食品雑貨早い、うまい、ラクチン
3拍子揃ったレンチン式

「いかにして美味しいインスタントコーヒーを飲むか」というお題に対し、日本カフェプランナー協会の会長かつ「カフェズ・キッチン」学園長である富田先生、そして同学園の講師である中川先生に若干の恐れ多さを感じつつ、お願いしたのは、インターネット上で喧伝されている「インスタントコーヒーの美味しい飲み方」の検証です。

半信半疑で7通りの淹れ方を試していただいたところ、驚くべき結果となりました。

「フライパンで粉を煎る」「鍋で煮込む」など、何となく説得力がある方法で淹れたコーヒーも味わいに明らかな変化が見られましたが、「カップに粉と水を入れて電子レンジでチンする」という、いわば手抜きで淹れたインスタントコーヒーが、苦み、酸味、コク、香りが深まると、最大の評価を得たのです。

加えて、この〝レンチン式〟は、牛乳を加えたカフェオレにも対応しています。忙しい朝には最高の技だと言えるでしょう。

記事1位BEST電子レンジで“チン”したら
コクと香りが広がりました

今回の検証の中でも最もカンタンな部類に入るのがレンチン式です。若干、色に濁りが出るが、全体的に味わいが凝縮され、コク、苦み、酸味が豊かになるという驚きの結果となりました。

スティック1本に対して水を150ml、瓶タイプの場合は2gに対して140mlの水を注ぎます。

そのまま電子レンジで2分間、カップ2杯なら4分間加熱すると60~80℃の飲み頃になります。

手順はシンプルですが、関係者一同が顔を見合わせるほど味わいが変化しました。加熱後、かきまぜて少し時間を置くと、香りがたちます。

カフェオレにも転用できます

ティースプーン1杯(10ml)の水で練ったのち、140mlの牛乳を注いで温めると「お店のカフェオレ」の味が楽しめます。

食品雑貨テイストの変化はあるけれど
今一歩及ばなかった裏ワザ

ここからは普通に淹れるよりも美味しくなったけれど、レンチン式には及ばなかったテクニックをまとめて紹介しましょう。

【評価A】麦茶を少量垂らす

お湯で淹れたコーヒーにティースプーン1杯の麦茶を加えました。「焙煎の香りが移ったのか、香りがたちます」(中川先生)

【評価B】鍋で3分煮込む

スティックひと袋に対し150mlの水を注いで、鍋で3分ほど煮込みます。昔の喫茶店の味わいに近くなりました。

【評価B】フライパンで1分30秒煎る

インスタントコーヒーを弱火で1分30秒フライパンで煎ります。「苦みが増して「コーヒー感」が出ました」(中川先生)

【評価C】少量の水で練ってから淹れる

10℃程度の水で粉を溶かした後、お湯を注ぎます。某TV番組で話題になりましたが、中川先生は「ちょっとだけ苦みが増した? という程度」という評価でした。

【評価C】少量のお湯で練ってから淹れる

少量のお湯で練ってから、お湯を注ぎます。水で練るよりもよく溶けましたが、味は水で練るのとほとんど変わりませんでした。

【評価C】塩をひとつまみ加える

食塩をひとつまみ加えたのち、150mlのお湯を注ぎました。「甘みを少し感じました。「スイカに塩」理論?」(富田先生)


いかがでしたでしょうか。冷めてしまったコーヒーをレンジで暖めることはあっても、コーヒーをレンジで淹れるという人はあまりいないのではないでしょうか。

まさかと思うかもしれませんが、コーヒー好きにこそ一度試してみてもらいたいテクニックです。