コーヒー豆は奥深い… 本当においしいコーヒー豆はどれ?
以前にも増して簡単に手にいれられるようになったコーヒー豆。人気店のひとつでもあるカルディには常時20種類以上の豆を取りそろえており、焙煎やブレンドも自社で行うほどのこだわりです。
多くのコーヒー豆がところ狭しと並ぶ店内。この中から自分好みの味を探すのは、カルディの楽しみのひとつではありますが、コーヒー豆の知識がないとどれを買っていいのか正直迷ってしまいます。
そこで今回は、わざわざ試飲しなくても自分好みのコーヒー豆を注文できるよう、コーヒー豆のいろはをご紹介します。
知る前と後ではコーヒーの味わい深さも変わり、より美味しく感じるかもしれません。
【基本①】コーヒーの味は4つの 苦味、酸味、甘味、コクから構成
コーヒーの味をひと言で表現するのは難しいものがありますが、「苦味」「酸味」「甘味」「コク」から構成されています。
コーヒー豆の種類や産地、焙煎具合により酸味が強いものから苦味が強いものまでさまざまで、これがコーヒーの奥深いところです。
[苦味]
コーヒーの味の基本といえばやはり独特の苦味です。豆は深煎りするほど、苦味が強くなる傾向にあります。
[酸味]
浅煎りの豆ほど酸味が強い傾向にあります。フレッシュな酸味は苦味同様コーヒーに欠かせない味わいです。
[甘味]
新鮮な豆を適切に焙煎し、きちんと淹れることで、コーヒー自体のわずかな甘味が感じられるようになります。
[コク]
飲み終わった後に残る濃厚なコーヒーの味わい。そこで感じられるのが、まさにコーヒーのコクです。
これらの4つの味のポイントは、実際にコーヒー豆のパッケージなどに記載されていることもあります。自分の味の好みがつかめてきたら、購入前に選ぶ参考になりますよ。
【基本②】世界のコーヒー豆は 大きく2種類に分かれます
続いては、コーヒー豆の種類についてご説明します。
コーヒー豆の栽培には、年間降雨量1800~2500ml、適度な陽当たり、平均気温20度前後、肥沃で水はけのいい土地、標高500~2500mの山や高地、という厳しい条件が課せられています。
この条件が揃うのがコーヒーベルトと呼ばれる赤道から北緯25度と南緯25度に囲まれたブラジルや東南アジア、中南米や中東などになります。
そこで栽培されるコーヒー豆は主に、「アラビカ種」と「ロブスタ種」というコーヒーノキから採れます。これに「リベリカ種」をくわえたコーヒーノキが3大原種といわれていますが、生産量は1%に過ぎず、ほとんど流通していません。
つまり、わたしたちが普段飲んでいるコーヒーはアラビカ種(約7割)かロブスタ種(約3割)のコーヒー豆ということになります。
この2種は味はもちろん、形などの見た目も異なります。まず特徴をおさえておきましょう。
[アラビカ種]
甘い花のような「フローラル」のアロマの香りと強い酸味が特徴で、圧倒的な人気です。若干楕円形をした形。
[ロブスタ種]
苦味が強く、渋みがあり個性的な風味が特徴。ブレンドやインスタントコーヒー、缶コーヒーの原料として使われています。丸みを帯びています。
[選び方のポイント①] コーヒー豆の種類と焙煎度合い
実際にコーヒー豆を選ぶときに大切なポイントは、「豆の種類」「焙煎度合い」それから「味わい」の3つ。
コーヒー豆は同じ種でも、育った地域の土壌などによって味わいが変化します。「エメラルドマウンテン」や「ブルーマウンテン」と喫茶店などで聞いたことあると思いますが、味の違いを産地名を表しているのです。
それでは、日本でも人気の高い代表的なコーヒー豆の特徴をみてみましょう。
[グァテマラ]
中米にある火山と熱帯雨林で有名な国。甘い香りとやや強い上品な酸味、ほどよいコクが特長です。栽培地域に多様性があり、味わいもバラエティ豊かです。
[キリマンジャロ]
タンザニアにあるアフリカ大陸最高峰のキリマンジャロで栽培されるコーヒー豆。1000m以上の高地が育む強い酸味と香り、豊かなコクが特徴です。
[エメラルドマウンテン]
コロンビアの農家代表組織「FNC」が厳選して認定。全生産量のわずか3%未満という高級豆です。名称はエメラルドとアンデス山脈にちなんでいます。
[マンデリン]
インドネシア・スマトラ島で栽培される高級銘柄。同国ではロブスタ種が主ですが、本品はアラビカ種。深いコクとほろ苦さが絶妙なバランスを生んでいます。
[モカ]
イエメンの港町、モカから輸出されるコーヒーの総称で、最古のコーヒーブランド。独特の強い酸味と、フルーティーな香り、甘みとコクが特長です。
[ブルーマウンテン]
コーヒー栽培に最高の環境とされる、ジャマイカのブルーマウンテンエリアの豆。優雅な香りと調和の取れた甘味で“コーヒーの王様”とも評される味です。
[選び方のポイント②] ブレンドとストレートの違い
コーヒー豆にはブレンドとストレートがあります。「なぜ、わざわざ混ぜるの?」とお思いの方もいるでしょう。理由はいたって簡単。コーヒー豆にはそれぞれ酸味や苦味、香りやコクなどの個性があるので、それらの長所や短所を補い合うと、理想のコーヒーが完成するのです。
豆の組み合わせや比率にルールはないので、どのようなブレンドにするかがその店のテイストになります。慣れてきたら、複数の豆を混ぜてミルで挽き、自分のオリジナルブレンドを作ってみるのもいいでしょう。
[ブレンド]
複数種のコーヒー豆をブレンドしたもの。豆の特徴をうまく組み合わせて配合比率を決めます。
[ストレート]
単一の種類で淹れられるコーヒー。「モカ」や「キリマンジャロ」などの銘柄で知られています。
[選びのポイント③]好みの飲み方に合わせましょう
ストレートで飲む以外にも、ホットかアイスか、ミルクを入れるかなど、コーヒーには様々な楽しみ方があります。最大限に美味しさを引き出すためにも、飲み方に合ったコーヒー豆を選ぶことが大切です。ここではブラックで飲む場合、ミルクを入れる場合、アイスで飲む場合に分けてご紹介します。
そのままブラックで
豆そのものの味や香りを楽しむことができるブラック。苦味と酸味のバランスが取れている浅煎りか中煎りの豆がおすすめです。また甘い豆として有名なエチオピアやマンデリン、モカなどはフルーティーな香りやコクをじっくりと味わうことができるのでこちらもおすすめですよ。その他にも豆の産地や焙煎度合いから自分好みのコーヒー豆を見つけるのも1つの楽しみ方です。
ミルクを入れてカフェラテ・カフェオレに
カフェラテやカフェオレにして飲む場合、「絶対これがおすすめ!」といったコーヒー豆はありませんが、浅煎りの豆を使うと良いと言われています。深煎りの豆は苦味が強く、ミルクと合わせると甘さと苦さが喧嘩してしまうことがあります。浅煎りの豆はコーヒー感は少し薄れてはしまいますが、豆の香りが引き立ち、ミルクの甘さも楽しめる仕上がりに。そのため、エチオピアなどの香り高いコーヒー豆を選ぶと良いでしょう。もちろん、好みは人それぞれなので深煎りのコーヒー豆もOKです。それぞれの豆の違いを楽しんで下さいね。
アイスで爽やかに
アイスコーヒには、深煎りの豆がおすすめです。人間の舌はアイスで飲むときに、ホットと比べて苦味を感じにくく酸味を感じやすいという傾向があります。そのため苦味が強く酸味が弱い深煎りの豆を使うとバランスの良い味わいとなります。コーヒーの風味やコクを楽しみたい方は、イタリアンローストやフレンチローストといった焙煎度の豆を選ぶと良いでしょう。浅煎りの豆は酸味が強くスッキリとした味わいが好きな方におすすめです。浅煎りは軽い味と思われがちですが、コクがしっかりとある豆もありますよ。
[選び方のポイント+α] 同じ豆でも焙煎度合いで味が変化
焙煎には加熱する時間や程度によりレベルがあり、これを「焙煎度」と呼びます。同じコーヒー豆でも、焙煎度が異なると風味や香りが大きく変化するので、それぞれの珈琲豆や飲み方に合わせた焙煎度を見つけることが大切です。
焙煎度は大きく分けて「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3段階に分けられ、日本では焙煎度がさらに細分化され、8段階に分けられています。
上の図にあるように、「ライトロースト」から「シナモンロースト」が浅煎り、「ミディアムロースト」から「シティロースト」が中煎り、「フルシティロースト」から「イタリアンロースト」が深煎りにあたります。
焙煎度が浅いほど酸味が強く、深いほど苦味が強い味に仕上がります。熱を加えると、薄くグリーンがかった豆が、チョコレートのような色に変化して、香りと風味が生みます。
それでは、焙煎度の主な特徴を図の右上端から順番にご説明します。
[ライトロースト](浅煎り)
もっとも浅煎り。香り・コクともに不足していて、一般的には飲用に不向きです。焙煎のテストなどの際に用います
[シナモンロースト](浅煎り)
シナモンに近い色の状態。ライトよりも香りはありますが、酸味が強く苦味はない。良質な酸味を持つ豆ならブラックがオススメです。
[ミディアムロースト](中煎り)
ミディアムから見慣れた茶色になります。まだまだ酸味が強く、苦味は弱い。口当たりが軽く、アメリカンに向いています。
[ハイロースト](中煎り)
スタンダードな焙煎度のひとつ。酸味と苦味、甘味のバランスがよく、ストレートコーヒーの個性がよくわかる味になります
[シティロースト](中煎り)
スタンダードな焙煎度。酸味よりも苦味とコクが強く感じられるようになります。こちらもストレートに適しています。
[フルシティロースト](深煎り)
酸味よりも苦味がさらに強くなり、豆の表面に油が出てきます。アイスコーヒーやエスプレッソがオススメです。
[フレンチロースト](深煎り)
酸味はほとんどなく、苦味とコクが際立ちます。牛乳を混ぜてもコーヒーの味がしっかりしているので、カフェオレなどに最適
[イタリアンロースト](深煎り)
もっとも深煎りで色は黒に近くなる。濃厚な苦味と香ばしさが感じられ、エスプレッソやカプチーノに向いた煎り方です。
[選び方のポイント+α]コーヒー豆は挽き方もチェック!
コーヒーの味わいは豆の種類や産地、焙煎度合いで異なることを解説しましたが、実は挽き方も重要なポイントです。
コーヒーの挽き方の種類
コーヒーの挽き方は、細かい順から極細挽き・細挽き・中細挽き・中挽き・粗挽きの5種類があります。
挽き方が細かいほどコーヒーの成分が出やすいので、苦みが強く濃厚な味わいに。逆に粗い挽き方では酸味があるすっきりとした味わいになることが特徴です。
そして、挽き方によって適する淹れ方が異なります。
[極細挽き]
エスプレッソやターキッシュコーヒー向き
[細挽き]
水出しコーヒーにおすすめ
[中細挽き]
ペーパードリップやコーヒーメーカーで淹れる際に最適
[中挽き]
サイフォンやフレンチプレス、ネルドリップにおすすめ
[粗挽き]
パーコレーターにぴったり
購入する際はこちらも参考にしてみてください。
コーヒーは淹れ方次第で味が変わる!正しい淹れ方とは?
コーヒーは、全く同じコーヒー豆(粉)で同じ道具を使って淹れても、淹れ方次第で味が大きく変わります。
そこで、ここでは淹れ方の手順を解説します。
・ペーパードリップ式
・ネルドリップ式
・サイフォン式
・アイスコーヒーの作り方
ぜひ参考にして美味しいコーヒーを楽しんでくださいね!
オーソドックスなペーパードリップ式
まずは初心者にもおすすめなペーパードリップ式の淹れ方を詳しくご紹介します。
1.3つの道具を揃える
・フィルター
まずは、コーヒー粉を入れるためのフィルター。高いものでなくても問題ありません。
・ドリッパー
コーヒーを抽出するドリッパーも用意しましょう。
・ポット
お湯を入れるためのポットも必要です。
フィルター・ドリッパー・ポットを全て揃えても、安いものを選べば3500円程度でおさまります。最初はこの3つの道具と質の良いコーヒー粉があればOK! 必要に応じて道具を買い揃えていきましょう。
2.円を描くようにお湯を注ぐ
・フィルターを折る
フィルターを使う時は、ミシン目にそってペーパーを折りましょう。台形型のフィルターでは側面と底面にある2つのミシン目を、円すい型のフィルターでは側面のみを折ります。その後、フィルターをドリッパー内部に広げましょう。
・フィルター内にコーヒー粉を入れる
コーヒー粉は平らになるように入れましょう。フィルターの縁を軽くたたくと平らになりやすいですよ。カップ1杯(120cc)では、コーヒー粉10~13gが適量です。
・お湯を注ぐ
沸騰する直前の92℃のお湯を、コーヒー粉の中央部分に円を描くようにそっと注ぎます。粉が湿ったら、お湯を注ぐのを一旦ストップしましょう。
10~50秒程度蒸らしてから、再度お湯を注いでいきます。中央から外側へ円を描くように注ぎ、フィルター付近で折り返しましょう。フィルターにお湯があたってしまうと、コーヒーの味が薄くなり、香りやコクが逃げてしまう原因になります。
3投目も同様にお湯を注ぎます。
・ドリッパーを外す
既定の量までお湯を注いでいだら、お湯が全て落ち切る前にドリッパーを取り外しましょう。お湯を全て抽出すると、雑味が混ざる原因になります。
伝統的なネルドリップ式
1:ネルドリッパーの起毛面を流水で洗い、固く絞って下準備をします。(新品のものは、ぬるま湯で揉み洗いをした後、水1L:コーヒー粉10gの割合の水で20分煮てコーヒーをなじませます。)
2:ポットにクリップでネルドリッパーを固定します。またこのときカップにもお湯を注ぎ温めておくといいでしょう。
3:コーヒー粉を入れ、表面を平らに整えます。
4:コーヒー粉全体にお湯がしみるように円を描きながら注ぎ、約20秒待ちます。
5:円を描くようにたっぷりのお湯を注ぎ、泡がポットの上部ぎりぎりまできたら注ぐのを止めます。
6:できた泡が消える前に、手順5より少な目の湯量を同様に注ぎ、これを繰り返して完成です。
本格派はサイフォン式で
1:はじめにろ過布を流水で洗ってしっかりと絞ります。起毛面を外側にして広げ、まんなかにろ過器を置き、ろ過布についている2本の糸を強く引っ張ります。これでろ過布がろ過器にセットされました。
2:ろ過器の鎖を下にしてロートに入れ、ロート先にフックを引っ掛けて固定します。
3:フラスコにお湯を通して温め、でき上がったときの2割り増しの水を入れ、ランプに火をつけて温めます。
4:お湯が沸騰したら火から外し、コーヒー粉を入れたロートをフラスコにしっかりと差込んで火に戻します。
5:お湯がロートに上がってきたら、1分間竹べらで粉とお湯を手早く混ぜます。
6:1分間混ぜ終わったら火を止め、もう一度粉とお湯を混ぜます。
7:コーヒーが全て落ちたら、フラスコを外して完成です。
アイスコーヒーの作り方
1:フレンチローストの粉50gに対し、300ccのお湯で濃い目のコーヒーを淹れます。
2:淹れ終わったコーヒーポットに、500ccになるように氷を加えてすぐにかき混ぜて完成です。いかに素早く冷やすかがポイントです。
[コーヒー豆のお得技] 賞味期限と長持ちさせる方法
美味しいコーヒーを飲むために豆の鮮度は重要なポイントです。ここでは新鮮な豆の確認の仕方や、賞味期限、長持ちさせる方法などを解説していきます。
コーヒー豆の鮮度を保つには?
[飲む直前に挽く]
コーヒー豆は挽くことで空気に触れる面積が大きくなり酸化が早くなります。飲む直前に挽くことで酸化を最小限に抑えることができるので、コーヒ粉よりもコーヒー豆がおすすめなのです。1度にたくさん挽いてコーヒー粉にしておくと楽かもしれませんが、新鮮さを保つなら、その時に飲む分だけ豆を挽くのがポイントです。
[焙煎後の賞味期限]
焙煎してから2週間がコーヒー豆の賞味期限と言われています。「どうせ飲むから」と言って1度に大量に購入してしまうと酸化が進み美味しさが損なわれる場合があります。美味しく飲める目安として、焙煎後7日、豆を挽いてから3日、ドリップしてから30分以内がベストタイミングなので頭に入れておくと良いでしょう。
[豆の状態の見分け方]
新鮮なコーヒー豆は、焙煎してフィルターでドリップしたときに綺麗に大きく膨らみます。これがコーヒー豆が新鮮だというサインです。酸化が進んでしまったコーヒー豆の場合はドリップをしても膨らみません。また、購入するときには確認できませんが、開封したときにコーヒー豆の芳醇な香りがするかどうかでも、新鮮か見分けることができます。視覚と嗅覚で新鮮なコーヒー豆を見極めてくださいね。
コーヒー豆を長期保存する方法
案外日持ちするコーヒー豆ですが、生鮮食品なので正しく保存しなければ劣化は早まり、味が落ちてしまうことがわかりました。少しでも傷まないようにして長持ちさせるには、コーヒーの天敵である「高い温度」「湿度」「酸素」「光」の4つを避けて保存しましょう。具体的にどのような保存方法をご紹介します。
[密閉保存が重要]
コーヒーは空気に触れると酸化が進み、味が落ちてしまいます。空気に触れないように、密閉容器や袋に数日で飲みきれる量を分けて保存しておくのがオススメです。
[冷蔵庫に入れる]
温度や湿度が高いほど、コーヒーの劣化は早まります。とくに焙煎した後のコーヒー豆は湿気を吸収しやすいので、冷蔵庫で保存するのがいいでしょう。
[長期保存なら冷凍庫]
どうしても長期間の保存が必要なときには冷凍庫で保存しましょう。豆の状態で1~2カ月、粉の状態で2~3週間の保存が可能になります。
少し長くなってしまいましたが、以上がコーヒーの基礎知識になります。ではさっそくコーヒーの試飲といきましょう。
コーヒーのプロが選抜10製品を 実際に飲み比べました
冒頭でもお伝えしたとおり、カルディにあるたくさんのコーヒー豆の中から選抜した10製品を、コーヒーのプロである日本カフェプランナー協会会長の冨田氏佐奈栄に実際に飲んでもらい、本音で評価してもらいました。
評価は「バランス」「苦味」「酸味」「リピート度」「コスパ」の5つの項目で5段階評価し、★をつけて判定しています。
はたして、コーヒーのプロが認めたコーヒー豆はどれだったのでしょうか? 気になる1位から見ていきましょう。
苦味がガツンの後に酸味とコク 余韻も味わい深いリッチブレンド
カルディ(KALDI)
リッチブレンド
実勢価格:567円
- バランス: 5/5
- 苦味 : 4/5
- 酸味 : 3/5
- リピート: 4/5
- コスパ : 5/5
- 総合評価: S
10製品中唯一のS評価を獲得。見事1位に輝いたのは、リッチブレンドでした。
一口目はガツンと苦味がありますが、後から追うようにコクと酸味がきて、バランスが良く飲みやすいです。味わいも香りも深く、コーヒー本来の苦味が好きな人には、とくにおすすめです。
200gで567円とコスパが良く、リピートしやすい点も高評価につながりました。
苦味にパンチがあるので、仕事中に気合を入れたいときの1杯にピッタリ。飲んだ後も、長く余韻を楽しめます。
苦いコーヒーが苦手な人や、一息つきたい午後のおやつの時間は、カフェオレにしてもおいしいです。苦味とコクが深いので、ミルクにコーヒーの味が負けないんです。
豆は深煎りで、ツヤのある濃い色。これぞコーヒー豆って感じですね。
コチラが挽いた状態。色を見るからに、しっかりとした苦味が想像できます。
苦味と酸味のバランスが絶妙 高コスパなスペシャルブレンド
カルディ(KALDI)
スペシャルブレンド
実勢価格:507円
- バランス: 5/5
- 苦味 : 3/5
- 酸味 : 3/5
- リピート: 3/5
- コスパ : 4/5
- 総合評価: A
2位のスペシャルブレンドは、1位のリッチブレンドよりも少し苦味が抑えめです。酸味とのバランスが良く、しっかりとしたコーヒーを感じさせる味わいです。
200gで507円と、リッチブレンドを上回るコスパなので、少しでも価格を押さえたいときにはコチラもおすすめです。
とにかく苦味と酸味のバランスが良く、食べ物の味を邪魔しません。焼き菓子などを用意してのおやつタイムにもピッタリ。スッキリとした味わいなので、食後のリラックスタイムにも最適です。
ローストは深くもなく浅くもなく、中間といった感じ。
コチラが挽いた状態。苦味も酸味もしっかりと感じられる、フルボディタイプです。
冷やしても苦味しっかり 深煎りでコクのあるアイスブレンド
カルディ(KALDI)
アイスブレンド
実勢価格:537円
- バランス: 4/5
- 苦味 : 4/5
- 酸味 : 3/5
- リピート: 3/5
- コスパ : 3/5
- 総合評価: A
濃いめの苦味で、アイスコーヒーにちょうど良いブレンドです。ホットで飲めば、深いコクのある味に。ブラックのまま飲むよりも、カフェオレなどにするのがおすすめです。
ヒンヤリとしたアイスコーヒーに似合う涼しげなパッケージも爽やか。
アイスコーヒーは、お湯で淹れた後に氷で冷やして作るので、氷が溶けたときにちょうど良い濃さになるように、深入り豆を使うのが基本です。アイスブレンドは、しっかりとした苦味とコクがアイスコーヒーにピッタリ。
カルディでは、コーヒー1杯分の豆の量は10gを標準としていますが、ちょっと増やして15gにしてみると、コクの変化も味わえますよ。
イタリアンローストという深煎りで、光沢のある濃い色の豆です。
コチラが挽いた状態。アイスコーヒーに合うように、苦味とコクを増強させています。
4位: ガツンとは来ないけどバランス良し
少し苦めが好きならカフェジーニョ
カルディ(KALDI)
カフェジーニョ
実勢価格:691円
- バランス: 4/5
- 苦味 : 3/5
- 酸味 : 3/5
- リピート: 3/5
- コスパ : 3/5
- 総合評価: A
カフェジーニョとは、ブラジルでのエスプレッソの愛称のこと。ガツンとした味を想像しますが、そこまでインパクトのある苦味ではなく、バランスのとれた味わいです。
そこまでガツンとはこないけど、バランスがいい。
エスプレッソよりはマイルドで、苦味が強めのコーヒーが好きな人にちょうど良い味です。
ブレンドはせず、ブラジル産の豆をストレートに使っています。
コチラが挽いた状態。しっかりしたエスプレッソが飲みたいときには、豆の量を増やして淹れてみてください。さらに砂糖を足してもいいかもしれません。
5位: 店頭の試飲で配ってるのはコレ!
酸味とコスパならマイルドカルディ
カルディ(KALDI)
マイルドカルディ
実勢価格:496円
- バランス: 4/5
- 苦味 : 1/5
- 酸味 : 3/5
- リピート: 3/5
- コスパ : 4/5
- 総合評価: B
店頭でよく配っている「カルディの顔ともいえるコーヒー」がコチラ。苦味を押さえていて香り高く、飲む人を選ばない万人受けする味です。
10製品中最もコスパが高く、200gが496円で買えます。リピートしやすいのはうれしいですね。
ローストは中間の深さで、偏りがありません。
コチラが挽いた状態。少し酸味がありますが、強すぎず苦味とのバランスが良いです。温度が下がると酸味も落ち着くので、酸っぱいのが苦手な人や猫舌の人は、冷ましてから飲んでみてください。
温度が下がると、酸味が落ち着いて飲みやすいです。
6位: 酸味が強くてスッキリした味
王道ストレートのキリマンジャロ
カルディ(KALDI)
キリマンジャロ
実勢価格:718円
- バランス: 4/5
- 苦味 : 1/5
- 酸味 : 4/5
- リピート: 3/5
- コスパ : 3/5
- 総合評価: B
同率で5位になったのは、キリマンジャロでした。酸味は強いですがスッキリとしていて飲みやすいのが特徴。リラックスしたいときにおすすめです。
ストレートコーヒーとしては低価格なので、コーヒーに詳しくなりたい人は、ここから始めてもいいかもしれません。
ブレンドせず、ストレートでタンザニア産の豆を使用しています。
コチラが挽いた状態。酸味が強いのが特徴で、それに最適な浅煎りにしていてます。
7位: 後味スッキリで毎朝飲みたいけど…
コスパが残念なモーニングブレンド
カルディ(KALDI)
モーニングブレンド
実勢価格:567円
- バランス: 4/5
- 苦味 : 1/5
- 酸味 : 3/5
- リピート: 2/5
- コスパ : 2/5
- 総合評価: C
スッキリとした後味で、朝食に飲みたいのがモーニングブレンド。苦味は弱めで酸味が際立ち、目覚めの1杯にピッタリのコーヒーです。
ですが、毎朝飲んでスッキリするには、若干コスパが悪いのがネック。70円ほど安いマイルドカルディでも十分スッキリできそうです。
ローストはそれほど深くありませんが、しっかりとした苦味があります。
コチラが挽いた状態。苦みの引きもよく、絶妙なバランスです。
8位: これといった特徴がなく…
コスパも悪いモカフレンチ
カルディ(KALDI)
モカフレンチ
実勢価格:837円
- バランス: 2/5
- 苦味 : 3/5
- 酸味 : 3/5
- リピート: 1/5
- コスパ : 1/5
- 総合評価: D
公式HPで「豊かで甘い香り」と紹介されていましたが、実際にはそこまで際立つ香りはありませんでした。
マズくはないですが、印象に残るような味でもなく、余韻も少ないです。そのわりには価格が高いので、リピート度もコスパも低評価となりました。
エチオピア産の豆をストレートで使用していて、高めの価格になっています。
コチラが挽いた状態。深煎りですが、バランスが悪いです。
9位: 高い割には物足りない味
ブルーマウンテンブレンド
カルディ(KALDI)
ブルーマウンテンブレンド
実勢価格:1598円
- バランス: 3/5
- 苦味 : 2/5
- 酸味 : 2/5
- リピート: 1/5
- コスパ : 1/5
- 総合評価: D
コーヒーの代名詞として有名なブルーマウンテン。さっぱりとしていて飲みやすいですが、薄~く平べったい味に物足りなさを感じます。
さっぱり好きな人にはいいかもしれませんが、200gで1598円という超高価格は気軽におすすめできません…。リピート度もコスパも、最低評価の星1つです。
酸味が強い豆を活かすため、浅めから中間のローストになっています。
コチラが挽いた状態。ブレンドされているので、そこそこの苦味もあります。
10位: 酸味が強すぎてゴクゴク飲めない
プレミアムブレンド
カルディ(KALDI)
プレミアムブレンド
実勢価格:750円
- バランス: 1/5
- 苦味 : 1/5
- 酸味 : 4/5
- リピート: 1/5
- コスパ : 1/5
- 総合評価: D
残念ながら最下位となってしまったのは、3つの産地の豆をブレンドしたプレミアムブレンド。
酸味が強く出すぎていて、食事と一緒でなければ飲めないほどです。バランスが悪く、香りもそれほど感じず、全体的に低評価となりました。
ブラジル、コロンビア、グアテマラ産の3種類の有機栽培コーヒーを贅沢にブレンドしたと謳っています。
コチラが挽いた状態。酸味が強いばかりで、バランスが悪いです。
以上、カルディのコーヒー豆ランキングBEST10でした。1位に輝いたのは、しっかりと苦味がありつつ酸味とのバランスが良いリッチブレンド。
2位以下の製品も評価の高いものが多く、おやつのお供にはスペシャルブレンド、冷たくするならアイスブレンド、しっかりめが飲みたいときはカフェジーニョがおすすめです。
コーヒーは飲む時間帯や、いっしょに食べるものによっても、合わせたいものが違ってきます。せっかく多くのコーヒー豆をあつかうカルディだけに、飲みたいシーンに合わせていろいろな豆を試してみてくださいね。
コーヒーの色も光沢があってキレイです。