インスタントコーヒーのメリットは?
おうちでも美味しいコーヒーを飲みたいですよね。でも、手間と時間がかかるのはイヤという人も多いのでは?
そんな人におすすめなのが、手軽さがウリのインスタントコーヒーです。
ドリップより安い&手軽なのが魅力
インスタントコーヒーは、粉にお湯を注いでかき混ぜるだけで、手間なく誰でも同じおいしさに出来上がります。賞味期限が約3年と長く、1杯あたりのお値段も100円のコンビニコーヒーに比べても格段に安いのも魅力。
ドリップコーヒーのように蒸らしたりする必要がなく、お湯を注ぐだけですぐにできちゃうお手軽さが最大の魅力です。
製造技術の向上で味もレベルアップ
昔は豆に比べて風味に乏しくて物足りないと言われていましたが、製造技術の向上で格段にレベルアップ。お客さまに出しても喜んでもらえるものも出てきました。
そこで雑誌「LDK」が、おうちでも手軽にでおいしくコーヒーを飲めるインスタントコーヒーを探して、スーパーやネット通販などで購入できる安い&売れ筋の人気商品を比較しました。
インスタントコーヒーの選び方は?
インスタントコーヒーは、スティックタイプや瓶タイプ、製法など製品によって特徴が異なります。
ここでは、インスタントコーヒーを選ぶときにチェックしておきたいポイントを説明します。
選び方1:製法は2つ
インスタントコーヒーの製法には、「フリーズドライ方式」と「スプレードライ方式」の2つの方式があります。製法によって味や香りや価格帯も違ってきます。製法の特徴を、メリットとデメリットも合わせて見ていきましょう。
高級感ある「フリーズドライ方式」
フリーズドライ製法は、冷凍庫でマイナス40℃以下の状態にてコーヒーを瞬間的に凍らせます。そしてそれを砕いてから真空乾燥させるのです。
この製法のメリットは、コーヒーが本来持つ味や香りが楽しめることです。デメリットとしては製造に手間がかかるので、価格的には少し高くなってしまうことです。
水に溶けやすい「スプレードライ方式」
スプレードライ製法は、コーヒーを霧状にして、高温で一気に乾燥させて作ります。この製法のメリットとしては、粒が細かいので水に溶けやすく、冷たい水にも溶けることです。
また、比較的簡単に大量生産が可能なので、価格的には安くなります。デメリットとしては、コーヒー本来の香りが飛んでしまいやすいことです。
選び方2:瓶タイプとスティックタイプがある
インスタントコーヒーのパッケージは、「スティックタイプ」と「瓶タイプ」の2つあります。自分のライフスタイルを考慮して、どちらが合うかを考えましょう。
ギフトとしてもおすすめ「スティックタイプ」
1回分ずつの個別包装になっていて持ち運びしやすい便利なスティックタイプは、オフィスなど自宅以外で楽しむのに最適です。
開封するまで空気に触れないので、劣化の心配が少ないのでコーヒーを頻繁に飲まない人に向いています。
ただし、量が決まっているので濃さの調整が、あまりできません。また、コーヒー1杯あたりの価格は、瓶タイプよりは高くなるようです。お家でインスタントコーヒーを愉しんでいる人向けのギフトにもおすすめです。
濃さが調整できる「瓶タイプ」
瓶タイプのインスタントコーヒーは、商品によっては詰替えタイプも販売されているので、コスパでコーヒーを楽しむことができます。
自分の好きなだけの量を使えるので、濃さを調節しやすくなっています。
ただし、しっかり密閉しておかなければ、味や香りを劣化させるおそれがあります。とはいえ、どれだけ気をつけても時間とともに劣化はするので、コーヒーを頻繁に飲まない方は、容量の少ない瓶やスティックタイプが向いているでしょう。
選ぶ方3:コーヒーの豆の味にも注目
インスタントコーヒー用のコーヒー豆には、「アラビカ種」と「ロブスタ(カネフォラ)種」の2つの品種がよく使用されます。明記されていない場合も多いですが、参考にそれぞれの特徴を紹介しておきましょう。
アラビカ種とロブスタ種の風味の違い
アラビカ種のコーヒー豆は、酸味が特徴です。軽い風味のモカやキリマンジャロなど、日常でよく目にするコーヒーのほとんどがアラビカ種です。ブラジルが主な産地で、高地にて栽培されます。風味がよくて、華やいだ香りを持っているのが特徴です。
コーヒーの味は焙煎の深さで変化する
ロブスタ種のコーヒー豆は、苦味や渋みを持っているのが特徴です。低地での栽培も可能で、ベトナム産が生産量の多くを占めています。インスタントコーヒー以外にも、苦味を活かしてエスプレッソコーヒーにも利用されます。
スーパーなどで買えるインスタントコーヒー8製品を比較
今回はスーパーやコンビニ、カルディ、無印良品などいつものお店で手軽に購入できる売れ筋のインスタントコーヒー8製品をピックアップ。カフェ専門家と一緒に「おいしさ」「バランス」「香り」「リピート度」4項目で徹底比較しました。
なお、採点方法は以下のとおりです。
項目1:おいしさ[40点満点]
第一印象と後味のよさを採点。コーヒーを飲んだ瞬間の「おいしい! 」という感覚の強さ、旨み・味わいとともに、後味のよさも採点。第一印象や後味がよくないと減点しました。
項目2:バランス[30点満点]
全体の味と香りとの調和を審査。コーヒー本来の甘みと苦み、酸味、コクのバランスのよさを審査。第一印象と後味のバランスがよく、香りとマッチしている場合は加点しました。
項目3:香り[20点満点]
豆や焙煎の香りを感じられるか。製品名やパッケージの表示から想像するコーヒー豆の香り高さを審査。香りが弱いと減点しました。
項目4:リピード度[10点満点]
自分だったら買う? を点数化しました。「この価格と味で、自分なら家に常備するか」を点数化。高くてもそれに見合う味ならOKとしました。
自分の好みも重要
総合評価の点数も購入基準にはなりますが、「結局飲まない」ではもったいないので、買うときは自分の重要視する項目の点数や、味の好みも参考にしましょう。
それでは、インスタントコーヒーのおすすめランキングを発表します。
インスタントコーヒーのおすすめは?
※リンクはセット販売も含みます。
商品 | |||||||
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ネスレ日本ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン ホンジュラスブレンド
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65g |
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キーコーヒーインスタントコーヒー スペシャル ブレンド(瓶)
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80g |
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セブンプレミアムいつもの珈琲
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70g |
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ハマヤブルーマウンテン No.1ブレンド
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50g |
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UCC上島珈琲THE BLEND 117
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90g |
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UCC上島珈琲THE BLEND 114
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90g |
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ダーボン・オーガニック・ジャパンオーガニックマウンテン 有機コロンビアコーヒー
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100g |
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ネスレ日本ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン コロンビアブレンド
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65g |
【1位】ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン ホンジュラスブレンド」
- ネスレ日本ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン ホンジュラスブレンド
- 実勢価格: ¥753〜
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング1位は、ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン ホンジュラスブレンド」でした。
パッケージの表示のとおり「カカオのような深みのある香りと味わい」があり、インスタントらしからぬまっ たりしたコクがあります。コクを突出させたチャレンジにリスペクト。苦みと酸味は控えめで、ツナや卵などのこってりしたサンドイッチと合います。
苦み:3
酸味:3
コク:5
- おすすめポイント
-
- コクを突出させたチャレンジにリスペクト
- カカオのような深みのある香りと味わい
- 内容量
- 65g
インスタントらしからぬ深いコクに感動!
酸味や苦みではなく、コクを追求することでインスタントでも本格的なコーヒーの味わいを出そうとしたチャレンジ精神が素晴らしいです!
カカオのような香りとコクは、まったりした卵サンドと相性抜群です。
卵サンドと合わせれば喫茶店でのランチみたいになります。
【2位】キーコーヒー「インスタントコーヒー スペシャル ブレンド」
- キーコーヒーインスタントコーヒー スペシャル ブレンド(瓶)
- 実勢価格: ¥492〜
楽天は12本セットです
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング2位は、キーコーヒー「インスタントコーヒー スペシャル ブレンド(ビン)」でした。
お湯を注いだときの甘い香りがいい! ナッツのようなコクと甘みがあり、苦みはほとんどありません。後味 は爽やかで万人向けです。ミックスフライ定食のような揚げ物主体の食事や生クリームたっぷりのスイーツなど、食事にもデザートにも合います。
苦み:1
酸味:4
コク:4
- おすすめポイント
-
- 万人向けで食事にもデザートにも合う!
- お湯を注いだときの甘い香りがいい!
- 内容量
- 80g
- 型番
- 4901372402767
【3位】セブンプレミアム「いつもの珈琲」
- セブンプレミアムいつもの珈琲
- 検証時価格: ¥397〜
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング3位は、セブンプレミアム「いつもの珈琲」でした。
苦みや酸味、コクなどは弱いですが、コーヒーとしての香りと味わいは少しあります。薄めのバランスで水代わりにゴクゴク飲めるコーヒーで、コンビニで販売されているおにぎりやお弁当、サンドイッチなどの食事なら何でも合います。
苦み:1
酸味:1
コク:1
- おすすめポイント
-
- 薄めのバランスでゴクゴク飲める
- コンビニ販売の食事なら何でも合う
- 内容量
- 70g
【4位】ハマヤ「ブルーマウンテン No.1ブレンド」
- ハマヤブルーマウンテン No.1ブレンド
- 実勢価格: ¥2,050〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥2,050〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥2,678〜
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング4位は、ハマヤ「ブルーマウンテン No.1ブレンド」でした。
燻製のような香りで飲むとコクとカラメルのような甘みを感じます。おいしいのですが、ブルーマウンテン特有のフロー ラルな香りと酸味は薄いです。サラミやナッツ、チーズといったおつまみとよく合う味わいです。
苦み:2
酸味:2
コク:3
- 内容量
- 50g
- 型番
- 1389953
【5位】UCC上島珈琲「THE BLEND 117」
- UCC上島珈琲THE BLEND 117
- 実勢価格: ¥429〜
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング5位は、UCC上島珈琲「THE BLEND 117」でした。
苦みばしった香りがあり、酸味は控えめで苦みとコクのバランスがいいです。コーヒー味のお菓子を作ったり、カフェオレのベースにするなら114より117がオススメ。生クリームたっぷりのスイーツと合います。
苦み:3
酸味:2
コク:3
- 内容量
- 90g
- 型番
- 4901201103803
【6位】UCC上島珈琲「THE BLEND 114」
- UCC上島珈琲THE BLEND 114
- 実勢価格: ¥415〜
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング6位は、UCC上島珈琲「THE BLEND 114」でした。
甘い香りがあり、苦みが控えめのやわらかい味わいです。カレーライスなど、スパイシーな食事と合わせると香りと味がより引き立ちます。ブラックで飲むなら、「THE BLEND 117」よりこちらをチョイスしてください。
苦み:1
酸味:2
コク:2
- 内容量
- 90g
- 型番
- 393222
【7位】ダーボン・オーガニック・ジャパン「オーガニックマウンテン 有機コロンビアコーヒー」
- ダーボン・オーガニック・ジャパンオーガニックマウンテン 有機コロンビアコーヒー
- 実勢価格: ¥1,200〜
タイムセールは毎日開催中!Amazonで見る¥1,880〜
アイテム毎日更新中!楽天市場で見る¥1,200〜
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング7位は、ダーボン・オーガニック・ジャパン「オーガニックマウンテン 有機コロンビアコーヒー」でした。
有機栽培のアラビカ種のみ使用ということで期待が高まったのですが、苦みはあるものの、酸味とコクが薄いです。濃いめに淹れた麦茶のような味わいで、コーヒーのまったり感があまりないのが残念でした。
苦み:4
酸味:2
コク:2
- 内容量
- 100g
- 型番
- FDC105
【7位】ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン コロンビアブレンド」
- ネスレ日本ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン コロンビアブレンド
- 実勢価格: ¥748〜
- おいしさ
- バランス
- 香り
- リピート度
インスタントコーヒーおすすめランキング8位は、ネスレ日本「ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン コロンビアブレンド」でした。
「シトラスのような香りと柔らかな酸味」がウリですが、香りはほぼなく、酸味は後味にうっすら感じる程度です。全体的に薄めの味わいで、水代わりには飲めますがコーヒーらしさは弱いです。
苦み:2
酸味:1
コク:2
- 内容量
- 65g
- 型番
- 12510236
インスタントコーヒーのおいしい淹れ方は?
ではここで、インスタントコーヒーをもっとおいしくする小ワザを紹介します。お湯を入れるだけでのインスタントですが、実はちょっとしたポイントがあるんです。
ポイント1:ダマを作らない
インスタントコーヒーの基本は、お湯にしっかり溶かすこと。まずカップを温め、粉とお湯を少し入れたら、スプーンで練ってダマができるのを防ぎます。お湯の温度は80~90℃が適温。温度が高すぎると苦みが出て、逆に低いと酸味を感じます。
STEP1:カップを温める
淹れたコーヒーが冷めないよう、まずはカップにお湯を淹れて温めておきます。
STEP2:お湯を少し入れて練る
お湯を少し入れたらスプーンで練り、ダマができないようにします。
STEP3:80~90℃のお湯を注ぐ
適量になるまでお湯を足します。80~90℃が適温です。
STEP4:よくかき混ぜる
溶け残りがないように、スプーンでよくかき混ぜます。
ポイント2:レンチンでコクがUP!
ちょっと意外ですが、レンチンで風味がアップするんです。まずはインスタントコーヒーと一緒に、お湯ではなく水を入れます。500Wの電子レンジで2分加熱すると味わいが凝縮し、コク、苦み、酸味が豊かに!
加熱後かき混ぜて、少し置くと香りが立ちます。
ポイント3:フレーバーコーヒーにもできる
シンプルなインスタントコーヒーに飽きたら、ちょっと味を変えて楽しめます。
おすすめなのは、苦味と甘みが同時に楽しめるカルディの「キャラメルソース」。手軽にフレーバーコーヒーになりますよ。
カルディ
プチ・カフェ キャラメル
20p
実勢価格:324円
そのほか、ハチミツやブランデーなどを加えると、個性的な香りや味が楽しめますのでチャレンジしてみてください。
インスタントコーヒーのおすすめ まとめ
今回は同じシリーズの製品においしいコーヒーと残念なコーヒーが混在する検証でしたが、全体的なレベルは高く、各メーカーがインスタントコーヒーに力を入れていることが感じられました。
Bランク以上のコーヒーならすべてオススメ。また、Cランク以下のコーヒーのなかにも、コーヒーらしさはない飲み物だけれども、おいしいくまとまっている製品がいくつかありました。
ネスカフェ「オリジン ホンジュラスブレンド」は本格的
ネスレ日本
ネスカフェ ゴールドブレンドオリジン
ホンジュラスブレンド
実勢価格:¥645
内容量:65g
豆の原産国:コロンビア
以上、インスタントコーヒーのおすすめランキングでした。
おうちでゆっくり飲むコーヒーは、喫茶店とはまた違った格別の味。好みに合いそうなコーヒーがあったら、ぜひ飲んでみてくださいね。
インスタントコーヒーの売れ筋ランキングもチェック!
インスタントコーヒーのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
インスタントらしからぬ深いコクに感動しました!