自宅でも本格ラテを楽しみたい! 世界のアレンジレシピを紹介します
コーヒー好きの方が自分好みのコーヒーを淹れられるようになったら、次に試してほしいのがカフェのようなアレンジコーヒーです。
日本の喫茶店でもウインナーコーヒーといったレシピがあるように、世界の国々ではさまざまなコーヒーのアレンジレシピがあります。
ということで今回は、おうちでできる「世界のアレンジコーヒーの作り方」をプロに教わります。プロ直伝の12のレシピを元に、作り方の手順とコツもご紹介しますよ!
おうちでいろいろなアレンジコーヒーが作れるようになれば、今よりももっとコーヒーが好きになるはず。牛乳やホイップクリーム、シナモンなどを加えて、優雅なコーヒータイムを演出しちゃいましょう! それではご覧ください。
たっぷりのホイップクリームで デザートのようなアインシュペナー
オーストリアのウィーン発祥の飲み方である「アインシュペナー」。
喫茶店などにある「ウインナーコーヒー」はウィーンのコーヒーという意味ですが、実際にウィーンに「ウインナーコーヒー」はありません。当然と言われれば、当然。たしかに、わざわざ自国でウィーン風とは言いませんよね。
いわゆるウインナーコーヒーに近いと紹介されるのが、この「アインシュペナー」です。
ブラックコーヒーと1:1の分量でホイップクリームをたっぷりとのせる、デザートのような一杯。ガラスのコップに注ぐのが本場流のようですよ。
アインシュペナーの作り方
▼材料
ホイップクリーム:適量
コーヒー:100ml
粉砂糖:適量
生クリームを泡立ててホイップクリームを作ります。
コーヒー100mlをカップに注ぎます。
注いだコーヒーの上に作ったホイップクリームを適量加えます。
最後に、ホイップクリームの上に粉砂糖を振りかけて完成です。
ホイップクリームは混ぜないのが本場の飲み方だそう。クリームの上にナッツを散らしても◎です。
ミルクとの相性抜群の本格派! フランスで愛されるカフェ・オ・レ
フランスで好まれている「カフェ・オ・レ」。「カフェ」はコーヒー、「レ」は牛乳を意味します。
フランスの家庭の朝食では、この「カフェ・オ・レ」を飲むのが欠かせません。朝の目覚ましに濃いコーヒーを飲むと刺激が強いので、牛乳でやわらげて飲みやすくしています。
フランスではカップではなく、大きいお茶碗のようなカフェオレボールに入れて飲まれていて、パンを浸して食べるんだそうです。
カフェ・オ・レの作り方
▼材料
コーヒー:100ml
牛乳:100ml
ハンドドリップでコーヒーを淹れます。
牛乳100mlを鍋に入れ、温めます。
コーヒーをカップに100ml注ぎます。
牛乳が温まったらカップに注ぎます。このとき、高い位置から勢いよく注ぐのがポイントです。
コーヒーとミルクの分量は1:1がベストです。
ハチミツの風味とコクが味わえる ハニーカフェ・コンレーチェ
「ハニーカフェ・コンレーチェ」とは、はちみつの入ったカフェオレのことで、スペインで伝統的に飲まれている飲み物です。
日本では「ハニーラテ」や「ハニーミルクラテ」といった名前で知られています。本場スペインでは、エスプレッソで作られるのが一般的のようですが、日本ではドリップコーヒーで作られることも。
ハチミツ、ミルク、コーヒー、フォームドミルクの4層に分かれていることから、かき混ぜ具合でいろいろな味を楽しむことができます。
ハニーカフェ・コンレーチェの作り方
▼材料
コーヒー:100ml
ハチミツ:15ml
牛乳:100ml
フォームドミルク:適量
ハチミツ15mlをカップに入れます。
カップに温めた牛乳を100ml注ぎます。
牛乳の上にフォームドミルクを適量加えます。
最後にコーヒーを泡を壊さないように注ぎます。
ハチミツがコクと風味をプラスしてくれ、また違ったコーヒーの味を知ることができます。
チャイのような味わいの インド風マサラコーヒー
スパイスがほのかに香るインドのカフェオレが「マサラコーヒー」です。
インドでは、「マサラ」と呼ばれる香辛料をあらゆる料理に使います。料理だけでなく、ミルクティーに入れたりもします。
ナツメグやシナモン、クローブなどのスパイスとコーヒー、牛乳を混ぜて作ります。
マサラコーヒーの作り方
▼材料
コーヒー:100ml
シナモンスティック:約3㎝
ナツメグ:少々
クローブ:2粒
牛乳:110ml
鍋にコーヒー100mlとシナモン、ナツメグ、クローブを入れて温めます。
グツグツしてきたら、弱火にして牛乳110mlを加えます。その後、沸騰しないように温めます。
こし器を使ってカップに注いだら、お好みで砂糖を入れましょう。
淹れるときはペーパーレスでOKです。チャイのような味わいが楽しめます。
香辛料の多い料理の後にぴったり! カルダモンコーヒー
「カルダモン」とは、インド原産のスパイス。独特の鋭い香りが特徴です。
中近東では、このカルダモンをコーヒーに香りづけして飲む習慣があり、カルダモンコーヒーでお客様をもてなすことが作法とされています。
カルダモンには消臭作用や消化を助ける働きもあるそうで、食後にぴったりの飲み物です。
カルダモンコーヒーの作り方
▼材料
カルダモン:適量
コーヒー:100ml
ペーパーを使ってコーヒーを抽出します。
コーヒー100mlをカップに注いだら、カルダモンをトッピングします。
香辛料の多い料理を食べた後にぴったりです。エキゾチックな香りを楽しんで!
コンデンスミルクの甘さが クセになるベトナムコーヒー
ベトナムで飲まれているポピュラーなコーヒーが「ベトナムコーヒー」。
コーヒー豆の栽培がさかんなベトナムでは「ロブスタ種」の生産が主流で、苦味が強いというロブスタ種の特徴から、コンデンスミルクを入れて飲まれるようになったようです。
ひと口飲むと、コンデンスミルクの甘さがくせになります。
ベトナムコーヒーの作り方
▼材料
コンデンスミルク:10ml
エスプレッソコーヒー:60ml
コンデンスミルク10mlをカップに注ぎます。
そこにエスプレッソコーヒー60mlを注ぎます。
コーヒー豆は、しっかりとした深煎りの豆を使うのがおすすめです。
甘味と苦味のハーモニーが◎ アーモンドミルクラテ
アーモンドミルクとアイスコーヒーで作る「アーモンドミルクラテ」。
アーモンドミルクは栄養価が高いことから美容や健康にもよいとされ、欧米諸国を中心に世界各国で飲まれています。
アーモンドの甘さとコーヒーの苦味のハーモニーがたまりません。
アーモンドミルクラテの作り方
▼材料
アーモンドミルク(市販):80ml
アイスコーヒー:80ml
氷:適量
氷を入れたドリッパーに抽出したコーヒーを通して、アイスコーヒーを作ります。
アーモンドミルク80mlをグラスに注ぎます。
氷適量をグラスの高さまで入れます。
スプーンをクッションにしてアイスコーヒー80mlを静かに注ぎます。
アーモンドの風味がコーヒーの味わいを引き立てて、甘味と苦味のハーモニーが◎。
甘いスイーツのような1杯! チョコ好きならアイスモカジャワ
チョコレートドリンクのような「アイスモカジャワ」。
コーヒーにチョコレートソースを混ぜ合わせた、甘いスイーツのような飲み物です。
アイスモカジャワの作り方
▼材料
シュガーシロップ:15g
チョコレートソース:20g
牛乳:100ml
アイスコーヒー:45ml
氷、ホイップクリーム、ミント:適量
チョコレートソースと牛乳(40ml)をグラスに入れて混ぜます。
氷をグラスの高さまで入れ、シュガーシロップを入れたアイスコーヒーを45ml注ぎます。
②に牛乳を60ml入れます。
ホイップクリームを加え、チョコレートソースをかけてミントをのせたら完成!
チョコレートの香りが立ちのぼる、甘いスイーツのような1杯です。
消化力もアップ! かぐわしいスパイスコーヒー
コーヒーにスパイスを入れて飲む「スパイスコーヒー」は、モロッコではよく親しまれている飲み方です。
スパイスを入れると香りが引き立ち、寒い冬は体を温めてくれます。
スパイスコーヒーの作り方
▼材料
コーヒー粉:13g
シナモンスティック:約4㎝
クローブ:1粒
シナモンスティック(約4cm)とクローブ1粒をコーヒー粉(13g)と一緒に入れてドリップします。
コーヒーカップに注いだら完成です。
シナモンやナツメグなど、気分に合わせて好みのスパイスを入れて楽しみましょう。
後味がスーッとさわやか! 食後にぴったりなミントコーヒー
コーヒーにミントの葉を浮かべた「ミントコーヒー」。
頭をスッキリさせたいときに飲むとぴったりです。フレッシュなミントの香りで、あと味はスッキリさわやかです。
ミントコーヒーの作り方
▼材料
コーヒーシュガー:適量
コーヒー:100ml
ミントの葉:適量
カップにコーヒーシュガーを入れ、コーヒーを100ml注ぎます。
ミントの葉をコーヒーに浮かべます。
さわやかな後味で食後にいただくと、口の中がさっぱりします。
ジンジャーとコーヒーがマッチ! アイスジンジャーコーヒー
体を温めてくれるショウガをコーヒーと一緒にいただく「ジンジャーコーヒー」。
コーヒーとショウガの香りがよくマッチして、飲むと体がポカポカと温まり、ホットでもアイスでもスッキリさっぱりいただけます。
アイスジンジャーコーヒーの作り方
▼材料
ハチミツ:適量
ショウガ:適量
アイスコーヒー:140ml
炭酸水:80ml
氷:適量
ハチミツとショウガ(千切り)でハニージンジャーを作ります。
ハニージンジャー(大さじ3)をグラスに入れ、氷をグラスの高さまで入れたら完成!
ジンジャーの刺激と炭酸のさわやかさが味を引き締めます。
フォームドミルクがふわふわの アイスカプチーノ
カフェの定番メニューのひとつ、「アイスカプチーノ」。
「カプチーノ」とは、イタリアでよく飲まれているコーヒーで、陶器のコーヒーカップに入ったエスプレッソにクリーム状に泡立てた牛乳を加えた飲み物です。
今回は「アイスカプチーノ」のレシピをご紹介します。
アイスカプチーノの作り方
▼材料
アイスコーヒー:30ml
牛乳:60ml
フォームドミルク:大さじ4~6
氷:適量
グラスに牛乳を60ml入れます。
氷をグラスの高さまで入れます。
フォームドミルクを大さじ4~6ほど加えます
アイスコーヒーを30ml注ぎます。
クリーミーなミルクがコーヒーを包み込んで、まろやかな味わいです。
アレンジコーヒーに欠かせない フォームドミルクの簡単な作り方
最後に、カプチーノやカフェラテを作る際に必要なフォームドミルクの作り方もご紹介します。
フォームドミルクを手動で作るのは時間もかかり手間ですが、クリーマーがあると短時間にきめ細かな泡が立てられるのでおすすめです。おすすめなのが、こちらのクリーマーです。
ハリオ(HARIO)
クリーマーキュート
実勢価格:1727円
ポットとセットになっている、ハリオのクリーマーキュート。鍋で牛乳を温め、スタンドを差し込み、スイッチを入れるだけで、40秒ほどで完成します。フタ付きなので牛乳が飛び散ることもない優れものです。
それでは、実際にクリーマーキュートを使って、フォームドミルクを作ってみましょう!
フォームドミルクの作り方
牛乳を入れた鍋を火にかけて温めます。
60~70℃まで温めた牛乳を容器に移します。70℃を超えると泡立たなくなるので注意!
容器の牛乳を撹拌します。ミルクフォーマーなら時間もかからず便利です。
きめ細かいフォームドミルクができました。少量の牛乳でもたっぷり作れるので、余ったら料理やデザートに添えて使い切ってください。
以上、プロが教えるカフェアレンジレシピ12選でした。材料が揃えば、どれも意外と簡単にできるものばかり。特にスパイス系が見つからない場合は、食品雑貨店のカルディかAmazonなどのネット通販で探してみてください。ぜひ一度、チャレンジしてみてくださいね!