世代向けのペンホルダーは、ペンを止めるだけのもの。第2世代も収納できますが充電はできません。
▼第2世代
磁気着脱できる第2世代向けに着脱スペースを空けてある製品が多数。カバーで確実に固定できる製品は少数派です。
まとめ:どの製品を選んでも文字入力は問題なし
以上、iPad用キーボードのおすすめランキング8選でした。
今回紹介した8製品は、どの製品を選んでも文字入力は問題なし。ただし、機能や魅力(性格)は様々。選択は用途で考えましょう。
携帯性重視ならアップル純正。実用性ならロジクール「COMBO TOUCH iK1176GRAr」です。
この2製品が高すぎるならHOU「マジックキーボード」がオススメ。コスパ重視ならサンワサプライ「SKB-BTIPAD3BK」です。
機能性重視ならジェスチャー機能付きのMOKIBO「Fusion Keyboard for iPad Pro 11-inch」も候補になります。
本記事を参考にお気に入りのiPad用キーボードを見つけてください。
iPad用キーボードのおすすめ
ロジクール
COMBO TOUCH iK1176GRAr
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